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火鑽習俗にみられる発火技術(その2)

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Academic year: 2021

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(1)Title. 火鑽習俗にみられる発火技術(その2). Author(s). 高嶋, 幸男. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 34(2): 45-60. Issue Date. 1984-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4947. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 火鍛習俗にみられる発火技術 (その2). 高. 〔2〕. 嶋. 幸. 男. マイギリ式発火法を行 っている火鍛習俗. 次にマイ ギリ式発火法を行っ ている火鍛習俗について報告する 。 調査を行った火鍛習俗は,12県1 3例 で, 発火具としては, マイ ギリ1 3例, ヒキリイタ2 0例, キ ネ先 (キリモミ式のヒキリギネに挿入する摩擦部分)64例 で, その他何種類かの付属的道具 (T型 固定台など) である. それらの発火具の測定値等についてまとめたものが表3である またヒキリ 。 イタ上に穿孔されたヒキリウスの大きさ (直径, 深さ) の測定値と形 (U型とW型) についてまと めたものが表4である。 各火錯習俗におけるヒキリイ タは図2 8~45に, マイ ギリoキネ先などにつ い て は 図 46~58 に 示 した. 以 下 個 々 の 火鍛 習 俗 に つ い て み て み る 。. ( 1 ) 爾彦神社. (新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦鎮座). 鍛火の火は, 特殊神僕である 「大御膳」 の調理に使う。 大御膳は古来から最も重要な祭儀におい て献じるものとされる. 『禰彦神社特殊神事』 (禰彦神社社務所昭和 1 5年1 2月発行) によれば, 古 くは元旦, 神幸神事 (2月 2 日) , 妻戸大神祭 (3月18日) , 灯寵神事 (6月14日) , 新嘗祭 (9月 13 日) 除夜の 節分 7度大御膳を奉献したが ( 1 9 4 0年 昭和1 ) 5年 当時は神幸神事 (2月 2 日) , , , , 春秋の鎮魂祭 (4月1日, 11月1日) , 妻戸大神例祭 (4月19日) , 燈寵神事 (旧暦6月14 日, 現 在は7月 25 日)の 5 度 と な り, 現 在 も こ れ がつ づ い て いる. 大御 膳 では, 4 日前から2名の神職が 御本社, 南方一 町ほどの森林中の飯殿 (神殿調理所) に忌み寵り, 新しく火を鎖り 飯を蒸し 餅 , , を渇き, 醸を醸すなどすべて潔斎を厳守 して調理するものであるという 。 鎮火の方法と して, かつてはキリモミ式が行われていたが, 戦後になっ て伊勢神宮より授与され たマイ ギリによる発火法がとられるようになっ た マイ ギリのキネ下端は縦の切り込みを入れ 四 。 , 角の穴をあげたソケッ ト式になっている。 キネ先は現在も伊勢神宮より頒けてもらったヤマビワを 使用している(図4 ) 6 . ヒキリイ タ上には, 両側の他にまん中に 一列7つの使用前の凹みをつけてあ るが, この凹みは伊勢神宮のイタにはない。 ヒキリイタには, 鍛り採 み予定位置の側辺に片側8 ヶ 所 (両側 で16ヶ所) のV字刻 みがつけられている . ( 2 ) 三峰山博物館 (埼玉県秩父郡大滝村三峯 山29 ) 8 ここに保管さ れているマイ ギリ式発火具は, 1 967年 (昭和42年) 第22回埼玉国体で聖火 点火用. として製作, 使用されたも のである. 三峯神社の神官が伊勢神宮のものをモデルにしてつくられた といわれるが, 大きさは, 国体聖火点火用ということで, 大 ぶりにつくられたという 国体で使用 . 後, 行事などで何度か使用 されている 。 45.

(3) . 表3. 家. キネ先の樹種・大きさ. マイギリの樹種・大きさ・形 所. 在. ヒキリギネ. 三峰山博物館 カシ. 弓. はずみ車. 大 書 誌. 形 樹 種 長 さ 太 さ 樹 種 ( ) ( ) c m m m 雄部 7 7 5 爾 彦 神 社 カシ . 1 95 カシ 最大径 球形 0 1 8 禰部 高さ 3 0 1 2 1 丸棒. 8 2 9 上端部 アカガ 最大径 球形 . 1 4 4 2 4 高さ 下端部 1 1 4 2 4 5 ‐ ・丸棒. 樹 種. 大き な ). 4 カシ? 長さ 4 1 . 中央の幅 5 両端の幅 3 4 ‐ 中央の厚さ2 3 . 両端の厚さ 2 2 1 9 . . , ・ヒモはアサを よったもの. カシ. マイ ギリ式発火具の記録. 櫛重. 大きさ 長 さ ( ) m m. ヒキリイタの樹種・大きさ・固定具. 鎌重. 太 さ (木目) 長 さ ) ( ( ) c m m m. ) ヒノキ 2 ( ( I 2 ) 1 7 1 5 5 ヤマビワ 5 5 5 . ‐ . ( ) (柾) ) 1 1 5 5 7 4( 3 1 5 5 . . )1 ( ) ヒノキ 2 2 2 7 1 6 6 7( 3 5 5 5 . . . ( ) (柾) ) 1 1 6 1 3 5 5 5 5( . 7 3 2 ) 1 ( 1 ) ※ヒノキ 2 6 0( 6 8 5 9 . . ) 1 ) (柾) 1 7 1 8 5 5 1( 8( . )1 ) ( 9( 1 5 1 6 5 5 5 6 5 . . . )1 ( ) 8 1( 3 7 5 5 5 1 6 . . ) 1 ( ) 3 9 1 6 8 1( 5 5 . 1 ) 1 ( 2 ) 5 0( 4 9 5 0 . ) 1 ) ( ( 6 8 2 5 1 6 5 5 5 5 . . . ) 3 )1 ( 7 7( 3 5 6 5 1 6 5 . . . 3 ) 1 ) 7 4( 0 1 6 6( ( ) 4 9 5 1 5 5 )1 1 9 5 9( . . ‐ ( 1 9 )1 ) 5 1 9 5 5 5 8( . . ) 1 ) 8 3 0( 5 5( 1 5 5 . 1 )1 ) 6 1( 7 5 6( 1 6 . ) ) ※′ 2 ( 6 0( 5 ′ 1 8 ) ) 9 0( 4 7 ( 5 1 6 .. 長さ 4 2 4 ヒノキ . 中央の幅5 2 . 両端の幅 3 3 6, 7 . . 厚さ 約2 ・ヒモはアサを よったもの. 2 4 ) 2 ) 2 3( 6 3( 9 ) 2 2 2 )2 0( 5 4 6( 5 ‐ ) 2 )1 2 5 5 4 8( 0 5 8( . . ) ) 1 2( 2 2( 2 8 4 5 6 . ( ) ) 2 5 5 7 8( 3 9 . ( 2 ) ) 9 5 5 5 6 4( 3 6 . . ) ) 1 2 4 6 6( 3 8 8(. 2 ヒノキ 1 4 4 5 0 八角形 ケヤキ 長さ 5 3~2 7 5 ケヤキ 径1 2 02 大国魂神社 マダケ 7 . ‐ 1 6 0 8 中央の幅 5 ( 先は割れ ・丸棒 一辺6 0 の板 . 1 3 4 6 ) 厚さ 1 を入れる 厚さ5 5 . ・ヒモはアサを 1 7 5 9 2 5 よったもの . 7 6 0 1 0 8 3 2 0 0 1 5 0. 大き さ. 固定具. 幅 厚 奇 ( ) ( m m . 5 9 5 .. 2 0 5 .. 6 0 0 .. 1 9. 5 8 5 .. 1 9. ) ( c m T型固定 伊勢神宮より授与されたもの。 台. 固定台) 長さ3 0 1 . 幅 1 0 4 ・ 厚さ4 2 . 舌) 長さ3 3 2 . 幅 7 4 . 厚さ2 8 . ~1 I .. 8 0 1 3 6 1 ヒノキ 3 0 . (柾) 8 3 6~ 1 5 ヒノキ 3 0 0~ 1 . . 3 7 (板) 3 0 I 1 ‐. O 2 8 ヒノキ 5 2 5 . . 2 0 {板 症 ) 2 2 5 . 3 3 ヒノキ 4 . 2 3 5 . ) (柾 2 1 5 . 2 1 5 . 2 3 2 0 6 ) ( 2 1 . ) ( 2 6. 考. 備. 2年)埼玉国体に際 T型固定 第2 2回( 1 9 6 7年、昭和4 し、聖火点火用につくられた。 台. 固定台) 火種をとり上げたり、消したりするため 9 長さ3 c m 6 5 の道具と思われる、竹製へラ(長さ7 ‐ 、 . )あり。 幅2 9 最大幅5 7 0 c m m . . 、最小厚lm 厚さ2 6 . 舌) 長さ4 1 1 ・ 中 扇 ~ 1 2 2 1 4 8 . ・ 0 9 1 2 ~ 厚さ . .. 1 5 0~ 4 5~4 6 1 5 5 1 0 5. 4 7. 小さい方のヒキリイタは、ウスの切断され たものがあり、長さ・幅共に切りつめられ たものと思われる。 『科学画報』 亘理俊次「登呂の火切具」( )によるとヒキリイタの大きさ、長 1 9 5 0 3 . さ8 5 c 5 c m m mのヒノキ板とい 、幅1 、厚さ5c う報告もある。この板には表に4 0孔、裏に 1 3孔ある。他に何枚かのイタがあり、その 中の1枚には、一面に5 5孔を数えるものも あったという。.

