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CONTENTS ZEBRAHEAD Latest Interviews 08...BRING ME THE HORIZON 10...MAN WITH A MISSION 12...NAMBA SiM SHANK 20...SHINEDOWN 21...NO D

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トリヴィアムの最新作がつ の最新作がついにリリース!

『サイレンス イン スノー』の全貌とは !?

結成20周年を迎えたゼブラヘッドが 新作『ウォーク・ザ・プランク』を発売!

ZEBRAHEAD / MAN WITH A MISSION / SiM / BRING ME THE HORIZON / NO DEVOTION NAMBA69 / SHANK / SHINEDOWN / REFUSED / OUTRAGE / SikTh

 LUCY'S CROWN & JAPAN MUSIC FESTIVAL / LOUD PARK 15 / BABYMETAL / クリープハイプ

(2)

Latest Interviews

08 ... BRING ME THE HORIZON

10 ... MAN WITH A MISSION

12 ... NAMBA69

14 ... SiM

16 ...

クリープハイプ

18 ... SHANK

20 ... SHINEDOWN

21 ... NO DEVOTION

22 ... REFUSED

23 ... OUTRAGE

Pick-up Artists

24 ... LOUD PARK 15

25 ... BABYMETAL

26 ... LUCY'S CROWN &

...JAPAN MUSIC FESTIVAL / SikTh

15th Anniversary’s Special Columns

27 ... Jean-Ken Johnny (MAN WITH A MISSION)

...MAH (SiM)

GrindHouse Disc Reviews

28 ...

国内盤・輸入盤レヴュー

2000年の創刊以来、US、UK、日本を中心としたシーン最前線のロックアーティストを紹介してきた「グラインド ハウス・マガジン」。情報提供のスピードアップと、誰でも自由に無料でアクセスできる手軽さを重視し、2012年 夏にウェブマガジン&フリーペーパーとしてリニューアル! ウェブマガジンwww.grindhouse.jpには、アー ティストのインタヴュー、ライヴレポート、ディスクレヴューなど、最新情報を随時アップ。このフリーペーパーでは、

注目アーティストのロングインタヴューとカラーグラビアを厳選してお届けします。「グラインドハウス・マガジン」

フリーペーパーは毎奇数月末の発行。次号Vol.93は2015年11月30日発行予定です!

発行人:有島博志/Publisher: Hiro Arishima 編集:権田アスカ/Editor: Aska Gonda スタッフ:松本美和、望月裕介 Staff: Miwa Matsumoto, Yusuke Mochizuki デザイン:一乃瀬光太郎 印刷:株式会社 八紘美術 2015年9月30日発行

CONTENTS

※本誌掲載の記事、写真等の無断複写、複製、転載を固く禁じます ©GrindHouse magazine

06

TRIVIUM

GrindHouse Magazine

October - November  2015 Issue グラインドハウス・マガジン Vol.92 www.grindhouse.jp

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ウェブマガジン

Vol.

93

Dec 2015 - Jan 2016 Issue

04

ZEBRAHEAD

(3)

text by Hiro Arishima text by Hiro Arishima translation by Sachiko Yasue translation by Sachiko Yasue photography by Yuri Hasegawa photography by Yuri Hasegawa

ゼブラヘッドが

枚 8 目の新作

﹃ウォーク

ザ ・

・ プランク﹄

で︑

さらに可能性を押し広げる!

̶もう少しで新作が発売されるけど、今の心境は? 

ホッとしたのと、新作はイケてるゾというイイ気分と、

疲れた気分だね。ほとんど夏中制作していたから。曲を たくさん書き、『Out  of  Control』用に何曲か録り、

それが終わったら今回の新作を完成させようって話に なった。そのあとはミキシングとマスタリングがあり、

アートワーク制作があって、やっと終わったときには全 部やりつくした感すらあった。

̶作業自体、かなりタイトな行程で進んでいたようだね。

危うく締め切りを逃しそうになったよ。オレたち的に は、オンタイムでやらないでメチャメチャにするのが好 きだからさ(笑)。一度は録ったものの、変えたいと思 う部分が出てきて、それの手直しなどをやっていた。ホ ント、ギリギリ間に合ったって感じ。だから今、新鮮な 空気をたくさん吸い、ビールとマルガリータをしこたま 飲んでいるよ(笑)。

̶ビールはバンドにとって燃料だもんね。

だけど最近ちょっと変わったんだゼ。新作完成後、すぐ にハワイへ行って3週間過ごしたんだけど、パイナップ ルマルガリータにハマっちゃってさ。今はビールとマル ガリータを半々くらい。

̶今年は結成20周年ということで、これまでに味わっ たことのない特別な思い、感慨深さとかって実感した?

