田 中 学 生 の 生 き 方 と 生 活 理 想 、 の 事 例
1
パスの車掌になりたいA子の生き方C 1 ) 質問紙に対す=5反応の通貨
A子さんの家は食しい.彼女はそれについてコンプレッグスをもっているようである. A子さんの学業成績はあまりよくない. ζれについても意識的あるいは無意識的なコンブ レ7クスをいだいている.彼・Jdま「中学校をHiたらすぐ就職する」と言う.すぐ就職せざ るをえない境遇におかれていると言ったほうが適切かもしれない.彼女は「パスの車掌」 になることをtnく望んでいる。もしも,それがだめならば「食営の給仕」になりたいと言う
とのような理想は果たしてどのようなととろから生ま札てきたものであろうか.そして 彼女の生活とti:識の中で果たしてどのような意昧をもっているのであろうか.まず質問紙 に対する彼女の反応全体を,通してみてみるととにしよう.
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問題(1 )
(問1)父母に「家庭環境が慈く.そういうζとが絞くと兄さんぞ姉さんがぐれてくる から.言い争いはぞめなさい」と言う.一一兄さんぞ姉さんたちも心が変わって
。以前のように明るい家庇生活ができるから.
(間2)父母の言いあらそいは家庭不和から出てくるもので.みんなでどうしたら家庭ー 生活が箆かになるかを相談し合う.一一ぞっlまし父母の言いあらそいは家庭から 出てくるものであるから, 家主安全員で相談すべきであると思う.とんなζとを守
らないから父母の言いあらそいが起とってくるのだから.
〈問3)またいざとざが起きて,しまいには手もつけられないととになるかもしれな い.一一ぞっぱし,家族全体で仲よく話し合ったらよいと思う.
問題
(2)包(問1)母が病気で姉さんだっていっぱい仕事があるのだから,おとうさんがそう言つ
市 00‑
('
たって正雄君は手つだうべきである.一一姉さん1人では税率が土らず,jE雄草寺 が手つだうならそれだけ能率が上るから.
(問2')fI):がねているのだから,少しでも早く学校から帰って手つだふ一一それだけ 姉さんも楽だし・母が病気なのに学校であ そくまで遊んでいるのは惑いから.
「向3)学段から早く帰って来て父の看病をした.とっても父が喜んでくれたo一一ぞ
つlまし自分の父親だからねていると心配もするし,すごく気をつかう1ので。‑
問題(3)
(問1)太郎君の鯨本を出すのがほんとうだ.一ーだっでi首雄君はお1とうさんから手つ だってもらったし,太郎君は自分ひとりで作ったのだか匂.
(問2)弘iま自分ひとりで苦心して作ったのだから.自分から進んで出してくださ いと 言う.ー一自分のぞり方が正しいから.
(問3)ぞっぱし自分から申し出るのは変な目で見られるから手紙でも書いて先生に黒 せる.ーー自分の行ないは疋いゆだから,どんなととをしてもぞりとおす気持
である.
問題(4)
(問1)クラス生体仲ょくするように協力する.一一いつまでもとんな状態が続いてい
たらクラス全体の環境が慈くなるから. ノ
(問2)両方の惑いと乙ろを言い合って.みんなで一つのグループをつくっていく0 ‑
もしζんなととがいつまでも続いたら,その中の生徒が毒事件を起こすかもしれな いから.
〈向3)いざとざが起きて,いつまでもにらみ合っていなければならない.一一ζんな ととがいつまでも続くと世の中へ出ても同じような気持が続くから.
('5 )
〈間1)今までどおりつき合っていたほうがよい・一ー人間は自由平等であるiからそん
守v11:tヲ
‑I
、L
な乙とど区別しない乙とがいいし,もう遊iまないとすると.とし子さんがきた主 い気持を起乙すかもしれないから.
(問2)家の人が何を言ったって仲よくつき合う.、一ーとし子さんには何の罪もないの
¥ だから.
f問3)二入のf中がむずかしくなる.一一ぞっばし春子さんの母がそんなととを言う'の なら,とし子‑さんも遊ばないし,また泰子さんのほうもつき合いをぞめるととだ
ろうから.
問 題 (6)
〈問 1)年よりとkの子にかけさせる。一一ヤつばし私たちは芳いし,年よりぞ女の子 にすわらせるのがほんとうだと,¥!!うから.
(問きコどうぞB、すわりくださいと言う.あとで大山君にあやまる.ーー1・(問1)と同 巳理由.
(問3)夜、は年よりを見るとかわいそうだから,と乙へすわってくださいとすぐ言葉が 出てしまう.一一ぞっばし自分より苦労してきたのだからとつくづく怠ふ
(2 ) 家庭事情と家についてのヨンプレヴタス
以上が質問紙 I~対する A 子さんの反応であるが,そとには,彼女がおかれている境遇ぞ
仲間関係.知能や学業成績等の外的および内的諸条件がかくされており,そうした務粂件 のかかわりあいの中で営まれている彼女の生活とねがいなどが反映されているように恩わ れる.r中学校を出たらすぐにまt峨し,パスの車掌になりたいJという理想もとれと無関 係ではない.
まずp彼女の生き方を最も根底的に規定しているもの,あるいは規定してきたもの,き らに将来規定するであろうとζろのものは・彼女のゐかれている家庭的境遇である.
彼女の家庭lわ4現在,父,母, 弟,それに本人の4人暮し・である。家lまきわめて会しく 大きな橋の下のパラックに住んでいる。彼女は父の職業をはっ合り知らないo
r
教えな..",. 92噌
のだそうだ.ただ「ど乙かの工場で機械をいじっているみたわだ」と言う.
おそらく,しっかりした定織をもっていないのではあるまいか.しかも, r今年の2月
か必lま休のぐあいが惑くきどζへも仕事に行かないで家1[.ねているJという.神経痛らし 同彼女は,
r
仕事なんかすると限が痛むι言って行かないのだ」と言っていたe母は家 事をぞってい.る.̲ceは小学校5年生.彼女は.r私にはもうひとり弟がいた」と前おきし てtxのように言う.「もうひとり弟がいたが死んだ.私が小学校6年生の時だった.友だちが,すぐ家へjdi ヲてみろ.大変な乙とが起きたらしい,と言うので.あbててhってみるとsすでに仏傑
になっていた.]11のそばで遊んでいて,川l之溶ちて死ーんだ.その時はどう言っていいか,
もう仰がいっぱいで一日中泣いていたJと.
