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財団法人  日本貿易関係手続簡易化協会 平成 22 年(2010)3月

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(1)

JASTPRO刊 09̶15

平成21年度

貿易手続きへのXML/EDI導入調査研究特別委員会 報告書

(ジャストプロ)

財団法人  日本貿易関係手続簡易化協会 平成 22 年(2010)3月

財団法人 日本貿易関係手続簡易化協会平成 年3月

22

貿 調

21

̶09 15

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://ringring-keirin.jp

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JASTPRO刊 09̶15

平成21年度

貿易手続きへのXML/EDI導入調査研究特別委員会 報告書

(ジャストプロ)

財団法人  日本貿易関係手続簡易化協会 平成 22 年(2010)3月

この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

http://ringring-keirin.jp

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序文

2008年に勃発した世界経済危機は、漸くにして、その底からの脱出に向けて薄日 が差してきたかに見える。今、欧米で、経済危機対策の経済戦略立案を担う政府の ポリシーメーカの合い言葉は、「日本の失われた10 年の轍を踏むな」である。要す るに、中長期的ビジョンを欠いた持続性の無い中途半端な政策ではこの世界経済危 機から自国を脱出させる事は難しく、経済をデフレスパイラルによる縮小均衡に陥 ることなく、持続的成長軌道に乗せるには、情報通信技術を始めとするイノベーシ ョンをバネにして、新たな社会基盤の再構築を産業横断的に進める事が必須であり、

その為の総合戦略にどの国が先に目処をつけるかが問われているということである。

既に米国のオバマ大統領は、1 月末の一般教書に示した施政方針を敷衍するため に、2010 年の通商戦略を連邦議会に宛てに公開し、 「5年間で輸出を倍増させ、

200万人分の雇用につなげる」という目標を掲げ、貿易振興・円滑化に向け連邦 政府機関を挙げての取組に着手した。

方や、欧州では、EUがリスボン戦略を発展的に継承するEurope 2020戦略をこ の春に機関決定し、経済危機から脱し次の10年に向けての持続的成長を図るグラン ドデザインとして、① ノベーションと教育改革による価値の創造、② 持続的国際 競争力の保持、および ③ 域内27カ国の雇用の維持と労働生産性の向上による共生 的成長という3本柱を掲げ、その実行に向けての体制作りを目指している。

翻って我が国を顧みると、乏しい天然資源の中、勤勉な国民が、明治から今日に 至まで培って来た技術力と経済力を国際優位の要とするわが国は、少子高齢化がど んどん進む中、我が国のこれまでの貿易立国に向けた諸政策を始めとした抜本的な 見直しを早急に行い、イノベーション推進など、有効と考えられる政策を選りすぐ った上で複合的かつ持続的な取組を躊躇無く始めねばならないと考える

特に我が国の場合、「地理的条件+言語障壁」というハンデを抱え、それを如何に 乗り越えて行くかという課題も抱えており、島国根性に根差す国際標準についての 持続的な国家戦略の欠如の下で、国際標準化組織への関わりの少なさ→欧米に牛耳 られた国際標準化組織→日本にとっては使い勝手の悪い成果物→国際標準化への低 い評価→国際標準化組織への関わりの少なさという悪循環を断ち切るためのアクシ ョンプランも必須と考えられる。

これに失敗すれば、致命的な国際競争力低下によって欧米に出遅れ、中国、韓国 にも追い抜かれ、結果、雇用の喪失を招き、「失われた 10年」の悪夢を再び経験す ることになろう。

こうした国際環境下にあって、WTOの構築してきた基盤上に立ち、① 貿易手続 をより簡素で効率的なものにする施策の実施を勧告として各国に促す、② その時

(4)

ii 代時代で利用可能な情報通信技術を選りすぐり駆使した電子化により、貿易取引の 効率化を促進する為の技術標準の開発を進めるというイニシアチブを、官民パート ナシップによって地道に進めるという国連CEFACTのビジョンは、上記の「先手必 勝」の動きを、世界各国が容認出来る土俵の上で進めさせ、「失業」というババ抜き ゲームに陥ることを少しでも抑止する事になると考える。

当委員会が平成19年度からのテーマとして取り組んで来ているXML/EDI技術の 適切且つ効果的な導入と活用についての調査研究は、第3年度目となった本年度は、

① これまで継続的に取り組んで来た、国連CEFACT活動の調査分析に加え、② 貿 易総額で世界一の座を占めるEU の、電子インボイスの標準化をキードライバーと して、中小企業も享受出来る XML/EDI の技術基盤の構築に向けたグランドデザイ ンを打ち出し世界一の単一市場の構築を目指す動きを分析し、③ EUに次ぐ世界の 貿易大国としての米国については、9.11 事件以降、対テロ対策として矢継ぎ早に打 ち出されている貿易セキュリティ対策をキードライバーとし、平成 22 年度中には 陸・海・空の税関関係手続の 100%電子化を達成し、次ぎの10年に備えると見込 まれる状況を分析、④ 我が国については、国連CEFACTが進めるXML/EDIベー スの技術標準へのハーモナイゼーションを念頭に置き、中小企業を疎外する事無く、

これまでの我が国の業界EDIからの脱却し、世界市場で生き残る装備として業界横 断EDIの推進を提言し、それを踏まえた上で、⑤ e-JAPAN以降、今日に至る我が 国の貿易関係手続の円滑化・効率化に向けての歩みを振り返り、今後、我が国とし て進むべき道を考察した。

本報告書に記載した調査研究成果が、貿易関係業界などに些かなりとも寄与する事 があれば幸甚です。終わりに、日常業務に忙殺される中、本特別委員会の調査研究 にご協力下さった委員および事務局に心から感謝申し上げます。

平成22年3月

財団法人日本貿易関係手続簡易化協会

貿易手続きへのXML/EDI導入調査研究特別委員会 委員長 菅又 久直

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貿易手続きへのXML/EDI導入調査研究特別委員会 委員名簿

(平成21年10月1日現在)

名前 所属業種・

業界

企業・団体・部署名 役職

委員長 菅又 久直 専門家 次世代 EDI 推進協議会(JEDIC) 事務局長

委 員 林 健一 商社

三菱商事(株)

コンプライアンス統括部 貿易手続管理室

シニア・

マネージャー

(海外担当)

委 員 岡本 直樹 海貨・通関 (株)日新 総合システム部

システム企画課長

委 員 水谷 伸 銀行 (株)三菱東京 UFJ 銀行 外為事務部 外為サービス室

次長

委 員 吉田 理人 損保

(株)損害保険ジャパン 海上保険室 海上事務グループ

リーダー

委 員 服部学 NACCS 輸出入・港湾関連情報処理センター(株) システム部長

委 員 増田博明 IT・製造

富士通(株)