いや、特には。オレたちはグダグダした怠け者だけど、

去年くらいから制作に力を入れていたから、ゆっくりす るヒマもなかった。今がようやくそのときかな。今度、

MAN WITH A MISSION(MWAM)とライヴで共演で

きるから、そのときがホントのパーティの始まりさ。そこ から楽しみが始まる。結成20周年のお祝いはそこから だよ。

̶1年に新しい作品を2枚出すのは20年のキャリアに おいて初めてのことだよね。しかも1枚はMWAMとの コラボという、これまでにやったことのない試みだった わけで。MWAMとのコラボをやったあと、気持ちを切 り替え、新作制作に臨んだのかな?

MWAMとコラボすることが決まる前の時点で、新作の 曲はすでにほとんど書き終えていたんだ。そのあとにで きた曲もあるけど、大半はできていた。MWAMの仕事 ぶりはホントに印象深かったよ。新作には、DJ Santa  Monicaに参加してもらった。ヤツはオレたちの2曲

ソー・ホワット ウォーク・ザ・プランク ですばら しい仕事をしてくれたよ。一緒に仕事をしたことで、あ あいうものを音楽に取り入れることについて開眼したね。

たくさんのことを学んだよ。ヤツは最高さ。ヤツのやっ てくれたことはきっとみんなスゴく気に入ると思う。ホ ントにクールだよ。

̶MWAMとコラボすることで刺激を受けたんだね?

もちろんさ。もっとがんばろうって、自分たちをプッ シュするモチベーションになったと思う。

̶自分たちだけなら好き放題できるけど、コラボ作/

共作曲の場合、相手のことも考えなきゃいけないし、と きに自分たちが一歩、二歩下がってでも相手を立てると きってあると思うけど、これって大変だった?

全然大変なことではなかった。コラボはオレたちにとっ て新しい経験で、オレたちは自分たちだけでやることに 慣れているけど、コラボをやったことで、もっといろん な人たちに関わってもらいたいと思うようになった。

DJ  Santa  Monicaが新作の曲を手がけてくれたとき、

ヤツは3、4ヴァージョン作ってくれて、そのなかから 選ばせてくれた。オレたちが選んだヴァージョンは、実は ヤツが一番気に入っていたヴァージョンなんだ。

̶新作はデス・バイ・ステレオ(DBS)のポール・

マイナー(b)との共同プロデュース作だね。DBSと仲 がイイのは知っているけど、今回はなぜポールと?

オレたちのケツに素早いケリをお見舞いしてくれるヤツ が必要だったんだ。デモ音源にエネルギーを集約させす ぎてスタジオ入りすると、頭のなかで思い描いたよりエ ネルギーのないものができてしまうことがある。頭のな かではしかるべき音が鳴っているのに。だから新作を作 る際、なにか違うものを試す必要があった。オレたちに ショックを与え、プッシュしてくれるような。『Out 

of  Control』収録曲の Lockjaw はポールとやった んだ。そしたら、いつもとちょっと違う感じで録れた。

アイツには音楽的才能があるんだ。オレたちには今回そ ういうのが必要だったんだよ(笑)。

̶作品ごとにプロデューサーと組むわけだけど、もう 長くやっているわけだから、セルフプロデュースでも 十分やれるでしょうに。

できるかもしれないけど、セルフではやりたくないんだ。

自分たちのまわりにいるべきベストな人材っていうのは、

オレたちに「クソだ!」って言ってくれる人だと思って いる。「今のはよくない。オマエはもっとうまくやれるハ

ズだ」って言ってくれる人。そう進んで言ってくれる人が いないっていうのは悪化の始まりだと思う。多くの人は、

自分がどれだけすばらしいかを言ってくれる人だけで、

まわりを固める。オレは正直、ホントのことを言ってく れるヤツこそがベストフレンドだと思う。その方がより よい自分になれる。オレは背中を押されたい。それがな ければイイものなんてできやしないさ。もっとイイもの ができるだろうって忠告するほどの勇気がある人が、最 高の友だちなんだ。

̶それで思い出したよ。ライヴやファンの前ではあれ だけ口汚い言葉を連発しているけど、特にベンは家に

帰り、奥さんや子供たちの前では一切そういう言葉を使 わないって前に言っていたよね。その変わり身もスゴい けど、それは今も変わらずやっている? もしそうだと したら相当な役者だね。

ハハハハハ。ツアーのときのオレたちは1日24時間、

週7日パーティしていて、クレイジーだけど、ツアーから 家に帰り毎日そんな感じじゃ、とっくに死んでるって!

