2015年度 相続税法 直前計算テキスト1( HU15679 )<参考資料>のお詫び
2015年度 相続税法 直前計算テキスト1<参考資料>におきまして、不鮮明な部分 がございました。 そこで、改めてこちらのPDFをWebアップさせていただきます。
受講生の皆様にご迷惑を お掛けしましたことをお詫び申し上げます。
(見ておいて頂きたい問題)
・5問 第62回(H24) L字型の矩形の農地・造成費
・12問 第60回(H22) ビル敷地・不整形地
(時間があれば見ておいて頂きたい問題)
・9問 第61回(H23) 無道路地
・1問 第64回(H26) 容積率の異なる地域にわたる宅地 + 関連項目の出題
+ 質疑応答事例
【本問の宅地の評価】
宅地
・不整形地で2路線に接する宅地
(評通20⑴区分整形地と評通20⑷差引計算)
・(関連)差引計算の場合の隣接する宅地の奥行価格補正率の留意点 ・造成費
200 千円
300千円
30m
15m
40m
20m 農地J
(900㎡)
財産評価基本通達20(不整形地の評価)
不整形地(三角地を含む。以下同じ。)の価額は、次の(1)から(4)までのいずれかの方法によ り15≪奥行価格補正≫から18≪三方又は四方路線影響加算≫までの 定めによって計算した価額に
、その不整形の程度、位置及び地積の大小に応じ、付表4「地積区分表」に掲げる地区区分及び 地積区分に応じた付表5「不整形地補正率表」に定める補正率(以下「不整形地補正率」という
。)を乗じて計算した価額により評価する。
(1)次図のように不整形地を区分して求めた整形地を基として計算する方法
① ② ③
・①②③の区分した整形地ごとに評価
(間口狭小・奥行長大は使わない)
・⑵の方法による宅地を地積の間口 距離で除して得た「計算上の奥行距 離」で計算しても可。
(①+②+③)×不整形補正率
(
2)次図のように不整形地の地積を間口距離で除して算出した計算上の奥行距離を 基として求めた整形地により計算する方法(
注) ただし、計算上の奥行距離は、不整形地の全域を囲む、正面路線に面するく 形又は正方形の土地(以下「想定整形地」という。)の奥行距離を限度とする。左のように奥行距離が一様でない場合
⇒ 「計算上の奥行距離」を使用 全体の地積(㎡)
間口距離(m)
間口距離
と 想定整形地の 奥行距離
∴ いずれか短い ⇒奥行価格補正率 正面路線×奥行補正×不整形補正率(※)=××
※ 不整形×間口狭小=0.××
奥行長大×間口狭小=0.×× 少
想定整形地
【参考】土地評価明細書
想定整形地の地積-評価対象地の地積 想定整形地の地積
【かげ地割合】
・かげ地割合
・地区区分表(A/B/C)
不整形×間口狭小 奥行長大×間口狭小
⇒不整形補正率
0.6下限
(3)次図のように不整形地に近似する整形地(以下「近似整形地」という。)を 求め、その設定した近似整形地を基として計算する方法
(注) 近似整形地は、近似整形地からはみ出す不整形地の部分の地積と近似整形地 に含まれる不整形地以外の部分の地積がおおむね等しく、かつ、その合計地積がで きるだけ小さくなるように求める((4)において同じ。)。
(4)次図のように近似整形地(1)を求め、隣接する整形地(2)と合わせて全体 の整形地の価額の計算をしてから、隣接する整形地(2)の価額を差し引いた価額 を基として計算する方法
⑴ 全体(①と②)の整形地の評価額
⑵ 前面地②の評価
⑶ (⑴-⑵)× 不整形地補正率
【よくある評通20⑷を用いた計算問題】(※テキスト4)
193千円
30m
28m 24m
10m
4m
〔普通商業・併用住宅地区〕
奥行価格補正率 10m以上12m未満 0.99 12m以上32m未満 1.00 間口狭小補正率 4m以上6m未満 0.97 奥行長大補正率 7以上8未満 0.92 不整形補正率 0.96
⑴ 193,000×1.00×840㎡=162,120,000
