「的」のプロトタイプ的意味に関する考察 -『ことばの泉』大増訂(1898)の場合
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(2) 2.先行研究の概観 「的」の意味と機能に関する先行研究は、遠藤(1984)、廖(1996)、山下 (1999)、山下(2000)、王(2000)などがある。ただし、認知言語学の視点 から考察する論文は少なく、わずかに山下(2011)があるに過ぎない。 山下(2011:139)は、『日経全文記事データベース日本経済新聞 CD-ROM 版 1994 年版』をデータとし、「的」の意味は以下の A、B、C の三種類に分類 し得ると結論づける。 A. 何らかの対象について「的」が、「前接語X」2 のような性質や状態を有. することを意味する。 B 「的」は「ような」の意味を表し、比喩標示の役割を果たす。合成語「X 的」はメタファーを表す。 C. 「的」は「における」「として」「の面で」「という」などの意味を表. し、ある種の複合辞と同じ役割を果たす。 山下(2011)は、A をプロトタイプ的意味として、B は A からの拡張、C は B からの拡張と捉えている。また、「プロトタイプ A と B の抽象化 3 によっ て、スキーマ D『Xから想起される性質や状態』が抽出される」と述べている。 A、B、C、D の関係は次の図 14 のようにまとめられる。 スキーマ D. A:プロトタイプ. B. C. 抽象化 具現化 拡張化 図1. 「的」のスキーマ(山下 2011:139). 語基、「的」の意味、被修飾語という三者の相関関係については、山下(2011:. 34.
(3) 137)では、「的」が語基の表す属性概念で被修飾語を限定する役割を果たす場 合、語基は抽象度の高い漢語が多く、「的」が比喩を表す助動詞と同じ役割を果 たす場合、語基は具体的な概念や指示物を表すものであるとしている。つまり、 山下(2011)は、語基の抽象度と「的」の意味の相関関係を認めているわけであ る。この見解は、認知文法論の視点からの考察によるもので、貴重な手がかりを 提示している。本研究も、主に認知意味論の立場から考察を行う。しかし、山下 (2011)の指摘には、具体例がなく、また被修飾語との関連には触れていないた め、考察が十分とは言えない。本論文では、語基、「的」の意味、被修飾語とい う三者の相関関係について分析しつつ、具体例を考察していく。. 3.『ことばの泉』大増訂が示す「的」のプロトタイプ的意味 籾山(2002:107)は、プロトタイプ的意味とは、多義語の複数の意味の中 で最も基本的か最も確立されており、中立的なコンテクストで最も活性化され やすい(想起されやすい)という特徴を有するもののことだと述べている。基 本的とは、用法上制約がない(あるいは制約が相対的に少ない)、つまりは自 由に使える意味のことを指す。逆に、用法上制約がある意味は基本的とは見な されない。また、想起されやすいかどうかを判断するには、実験に基づく方法 があると述べている。相当数の被験者に分析対象語である多義語を含む文を作 ってもらい、最も多く使われた意味をプロトタイプ的意味と認定するという方 法で、このような実験は、複数の意味の中で想起しやすいものは何かを少なく とも反映することになるとしている。 一方、森山(2008:134)は、一般にプロトタイプは、(1)使用頻度が高く、 (2)想起されやすく、(3)母語における習得が早く、(4)通時的にも先に 出現するとされている、と述べている。 籾山(2002)と森山(2008)のこうした考察によれば、「的」の複数の意味 からそのプロトタイプとなる意味を認定する際には、その使用頻度の調査と想 起実験をする必要がある。従ってプロトタイプの変遷について通時的に考察す るとすれば、各時代の日本人を対象にして想起実験を行うのが理想的な方法と なるが、それは現実的には不可能である。しかし一方で、国語辞書の各見出し 語の説明は、その語の最も確立され、最も基本的な意味を示していると考えら れる。そうであれば、辞書における「的」の記述を考察することにより、その. 35.