そとで「今でも学校で授業をしている時などa救急車のサイレンがなったりすると,自 分の鶏ぞ家のものに何があったのではないかというようなζとを考えて落ちつかない」と も言う.
それならば,家庇の人間関係はどのようなものであろうか.彼女は次のように言う。
「きょうだいげんかですか.あります。すごくある。つまらぬ乙とでけんかになるんだ が
, 弟はすぐ私の頭の毛をむしる.そうすると,私は柔道みたいなことをかける。弟には 負けない。そんな!時,符はだまっているが,父にしかられる.中学校1年乙ろまでは,き ょうだいげんかをしたり,悪いことをすると,父からげんとつをもらった。でも,今でi式 全然弘のiiJiにげん乙つをくれるととはない。;j<1、たちの年ごろのものをひどくしかったりす るとι新聞によく出℃いるように,自殺したり, 気がひねくれて不良になったりしては図 るから,ひどくしかるわけにはいかない,と父は自分でも言っている」と.
ーそしてさらに次のようにも言う.
「父lま来年あたりまでは澗をすごく飲んだ。酔って家へ帰って来た顔なんか見ると,乙 んなもの死んでしまえ,と思う.ほんとうにそう一言った乙ともある.だが翌日になって, 昨日あんな乙とを言って懇かったとJ思った」と。
もう一つ2彼女が諮ってくれたζとをつけ加えておとうe
‑ U3‑
,
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.t'父と母はふだんは仲がいい.でも時々託たちのととでいさかいをする.松たちが明白 までにs&を貰ってくれとか,体探ズボンを買って.くれとか.わがままを言うと,母はな」
とか買ってぞらねばならぬと言うが,父は,それをひどくしかる.父はt買って平らない というわけでなない.2, 3日待て.それまでほ辛抱して古いのを鷲ていろと言うのだ.
で ふ 私 た ち は 明日でなければだめだと言う。自分でも惑いとわかっているのだが.やは りそうし うロがつい山てしまうJと.
家庭の微妙な人間関係ヤ精神的なふんいきについてはわかゐない.けれども.彼女の援
は食しく,一家の大黒柱である父が半失業の状態におかれてョる乙とだけは確かである.
乙のような状況の中で.彼女は何を考え.どう行動しているであろうか.乙れがわれわれ のととでの関心事である。彼女l主次のように言う.
「家のしんしょうのととなんか, 自分にもわからない.他人はあまりよく見ていないよ うだが,でも父母のいない子どももたくさんいる中で,自分には両親がそろっているのだ から,それだけでも幸福だなあと思っている.お金なんかよりも,両親がいちばんだいじ だ.中学校を出たら,いっしょうけんめい働いて,親孝行をしたい.そうして,父母に長 盆きしてれてもらいたい.これが私の現在の希望ですJと.
そしてさらに次のよ,うにも言う.
「父が仕事に出ていたI時なんか.疲れた顔をして帰ってくると,疲れたでしょうと言つ て慰めてやったり,弟と2人で肩をたたいてぞったも.学校であった業しいととを認した りすると父はとても喜んでいたし,今iま父がねているので,たまには岐をもんでぞったり している.民lは家にいるんだふら.そんなに疲れた総子はないが,それでも病気のときな
んかは,弟と2人でごはんを作ってヤるとすごく客んでいる.i#lは6時どろ起きて,掃除 守母の手伝いなどをする.夕方も早く帰って手伝いたいのだが,グラブ活動なんかしてい
るとHどうしても帰りが;おそくなってしまう」と.
以ι彼女のおかれている家庭的境遇にスポアトをあ;ててみたが.乙乙で.質問歳。
( 1 )および(2)に対する彼女の!iuむを読みかえしてもらいたや・そとには.彼女の, b かれている境遇,そこでの生活や.ねがいなどがよく表現されているようにd患われる.
‑ ¥14 ‑
、
、
パスの車掌ζftJ.,りたいという理想
それならば,彼女は中学校を卒業後どのように人生を生きていとうとしているのであろ うか.との点に関しても,家庭的境遇が大きくひびいているがaそれとのかかわりあいの 中で,あるいはそれとは別に,彼女自身の内的条件がかなり影響をおよlぎしているようで ある.卒業後の進路について彼女は次のように言う.
「家の人は本人まかせと言っているけど・犯は成績があまりよくないし・自分で自分の 疏をよく知っているので.卒業したらすぐ就職しようと思っている.私はね.小さい時か¥
らバスガーノレになりたいと思っていたし,今でもそう思っている.車掌さんが,きちんと Lた制服でオーライなどとヤっているのを見て,車掌さんになりたいと思った。車掌の試 Qには,発言Fと履E王、舎を察くのと,閣僚のI寺の態度に気をつけて,それに簡単な数学の試 験1:::合格すればよい.自信はないが,いっしエうけんめい勉強してうかりたいと思ってい る.家の人もパスガールになる乙とには賛成で,いっしょうけんめいぞれと言っている.
車掌さんになったら,いつも微笑をたたえ,お客さんに親切にする乙とを忘れなければ大 丈夫だ」と.
ぞして,さらに次のようにも言う.
「もし,パスガールがだめだったら,食堂の給仕になりたい.父から町へつれて行って もらって食堂へはいると・ 給仕さんが11iUn~ を鷲て食物を運んでいる桜子を見て.やっぱ G
パスガールが好きになったと閉じように,いいなあと思ったからだJと.
数学が最も嫌いだという彼女は,事政の試験に数学のある乙とが協みの種であり.その ためにいちじるしく自信を失っているのであるが,もしそれがだめだったら,食堂の給仕ー になろうと, すでに第二,第三の生き方をも真剣に考えはじめているようである.すでに 述べたごとく,彼女は家についてある純のコンブレァグスをもっているし.自己の能カに 対しても一種のコンプレックスをいだいている.というよりも,家路約境遇と自己の能力 についてよく自覚していると言ったほうがよいかもしれない.乙うした状況の中で卒業後 の人生とひそかに真剣勝負をはじめつつあるのである.
彼女iま「事e~演し℃からは定時制高佼へ行きたくない」と言う.
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勉強することがあまり̲ 95̲
好きでないし,それに車掌の仕事iま一口中立ちどおしなので疲れるから学校へなんか適え ない」というのがその理由である。‑lliiもっともな点もあるが,自己の能力について一夜 のコンプレ 7グスをいだきつつIItている事笑も奇定しえない. ζれは対人関係にもよく現 われている.