流通ビジネス本部 ビジネス企画部

シニアエキスパート

委 員 鬼頭 吉雄 専門家 (株)MTI 技術戦略グループ

シニア コーディネーター

委 員 伊東 健治 JASTPRO JASTPRO 理事

オブザーバ 田平浩 財務省 関税局 業務課 課長補佐

オブザーバ 遠山亨司 財務省 関税局 事務管理室 課長補佐

オブザーバ 田畑重徳 経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理課

課長補佐

オブザーバ 八郷 潤一郎 国土交通省 総合政策局 情報政策課 課長補佐 オブザーバ 西永 潤一 国土交通省 総合政策局 情報政策課 専門官

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iv

目次

序文...i

1. 世界の動き...1

1.1. 国連CEFACTの標準開発の動向...1

1.1.1. 国連CEFACTのこの1年間の活動の総括...1

1.1.2. 第14回フォーラム...2

1.1.3. 第15回フォーラム...4

1.1.4. 第15回総会...8

1.1.5. ユーザの視点より見たebXML開発の現状 ---- 一委員の意見... 13

1.2. EUの標準化戦略と電子ビジネス推進政策の最新動向... 15

1.2.1. リスボンアジェンダ(戦略)からEurope2020(通称)への展開... 15

1.2.2. EU電子インボイスプロジェクト... 16

1.2.3. EEGレポートの概要とグランドデザイン... 17

1.2.4. EEG レポートが提示した欧州に於ける電子インボイス推進のための基本の枠 組み... 21

1.2.5. EEGレポートによる法規制についての提言... 27

1.2.6. EEGレポートによる相互運用性についての勧告... 31

1.2.7. EEGレポートによる電子インボイスの標準化の現状分析... 33

1.2.8. 電子インボイスの情報内容を標準化する上での課題... 34

1.2.9. EEGレポートによる電子インボイス技術標準についての提言... 35

1.3. 米国の標準化戦略と貿易手続電子化の最新動向... 37

1.3.1. 税関システムおよび貿易セキュリティ問題で注意すべき日米の相違点... 38

1.3.2. 米国の貿易関係手続における電子化の進捗状況... 40

1.3.3. 米国版シングルウィンドウ(ITDS)の現状... 43

1.3.4. ACEポータル --- 自動業務処理システム環境(ACE)... 46

1.3.5. ACE遠隔地通関申告システムの改良(RLF)... 49

1.3.6. ACEの機能追加... 50

1.3.7. 米国の国土安全保障政策および税関システムの課題... 53

1.4. まとめ... 57

2. 日本の標準化戦略はいかにあるべきか --- 国内業界EDIからの脱却... 58

2.1. 国内業界EDIの課題... 58

2.2. 望ましい業界標準EDI... 60

2.3. EDIの業際化・国際化... 62

2.4. 標準化促進の方策... 69

3. 我が国の貿易関係手続円滑化への動き... 71

3.1. e-Japan計画以降の経緯... 71

3.2. シングルウィンドウ整備の平成21年度の状況... 73

(7)

3.3. シングルウィンドウの日米対比...75

3.4. 国際連携(AEOの相互認証)による貿易手続の円滑化...78

3.5. 原産地証明の発給手続の簡素化・迅速化・電子化...81

3.5.1. これまでの経緯...81

3.5.2. 論点整理...82

3.5.3. 実行された改善項目...83

3.5.4. 自己証明(生産者誓約書)制度の概要...83

3.5.5. 自己証明(生産者誓約書)制度を拡大する上での課題...84

3.6. まとめ...85

4. 参考資料...87

参考資料1:国連欧州経済委員会組織図...88

参考資料2:国連CEFACT組織図...89

参考資料3:国連 CEFACT 国際貿易およびビジネスプロセス(TBG)所属グループリ スト...90

参考資料4:国連CEFACTミッションステートメント...91

参考資料5:国連CEFACTの常設グループ議長の出身国...92

参考資料6:国土安全保障および貿易に関わる米国の連邦政府機関...93

参考資料7:米国のシングルウィンドウ(ITDS)の進捗状況...98

参考資料8:SAFE Port Act 2006第405条の和訳と英語原文...101

参考資料9:DUNSナンバーについて...106

参考資料10:GTINコードについて...107

参考資料11:国土安全保障および貿易手続に関わる略号および用語の解説...109

参考資料12:カナダおよびメキシコ国境に設置された米国税関一覧 (U.S. Inland Ports) 2009年2月現在... 110

参考資料13:専門家グループ最終報告書... 111

(8)

vi

(9)

1. 世界の動き

1.1. 国連CEFACTの標準開発の動向

1.1.1. 国連CEFACTのこの1年間の活動の総括

¾ 業際インボイス第2版

平成21年度における、国連CEFACT活動で、先ず挙げられる成果物は、その常設グ ループの一つである国際貿易およびビジネスプロセスグループ(参考資料2をご参照:

以下 TBGと略す)の中のサブグループであるサプライチェーングループ(以下 TBG1 と略す)が開発を進めて来た業際インボイス第2版(以下CIIと略す)である。このプ ロジェクトは、その第 1版の開発の時から国連CEFACT の最優先プロジェクトに位置 付けられて来た。その理由は、EU の情報通信戦略において、インボイスの電子化の促 進は欠くことの出来ないものであり、下記2.2のEUの動きで詳述するEUのインボイ ス電子化プロジェクトに CII が採用される事、言い換えるとそれに間に合わせる事は、

国連 CEFACT の組織戦略上最優先すべきものと位置付けられた。そもそも国連 CEFACTの組織的使命は、発展途上国を含む、世界の国連加盟国の貿易関係組織・機関 の生産性向上による財貨・サービスの効率的通商の振興をその使命とし、具体的には、

国内および国際通商の為の諸手続き、および情報交換の円滑化と電子化を図る為の諸々 の活動を行うことにあり、特定の地域や国に偏する事無く活動を展開することが建前で ある1。しかしながら、ISOと同様に、国連CEFACTの運営は欧米諸国がそのリーダシ ップを握っており2、その中でも最大勢力の欧州のメンバー国からの参加者が、EUの意 向を強く受け、その欲する成果物を優先課題とする事は自然の成り行きと言える。

¾ コア構成要素技術仕様第3版などの完成

国連CEFACTの第二の成果物は、数年来の懸案であった国連CEFACTのebXML3と 称するXML/EDIの中核的な技術標準であるコア構成要素技術仕様(Core Component Technical Specification:以下、CCTSと略す)、コア構成要素データ型カタログ(Data Type Catalogue:以下、DTCと略す)、および命名設計規則(Naming and Design Rule:

以下、NDRと略す)のそれぞれ第3版の完成である。この第3版によって、国連CEFACT に先行して標準化開発を進めて来た、OASISや、RosettaNetなどの標準化団体が情報 要素を、コア構成要素ライブラリ(以下、CCLと略す)と称する共通辞書に集約する事 が比較的容易になり、共通辞書をベースとするデータ交換における相互運用性の確保に よるEDIの経済性向上に大きな期待が寄せられる。

なお、上記第 3 版の開発については、その中核を担った2つの常設グループである、

応用技術グループ(参考資料2をご参照:以下 ATG と略す)および基礎技術・手法グ

1 資料4の国連CEFACTミッションステートメントをご参照下さい。

2 資料5をご参照下さい。

3 XML for electronic businessを略したコードネームである。

(10)

2 ループ(参考資料2をご参照:以下TMGと略す)へ議長として専門家を送り込んだ4ド イツのSAP社の技術戦略がある事は無視出来ない5

¾ 組織運営のガバナンス強化への取り組み

国連 CEFACT の上部組織である欧州経済委員会(参考資料1をご参照下さい:以下 ECEと略す)は、昨年度より国連CEFACTに対して、その組織運営のガバナンス強化 を働き掛けている。

そのポイントは、これまで国連CEFACTが行ってきた種々の技術標準の開発が、ECE メンバー諸国(特に、ロシアおよび移行経済諸国)の政府機関の政策立案を担う担当官 (Policy maker)にとっては解りにくい6という問題意識を背景に(解りやすい)説明責任 を国連 CEFACT に求めると同時に、諸標準を活用して行く上で必須である教育・訓練 (Capacity Building)によって貿易円滑化の促進を図るべきである。言い換えると、活動 の軸足を後者にシフトして、技術標準の開発と教育・訓練に投入するリソースのバラン スを見直すべきであるという意見である。