(4) . 糠 蜘酬 m5 一 }葛 <贋 }” 。 霊 ′R 海 こ 〜 } 「 ” - 時れ 樽 叫曝 ↑《 」 醐 間駕 裂 N 硲対 F 坪 】 〜 問K 」 ] 「 贈 煙り キ 一 冊樹 糟 も愚 半勾 隻 廿 ト」 鰹呈 ” くる特 対基一 睡 煙羅 り 瞳 \ 陰麟繕 照 S特粘 * 謙 S 。礎 幽 煎 ≦ 。霊 榊口 ド特特餐 。 ≦ U山約. 繋 讐 N キド * 樽) \( U ( ” 川 N ) 節 ,N N ( ▼ m m ) の 寸. ソ \( ☆ 馨 ば) 小. 火鍛習俗に みられる発火技術 (その2). * \ U. 、 、= ※. 蝉K 。 礎 N o閃 N 附ー ー÷ H 執樺 曜 戦. R 豊 沃・ 船曙 離婚 頑 S対 節も m継 ,一 , 節 H ゆ並 冊 門. 伽 無 瀞 塾. R. の , R. 瑳ば 轟め糟 十 Sニ齢 躯 ト の扉 嚢 も ,轟 の N 〜 H ]H 塾冊継N ・. ふR. 艇K 艇÷ ト N 轄Oー 附軒 ー , 札槌 0 O H. 袋轟. ふR. 軌 哨. ーの の 弾か の 一m .ー . H , の .穐 れ の ,ト S N , 翼 聾 畳 S 来 丑 殴 S 曙 糎導 霧 輔 . , m H S永 S÷ 良 聾 一 糎 ・橘. い 紗 キ 、 、※. 酬 蜘. ※半 趣 掛 瞬 昂 晒K m} 一く 翼 歴 5 }掛寝れ 旺懸 墜櫛 d 闘落 一鴻 } 象 8寝 。将 世 島 」〜 m も 犯器 輪製暦 柊 群 8リ 喜 欝* m堅 図 ‘海 N 約 卦落 れ 糧 *峠* 遮も ず」 } に る \ 晒K糎 』 U} } S 「 味 率 《 S 血心瑚餅 E奉 。 S S 易 礎 * U巨 り対塙e 娘べ 噂 に眺 ー 春 細 鱈弾 禦S 繋 に糟 日 豹K 時半 鯉 〜 嘩 為 韓* も 裂 撰沌 談こ 傘 g(愈 中贋 \N海 」 。 日り 仰 S 尽 ふ→ 一 ぶ 随単 嘩 vは 継N 報は 燃 畏 の 5〜 尋り 脚画 精 鞍巨 K猷 J股 墜長 M N 世回 賦訓 硬 圏 副ト 寸 的 の め リ の 般 回 訓ト め の 『 dH ◆ 『m ドー N ド ーN ( ,H ,ド ーれ 和 . . 贋 (d m 帳) の 吊 粒 繋れ 搬 世豹眺れ 豹 墜( れ 豹晒豹 紅率 胸 竪 響殴 ( 紅 馨殴 桓 圏岬襟 ト頓( 電 桓 図 - ー iN {} ゐN , のの H 町 め ,一 , 門閃 , , H博 畏 鱒 H H 0 0 } { 0 の N ー ー . 町m 卜 N , , トH N O N N ÷ , 一 ド d J ト - ー m . ー . . ト 【 N N N N N *\ ( 樽 *(\ ( ミ 穫ミ奪 \増】*増 U) ) U) U) 】)※ (【 牌 咽S X ( ×馨(収 繍 ( (ニ( ▼N m (ニ〔 ニ○ (め ( 寸リ (r( 節ト X 豊 町 一 S ドの ー 守 ,十 , *,切 十 十”, 小 W ′W 一 , M( )WのH 咽 ド の H の の 門 の ゆ H ト 一 )H 一 一 )守 )門 H ; ー 系 ー S )) ) ) め 節 の) ◆) 0○ のー Wo 高 o ギ ト d ー ,ト , 門N ,節 ,H ,門 〆増ー ごー の門 の Hd 門町 門 め守 の H HHH 【 ー (( (」( 1 N (鮪′ 門 ( 三 節 0テ(門 H ( ,節 , ,り ,N , ,寸 ,( 閃 寸N N N )0 嶋 寸( H 寸 )( ト H( N 守d N の N守 守 d ) ) ) )))) N )) ○) の のの の ,ゆ ,的 , ,の ト , め寸 , 小の ,鴎 ト の の 小 の ト的 H のH りO のト ト的 のト のト H * \ U. R 纂. 轟ぼ 飼お 値滅 馨K ー蛮 。 りHH 一 塊 榛 ☆小 齢曙 o齢 N纏 的羅礎 ,杖・ ド箕. 廼 重 田 様. ふR. 如弾 冊随 糟 輝S のも , ド ( P 鰹 ☆小 ふ 樽量艇継. め , $. ]. ふ R 為 は く M 溝虹 壁 { 糎確 糎 翌霊良 和. の ト 弾 かト並 0の の の の 一卜 の の の .弾 キ . 殴 .S ,Hれ ,弾 . 門 , ー キ ー , N H仙 . 的 , 門 寸 , のめ ト『 d 0 Sゆ R H ト丑 S R 豹殴 橿 .ト S .S 曙 . 豹閃 .塊 礼 贋S .氷 の 的 ト .馨 腰 節 器 容来 畳来 S 蓑 旨 墜S 娘種 卑U 譲 聾 璽 N 並楓 . . ,任 ,任 , 賛S .張 日 酌 一 ー m 響S S水 SN 申U S渡 糎 R S S 轟橿 丹U , の 蛸 約 幽 聾 恒 水昔 飽K 約岨 れ来 廿 晒春 ・ ・ ・『. 値 減 圧 等虫喪【 遍q 踊れ 誕 F. 爺蓑 添聾 馨 町一 , の ば・ N ↑N N 嫡弾 槌S 冊 0 も鰹 , 斜 豹( や. 淋 髭磯 選. 47.