彼女Iま次のように言う。
「試験なんかで悪い点どとa人が自分のζとを姥別し.家な自で見る。そんなときは・
もう自分なんか先んでもいいと思う.数学なんかは全然だめだ.受持の先生が数学の先生 なのでaとくに気がかりだ。成績のよい人を見ると,自分もそういう点を取りたいと忠う が,しかし,向分としてはせいいっぱいの実力を出したのだし,だいたい頭がそういう人 たちの頭とちがうとあきらめる.たまには・く干しくてくぞしくてしかたのないとさもあ るが.だいたい私たちのグラスの女子は二つのグループに分かれている.私たちのグルー プは・おてんばで,もう一つのグループは勉強家でおとなしい人たちばかりだ.:u.たちは おてんばで・ 教室でもさやっきゃっ言っている。でも. ~っぱり, つくづくと感ずるんだ が,勉強家でゐとなしい人よりも,私たちのように明るくて.おてんばのほうが学校生活 l式決しいと思う。でも,ぞっばし点数なんか合わせると私だけが惑いようだ.私はあ・てん ばだが,反面小さいζとでもくよくよして乙だわりすぎる.いつまでも根にもっている。
友だちにいヤな乙とを言われたときなんか,家へ帰つでもそのととばかりを気にして.仕 11~1"勉:;;)1なんかj者!こはいらない乙ともある」 と。
彼女は学留にはあまり輿11.1、がないらしい@なかでも.とくに嫌いなのは数学でゐり.比 放的好きなo.li国語であるという。そして.r家へ:帰って夕食を食べると・疲れているの で,もうねむくてすぐねてしまうζとが多いJとも言う。
それでは・運動についてはどうであろうか. ζ乙でもそう大きな興味をもっていない が,それでも学習の而と比べると張り合いのもてる場であるらしい.彼女が家へ帰るのは だいたい7時30分ごろ""(,あるが,それまでは学校でJI1.:I:求をしているのである.彼女は言
フ.
「 私
lま1年生の持パレ一部にはいっτいたが,いざζざがあっセ, 2年生のとき半誇l);j品 96‑
I~tまいった. 卓球はへたなほうだ.でも,おもしろくないととはない o 7時ごろまでやっ
τいる.私たちの学校は逮動湯がせまく,放課後はそのせまい運動場でパスケ ットとパド リトンと卓球のグラブ活動をしている.卓球台は 3つしかない。 部員は 7 0人もいる.
だから,・3時 30分 '""'5時3 0分までは 1年当と2年生が線笠lをし, 3.{1;生は 5時 30分 が色7時頃まで練習をするんです。それで家へ帰るのが.t;そくなる.よその学校の卓球部 l
i幸福だと思うね」と。
以上, A子さんの理想を中心にして, 家庭的境遇,学校生活,友人関係などをながめて
3た。 ζとで, 質問紙の調査問題(3).(4)の学絞生活問題に対する彼女の反応..t; よび(5J.(6)の社会生活問題に対する彼々の反応を読みかえしてみると.言わず語
らずのうちに紗女のねがいぞ恵まれさる環境の中での感情体験が役射されているように恩 われる.たんなる文字づらにおいてではなく,そ乙にかくされている欲求ぞねがいと結び づけて理解する乙とがだいじであろう.
2 大 学 ま で 進 み 技 師 に な り た いB男 の 生 き 方 く1) 質問紙に対する反応の通覧
とれからとりあげるR男君は, 家庭的にも忠まれており, 学校の成績もきわめてよい.
紋1;1rι1'1学伎を出たら、 有名 OO"r;:~校へはいる ζとをねらっ℃おり, 高校を出たら, 大学
の工学古:11へj延み,将米はtfit税関係の依f1rilとして身を立℃ょう」としている.
とのような理想をいだいて,彼はいっしょうけんめいに勉強しているようである。そし てその勉強のしかたぞ生き方は・かなり余裕をもった自信にみちたものであるように息わ れる.彼の頭は柔軟性に寂んでいる. との乙とは, 油i楼の過程でもよみとる乙とができ たし, 質問紙に対する彼の反応のr.jJにもよく現われているように}J!.われる。 まず質問紙に
│対する彼の反応の全体'a,通してながめてみるととにしよう@
回 97‑
•
問題(1)
「問1)、父母にうるさくて勉強ができないと言ぃ,にぜのテストの答案を体って父母に ー見せる一一父図1まいくら2人で言い争いをしているとはいえ, 20."""'30.点の答
ω案を見せられてはヤはり子どものととが気になると恩うし.言い争いをしな《患 ったら今度は90"'"1 0 O点くらいの答案を見せて喜んでもらえばよいから.
C問2)にせの答案を作るととはかんたんであるが,兄や出fjにも助けてもらう‑‑‑自分 ひとりではできないと思うから.
(問3)問1および2と同じ。ただし兄姉のいないときは友人に協力を求める.可能性 は99%,絶対だいじようぷーー理創立〈問。に同じ.
問題(2)
〈問1)正雄君は当然手つだうべきである一一おとうさんは少し頭が古いのではない~l
こんなことを理解できないのはそれζそガンコオヤジである.
〈問2)父を少し必ずとてておけばよい一‑,tだてるといっても急に気づいたように言う と喜ぶ。
〈問2)姉さんはいないが,万一そういう場合になったなら, flo、otiさんは休みな.lf くがぞってあげるからJと言う一一そう言ーうと姉はたぶんととわるだろう,そと でしたくなかったらやめ,したかったら手つだえばよいから.
問題(3)
(問1)自分の作った作品を出品したければ当然ばらすであろうが,しかし自分の作。
たものが人に作ってもらったのよりずっとねうちのあるというととを忘れてItい けない一一互いに級友であるから自分のを出そうとあせらぬほうがよい.
(問2)しかたがないから・道雄君に負けたくないと必い, みんなに言いふらす‑);
んなに言いふらすと先生の耳にもはいるので,かくて自分の作品がLtl品されるE とになるから.
【問3)そのときはだまっていたー一ー負けても沓にしなかったから.
‑ 98.
一
向題(4)
(問 j)自分が乙の問題を知っているなら当然先生に言う.また学級会などで発言す る.そ乙で先生の一言がはいればしめたもの一一われわれにいちばんとわいのは へ先生である.だから先生のお説教がどんなに独いものかわかるだろう.
(問2)各グループのひとりと仲ょくし,そして各グループの2人が自分の所へ来たと き何か言って仲ょくさせる一一ひとりが仲よくなれば全員が仲よくなると思うか ら.
〈問3)何も行動はしなつかた,自然に解決しだ一一理由は特別ないがB 乙れとそ学生 本来の態度であると思う.
