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環境に及ぼす影響の評価の結論

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Academic year: 2022

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環境に及ぼす影響の評価の結論 

地域の概況及び対象事業における行為・要因を考慮し、選定した項目について現況調査を行い、対 象事業の実施が環境に及ぼす影響について予測及び評価を行った。 

環境に及ぼす影響の評価の結論は、表に示すとおりである。 

 

表  環境に及ぼす影響の評価の結論  項    目  評    価    の    結    論 

1.大気汚染 

工事の施行中

 

【汚染土壌*1の掘削・処理等及び汚染地下水の処理等に伴うベンゼン等揮発性物質 の影響】 

ベンゼン等揮発性物質を含む汚染土壌を掘削する際には、排気処理設備を備えた 揮発養生テントを設置して掘削作業を行い、土壌を運搬する際は、土壌の飛散防止 及びベンゼン等揮発性物質の揮発防止のための密閉措置を行う。以上の対策を行う ことで、大気中へのベンゼン等揮発性物質の揮発・拡散を防ぐとともに、揮発養生 テントからの排気についても排気処理設備により揮発性物質の吸着処理を実施す る。 

ベンゼン等揮発性物質を含む汚染土壌を計画地内の仮設土壌処理プラントで処 理する際には、仮設洗浄処理プラント、仮設掘削微生物処理プラント全体と仮設中 温加熱処理プラントの土砂投入口と仮置場にそれぞれ排気処理設備を備えた揮発 養生テントを設置し、大気中へのベンゼン等揮発性物質の揮発・拡散を防ぐととも に、揮発養生テントからの排気についても排気処理設備により揮発性物質の吸着処 理を実施する。また、原位置微生物処理では鋼矢板で囲った区画の表面をシートで 覆うとともに、排気処理設備により揮発性物質の吸着処理を実施する。 

汚染土壌の掘削等にあたって揚水した地下水のうち、ベンゼン等揮発性物質を含 む汚染地下水を処理する際には、排気処理設備を備えた仮設地下水処理プラントで 浄化処理を行うとともに、仮設地下水処理プラントからの排気についても排気処理 設備により揮発性物質の吸着処理を実施する。 

また、処理対象土壌中のベンゼン、ベンゾ(a)ピレン、芳香族炭化水素、油分 は、仮設中温加熱処理プラントでの処理により揮発し、二次燃焼室で分解される。

シアン化合物、水銀等を含む土壌は、仮設洗浄処理プラントで処理し、洗浄後の残 渣は「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月、法律第 53 号)に基づく汚染土壌処理施 設かつ「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(昭和 45 年 12月、法律第 137 号)

に基づく産業廃棄物処理施設へ搬出する。 

したがって、計画地周辺への汚染土壌及び汚染地下水からのベンゼン等揮発性物 質の揮発・拡散、汚染土壌の飛散は発生しないことから、汚染土壌の掘削・処理等 及び汚染地下水の処理等に伴うベンゼン等揮発性物質の影響の程度は、評価の指標 とした「ベンゼン等の大気の汚染に係る環境基準について」(平成 9 年 2 月、環境庁 告示第 4 号)に定める基準を満足する。 

【建設機械等の稼働に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響】 

建設機械等の稼働に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%値は、最大着地 濃度地点において 0.059ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

建設機械等の稼働に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最 大着地濃度地点において 0.072mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。

       

*1 汚染土壌:本評価書案における汚染土壌とは、東京ガス株式会社工場操業に由来する 7 物質(ベンゼン、シアン化 合物、砒素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム)の指定基準*2超過土壌のことをいう。 

*2 指定基準:「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月、法律第 53 号)第 6 条第 1 項第 1 号の環境省令で定める基準(汚染 状態に関する基準) 

(2)

表  環境に及ぼす影響の評価の結論  項    目  評    価    の    結    論 

1.大気汚染 

工事の施行中

 

【工事用車両の走行に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響】 

工 事 中 交 通 量 に よ る 二 酸 化 窒 素 濃 度 の 日 平 均 値 の 年 間 98% 値 は 0.049〜

0.050ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

工事中交通量による浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は 0.056〜

0.067mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。 

【工事用船舶の運航に伴う二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び二酸化硫黄の影響】 

工事用船舶の運航に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%値は、最大着地 濃度地点において 0.049ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

工事用船舶の運航に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最 大着地濃度地点において 0.066mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。

工事用船舶の運航に伴う二酸化硫黄濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最大着 地濃度地点において 0.011ppm であり、環境基準値(0.04ppm)以下となる。 