(4) 基本的な意味を判断できると考える。また、使用頻度も、国語辞書の見出し語 にある各意味の出現頻度に近いであろうと推測できる。そこで、本論文は、19 世紀の「的」の意味のプロトタイプを認定するに当たり、主に、『大増訂』の 「的」についての記述、また、その各意味の出現頻度を参考にすることとした。 また、その周辺的な意味およびそのプロトタイプからの拡張を考察する。『大 増訂』の語例とその説明をまとめると次の表になる。 表1. 『大増訂』の語例とその説明. 語例. 『大増訂』の説明. 強的. 非常に。甚だ。すてきに。俗語。. 可覚的. 哲学の語。すべて、五官によりて覚り得べくあること。. 覚性的意志. 心理学の語。しぜんてきいしに同じ。. 可知的. 哲学の語。知覚に感じて知り得らるべきこと。. 機械的. 機械の如く、ただ、他より命ぜられし事のみをして、その他む せめこと。. 貴族的. 行ふこと、すべて、貴族の如くなること。儀式ばること。. 後天的性能. 心理学の語。この世に生れ来たる後に、身体の状況、社会の境 遇等に応じて、種種習得したる性質能力。. 悟性的意志. 心理学の語。利益、効用を顧み、且つ、最も、正鵠に達すべき、 適当なる方便を選む意志。自然的意志に、思慮、決定の加れる ものにて、通常、単に、意志を呼ぶ。. 審美的感動. 心理学の語。物事の美醜に関する感動。. 消極的. せききよくてき 5 を見る。. 積極的. 消極的に対する語。これを対照すれば、これは集合的にして、 彼は分解的なり。又、これは増大的にして、彼は減小的なり。 例へば、無限は、大小両者の極端にあり。もし、一を分ちて、 半となし、更に分ちて、四分の一とし、斯くしつつ、無限に至 るは消極的なれど、一を積みて、二となし、二を積みて、四と なし、斯くしつつ、無限に至るに、積極的なり。又、善を行ふ は、積極的にして、悪を行ふは、消極的なり。. 36.
(5) 先天的性能. 心理学の語。祖先の遺伝よりきたれる性質、能力。. 端的. ものあたりに。てきめんに。足利氏頃よりいひそめたる語。. この表から分かるように、1898 年の「的」が表している意味は、主に以下の 三つになる。 (2) (2-1)意味 1:その性質・状態を帯びる 語例(10 語):「後天的」、「先天的」、「可知的」、「可覚的」、 「覚性的」、「悟性的」、「消極的」、「積極的」、「端的」、「強的」 (2-2)意味 2:のような(比喩) 語例(2 語):「機械的」、「貴族的」 (2-3)意味 3:からの(起因) 語例(1 語):「審美的」6 この整理からわかるように、語例が一番多いのは、「その性質・状態を帯び る」という意味である。具体的には、物の性質や特徴、事の属性や状態、人の 性格や状態などの意味を示す。13 語のうち、10 語がこれに当たる。ここでは、 分析の便宜上、「的」の語基を「A」、被修飾語を「B」、「的」付きナ形容 詞 7 のフレーズ「語基+的(な)+被修飾語」を「A的(な)B」と表記する。 「的」が「その性質・状態を帯びる」という意味を表すとき、まずよく見られ るのは「A的(な)B」は、語基のAからメタファー、メトニミーなどによっ て語基が示す性質・状態と関連する典型的な特徴を抽出し、また、その典型的 な特徴により、Bが属する集合から特徴と合致しない成員を否定し、特徴と合 致するBをフォーカス化させるよう働くことだと考えられる。つまり、「的」 が「その性質・状態を帯びる」を表す場合、メタファーという認知的作業を通 して機能しているのである。 以下、具体例に沿って説明する。例えば『大増訂』には「消極的」と「積極 的」という語がある。「消極」と「積極」については、『大増訂』が以下のと おり解釈している。. 37.