問題(5)
〈問1)ζういう誌は小説にたびたび出てくる.母の立場,春子の立場もわかる.しか しfJj:の立場がどうも気にくわない。母は少しどうかと思う.自分がとし子と遊ば なかったらとじ子がどうなるかという1ことを考える一一選出は上の女主主に含まれ ている.
(問2)母の言うととを破って自分は白分の道を進む一ー甥由l立問1と同じ.
〔剤3)あ た り 中気持で友だちになりたいと思う一一子どもの頃に多くの友だちをつ くっておきたいからである・。
問題(6)
(問 1)理;tl:!的な行ない之しては!応をゆずって‑'f'るととだと思う.そしてト大山習には 司王↑訟を述べてあヤまるよー友だちも当然ゆるしてくれるだろう.しかしaまわり の人もどうかと思う.自分が席をゆずればよいのに.
(問2)ぼくは動かない@しかし"乙れもその同の事情ヤ人情のいかんによる一一友だ ちの約束は破れないし,先1::来た人がわすれるという権利があるから.
(問3)時と場合によりその時の行動があ守ぶまれる一一間2の理由に同じ.
‑ 99 ̲..
‑ー、、
(2) 余裕をもった学習への取り〈み
以上が質問紙i:対するB男君の反応ちあるが,彼の反応、には他の生徒にはみられないよ うな特徴がみられるが,それも結局,彼のものの見方,考え方,あるいは生き方等の特異 性にもとっ・くものであり,彼の具体的な生活体験の反映であると思われる.まず,彼の一•
口の生活の流れにスポットをあててみよう。歓は次'のように述べている。
「朝は71時どろ起きて.産震を洗フて新聞を見る。はじめに野球のととろを見る.ぼくは 主主人ファシだ。どちらが勝ったかを見て,朝食をとるが.飯合にすわりながら新聞を見 る.朝食がすんでからまた新聞を見るaそれから床を上げ.時間表を合わせてJ NHKテ レビのニユースを見て,それが終わるか終わらないうちに学校へ出かける.始業5分前ご ろ学校へついて,友だちと野球の話などをしていると先生が来てホームルームをぞる.そ の時に何かしゃべっ右,それから授業.附が窓側のいちばんうしろなので,退屈になると 窓をあけ℃外を見ているs もっと返服になると先生に質問を発する.要舗をえない返答だ と.うしろで笑いながら話をしている.先生はおζらない。昼食が終わると.今までソフ トポーノレをして遊ん ぞいたが,最近はち工っとまじめになって教室で何かをぞっている.
午後の授業のときも退屈すると外を見たりしている.英語,数学,理科などは退凶しな い。そういう学科は考えていると,ずぐ時閣がたってしまい・ 6時限目であっても,もう 1 1時聞くらいぞってもよいと思うくらいだ.いちばん退問するのは職家,ずっと前にボグ が質問をしてみたらわからなかったし,教えることが教科書に書いてあるとおりなの‑e, そんなにいっしょけんめい勉強しなくてよい.授業が終わると,ホームノ町一ムでだらけた ようなととをやって,それがすむと科学研究のクラブ活動をぞる.それが終わってから図 替~へ行って好きな本を読んだり,話し友だちをさがして6時すぎに家に帰る. a支へ帰ιっ て夕食をとり.・8時30分......91時30分どろまでテレピを見ている.それから復習伊予習 を平るとだいたいII時ごろ.それから風日へはいヴて,その:へんにとろがっている本./f 雑誌を読んで, ふとんをとってねるJ•
そしてさらにつづけて次のように言う.
‑100ー
「口晦日はだいたい9時すぎに起きる.テレビにおもしいのがあると, 一日中見ている あきると弟とキャッチポーノレなどをする.夕食後も8時ごろまでテレビを見ていて,それ から1時間くらい弟の勉強を見てヤってから,ちょっと問分の}l>JI';Jlをしてねる。友だちの 中には,一日に30分とか1時間しかテレビを見せられないというものもあるが,ぼくの 家ではそういうζとはない」と.
余裕と自信をもって学習と取り殺lんでいるようである.授業中に外を見たり,友だちと 話したに先生1:質問を発したりというのは,けっして学tflをなまけているのではなく, 学習の課題をとっくに終わってしまってからの退何しのぎの行動であり,先生もその点じ
ゅうぶん認めているようである.
~の家庭は. 父,程1:. 弟, それに本人の4人家旅である.父は4 3才で.0 0会社の組 長をつとめている.一家4人は00会社の社宅に住んでおり.経済的にそう不自由はない らしい.母は家事に従事しており,弟は小学校6年生である.父母は教育1:熱心のようで ある.主主は次のように言う.
F母は勉強しないでいると.ばくに高校へはいれないぞと気合いをかける.弟には,兄 さんに勝つように勉強せよと言っている.弟は,ょうしと言っていっしょうけんめいにぞ っている.それで,時k~>い点を取るといばって見せている.母は.ぼくたちがいい点を 取って行くと.その菊子,とかなんとか言って喜び,惑い点を取っていくと,もっとがん ばれと言う.父は勉冶に関した乙とはそんなに言わないが,時々会社のととを言う.たと えば3佐々は大学を出て,部長1:怠ろうとしているが, 自分は小学校しか出ていないので,
そんなととねがってもだめだ.とかね.父はそういう人たちーがうらぞましいようだ.だが あまりぼくたちの勉強のととはぞかましく言わない.たまに.ぼくが簡単な問題をまちが ったテストを持って帰ると,それを見て,何んだζんなのができないのか,とばかにする 程度.兄貴3げんかなんかよくぞるが,父はむしろ,もっとぞれもっとぞれと言う.しか レ 母 は おζる.だめだ。すぐはたく.でも今lま.Iまたかれても痛くない」と.
‑ l.ol‑
〆 .
(3) 高校から大学まで進みたいというねがい
中学校を出たらどうするかという質問に対してp彼は次のように言う。
「大空くなって何になろうかはr今までもしばしば変わってきたし,乙れからも変わる可 能性はあるがp今のととろ常気関係の技師1::念ろうと患っている。ノj、学校3年生どろは科学 者になりたいと思っていたし,小学校5年生kごろは学校の先生になりたいと思っていた.
そのととを作文に書いたとともあった.しかし.先生の様子をよく見ていると,よさそう でないから,小学校を卒業する時の文焦には国連事務総長になりたいと奮いた.そうした ら,みんなに国連事務総長などと言ってかまわれた.ととろが, 現夜では電機関係の技自f になろうと思っている.家の人l;t,自分の好きなようにどζへ行づてもよいと言っている から,中学校を出たら有名高校をねらっている.還がよければはいれるし.還が慈ければ 落ちるだろう.高校をL!l:たら大学の工学郎へはいりたい。;8'ばさんが・ 東京で大きな問民 を~っているので,大学はもちろん東京の大学だ」と.