【建設機械等の稼働及び工事用船舶の運航に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質 の影響】 

建設機械等の稼働及び工事用船舶の運航に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年 間 98%値は、最大着地濃度地点において 0.060ppm であり、環境基準値(0.06ppm)

以下となる。 

建設機械等の稼働及び工事用船舶の運航に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値 の年間 2%除外値は、最大着地濃度地点において 0.072mg/m3であり、環境基準値

(0.10mg/m3)以下となる。 

工事の完了後

 

【関連車両の走行に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響】 

将来交通量による二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%値は 0.048〜0.053ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

将来交通量による浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は 0.056〜

0.067mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。 

【関連船舶の運航に伴う二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び二酸化硫黄の影響】 

関連船舶の運航に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%値は、最大着地濃 度地点において 0.048ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

関連船舶の運航に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最大 着地濃度地点において 0.066mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。

関連船舶の運航に伴う二酸化硫黄濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最大着地 濃度地点において 0.011ppm であり、環境基準値(0.04ppm)以下となる。 

【駐車場の供用に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響】 

駐車場の供用に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%値は、最大着地濃度 地点において 0.048ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下となる。 

駐車場の供用に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2%除外値は、最大着 地濃度地点において 0.066mg/m3であり、環境基準値(0.10mg/m3)以下となる。 

【関連船舶の運航及び駐車場の供用に伴う二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の影響】

関連船舶の運航及び駐車場の供用に伴う二酸化窒素濃度の日平均値の年間 98%

値は、最大着地濃度地点において 0.049ppm であり、環境基準値(0.06ppm)以下と なる。 

関連船舶の運航及び駐車場の供用に伴う浮遊粒子状物質濃度の日平均値の年間 2 % 除 外 値 は 、 最 大 着 地 濃 度 地 点 に お い て 0.066mg/m3 で あ り 、 環 境 基 準 値

(0.10mg/m3)以下となる。 

(3)

項    目  評    価    の    結    論 

2.悪臭 

工事の施行中

 

ベンゼン等揮発性物質を含む汚染土壌を掘削する際には、排気処理設備を備え た揮発養生テントを設置して掘削作業を行い、土壌を運搬する際は、土壌の飛散 防止及びベンゼン等揮発性物質の揮発防止のための密閉措置を行う。以上の対策 を行うことで、大気中へのベンゼン等揮発性物質の揮発・拡散を防ぐとともに、

揮発養生テントからの排気についても排気処理設備により揮発性物質の吸着処理 を実施する。 

ベンゼン等揮発性物質を含む汚染土壌を計画地内の仮設土壌処理プラントで処 理する際には、仮設洗浄処理プラント、仮設掘削微生物処理プラント全体と仮設 中温加熱処理プラントの土砂投入口と仮置場にそれぞれ排気処理設備を備えた揮 発養生テントを設置し、大気中へのベンゼン等揮発性物質の揮発・拡散を防ぐと ともに、揮発養生テントからの排気についても排気処理設備により揮発性物質の 吸着処理を実施する。また、原位置微生物処理では鋼矢板で囲った区画の表面を シートで覆うとともに、排気処理設備により揮発性物質の吸着処理を実施する。

汚染土壌の掘削等にあたって揚水した地下水のうち、ベンゼン等揮発性物質を 含む汚染地下水を処理する際には、排気処理設備を備えた仮設地下水処理プラン トで浄化処理を行うとともに、仮設地下水処理プラントからの排気についても排 気処理設備により揮発性物質の吸着処理を実施する。 

また、油分のある土壌については強い臭気を伴うものも考えられることから、

掘削時に油分による強い臭気が確認された場合には、必要に応じて排気処理設備 を備えた揮発養生テントを設置するなどの対策を講じる。 

したがって、計画地周辺への汚染土壌及び汚染地下水からのベンゼン等揮発性 物質の揮発・拡散、汚染土壌の飛散は発生しないことから、汚染土壌の掘削・処 理等及び汚染地下水の処理等に伴う悪臭の影響の程度は、評価の指標とした「都 民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(平成 12 年 12 月、東京都条例第 215 号)(以下「環境確保条例」という。)に定める基準を満足する。 

工事の完了後

 

廃棄物関連施設は密閉構造とし、排気口以外からの臭気が漏洩しない構造とす るとともに、脱臭設備等を設置することで、排気口位置において、臭気指数が 12 となる。このため、敷地境界では、「環境確保条例」に基づく臭気指数の規制基準

(臭気指数 12)以下となる。また、施設内においては、清潔を維持するとともに、

卸・仲卸売場などは原則として閉鎖型施設とするなど悪臭の発生防止に努める。

したがって、施設の供用に伴う悪臭(臭気指数)の影響の程度は、評価の指標 とした「環境確保条例」に定める基準を満足する。 

3.騒音     ・振動 

工事の施行中

 

