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ドーム型スクリーンにおけるビジネスモデルの提案 Proposal of business model on dome screen

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Academic year: 2021

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ドーム型スクリーンにおけるビジネスモデルの提案

Proposal of business model on dome screen

1W090386-1

中野 美加子 指導教員 菅野 由弘 教授

NAKANO Mikako Prof. KANNO Yoshihiro

概要: 本研究は、ドーム型スクリーンが、平面のスクリーンでは感じることのできない 360度のパノラマ映像と迫力あるサラウンド音響を楽しむことができるという利点を持っているに もかかわらず、プラネタリウムなどのごくわずかな場面でしか用いられていないことに注目した。ドー ム型スクリーンは、星座だけではなく、デジタル映像も投影できるように改良が施され、中には映像 に合わせて匂いを発生させる装置を備えたドーム型スクリーン施設も誕生するなど、日々発展をと げている。ドーム型スクリーンの普及により、人々は映像コンテンツをよりリアルに楽しむことができ、

劇場での体験が今までよりも明るく、素晴らしいものになる。この研究では、映画やテレビなどの他 の映像メディアの劇場数や公開されるコンテンツ、配給会社などの市場規模を比較、分析を行い、

ドーム型スクリーンの新しいビジネスモデルのあり方を探求したものである。

キーワード:ドーム型スクリーン、コンテンツ、映画、プラネタリウム

Keywords: dome screen, contents, cinema, planetarium

1.はじめに

ドーム型スクリーンはプラネタリウムなどのごくわ ずかな場面でしか用いられることがなく、他の映像 メディアと比べると、馴染みがあるとは言い難いも のがある。そこで、ドーム型スクリーンの他の映像 メディアにはない利点を考察し、新しいビジネスモ デルを提案するという本研究の目的を述べている。

また、本研究の構成も述べた。

2.映像メディアの発展

映画、テレビ、ドーム型スクリーンの概要 を述べている。それぞれの歴史を辿り、現在の 姿を考察している。これにより、他のメディア に比べると、日々の生活に馴染みがあるとは言 い難いものであることが考えられるが、2005 年に愛知県で行われた日本国際博覧会では、

『地球の部屋』[]という直径12.8mの360度全球 スクリーンも登場し、世界で初めてのつなぎ目の ない映像の実現にまで至っていて、ドーム型スクリ

ーンのディスプレイ技術は日々進化していることも 考察することができた。

3.映像メディアの市場規模

同じ劇場型である映画とドーム型スクリー ンの市場規模について比較、考察している。こ こで、市場規模の指数としたのは、

① 劇場数

② コンテンツの内容、年間公開本数

③ 配給会社 の3つである。

劇場数は、ドーム型スクリーンが1年に約3つしか 施設が増えていないのに対して、映画館は

1

年間 に約40のスクリーン数の増加があり、ドーム型スク リーンの約10倍の数だけ劇場が増加している。ド ーム型スクリーンを普及させるためには、施設の 数を増やすことは避けて通ることはできないと考え る。

(2)

図1.プラネタリウムの設置数とドーム直径[2]

コンテンツは、映画に比べると、ドーム型スクリー ンの年間の公開本数は極めて少ない。また、コン テンツの内容も映画はラブストーリーからアクショ ン、サスペンスまであるのに対して、ドーム型スクリ ーンの施設では、教育的な作品が多く、コンテン ツの種類は非常に少ない。

配給会社は、映画の配給会社、制作会社に比べ てドーム型スクリーン用のコンテンツを制作、配給 する会社の数は非常に少ない。

これらの問題を解決するための、新しいビジネ スモデルを、次章で検討し、提案する。

4.ビジネスモデルの提案

映画などの他の映像メディアに比べて、ドーム型 スクリーンの施設は数が非常に少ない。これは、1 つの施設の建設にかかる建設費用の違いが原因 の一つだと言える。そこで、建設費用について映 画とドーム型スクリーンの比較、考察を行った。

建設費用の問題を解決するためには、機材のコ スト削減と利用者数の増加による収益の増加の2 つの方法があると考えたが、ここでは高額な建設 費用をまかなうために、利用者数を増加させる方 法について提案することにした。

千葉県立現代産業科学館が行ったアンケート[3]

の『星ばかりで、子供が飽きてしまう』、『時間が短 い』という意見の考察から、映像コンテンツの進歩 と複雑化が必要であるということが言える。

そして、映像コンテンツの複雑化のための方法 として流通の確保としてドーム型スクリーンのコン テンツを、アトラクションに利用するという方法と、ド

ーム型スクリーン用のコンテンツ制作を

IMAX

な どのアメリカの産業に委託、または海外制作のド ーム型スクリーン用のコンテンツを輸入するという 2つの方法を提案した。

5.まとめ

映画、テレビなどの映像メディアの市場とドーム型 スクリーンの市場を比較し、ドーム型スクリーンの 市場拡大に向けての提案をした。今回は、ドーム 型スクリーンを用いた施設を建設するための費用 を削減するのではなく、その費用をまかなうために 入場者数を増員することに限定したために、プラ ネタリウムの入場者に行ったアンケートから、入場 者を増員するためには映像コンテンツの進歩と向 上による内容の複雑化と客単価の高額化が必要 であることがわかった。

注:

[1]

愛 地球博

http://www.expo2005.or.jp/jp/

[2]

渡部 義弥

,

「プラネリウムの国勢調査」の検討

http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~yoshi

ya/kanpopla.pdf

[3]

古山 茂和,筒井 道広「千葉県立現代産業科学 館におけるプラネリウム上映会について」

http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/doc/r esearch/23kenkyu_houkoku/furuyama_

01.pdf

参照

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