(6) (3) 「積極」:電気の陽性なるもの。その陰性なるを消極といふ。 「消極」:しやくきよく 8(積極)を見よ。「消極」の語源的な意味は、電 気の陰性である。 この解釈から分かるように、1898 年頃の「積極」と「消極」は、属性や状態 を表すのではなく、抽象的な「もの」で、つまり電気の「陽性になるもの」と 「陰性になるもの」を表す。また、我々は一般に「陽性」を「正、肯定、主動、 前進、進歩、男性」などになぞらえてプラス的な評価と繋がって認知しており、 「陰性」を「負、否定、受動、保守、非進歩、女性」などのようなマイナス的 な評価と繋がって認知する。このような認知の過程を通し、「消極」と「積極」 が抽象化・概念化されつつある。その結果、「正、肯定、主動、前進、進歩、 男性」などのプラス的な評価は、「陽性」の典型的な特徴となり、「負、否定、 受動、保守、非進歩、女性」などのようなマイナス的な評価は、「陰性」の典 型的な特徴となる。 仮に、語基 A「消極」の被修飾語 B を「態度」とすれば、「消極」という起 点領域から「態度」という目標領域にその概念構造が写像される。つまり、「消 極」から抽象化・概念化された典型的な特徴により、数多い「態度」の集合か ら、「自分から進んでは事をしないさま」という特徴と合致しない「積極的な 態度」「中立的な態度」を排除し、特徴と合致する「態度」を選別し、フォー カス化する。起点領域の「消極」に対する理解を目標領域の「態度」に移し替 えることにより、目標領域での対象に対する確定が得られる。ここでメタファ ーは、概念を把握することを助ける。9 しかし、「的」が「その性質・属性を帯びる」という意味を表す時、起点領 域から典型的な特徴を抽象化・概念化しない場合もある。例えば「先天的」「後 天的」「可知的」「可覚的」「覚性的」「悟性的」がそれに相当する。この 6 語は、B の性質や属性を表す時、特に典型的な特徴を抽出する認知の過程があ るとは考えられない。それらは、A の特徴を通して、直接 B が属する集合から A の特徴と合致しない成員を否定することによって、A の特徴と合致する B を フォーカス化し認識させるだけであると考えられる。 具体例を挙げれば、例えば『大増訂』に「後天的性能」10 がある。仮に、あ. 38.
(7) る人が 10 種類の異なった能力を持っているとする。その 10 種類の能力は、人 間の誕生という時点を基準にして分類すると後天的な能力と先天的な能力に 分けられる。「後天的性能」は、「後天」という時間的な性質を満たす「性能」 に視線を向け、それをフォーカス化すると同時に「後天」という特徴を満たさ ない「先天」の能力を否定することになる。一方、「先天的性能」の場合はこ れと逆になる。「先天」という時間的な特徴を満たす性能に視線を向け、それ をフォーカス化させると同時に「先天」という特徴を満たさない「後天的性能」 を否定することになる。また「覚性的意志」と「悟性的意志」の場合は、それ ぞれ「覚性」あるいは「悟性」という心意の能力に関する特徴を満たす「意志」 をフォーカス化し、その特徴に満たさない「意志」を否定することになる。「可 知的」「可覚的」の場合も同じで、それぞれ「可知」と「可覚」という性質を 満たす B をフォーカス化させ、その特徴に満たさない B を否定する。 「先天的性能」「後天的性能」「覚性的意志」「悟性的意志」「可知的」「可 覚的」11 の認知プロセスをまとめると、当該語基はその語本来の意味を表して おり、メタファーという認知的作業を通して意味上の転換はない。 なお、1898 年の『大増訂』が示す「的」の意味としては、(2)の意味 1 が最 も関与することが多いため、ここでは『大増訂』出版当時における「的」のプ ロトタイプ的な意味は、意味 1 の「その性質・属性を帯びる」と認定すること にする。. 4.周辺への拡張 次に、意味 2 の「のような(比喩)」について考えてみたい。Richards(1936) 12 は、比喩文を次の三つの構成要素に分解している。. 1)「喩えられるもの」:主意 2)「喩えるもの」:媒体 3)「主意と媒体を結び付けるもの」:根拠 例えば、「エミイは白鳥のように上品で美しい」という文において、「エミ イ」は主意、「白鳥」は媒体、「上品で美しい」は根拠である。図示すると次 のようになる。. 39.