【建設機械等の稼働に伴う騒音及び振動】 

建設機械等の稼働に伴う騒音レベル(L5)は、敷地境界において最大で 73dB で あり、「環境確保条例」に基づく指定建設作業に係る騒音の勧告基準値(80dB)以 下となる。 

仮設プラントの稼働に伴う騒音レベル(L5)は、敷地境界において最大で朝 51dB、

昼間 51dB、夕 51dB、夜間 51dB であり、「環境確保条例」に基づく工場・指定作業 場に係る騒音の規制基準値(朝 60dB、昼間 70dB、夕 60dB、夜間 55dB)以下とな る。 

建設機械等の稼働に伴う振動レベル(L10)は、敷地境界において最大で 65dB で あり、「環境確保条例」に基づく指定建設作業に係る振動の勧告基準値(70dB)以 下となる。 

仮設プラントの稼働に伴う振動レベル(L10)は、敷地境界において最大で昼間 45dB、夜間 45dB であり、「環境確保条例」に基づく工場・指定作業場に係る振動 の規制基準値(昼間 65dB、夜間 60dB)以下となる。 

(4)

表  環境に及ぼす影響の評価の結論  項    目  評    価    の    結    論 

3.騒音     ・振動 

工事の施行中

 

【工事用車両の走行に伴う道路交通の騒音及び振動】 

工事中交通量による道路端の騒音レベル(LAeq)は、昼間 59〜67dB であり、全 ての地点において、環境基準値(昼間 70dB)以下となる。なお、本事業の工事用 車両による騒音レベルの増加分は、昼間 1dB 未満〜1dB である。 

工事中交通量による道路端の振動レベル(L10)は、昼間 43〜55dB であり、全て の地点において、「環境確保条例」に基づく規制基準値(昼間 65dB)以下となる。

なお、本事業の工事用車両による振動レベルの増加分は、昼間 1dB〜3dB である。

工事の完了後

 

【熱源施設等の稼働に伴う騒音及び低周波音】 

熱源施設等の稼働に伴う騒音レベル(LAeq)は、隣接する 4 街区において、最大 で昼間 34dB、夜間 34dB であり、環境基準値(昼間 60dB、夜間 50dB)以下となる。

また、熱源施設等の稼働に伴う騒音レベル(L5)は、敷地境界において、最大で朝 40dB、昼間 40dB、夕 40dB、夜間 40dB であり、「環境確保条例」に基づく規制基準 値(朝 55dB、昼間 60dB、夕 55dB、夜間 50dB)以下となる。 

熱源施設等の稼働に伴う低周波音の音圧レベルは、隣接する 4 街区において、

最大で 37dB であり、「低周波音問題対応の手引書」(平成 16 年 6 月、環境省)に 示される「心身に係る苦情に関する参照値」(47dB(63Hz))以下となることから、

「大部分の地域住民が日常生活において支障を感じない程度」であり、評価の指 標を満足する。 

【関連車両の走行に伴う道路交通の騒音及び振動】 

将来交通量による道路端の騒音レベル(LAeq)は、昼間 46〜69dB、夜間 43〜65dB であり、全ての地点において、環境基準値(昼間 70dB、夜間 65dB)以下となる。

なお、本事業の関連車両の走行による騒音レベルの増加分は、昼間 1dB 未満〜3dB、

夜間 1dB 未満〜7dB である。 

将来交通量による道路端の振動レベル(L10)は、昼間 45〜52dB、夜間 44〜51dB であり、全ての地点において、「環境確保条例」に基づく規制基準値(第一種区域:

昼間 60dB、夜間 55dB、第二種区域:昼間 65dB、夜間 60dB)以下となる。なお、

本事業の関連車両の走行による振動レベルの増加分は、昼間 1dB 未満〜2dB、夜間 1dB 未満〜3dB である。 

【駐車場の供用に伴う騒音】 

駐車場の供用に伴う騒音レベル(LAeq)は、隣接する 3 街区において、最大で昼 間 39dB、夜間 41dB であり、環境基準値(昼間 60dB、夜間 50dB)以下となる。ま た、駐車場の供用に伴う騒音レベル(L5)は、敷地境界において、最大で朝 48dB、

昼間 47dB、夕 48dB、夜間 48dB であり、「環境確保条例」に基づく規制基準値(朝 55dB、昼間 60dB、夕 55dB、夜間 50dB)以下となる。 