⑵ 193,000×1.00×240㎡=46,320,000
600㎡
(240㎡)
※0.99<1.00 ∴ 1.00(質疑応答事例)
⑶ (⑴-⑵)× 0.89※=103,062,000
※ ① 0.96×0.97=0.9312→0.93 ② 0.97※×0.97=0.8924→0.89
※ 30m/4m=7.5 ∴0.92 ③ ①>② ∴0.89
【質疑応答事例】不整形地の評価――差引き計算により評価する場合(国税庁HP)
⑴ 全体(①と②) 100,000×0.98(30m)×600㎡=58,800,000
⑵ 隣接 ② 100,000×1.00(15m)×150㎡=15,000,000
⑶ ⑴-⑵=43,800,000(近似整形地)
⑷ ⑴/450㎡=97,333(近似整形地の1㎡単価)
⑸ ⑷×450㎡×不整形補正率0.88=35,543,868 (注意事項)
1 近似整形地を設定する場合、その屈折角は90度とします。
2 想定整形地の地積は、近似整形地の地積と隣接する整形地の地積との合計と必ずしも一致しま せん。
3 全体の整形地の価額から差し引く隣接する整形地の価額の計算に当たって、奥行距離が短いた め奥行価格補正率が1.00未満となる場合においては、当該奥行価格補正率は1.00とします。
ただし、全体の整形地の奥行距離が短いため奥行価格補正率が1.00未満の数値となる場合には
、隣接する整形地の奥行価格補正率もその数値とします。
200 千円
300千円
30m
15m
40m
20m 農地J
(900㎡)
①評通20(4)差引計算
評通20(2)計算上の奥行距離
∴少
÷900㎡
1㎡当たりの価額
②評通20(1)区分整形地
評通20(2)計算上の奥行距離
∴少
÷900㎡ 1㎡当たりの価額③正面路線判定
④(正面+側方×側方路線絵影 響加算率)×不整形地補正率
200 千円
300千円
30m
15m
40m
20m 農地J
(900㎡)
⑴ 300,000×0.98×1,200㎡
=352,800,000
⑵ 300,000×1.00×300㎡
=9,000,000
⑶ (⑴-⑵)/900㎡=292,000
【差引計算】
【計算上の奥行距離】
※900㎡/20㎡=45m>30m
∴ 30m →0.98
300,000×0.98=294,000
292,000<294,000 ∴292,000
200 千円
300千円
30m
15m
40m
20m 農地J
(900㎡)
⑴200,000×1.00×300㎡
=60,000,000
【区分整形】
⑵200,000×0.92×600㎡
=110,400,000
⑶(⑴+⑵)/900㎡=189,333
【計算上の奥行距離】
※900㎡/30㎡=30m<40m
∴ 30m →0.98
200,000×0.98=196,000
189,333<196,000 ∴189,333
200 千円
300千円
30m
15m
40m
20m 農地J
(900㎡)
292,000
189,333
292,000 +189,333×0.03
×不整形0.97=288,748
工事費目 留意事項 造成区分 試験上
整地 費
整地費 ①凹凸のある土地の地面を地ならしする ための工事費
②土盛工事を要する土地について土盛工 事をした後の地ならしをするための工事
整地を必要とする面積が 1平方メートルあたり
400
伐採・
抜根費
樹木が生育している土地について、樹木 を伐採し、根等を除去するための工事費
(整地工事で樹木を除去できる場合は含 まれない)
伐採・抜根を必要とする 面積1平方メートルあた り
―
地盤 改良費
湿田など軟弱な表土で覆われた土地の宅 地造成に当たり、地盤を安定させるため の工事
地盤改良を必要とする面 積1平方メートルあたり
1,200
土盛費 道路よりも低い位置にある土地について、