(5) . 懲 墨( 恕 叶。 m 零 。蚕 ド. 守 ドN. 貧 N ). 挺. 『 K 『 単. 高. 嶋. 幸. 男 『S 酬 K 樽 一仙 殴 。 1 堆 匿 ※ ず パ 省紙 一呈 J }パ 雲 b 巡 oト 水掴 寸 」 響唾 費 } 話姫 照3 」 言 水桝 る 求削 緯豆 o N 。 .T 嬬罷 襲鴇 命墜 Nー 」 」 随 叱 冷 率聯 刈 畏 後継 。 ” →椋 質) r 禦 dト 弾家 ” ≦対 把灘 「 -製 沢使 味撫 柊 K眠 『 き* 8 ホ ー *≦ z《U 一 ぬ dm m 塊の 岬 の .一 そ ( 和豆 m , 巽れ . ト 【脆 服 沌( 殴 和 叩馨贋 響 園 般 回訓. は. 笠. ト和. の N. め ドN. ( 綴 ( ( 溢 鼓 、 、水) 、、氷、 )、氷). 附 H0 N m一 の 一 節-門 寸 = ※. の , 控. 瑳ば 乗冊 纂 張ド 齢 S対 o め N 蓑Nや N 艇雄 N ] 処 ・. ふR. 閃 ト 聯 繋. い U 脆 0 器S 機爺 艇 扉 寮 礎 状 o N鮪 的 燦H も 対 ↑ 娘冊継 ・. 蝉 0 の。 。 K襲 繋豹輝 ー. 洪岱. ふR. N , 椙. R 礎ば 齢m S乗m .N ,も 対 艇 地 ー 資。 ]N鯉冊 ・. 蝉 。 。 ーー 。 ー K班 豹槌. 洪蚤. の 一の 弾 キ ト の ”N , . 一 め S 畏 .穐 舵 殴 S 張 の 器墜嬰N ,鰹 W .墜 S 水 門 Sm S 氷廿 U 執幽聾 橿 廿匡 ・. 懲 持. 命 ” 翌. ( ニ N ,N ) O 額 ○ ,H 閃. *\ ( 弾) U. 的 一N. 、. 脚 本ト め め 裂 の 繋S .璽 竪 蛸 N 鰹 坪 鶏 ” S張 S 来せ 塊一 殴・橘 橿. 塊 臨. * \ 】. ぬ , O のH 0 め H. *\ ( 馨 】) 豊 の バ咽 H リ バH ゆ( 一× H 総 一 S N N( -S 収S 雲 X( ( 一 靴 X ) 虻S ) 一 の一稔 ” ( 『 ご X のHN N H × N総一 収 N( 一S X ー繋O収 SO雄). の J ト. 蟹 昌 。 )感 ー 娘贋 。 檎 桓 叶 m m の き崎 廼 娠 【 呈 塾“ 二 。琳 S 小 3 寿 ヤ* 一 対 量裂 愈こ r p 塾れ 】 『一 股 響 脇繋 ー 一豆 m の 的 ーN ( 駁回 訓 ト の 均 J (吊 和呉 服 m ー のれ 畳 巨 o ( , 溌豹 撰 潔 . ヰ 窮馳 園 酬 和 批 餐 m ) 豹 殴 ( 豹率仙繋 塊喋塊( 巾岬璽殴 聾 聾憾紅喋岬 繕 ト桓 図 粒 園. 『. 糧柊. 趣. 鴫 股 唖 圃 般 圏・ 塊. 『 単. 沌 K・ 麟 の H 舵 ( 漣 輝約S 隠 節 の K ヤ * ( 皿* 柊 滋 馳 海 、 ( 増) U ). 歴 K耀 『 喋. い お ト. 随合 日 随 豹 K) 呉 粒K 粒 ・. S 求 梓 * 馳蛭. 梓 汁. 鯉. *U 漣. 悼 海. ふ R. ふR. 弾 量寒く. 種 量 握 継. ふ☆. 弾キ N の . ぬ 添 的ー , 門 ,豹 穐 ト娘 S浄 卑畏 的 殴 嚢S .来 の 守翼馨 . 的 , S水 S蓑 , SH 的 餐 U・ 札輩 廿橿 せ橿 ”. 崎 ず. 挺. 騨. 膚 K. 業・ 豹. 騨. 樽 K 瓢 ぬ. ふ R. 洪 纂岱 粒 K・ 冊 範 岬 0 一 の一 誓 { 騨 挺* れ韓 “K K 軒 繋 S - 粘 ヤ. 48.

(6) . 出 石 神 社 アカガ 6 8 3 上端部 ‐ 2 0 はずみ 車との 接続部 2 2 下端部 2 7・ ・丸棒. 最大径 球形 9 7 高さ 1 0 5 5 .. 玉 祖 神 社 アカガ 8 1 3 上端部 カシ . 1 9 5 . はずみ 車との 接続部 1 9 5 . ・丸棒. 最大径 球形 1 0 3 高さ 1 2 1. 美 保 神 社 ケヤキ 4 8 はずみ 車固定 部は真 チュウ). アカガ 長さ 3 サカキ 9 4 ( ) 3 6 ‐ 中央の幅 5 O ※ヒノキ 1 3 6 . 両端の幅 3 2 I . . ,3 中央の厚さ1 9 . 両端の厚さ 1 9 8 . . ,1 ・ヒモはアサを よったもの. 1 7 ナマリ 最汰径 オワン マ ,ツ ・丸棒 9 1 型 厚さ3 1 半球形). 長さ 4 5 5 アカガシ . 中央の幅 4 7 . 両端の幅 2 2 2 . . ,2 中央の厚さ LI 両端の厚さ 1 1 I ‐ . ,1 .ヒモはアサを よったもので、 径4m m. 長さ 3 ウツギ 4 中央の幅 4 9 . 両端の幅 1 9 . 中央の厚さ1 9 . 両端の厚さ 1 1 I ‐ ,1 . ・ヒモはアサを よったもの. ( ) 1 2. 4 4. 1 1 ) 6( 5 5 . ( ) 1 6. ヒ舞 0 3 . r岡 ・3 ヒ岸 3 0 4 . ′岡{ ・. 瀞. 2 7. 9 5. 2 7. 2 1 5×2 1 5 ヒノキ 4 3 2 ‐ . ‐ (板) の角棒. 8 4~8 1 6‐ 4 5 .. 1 ( 1 ) ヒノキ 4 3 5 4 5 9 6 . . . (板). 1~ 8 2~8 74 4 2 5 .. T型固定 台 固定台) 長さ3 0 3 . 幅1 0 5 ‐ 厚さ4 9 . 舌) 長さ2 7 5 . 幅 7 5 ・ 厚さ2 2 . ~1 2 ‐ T型固定 キネ先部は、ソケット式(さし込み式)で 台 はなく、断面2 1 5×2 1 5 2 m m長1 m mの角棒(先 . . 固定台) 端は黒コゲあり)であった。 はずみ車上部 長さ4 4 1 には、ヒキリギネの固定のためと思われる ・ 幅1 4 4 ホゾクギが打ってある。 . 厚さ2 6 . 舌) 長さ3 5 7 ‐ 幅1 1 8~ . 8 2 ‐ 厚さ2 1 . ~1 4 . はずみ車は、もとは球形だったという。. 注1) ヒキリギネの 「上端部」 とは使用時上端となるところであり、「下端部」 は同機こ下端となるところで通常キネ先のさし込みロのところである 。 注2) キネ先 (ヒキリギネまたははずみ車にさし込む摩擦用の棒で、 消耗後は交換する) の長さは全長であって ( ) 内はさし込み部の長さをのぞいた長さである また太さは 使用先端部 、 。 、 (摩擦部)の太さで、( ) 内は軸部の太さ。 注3) ※は未使用のヒキリイタ、 キネ先を示す。 注4) T型固定台とは、 ヒキリイタを上にのせて固定する台。 そこから垂直に 「舌」 が出て、 その舌を作業者が膝頭で押え 固定台を動かないようにする 、 。. 信.

