「法教育」学に関する基礎的研究-日本国憲法の基本理念実現をめざす法教育実践-
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(2) lV.研究の成果と課題. 要に応じて法をつくることに参加する力を養うこ. 1、研究の成果. と」である。(傍線部を追加した)。. 第1に、法教育研究会と法教育推進協議会ならび. 第3に、「裁判員制度を題材とした教育教材」を検. に新しい学習指導要領が構想する法教育について、. 討して、教員が制度をめぐる問題点や課題について. 次の特徴が明らかになった。まず、法教育研究会お. 事前に理解しておく必要性、また、子どもたちが裁. よび法教育推進協議会の法教育とは、司法制度改革. 判に向かう裁判官の思いなどを理解する必要性を指. 審議会が示した事前規制・調整型社会から事後監. 摘した。さらに、犯罪被害者等による活動が直接の. 視・救済型社会への転換によるr自由で公正な社会」. 契機となって犯罪被害者等基本法が成立した過程を. の中で、統治客体意識から統治主体意識への転換を. 学ぶことを通じて、r法をつくる」カを育成すること. 果たした国民が社会の運営に積極的に携わるという. をめざした『犯罪被害者等の人権」学習を提案した。. 21世紀の社会像を前向きに評価し、そうした社会の. 第4に、法教育について、法の基本的価値や機能、. 運営に携わる国民の「法をつかう」カの育成に重点. 日本国憲法の基本理念、刑法や民法、さらに社会保. を置く法教育である。次いで、新しい学習指導要領. 障法や労働法の基本的事項に関する基礎部分、現実. が示す法教育とは、社会像については法教育研究会. の社会を生きる知恵や技術と未来の社会を創る意欲. や法教育推進協議会と同様の立場に立ちながら、「法. や態度に関する応用部分の2つからなる全体像を示. をまもる」ことに重点を置く法教育である。. した。さらに、法学研究者による法の基礎理論に関. なお、法学研究者である北川善英、高倉良一、播. する講座、法律実務家による法の実践に関する講座、. 磨信義による大学での実践から、法教育の内容にr法. 社会科教育研究者による教材開発と授業実践に関す. とは何か」、「人権とは何か」といったテーマを組み. る講座からなる法教育担当者養成カリキュラムの素. 込むこと、法教育を通じたリーガルマインドの育成、. 案を提案した。. 歴史的事実や社会事象を活用した憲法の学び方につ. 2.今後の課題. いての示唆を得た。. ①法や法教育に関する理解の促進、②法律実務家. 第2に、法教育研究会が示した法教育の定義と員. や法学研究者の参加やサポートのあり方、特に法学. 的を吟味して修正を加え、次のように提案した。①. 研究者については法教育担当者養成における役割の. 定義についてはr法律専門家ではない一般の人々が、. 研究と実践、③具体的な教材の開発と充実、④犯罪. 法や司法制度、これらの基礎となっている価値を理. や刑罰、裁判の意味を考えることができる裁判員制. 解し、旦生国幽法的な ものの考え方を身に付けるための教育」、②目的につ. 度に関する学習の研究と実践、⑤法教育担当者の養. いては、r個人の尊厳や法の支配などの憲法及ぴ法の. ての検討と対応、⑦法教育で何を教えるかについて. 基本原理を歴史飽蔓塞幽ど圭. の研究、⑧「法をつくる」力の育成を組み込んだ法. 通じて十分に理解させ、自律的かつ責任ある主体と. 教育の構築、などがある。. 成(研修)、⑥道徳教育の一環としての法教育につい. して、同 憲法の基本理念の実 をめざす社会の. 形座と運営に参加するために必要な資質や能力を養 い、また法が日常生活において身近なものであるこ. 主任指導教員 藤井 徳行. とを理解させ、日常生活においても十分な法意識を. 指導教員 藤井徳行. もって行動し、法を主体的に利用できるカおよび必. 一349一.
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