こうした一連の働き掛けは、下記2.1.4に記す第15回総会に於いて、2010年~2011 年の活動方針案の修正として具現化された。

以下、本年度中の開催されたフォーラムおよび総会における注目すべき点を概説する。

(下記2.1.2から2.1.3までの記述中の常設グループやそのサブグループ略称は、参考資 料2と参考資料3をご参照下さい。)

1.1.2. 第14回フォーラム 会期:2009年4月20-24日 開催場所:ローマ、イタリア 参加者:202名(地元参加を含む)

第 14 回フォーラムの全般的特記事項および常設グループ活動の主な進捗事項は下記の 通り:

¾ UNeDocs(国連電子文書体系)の頓挫

2005年に英国のSITPROから継承したUNeDocsプロジェクトは、前回のフォー ラム(於:サリー、セネガル)直後に編成された特命チームによる報告書が、第 14 回フォーラム直前の2月にFMGで審議の後、公開され、それに基づく公開審議が行 われた結果、事実上失敗したとの総括が行われ、(不適切な運用の責任を問われた)現 行リーダによる活動は打ち切られた。この措置により、UNeDocs プロジェクトに参 加し、各国でその先行導入を行っていたタイなどのASEAN諸国のユーザ対策が課題

4 TMG議長は開発の途中で交代した

5 国連CEFACTの知財権に関する規程で、技術標準に関わる特許は放棄する事が義務付けられている。

6 これら諸国の公用語がロシア語であるという言語障壁も背景にある。

(11)

となったが、その結論は次の札幌フォーラムに持ち越しとなった。

¾ TBG4(=WCO)の活動

WCOは、WCO Data Model第3版を、国連CEFACT標準シンタックスの枠組みに 実装するにあたっては、各国税関が実用しているEDIFACTを最優先させる戦略を執 り、コード名GOVCBR という新メッセージを提出して、WCO としてのデータモデ ル第3版への対応は先ずEDIFACTから行うとの現実的な方針を明らかにした。

¾ 日本からの新規プロジェクト提案

日本電気㈱を幹事とする我が国の IT ベンダー51社のグループより、新規プロジ ェクトの提案が行われ、ATG(応用技術グループ)のプロジェクトとして発足させる 事で当該グループの議長 Mark Crawford 氏の了承を得た。 当該提案の概要は、

SBDH(Standard Business Document Header)の第2版を開発し、今後利用拡大が 予測されるSaaS(Software as a Service)やクラウドコンピューティングなどSOA

(サービス志向システム体系)の応用技術において、複数システム間のインターフェ イス仕様を(機能拡張した)SBDHによって規定しようというもので、SaaSやクラ ウドコンピューティングの普及の初期段階で国際標準を確立し、世界的規模の「雲:

クラウド」(=インターネットによる国境を超えたサービス)の実現を目指すもの。

注)当該提案は、会期中に ATG 議長より新規プロジェクトとしての承諾を得た上フ ォーラム終了後、5月26日開催の拡大FMG会議で、公開開発手順に則り正式承認を 得た。

¾ 情報公開・共有の改善対策

ECEから求められていた、ワーキンググループ活動の情報共有の為の新ホームペー ジを、最新のIT技術であるいわゆるWeb 2.0 (wiki) を使い開発した。内部での通称 は、Confluence (交流の場)。その導入が遅れていた TBG用が完成し、会期中に議 長などを対象に利用の為のトレーニングを実施した。

¾ TBG8 (Insurance: 保険分野)

コア構成要素ライブラリ、2009年前期版で800件の情報項目の追加を行う予定で、

フォーラム中に600件をTBG17に提出した。これらにより、個人用一般損害保険、

再保険のデータ交換に必要な情報項目がカバーされる。

¾ TBG15 (International Trade Procedures: 国際貿易手続)

・勧告. 6 ( Aligned Invoice Layout Key for International Trade: 貿易の為のインボ イスの統一(電文)フォーマット)の付属文書改訂は7月に正式公開を予定。

・ 新 勧 告 34 (Recommendation On Data Harmonization, Simplification and Standardization for International Trade: 国際貿易の為のデータ要素の整合化、簡素

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4 化 、 お よ び 標 準 化 に 関 す る 勧 告) 、 お よ び 新 勧 告 35 (Legal Framework for International Trade Single Window: シングルウィンドウの法的枠組)は正式公開へ の最終段階に入ったとの報告が行われた。

¾ TBG17(整合化作業グループ)

コア構成要素ライブラリのD09A(2009年の前期版)の整合化作業を進め、当該版に は下記が収容される計画:

9 TBG1—CII第2版 9 TBG8---保険分野の追加

9 TBG9---旅行(小規模旅館予約)

9 IATA--- e-Freight(航空貨物取引の電子化)

9 RosettaNetからの情報項目の一括提出 9 米国防省調達局 電子調達関係情報項目

上記の収容によりコア構成要素は3,923、業務情報項目は5,753合計9,676のエント リーとなる予定。

¾ TBG18 (Agriculture:農林水産業)

このグループは、酪農国の官民の参加者を中心に活発な活動を続けており、前期に 正式公開した、eCert(動植物輸出検査証明書の電子化)および eDAPLOS(農産物 生産情報シートの電子化)に続き、下記のプロジェクトを進めている:

・家畜の飼育記録 (Cattle registration) RSMは起草中

・農産物の経理情報の伝送(TBG12と共同作業) 同上

・電子委任状 (Data exchange proxy) 下記の2つのプロジェクトは開始を準備:

・鮮魚に関する漁獲に始まる履歴管理と、追跡調査

・牛の個別登録と動静データの交換の為の「パスポート」開発

1.1.3. 第15回フォーラム

会期:2009年9月28日~10月2日

開催場所:北海道 札幌市 札幌コンベンションセンター 参加者:世界29カ国から256名

第 15 回フォーラムの全般的特記事項および常設グループ活動の主な進捗事項は下記の 通り:

¾ 日本で初めて開催された国連CEFACTフォーラム

第15回国連CEFACTフォーラムは、国連CEFACTの前身組織である欧州経済委 員会・貿易手続き円滑化作業部会(略称:UN/ECE WP4)が1960年に組織されて以来 約半世紀、初めて日本で開催されたフォーラムであった。2008年秋に発生した全世界 的な経済危機の影響や、春から始まった新型インフルエンザのパンデミック(世界的

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規模での感染拡大)による出席者減少などが心配されたが、外務省、財務省、経済産 業省、国土交通省、開催地の北海道、札幌市など9機関の後援を始めとし、第15 回 国連CEFACTフォーラム推進委員会に参加した28組織・企業などの関係機関・組織 の支援により、成功裡の内に閉会した。

JASTPROによるフォーラムの運営については、フォーラム管理グループ(FMG)

議長を始め、国内外多くの出席者から、きめ細く行き届いた運営に対して賛辞が寄せ られる共に、新型インフルエンザ感染対策として、海外からの参加者の為に 24 時間 体制で英語通訳が行えるボランティアスタッフの札幌市立病院への派遣や、会期中の 日本文化体験講座へのボランティアスタッフの派遣など、フォーラム運営を全面的に 支援された札幌市に対しては、閉会式に於いてFMG議長から特段の感謝の意が表明 された。