【熱源施設等の稼働及び駐車場の供用に伴う騒音】 

熱源施設等の稼働及び駐車場の供用に伴う騒音レベル(LAeq)は、隣接する 3 街 区において、最大で昼間 40dB、夜間 41dB であり、環境基準値(昼間 60dB、夜間 50dB)以下となる。また、熱源施設等の稼働及び駐車場の供用に伴う騒音レベル

(L5)は、敷地境界において、最大で朝 48dB、昼間 47dB、夕 48dB、夜間 48dB で あり、「環境確保条例」に基づく規制基準値(朝 55dB、昼間 60dB、夕 55dB、夜間 50dB)以下となる。 

(5)

項    目  評    価    の    結    論 

4.水質汚濁 

工事の施行中

 

【仮桟橋及び桟橋の建設に伴う濁水の濃度】 

類似事例である、「豊洲・晴海地区の水際線埋立事業  事後調査報告書(工事の 施行中その 2)」(平成 13 年 11 月、東京都港湾局)、「豊洲・晴海地区の水際線埋立 事業  事後調査報告書(工事の施行中その 4)」(平成 17 年 5 月、東京都港湾局)

(以下「豊洲・晴海  事後調査(その 2、その 4)」という。)の調査結果によると、

水質汚濁調査時の水際線埋立工事による浮遊物質量(SS)の発生状況は、最大で 19mg/L であった。 

海域において浮遊物質量(SS)の環境基準は設定されていないが、隣接する隅 田川(C 類型)における浮遊物質量(SS)の環境基準値(50mg/L)を下回っており、

類似事例よりも事業規模及び事業範囲が狭い本事業の仮桟橋並びに桟橋工事実施 に伴う周辺水域への浮遊物質量(SS)の影響は小さいと予測される。 

さらに、「しゅんせつ埋立による濁り等の影響の事前予測マニュアル」(昭和 57 年 3 月、運輸省第四港湾建設局)によれば、しゅんせつ、沖捨、埋立以外の工種 については、経験的に水質汚濁の程度が低いとされている。 

したがって、仮桟橋及び桟橋の建設に伴う浮遊物質量(SS)は、評価の指標と した「水生生物に著しい影響を及ぼさないこと」を満足する。 

(6)

表  環境に及ぼす影響の評価の結論 

項    目  評    価    の    結    論 

4.水質汚濁 

工事の施行中

 

【汚染土壌の掘削・処理等及び汚染地下水の処理等に伴う地下水の水質への影響 の程度】 

本事業では、土壌が汚染されている箇所について、土壌を掘削する深さまで地 下水位を低下させたうえで土壌の掘削を行い、汚染土壌を取り除く。原位置微生 物処理においては、対象箇所周囲に鋼矢板を設置し地下水を遮断したうえで処理 を行い、排水等は発生しない。掘削した土壌は、汚染の状況に応じて仮設土壌処 理プラントで掘削微生物処理、洗浄処理、中温加熱処理を行い、指定基準以下に 処理する。揚水した地下水及び処理過程で発生する洗浄排水等は、仮設地下水処 理プラントで浄化処理を行い、下水排除基準以下とした後に下水道へ放流する。

A.P.+2.0m までの埋戻しには場内の仮置き土、処理済土を最大限活用し、不足分に ついては購入土を使用して埋戻しを行う。A.P.+2.0m から A.P.+4.0m までの埋戻し は、購入土などのきれいな土で埋戻しを行い、A.P.+4.0m から A.P.+6.5m までの埋 戻しは、すべての特定有害物質が指定基準を満たすきれいな土であることを確認 した既存の盛土を用い、不足分については購入土などのきれいな土で盛土を行う。

遮水壁設置及び液状化対策工事により発生する排水については、集水し仮設地下 水処理プラントで浄化処理を行い、下水排除基準以下とした後に下水道へ放流す る。 

また、地下水のみが汚染されている箇所については、汚染箇所周囲に鋼矢板を 打設したうえで、揚水復水を行うことで浄化を実施し、復水完了後、当該箇所の 地下水が地下水基準以下となっていることを確認し、基準を超えている場合は地 下水基準以下となるまで、揚水復水を繰り返す連続揚復水を行い、地下水を浄化 する。揚水した地下水は、仮設地下水処理プラントで浄化処理を行い、下水排除 基準以下とした後に下水道へ放流する。なお、基準不適合土壌が存在する区域の うち地下水が汚染されている箇所については、地下水を浄化しながら土壌の掘削 を行う。 

以上の工事の実施により発生する排水は下水排除基準以下としたうえで下水道 へ放流することから、計画地内の地下水の水質への影響はない。また、街区周縁 に遮水壁を設置し、周辺地域の地下水を遮断することから、計画地周辺の地下水 の水質への影響はない。 