(7) . 高. 表4. 図番 号 所. 在. 図2 9溺彦神社. 図3 0 爾彦神社. 両. 両. 両. %. %. %. 幸. 男. ヒキリウスの 大きさ (マイ ギリ 式). ス 蓋 貌鵜. 図2 8爾彦神社. 嶋. ヒキリウスの大きさ 下段:深さ) (上段:直径. ウスの形、その他. 未 未 未. 易浄g :r駐 未 未 / 未 未 未 響き 誓言 未 未. 末. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. /. 未. 末. 未. 未. 未. 未. U型. U型. 至 g1難 事宝 U型 套 g1 ¥ 盗ま 8 g未 / 禰1 未 未i 歓 喜1 葺 gi s {増 量2 : : : : : 塚孝 未. 三峰山博物館. 両. %. 図3 1 三峰山博物館. 両. %. 図3 2 大国魂神社. 緬 中 頭 中. 未. g 未 g 2 ぎ5 2. /. 未. 未. 未. 未. 未. U型. 1 35 1 125 子 至 夏琴 夏 漆52も5 昌 5 4 g 4 5/ & ヂ. 6 7A面)2 3 4 2 5 2 0 2 5 2 0 0 1 5 52 1 8 2 3 1 . 総 3 3 2 5 2 2, 52 3 2 2 6 2 51 3 1 5 6. 6 1 5 1 1 51 8 . 3 52 3 52 3 3 2 5 2 2 2 2 . . 8 5 8 1 51 5 1 4 52 1 4 51 , . , 2 4 2 4 2 3 2 4 2 6 2 5 5 . 3 9 2 0 1 1 1 7 2 6 51 1 , 4 5 52 2 52 4 2 2 52 3 . . , 3 6 52 51 9 51 7 1 4 1 . . .. 3 52 5 2 52 B面)2 1 52 ・ ・ ・ . ・ . .. 5 2 4 2 3 52 . 2 1 3 1 7 2 4 2 6 2 3 2 5 1 2. 51 9. 52 6 2 2 0. 2 6 2 5 2 4 51 7 .. U型. 5 2 2 2 5 2 3 2 8 4 5 8 51 2 0 1 . . 3 2. 52 2 52 2 2 5 . 3 51 2 1 3 1 51 8. . 2 4 2 4 4 2 3 5 2 , 4 0 1 7 2 2 2 1. 4 2 3 52 , 2 0 1 7. U型. 2 3 52 3 , 1 2 1 8 5 2 3 52 3 . . 1 2 51 7 ,. 2 4 2 4 2 3 2 4 52 6 2 5 2 2 52 2 3 2 . . 2 6 1 4 1 4 51 4 1 1 1 7 1 52 u. 51 5 , . 4 2 5 2 4 2 0 5 6 52 1 52 5 . . . 4 2 2 3 2 52 2 52 2 2 3 5 2 3 2 2 2 2 2 2 ・ , ・ . , . ・ ‘. ・ . . ‘. 5 2 2 1 1 2 52 0 1 2 2 52 1 52 52 2 2 2 2 3 2 2 2 1 2 2 2 4 2 52 . . . . , . ・ . . ・ . , . ・ . . ・ . . ・ 4 0 2 7 2 0 ′2 2 2 2 2 3 2 2 2 2 0 2 52 1 52 1 52 1 2 2 2 52 2 2 . . , . ・ . . ・ . . . . ・ . . ・ . . ・ 3 5 1 3 52 2 52 52 1 2 3 52 2 2 2 52 2 2 3 52 3 2 6 2 . 1 52 . 2 2 2 3 52 . . , . . . . , . ・ . . ・ . . ・ . . ・ . . ・ 2 4 2 3 図3 3 大国魂神社. 図3 4 御獄神社. 緬 中 晒 中. 轡 緬 中. 4 3 0 3. 2 2 4 1 52 1 52 2 2 52 2 52 . , . ,. 2 3. 1 5 52 5 A面には、他に切 2 4 52 ・ , ・ 断された(切りと られた)ウスが2 2 2 5 2 2 2 4 5 2 2 2 5 2 4 5 7 5 2 4 2 2 2 5 1 5 2 2 5 2 2 9 5 6 5 2 6 2 3 2 . . ケある。 , . , . . . . B面には、同様に 切断されたウス1 4 5 0 52 2 2 1 2 2 52 5 . . ケあり。 , U型 5 6 52 3 4 52 3 52 5 52 3 2 4 8 2 6 52 52 5 2 7 2 8 2 52 3 52 B面)2 2 ・ , ・ ・ ・ ・ . . ・. A面)2 7. 6 52 2 2 5 2 ・. 2 5 2 6. 2 3. 52 3 3 2 4 1 ・. 4 4 2 2 4 52 .. 6 2 5 52 ,. 2 4. 6 52 5 2 2 52 ・ ・. 2 2 51 7 .. 1 9. 2 2. 2 5. 5 2 1 52 .. 2 5 5 . 3 2 A面)3 8 U型 6 2 3 3 1 52 4 52 ・ 2 3 3 52 9 2 8 52 6 2 52 9 1 2 6 3 3 ・ ・ ・ ・ ・ 1 5 6 1 3 1 1 1 4 9 1 3 1 6 1 0 6 1 0 51 0 1 3 1 7 51 . . . 6 5 4 2 6 52 3 ‘2 2 3 3 2 3 2 5 2 2 1 4 2 9 2 2 2 5 2 6 3 3 2 2 , 5 0 5 9 6 2 3 51 0 51 0 8 1 2 1 0 1 3 1 0 1 5 51 5 1 3 1 , 9 51 . . . . . 1 2 3 2 7 2 5 . 1 1 2 5 9 1 ,. B面)2 52 ・ 書. i 未 8 2 呈 ¥ ≧¥ 琶 :. 図3 5 焼 津神宮. 図3 6 熱田神宮 50. 両. 両. %. %. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 3 未 1. 未. 喝. 未. 未. 未. /. 未. /. 未. 未. 1 き餐 琶 渇望 :か書. 未. 未. 未. 未. U型. U型.