被の理想iま臼分で言っているように,とれからも変わるかもしれないが,現在のととろ 高校からさらに大学へと進み,電気関係の技術をめざしているととは切らかである.とζ
ろで,とれが科学研究のグラブ活動と関係をもっている乙とを明白で,もちろんま理科は彼 の得意中の得意教科である@それならば, 彼が科学研究のクラブへはいった動機はいった いどのようなものであろうか.彼は次のように言う.
「ぼくが小学校6年生の時, 中学生から.中学へはいったらパレーポール部へはいらな いかとか,卓球部へはいらないかとさそわれて,一時はパレ一部か卓球部へはいううと思 ったζともある.ぼくは小学校3年生どろまでは身体は小さいほうだったが・小学校 6年 生のときには学校中でいちばん背が商かった.でも2番との差iま10mくらいだった.と とろが中学校1年生の時には2呑との差が2αn,2年生のときは4Cm,3年生の今では8 Cmも2呑と室長がある.身長が高かったので・運動熔へはいろうと思ったとともあるのだ が・問会の家へ行ったとき,田舎の人がラりオを作っているのを見て、ぼくもラジオを作 りたくなり・運動部へはいるのを平めて科学研究部へはいった.ラジオの組立て~,故障
円 lO~ 明
〈らいは[吉ぜるが,今はそんなととをしているひまがない」と.
以上によってみると,科学研究部へはいった動機はちょっとした乙とのようにみえる が,しかし小学校時代から理科に興味をもち,理科を得意としていたととは事実のようで ある。彼iま次のように言う。
「小学校時代, 勉強はみんな嫌いのほうだったが,理科だけは少し好きのようだqた.
小学校4年生の時s理科のクラブにはいっていた。だが.兎小屋の掃除ばかりさせられるの もおもしろくなくてやめてしまった。小学校5年生と6年生の時1;1別にクラブ活動なん かなかったようだが,習字は好きだった.小学校2年生の時から中学校2年生の夏休みの 終わりまで習字熟へ溜っていた.中学校J年生の夏休みが終わってから巡わなくなづたわ けだが,高校へはいるための勉強をしなければならぬからという理由をつけて, 通いたく なくなうたのでぞめたのだ.高校へでもはいったら・また習いに行ζうと思っている」と 乙のように,理科と習字に興味をもていた色しいが,もとより, 国語,社会,数学,
潟科,英語なども得意であり,音楽でさえ,彼i:言わせれば「小学校時代は歌があまり歌 えなかったのでだめだったが.今I;t音3誌は望書くのばかりだからいいJと言う.そして何 よ りも彼lま,自分の体力と健康について大いに自信をもっているようである.r運動は,野
1事,卓E求,パレァ,相主題・テニス,水泳,パドミントシ等,ひと通りは何でもぞれtし,
また毎晩 1) s寺頃まで勉強していても,翌朝は平気であるJと言っていた.
彼はいろいろの面で恵まれているようである.それならば.性柊とか意志とかの面では 果してどうであろうか.彼lま次のように言う.
「ぼくは,自分でやろうと患ったととは純対!:ぞってしまう.新関係をぞっていたとき 市内の各学校へ配る封筒の宛名書きを先生に頼まれ,先生はお昼休みが終わるまででいい という乙とであったが,ぼくはお昼休みにならないうちにみんな若手きあげてしまった.ま た小学校6年生のとき,受持の先生が少しおもしろい先生で,学級会で意見を何も言わな かったり,何か悪いととをすると, iiilとして漢字を600字くらい舎かせる.ぼくも漢字 を600字書けと言われて,大学ノートの4‑5行の間に虫めがねで見ないとわからない ような小さい字で.授業中2時間位のうちに600字書いた.また算数の時間に.方位を
事 103咽
習っているとき, 4方位, 8方位, 1 6方位.32方位.64方位…・・‑等々,方位lま無数 にあるんだねと先生に言うと,先生はそんなのがあるのならむいて来いと言った.先生を たまげさでぞろうと思って.小さい字で64方位までi1}いて来て先生に見せたら先生lまた
まげていた」というようなととを彼は語ってくれた.
とのように語るときの表情は高校を出て,さらに大学まで進み,将来a電機関係の技部 として玄とうという目己の理惣ば,さいどまで'.どんなととがあっても絶対にやりとおし てみせるという決怠を言外に表明しているもののようであった.けれども,同時にまた.
彼は次のように言う.
「ぼくは気が強そうに見.えるけど,ち主っとij¥Y.1荷なんだ.とれがぼくの短所だ.乙の聞 大J沼除をさぼって,外の掃除の人とぶらぶらしていた.女子から先生に言われたら』どうし ょうかと思っていたが・言われなかった.掃除などさぼったりすると,先生にあとからお 乙られるか.Ioζられるかと気が気でないjと.
さで.以上の乙とを念頭にあ、いて,質問紙の調査問題(1 )から(6)までの彼の反応 を読みかえしてみると.そこには,数の生き方,理惣aねがい,具体的体験の中から生み 出された個性的な問題解決の方法全容が,よく反映されているように恩われる.少なくとも 冗麟半分に反応したり,具体的な生活現実とはかけ離れた抽象的な次)eで反応したもので ないととは磁かのようである。
3看 護 婦に な り た い C予 の 生き方 ( 1 ) 質問紙に対す'.5反応の通覧
とれから取りあげるC子さんは軽い神経症的傾向をもっている.つまり,爪かみとか,
夜中に恐ろしい~を見て目をさますとか,すぐヒスを起乙すとかの徴候である. とのよう
な徴候の根本原因が何であるかは,しっかりっきとめるととができなかったし,またそれ は乙の研究のねらいからみて, 必らずしも必要なζとではなかった.しかし,彼女との面 接をとおして.それらしいと思いあたる点、がいくつか見いだせたので,彼女の生き方の全
← 104仲
体的文脈のゆでs それらをも問題にしていとうと思う.供女は玩具砲を父にもつ?人兄弟 め末っ子で, 中学校を iS たらOO~i佼へはいり.さらに初期大学へ進んで, 将来は看護婦 になりたいと言う。ζのような彼女の理想はどζから生まれ出てきたものであろうか.そ して, 彼女の生き方の中でどのような怠味をになっているのであろうか.まず質問紙に対 する彼女の反応を.過してながめてみるととにしよう.