したがって、計画地内の汚染土壌は土壌汚染対策により取り除かれ、汚染され た地下水は浄化されることから、新たな水質汚濁が起こるおそれはない。 

さらに、街区周縁へ遮水壁を設置することによる地下水の遮断、砕石層設置に よる毛細管現象の防止及び地下水管理システム導入による水質・水位の管理を行 うため、対策完了後に計画地内の土壌、地下水及び空気からの汚染物質の曝露に よる環境への影響が生じることはない。 

以上より、汚染土壌の掘削・処理等及び汚染地下水の処理等に伴う地下水の水 質への影響の程度は、評価の指標とした「土壌汚染対策法」に定める基準を満足 する。 

(7)

項    目  評    価    の    結    論 

5.土壌汚染 

工事の施行中

 

計画地内に存在する汚染土壌については、ガス工場操業時の地盤面から深さ 2m まで(A.P.+4.0m〜A.P.+2.0m)の土壌を全て掘削除去し、これより深い箇所

(A.P.+2.0m 以下)で汚染土壌の深度が明らかとなっている箇所については、汚染 土壌の存在する深さまで土壌の掘削除去を行い、汚染土壌の深度が明らかとなっ ていない箇所については、底面管理を行いながら、汚染土壌の存在する深さまで 土壌の掘削除去を実施する。基準不適合土壌が存在する区域の掘削土壌の運搬経 路や仮置き場所については、基準不適合土壌が存在する区域内で設定する。ただ し、作業の都合上、基準不適合土壌が存在しない区域で仮設土壌処理プラント設 置、運搬・仮置きを行う場合は、「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月、法律第 53 号)第 14 条に係る申請を行い、覆土等、汚染拡散防止の措置を行い、土壌汚染対 策完了後に土壌に汚染が及んでいないことを確認する。掘削した汚染土壌は、汚 染の状況に応じて仮設土壌処理プラントにより掘削微生物処理、洗浄処理、中温 加熱処理を行って指定基準以下に処理する。なお、「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月、法律第 53 号)に基づく指定基準のない油分については、原則、目視による 確認によって油分がないことを確認する。原位置微生物処理においては、対象箇 所周囲に鋼矢板を設置し地下水を遮断したうえで処理を行い、排水等は発生しな い。処理過程で発生する残渣等について、洗浄処理で発生する残渣については建 設汚泥として「土壌汚染対策法」(平成 14 年 5 月、法律第 53 号)に基づく汚染土 壌処理施設かつ「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(昭和 45 年 12 月、法律第 137 号)に基づく産業廃棄物処理施設へ搬出し、適切に処分する。原位置微生物処 理、掘削微生物処理及び中温加熱処理により発生する活性炭については、賦活炉 で再生し、再利用を行う。中温加熱処理で発生するばいじん及び地下水処理によ って発生する廃活性炭については産業廃棄物処理を行う。汚染土壌の掘削にあた っては、汚染の状況に応じて重機の洗浄を行う。洗浄水は、仮設地下水処理プラ ントで処理を行う。 

土壌の掘削除去を行った部分については、A.P.+2.0m までの埋戻しには場内の仮 置き土、処理済土を最大限活用し、不足分については購入土を使用して埋戻しを 行う。A.P.+2.0m から A.P.+4.0m までの埋戻しは、購入土などのきれいな土で埋 戻しを行う。 

ベンゼン等揮発性物質を含む汚染土壌については、掘削後速やかに密閉措置を 行ったうえで仮設土壌処理プラントへ運搬する。その他の汚染土壌について、掘 削土を一時仮置きする場合には下部を遮水シート等、上部を遮水シートと土のう 袋等で覆うものとし、運搬する際は、シート掛け等、飛散防止措置をとる。 

また、汚染土壌の掘削にあたっては、準備工事として街区周縁に遮水壁を設置 し、周辺地域の地下水を遮断する。これらの対策により、工事の施行中に新たな 土壌汚染が起こるおそれはない。 

したがって、計画地内の汚染土壌は土壌汚染対策により取り除かれ、汚染土壌 の飛散、地下水を介した土壌汚染の拡散は発生しない。 

さらに、A.P.+4.0m〜A.P.+2.0m の土の入れ替えを含む計 4.5m の盛土、街区周縁 へ遮水壁を設置することによる地下水の遮断、砕石層設置による毛細管現象の防 止及び地下水管理システム導入による水質・水位の管理を行うため、対策完了後 に計画地内の土壌、地下水及び空気からの汚染物質の曝露による環境への影響が 生じることはない。 