(8) . 火鍛習俗にみられる発火技術 (その2) 図 番 号. 所. 在. 図3 7熱田神宮. ヒ キリウス の大きさ (上段:直径 下段:深さ). ウスの 配 列. A面 % 8 倒 細A 遥 面)2 両十 中 2 2 2 7 3 , B面 両十 1 1 5 7 , 側 中 2. 1 三 畳琴 登 零 U型 三芋 & ≧ / 器量・ 孝 一 至難 十 畳蟹弱卒 8誓 書2 : :. ”筆 者〉 曇 名器亨孫 g.8三 8, 方至 : .. B面) 8. /. 1 十〈 gr 葺 か. 図3 8 伊勢神宮. 伊勢神宮. 図3 9 多賀大社. ウスの形、その他. 両. 両. 両. %. %. %. 1 g 8 を 82姿3 閉2 契至 琶 み至 : :”琴 :. 1 浸8ぞ唇 / 未 未 未 強盗 畷 未 曇 畷 爾 綴1 :=“ 8 : : . . 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 未. 末. 末. 未. 未. /. 未. 未. 未. 末. 末. U型. 未. 控室堪え 巌 器量 搬 掬え 饗 巌 / 未 望遠 欄 聯 響き覇. U型. . 書 g :ぞ豆 : ”. 未. 未 .雛 祐二 g1 畳ま 未. 図4 0 八坂神社. 両. 図4 1 枚岡神社. A面 両 % A面 )未 2 側 8 g 未 : B面 側 % 未 両. 末. 未. 未. 未. 未. 未. /. 未. 未. 未. 未. 未. 末. 未 U型. 醍. 未. 未. /. 未. 未. 未. 未. 未 U型. 未. B面 )未 未 未 未 未 未 未 末 / l 琶注 g g. ≦名 誉 r 鵠 1 :. 図4 2出石神社. 図4 3出石神社. 図4 4玉祖神社. 図4 5美保神社. r 両. 未. 2: 写2 曇 未 +く核*/ 未 壬 8 参事 至 U型 8 参事老驚き零 を2 巻 き塾11 : : 冴8 2 6 1 31 1 9 01 8 91 . . , , 9 2 8 1 0 5 8 9 2 , , . ,. %. 未. 未. 未. 未. 末. 未. 末. 未. 未. 未. /. 未. 未. 末. 未. 末. 未. 2 滋 g :で萱. 11 68 2 16 2 0 2 2 2 9 12 , U型 ‐ 両 % 1 誓 注 去錫 を る/ 橿 醜. 3鵠8 : 5 0 21 52 6 8 : . 6 1 4 1 1 2 2 3 2 0 6 . 1 1 1 47 27 2 , A両十十 面 11 5 01 5 11 5 9 0 21 5 52 0 52 11 1 72 2 6 31 4 21 4 5 21 A 面)1 75 1 81 5 . . . , , , . , , , , 倒 % -1 81 2 3 7 8 U型 1 9 8 7 7 6 86 90 9 1 31 2 5 5 2 ‐ 23 1 31 1 1 . , , , . , , . , , +面 く > 9 中端 側 21 6 9 6 81 4 51 7 7 31 十 1 76 1 72 1 5 81 ( )1 9 3 91 9 81 . . , . , , , . ‐ 1 8- 写り 0 1 1 4 7 5 3 5 81 67 22 1 : : 5 5 9 0圭 / 孝 1 32 69 1 . . , . , , B 両十十 . , 1 % 1 21 11 41 5 11 4 11 6 79 1 68 1 8 11 6 5 91 7 01 2 8 . . . . . , , , . , & 蓋 ; +< 2 5 0 十〈 〉6 r 50 6 0 28 2 7 0 3 9 8 1 4 7 4 中端 面 1 6昌惚r 2 6 , . , . . , , , , 1 十 ( ) 1 十(曇 C中 2 B面)1 4 6 5 31 81 01 7 31 01 65 1 89 1 11 7 41 7 8 7 7 21 5 21 5 72 1 81 2 , . . , . . , , . , . 21 4 5 8 6 5 2 5 7 7 D面 73 6 8 89 1 8 6 8 3 - 1 7 2 33 4 , . . , , . . . . 中 4 6 31 5 01 2 71 4 5 2 81 1 6 21 5 6 2 - 1 4 71 78 1 81 1 5 31 8 . , , , , , . . . , , g : 1 4 6 2 6 3 7 9 8 8 5 91 4 2 5 0 6 46 3 1 3 21 . . . , . . . / . . , . 4 11 72 1 31 21 31 6 3 6 5 41 44 1 1 31 6 5 . 1 1 . , , , . , 琶 昼琴 8書 馨 +<豆 11 :ぞ言 : : 08 7苫祉 6 8 9 5 : 2 1 6 8 7 1 9 7 . . . , . 91 62 1 6 5 5 91 91 6 21 5 62 1 31 1 6 11 5 . , , . . , - 58 7 3 6 3 6 0 ‐ 7 8 5 5 4 8 , . , , , D 41 面 ) 1 2 1 4 50 1 31 3 8 1 4 C面)1 4 5 , . . 4 2 2 7 93 68 6 78 9 . , ,. g 琶. の. 茸 夏日 (饗) 皇響g1 :. 注1) A面, B面, C面, D面は、 ヒキリイタ使用面を示す。 注2) ウスの配列は、 ヒキリイタの使用面において、 片は一面のうち片側使用を、 両は両側使用 (下段/上段) を示す。 り辺) 使用を示す。 また中は板中央使用を、 端は端 (たて憤 注3) /印、 十印は配列の区分を示す。 注4) ヒキリウスについて、「未」 は未使用、「-」 は測定不能、「・」 は未測定、「突」 は貫通、〈 >は板中央のウス,( ) は端 のウスを示す。 51.

(9) . 高. 嶋. 幸. 男. 発火時間は1分以内という, 発火具は, 先にのべたように道具が全体として大型であり, T型固定台は, 通常みられる凹凸の ヘソによるヒキリイタの固定台ではなく, イタ底面を埋め込んで固定する方式をとっ ている. また マイ ギリの下端はソケッ ト式であるが, 縦の切り込みは径1本だけ である. キネ先は, ヒノキの丸 棒で, 先端を円錐状に削ったものを使う. ヒキリイタの側辺には片側5ヶ 所 (両側 で1 0ヶ所) V字 刻みを入れてある. ( 3 ) 大国魂神社 (東京都府中市宮町3-1-1) くらやみまつり. 5月 5 日の例大祭は, 通常 「闇夜 祭」 とよばれるが, その祭にかかわる神事・古例式は4月 30 日 みそぎはらい. みかがみすり. から5月 6 日 に 及 ぶ. 4月 30 日品川 海上 波 敵 式, 5月 2 日御鏡 磨祭, 5月 3 日競馬式, 5月 4 日 御綱祭をへて, 5月 5 日大祭へつづく. 錯火は, 4月 30 日品川海上護欣式後宮司以下潔斎にこもる. 際に行われる. その模様を『武蔵総社大国魂神社略誌』 (大国魂神社社務所発行)は次のように記し ている.『早朝, 品川区南品川町, 荏原神社に到り, 舟に乗り海上に出て, 湖水に浴して, 身を清め, 湖水を汲み取り社に参向し, 大祭の無事を祈願し, その潮水を携えて帰社する. この日より, 宮司 キリピ. 以下毎朝潮水に 浴して身を清め鎮火を起して潔斎に龍る.』 この鎮火は, 神僕や潔斎中の食事など をつくるときに使われ, 祭りが終るま で埋火などで保持される. 発火作業は2人ないし3人で行う. 1人がヒキリイタを縦において座 っ たヒザの間で固定し, あ らかじめ凹みをつけたところにキネをたて, 発火作業をはじめる. 他の者は, 火がこぼれ落ちる(火. 花 が と ぶ こ と も あ る ら し い) の をイ オ ウ の つ い た つ け 木 を も っ て 待 つ. 火 が 出 る と そ の つ け 木 でつ 1 ) キネ の マ ダ けるが, このときタイミン グがむずかしいという. 発火時間は1 0分 ぐら い だ と いう( .. ケは, キネ先を挿入するためにあらかじめ割っ ておき, 挿入後はずみ車を下げて固定する. 発火作 業中 マ ダケが割れて使用に耐えられなくなるときがあり, ヒモが切れたとき同様交換する. 八角形. のケヤキの厚板のはずみ車, ヒキリギネはマダケ, ヒキリイタの側辺にV字の刻みをつけず, イ タ 中央を使用 している点は, 発火具として特徴的 である. ( 4 ) 武蔵御獄神社 (東京都青梅市御獄山17 6 ). 鎮火の火は1月 3 日早朝より行われる太占祭において使用される. 太占祭は, 鹿の肩甲骨を焼き,. その年の農作物の吉凶を占う神事である. 太占祭は, 本殿裏の炉がつくられた北斜面の平垣地で行われる. そこに仮祭壇 がつくられる. 火 鉢から10数センチメートル角の銅張り容器 (ワラ灰の入れたもの, ワラ灰はワラの形 が残っ た新. しいものがよい) に鍛火でつくっ た嬢を移し, 運ぶ. 祭場中央の炉に 燦を移し, 鉄脚をすえる. そ の上に鹿の肩甲骨 でつく っ た占骨をおく. 宮司は「祝詞」を40分ほどよみ上げた後, 占骨をとり上 げ, 中心を決め, その中心からどれだけ骨がコゲ落ちたかをみて作物の できを占う. 作物の順序は 毎年く じで決める. ソロ バンは, 何分コゲ落ちたかを計算するときに使う.. 鎮火は, 太占祭の前日 2 日に行う. 発火作業は複数で交代して行う. 回転中のウス付近に乾燥し. た キ ノ コ を お き, そ こ に 木 粉 が た ま り キ ノ コ に 火 が つ く. 火種 はイ オ ウ の つ い た つ け 木に 移 さ れ て. 炎にされる. つけ木の 火は大きい火ばちの中 でご神木 (事前に清められた割りばし状の木) とスギの葉に移さ れそこで燐をつくり, その嬢を銅張りの角容器 (火鉢) に入れて一晩保存する. この間, 火を大き. く す る た め に, 吹く と い う こ と は 一 切 ゆ る さ れ て い な い .. 発火作業中アサなわが切 れると中断してなわをないとりかえる. 発火時間は早くて3 0分, 4時. 52.