宅地として利用できる高さ(原則として 道路面)まで搬入した土砂で埋め立て、
地上げをする場合の工事費
他から土砂を搬入して土 盛りをする場合の土盛り 体積1立法メートルあた り
3,800
土止費 道路より低い位置にある土地について、
宅地として利用できる高さ(原則として 道路面)まで地上げする場合に、土盛り した土砂おn流出や崩壊を防止するため に構築する擁壁工事費
土止めを必要とする場合 の擁壁の面積1平方メー トルあたり
38,800
1差引計算
⑴全体(A,B) 400,000×0.98(30m)×1,050㎡
=411,600,000
⑵A 400,000×1.00(15m)×225㎡
=90,000,000
⑶(⑴-⑵)/825㎡=389,818
【第2法】※第1法より少ない 1差引計算
⑴全体(A,B) 350,000×0.98(30m)×1,050㎡
=360,150,000
⑵A 350,000×1.00(15m)×225㎡
=78,750,000
⑶(⑴-⑵)/825㎡=332,181
【第1法】
350,000
Aの部分が大きく現実として角地の効用を有し ていない
⇒側方影響加算率でなく、二方影響加算率
389,818 + 332,181 × (二)0.02× 15m 15m+15m
接道部分のみ
【参考】国税庁タックスアンサーNo.4604 路線価方式による宅地の評価
側方路線(又は裏面路線)に宅地の一部が接している場合の側方路線影響加算額(又は二方路線 影響加算額)は、次のように調整します
(1) 側方路線影響加算額の計算
(2) 二方路線影響加算額の計算
(1) 側方路線影響加算額の計算
(2) 二方路線影響加算額の計算
(注) 評価対象地が側方路線に接する場合であっても、現実に 角地としての効用を有しない場合には、側方路線影響加算率に 代えて二方路線影響加算率を適用します
【参考】国税庁HP 質疑応答事例 側方路線に宅地の一部が接している場合
【本問の宅地・家屋の評価】
宅地
・不整形地で二つの路線に接する宅地 ・計算上の奥行距離(評通20⑵)
・現実に角地の効用を有していない場合 ・一部の路線に接している場合
・ビル敷地
路線価 400千円 500千円 路線価
20m
30m 20m 25m
宅地M 350㎡
15m
20m
まず、正面路線はどこか? 解答 間口距離(15)m 奥行距離(20)m
路線価 400千円 路線価
500千円
20m
30m 20m 25m
宅地M 350㎡
15m
①計算上の奥行距離
350㎡/15m=23.333…
②想定整形地の奥行距離 20m
③①>② ∴20m
路線価 400千円 路線価
500千円
20m 25m 宅地M 350㎡
20m
まず、正面路線はどこか? 解答 間口距離(15)m 奥行距離(20)m
①計算上の奥行距離
350㎡/20m=17.5m
②想定整形地の奥行距離 20m
③①<② ∴17.5m
×不整形0.90
イ 350㎡/15m=23.33>20m ∴20m→1.0 ロ 350㎡/20m=17.5>20m ∴17.5m→1.0 ハ 500,000×1.0>400,000×1.0
∴ 500,000 → イ 間口15m 奥行20m
② 500,000×1.0+400,000 ×(二)0.05
角地の効用なし → (二方路線)
×20m/25m
(正面路線)
① 正面判定
イ 600㎡-350㎡
イ 600㎡
= 464,400
③ ②×350㎡=162,540,000(自用地評価)
④自用部分
⑤貸家建付 ③× 2/3※=108,360,000 1/3※×(1-70%×30%) =42,802,200
⑥(④+⑤)×1/2=75,581,100
【参考】国税庁HP 質疑応答事例 二方路線影響加算の方法
【回答要旨】