(8) 根拠(上品で美しい) 主意(エミイ)――――――――――媒体(白鳥) 図 213. 比喩のイメージ図. 語基 A は「媒体」に、被修飾語 B は「主意」に相当するが、「根拠」は A と B に共通の特徴で、形態的には省略されている。例えば、『大増訂』には「機 械的」という語がある。仮に B を「音」とすると、「機械」は「媒体」、「音」 は「主意」となる。「根拠」は「単調で変化が少ないさま」と考えられる。「機 械的な音」は A の「機械」から生じた「単調で変化が少ないさま」という根拠 により、B の「音」が所属する集合からその特徴と合致しない成員、例えば「美 しい歌声のような音」などを否定し、その特徴と合致する B をフォーカス化さ せる。また、例えば「貴族的な態度」の場合、A の「貴族」から生じた「気品 がある、気位が高いさま」という根拠により、B の「態度」が所属する集合か らその特徴と合致しない成員、例えば「庶民的な態度」などを否定し、その特 徴と合致する B をフォーカス化し認知させる。 次に、意味 1 と意味 2 の関係について考える。「的」が「その性質・状態を 帯びる」の意味を表す場合、語基の A は抽象化・概念化によってその典型的な 特徴を抽出され、その典型的な特徴をもって B を修飾、フォーカス化すること ができる。意味 2 の場合、語基の A と被修飾語の B は、比喩根拠により結び 付けられている。A と B が直接結び付けられるのではなく、その間にメタファ ーという認知的作業が発生することが意味 1 と意味 2 の共通点であるが、前者 のメタファー的つながりは、A においては典型的な特徴によるものであり、後 者のそれは比喩根拠によるものである点で異なっている。ただし、実際には、 A と B の抽象度により、メタファーという認知的作業が比喩根拠によるものか ら典型的な特徴によるものへ転換することがある。例えば、 「機械的な音」は、 意味 2 の「比喩」と理解されるが、「機械的な学習」は、「機械のような学習」 より「学習の様子からは、機械にある『意思をもたずに決まった動作を行う』 という典型的な特徴が見える。」と捉えた方が自然である。以上のことから、 意味 2 は意味 1 からの拡張と捉えることができる。. 40.
(9) 最後に、意味 3 の「からの(起因)」について考える。被修飾語 B が所属す る集合があるとして、その中には語基 A が起因となる成員もあるが、A 以外の ことが起因となる成員もある。「的」が意味 3 を表す場合には、その集合から A 以外の起因によって発生する成員を否定し、そうして残った A の起因によっ て発生する B をフォーカス化する。例えば、『大増訂』には「審美的感動」と いう語例がある。『大増訂』は「物事の美醜に関する感動」と解釈している。 そしてその感動の起因は物事の美醜にあると考えられる。「感動」という集合 には、「審美」によって生じた感動もあるが、「審美」ではない他の起因、例 えば「友情」「ある場面」などによる感動も存在する。「的」との結合により、 その集合から「審美」に起因する「感動」がフォーカス化される。 さて、ここで、意味 3 と意味 1、2 との関係を考える。「的」が意味 1、2 を 表す時、A は B の性質、状態などに関する特徴であると同時に A と B は一体 となっていると考えられる。「積極的態度」における「積極」は修飾された対 象「態度」の特徴で、分離できない。つまり、「積極的態度(A 的 B)」の場 合、 「その態度は積極的だ(B は A だ)」と言い換えられる。それに対し、 「的」 が意味 3 を表す時、A は B の一部分ではなく、A と B は因果関係にある別々 な存在となる。「審美的感動」は、「審美による感動」で、「審美」と「感動」 は、繋がりのある二つ別々の精神行為と見なすことができる。 「的」が意味 1、2 を表す時、B と A の間にはコピュラの叙述関係がある。 一方、意味 3 の「的」の場合は A と B が一体化することはなく、コピュラ関 係を想定することができない。A によって、B が属する集合から特定の成員を フォーカス化するという点では、意味 3 と意味 1、2 は同じであるが、語基 A と被修飾語 B の関係から見ると相違点がある。意味 3 は、意味 2 と同じく、 意味 1 からの拡張と捉えて、意味 1、2、3 の関係を整理すると、次のようにな る。矢印の線は拡張の方向を示す。 意味 2 図3. 意味 1(プロトタイプ). 意味 3. 『大増訂』から見た「的」の各意味の相関図. 41.
