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知的障害児のコミュニケーションにおけるスマートフォンを用いたVOCAの有効性

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Academic year: 2021

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(1)知的障害児のコミュニケーションにおけるスマートフォンを用いたVOCAの有効性                            特別支援教育学.専攻                            心身障害コース.                            M09094K                           礒部 多津夫 第1章 問題と目的. した。.  障害のある人のコミュニケ』ション 能力を引き出すために、身振りやサイ ン、絵カニドや写真などのやりとりや. 3.指導言十画.  段階的に次の3つの指導を行った。. VOCA(Voice Output Communication Ai. ②階層化したシンボルを探し出す指. d)といわれる機器を用いてコミュニケ ーションする、拡大・代替コミュ.ニケ.  導. ーション(AAC:AugmentativeandAlt.  ーションする指導 4.指導の手続き. ①携帯VOCAで要求を伝える指導. ③階層化した携帯VOCAでコミュニケ. ernative Communication)研究がある。. 1)携帯VOCAで要求を伝える指導.  VOCAの効果には表出言語の増加、問 題行動の減少などが報告されており、 VOCAの使用はそれまで用いられていた コミュニケ』ション手段にもプラスの 影響を与えることも示唆されている。 しかし、VOCAにはハード的課題や指導 者の心理的課題があり、VOCAの利用は.  「こちょこちょしてください」「ご ちそうさまでした」を携帯VOCAで発信 させる。. 2)階層化したシンボルを探し出す指導  シンボルの階層構造を理解するため のシンボルブックでシンボルを探し出. 多くはない。. す指導を行う。.  ハード的課題をクリアするものにス マ』トフォンがある。VOCA機能を持た せると、安価で携帯性に優れ、メッセ ージ教やボタンの大きさなど、使用者 の状況に柔軟に対応できるVOCAになり 得る可能性がある。本研究は、特別支 援学校生徒にスマートフォンを用いた VOCA(以下、携帯VOCAとする)を使用 させ、その有効性について検討する。. 3)階層化した携帯VOCAでコミュニケー ションする指導  登録メッセージを増やし階層化した 携帯VOCAを使用してコミュニケーショ. 第2章 方法. の有効性を検討する。. 1.対象児  対象児はX県立Y特別支援学校中学部 1年生、知的障害をともなう自閉症男. 第3章 結果と考察  結果を図1,2に示す。図1は携帯VOCA. 子生徒Aとした。. OCA使用の割合を表したものである。」. 21指導期間. 1、携帯VOCAで要求を伝える指導.  指導期問は2010年4月∼2010年7月と.  結果は図1,2の1目目∼15目目であ. ンを広げる指導を行う。. 5.携帯VOCAの有効性の検討  Aの携帯VOCAの使用状況を記録し、 記録を先行研究のVOCAの使用状況の記 録や音声表出の推移と比較し携帯VOCA. での発信数の推移、図2は観点別携帯V. 一174一.

(2) る。15日目は連休明けで、担任の関わ りを求め、場にそぐわない発信が増え たと考えられる。 I. u. である。.  パニックや指導者の交代など心理的 に不安定なときに発信数の落ち込みが 見られた。この指導期間中、次のよう な興味深いエピソードも記録されてい る。. ■■■一   ■■. I−uo一一. ■[■■L  ■⊥■」⊥一』」LL. ・携帯VOCAの出力音声をまねて音声表  出することが見られた ・相手の洋一目を得るために携帯VOCA. ■       一■■」1』【Lu一. ^一.   ■■. @’’一 ’」■一一一・’. ・‘一、. f’一  【. g、」【一 一.・▲一.一“. 12里344550 日日日日日日田日日 目目目目目目目目目 目  2  5  呈  3  6  0  3  0.    十自発一一・一一支援・.  で発信した。.  7  7  1  3 日  日 目 目 ・・. サぐわない. 図1携帯VOCA発信数の推移 ○明. 25%            50盟            フ5%. 100冊. 1日目. ・発信相手が徐々に広がっていった ・校外、家庭外での使用が見られた ・携帯VOCAを視覚支援ツ』ルとして. 40日目.  使用した ・音声表出が増えた ・「こちょこちょしてください」は携  帯VOCAでの発信より音声表出が増え. 53日目.  た. 15日目. 22日目 32日目. 「きもち」「人」「場所」でシンボル数 はそれぞれ9,4,4,1!、4の32シンボ. 4.携帯VOCAの有効性の検討  これらの結果は従来のVOCAを用い たコミュニケーション指導の先行研 究の結果を支持するものである。ま た、バスの車内やホームルーム以外 の教室、買い物などの場面で隼用で きた。これらのことから携帯VOCAは 従来のVOCAと同等の有効性をもって おり、VOCAの使用場面がさらに広が. ルであった。正答は「こちょこちょ」. ることが示唆された。. 9(100%)、「給食」4(100%.)、「きもち」. を覚えていないため「人」の正答率が 低く、シンボルとシンボルの意味する ものが結びつきにくいものが不正解で. 5、今後の課題  スマートフォンとそのアプリケー ションの普及はめざましく、VOCAア プリケーションが発売され始めた。 スマートフォンが知的障害者のさま ざまな支援ツールとして活用される. あった。. ことに期待する。. 5蝸目 73日目.       ■自発口支援□そぐわない. 図2携帯VOCA使用状況の割合. 2.階層化したシンボルを探し出す指 導.  カテゴリは一「こちょこちょ」「給食」. 3(75%)、「人」4(36.4%)、「場所」3. (75%)であった。友だちや教師の名前. 3.階層化した携帯VOCAでコミュニケ 』ションする指導  結果一は図1,2の旦8目目∼73日目まで. 一175一. 主任指導教員 指導教員. 芝田 裕一 芝田 裕一.

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