ちょっとくらいおとなしくならないと。1年365日パー ティばかりじゃね。6日半くらいにしとかないと(笑)。 リスペクトって面もあるんだ。オレが日本の文化で一番 気に入っている点が、年長者を敬ったり、自分たちがし てほしいように他人に接するっていうことなんだ。オレ の両親がまわりにいるときは、できるだけ口を謹んで、

リスペクトを態度で見せるようにしている。そういう両 親へのリスペクトが、世界の多くで失われているような 気がする。日本の文化は世界のほかの地域と全然違う。

だから大好きなんだ。10月に日本に行くとき、実は両 親を連れていこうと思っているんだ。まだ日本に行った ことがないから、ぜひ体験してほしくて。

̶親孝行だね。

うん。だけど、母親はオレたちのライヴには行きたがら ないんだよね。

̶うん、わかる。口汚い言葉の雨あられだもん。

そう(笑)。オレが汚い言葉を使ったりするのが見るに 耐えないらしい。そういう意味で、オレはとてもガッカリ しているんだ。っていうか、問題はホントのオレがメ チャメチャで、母親の前ではリスペクトを見せようとし て礼儀正しくしようとしているだけで、ライヴのオレの 方が本物だってことなんだけどさ(笑)。

̶新作、めちゃくちゃイイね。ゼブラヘッド以外の何 物でもないし、その一方で新しいことにも挑戦し、成 長・進化・発展しているね。

そう思ってくれてとてもハッピーだね! 新作を作り終 えた人はみんな「これが最高傑作だ!」と思うものだけ ど、今回感じるのは、作品のなかでヘヴィな曲はオレた ち史上最高にヘヴィで、メロウな曲もオレたち史上最高 にメロウだってこと。これまでオレは自分のメロウな曲 が好きになれなくて、できてもゴミ箱行きになることが 多かった。だけど今回はどの曲も、ものスゴく気に入っ てしまい、選ぶのが大変なくらいだった。ゼブラヘッド を知っている人なら、新作を聴いたら「コイツら、今回 は限界を押し広げたな、もっとイイ状態になったな」と 思ってくれると思う。

̶抑揚がハッキリしているんだよね。もちろん、これ

までもそうしてきたわけだけど、今回はそれがより際 立っている。

ようやくちゃんとしたやり方を身につけたのかもね。

20年経って、やっと曲の書き方を覚えましたとさ(笑)。

̶さすがに フー・ブリングス・ア・ナイフ・トゥ・

ア・ガンファイト? でのシタールにはヤラれたけど。

だろうね。この曲ができたとき、「なんかこの曲、シター ルが入っているように聴こえるゾ! 入ってないのに」っ てみんなが言っていたんだ。で、ダン(・パルマー/

g)に「いっそのこと入れちゃえよ」って言っていたら、

ホントにシタールを猛特訓し、入れちゃったんだ。スゲ えと思ったよ。わざわざこのためにシタールの弾き方を 覚えてさ。クレイジーだろ? だってシタールって チューニングからしてビックリするくらい大変なんだゼ。

基本、耳だけを使ってチューニングする。ヤツはとても イイ仕事をしてくれたよ。

̶アコギを基調とした曲も面白いね。 キープ・イッ ト・トゥ・マイセルフ ソー・ホワット とかさ。ア コギで弾き語りみたいな感じにするんじゃなく、あえて アッパーにしていてね。

オレたち、これまでフルアコースティックな曲って、

やったことがなかったんだ。普通はデモ音源の段階でア コースティックだったものを、そうじゃないふうに変え ていくわけだけど、もとのアコースティック版が気に 入っていたから、このままキープしようって。作り込み すぎない、考えすぎないアコースティックな曲を、ヘ ヴィにせず、ありのままで楽しんでもらえるハズだと 思ってね。その出来にはとても満足しているんだ。通 常、オレはヘヴィな音楽が大好きだから、アコース ティックな曲を心から楽しめることに、とても大きな意 味があるんだ。

̶最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

20年もやってこられたのは日本の存在がとても大きい。

だからこそ、オレの心のなかには今までもこれからも、

日本や日本のみんなを思う特別な場所がある。オレが2軒 目の家を買うとしたら絶対日本だよ。そのくらい日本で は受け容れられている気がするんだ。10月に日本に行 き、『ウォーク・ザ・プランク』や『Out of Control』