問題(1)
(問1)おとうさんを旅行させる。それがだめなら兄弟みんなでとめる.一一毎日顔を 見合わせているとあきてしまうので,だましてbとうさんを jj~rr させればよいと
.
山
目、・ っ .
(問2)父母がけんかをしているとき,しらんふりして二階へ行く.一一そんなに,い つまでもぐにやぐにややっそいるわけではないので,そのうち自然にけんかをぞ める主思うから.
(問3)言い争いの内容をそばで聞いていた.一一そんなにはげしい言いあらそいでは なかったので。
問題【2)
(問1)自分の仕事は早くすましてから姉さんに手つだってあげる.一一おとうさんと 姉さんでは,おとうさんの位置が高いし.自分の仕事念してから手つだいをして あげると気持がよいから。
f問2)問1と同じ.
〈問3)問2のようにぞれるa
問題(3)
(問1)先生の指示に従うのがいちばんよい.一一太郎君は「道雄君はおとうさに手つ だってもらったんですJなんて言えないし.それを言うととによって2人の仲が 悪くなるようなζともありえないとはいえないのて;...
時'"lQ5 ""'‑
¥、三
,
,
, /
【問2)問1と同じ.
(間3)問'2のようにぞれる。 /
問題(4)
ぐ問1)クラス会などを開いて話し合う.一一そうすれば,そのグループの人たちも反 省すると思うから.
〈問2)問1と同じ.
〈間3)間2のようにぞれるが.しかし対立はますますひどくなっていくと思う.
問題(5)
(問1)今までどおりとし子さんと仲ょくする.一一九、かあさんの考えがまちがってい ると思うから.
(問2)問1と同じ。
(問3)問2のようにぞれる。一一遊ばないと.とし子さんが悲しむし,仲もそんなに 惑くならないと思う.どちらも互いにきらいではないようだから.
問題(6)
(問1)小さい女の子を少しつめてそ乙へすわらせてぞる.おばあさんには大山君が来 るまですわっていてもらい,大山震が来てから2λで相談する.一一年よりぞ小 さい子は疲れるので.
〈問2)問1と同じ。一ーそのような方法がいちばんよいから.
(問3)問2のようにぞれる, 一一早く行って感情をとっておくのは懇いととと思う.
守 106‑.,
/
(2) 家庭事情と彼女のねがい
まず家庭事f奇からながめてみよう。役次の家庭は.父, 母.兄が3人.姉が3人, それ に本人の9人暮しである。父iま玩具商を営んでおり,母:は家事に従事している.兄は家業 を手つだっており, 長姉はO;~短期大学を出て家にいるが,ついとのあいだ婚約が成立
し,近くMまに行くという.。子さんはζのととを非常に拝んでいるようであった。次の 姉tl:現在00高1佼に在学中で・もう1人のOiiというのは長兄の熔のととで, c子さんにと
。ては1義怖にあたる人である.もちろん.c子さんは末っ子である。彼女は.中学校を出 t
た白どうするかというJ質問に対して次のよううに言う。
「在、は末っ子・だから・何になろうと.また{nfをしようと自由にしてぞると父母が言って いるか̲t;" 中学校を出たら00高校へはいって,それから頭がよかったら短期大学受では いりたい。大学を出て.もし職業につくんだったら看護婦さんになりたいe テレピの日本 の素顔という番組で,結核のために苦しんでいる人々を救おうと,̲f.,医者さん守管護婦さ んたちが必死になって働いている姿を見て.心をうたれ,なるならそういうものになりた いと患った.父の商売の手つだいも悪くはないが,諾を聞くと父の商売もあまりよくない らしい.玩異商といっても, 広告用の風船とか,紙のポールとか, 紙グコ作りなんです よ。父も言っているが,とんなものは今の時代にl立合わないらしく,父もダンボールの製 造I~ 切り変えようと言っている」と.
と乙ろで,父母は勉強のととにはかなりやかましいらしい。というよりも.非常に気を 使っているといったほうがよいのであろう. ζれについては次のように言う.
「弘の成績順位はクラスのちょうど真中あたりである。だから,父母は勉強のととをぞ かましく言うυそんな乙とでは00高校なんかへはいれないとね.そう言って,勉強して いる所へお菓子など持って来て来れるが・実際には何も教えてくれない.父母が教える乙 とのできるのは漢字と留字くらいものだ.00短大を出た姉が専門に教えてくれる.だが 姉も近〈お嫁l亡行ってしまうと誰も教えてくれるものがない。今まで.指jiの婚約の乙とで 父と母が,ああでもない,乙うでもないと言い争いをしていたのが. ζれによってぞま壱
明 lQ7̲ 申
けれども,勉肢を見てくれる人がなくなるのでさびしい.とのあいだ,父母が,テレピを 見てばかりいてさっぱり勉強しないからsテレビを質塁へ入れてしまうと言った.話がま とまりそうだったらしいが,もう忘れたのかいまだにテレビは質尽にはいっていない.質 屋へ入れるという話が出たときs入れるなら入れてもいいと思ったが,でもぞっぱりさび
しい気持もした.今では,がまんしてあまりテレビを見ないようにしているJと.
とのほか,しつけについても,父母はかなり厳絡なとζろがあるらしい.末っ子でぬる から, さぞかしあまぞかされているだろうと思うl乙必らす.しもそうではなさそうであ
る.彼女は次のように言う.
「末っ子であぞまかされているようなものだが, しかし私の父母はなかなかぞかまし い.便所の戸のあけたて.げたのぬぎ方,ごはんを食べるときの作法,すわり方,言葉づ かいにいたるまで,しょっちゅうしかられているe自分でも,なおそう,なおそうと思っ ているのだが,ついうっかりと,いつものくせが山てしまって,なかなかなおらないJと
以上のような父母の厳格な態度が,あるいは彼女の神経疲的な傾向に何らがの関係があ るのかもしれない.それでは次にとの点について見ょう.
(3) 神経症的徴候の悩み
彼女は, 自分の悩んでいる点ぞ気がかりになっいる点として次の四ヲをあげた.ーづは
「私はすぐ爪をかむくせがあって,とくにお、風呂からあがったときなどにひどい.何とい う気なしに自然にかんでしまうのだが,なかなかなおらない.父母・も近ごろはあきらめた .のか,あまり注2さもしない。なiま鉄で爪を切った乙とはない」というのである.