(10) . 火蹟習俗にみられる発火技術 (その2). 間かかることもあるという。 発火具をみてみると, マイ ギリのはずみ車は円柱に近い円錐台, しか ははぎ 「母木」 とよんでいる) を挿入するソケッ ト部として下面に一辺2 もキネ先 ( 3ミリメートル四角の 穴があげられている。 またヒキリイタには側辺にV字の刻みがないが, ヒキリウスは側辺にあり, 火鍛はそこで行われることが多いよう である.. ( 5 ) 焼津神社. (静岡県焼津市焼津2丁目7番2号). 鍛火は, 戦前まで12月1 7日の鎮火祭において神官によっ て行われたが, 戦後になっ て行われな くなった. 鍛火の火は, マツ (葉か皮か不明) を採みほぐしたものかミズ ゴケを乾燥したものを, 回転して生じた粉にふりかけてつくられる. できた火種はシラカ バの皮を利用 して炎にされる (イ オ ウ は つ いて い な い). 現 在 は, マ ッ チ で火 を つ け, そ の 火 を つ け 木 で 移 し取 っ て 使 っ て い る。. 発火具は, 伊勢神宮と同様の形であり, ヒキリイ タの固定もT型固定台による. マイ ギリのキネ 下端は縦の切り込み, 四角の穴をあげたソケッ ト式で, キネ先はヒノキ材を削っ た丸棒で, ソケッ ト挿 入部のみ断面四角に削っ てある。 キネ先の先端は, 先をあまり 鋭らせ ず円錐形に削 っ て使用 した. ヒキリイタにはあらかじめ片側8 ヶ所 (両側 で16ヶ所) に凹みとV字刻みをつけてある. なお焼津神社の発火具は登呂遺跡出土の発火具の復原模型の作製に際し, そのモデル (原型) と な っ た.. ( 6 ) 熱田神社 (愛知県名古屋市熱田区新宮坂町1) 熱田神宮においては, 鎖火はマイ ギリ式で行われている. それは祭事における神僕調理 (熟優) の た め に 行 わ れる も の で, 1 月 1 日 歳 旦 祭, 1 月 3 日元始祭, 2 月 11, 日 紀 元 祭, 3月1 7日祈年祭,. 4月 29 日天長祭, 5月 9 日熱田講社春季大祭, 6月 5 日例祭,10月1 7日新嘗祭,1 1月1日熱田講 ( 2 ) 社秋季大祭の9回 である 。 錯火は,当日朝潔斎後午前9時から御炊屋にて奉仕する神銀調理員の一員が選ばれて行う。白衣・. 白袴・ 烏帽子姿となり, 発火具の前に進み一揖後鍛火に入る. マイ ギリを回転させ熱した木粉がヒ 3 )に落ち火種となる この火種は皿に移され 枯れたス キリイタの側辺の刻みに事前においたモグサ( , . ギ葉を付け木とし, 火吹竹 で吹いて炎にする。 これをカマ ドに移しさらに薪を燃やす, この火が神 僕調理に使われる. 鎮火の発火時間は, 早くて3分 ほ ど であ る と いう.. 熱田神宮の発火具はマイ ギリ式 でT型固定台 でヒキリイタを固定する. はずみ車は円柱に近い円 錐台 で, その下面中央には四角い穴をあげてキネ先を挿入するソケッ ト式となっている. キネ先は ヒノキの角棒で、 先を削っ て一定の場所で回転しやすくし, ヒキリイタの側辺には片側5 ヶ所 (両 側 で 10ヶ 所) に V 字 の 刻 み を つ け て い る,. 4 ) なお, 発火具の製作年代は不明だが, 明治時代末につくられたと考えられている( 。 また, 先の大戦の終戦前ま で火花式 (打撃法) 発火が神前の御神燈の 点火に使用されたと伝えら 5 ) れる。 しかし, 御神燈がロ ウソクより電燈に変わり, 行われなくなっ たという( 。 ( 7 ) 伊勢神宮 (三重県伊勢市館町一 (神宮司庁)) おおかみけ. 伊勢神宮の外宮では毎日 (朝夕の大御供祭つまり, 大神さまに神酒, 神僕を奉る祭事において) , 内宮では祭事の度毎に熱僕を調理するときの他, 神灯o松明 o 祭典奉仕中の神職の食事調理 などに. マイ ギリ式発火具を用いて鎮火を行っている。 場所は忌火屋殿で行われ, 昔は御供炊殿とよばれた。 また現在は権称宜職が前夜より参寵斎式してこれにあたっ ているが, 昔は 「この御炊ぎの役目は度 53.