からの曲をプレイするのを心から楽しみにしているよ。

しかもMWAMと一緒だなんてサイコーだね、マジでワ クワクするよ。

ここのところゼブラヘッドが前にも増してアクティヴだ。

ベスト盤『グレイテスト・ヒッツ?』を出し、パンスプ 参戦で再来日。そのあとMAN WITH A MISSIONとの スプリットEP『Out  of  Control』を発売、10月に再度 来日し、コラボ公演を行う。さらに、その来日直前の タイミングで、祝・結成20周年も兼ねた通算8枚目の 新作『ウォーク・ザ・プランク』も発売する。ベン・

オズモンドソン(b,vo)にインタヴューした。

(4)

̶Knotfest Japan 2014での来日時には、新作につい てはまだなにも話すことができないと言っていましたね。

なので、今回の突然の発表には驚きました。

今回は、今までと同じようなアプローチをしたくなかった んだ。今はどんなバンドも、SNSで毎日のようにレコー ディングの経過を投稿しているだろ? 今回はその真逆を いくことにしたんだ。自分たちがレコーディングしている ことを誰にも一切知らせないでアルバムを完成させて、ビ デオも作って、いきなり発表するというね。

̶前作『ヴェンジャンス・フォールズ』は、ディスター ブドのデイヴィッド・ドレイマン(vo)がプロデュースし ていましたよね。リリースの際のインタヴュー(Vol.80参 照)で「次もデイヴィッドと組むと思う」と言っていたのを 覚えています。しかし実際には、マイケル エルヴィス バスケットがプロデューサーに起用されています。なにか 作品の目指す方向に変化があったということでしょうか?

デイヴィッドとなにか問題があったわけではないし、彼の ことはとてもリスペクトしているよ。ただ、曲作りをして いく中で、違う人と組んだ方がいいんじゃないかと思うよ うになったんだ。それに、デイヴィッドもディスターブド が復活して、忙しくなってしまったのもある。エルヴィス にしてよかったのは、彼が俺たちの音楽的ルーツにとても なじみが深かったということだね。そして、今回の方向性 もきちんと理解してくれた。今回やりたかったのは、自分 たちのヒーローを現代風に解釈するということだったん だ。メタリカからさかのぼって、アイアン・メイデン、ブ ラック・サバス、ディオ、レインボー、オジー・オズボー ン…。彼らの音楽を、俺たちの手で現代風にしたらどうな るかを試してみたかった。エルヴィスはそういったクラシッ

text by Yusuke Mochizuki / translation by Sachiko Yasue / photography by Jon Paul Douglass

先達への尊敬と先 達 へ の 尊 敬 と ︑ 日本への憧憬を込めた日 本 へ の 憧 憬 を 込 め た ト リ ヴ ィ ア ム の 新作が新 作 が 世界同時リリー世 界 同 時 リ リ ー ス

!!!!

クなメタルにものすごく精通しているから、完璧な組み合 わせだったんだ。

̶『ヴェンジャンス・フォールズ』は歌とデスヴォイスの バランスが取れた、エクストリームながらキャッチーで、疾 走感のある作品だったと思います。今回は逆で、デスヴォイ スを一切排除するだけでなく、速いパートも抑え目です。

いつもアルバムを作るときは、なにが起こるか分からない ものにしたいんだ。どのアルバムも、その前のアルバムか らはドラスティックに舵を切っているよ。『将軍』から

『イン・ウェイヴス』、それに『イン・ウェイヴス』から

『ヴェンジャンス・フォールズ』も、まったく違うしね。

新作では、さっきも言ったように、クラシックメタルを現 代風に解釈してみたかった。実は サイレンス・イン・

ザ・スノー のもともとのアイディアは、2007年に書い たものなんだ。当時、ディオがやっていたヘヴン・アン ド・ヘルと名古屋にツアーに行ったときだよ。俺はもとも とディオの大ファンだったんだけど、ヘヴン・アンド・ヘ ルはそれまで観たことがなかったんだよね。それで実際に 観たら、度肝を抜かれるほどすばらしかった。ショウのあ と、ディオ本人と話す機会があって、彼とヴォーカルのこ と、バンドのことなど、いろんな話をした。それに刺激を 受けて書いたのが サイレンス・イン・ザ・スノー だっ たんだ。『将軍』を出す前の話だね。その後、お蔵入りに なってしまっていたけど、今こそ、もう一度あの曲をやっ てみようということになったんだ。