¾ B-S-P/UNeDocs(B-S-Pモデル の下での国連電子文書体系)の出直し

第 14 回のローマフォーラムで、事実上、出直しとしての総括がおこなわれた UNeDocsは、当該総括を受けて、札幌フォーラム直前の8月21日にBureau(理事 会に相当)が公開した”Follow-up on Buy-Ship-Pay / UNeDocs and Next Steps”と 題する文書に基づき、会期中第2日目に特別会議が開催され、討議の結果、eBGT(国 連特別基金による特別予算制度)の中の3プロジェクト(下記)として出直すという Bureau提案が受け入れられた。

これを受け、会期第4日目にそれら3プロジェクト別の特別会議が順次開催されプ ロジェクト企画書が起草され、同日開催された FMG 会議で採択の上、11 月の国連 CEFACT総会で正式承認を受ける事となった。

これら3プロジェクトの企画案の名称と概要は下記の通り:

z Core Component Library Outreach (CCL(共通辞書)利用拡大プロジェクト)

(略称:CCLO)

9 国際貿易のためのデータ交換に関する国連 CEFACT 外部の国際標準との渉外 活動を通じての相互理解を深め、それら外部の国際標準との利害関係を見極め た上で、各国際標準との間における横断的で、統一性と完全性をもつCCL(共 通辞書)の構築を達成する。具体的には:

i) CCL(共通辞書)が、国際貿易や業際取引のためのデータ交換の分野に関わ る総ての国際標準の開発組織が(「あそこに行けば揃っているから」と)先ず第 一に参照すべき “one-stop-shop”となる為には、現状、何が欠けているのか を分析し明確化する。

ii) 上記課題解決に向けての明確な工程表を策定する。

iii) CCL(共通辞書)のどこを使って、他の標準が用いている辞書との連関を 図る事が出来るかを明確化する。

iv) CCL(共通辞書)の利用法を明確化する。具体的には、整合化作業、意味

(14)

6 定義の相互互換性および相互運用性をどう実現するかを明らかにする。

z Core Component Library Framework(CCL(共通辞書)基本の枠組みプロジェク ト)(略称:CCLF)

9 CCL(共通辞書)の活用に向けての学習、および方法論に関するユーザなどの 利害関係者の要望事項を明確化し、その上で、CCL(共通辞書)を構築し、保 守管理し、一般公開して行くための技術標準、具体的には、CCTS、およびNDR などの問題点や、技術的課題を明確化し、且つ、それらについて何が問題かを 解りやすく示す事例や見本を示した上で、問題解決に向けてのあるべき選択肢 を示す。

z Priority Stakeholder Messages(ユーザが最優先で提供を要望するEDIメッセー ジの明確化プロジェクト) (略称:PSM)

9 ユーザを始めとする利害関係者が要望しているEDIメッセージと、現在、国連 CEFACTおよびそれ以外の国際標準化組織が開発を進めているか、または計画 中のEDIメッセージとの間のギャップ(期待と現実のミスマッチ)を分析した 上で、国際貿易を円滑化するために優先的に開発を進めるべきEDIメッセージ 一覧を示す。

¾ CSDAT (UN/CEFACT Standards Development Advisory Team:国連CEFACT標 準開発の基本の枠組み諮問チーム)の編成

この新組織の使命は、国連 CEFACT 活動の成果物としての各種技術標準を包含す る基本の枠組みを、公開開発手順(ODP)の中で構築し、国連 CEFACT 内部の各ワー キンググループの作業、および国連 CEFACT 外のこれら標準の利用者の双方にとっ て、国連 CEFACT の(成果物たる)標準の集合が一体となって貿易円滑化に寄与す る事を把握、理解出来る様にする事にある。

この基本の枠組みが策定され次第、CSDAT は、NDおよびCCTSを、それぞれ第 2版から第3版にアップする一連の作業を、既に第2版で開発済みの TBGグループ 内の標準の機能を損なう事無く、第3版に準拠する様に移行する作業手順をTBGの 各グループに提供しなければならないという課題を持つ。

上記の基本構想の下、CSDATは下記の作業を進める事を計画している:

z FMGに対し、既存の技術仕様とビジネス標準の間の相関や依存関係を明示した 国連CEFACTの標準開発の基本の枠組みを諮問する。

z その上で、技術的な問題解決のための方策を技術評価し各グループに提案する。

z 新規プロジェクト提案に関して、基本の枠組みからの逸脱の有無を検証する。

¾ 業際取引用インボイス(CII: Cross Industry Invoice)第2版の公開

FMGの最優先プロジェクトの一つとしてTBG1で開発が進められて来たCII第

(15)

2版は、スキーマを含めたフルセットの開発が完了し、本フォーラム会期中にFMG の承認を受けて、ECE事務局による新聞発表の上、一般公開された。

¾ WCOの活動

2008 年の第13 回フォーラム(セネガル、サリー)で参加を再開した WCOは、

ローマフォーラムに引き続き、札幌フォーラムでも参加を継続し、会期第二日目に は、JASTPROの要請を受けて、ローマフォーラムで公開された、EDIFACT の最 新のメッセージであるGOVCBRとWCOデータモデル第3版についての特別講義 を行った。当該特別講義は、同時通訳付きで行い、日本からも多数の出席を得た。

¾ 日本からの新規プロジェクト提案

ローマフォーラムに於いて、日本電気㈱を幹事とする我が国の IT ベンダー51 社のグループより新規提案されたプロジェクトは、SBDH Version3 として開発を 進める事が合議されODP3(内部草案起草)に進んだ。

¾ 国連CEFACT規約などの改定

国連CEFACT規約の第5版(R/650 Rev.5)は、下記の改訂・追加を織り込んで 会期中のFMG会議で承認され、総会承認に進んだ:

z 倫理規定の改定(Code of Conduct, Conflict of Interest, Netiquete)

z 公開開発手順の改訂 z 規約付属書の改訂

¾ ATGによるNDR 第3版はODP6 (実用性検証)において提出された意見について検 討を行い、実用性検証の最終段階に進んだ。

¾ TBG3 は、複合輸送の業務プロセス関係のコンテナメッセージの BRS 開発作業計 画を最終化し、ODP1(企画)に進んだ。対象文書は、輸送状況報告書、輸送指示 書、危険品輸送申告、Waybill(Road CMR :国際貨物受取証、Railway CIM : 鉄道貨物受取証およびBill of Lading:船貨証券を含む)である。

¾ TBG6が進めている伝送データのセキュリティ管理については、プロジェクト名称 をDigital Evidence Recommendation (電子証憑に関わる勧告)に決定し、10月 始めにプロジェクト企画書草案を TBG 運営委員会に諮る予定。その概要は電子署 名の認証機関(CA: Certificate Authorities)のレポジトリ(共用・公開を目的とした データベース)の創設と連鎖的認証の仕組みの構築を、相互運用性と実施可能性を 保持しつつ行う事を勧告することを企画している。

(16)

8

¾ TBG12は、会計情報交換(Accounting Message)、総勘定元帳(General Ledger)、勘 定科目(Chart of Account)、および会計報告(Financial Reporting: TBG18との共同 開発)をTBG17に整合化作業依頼を提出し、CCL2009年後期版に収容予定。

¾ TBG15グループによる国連CEFACT勧告34号の作業が完了し、総会承認へ進ん だ。

¾ TBG17によるコア構成要素ライブラリ(共通辞書)の2009年後期版の整合化作業 状況では、3,000件以上の整合化要請が、国連CEFACTの内外16の組織・機関よ り提出された:

9 TBG1—受発注、出荷、商品カタログ、市場調査、

9 TBG6—PSCPM(更新)e-Tendering(評価)

9 TBG8—自動車保険、疾病保険

9 TBG12—会計情報、勘定科目、財務諸表、残高試算表

9 国連貿易開発会議(UNCTAD) --- ASYCUDA(発展途上国向けの汎用税関シ ステムパッケージソフト)

9 国連環境計画(UNEP)-- CITES(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora:「絶滅のおそれのある野生動植 物の種の国際取引に関する条約」通称:ワシントン条約)

9 IATA – 危険品輸送申告 9 アメリカ合衆国政府 --- 調達

¾ TMGによる、CCTS第3版の開発は、TBG1のCII第2版およびTBG6のe-Tendering に加え、GS1, OAGi DCMA で実用性検証が行われ、結果良好との報告を得た。そ の結果を受けて、TMGは正式公開に向け手続を進める事とした。

1.1.4. 第15回総会

会期:2009年11月9日~11月12日

開催場所:国連欧州本部、ジュネーブ、スイス

出席国と出席者:加盟国23カ国、10組織・機関、70名 日本代表団の構成:

団長 西永潤一 国土交通省総合政策局情報政策課専門官 団員 椿 弘次 早稲田大学商学部教授

山内大二郎 財団法人日本貿易関係手続簡易化協会常務理事 平井一海 財団法人日本貿易関係手続簡易化協会業務第三部長 オブザーバ

鬼頭吉雄 MTI 株式会社 技術戦略グループシニアコーディネータ 熊井秀行 MTI株式会社 技術戦略グループ

(17)

第15回総会の特記事項は下記の通り:

¾ ロシアおよび東欧・中央アジアの移行経済諸国(旧ソ連)の発言力増大による組 織運営への悪影響

会議冒頭、ロシア代表より、昨年の総会決議にもかかわらず議案書の多くで、ロ シア語版の事前配布が行われておらず、議案11(勧告の承認)および議案13(総 会議案の一括採択の決議)に反対の意志を表明した。 総会は ECE の規約により 満場一致の採択が原則であるため議長は事務局に善後策をロシアと協議する事を要 請 し 、 そ の 結 果 、 議 題 1 1 は 「 新 た な 標 準 お よ び 勧 告 に つ い て の 考 慮 (Consideration)」とし、議題13を「第 15 回総会の議事録の採択のための手続 (process for the adoption of the report of the fifteenth session)」とし、正式採択は、

ロシア語版議案書および総会議事録が配布された後、総会間承認手続で行う事でロ シアの同意を取り付けた。

こうしたロシアの行動は、われわれ日本を含むアジアのメンバー諸国から観ると

「横やり」に近いものと思われるが、欧州のあるメンバー国代表団長の非公式説明 では、近年、西欧はそのエネルギー資源において、ロシアの液化天然ガスへの依存 度を高めており、また、移行経済諸国は、レアメタルなど豊富な地下資源に対する 需要が省エネルギー対策で増加し、その輸出価格上昇で経済力を付けてきており、

それらを背景に強気の姿勢を西欧に示している事がその背景にあるとの事であった。

¾ 組織運営上のガバナンスの改善

本年2月に開催された欧州経済委員会の執行委員会(以下、EXCOMと略す)の27 次会議において、EXCOMは国連CEFACTに対しその組織運営活動についての 改善を求める勧告を発出した。その骨子は

A) 組織運営の透明性の向上 B) 組織ガバナンスの向上

C) 組織内部の作業バランスの改善 D) 移行経済諸国の関与の拡大

E) 標準および勧告の導入・実施を促進する教育訓練の強化 F) 他の国際機関との連携の強化

であった。その上で、上記DおよびEに就いては戦略的行動計画を2009年6月 までに策定し、報告することを国連CEFACTに求めた。国連CEFACTは同年7 月 に EXCOM の 会 議 に お い て 上 記 に つ い て の 報 告 を 行 っ た 。 当 該 報 告

(ECE/TRADE/C/CEFACT/2009/3)をこの総会において報告説明した。

その骨子は、

(a) ウェブサイトの改善(EXCOM勧告Aに対する対応)の最初の段階(すな わち、プロジェクトの要旨と代表団長名簿の掲載)は達成された

(18)

10 (b) 第15回国連CEFACT総会に以下を諮る:

(i) メンバー国およびその他の利害関係者によって設定された優先課題に継 続的に注力する(EXCOM勧告Bに対する対応)

(ii) 「貿易円滑化手法を促進するための施策」と「能力開発が貿易円滑化の 導入・実施を如何に左右するか」に関する非公式セミナーを、移行経済諸国 を重点的な対象として企画する取り組みを継続的に実施する(EXCOM勧告 Cに対する対応)

(c) 移行経済諸国に関する勧告(すなわち、国連 CEFACT 活動への参加促進 と能力開発に関する戦略計画の策定作業 ― EXCOM勧告DおよびE に対す る対応)が完了した。

(d) 他の機関との連携強化への改善を更に図った ― 具体的には、世界貿易機 関(WTO)および世界税関機構(WCO)の招聘を受けて国連 CEFACT 活動 に関する講演やセミナーの実施、あるいは新しいデータ交換用電文の開発や、

データ要素の持つ意味を整合化させるためのWCOとの共同作業の実施などを 行った。(EXCOM勧告Fに対する対応)

事務局長より各国代表団に対し、EXCOM の要請で起草された議案書4:「国 連 CEFACT に よ る 移 行 経 済 諸 国 の 参 加 を 増 進 す る た め の 組 織 戦 略 (UN/CEFACT Strategic plan to enhance participation by countries in transition)」および議案書 5:移行経済諸国に焦点をあてた総合的な能力開発 計画の策定(Integrated strategic plan capacity-building plan with specific focus on the needs of transition economies)について注目すべき旨説明が行 われた。

¾ 行動計画(2010年-2011年)改訂

下記を骨子とする行動計画の改定案の審議が行われた。

z 重点課題

・コア構成要素ライブラリ(共通辞書)の充実

・シングルウィンドウ関係の勧告の整備と普及啓蒙(34号、35号)

・移行経済諸国に対する国連CEFACTの普及啓蒙

・WTO,APECなどとの提携強化

z 重点活動領域1:内国および国際通商とビジネス取引を、種々の制約や規 制を撤廃する事で円滑化する。

・貿易円滑化の要望と優先項目を識別する。

・各貿易およびビジネス分野ごとに、国際プロセス、手続き、商取引の主な・

要素を文書化して分析する。

・技術と方法論の開発状況を監督する。

(19)

・ビジネス・ドメイン・グループ(TBG)の要望を満たすとともに技術グル ープの活動にも役立つような技術的な手法に関する要件の目録を作成する。

技術グループは、そのような要望にどうすれば最適に応えることができるか を、ビジネス・ドメイン・グループにもたらす価値に基づいて評価し、必要 な場合は、新しい手法を開発する。

z 重点活動領域2:国際的ビジネスに関わるメンバー諸国やその他利害関係 者のニーズに則した国際貿易の円滑化を図るための新たな勧告や標準の開 発、既存の勧告や標準の保守

・オンライン標準登録簿(レジストリ)を開発および導入する。2008~2009 年の行動計画の下で開発された技術仕様書を拡充し、この中央登録簿の利用 可能性を高めて、国連CEFACT手法の開発/公開/アクセスと、全世界での漸 進的な利用拡大を推進する。