上記のように、裏面路線に接する部分がその宅地に係る想定整形地の間口距離より短い場 合には、裏面路線に接する部分がその宅地に係る想定整形地の間口距離に占める割合により 加算額を調整します
【本問の宅地・家屋の評価】
宅地
・無道路地
【参考】テキスト4
A B
無道路地=道路に接していない宅地
(接道義務を満たしていない宅地を含む)
無道路地の価額は、実際に利用している路 線に接する宅地(B部分)を合わせた評価額 から、B部分の価額を控除した価額を基に、
その価額の40%の範囲内で相当と認められる 金額を控除して評価する。
【計算パターン】
⑴ A・B(全体)の自用地としての評価額
⑵ Bの自用地としての評価額
⑶ (⑴-⑵)×不整形地補正率※1
※1 ① 不整形地補正率×間口狭小補正率 ② 奥行長大補正率×間口狭小補正率
③ ①と②のいずれか少ない方(小数点2位未満切捨て)
⑷ ⑶-通路相当部分の価額※2 ※2 ⑶×40%を限度とする
【参考】パーフェクト テキスト3 第31回 P122 概要 私道 = 複数の者の通行の用に供される私有地である宅地 ①通り抜け私道 ②行止り私道 ③専用私道
私 道 A宅地 B宅地
C宅地
D宅地 E宅地 F宅地
接道義務
建築基準法第43条の規定により、建築物の敷地が、
道路に2メートル以上接しなければならないとする義 務をいう(都市計画区域と準都市計画区域内でだけ 存在)
民210
「公道に至るための他の土地の通行権」
(囲繞地通行権)⇒私道設置の根拠法
ある所有者の土地が、他の所有者の土地又は海岸・
崖地等に囲まれて(この状態を囲繞という)、公道に 接していない場合に、囲まれている土地の所有者が公 道まで他の土地を通行する権利である。
通行権者は、囲繞地の所有者に対して、必要最小限 の方法により通行権を行使することを得、行使に際し 償金を支払う、即ち、有償で行使できる。
宅地P 400㎡
20m
20m
路線価 120千円
道路相当 2m×20m
① 全体 120,000×0.92(40m)×800㎡=88,320,000
② 前面 120,000×1.00(20m)×400㎡=48,000,000
③ ①-②=40,320,000
④ ③ ×不整形 800㎡-400㎡
400㎡
=50% ∴0.79
イ 不0.79×間0.90=0.711→0.71 ロ 長0.90×間0.90=0.81
ハ イ<ロ ∴ 0.71
0.71=28,627,200
⑤ 120,000※×2m×20m=4,800,000
< 限度28,627,200×40% ∴ 4,800,000
⑥ ④-⑤=23,827,200
【参考】国税庁HP 質疑応答事例 無道路地
通路部分の価額
【参考】評価明細書方式 6 無道路地
正面×通路部分の地積
不整形地評価×地積 =0.×××××× <0.4 ∴ 0.×××××
不整形地までの評価額×(1-0.×××××)
【本問の宅地・家屋の評価】
宅地
・一画地の判定
・容積率の異なる地域にわたる宅地 (貸家建付地M)
・アパート敷地の評価(空室がある場合:入居者募集あり)
(居住用宅地J)
・小規模宅地等 老人ホームに入居した場合の特定居住用宅地等の取扱い 家屋
(貸家M)
・アパート(貸家)の評価(空室がある場合:入居者募集あり)
・負担付遺贈 (居宅L・L´)
・増築した家屋の評価
貸家建付地等の評価における一時的な空室の範囲(評基通26)
2 「継続的に賃貸されてきたもので、課税時期において、一時的に賃貸されていなかったと認め られる」部分の範囲
アパート等の一部に空室がある場合の一時的な空室部分が、「継続的に賃貸されてきたもので、
課税時期において、一時的に賃貸されていなかったと認められる」部分に該当するかどうかは、
その部分が、
① 各独立部分が課税時期前に継続的に賃貸されてきたものかどうか
② 賃借人の退去後速やかに新たな賃借人の募集が行われたかどうか
③ 空室の期間、他の用途に供されていないかどうか