̶デスヴォイスを排除というと、『ザ・クルセイド』を思い 出しますが、あのときとはまったく違うアプローチですよね。

アルバムを作るときには、自分たちが音楽ファンとしても 聴いてみたいものを作ることを念頭に置いておくべきだと思

うんだ。そういう意識が、今の音楽シーンには欠けている ような気がする。新作について今振り返ると、これまでの6 年間をまとめた要素があると思うね。それにクラシックメ タルのヒーローたちから受けた影響をプラスしたという感 じかな。同時に、今までやってきたこととはまったく違う なにかをとらえているとも思う。個人的には、今までずっ と目指してきた、いいシンガーに近づけたという手ごたえ があるんだ。俺は小さいころから、ブルース・ディッキン ソンやディオ、フレディ・マーキュリーのように歌えるよ うになりたかった。もちろん、まだまだその境地には辿り つけていないし先も長いけど、今回で少なくとも近づき始 めることができたように思うよ。

̶だからこそ、新作はよりメロディ・オリエンテッドな 作風になったんでしょうか?

そうかもしれない。加えて、『ヴェンジャンス・フォール ズ』はツインギターのメロディが少し控えめだったけど、

新作ではコリィがものすごく貢献してくれた。あいつは真 のメロディメイカーになったね。あいつはキング・ダイア モンドを毎日欠かさず聴いているんだけど、その影響が色 濃く出ていると思うよ。

̶ギター、ヴォーカルともに、メロディの抑揚が格段に 強くなったと思います。特に  サイレンス・イン・ザ・ス ノー は、メロディ、リズムともに日本的な匂いを少し感 じましたが、意識はしていましたか?

間違いなくあるね。さっきも言ったけど、名古屋でディオを 観たあとに書いた曲だし。実は サイレンス・イン・ザ・

スノー は、『水滸伝雪挑(すいこでんゆきのだんまり)』

という歌舞伎の演目から取っているんだ。それに関連した 絵に、刺青を入れたふたりの侍が雪のなかで闘っているとい

うものがある。そこからインスピレーションを受けた。こ のアルバムは、日本の影響がものすごく大きいよ。

̶歌舞伎といえば、アートワークにある面も、能面に似 ていますよね。

あれは鬼の面なんだけど、トリヴィアムのマスコットとし て使うアイディアだったんだ。『羅生門』の門で茨木童子

(いばらきどうじ)が渡辺綱(わたなべのつな)と戦う シーンからヒントを得てね。俺の腕にもそのシーンのタ トゥーがある。闘いの末、渡辺綱が茨木童子の腕を斬り落 としてしまうんだけど、茨木はその腕を拾いにやってく る。そして腕を取り戻したあと、永遠にどこかに去ってし まうというものなんだ。俺はその茨木をマスコットにした かった。茨木をヒントにしたデザインをタトゥーアーティ ストに作ってもらって、あの面にしたんだ。アルバムの ジャケットは、実際は茨木の頭蓋骨なんだよね。

̶メロディを前面に出すとはいえ、サウンドはやはり重 厚かつヘヴィで、これまでどおりエクストリームメタルか らの影響を強く感じます。『ヴェンジャンス・フォール ズ』でも、エクストリームなサウンドやスクリームとメロ ディの対比がひとつの肝だったと思うのですが、今回はま た違った形での対比を目指したのでは?

俺たちのルーツ的なものは、やっぱり今も入っていると思 うよ。たとえば ブラインド・リーディング・ザ・ブライ ンド なんか、オープニングのリフは70年代色が濃いからね。

メロディックデスメタルやメタルコア、そしてメタルが全部 ひとつになったような感じかな。すべてにそういうルーツ が見え隠れはしているけど、バンドとして未開の領域に足 を踏み入れるときがやってきたという感覚があった。そう して音楽性を拡大することによって、スケールが大きくて

キャッチーなメタルを作りたいと思ったんだ。

̶ ブラインド・リーディング・ザ・ブラインド は、

いかにもメタル然としたメロディですが、 アンティル・

ザ・ワールド・ゴーズ・コールド は、逆にメタルから距 離を置いたようなものになっています。自分たちはあくま でメタルバンドだと主張しつつも、引き出しの多さを出そ うとしたのでは?

まったくそのとおりだね。今回は作品全体として、これま でのアルバムとは違ったものを作りたかったんだけど、同 時に1曲1曲がまったく違うものにもしたかったんだ。た とえば君があげてくれた2曲を比べると、どちらもトリ ヴィアムらしさはあるんだけど、まったく違う曲だろ? 

