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Academic year: 2021

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日本生殖内分泌学会が誕生して 年が経過します.いわゆる「バブル」がはじけ,阪神淡路 大震災や地下鉄サリン事件などが起こり,社会が騒然とした年である 年 月に,日本内分 泌学会の秋季大会が廃止されるのに伴い,生殖内分泌の研究に携わる基礎領域ならびに臨床領 域の研究者,臨床家が結集し,情報を交換し,学問の発展に寄与することを目的として,日本 内分泌学会生殖内分泌分科会として本会が設立されました.

生殖内分泌領域の研究者や臨床家が集まる学会であるため,基礎と臨床のバランスのある発 展を目指してきましたので,動物系・農学系・基礎医学系・薬学系の分野 ,産婦人科系の分 野 ,泌尿器系・小児系・内科系の分野 から多彩な研究者が参加しています.そのため,そ れぞれの分野に拘わらない広い視野で研究発表や情報交換が行われています.第 回学術集 会・総会は,石居 進会長(早稲田大学生物)のもと早稲田大学国際会場で 年 月 日に 開催され,その後,東京地区か関西地区でほぼ固定して開催され, 年 月 日に藤澤正人 会長が開催する学術集会で第 回を数えます.

さて,設立後 年を迎えて,人でいえば成人式を迎えたわけです.なにわともあれおめでた いことですが,これからがいよいよ正念場に差し掛かる時期になったと考えます.今,日本の 生殖内分泌学研究を支えてきた第二世代が引退の時期を迎えており,設立時に新人であった第 三世代が本会を担う時代になり,大きく学会員の中核が変遷しています.また社会情勢をみる と,直ぐに結果が出る研究に重きが置かれつつあり,海の物とも山の物ともつかない基礎研究 はともすれば置き去りになる風潮がみられ,本会のような基礎研究を担当する学会は運営が難 しい時代になっています.しかし,科学立国としての将来を考えると,息の長い基礎研究を自 分たちが主導して大切に育てていく意義はますます大きくなっていると私は考えます.そのた めに 歳の今年,もう一度設立の原点に返り,螺子を締めなおし,自分たちのホームグラウン ドとして本会を盛り上げる必要があります.

個人的なことですが,私の理事長としての任期は来年 月で終了します.この 年間に何が できたかを問われると,残念ながらお寒い限りであり,理事長として責任を感じているところ ですが,幸い本会は素晴らしい研究者や臨床家を擁していますので,次期の理事長のリーダー シップのもと,日本における生殖内分泌学研究のプロフェッショナル集団として,質と倫理性 の高い研究を行い,有意義な成果を世界に発信すること,それを担う人材を育てる弛まぬ努力 をすることを期待したいと思います.

Japanese Journal of Reproductive Endocrinology

巻頭言

歳を迎えた生殖内分泌学会

理事長

苛原 稔

(徳島大学教授)

日本生殖内分泌学会雑誌 Vol.20 2015 1

参照

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