④ 空室の期間が課税時期の前後の例えば1ケ月程度であるなど一時的な期間であったかどうか、
⑤ 課税時期後の賃貸が一時的なものではないかどうかなどの事実関係から総合的に判断します。
→ 第1問(H26)・第6問(H24)・第11問(H22)
(負担付遺贈があった場合の課税価格の計算)
11の2-7 負担付遺贈により取得した財産の価額は、負担がないものと した場合における当該財産の価額から当該負担額(当該遺贈のあった時に おいて確実と認められる金額に限る。)を控除した価額によるものとする。
⇒ パーフェクト テキスト1 P10
(増改築した家屋の評価)
増改築が固定資産税評価額に反映されていない場合
→ 評基通では91(建築中の家屋の評価)92(付属設備等の評価)はあるが、
増改築した家屋の評価の通達はない。
→ 財産評価基準書の目次の3.参考
「家屋の固定資産税評価額に乗ずる倍率」の注書き or
質疑応答事例 増改築等に係る家屋の状況に応じた固定資産税評価額が 付されていない家屋の評価
当該増改築等に係る家屋と状況の類似した付近の家屋の固定資産税評価額を基と して、その付近の家屋との構造、経過年数、用途等の差を考慮して評定した価額
(ただし、状況の類似した付近の家屋がない場合には、その増改築等に係る部分の 再建築価額から課税時期までの間における償却費相当額を控除した価額の100分の 70に相当する金額)を加算した価額
(関連法令等)財産評価基本通達5、89、89-2(2)、93
※89-2 文化財建造物である家屋に固定資産税評価額が付されていない場合
国税庁ホームページ 質疑応答事例 宅地の評価単位
宅地の価額は、1画地の宅地(利用の単位となっている1区画の宅地をいいます。)ごとに評価 します。この場合における「1画地の宅地」の判定は、原則として、
ので、具体的には、例えば次のように判定します。
なお、贈与、遺産分割等による宅地の分割が親族間等で行われた場合において、例えば分割 後の画地が宅地として通常の用途に供することができないなどその分割が著しく不合理である と認められるときは、その分割前の画地を「1画地の宅地」とします。
→ 第11問 不合理分割
① 宅地の所有者による自由な使用収益を制約する他者の権利 (原則として使用貸借による使用借権を除く)の存在の有無 により区分し、
② 他者の権利が存在する場合には、その権利の種類及び権利 者の異なるごとに区分する
利用の区分ごと (自用地・貸地・
貸家建付地)
1 所有する宅地を自ら使用している場合には、居住の用か事業の用かにかかわら
ず、その全体を1画地の宅地とする。 自用地(居)
自用地(事) 2 所有する宅地の一部について普通借地権又は定期借地権等を設定させ、他の部
分を自己が使用している場合には、それぞれの部分を1画地の宅地とする。
一部を貸家の敷地、他の部分を自己が使用している場合にも同様とする。
貸地(貸家建 付地)
自用地 (1問・6問) 3 所有する宅地の一部について普通借地権又は定期借地権等を設定させ、他の部
分を貸家の敷地の用に供している場合には、それぞれの部分を1画地の宅地とす る。
貸地
貸家建付地 4 普通借地権又は定期借地権等の目的となっている宅地を評価する場合において、
貸付先が複数であるときには、同一人に貸し付けられている部分ごとに1画地の 宅地とする。
貸地(A氏) 貸地(B氏) 5 貸家建付地を評価する場合において、貸家が数棟あるときには、原則として、
各棟の敷地ごとに1画地の宅地とする。 A棟の敷地
B棟の敷地 6 2以上の者から隣接している土地を借りて、これを一体として利用している場合
には、その借主の普通借地権又は定期借地権等の評価に当たっては、その全体 を1画地として評価する。この場合、貸主側の貸宅地の評価に当たっては、各貸 主の所有する部分ごとに区分して、それぞれを1画地の宅地として評価する。
借主 一画地 貸主