(10) 5.まとめと今後の課題 本論文は、認知意味論の立場から 1898 年に出版された『ことばの泉』大増 訂を考察した。分析の結果、当時の「的」のプロトタイプ的な意味は、意味 1 の「その性質・属性を帯びる」と認定することが可能で、意味 2 の「のような (比喩)」と意味 3 の「からの(起因)」は意味 1 からの拡張であることが判明 した。この結論は、認知意味論の立場から通時的な視点で接尾辞「的」の特徴 を捉えるための基礎となる第一歩だと言えよう。なお、 「的」のプロトタイプ的 意味は、 『大増訂』以後の辞書の中で変化が見られるか、変化があるとすればど のような変化なのか、また、どのように拡張されているのか。これらの調査に 関してはしては今後の課題としたい。 注 1.. 王(2010:368)は、国立国語研究所の言語調査を参照して、「的」の日 本語の全体にある使用率順が明治(1877~1878 年)の上位 100 にも入っ ていなかったのが 1956 年の第 10 位にまで上昇したことを指摘し、明治 (1877~1878 年)から 1956 年までの百年間に、接尾辞「的」の使用に 著しい位置の変化があった、と述べている。. 2.. 「社会的」の「社会」のような部分は、本文では「語基」と読んでいるが、 山下(2011)は「前節語 X」と読んでいる。. 3.. 「プロトタイプ A と B の抽象化」は、山下(2011:132)の説明によれ ば、「プロトタイプの典型事例と拡張事例の類似性、共通性に基づいたス キーマの抽出、すなわちスキーマ化」という意味である。. 4.. 籾山(2002)の認知意味論は、アメリカの言語学者で、認知文法理論の創設 者と呼ばれているロラルド・ラネカーの理論に基づいたものである。この 図式自体も、ラネカーのスキーマ・モデルに基づいたものである。. 5.. 「せききよくてき」は「積極的」を指す。当時の発音である。. 6.. 『大増訂』に出ている「審美的感動」という語例から、「審美的」を「か らの(起因)」の意味として判断した。つまり、感動の起因が物事の美醜 と理解できるからである。もちろん、「審美的態度」など現代日本語にあ るような使い方としては、態度の起因が物事の美醜であるとは必ずしも 言えないかもしれないが、当時「審美的態度」という使い方があるかどう. 42.
(11) かが判断できないため、考慮しないことにする。 7.. 筆者は、王・曲・林(2001:146)では、「社会的」、「合理的」、「抽 象的」、「積極的」のような「的」が付くナ形容詞のことを「的」付きナ 形容詞と呼んだ。. 8.. 明治 31 年当時の発音である。. 9.. 兼沢(1997)を参照。. 10. 『大増訂』など明治時代の辞書には出てくる「性能」という語は、現在の 日本語における「性能」とは意味が異なる。 11. 「可知的」と「可覚的」は『大増訂』には被修飾語を含める具体例がない。 また、当時の新聞からも具体例が見つからないため、現在のところ被修飾 語を含めた考察は難しい。今後の課題にする。 12. Richards(1936、石橋訳(1961:89)) 13. 小泉(2001:157)を参照。 参考文献 王娟(2016a)「辞書から見た接尾辞『的』の変遷(Ⅲ)―『的』の記述に関 する考察―」『日本平安女学院大学研究年報』第 16 号,43-54. 王娟(2016b)「形態論的な視点から見た『的』の語基」『山口国文』第 39 号, 43-54. 『ことばの泉』大増訂(1898)落合直文編集,大倉書店. 遠藤織枝(1984)「接尾語『的』の意味と用法」『日本語教育』第 53 号,125138. 廖小梅(1996)「『~的』語形の評価義試論」『専修国文』第 58 号,73-89. 山下喜代(1999)「字音接尾辞『的』について」『日本語研究と日本語教育』 森田良行教授古稀記念論文集刊会編,24-38. 山下喜代(2000)「漢語系接尾辞の語形成と助辞化―『的』を中心にして―」 『日本語学』第 19 巻第 13 号,52-64. 王淑琴(2000)「接尾辞『的』の意味と『的』が付く語基との関係について― 名詞修飾の場合―」『日本語教育』第 104 号,50-59. 山下喜代(2011)「字音接尾辞『式・風・的』の意味―プロトタイプとスキー マ―」『青山語文』第 41 号,130-142.. 43.
(12) 籾山洋介(2002)『認知意味論のしくみ』,町田健編,〈シリーズ・日本語の しくみを探る〉5,研究社. 森山新(2008)「日本語の習得・教育研究への認知言語学の応用可能性」『大 学院教育改革支援プログラム「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」 活動報告書』,132-135. 王娟・曲志強・林伸一(2001)「『的』付きナ形容詞と非『的』ナ形容詞の分 類と意味的特徴」『山口国文』第 24 号,1-21. 兼沢純子(1997)「メタファーと認知 3」『大阪芸術大学紀要』NO.20(http: //www.osAkA-geidAi.Ac.jp/geidAi/reseArch/lAborAtory/bulletin/pdf/kiyou 20/kiyou20-10.pdf)(2017 年 12 月 23 日アクセス) Richards, I. A.(1936)The Philosophy of Rhetoric. Oxford: Oxford University Press.(石橋幸太郎訳(1961)『新修辞学原論』南雲堂). 小泉保(2001)『入門語用論研究―理論と応用―』研究社.. 44.
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