それぞれが差別化できるように、テンポなんかにも気を 配ったよ。

̶『ヴェンジャンス・フォールズ』にはありませんでし たが、アルバムの冒頭に、イントロダクションが復活して いますね。

このイントロは、ノルウェーのブラックメタルのレジェン ド、イーサーン(エンペラーほか)に作ってもらったん だ。彼とは音楽やアート、映画の趣味が同じということも あって、とても仲がよくてね。今回は俺から彼に連絡を 取って、アルバム全体を聴いてもらったんだ。それから、

ジャケットのデザインについても説明した。それにもとづ いて、彼が作ってくれたのがあのイントロなんだ。あれは 本当に、史上最高のイントロだね。

̶そういえば、日本語の勉強は進んでいますか? 以 前、もっと本格的に勉強したいと言っていましたよね。

あまり進んでないんだ(苦笑)。語彙もあまり増えていな いよ。でも、日本の歴史を音楽に盛り込む度合いが増えた

し、自分の日常生活の中にも日本の要素がどんどん増えて いるんだ。俺の背中一面にはスサノオがヤマタノオロチと 戦っている絵のタトゥーが彫ってある。左腕はさっきも話 した茨木童子と渡辺綱で、右腕は昇り龍だしね。それか ら、最近は格闘技に夢中で、ブラジリアン柔術をやってい るよ。正確には日本のものではないけど、ルーツは日本の 柔道にあるからね。日本は、俺の人生の中でものすごく大 きな位置を占めているんだ。

̶インスタグラムで、柔術の胴着を着ているのを見まし たよ。それに、マシューはツイッターで積極的にファンの ことをフォローしていますよね。マシューの顔を加工した り、コラージュした写真をいくつもリツイートしているの も見つけました  (笑)。そういった形でのSNSでのファン との交流は、意識しているんですか?

俺たちはファンと密に交流をしているし、自分たちのこと を知ってもらうことについて、とてもオープンなんだ。

SNSでは、トリヴィアムとは違った面も見せるようにして いるよ。食べ物とか旅とか格闘技とか、そのほかにも自分 が大好きなものを取り上げてね。みんながメタルだけでな くそのほかの世界を見る機会を得て、願わくは自分の人生 において夢中になれるものを発見するきっかけになればう れしいね。俺は12歳のころから、世界中をツアーして回れ るようなビッグなメタルバンドになる夢に、意識的に向 かっていた。ものすごい努力が必要で、常に自己を向上さ せていかないといけないし大変なことだけど、運よく素晴 らしいバンド仲間に恵まれて、ここまで来ることができ た。だからファンには「もし夢を持っているんだったら、

ぜひ追いかけてみるんだ」と言いたいね。俺たちはそんな 信条を持った、4人のありふれた男たちに過ぎないのさ。

夏に突如リリースが発表された、トリヴィア ムの7作目となる新作『サイレンス・イン・

ザ・スノー』。マシュー・キイチ・ヒー フィー(vo,g)いわく、「オーセンティック なメタルの現代解釈を目指した」そうだ。再 びデスヴォイスを排除し、メロディに特化さ せた作風は、トリヴィアムなりの温故知新と いったところか。リリースまでの怒涛の流 れ、そこかしこに盛り込んだ日本への思い、

そしてメタル愛を、キイチが語ってくれた。

(5)

BRING ME THE HORIZON

イクへの足掛かりを作り始めていた時期。彼らの活躍により、メタルコアを再度デス メタルで鍛え直したデスコアが、エクストリーム・ミュージック界隈で話題になって いた。BMTHも、当時はその一派として紹介されていたし、トップバンドのひとつと されていたのだけれど、妙な立ち位置にいたのが正直なところだ。

 というのも、ほかのバンドたちはガッチガチのデスメタルからの影響をもとに、ブ ルータルかつ残虐なサウンドを展開。血気盛んな男性ファンや、昔ながらのエクスト リーム・ミュージックのファンを取り込むことに成功した。対してBMTHは、むしろ スクリーモ等の要素の強いキャッチーさで人気を獲得。加えて若いメンバーのルック スのよさや、オリヴァー・サイクス(vo)のブランドDROP  DEAD  CLOTHINGの ポップなデザインと相まって、女性ファンが多かった。ハードコアあがりの黒いT シャツに身を包んだ屈強なバンドが多いシーンにおいて、原色を取り入れたファッ ションのBMTHは、明らかに異質だったというか、ようはチャラく見られたのだ。し かし、彼らの本領はそこではなかった。

