工業科「インテリア計画」学習指導案 広島県立総合技術高等学校 教諭 山田 直美 1 実 施 日:平成26年6月16日(月) 5時限目:13時30分~14時20分(50分) 2 学年・学級:2学年 33名 電子機械科(男子3名)・情報技術科(男子7名・女子2名)・環境設備科(男子21名) 3 単 元 名:第4節 空間の認知 4 単元について (1)単元観 インテリアを計画するには,物理的条件,生理的条件,心理的条件が目的に沿うようにす る必要があり,快適な生活空間を構成するためには,これらの諸条件を個々に理解させるだ けにとどまらず,総合的に理解させることが大切である。本単元では,これらの諸条件のう ち,心理的条件に位置付く造形要素の一つである空間が,人間の心理にどのように働きかけ ているかを具体的に考察させ,インテリア計画において空間が果たす意義や役割について理 解させることを目的とする。 (2)生徒観 工業の三学科の生徒を対象にした選択科目として行っている科目である。普段の学習にお いて,視覚的な教材及びその発問に対しては,活発に発言する生徒が多い。しかし,講義を 中心とした授業では,学習内容に興味を持てず,授業に積極的に取り組めない生徒や集中力 が続かない生徒が一部いる状況である。 (3)指導観 生徒が空間定位について実感できる簡単な実験を行うことにより,インテリアへの興味・ 関心を高めさせる。実験の前にその内容を説明した上で,実験結果の予測をたてさせ,実験 後は結果との比較をさせるなどして,言語活動の充実を図り,思考力・判断力・表現力を育 成することにつなげる。これらのことを通して,空間定位についての理解を深めさせたい。 5 単元の目標 ・空間定位について関心をもち,意欲的に学習に取り組んでいる。 ・空間定位について,定位できる場合と定位できない場合の違いをまとめ,表現することが できる。 ・スケール感などの感覚が,インテリア計画において果たす意義や役割について理解してい る。 ・スケール感などの感覚を図示するなど,表現することができる。 6 単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 空 間 の定 位 につ い て関心を持ち意欲的 に学習に取り組んで いる。 空 間 定 位に つ いて 定位できる場合と定 位できない場合の違 いをまとめ,表現する ことができる。 ス ケ ー ル感 な どの 感覚を図示するなど, 表現することができ る。 ス ケ ー ル感 な どの 感覚が,インテリア計 画において果たす意 義や役割について理 解している。
7 指導と評価の計画(全2時間) 次 学習内容(時数) 評価 関 考 技 知 評価規準 評価方法 1 空間定位 (1時間・本時) ◎ ○ 空間定位について関心をもち,意欲的に学習に取り組 んでいる。 空間定位について定位できる場合と定位できない場 合の違いをまとめ,表現することができる。 行動観察 ノート 2 スケール感,開放感 と閉鎖感,閉所・広 域・高所 (1時間) ○ ◎ スケール感などの感覚が,インテリア計画において果 たす意義や役割について理解している。 スケール感などの感覚を図示するなど,表現すること ができる。 行動観察 ノート 8 本時の展開 (1)本時の目標 空間定位について関心をもち,意欲的に学習に取り組み,定位できる場合と定位できない 場合の違いをまとめ,表現することができる。 (2)観点別評価規準 ・空間定位について関心をもち,意欲的に学習に取り組んでいる。(関心・意欲・態度) ・空間定位について定位できる場合と定位できない場合の違いをまとめ,表現することが できる。(思考・判断・表現) (3)準備物 ・教科書,ノート,実験シート,ひも,テープ 実験シート(図中の天井は省略) ① ② ③
(4)学習の展開 学習活動(○生徒・●教師) 指導上の留意事項 評価規準 評価方法 導 入 5 分 ●前時の内容を振り返らせ知識の定着を図る。 ○前時の内容を想起する。 ●本時の目標を板書する。 ○目標をノートに書く。 ●2次元の例として平面図を示し,空間について イメージさせる。 ○空間は3次元であることを認識する。 ●インテリアは床・壁・天井で構成されることを 認識する。 ○教室を見て認識する。 ・前時の内容(装飾) は本時の内容とかか わりがあることを示 唆する。 ・図面は平面(2次 元)だが表現してい るものは立体(3次 元)であることを認 識させる。 展 開 Ⅰ 20 分 ●実験について説明する。(①1.8m四方のスペー スの中に入り30秒過ごす。何をしてもよい。②ス ペースの中に机を入れる。30秒過ごす。③机を出 し,イスを入れる。30秒過ごす。) ○実験の説明を聞く。 ●3名の被験者を募る。(いない場合は指名する。) ○被験者になりたいものは挙手する。 ●実験の準備をする。(教室の前方床に1.8m四方 のスペースを取り,ひもでマークする。) ○実験場所に近い生徒は実験の準備を手伝う。 ●実験シートを配付し,実験結果の予測をさせる。 ○実験結果について考え,実験シートに記入する。 ●実験結果の予測を問いかける。 ○予測を発表する。 ●発表を聞き取り板書する。 ○板書内容も実験シートに記入する。 ●実験を指示する。(①1.8m四方のスペースの中 に入り30秒過ごす。何をしてもよい。②スペース の中に机を入れる。30秒過ごす。③机を出し,イ スを入れる。30秒過ごす。)→3名くり返す。 ○被験者は実験をする。その他の生徒は観察する。 ・教科書は閉じたま まで説明する。 ・シートに予測を書 いているか机間指導 を行い,書いていな い生徒にはヒントを 与える。 ・3つの空間の違い を考えさせる。 ・被験者以外の生徒 にはしっかり観察さ せ,被験者の気持ち にさせる。 ・被験者をひやかさ ないよう指導する。 ・空間定位に つ い て 関 心 をもち,意欲 的 に 学 習 に 取 り 組 ん で いる。 (関心・ 意欲・態度) ノート 発言 行動観察 展 開 Ⅱ 15 分 ●被験者にそれぞれ感想を聞く。 ○被験者は発表する。 ●感想を板書する。 ●最初の予測と比較する。 ●教科書p53の空間定位について説明をする。 ○教科書を読み,アンダーラインを入れる。 ●空間定位についてまとめ,板書する。 ○板書をノートに書く。 ・被験者をねぎらう。 被験者への拍手を促 す。 ・3つの空間の違い を実感させる。 ・空間定位を実感さ せる。 ・空間定位に つ い て , 特 徴 を ま と め 表 現 す る こ と が で き る 。 ( 思 考 ・ 判 断 ・ 表現) ノート 発言 行動観察 終 結 10 分 ●本時のまとめを行い,空間の定位について確認 する。→最初に振り返りをした前回の内容(装飾) との関連を説明する。 ・装飾がインテリア計 画で果たす役割につ いて再度認識させる。 ・次時の予告をする。 目標:空間定位について関心をもち,意欲的に学習に取り組み,定位できる場合とできない場合の 違いをまとめ,表現することができる。 ①空間定位できない場合:何をしていいか,どこにい たらよいかわからず落ち着かない,など。 ②空間定位できる場合:机があることによって自分の 立ち位置が定まる,など。 ③空間定位がよりできる場合:イスがあることによっ て,より明確に自分の位置が定まり,安心する,など。 異なる予測の場合は,理由を問いかける。