中学校における学級づくりの過程に関する研究 : 授業内容・方法と生徒同士の人間関係の関連性に焦点をあてた事例の分析と生徒同士の人間関係づくりのための実践方策の案出
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(2) 同士の人間関係づくりに関する議論を行った。. 全員に発表を義務づけることで課題への関. 2−2.結果と考察. 与を高めるとともに、それぞれのグループの. 事例分析に基づき、r学びの共同体」を志向. 生徒に役割を与え、一人ひとりが与えられた. する上で、把握された教員の授業内容・方法. 役割を遂行し、協力することで課題解決へと. と生徒同士の人間関係づくりに関する論点を. 繋げるようにした。. 以下に示す。. 3−2.授業実践の結果と考察. ①グループ編成のあり方. グループ編成の工夫により、今まで交流し. ②他者理解(顕現化する個人差の理解)のも. ている姿が見受けられなかった生徒同士が交. たらし方. 流している姿が見受けられた。一方で、他者. ③相互依存的課題設定のあり方. 理解のもたらし方、相互依存的課題について. ここでの相互依存的課題について、山中. は、日々の積み重ね、さらにはこれから創意. (2010)は「一人ひとりが相互に協力しあわ. 工夫を加えることが必要である。. なければ解決できないような課題、一人ひと. 4.総合的考察. りの行動が全体の課題遂行に反映するような. 生徒の学校生活の8割は授業である。そう. 課題」と述べている。. であるなら、授業を通して学級経営、人間関. 3.生徒同士の人間関係づくりを促進する授業. 係形成を行っているといっても過言ではない。. の構築. 事例分析の結果から得られた論点を基に、. 教科担任制である中学校において、個々の学 級で多くの教員が授業を展開している。その. それらの論点を含めた授業実践の具体を案出. ことをふまえると、学年団の横の繋がり、学. し、実践を試みた。. 校内における縦のつながりを密にすることで、. 3−1.実践の具体. 共通理解、情報共有を生み、生徒理解を深め、. 【グループ編成のあり方について】. やがては学級経営へと繋がると考えられる。. グループの固定化、さらにメンバーを自由. 5.今後の課題. に選択できる活動において、普段から一緒に. 筆者は、研究を通して対象学級に密接に関. いるメンバーを交流相手として選択してしま. 与したと考えられる。すなわち、学級づくり. うという場面が、多々見受けられた。そこで、. の過程においていくらかの影響を及ぼしてい. 普段交流しない生徒同士を交流させる機会を. ることが考えられる。そうであるなら、筆者. 高めるため、誕生日の日にち順にグループ編. の学級における行為を言語化し、筆者の行為. 成した。. が及ぼし得た可能性について、吟味すること. 【他者理解(顕現化する個人差の理解)のもた. が必要となるであろう。. らし方について】. 中学校における学級づくりの過程に関する. 本研究では「一筆書き」という教科書に記. 緻密な分析は、それほど多くない。今後、同. 載されていない単元を取り扱う。誰もがすぐ. 様の研究について、学校現場との協働により、. には返答できない課題であることを実感させ. 遂行レていくことが求められるであろう。筆. る。それによって、顕現化している能力差(固. 者自身も教育現場に出て、一人の実践家とし. 定化している個人差)を払拭し、対等性をい. て学校教育に貢献していきたい。. くらか回復できるのではないかと考える。. 修学指導教員 新井 肇. 【相互依存的課題設定のあり方について】. 指導教員 山中 一英. 一81一.
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