 2008年、BMTHは『スイサイド・シーズン』をもって、ここ日本でも正式なデ ビューを果たす。プロデューサーにフレデリック・ノードストロム(アット・ザ・ゲ イツほか)を起用し、デスコア成分からムダをそぎ落とす代わりに、エレクトロニク スを大幅に導入。いきなり恐ろしいほどの進化を遂げる。当時、すでにスクリーモ系 のバンドがキーボードやダンスビートを取り入れるアプローチはあったものの、

BMTHの方法論はほかではまったく見受けられない斬新なものだった。現在もこの サウンドは誰にも模倣できていない。このアルバムは『SUICIDE SEASON : CUT  UP! 』としてリミックス盤もリリース。ヒップホップやハウス系のDJだけでなく、

ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プランのベン・ワインマン(g)やスリップノット のショーン・クラハン(per)も参加している。

 そして2009年に入り、カーティス・ワード(g)が脱退するも、ジョナ・ウェイン ホーフェン(アイ・キルド・ザ・プロム・クイーン、ブリーディング・スルー)の手 を借り、マキシマム ザ ホルモンのツアーに参加という形で初来日。単独公演も行う。

その直後にジョナがバンドに正式加入し、サマソニ出演で2度目の来日も果たしている。

 独自性を確立し、高評価を獲得したバンドは、再びフレデリックとともにアルバム を制作。2010年秋にブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン、キャンサー・バッツ  古くはビートルズやレッド・ツェッ

ペリンに始まり、メタリカ、KORN、

リンキン・パークと、キャリアを重ね るとともに、デビュー時のスタイルか ら大きく逸脱していったバンド/アー ティストは多い。もちろんひとつの方 法論を守り続けることで、人気と実績 を獲得するケースもある。ただ、新し い世界を切り開いて次の時代のトップ に立つのは、いつも既存の枠に捉われ ず、果敢な挑戦と賭けに出たバンドた ちだ。先日、新作『ザッツ・ザ・スピ リット』をリリースしたブリング・

ミー・ザ・ホライズン(BMTH)も、

今や当初とはかけ離れたサウンドを鳴 らしている。そして彼らは今回、音楽 史にその名前を刻むことになるかもし れない。

 BMTHの名前が、ある程度日本でも 知られるようになったのは、2007年頃 だったと思う。その前の年にデビュー アルバム『COUNT YOUR BLESSINGS』

をリリース。この作品が本国で高い評 価を受け、それが他国にも波及して いったという感じだ。このころは、

ジョブ・フォー・ア・カウボーイや オール・シャル・ペリッシュ、スイサ イド・サイレンスといったバンドたち が立て続けに作品をリリースし、ブレ

とともに日本をツアーしたあと、『ゼア・イズ・ア・ヘル、ゼア・イズ・ア・ヘヴ ン』をリリースした。『スイサイド・シーズン』を引き継ぎつつも、ストリングスや 女性ヴォーカルを取り入れるだけでなく、完全なインストゥルメンタル曲 メモリア ル や ブレスド・ウィズ・ア・カース といった曲では、アンビエント・ミュー ジックやポストロック的な素養も見せる等、さらに壮大なサウンドへと進化。経験豊 かなジョナの腕もあってか、バンドのスキルも全体的に底上げされている。

 ちなみに、先のブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン、キャンサー・バッツと のツアーでは、各バンドのフロントマン三者による対談が本誌で実現。大物の風格漂 うマシュー マット タック、サービス精神旺盛なライアム・コーマイアーに対し、

オリヴァーは酔っ払った状態で登場し、周囲をヒヤヒヤさせた(笑)。サウンドの進 化は目まぐるしくとも、実際には普通の若者…いや、だからこそあれだけの進化を見 せることができたのかもしれない。

 2011年には日本で初のヘッドラインツアーを実現させたほか、マシーン・ヘッド のサポートとしてウェンブリー・アリーナのステージに立つ機会も恵まれた(相当な ブーイングを食らったらしいが)。ツアーに明け暮れたそれまでに対し、2012年は ライヴの本数を絞り、大部分をアルバム制作に費やした。そして完成したのが、テ リー・デイト(パンテラ、デフトーンズほか)をプロデューサーに迎えた『センピ ターナル』だ。本作の制作中に、当初はセッション要員として参加していたジョーダ ン・フィッシュ(key,vo)が正式に加入。また、アルバムのリリースを待たず、

2013年の年明け早々、ジョナが脱退するという事態に。そうしてリリースされた

『センピターナル』は、ジョーダンによるキーボードやプログラミングのアレンジが さらに前面に出ているものの、ジョナも制作に携わっていたおかげか、ヘヴィなブレ イクダウン等、ハードコアゆずりの要素も残っている作風だ。オリヴァーのヴォーカ ルも、よりメロディを強調している。まさに過渡期と言える作風だ。このアルバムを 伴って、ラウドパーク13とKnotfest Japan 2014にて連続で来日を果たしている。

