• 検索結果がありません。

小学校における生活文指導に関する研究

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "小学校における生活文指導に関する研究"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)小学校における生活文指導に関する研究 教科・領域教育学専攻 言語系(国語)コース.    M09118A    伊 藤 明 子 1.研究の目的.  第二の課題は、歴史的に見た生活綴方と国語科.  書く能力を有していながら、「何を書いたらいい. 作文の成果と課題を整理し、生活文の主題指導と. のかわからない」r書けない」児童が今なお多く存. して現代に活かせる方法を考察することである。. 在している。「これを書きたい」という書き手の主.  第三の課題は、小学校における望ましい生活文. 題意識が欠如しているからである。単なる題材と. の主題指導とは何かを見出し、提案することであ. 区別し、自分の書きたいことが主題である。主題. る。. を明確にするには、何のために書くのかという目. 的意識、誰に向かって書くのかという相手意識が. 2.研究の構成. 大事となる。そして、r書くことの場」の設定が必. 序章研究の目的と内容. 要となる。.  第一章 現代における生活文の必要性.  誰に、何のために書いたらいいのかわからない.   第一節 児童期の自己変化. から書けないというのを防ぐために、実用的に役.   第二節 変わりゆく社会に必要なカ. 立つ手紙文、案内文などの書き方を教えようとい.  第二章 生活文指導. う流れがある。手紙文に代表されるように実用的.    一主題指導の観点から一. な表現は、相手意識・目的意識が明確で書きやす.   第一節 生活綴方と国語科作文. いとされ、手紙文・パンフレットやガイドブック.   第二節 主題指導の変遷. 作りなど教科書にも取り上げられている。必要な.   第三節 生活綴方派の主題指導. 情報を取り出し、リライトし、発信するという、. 第一項. 生活綴方派の主題指導の意義. 活用型の学習にも合い、書くことといえば実用文. 第二項. 国分一太郎のrねう.ちのある題. といえるほど、実用文の重要性は、認識されてい. 材」を選ぶ主題指導 第三項. る。. それならば、生活文は古くてもう必要のないもI. 小西健二郎の学級づくりを中心 とした主題指導. のなのであろうか。筆者は、生活文が現代の児童. 第四項. においてこそ必要なものであるという立場に立ち、. 日ヨ宮輝夫の心を動かす児童の育. 成を目指した主題指導. 本研究においては、生活文を書く上で起点となる. 第五項. 主題指導に焦点化して、小学校における生活文指. 亀村五郎の集団を生かした日記 の主題指導. 導のあり方について考察を行う。具体像を求める.  第六項. ために、次の三点の課題を設定した。. 第四節.  第一の課題は、なぜ小学校において生活文を書.  第一項  作文教育の不振. かせることが必要なのかという、前提条件として.  第二項  倉澤栄吉の「憩の展開」による. の課題である。小学生という発達段階と現代社会. 生活綴方派の主題指導のまとめ 国語科作文派の主題指導.  主題指導. における生活文の役割を明らかにする。. 第三項  主題と題材. 一230L.

(2)   第四項 主題の在り方. 感し受け止める仲間との信頼関係を育むことがで.   第五項 樺島忠夫の内部探索・外部探索、. きることをまとめた。小学校で生活文を書くこと.        ブレーンストーミングの主題指. の重要性を明確にしたことは、一つの成果である.        導. と考えられる。.   第六項 国語科作文派の主題指導のまと.  第二章では、生活綴方派と国語科作文派の主題.        め. 指導の考え方の共通点や相違点を整理し、芦閏恵.  第五節 芦田恵之助の随意選題指導. 之助の随意選題の主題指導の観点を取り入れて、.     一主題指導の観点から一. 主題指導に必要な条件を見出した。生活綴方派の.   第一項 歴史的背景. 主題指導は、自分自身で書きたいことを選ばせる.   第二項 芦田恵之助の随意選題の主題指. ことに重きを置いている。生活のどの場面を切り.        導. 取って書くかを自分自身で選択させることが、自.   第三項 友納友次郎の自由選題に対する. 己を認識させ自己実現につながっていると考えて.        批判. いるからである。国語科作文派の主題指導は、題.   第四1項 芦田の随意選題の主題指導のま. を与え、その題から自分で発想を広げていくこと.        とめ. に重きを置いている。しかし、題材と書くことの.  第六節 生活文における主題指導の成果と. 間には、大きな鯖たりがあり、その隔たりをいか.      課題. に埋めていくかが主題指導のポイントであった。. 第三章 小学校における生活文主題指導のあ. この二つの主題指導の考え方に、芦田恵之助の随.     り方を求めて. 意選題の主題指導の考え方を重ねて考察を行った。.  第一節 小学校生活文の主題指導に関する. その結果、主題指導には、自分の生活を書くこと.      提案. の視点で切り取らせることが重要であることが明.  第二節 他教科とのつながり. らかとなった。. 終章 研究の成果と課題.  第三章では第二章で見出した指導の条件を満た す生活文の主題指導の実践を構想し、提案を行っ. 3.研究の概要. た。また、他教科とのつながりにっいての示唆を.  本研究の目的は、小学校生活文の必要性を明ら. 打つだ。. かにし、生活文指導の中でも生活文を書くときの. 起点となる主題指導に焦点化して考察し、小学校. 4.今後の課題. 生活文の主題指導に関する提案を行うことであっ. 今後の課題として、次の二点を挙げる。. た。. ①.第三章で一例をあげた指導法を発達段階に.  第一章では、児童期において自分の生活を表現 することが、論理的な成長を促し、意識的に表現 できることで、自分の生活を見つめ、自己変化に.   あわせた授業実践において検証する。. ②生活文の主題指導と他教科との関わりを研   発し、実践で検証していく。. つながりやすいことが明らかとなった。また、現 代社会の問題として、自己不在のことばの在り方 が、ことばの暴力を生むことと、多くの情報に押. 主任指導教員  堀江 祐爾. し流され、自己コントロールできなくなっている. 指導教員 剖■1芳貝り. 実態の整理を行った。生活文を書くことを通して、. 自己を見つめることと、書いた文章を通して、共. 一23ユー.

(3)

参照

関連したドキュメント

カリキュラム・マネジメントの充実に向けて 【小学校学習指導要領 第1章 総則 第2 教育課程の編成】

Questionnaire responses from 890 junior high school ALTs were analyzed, revealing the following characteristics of the three ALT groups: (1) JET-ALTs are the

オーディエンスの生徒も勝敗を考えながらディベートを観戦し、ディベートが終わると 挙手で Government が勝ったか

「職業指導(キャリアガイダンス)」を適切に大学の教育活動に位置づける

適応指導教室を併設し、様々な要因で学校に登校でき

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7