以上より、汚染土壌の掘削・処理等に伴う土壌への影響の程度は、評価の指標 とした「土壌汚染対策法」に定める基準を満足する。 

(8)

表  環境に及ぼす影響の評価の結論  項    目  評    価    の    結    論 

6.地盤 

工事の施行中

 

本事業では、土壌汚染対策の準備工事として各街区の周縁部に遮水壁を設置す ることとしているため、遮水壁設置後は周辺地域の地下水を遮断することから、

土壌汚染対策に伴って計画地の地下水を揚水しても周辺地域の地下水位を低下さ せることはなく、計画地周辺に地下水位の低下に起因する地盤沈下などの影響を 及ぼすことはない。 

また、掘削工事にあたっては、掘削面の安定と周辺地盤の変形を防ぐため、各 街区の周縁部の道路側においては鋼管矢板の遮水壁に土留の機能を兼ねさせ、護 岸側においては遮水壁前面に土留の鋼矢板を設置する。また、地中に埋設されて いる杭について、土壌汚染対策工事においては支障となる部分を切断・撤去し、

液状化対策工事は埋設杭を避ける形で行う。建築工事の際に杭の設置に支障とな る杭については、ケーシング等で保護したうえで引抜を行い、引き抜いた後は流 動化処理土等を用いて適切に埋め戻しを行う。これらの措置によって、計画地周 辺に地盤の変形などの影響を及ぼすことはない。 

したがって、地下水の揚水に伴う地盤沈下の範囲及び程度、並びに掘削に伴う 地盤の変形の範囲及び変形の程度は、評価の指標とした「地盤沈下又は地盤の変 形により周辺の建築物等に影響を及ぼさないこと」を満足する。 

工事の完了後

 

本事業では、各街区の周縁部に遮水壁を設置することから、工事の完了後にお いても周辺地域の地下水を遮断するため、地下水の管理(地下水の揚水)に伴っ て計画地の地下水を A.P.+1.8m で管理しても周辺地域の地下水位を低下させるこ とはなく、計画地周辺に地下水位の低下に起因する地盤沈下などの影響を及ぼす ことはない。 

したがって、地下水の管理(地下水の揚水)に伴う地盤沈下の範囲及び程度は、

評価の指標とした「地盤沈下又は地盤の変形により周辺の建築物等に影響を及ぼ さないこと」を満足する。 

7.水循環 

工事の施行中

 

本事業では、土壌汚染対策の準備工事として各街区の周縁部に遮水壁を設置す ることとしており、遮水壁設置後は周辺地域の地下水を遮断することから、土壌 汚染対策に伴って計画地の地下水を揚水しても計画地周辺の地下水位を変化させ るなどの影響を及ぼすことはない。 

したがって、地下水の揚水に伴う地下水の水位の変化の程度は、評価の指標と した「地下水等の状況に著しい影響を及ぼさないこと」を満足する。 

工事の完了後

 

本事業では、工事時に各街区の周縁部に設置した遮水壁を工事の完了後も現地 に残すことにより、工事の完了後においても周辺地域の地下水を遮断するため、

地下水の管理(地下水の揚水)に伴って計画地の地下水を A.P.+1.8m で管理して も周辺地域の地下水位を低下させることはなく、計画地周辺の地下水位を変化さ せるなどの影響を及ぼすことはない。 

また、地下水管理においては、地下水位の常時計測を行い、地下水の動態をモ ニタリングするとともに、水位上昇時には自動的に揚水ポンプを稼働させ、地下 水位が A.P.+ 2.0m より上昇しないように維持管理することとしている。 

したがって、地下水の管理(地下水の揚水)に伴う地下水の水位の変化の程度 は、評価の指標とした「地下水等の状況に著しい影響を及ぼさないこと」を満足 する。 

(9)

項    目  評    価    の    結    論 

8.生物     ・生態系 

工事の施行中

 

類似事例である「豊洲・晴海地区の水際線埋立事業  事後調査報告書(工事の 施行中その 3)」(平成 14 年 6 月、東京都)及び「豊洲・晴海地区の水際線埋立事 業  事後調査報告書(工事の施行中その 5)」(平成 17 年 9 月、東京都)(以下「豊 洲・晴海  事後調査(その 3、その 5)」という。)によると、底生生物及び魚類等 調査時の水際線埋立工事による濁水(浮遊物質量(SS))の発生状況は、最大でも 21mg/L であり、水生生物への影響も確認されていない。 

また、本事業の仮桟橋及び桟橋工事にあたっては、港湾管理者との協議に基づ き、必要に応じて汚濁防止膜等を採用し、周辺水域に濁水(浮遊物質量(SS))の 影響を与えないように努める。 