・コア構成要素ライブラリの保守とビジネスプロセス/データ・モデリングを 支援できるツールの仕様を(そのようなツールの導入の推進を目的として)

開発する。とりわけ、国連 CEFACT は、オープンソースや商業市場のソリ ューションを通じて得られるさまざまな可能性を調査する(特に、その無償 提供を働きかけることが可能である場合)。

z 重点活動領域3:国連 CEFACT がこれまで開発した勧告、標準および各 種手法を各国が導入・実施して行くための能力開発(教育・研修)の支援 を移行経済諸国と発展途上国を重点対象として実施する。

・能力開発に関する戦略と工程表(ロードマップ)を開発および公表して、

メンバー国とその他の利害関係者の要望に応える。メンバー国とその他の利 害関係者、およびこの分野で活動する国際機関との緊密な連携を土台として、

移行経済諸国と発展途上国の要望に特別に配慮する形で、現実的な目標と成 果物を設定する。

・技術の専門家と貿易円滑化の専門家を対象とした包括施策として、技術的 な能力開発パッケージを開発して公開し、フランス語とロシア語への翻訳を 行う。

z 重点活動領域4:国際貿易および業際取引円滑化のための外部の国際標準 開発組織などとの協調や協働を、活動の重複を避けつつ進めて行くための 枠組みの構築

・他の標準策定機関および政府機関と連携する。

・国連CEFACTの作業と関わりがある他の機関の活動を特定して監督する。

そして、適切な場合には、そのような組織と協力し合って、労力の重複を避

(20)

12 けながら相乗効果を生み出すように努める(例: 電子調達の領域における欧 州連合との連携)。

・常設グループと他の標準策定機関との間の連携活動を点検する。その目的 は、そのような活動に対して一貫した姿勢を維持すること、そして共通の世 界標準を育成することである。

(21)

1.1.5. ユーザの視点より見たebXML開発の現状 ---- 一委員の意見

下記は、現在の国連 CEFACT の標準開発戦略について当委員会の委員より個人的意見 として提起された問題提起である。

---

急激なインターネットの展開を背景に、XMLベースの電子商取引基盤を構築し, グロ ーバルな電子商取引市場を実現することを目的として, UN/CEFACT と, コンピュータ 業界と業界団体のコンソーシアムであるOASISとの共同作業を通じてXMLの国際標準 となるebXML(electronic business XML)開発を目指した「ebXMLイニシアチブ」

は、1999年11月にスタートした。爾来 10年余を経過するもののその成果物が実業務

(自身の属していた海運業界を見渡せば)で幅広く導入されているとは残念ながら聞き 及んでいない。

一 方 、1980 年 台 後 半 に UN/ECOSOC( 国 連 経 済 社 会 理 事 会 ) の 指 示 の 下 、 UNECE/WP.4(欧州経済委員会/貿易手続簡素化作業部会、UN/CEFACTの前身組織)

は、当時世界的に承認を得るようになってきていたEDIのための標準、GTDI(UNECE 標準:貿易データ交換指針)とANSI X.12(米国内EDI標準)の2つのEDIのための 標準統一化作業に着手、1987年にUN/EDIFACTが誕生した。このEDIのための国際 標準「UN/EDIFACT」をベースとして実業務におけるメッセージの開発が開始され、

メッセージ開発を開始してから10年度のディレクトリーであるD.98Bには169のメッ セージが登録され、海運業界を含め多くの産業界で導入された現実と対比して、ebXML の導入実績には惨憺たる状況を呈しているのではないかと杞憂するところである。旧来 型EDI(現在のEDIの主流をこの様に呼ぶのも違和感があるが)であるUN/EDIFACT は、大企業を中心に成功裏に導入されている一方で、専門システム要員を有しない中小 事業者が導入するには導入・メンテナンスコスト等より難しいとの認識があった。大企 業のみならず全ての商取引当事者が電子商取引に参画することにより電子商取引のメリ ットを最大限に享受するためには、中小事業者の参画が必須でありその道具立てとして

「簡単なEDIの実現を目指して」ebXMLの開発が始まったと理解している。

何故この様な現状になっているのか? 一実務担当者としてJASTPROの「貿易手続 へのXML/EDI導入調査研究特別委員会」に参加して感じたことを下記してみる。

① どの様な手順で「ebXML」の導入をすることが出来るのか簡潔に解説した Flow chartの作成:当Flow chartには関連する(技術)仕様書を紐付けることにより(技術)

仕様書の理解を深めることが出来る。

② UN/EDIFACTに比べ、(技術)仕様書が多すぎる。

試みにUN/EDIFACT関連仕様書としては、

• UN/EDIFACTアップリケーションレベルシンタックス規則(ISO9735)

• 国連貿易データエレメント集(ISO7372)

• 標準メッセージ集(UNSM)

• 標準セグメント集(UNSD)

(22)

14

• 標準データエレメント集(UNED)等が上げられる。

一方、ebXML 関連の技術仕様書の代表的な文書としては、下記規格群から構成された ISO/TS15000シリーズ技術仕様書を挙げることが出来る。

• ISO/TS 15000-1 ebCPP ebXML Collaborative Partner Profile Agreement

• ISO/TS 15000-2 ebMS ebXML Messaging Service Specification

• ISO/TS 15000-3 ebRIM ebXML Registry Information Model

• ISO/TS 15000-4 ebRS ebXML Registry Services Specification

• ISO/TS 15000-5 ebCCTS ebXML Core component technical specification

更にデータエレメント(ebXML の世界ではコア構成要素と呼ぶ)の名前付け規則を記 述 し た 文 書 と し て は 、 下 記 規 格 群 か ら 構 成 さ れ た ISO/IEC 11179(Information technology – Specification and standardisation of data element)規格がある。

• ISO/IEC 11179-1 Framework for the specification and standardization of data elements

• ISO/IEC 11179-2 Classification for data elements.

• ISO/IEC 11179-3 Basic attributes of data elements

• ISO/IEC 11179-4 Rules and guidelines for the formulation of data elements.

• ISO/IEC 11179-5 Naming and identification principles for data elements

• ISO/IEC 11179-6 Registration of data elements

上記(技術)仕様書は代表的な文書であり、これ以外にも UN/CEFACT の常設作業グ ループ TMG(技術・方法論グループ)で開発された/開発中の多くの文書があり、ユ ーザの混乱は増すばかりではないか?

③ 技術)仕様書数が難解

(技術)仕様書数が多いだけではなく、英語で書かれた各技術仕様書の内容を理解する のには企業内の情報システム部門を経験した者でも理解できない(筆者の個人的な能力 に問題あるやのかも知れぬが)。業務担当者が最低理解しておくべきものと、技術担当者

(ebXML 実行部隊である専門家)が理解すべきものとに整理する必要があるように考 える。

④ ebXML開発がユーザの視点より寧ろ技術者の視点に立脚しているのではないか?

一刻も早い導入環境の創造が求められるべきではないか? 要は、この種の標準に限ら ず標準とは、「開発して何ぼ?では無く、導入・使用して何ぼ?」という発想に切り替え るべきではないのか?

現在でも、仕様書の見直し、互換性への配慮不足(素人目での判断)? その為に作業 の前進ではなく後ずさりを余儀なくされるのではないか?

組織内担当者であれば、これを使用すればebXMLの導入が簡単に出来る世界の実現 が要望されるのであり、昨今の経済不況下、未だに技術仕様書の開発・見直しに多くの 時間と労力を割くような活動へのボランティアーによる参加が益々難しくなってきてい るのが偽らざる現状ではないか?