そのこはt r私は政ぐっすりねむるほうだが,たまに恐ろしい夢を男て,びっくり目を さますときがある。その夢の ~Il に不思議と自分がはいっていないが,話t::: 聞いとおっかな,
い顔が浮んできたりs 漫画で見た赤いコウモリがまぶたに浮んできたりして,とても乙わ い.だいだい .:FLは小さい乙とを気にしすぎるんです. ζのあいだ,学校の求の技を折っ て, 3'年生からt コラッとしかられたときなんか,気になって気になって・なかなかねつ かれなかった・そのときも2 乙わい芸評を見たJというのである。
‑108.ニ
そのきiま,守死の不安である.とれについて次のように言う.
「中学校~1年生の乙ろ,母が入歯をするというとき, 非常にさびしい気持になったe入歯 をすると,だんだん年よりっぽくなって,そのうちに死んでいってしまうのではないか,
刷呪んだらどうしようなどと考えて.それから1か月ばかりの閣,死んだらどとへ行く のだろうか,死んだら母に会えないのだろうか,などと考えζんでしまって,そのときの 気持!:tもう生きているみたいじゃなかったJというのである.
そのl叫は,r他人は私のことを素直だと言うが,私は短気ですぐにヒスを起乙して人を おとるんですよ・ヒスなど起としてa人をおとると.とは惑いとはわかっていても,どうし ようもない.まわりのものが.i>ζらぜるようなととをしなければいいのですよね。でも 近どろは,あまりおとらなくなった.i> とったってくだらないし,ゐ『ζるとかえって自分 が摘をするような気持になってきたからだ」というのである.
以上のととが,すべて神経症的徴候だとはいえないかもしれない.けれども,いずれも 案通の根から出ているらしい.共遥の綴とは,手iJらかの基本的要求がみたされないでいる ととか, 9理持'なるショッグをあたえた過去体験であるq それが何であるかについてのきめ てはつかみえなかったが,しかし,彼女は次のようなことを諮ってくれたζとをつけ加え ておとう.
「新潟大火のときはとわかっ たI'fL、たちはねていたが,父が二階からかけおりて;もう
00デノ4ートがぞけていると言って・花、たちをたたき起乙して,安全地'貯の親類の家へ逃 げた.親類の家でごはんを出されたが,のどを通らなかった.夜、の家の方を見たら,家の
Mの電柱が真赤になって倒れた.もうだめだと思ったときは足が立たなかった。だが,あ 品で行ってみたら,自分の家は焼けていなかった。もう3軒目でだめになるとζろだっ た。おそろしかった。 でも今になってみると.焼けた所はみんなりウぽになっているの で, 自分の家もそのときに焼けてしまえばよかったと思うζとがある。それからもう一つ かなしかったことは,親類のおばさんが死んでしまった乙とだ。今はそのおばさんの子ど 古たちと仲よくつき合っているが,そのとき真剣に死というものを考えたし, 今でもとき
さ者え乙んでしまうととがある。そのときは.もう生きている気持じゃないJと.
‑109ー
fJ:jト彼女の神経症的傾向は毛うひどいものではなく,面接でうけた全体的な印象勺li
「素高でなかなかいい子」で質問紙に対する反応、も, ちゃんとした摂拠があってのものでi あった。とくら調査問題C1 )の「父が旅行すればよい」という反応の基礎には,ある日 父の帰りがおそいということで父母が言い争いをしているとき,急に硲用で父が大阪へ行 かなければならなく去って,うまくおさまったという体験があったし・ ま た 調 査 閉 鎖 (6)の反応ち,旅行ずきのほにつれられてよく汽車旅行をする彼女が.実際l亡車中で体 験したζとに基礎をおくものであったととなどを附記しておきたいと思う.
1V
高 校 生 の 生 き 方 と 生 活 理 想 の 事 例
1 マラソンに身差打ちこむA男の生き方
( 1 ) 質問紙に対する反応の通覧
乙れから取りあげるA男君は小学校5年生のとき,マラソン大会で新記録を出して優勝 してhら・マラソンに自己の生きがいを見いだし,それに身を打ちζんでいる高校3年生 である.彼は来たるべき高校陸上県大会にそなえて・目下練習に余念がなく.またいろい ろな駅伝競争への出場にも大きな喜多をいだいている.そして, I高校を卒業したら, と乙 か陵上競伎の強い会社へつとめて,ずっとマラソνを続けτいきたいJと言う.彼の!H
方の中で乙のマラソンはどのような.ìiî昧をもち, どのような役割を果し℃いるのであ~iJ
か.
まず質問紙に対する役の反応全体を,通じてながめてみるととにしよう.
問題(1)
〈悶1)自分の聞きぞいほうのどちらかの緩からその翠由を聞いて父母といっしょに~
し合う.ーー・へんな仲裁をするとかえって惑くなる之AJ.うから.
‑110‑
(1渇2)問1と同じ.
(問3)だまっていて何もしなかった.ーー自然によくなると思ったから。
問題(2)
(間1).・姉さんの手つだいをぞったほうがよい.一ーほかの仕事があるといっても現在 のととろひまなのだから.
(問2)間1と同じ.
(問3)手つだった.一一あまり遊んでばかりいるのはよくないと思ったから.
問題(3)
〈問 1)道雄君主のを展覧会に出してぞる.ーーー自分で自分の作品を出したほうがよいと は言えないから.
(問2)悶1と同じ。
(問3)ぞれると思う.一一理由は問1と同じ.
問題(4)
C
関1)sのグループがAのグループの慈口を言うのは当然だと思うので, AのグルFプから先に筒してゆくのがよい.ーー 勉 強できるとか, 家がよい人を食乏人ヤ頭 の惑いAから見れば誰だってねたみjじを起とすから.
〈問2)悶1に同じ.
〈問3)問1と同じように平った.一一理由も問1と同じ.
.会,
問題(5)
f向])遊んでぞるほうがよい.一一いくら食乏だからといって遊ぶなと言うのは怒い と思う.金持の不良友だちがたくさんいる凋在の也・の中では,なおさら乙ういう よい友だちと1控訴のはよいととだと思うから.
(問2)問1と同じ.
C問3)ぞれると思う.一一強い信念をもってぞれば,かならずできると思うから。
‑111ー
、 防Nfj(6)
0国1)大山君が来たらよく相談してF1'rlをゆずってやる.一一おばあさん守女の子ども は立っていると非常に疲れると思うから.
(間2)問1と悶1..:.
〈問3)問21::同じ.