したがって、仮桟橋及び桟橋の建設に伴う水生生物の生息環境の変化の内容及 びその程度は、評価の指標とした「類似事例のうち、本事業との類似性について 客観的根拠のあるもの」として浮遊物質量(SS)の現況環境値を満足する。 

9.日影 

工事の完了後

計画地周辺には日影規制の対象となる地域はなく、3 時間以上の日影が及ぶ範囲 は概ね環状 2 号線等の道路内及び計画地内に収まり、4 街区の一部に 1 時間以上の 日影と 2 時間以上の日影が及ぶ程度である。 

したがって、建築物の存在に伴う日影の状況の変化の程度は、評価の指標を満 足する。 

10.風環境 

工事の完了後

 

計画建築物建設後の計画建築物周辺の空間用途を勘案すると、都民の立ち入り が可能となるペデストリアンデッキ、連絡通路、6 街区屋上の緑化広場、水際沿い の緑地、公園、周辺道路の歩道についてはランク 2 以下が許容され、比較的影響 を受けにくい用途の場所である外周通路、区画道路についてはランク 3 以下が許 容される。 

計画建築物建設後、防風対策を実施しない段階では、許容されるランクを超え る地点が計 8 地点出現するが、植栽等による防風対策を実施することにより、許 容されるランクを超える地点が計 6 地点に減少する。許容されるランクを越える 地点は、計画地内ではペデストリアンデッキ上とデッキ下の 4 地点、計画地周辺 では補助 315 号線の歩道の 2 地点と予測されるが、補助 315 号線の歩道の 2 地点 については計画建築物建設前と同様のランクである。 

ペデストリアンデッキ上とデッキ下については、事業実施段階においてランク 2 以下となるように植裁や手すり、フェンスなどの防風を考慮した対策を関係機関 と協議のうえ検討することから、計画建築物周辺の空間用途から許容される風環 境評価尺度の範囲内に収めることができる。補助 315 号線の歩道については、計 画建築物の建設前とランクが同様であることから風環境の変化はほとんどなく、

計画建築物建設による風環境の影響は小さい。また、計画建築物の建設後におけ る憩いの空間である水際沿いの緑地や公園の地点では、全ての地点で計画建築物 周辺の空間用途から許容される風環境評価尺度の範囲内に収まっている。 

したがって、建築物の存在に伴う風環境の変化する範囲及び程度は、評価の指 標とした風環境評価尺度を満足する。 

(10)

表  環境に及ぼす影響の評価の結論  項    目  評    価    の    結    論 

11.景観 

工事の完了後

 

計画建築物は、「東京都景観計画」、「江東区景観計画」、「江東区都市計画マスタ ープラン」、「豊洲地区まちづくりガイドライン」、「豊洲地区景観ガイドライン」

に基づき、臨海地域全体の調和に配慮したデザインとする計画であるため、都市 景観や産業景観としての地域の景観特性に適合する。また、計画地の位置する臨 海部の景観は、遠景の都市景観を背景に従えた広がりのある眺望景観を形成する ことが特徴的であるため、建築物の護岸側に中高木や低木の植栽や芝生による緑 地を整備し、建築物の道路側には植樹帯を整備することにより、水域との連続性 や一体感を持たせ、広がりのある眺望景観を改変しないように努めることから、

臨海部の景観特性にも大きな変化はない。 

したがって、建築物の存在に伴う主要な景観の構成要素の改変の程度及びその 改変による地域景観の特性の変化の程度並びに代表的な眺望地点からの眺望の変 化の程度は、評価の指標とした「東京都景観計画」、「江東区景観計画」、「江東区 都市計画マスタープラン」、「豊洲地区まちづくりガイドライン」及び「豊洲地区 景観ガイドライン」に定められた景観の保全に係る方針等を満足する。 

12.自然との     触れ合い     活動の場 

工事の完了後

 

【既存の自然との触れ合い活動の場の消滅又は改変の程度】 

計画地周辺にある既存の触れ合い活動の場として挙げた 3 地点は、いずれも公 園であり、いずれの地点も計画地から 100m 以上離れているため、計画建築物の建 設が、既存の触れ合い活動の場を消滅させる又は改変することはない。 

したがって、既存の自然との触れ合い活動の場の消滅又は改変の程度は、評価 の指標とした「江東区みどりと自然の基本計画」及び「豊洲地区まちづくりガイ ドライン」のうち自然との触れ合い活動の場に関する方針等を満足する。 