(23)

1.2. EU の標準化戦略と電子ビジネス推進政策の最新動向

本章では、国連CEFACTのリーダシップを事実上握っている、EUを中核とする欧州の標 準化戦略とXML/EDIを情報通信基盤とする電子ビジネスの最新動向を分析する。

欧州の貿易および情報通信技術等の標準化政策の歩みは、国連 CEFACT の前身組織で ある1971年に組織されたECE第4作業部会(Working Party 4:WP4)の歩み、およびそれ を発展的に継承した国連 CEFACT の歩みと概ね軌を一にする。 即ち、その活動は、来 年の2011年には40周年を迎えることになる。これだけ長期にわたりその活動が継続した という事は、欧州に於いては、標準化の重要性についての認識が、単に一つの官庁や政党 が掲げる政策を超えて、一般庶民の日常生活レベルにまで浸透しており、政府機関や民間 企業はその堅牢な土台の上で、一歩、一歩、地道な標準化を進めて来た事を示す。

第2次世界大戦後、欧州の統合に向けた歩みの中で、衆知の通り、欧州では1986年の 欧州経済共同体(EEC)理事会決議(87/95/EEC)によって技術標準(de jour Standard)の策 定は公的な欧州標準化機関が行う事を定め、CEN7、Cenelec8、およびETSI9の「御三家」

が当該期間として欧州の標準化を推進し、どちらかと言えば「官主導」による歩みで今日 に至っている。

1.2.1. リスボンアジェンダ(戦略)からEurope2020(通称)への展開

今世紀に入ってからのEUの歩みにその焦点を当てると、EUは2000年に通称、「リス ボンアジェンダ10」を策定して知識ベースの経済社会の構築を目指す戦略を打ち立て、情 報通信技術の研究開発と標準化の推進を図って来た。その具体的施策は、1984年から続い ている情報通信技術の枠組み構築計画(Framework Program:略称FP)の第6次(FP6:

2002年~2005年)および第7次(FP7:2006年~)に反映・具現化されている。

EU は、2005年のリスボンアジェンダ(戦略)中間総括を経て、2009年に入り上記の リスボンアジェンダ(戦略)を発展的に継承するEurope2020(通称)構想を公開し、2010 年中に機関決定に持ち込むべく策定のための作業を進めている。そのEurope2020草案の 骨子は以下の通り:

① 知識水準の向上による価値の創造

9 貧困と不平等を打開し、教育制度の改革を通じて生産性を向上させねばならない。

9 欧州における創造性とイノベーション推進の枠組みはまだ大幅な改善の余地があ る。デジタル化(=電子化)による欧州単一オンライン市場の造成が必要である。

7 欧州標準化委員会:フランス語の正式名称Comité Européen de Normalisationの略称。英文呼称は European Committee for Standardisation

8 European Committee for Electrotechnical Standardisation:欧州電気標準化委員会

9 European Telecommunications Standards Institute:欧州電気通信標準化機構

10 20003月、欧州理事会は、「欧州社会モデル」(知識社会への移行を推進しつつ、社会的疎外や貧困の 解消のため能動的な社会福祉政策を追求するもの)の刷新を図り、質量両面において雇用改善を図る10 計画を採択した。http://www.europarl.europa.eu/summits/lis1_en.htm

(24)

16 9 ネットのオンライン市場により、消費者はその市場競争による経済性を中小企業

は拡大した市場を享受出来る。

② 包容力のある社会の創造による労働力の活性化

9 欧州は、高い知識レベルを基盤とした経済を支えるスキルの有る労働力無しには、

その反映を望むことは出来ない。政府と企業は労働生産性向上のための投資と雇 用の保障の責任を負う。

③ 国際競争力を保持し、域内の結合を保ちつつ、よりグリーン(=省エネ・資源)な 経済を創造する

9 近い将来に迫る、エネルギー価格の高騰、CO2排出削減義務、および地下資源の 争奪戦は欧州の危機であるが、同時に、新たな 2020 年の欧州経済を国際的に競 争力のあるものとする機会でもある。

9 省エネ・資源化の為の技術革新を成し遂げる事が出来れば、欧州は新たな雇用を 創造し経済成長の道を開く事が出来る。物流・交通インフラはスマート化(情報 通信技術を駆使した効率化と省エネ化)を進め、電力はスマートグリッド(情報 通信技術を駆使し、蓄電・給電の自動制御を行う電力網)およびインターネット の100%広帯域化を早急に進める事で、電力発電量を現在の2/3に削減する。

9 製造業は、欧州経済にとり引き続き産業中核の一つであるが、EUの産業政策は、

技術革新力、革新的技術の装備とスキル習得、企業家精神の醸成、および中小企 業の経営の国際化に重点をシフトしなければならない。

④ Europe2020戦略を実現させるための行政

9 欧州委員会は、欧州理事会が、Europe2020 戦略の実施の舵を取り、諸施策を積 み上げ、欧州議会が今以上の役割を担う事を期待する。

9 本年(2010年)春の欧州理事会にては、EUおよびそのメンバー諸国が、協調し て遂行すべき、政策課題の優先順位付けを合議し、2005年から継続している「リ スボンアジェンダ」にとって代わる新たなガイドラインとして、いわゆる「統合 ガイドライン」を採択する事を欧州委員会は望む。

9 上記の戦略的目標の下で、EU メンバー諸国は、各国それぞれの経済・社会状況 を勘案し、独自の5カ年計画を策定、実行すべきである。欧州委員会および理事 会は毎年、メンバー諸国の実施状況をモニターし公開する。

1.2.2. EU電子インボイスプロジェクト

EUは、上記の10カ年戦略の下、SEPA(Single Euro Payment Area)と略称される EU27カ国の単一通貨の単一市場の造成による欧州企業の国際競争力強化を目指し、そ れを補強するものとして、インボイス(請求書)の電子化を欧州統一標準の制定と普及 を企画し、欧州委員会は、2007年末に、上記「御三家」を超える形で欧州標準化委員会 (CEN)のメンバーを中心に専門家グループ(Electronic Invoice Expert Group: 略称

(25)

EEG)を編成し11電子インボイスの標準化に向けての政策立案を諮問した。当該専門家グ ループは、2009年12月に最終報告書を欧州委員会に提出し、当座の使命を終えた。こ の経緯は、インボイスの電子化に向けたEUの強い意思を物語る。以下は、当該最終報 告書(以下、EEGレポートと称する)の分析である。

取引データ突合と 銀行間決済のための

データ交換 電子化された商取引

(受発注→出荷・荷渡し

→請求)

契約、受発注、

出荷、インボイス・

データ

入金通知

& 与信 契約、受発注、

出荷、インボイス・

データ 出金通知

& 与信

国連CEFACTのEDI標準

データ要素の 整合化に向けて CENを中核に 国連CEFACT およびISOの 協議が進む SEPA(欧州単一ユーロ決済地域)