(2) 県高校総合体育大会をめざιて
まず1日の生活の流れに白を通してみよう'.彼は言う。
、
「朝5,30分 ‑6,0 0分ごろ起きて.床の中で新聞を読み,それから洗面をして,
靭のト レーニングをする.高校1,2年生のとろはトレーニングとして毎朝10 K.lIf走る 乙とにしていたが,今はトレーニングの代りに朝挽かならず腹筋を強くする運動をした り,散歩したりする.それが終わってから朝食をとり, 81取の霞草.で登校する.3 n寺に授 業が終わると.すぐ練習をぞるわけだ.家へ帰るのは大体7時どろ。それから夕食をとり 周,呂へはいると,疲れきっているのですく'ねむってしまうとともあるが.小説を読んだり 試験のときなどは勉強したりする。夜遊びはしないととにしているが,たまに友だちのきま へ遊び!::行くとともある.しかしI 1 0時どろにはねることに.している.練習の疲れもあ
るし,運動;をてFーには夜ふかしは禁物だから」と。
‑:(rlの生活と73‑紙構造の中でマラソンの占めている比設はきわめて大きいようだ.ととろ でI ~支はどのようなととを契機I~ マラソシが好きになったのであろうか. 彼は次のように 一、己フ・
「小学校5年生のとき,マラソν大会があって, そのとき新記録をつくって1位になっ た.それからマラソンがえI'きになった.大休ぼくたちの村の背年たちは│簿上競技に熱IL.lで 強いんだ.そういう背年たちに教えられているうち強くなヲたのかもしれないJと.
このような彼も中学校時代から高校のはじめにかけては陸上競技部ではなく野球部には いっている.しかし, 高佼1年生の2月から陸上磁後部へはいり,それから以後ずっと今 日にいたるまでマラソンに身をすIち乙んでいるのである。乙o5闘の事情を彼は次のように
:-ll~ ‑
,
述べている.
「野球部をぞめたのは経済的理由からだ.ぼくは中学時代から野球も得意だったのだ が,高校の野球部はスパイタ色ユニホームとかでいちどに5.000円くらいの金がかか 6んですよ。それでは家の人に惑いと思って野球部を平めてしまった.野球部をぞめてか らしばらくの悶,珠算部にはいっていた.そのとき珠算の 1級をとった.それから陸上,競 技部へはいったわけだ。マラソンで生きようと思ってね.クラブの出入りはなかなか厳重 で, 途中ではいるととlまあまり喜ばれないのだが.クラスの陸上鏡技部のものに績んで入 れてもらった。みんなも,ぼくのカを知っていたからスム』ズにととが運んだというわけ だ」とイ
陸上競技館へはいれて,彼は水をえた魚のように喜び線留に励んだであろう乙とは想像 にかたくない.けれども,乙の悶の高校陸k県大会では おしくも入賞:を逸してしまった と彼は言う.
「乙の閣の臼曜日に県大会があり, 1,ラ o0 M. 8 0 0 M,マラソンの三つに出たが,い ずれも人賞を逸してしまった。下越地区大会では,マラソンに優勝し 1..500Mと800で は2位だったのだから,県大会には忍くとも6位までにははいれると思っていたし,ほか の人たちもそのように考えていたらしい.だが,だめだった。いっしょうけんめいに体当 りしたはずだったのに.九 50 0 Mのときなんか,最後の1周まで2位にいたのだが,最 後のがんばりがでなかった.大会は拍崎にあって.ぼくたちは旅館に泊、ったのだが,前の 院よくねなれなかったのだ.みんな早くねようというととで, 9時ごろ床についたのだが ねむれなくて1時どろまで起きていたのが怒かった。ぼくは,家以外の耳目でねるときはよ くねむれないたちなんだ。床が変わるとよくねむれない,合宿練習のときもそうだった・
2目白から,体がくたくたになっているからすぐねむれるがね。そうとう前から練習して 全国大会への出場をめざしていたのだが.燥大会で落ちてしまったのでがっかりした」と かく言うときの表情はいかにも残念そうであったが,しかし,直ちに明るさをとりもど して彼ば次のように言う.
「だが 乙の9月には県高校総,合体脊大会があるんですよ.乙の大会は国民体育大会の
‑113ー
X
予選会でもあるので,そのときにはうんとがんばるつもりだ.国体!こ出る望みもまんざら ないわけではない.ぼくが最.も張り切っているのは陸上の線留のとき守ですよ.秋の;人会に は,コンデイシヨYをよく整えて, 自己のベストをあげようと張り切っている。夏休みに はいったら. 00競技場で合宿線留をぞる.今までの合宿では.同じ年どろのものばかり 祭って寝泊りしている関係で.つい夜ふかしもしがちだったが,今年の合宿ではそんなE とのないよち規律正しくャっていくつもりだ。長起きしていては笠日の練習にさしさっか えるからJと。
とのように A男君主はスポーツに身を打ち乙んでいて.そζi主主主.きがいを見いだしてい るようである.それならば,彼は高校を出たらどうしようとしているのであろうか.
(3) 学校を出てからも陸上競技を続けたいと
彼は次のように言う。
「学佼をI.!:!たら,どとかへつとめてそしてぞっぱり陸上競技を統けたいと患っている.
、家の人たちは,ぼくが長男だからなるべく近くにおきたいらレいが,でも,いい所があっ たら好きな所へ就職してもよいと言っているしね.マラソシをずっと続けていくとすると ぞっぱり大きい所だね.旭化成とかリ ッカーミシンとか大昭祁製紙とか八幡製鉄・とかね.
ζ ういう所の陸上競技iヰ全国的1:有名だ.陸上競技で全国的に有名になれば,そうL吋 所へ引っぱられるわけ足。だから秋の大会にはがんばらなければならない.県内め00鉄' 工FJfとか0 0製紙でもよい.ぼくたもの先輩で非常に活躍している入もいるから.ぼくの 知っている先準は約10 K Mの所を毎籾マラソンで通勤している.ぼくもできたらそうぞ ろうと思っている。そして,駅伝・競争には毎年出たい.高校1年のときと2年のときに,
新潟...;富国間の駅伝競争に0 0郡の選手として出た 。 も の す ご い雨の降っていた日で,
はじめてであったので非常に、、 !惑概深かった。4位だった.今年も出るつもりだったが,ち ょうど修学旅行とぶつかったので出湯できなくて残念だったが,毎年皇太子御成婚記念日 にあるのでとれからも出たい。そして,東京 大阪間とか,犬阪 青森聞の駅伝競争.!こも 出たいと思っている。昨年,その予英会に出たのだが,もう少しのととろでだめだった.
今年の予選会にはもちろん出るつもりだし,学校を卒業してからも毎年出るつものだJと。
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