【既存の自然との触れ合い活動の場が持つ機能の変化及び自然との触れ合い活動 の場までの利用経路に与える影響の程度】 

本事業では、各街区の水際線に都民が水に親しめる空間として緑地の散策路や 憩いの場等を提供する計画としている。具体的には、水際のうるおいを取り込ん だ緑地として、並木、芝生、遊歩道、広場などを整備し、都心の景観を望む絶景 のウォーターフロント・プロムナード等、緑のネットワークを形成することとし ており、周辺からの景観向上に大きく寄与するような緑地確保にも努めることと している。この計画は、周辺にある既存の自然との触れ合い活動の場として挙げ た 3 つの公園の機能と同様の機能を果たすものであり、「江東区みどりと自然の基 本計画」の内容とも合致していること、「豊洲地区まちづくりガイドライン」に示 される豊洲地区の周囲を巡る親水護岸を中心とする連続的な緑地の一部となる。

また、計画地周辺は、環状 2 号線等を中心とした環境軸形成が進められており、

既存の自然との触れ合い活動の場である 3 つの公園と幹線道路に沿った広幅員の 歩道や水際に整備されたウォーターフロント・プロムナード等により繋がってい ることから、一体的な利用が可能な位置関係にある。また、ゆりかもめの駅と幹 線道路を挟んだ街区間を連携するペデストリアンデッキ、ウォーターフロント・

プロムナード及び幹線道路と立体交差する護岸通路の整備により、利用者の利便 性は向上する。 

したがって、これまでの利用経路に新たな利用経路が加わり、より利用性が向 上することが期待されることから、既存の自然との触れ合い活動の場が持つ機能 の変化及び自然との触れ合い活動の場までの利用経路に与える影響の程度は、評 価の指標とした「江東区みどりと自然の基本計画」及び「豊洲地区まちづくりガ イドライン」のうち自然との触れ合い活動の場に関する方針等を満足する。 

(11)

項    目  評    価    の    結    論 

13.廃棄物 

工事の施行中

 

建設発生土は、計画地外に搬出して再利用を図ることとする。計画建築物の建 設に伴い発生する廃棄物のうち再利用可能なものについては、極力再利用を図る ことによって廃棄物の減量化に努める。 

基準不適合土壌が存在する区域から発生する土壌については、「土壌汚染対策 法」に基づく許可施設へ搬出することにより、汚染拡散の防止に努める。基準不 適合土壌が存在する区域から発生する建設汚泥については、「土壌汚染対策法」に 基づく汚染土壌処理施設かつ「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づく産 業廃棄物処理施設へ搬出し、セメントへのリサイクル等を図る。 

また、再生、再利用できない廃棄物については、適切に処理処分を行い、適切 に処理を行っている事実を産業廃棄物管理票(マニフェスト)により確認する。

したがって、建設発生土及び建設廃棄物の排出量は、評価の指標とした「廃棄 物の処理及び清掃に関する法律」等に示される「事業者の責務」に基づく廃棄物 の抑制を図ることを満足する。 

工事の完了後

 

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」等の関係法令を遵守して、計画地内か ら排出される廃棄物に対し、収集、分別、保管等を行うための適切な容量を備え、

分別作業に配慮したごみ保管室を設置する。また、市場内におけるリサイクル施 設(中間処理施設)の整備や東京都スーパーエコタウン事業者等との連携により、

築地市場で再資源化されている廃棄物に加え、築地市場で再資源化されていない 生ごみやプラスチックを再資源化することで、リサイクル率の向上を図る。 

したがって、廃棄物の適正な処理、リサイクル率の向上を図ることから、廃棄 物の排出量は、評価の指標とした「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」等に示 される「事業者の責務」に基づく廃棄物の抑制を図ることを満足する。 

14.温室     効果ガス 

工事の完了後

 

本事業の実施に当たって、市場流通施設と千客万来施設について、それぞれエ ネルギーや二酸化炭素排出量の削減目標を設定する。この削減目標を達成するこ とで、事業の実施に伴う二酸化炭素排出量の削減率は市場流通施設で約 28.5%、

千客万来施設で約 15.0%、二酸化炭素排出削減後の排出量は計画地全体で 38,871  tCO2/年と予測される。 

また、本事業においては、「地球温暖化対策の推進に関する法律」に示される事 業者の責務である温室効果ガスの排出の抑制措置、「環境確保条例」に示される地 球温暖化の対策の推進を実施していく。 

したがって、熱源施設等の稼働に伴う環境への温室効果ガス(二酸化炭素:CO2)

の排出量及びその削減の程度は、評価の指標とした「地球温暖化対策の推進に関 する法律」に示される「事業者の責務」、「環境確保条例」に示される「事業者の 責務」、「建築主の責務」等を満足する。 

 

参照

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