EU27カ国の単一市場

国連CEFACTのEDI標準 地続きの欧州大陸で、国境を接する国土のネットワーク

空・陸・海運の共通インフラ政策+共通エネルギー政策 ICTを駆使したスマートな物流インフラ+スマートグリッド

金 融

イン フラ

図 1 リスボンアジェンダからEurope2020に継承される戦略を推進する標準化施策

1.2.3. EEGレポートの概要とグランドデザイン

¾ リスボンアジェンダ/ Europe2020の下での実行とCo2削減への貢献

電子インボイスの採用は、EU の単一市場の発展とリスボン・アジェンダとそれを継 承するEurope2020戦略の進展をさまざまな形で後押しすることを狙う。

たとえば、電子インボイスは、単一ユーロ決済地域(SEPA)の発展を後押しし、加 盟国間の技能移転に寄与し、欧州企業間における業務慣行のより大きな統合と整合化を 促進することを目指している。

11 国連CEFACTからもTBG1の議長などが参画した。

(26)

18 また、電子インボイスは、ペーパーレス化によって、環境の保全と炭素 (Co2) 排出量 の削減にも直接貢献する。

¾ 中小企業の強化育成

我が国としてこの EEG レポートに関して刮目すべき点は、EU 域内の中小企業の強 化育成戦略である。Europe2020草案においても技術革新の恩恵を中小企業にも敷衍し、

かつその国際化(先ずEU域内での国際化と理解)を後押しする方針を掲げている。

EU加盟27カ国のGDPを単純合計すると約14.4兆米ドルとなり、米国を抜き、世界 一の市場となる可能性を持っており、SEPAというお金の動脈を中小企業という毛細血 管に例えられるレベルにおいてもその血液循環を改善し、更に電子商取引による生産性 向上と新たなビジネスチャンス獲得に向けて中小企業者の企業家精神を増進させ、産業 の全体的発展を志向する戦略の下で、インボイスの電子化はSEPAと対をなす必須イン フラとして位置付けられている。

では、そのインボイスの電子化、即ちXML/EDIを中小企業にも手が届くようにする ための具体策は何かという設問に対する専門家グループの答えは、電子インボイスを一 つの標準に集約し、XML/EDIの相互運用性を確保し、法令上の問題点を改善する事で、

① ICTベンダーによるソフトウェア開発のコストを切り下げ;

② 複数の伝送フォーマット間のデータ交換では必須となるデータ変換コストのカット という原価の低下を狙い、更には、同一仕様のソフトやサービスを 27 カ国の拡大市場 に売り込むことが出来るビジネスチャンスというニンジンを ICT ベンダーに与えるこ とでソフトやサービスの開発へのインセンティブとする、安くて使いやすいソフトやサ ービスを中小企業が手に入れる事を可能にし、利用拡大に向けての好循環のサイクルを 回す;

③ 中小企業に向けた普及・啓蒙活動を必須プログラムとして織り込む 事と考えている。

¾ 付加価値税制の下での官民のコスト削減

当該報告書では、大きく取り上げられてはいないが、EU では付加価値税は歳入におけ る最大の税収項目となっており(例:オランダでは3割超)その徴税事務の最適化(脱 税防止)と効率化は各国政府共通の課題である。前段階税額控除方式を執る付加価値税 の納税にはVATインボイスが必須の証憑であり、その電子化によるペーパーレス化は、

民間の納税事務と歳入当局の徴税事務の両面で事務効率化の効果が大きい。

¾ XML/EDIによるトータル・コストダウンによる企業競争力の向上

下記の図2および図3に示す通り、インボイス(請求書)の処理は、受発注から出荷・

荷渡しを経て代金精算に至るビジネスプロセスの一つのプロセスに過ぎない。

図3は図2の中の出荷・検収のプロセスを国際貿易のケースでモデル化したものであ

(27)

るが、この領域だけでも関係者の間で多くの書類が行き交っていること、即ちペーパー レス化&自動処理化によって達成される効果が大であることを意味する。インボイスの 電子化を発火材にビジネスプロセス全般のデジタル化、特にXML/EDIによるSTP12の 実現は、欧州企業の国際競争力を高め、生産性と顧客満足度を増大させる。これは、民 間部門と政府機関など公共部門の両方に当てはまることであり、特に、政府機関では、

財政への圧力を軽減し、経済全体の効率性を高めることが可能になる。

電子インボイスへの移行は、手作業、資材、輸送のコスト削減を通じて、大幅なコス ト節減を生み出す。特に、実務とお金の流れの両面で、サプライチェーンに沿った調達 プロセス、インボイス処理、そして決済の全面的な統合は、企業営業・管理コストを根 本的にカットする。取引当事者と税務当局にとってもう1つのコスト節減の源は、詐欺・

紛失の防止コストと会計や税務監査のコスト節減である。

電子インボイスは、決済を迅速化し、キャッシュフローを改善し、運転資金を節減す ることができるので、企業規模の大小にかかわらず利益をもたらす。また、電子インボ イスは、XML/EDIで自動化された与信システムのIT基盤も形作ることができるので、

中小企業(SME)にとっては信用枠の確保の面でもプラスになる。

図 2 受発注から出荷・荷渡し、代金精算に至る取引の流れ

12 Straight Through Processingの略:受発注から、荷渡し、代金決済に至までのビジネスプロセスの

XMLEDIなどのEDIを活用した一貫した自動処理

市場 参入

受注 処理

出荷 手配

請求書 発行

入金 処理

クレーム 処理

購買 ポリシー

発注 処理

検収 処理

請求書 処理

出金

処理 クレーム

売り手側の処理フロー

買い手側の処理フロー

図1の領域 図3の領域

市場 参入

受注 処理

出荷 手配

請求書 発行

入金 処理

クレーム 処理

購買 ポリシー

発注 処理

検収 処理

請求書 処理

出金

処理 クレーム

売り手側の処理フロー

買い手側の処理フロー

図1の領域

図3の領域

(28)

20 国際貿易に於ける出荷・荷渡しまでの流れ(輸出入許可を要する事例)

請負業者 など 売り手 行政当局

開始

輸出許可 申請

Ap 輸出

許可

E/L 発行

輸入許可 申請

Ap

輸入 許可

I/L 発行 船積み

ブッキング ブッキング

確認

Ap

B/C

海上保険 契約 海上保険

引受

Ap

I/P

荷受けと 出荷指示 輸送

出荷通知 &

インボイス 発行 出荷通知&

インボイス 受領

S/I

B/L

輸出 申告

輸出 通関

Invoice

E/D

輸入申告 輸入

通関

検収

処理 荷渡し

I/D

B/L

B/L

国連 CEFACT Buy-Ship-Pay モデルからの 抜粋 終了

図 3 出荷から荷渡しのビジネスプロセス・モデル

図  3  出荷から荷渡しのビジネスプロセス・モデル
図  9  トラック輸送貨物の輸入通関のためのマニフェスト申告の情報項目:  CBP 広報文書より抜粋
図 12米国のシングルウィンドウの概要:CBP公開文書より作図
図 15  ACE 開発計画と進捗状況:CBP の 2009 年連邦議会報告書より抜粋
+5

参照

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本報告書は、日本財団の 2016

本報告書は、日本財団の 2015

 プログラムの内容としては、①各センターからの報 告・組織のあり方 ②被害者支援の原点を考える ③事例 を通して ④最近の法律等 ⑤関係機関との連携

●協力 :国民の祝日「海の日」海事関係団体連絡会、各地方小型船安全協会、日本

高尾 陽介 一般財団法人日本海事協会 国際基準部主管 澤本 昴洋 一般財団法人日本海事協会 国際基準部 鈴木 翼

1989 年に市民社会組織の設立が開始、2017 年は 54,000 の組織が教会を背景としたいくつ かの強力な組織が活動している。資金構成:公共

海洋のガバナンスに関する国際的な枠組を規定する国連海洋法条約の下で、