所有者ごと 7 共同ビルの敷地の用に供されている宅地は、その全体を1画地の宅地として評価
する。 ビル敷地
建物L 宅地K 252㎡
子B取得
子B取得
(126㎡)
養子F取得
(126㎡)
不合理分割
評価上=分割前の画地を一画地 とする。
※本問ではそれを126㎡/252㎡
とする。
※
家屋をまたぐ分割は合理的な分割 とは認められない。
(現実の利用状況を無視)
(無道路地評価を創出)
⇒ パーフェクト テキスト2 P144
【国税庁HPより】質疑応答事例 不合理分割⑴⑵
A土地は単独では通常の宅地として 利用できない宅地
現実の利用状況を 無視した分割
無道路・不整形・間口狭小などを 創出する分割
→著しく不合理
150千円
250千円
24m 28m
15m 容積率
100%
10m 容積率
200%
宅地K 700㎡
宅地J 600㎡
(前面地)
(後背地)
容積率の 格差あり
1- ×0.1 200%×全体
200%×前面地+
100%×後背地
= 減額 0.03(3位未満四捨五入)
150千円
250千円
24m 28m
15m 容積率
100%
10m 容積率
200%
宅地K 700㎡
宅地J 600㎡
250千円×0.99 ×(1-0.03) 150千円×0.99
<
∴ 容積率の格差による 減額調整を行う
(前面地)
(後背地)
容積率の 格差あり
>
この場合、容積 率の格差の減額 調整はしない。
評基通20-5(容積率の異なる2以上の地域にわたる宅地の評価)
(注)
1 上記算式により計算した割合は、小数点以下第3位未満を四捨五入して求める。
2 正面路線に接する部分の容積率が他の部分の容積率よりも低い宅地のように、
この算式により計算した割合が負数となるときは適用しない。
3 2以上の路線に接する宅地について正面路線の路線価に奥行価格補正率を乗じ て計算した価額からその価額に上記算式により計算した割合を乗じて計算した金額 を控除した価額が、正面路線以外の路線の路線価に奥行価格補正率を乗じて計算し た価額を下回る場合におけるその宅地の価額は、それらのうち最も高い価額となる 路線を正面路線とみなして15≪奥行価格補正≫から前項までの定めにより計算した 価額によって評価する。
なお、15≪奥行価格補正≫から前項までの定めの適用については、正面路線とみ なした路線の14-2≪地区≫に定める地区区分によることに留意する。
※国税庁HP 質疑応答事例
容積率の異なる2以上の地域にわたる宅地の評価(2) 回答要旨3
容積率 400%
容積率 300%
容積率 200%
20m
11m
7m 3m
(前面地)
(後背地)
容積率の 格差あり
240千円 (119㎡)
(187㎡)
(54㎡)
全体 (360㎡)
1- ×0.5 300%×360㎡
300%×(119㎡+54㎡) +200%×187㎡
= 減額0.087(3位未満四捨五入) 国税庁HP 質疑応答事例
容積率の異なる2以上の地域にわたる宅 地の評価(2) 回答要旨2
600%
1000%
宅地L 400㎡
通常の 取引価額
6億円
宅地M
容積率 800%
200%
1億5,000万円
L自用地評価 × 1+ 対価
L通常の取引価額
M自用地評価 × 1- 対価
M通常の取引価額 余剰容積率の移転
(「空中権の移転」「未利用容 積率の移転」)
大都市のように、土地の高 度利用が図られている地域で は、建築基準法による容積率 に満たない建物が存する土地 の未利用の容積率を、隣接地 上に移転し、その隣接地上に 容積率を超えた容積の建物を 建築する例がある。
800% 800%
評基通23 23-2
【平成26年1月1日以後の相続又は遺贈より適用】
老人ホームに入居したことにより、被相続人の居住の用に供さなくなった家屋の敷地の用に 供される宅地についても、介護が必要なための入所である等の要件により、小規模宅地等の特 例の適用対象となることとなった。
