新会員管理システム構築に向けた取り組み
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(2) SSM(Soft Systems Methodology)を利用し,我々. れの中で,決済手続きまで続けて行う方式にするこ. が考案した 7 要素法を用いて,学会マネジメント業. とで請求書の送付の省略を図る.. 務,およびシステムのあるべき姿を導き出した.詳. (3)の入金消込処理とは,決済代行業者からの入. 細についてはデジタルプラクティス 1 月号「学会マ. 金情報ファイルを入力とし,基幹システム内の請求. 1). ネジメント業務の分析とあるべき姿の検討」 を参. 情報に対して入金された旨を記録する作業のことで. 照されたい.ここでは,簡単に新マネジメント業務,. ある.現状クレジットカード決済時には与信確認を. およびシステムの方向性について紹介する.. 行うため,与信確認が済んだ請求については,決済. 今回,あるべき姿の検討にあたっては,業務改善. 代行業者から学会側への支払いが保証されることに. の観点としてリードタイム短縮,処理時間(稼働時. なる.このことから,決済と同時に入金消込処理を. 間)の削減を選択した.2 つの観点から,定款上改. 行うようにフローを変更し,入金消込処理に対する. 善可能であると考えた学会職員側の以下 3 つの作業. 待ち時間をなくすことでリードタイム短縮を図る.. について改善を検討した.. 入会申込に関して,現状とあるべき姿の処理時間,. (1)申込受付. およびリードタイムを図 -2 に示す.. (2)請求書の印刷・送付. 現在,学会では,我々が示した業務のあるべき姿,. (3)入金消込処理. システム要件に基づき,マネジメントシステムの開. (1)の申込受付とは会員が Web フォームに入力. 発が進められようとしている.. した申込内容を基幹システムへ代行登録することで. 残された課題としては,外部システム(電子図書. ある.業務フロー上は会員の入会申込と作業の重複. 館,情報学広場,全国大会受付システム,査読シス. が発生しており,代行登録待ちによりリードタイム. テム等)との連携見直し,支部・研究会システムと. が長くなっている点が明らかになった.そこで,今. の連携強化がある.後者については,アンケート調. 回は会員が Web サイトを通じて直接基幹システム. 査等により検討を行っており,2017 年度末までに. 上のデータを更新する仕組みを用意することで,申. 基本方針を立案する予定である.. 込受付の自動化を図る.. マネジメント業務,およびシステムの改善により,. 次に,現状, (2)の請求書の印刷・送付が必要. 会員の活動履歴の蓄積から会員一人ひとりに最適な. となる理由を分析したところ,決済内容を入力する. 学会イベントの紹介などが行える環境が整備される. Web フォームが独立しており,入会申込時の内容. ことから,会員サービスの向上や新規サービスの提. を引き継ぐことができないため,学会職員が決済内. 供へとつながり,より魅力ある学会への変貌が可能. 容入力時に入力する請求書番号を会員に伝える必要. になると考えている.. があることから,請求書の印刷・送付が実施されて. 参考文献 1)城間祐輝,大森久美子,星野 隆:学会マネジメント業務の 分析とあるべき姿の検討─ 7 要素法による業務改善の実践 ─,デジタルプラクティス,情報処理学会,Vol.9, No.1 (Jan. 2018) ,https://www.ipsj.or.jp/dp/contents/publication/33/ S0901-W01.html (2017 年 11 月 10 日受付). いることが分かった.そこで,今回は入会申込の流 現状. あるべき姿 会員側. 学会側. 入会申込(Web). (10分). 会員側. ①即日~3日程度. 申込受付. (10分). 請求書の印刷・送付. (5分). ②即日. 決済内容入力(Web) (5分). ③2日以上. ④1日~5日程度 入金消込処理. (2分). 理事会承認. (1分). ②1日~31日. ⑥即日. ①~⑥リードタイム合計:4日以上. 学会側. 入会申込(Web). ↓. 決済内容入力(Web). (10分). ①即日 申込受付(自動). ↓. 入金消込処理(自動). (0分). ②1日~31日 理事会承認. (1分). ③即日. ①~③リードタイム合計:1日以上. 大森久美子(正会員) [email protected] 1998 年日本電信電話(株)に入社以来,音声対話処理,ユーザイ ンタフェースの研究開発,およびそれらの経験を活かしたソフトウェ アエンジニアリング教育に従事,現在は,NTT ソフトウェアイノベー ションセンタにて NTT グループ内の業務分析,業務改善を担当.. ■図 -2 現状とあるべき姿の比較 新会員管理システム構築に向けた取り組み 情報処理 Vol.59 No.3 Mar. 2018. 273.
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