(11) . 高. 嶋. 幸. 男. 会神主の担当で, その一族の童女を御炊物忌に宛て, 物忌父に手助けをさせた. 父の方は朝夕の御 飯合わせた枚手を毎日五十六枚ずつ作るのが第一の仕事. 忌火をきり出したり御 水を汲ん でくるの 6 )」 と い う も 多 分 こ の 父 の 仕 事 であ っ た ろ う( . .. 鎮火によっ て生じた火種 (木粉) は, 乾燥した鋸暦を入れた皿にのせ, 鋸屑に火がまわっ た後枯 れたスギの葉をあてがいながら火吹竹 で吹いて炎にするという. 鍛火による発火時間は上手な人で3分 位という.. 発火具は, 複数台あり, 大きさ, 形が若干ずつ異なっているよう である. 特にマイ ギリのはずみ 車は, ロクロ びきということもあり, 大きさ・形共に1台ずつ異なる. しかし, 直径1 0センチメート ル強の球形を基本としているよう である. また, マイ ギリの材質も カシが基本になっ ているよう である. ヒキリギネの下端は 縦の切り込みと四角の穴をあげたソケッ ト式 で, 先が四角錐に削られたヤマビワの丸棒 (挿入部は断面四角の棒) を挿入するように なっ て い る.. ,. ヒキリイタはT型固定台 で固定され, イタの側辺にはV字の刻みが片側8 ヶ所(両側 で16ヶ所) つけられ, それと対応してイタ表面の端に小さな凹みがつ けられている. ( 8 ). ) 0 4 多賀大社 (滋賀県大上郡多賀町多賀6. 8 )の中 で行われるもの である 鎮火は1月1日午前零時よりは じまる元旦祭において御神 火の儀( 0年頃) が, 火鍛神事そのものは多賀大社古来の伝承行事ではなく, 伊勢神宮より1955年頃(昭和3. 伝授されたものという. その際道具も伊勢神宮より譲りうけたもの であるという. 御神火の儀は, まず神楽を奉し, 舞女による御幣の舞・弓の舞からはじまり, その後鎮火を行う. 所役は介添を伴い祝詞殿に進み, 御神火を切る. 鍛りだされた火は手燭に奉斎する. 次に別の所役. によ って御神火を松明に奉斎し, 御拝前, 台上に進み御神火の儀を行う. 次に各自退出し, 宮司, 権宮司摂朱社巡拝し, 終了する. マイ ギリの下端はキネ先を挿 入する四角の穴があげられ, 十字に縦の切れ目を入れられている.. キネ先は, 伊勢と同様のヤマビワ丸棒 である. ヒキリイタT型固定台で固定さ れ, またイタには側 辺にそ っ て片側8 ヶ所 (両側 で16ヶ所) に凹みとV字刻みが入れられている. ( ) 八坂神社 (京都府京都市東山区祇園町) 9. 鍛火は白北祭(元旦午前五時)に先だっ て, 12月 28 日午前4時に行われる. 白北祭は参詣者が年 のはじめに氏神の御神火を受け, 灯明や雑煮をたき, 新年を祝うと共に疫病を 赦う神事 である.. 鎮火は前日の晩から参龍潔斎した権宮司によっ てマイ ギリ式で行われる. マイ ギリの舌をヒ ザ で 押え固定するT型固定台でヒキリイタを固定し, 火鍛を行うウスの側辺に, マツの消炭の粉または はくち. ワタに黒色火薬(現在はこれを使 っ ているよう である))をまぜた火口をとき, 織りもみを開始する. 木 粉 が 落 ち て, 火 口 に 火 が と も る. ふ つ う, 5 ~10 分 位 と い う, 早 い と き で 1分 位 と い う.. この火はイ オウのついたつけ木で神前の灯寵である金灯龍に 点灯され, 以後1年間灯しつづけら あくしや f 屋舎に2ないし3つの釣灯龍 (白流木と削掛を入れ, れる. 大晦日午後8時除夜祭後境内3 ヶ所の- ( } この火を参詣者は火縄 につけ ぐるぐる回しなが 折敷十三膳に盛り, これに火を移す)をつるす9 , . らもち帰る. 発火具のマイ ギリの下端はソケ ッ ト式で, 通例の四角の穴と約6センチメールの 縦の切り込みが. 入れてある. キネ先は, 先を鋭くとがらせた四角の棒で, 丸くまるめてあることはない. ヒキリイ タには, キネ先のとがった先が入る程度の穴が片側7 ヶ所 (両側 で14ヶ所) あげてあり, その穴 ご 54.

(12) . 火蹟習俗にみられる発火技術 (その2). 図2 8 禰彦神社. 図34 御 縁神社 (上:A面, 下:B面). 図2 9 爾彦神社. 図35 焼津神社. 図3 0 踊彦神社. 図36 熱田神宮. 図31 三峰山博物館 図37 熱田神宮. 一 三. 灘‐. 図3 8 伊勢神宮 図32 大国魂神社 (上:A面, 下:B面). 図39 多賀大社. 図33 大国魂神社 (上:A面, 下:B面). 図40 八坂神社 55.

(13) . 高. 図41 枚岡神社. 2 出石神社 図4. 嶋 幸. 男. 4 玉祖神社 図4. 図45 美保神社 (上:A面, 下:B面). 図43 出石神社. とに側辺に三角の刻み (底まで達していない) がつけてある. またイタは3~4年乾燥したものを 毎年20枚ほどつくり, 台のヘソ (突起) に合うがたがたしないものを使う (合うのは2~3枚しか な い と いう).. 回 枚岡神社 (大阪府東大阪市出雲井町) 枚岡神社における鎮火は, 1月1 1日の特殊神事粥 占神事において 小豆粥 (米と小豆)の煮焚きの 火をえるために行われる. 粥占神事は, 豊作物の吉凶・各自の晴雨予想をし, 農作物の豊穣を祈願 するもので, 昔は1月15 日 行 わ れて い た と い う. 鍛火は11日早朝神僕所にて行われ, マイ ギリによっ て鍛り出されるが, 火が出るまで30分もか か る こ と があ る と い う. 木 粉 の 火種 は か わ ら け に の せ 宮司 に も っ て い き, 宮 司 は ふ い て ス ギの 葉 に. 火種を燃えうつらせ, カマ ドに焚きつける. カマ ドには小豆粥を入れた釜がのせてあり, その小豆 3本の占竹を 釜に入 れ, 竹筒内に 入る粥の量に 粥が煮える頃をみはからっ て豊作物の吉凶を占う5 よっ て農作物の吉凶を占う. また粥を煮ている間に, カマ ドの火で12本の占木(カシ) を焼き各自 0時 の晴雨を占う. それぞれの結果は御神示を仰ぎ, 印刷 して15日早朝より一般に授与し, 同日1 より奉春祭を行 い, 農作物の豊穣・産業の隆昌・万民の繁栄を祈願する.. 発火具のうちマイ ギリの下端はソケッ ト式で, 四角の穴と切り込みを入れ, キネ先を挿入後はず み車をさげて固定する. ヒキリイタはT型固定台によって固定され, またイタは両面が使用されていたが, その片面は, イタの側辺にそっ て片側8 ヶ所 (両側 で16ヶ所) にあらかじめ凹みとV字刻みがつけられている. キネ先はヒノキなどの針葉樹ではないよう で, 神官表時弘氏はケヤキではないのか?というが不明 で, 広葉樹の枝材のよう である.. 56.

(14) Y岬. . . . . . r 3. ・ ‘. 爵 .. , 灘 . 参 、 、 . ¥. . イ ギリ (上) 図51 熱田神宮のマ 十 とネ . ( 計 ). 牝こ. S qふ. 畜産. 潔癖. 図 8. 計 ). ふ牝こ(. 審畔Sq ( 計). *勢 灘 . 〜 汁園. 図 ム m. 畿. 1. . 図4 9 御獄神社のマイギリ (右) と占骨 (左). . . し」. . 灘 . 図47 三峰山博物館所蔵のマイ ギリ (上). 瞳醇.

(15) . 高 嶋 幸. 男. 紙 製. . . 図5 2 伊勢神宮のマイギリ (左:神宮徴古館蔵) と実物大のキネ先 (右). 沸. き 榊 . 躍 躍 鰯 離瓢 濯 鞭強強 非 瑠璃 瑠 璃 珊 瑚 灘 灘 輩. 常 ) 薫 非常 灘饗. ハ. 州 く 該 噸藁酵 詐~ 璽 桝 一; ≠ *~ 耕幽 … , 、 “. き. き 驚. L O. ′,. 図 .ゞ′ ′ 、. 図54 八坂神社の鎖火 (左) とキネ先 (右:右端は 未使用, その 隣りは失敗). 図5 6 出石神社の鎖火 (左) と 発火道具 (上) 図57 玉 祖 神 社 の. 鍛火 (上:土鼎が. べ. 影 象 ‐瀞 定 ぜ ≦拶諭. “ /. \\ さき. 一. .孝. 、ダラ 鴎壕 善 ー- -搬 -- 雫 ノ. 一 国. , 徽T テ痴もぐ. 三署考 え を鯵 . き. みえる) とマイ ギ りのはずみ車 とキ ネ 先 (右). 図58 美保神社のマイ ギリ (ばらばらにしたところ) 58. 一. 轡. ..