被相続人 旧居宅
老人ホーム 被相続人の介護に
必要なために入所
特定居住用宅地等OK
改正前(質疑応答事例) 改正後
①被相続人が介護を受ける必要があるための
入所であること ①同左(ただし、相続開始時において要介護認
定等を受けていること等)
②被相続人がいつでも生活できるように、建
物の維持管理を行っていること 廃止
③入所後新たにその建物を他の者の居住の用
その他の用に供していた事実がないこと ②入所後にその建物を事業(貸付含む)に供して いないこと、生計一親族以外の者の居住の用に 供していないこと
④所有権・終身利用権の取得でないこと 廃止
・地区の異なる2以上の路線に接する宅地の評価(正面路線の地区で評価)
・正面路線に2以上の路線価が付されている場合の宅地の評価 (路線価の加重平均)
・間口距離の求め方
間口距離は、原則として道路と接する部分の距離によ ります。したがって、Aの場合はa、Bの場合はa+cによ ります。Cの場合はbによりますが、aによっても差し支 えありません。
また、Aの場合で私道部分を評価する際には、角切 で広がった部分は間口距離に含めません。
不整形地の評価――不整形地としての評価を行わない場合②
(乙の宅地の評価)
乙土地が帯状部分でないその他部分(丙、甲)に面している長さ を乙土地の間口距離(2m)と、乙+丙の奥行距離を乙土地の奥行距 離(40m)とみなし、(3)で求めた価額に間口狭小・奥行長大補正率 を適用します。なお、乙土地は前面の道路に接する丙土地を通じ て道路に到達するので無道路地としての評価はしません
※ このように、帯状部分を有する土地について、形式的に不整 形地補正を行うとかげ地割合が過大となり、帯状部分以外の部分 を単独で評価した価額(40,000千円)より低い不合理な評価額とな るため、不整形地としての評価は行いません。
不整形地の評価――不整形地としての評価を行わない場合①
このように、帯状部分を有する土地について、形式的に不整形 地補正を行うとかげ地割合が過大となり、帯状部分以外の部分 を単独で評価した価額(20,000千円)より低い不合理な評価額と なるため、不整形地としての評価は行いません。
・路線価の高い路線の影響を受ける度合いが著しく少ない場合の評価
正面路線とは、原則として、路線価に奥行価格補正率を乗じて 計算した金額の最も高い路線をいうこととされています。しかし
、図のように間口が狭小で接道義務を満たさないなど正面路線の 影響を受ける度合いが著しく低い立地条件にある宅地については
、その宅地が影響を受ける度合いが最も高いと認められる路線を 正面路線として差し支えありません。
なお、上記のような帯状部分を有する土地は、帯状部分(乙)と その他の部分(甲)に分けて評価した価額の合計額により評価し、
不整形地としての評価は行いません。
・屈折路に面する不整形地の想定整形地のとり方
屈折路に面する不整形地に係る想定整形地は、いずれかの路線からの垂線によって又は路線に接する両端を結 ぶ直線によって、評価しようとする宅地の全域を囲むく形又は正方形のうち最も面積の小さいものを想定整形 地とします。
次の場合には、AからCまでのく形のうち最も面積の小さいもの、すなわちAが想定整形地となります。
・屈折路に面する宅地の間口距離の求め方
屈折路に面する不整形地の間口距離は、その不整形地に係 る想定整形地の間口に相当する距離と、屈折路に実際に面し ている距離とのいずれか短い距離となります。
このことから、Aの場合にはa(<「b+c」)が、Bの場合には
「b+c」(<a)がそれぞれ間口距離となります。
なお、屈折路に面する不整形地に係る想定整形地は、いず れかの路線からの垂線によって又は路線に接する両端を結ぶ 直線によって、評価しようとする宅地の全域を囲むく形又は 正方形のうち最も面積の小さいものとします。