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IRUCAA@TDC : 研究・臨床そして教育に関するこれからのロードマップ

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

研究・臨床そして教育に関するこれからのロードマップ

Author(s)

井上, 孝

Journal

歯科学報, 118(5): 472-472

URL

http://hdl.handle.net/10130/4749

Right

Description

(2)

472 学 会 講 演 抄 録

特 別 講 演 5

研究・臨床そして教育に関するこれからのロードマップ

東京歯科大学臨床検査病理学講座教授

井上

厚生労働省による見通しによれば,2042年には65歳以上の人口がピークを迎えるという。その間,多くの事 が劇的な変貌を迎えることになることが予測され,既に AI の能力が人間の仕事を凌駕するケースもでてき た。130年近くの歴史を誇る東京歯科大学においても,研究・臨床・教育の3本柱を,将来を見据えたロード マップに当てはめ考えなくてはならない。 研究に関して,130年間に積み重ねられた TDC の研究データを如何にして歯科医療に還元するかを考える 必要があると思う。東京歯科大学において40年の間に演者が行ってきた,研究を当てはめてみると,「歯髄の 細胞分化と誘導」に関する研究テーマからは,将来,炎症を伴う歯髄は再生され,根管の充填は,再生された 象牙質により歯牙を一体化させることが実現化すると思う。「インプラント表面形状と細胞行動」に関する研 究でテーマからは,抗細菌・炎症性のインプラントや,骨粗鬆症患者など骨の脆弱な患者にも対応できるイン プラントが作られると思う。「接着性レジンの軟組織への応用と人工タンパク質の創製」に関する研究テーマ からは,レジンや人工タンパクの応用により上皮とエナメル質を完全封鎖させることが可能となり,開放創で ある歯周病の問題点を一挙に解決に導くと思う。そして「幹細胞と iPS の分化と誘導」に関する研究テーマか らは,すでにインプラント周囲の人工歯根膜の形成は実験的に達成したが,これからは再生歯の実用化を目指 す必要がある。 口腔検査専門医ならびに口腔病理専門医としての臨床への貢献は,口腔疾患,特に口腔癌の撲滅が課題であ り,早期発見の為の口腔検査・診断技術の確立が最重要課題と考える。 AI には人間育成はできない前提があるとすれば,これからの教育は,学生の成長を「教え・そだてる」だ けではなく,愛情と熱意を持って「教え・はぐくむ」精神でなければ,AI の台頭には勝てないと思う。 ロードマップは目的ではない。ロードマップ上の考えが違っていれば臨機応変に修正して良い方向へ導く研 究・臨床そして教育マインドを持つ若手が育つことが必要であると考える。 今回は特別講演の機会を与えて頂き,40年間の研究・臨床・教育に関するこれからのロードマップを考えて みたい。これからを担う若手教員に少しでも参考になれば幸甚に思う。 ≪プロフィール≫ 昭和58年9月 カナダ・トロント大学歯学部客員助教授 (昭和60年8月まで) 平成3年7月 東京歯科大学助教授(病理学) 平成10年6月 東京歯科大学千葉病院臨床検査部長 平成13年5月 東京歯科大学教授(臨床検査学) 平成21年4月 東京歯科大学口腔科学研究センター所長 平成22年6月 東京歯科大学大学院研究科長 平成23年4月 東京歯科大学教授(臨床検査病理学講 座:講座統合による) <略 歴> 平成25年6月 東京歯科大学千葉病院病院長 昭和53年3月 東京歯科大学卒業 平成25年6月 東京歯科大学歯科衛生士専門学校校長 昭和57年4月 東京歯科大学講師(病理学第二講座) ― 104 ―

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