(16) . 火鍛習俗にみられる発火技術 (その2). Q I ) 出石神社 (兵庫県出石郡出石町宮内99 ) おはなびらまつり. 錯火は, 特殊神事・御年花 祭において, 御供へをつくるための 忌火をとるために行われる 御年 . 花祭は, 現在1 1月 22・23 日もこ行 わ れ て いる が, 明 治 維 新前 に は 11 月 の 上 の卯 日 に 行 っ て い た こ と. から卯の日祭ともいわれるが, 維新後は新嘗祭の日 ( 11月 23 日) に行われるようになっ たという. 「御年花」 の謂は, 新穀でつく った円餅の御供への形が砲に似ていることからだという . 現在鎮火は伊勢神宮と同型のマイ ギリ式で行われているが, 以前はキリモミ式 であっ た かわっ . 1 0 ) た の は 1935年 (昭 和 10 年) 頃 では な い か と いう( .. かつては, この神事の奉仕者は特定の家の氏子10数人によっ て行われ, 発火具はヒキリイタにヒ 1 1 ) またキリモミは相向いあっ て行われ (発火時 ノキ, ヒキリギネに榊 (サカキ) を使用していた( . 1 0 間は3 0分以上という)() , その火をうずみ火 (埋火) にして保存し, 1年間使っていたという. 現在 では, 特定の家の氏子ということはなく, 役に選ばれて奉仕しているという ヒキリイタ。 . キネ共にヒノキである. また場所は神僕所で行っている。 鍛り出された火は, フイ ゴによっ て大き. くされる。 発火時間は1 0分 ほどで, 多湿の時は 30分 く ら い か か る と いう. マイ ギリのキネ下端はソケッ ト式で, 四角の穴があげられている。 未使用のキネ先はヒノキ材を 削った丸棒 (挿入部は四角) であるが, 先端は鋭らせず平らである (角 だけとっ てある) . ヒキリイ タ側辺には片側8 ヶ所 (両側で16ヶ所) にノコギリ目があらかじめつけられている. 回. 玉祖神社 (山口県防府市大字大崎1 ) 69 0. 例祭特殊御供は, 仲哀天皇・神后皇后が西征の途中玉屋 の明神 (玉祖神社) にたち寄り, 現在野 焼の始祖と伝えられる沢田の長に三足の土鼎(鍋)と蓋をつくらせ, 御供を炊き器に盛らせ献供 し , 御祈願されたことにはじまるといわれる。 例祭日 (現在は9月 25 日に近い日曜日) 早朝, 三足の土鼎2個 で白米 (白飯) と玄米 (黒飯) を 焚火で炊く ができるだけ人にみられないように行う. これを1個の蓋に半々に盛り合わせて神僕に 献供する. このときの火が鎮火によるわけ である。 戦後は, 錯火は行われず, マ ッチで火をいきなりつけるという。 図57(上) の鎮火は過去の行事 1 2 ) を記録にとどめるために演出したもので実際に火は起されていないという( .. 現在マイ ギリ式発火具が残っ ているが, キネ先部分 (摩擦跡あり) のはずみ車への装着は はず , み車下部の穴へ, キネ先を挿入する方式 である。 また, ヒキリイ タの固定法はT型固定台 ではある. が, イ タの丸い穴に台の丸い凸が入るように仕組まれたもの で, 他のT型固定台 とは異っ ている . ヒキリイタには, 片側9 ヶ所 (両側 で1 8ヶ所) に側辺にV字の刻 みと凹みがあらかじめつ けられて い る。. 1 ( 3 ) 美保神社 (島根県八束郡美保関町美保関) 鍛火は, 青柴垣神事 (4月 7 日) の前儀と して, 古式神僕の調理のために 「鎖火の儀」 が行わ れる。 「錯火の儀」 は4月1日 (以前は2日) 午前と5日午前の2回行われ, 前者は2日の古式神僕. の調理 である餅渇き o 鳥造りの牲造りに備えるために, 後者は2日につくられた鳥造りの牲の油の 1 3 ) 「鎮火の儀」 の発火法 揚物に して神銀とする (これは宮司が行う) 儀式に備えるために行われる( 。 1 4 ( )現在は マイ ギリ式で 当日境内の神事会所において当 は, 戦前においてはキリモミ式 であったが, , 屋(一の当, 二の当) が交代 で行う。 発火時間は15~2 0分という. 火種は火口から付け木, さらに 細木に移され, 七輪を使って炭火を起す。 その炭火を火鉢に移し, 宮で保存する (5 日 の 時 は, 炭 火のまま揚物をつくる) .. 59.

(17) . 高. 嶋. 幸. 男. 現在あるマイ ギリをみてみると, ヒキリ ギネは真チュ ウの一端がキネ先 を挿入するためのソケッ 600gの半球形の 「なまり」 トになっ たパイ プに木の丸棒を挿入したもので, その真チュ ウ部分に1. (以前は球形であっ たという) を通す。 このようなはずみ車やヒキリギネの下端 (ソケッ トを含む) が金属 でつくられている例は稀 である。 ヒキリイタは側辺がこぼれ落ちているのが目につく が, このイタとマイ ギリが一組の発火具であ るとすると, 重 いマイ ギリが破損につながったものと 思われる. イ タは四面が使われた 跡があり,. 特別な固定具はない。 ウス部分では, 側辺に予めノコギリ目が入れてある (V字刻みに 当る) 。 思 火口 市販のものと われる 2個の火打石 2個の 他に火花式発火具として二片の鉄片(長方形の薄板) , , が がある る. これらの 道具による火花式発火は, 青柴垣神事の前儀 (鍛火の儀) を除く大祭式り中祭式 の神僕調理, 神礼奉製 (糊を練るとき) などで行われる。 〈続く〉. )王. 0~3 0分を要するという. )によると, 発火時間は2 8 『科学画報』19 0 5 1 ) 亘理俊次「登呂の火切具」( ( .2 . 3月号, p 9 81 ) の 「熱 ( 2 ) 熱田神宮の神僕調理の内容については, 『民俗資料選集, 火鍛習俗』(文化庁編, 国土地理協会, 1 ) は不正確な点がみられる, 1 田神宮の火鍛神事」 の項に詳しい. しかし, 発火具の図および実測図 ( p .18 80によると, 火口として, ガマの穂, パンヤ, 草のから, 桐木などの柔らかい炭の粉 ( 3 ) 前掲書 『火鍛習俗』p .1 を用 いるこ と が 多い と いう,. ( 4 ) 前掲書 『火鍛習俗」p .182 8 ( 5 ) 前掲書 『火鍛習俗』 p .17 )p 8 96 9 ) 『伊勢神宮』(桜井勝之進, 学生社, 1 ( 6 .4 96 9 『民具マンスリー』 0号, 1 ( 7 ) 西川元泰 「神宮の御火鍛具」( . 1. 1) , 1巻1 ( ) 元旦祭・御神火の儀の詳細は, 多賀大社内部資料 「元旦祭・御神火の儀斎行の件」 による。 8 ( 9 ) 白競祭とは, ここで白中木を入れて燃やすことから名づけられた. 白歳は薬草で, 根は胃腸薬となる。 1 ( の 出石神社宮司長尾家次氏による。 ( 1 1 ) 『昭和三年四月調 園幣中社出石神社社史 全』 (出石神社所蔵資料) に詳しい ハ集録』(防府市教 、 、 ハ 二十七 二十七集『周防一宮玉祖神社史料 防府史料第 7(上)は, 防府史 ( 1 ) 玉祖神社称宜吉野正修氏による. 図5 2 。 -呂 、 3年) による。 育委員会, 昭和5 ( 1 3 ) 『官国幣社特殊神事調』 (大正十三年報告, 神祇院編) の美保神社・青柴神事に詳しい. に よ れ ば, 4月 2 日午前 火 の 義」によれば 法 の … ) の「 鍛火の儀 、憲 ム 記 沫, 私家版 1 4 ( ) 『美保神社私祭詳解』(昭和十三年十月, 故野村憲治氏記述 (長 ヒキリ )出した後餅蒸しの火入れをする. ヒキリイタはヒノキ 7時半, 頭人以下・世話人2人会所に出席し, 火を鍛} 鍛り )で イタの側辺のヒキリウスの下に綿を敷き 長さ三尺 ヒキリギネは( さ壱尺五寸, 幅三寸, 厚さ一寸) , , , もみ した と いう.. (本学講師・釧路分校). 60.

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