また12月には、今度はヘッドライナーとしてウェンブリー・アリーナにてライヴを行っ た。この模様は日本盤化されていないものの、『LIVE  AT  WEMBLEY  ARENA』と して映像作品化されているので、気になる人はチェックしてみてもいいだろう。

 こうしてみると、『スイサイド・シーズン』での音楽的な激変を経てからは、わり

まさかこんなバンドになる

とは、誰も思わなかっただ ろう。ブリング・ミー・

ザ ・ ホ ラ イ ズ ン の 新 作

『ザッツ・ザ・スピリット』

は、初期の彼らからは考えら れないほどの壮絶な進化を 遂げた作品だ。いかにして こうなったのかをぜひバン ドに聞きたかったのだが、

残念ながらインタヴューが 期日に間に合わなかったた め、彼らがここにたどりつ くまでの軌跡を振り返り、

新作『ザッツ・ザ・スピリッ ト』へのガイドとしたい。

と順当に音楽性を進化させるとともに、キャリアを積み上げてきたように感じられる BMTH。実は『スイサイド・シーズン』リリース時のインタヴューで、オリヴァーは

「自分たちの音楽は、デスコアという言葉で片付けられるものではない」と発言して いた。盛り込まれた音楽的要素は非常に多面的なので、この発言には100%同意した いところだし、デスコアから意識的に距離を置こうとしていたことは明らかだ。実 際、近年のライヴでは初期の曲はほとんどプレイされていない。先のウェンブリー・

アリーナ公演でも、1stの曲は Pray For Plagues のみだ。もしかすると本人たち も、あれは若気の至りだったと考えている可能性はある。ほかにも、当時のムーヴメ ントに飲み込まれて早々に飽きられてしまうことを危惧してもいただろう。話を聞か ないことには、彼らの真意は測りかねるが、結果的にBMTHは自分たちだけの道を見 つけることに成功したわけだ。

 その彼らが、世界制覇に向けて放つ勝負作が、この『ザッツ・ザ・スピリット』だ。

前作で、本国イギリスではRCAに移籍を果たしているが、本作はアメリカではコロ ンビアからのリリースとなる。満を持しての、全世界メジャーデビュー作と言うわけ だ。まず驚いたのが、この新作がオリヴァーとジョーダンによるプロデュースにて制 作されたということだ。『スイサイド・シーズン』以降、フレデリックなりテリーな りと、キャリアが長く著名なプロデューサーと組んできたが、いきなりセルフプロ デュースに踏み切るとは思わなかった。それだけ、これまでのキャリアで自信をつけ たということだろうし、むしろメジャーデビュー作だからこそ、自分たちだけで納得 のいくものを作りたかったのかもしれない。大英断に踏み切ったその内容は、やはり これまでのサウンドをさらにアップデートさせたものだ。

 しかし、発展のさせ方がエクストリームな方向ではなく、よりメロディアスかつ壮 大な、メジャー感あふれる方向に進められている。もはやブレイクダウンや疾走する 2ビート等、ハードコア/メタルの要素は一掃された。ギターこそヘヴィに歪んでい るが、それもサウンドに厚みを持たせるための手段のひとつに過ぎない。よりエレク トロニクスやキーボードがフィーチャーされており、どの曲も豪華で情報量が多い。

もはやコールドプレイやU2、ナイン・インチ・ネイルズといったバンドと肩を並べ るほどの世界観を表現している。

 また、オリヴァーのヴォーカルも、グロウルを排除。ところどころでアジテーショ ンするように言葉を飛ばすパートはあるものの、基本的にはメロディを歌い上げるこ とに徹している。ヴォーカルメロディの導入こそこれまでも見られたが、以前と比べ ると歌唱力も格段に上がった。本作について、レーベルのサイトにも「今作ではスク リームしていたヴォーカルが歌ったっていうこと以上のチャレンジを強いられた。バ ンドの歴史をまったく知らない人をも納得させられるようなものに立ち返らなければ いけなかった」と、オリヴァーのコメントが掲載されている。

 初期に比べると、これだけの音楽的変化だ。昔からの彼らを知る人ならば、驚くの は当然。しかし、今回初めてBMTHというバンドを知る人や、普段こういった音楽を 聴かない人をも驚かせ、振り向かせるには、強いインパクトだけでなく、圧倒的なク オリティが必要だ。そこまでを見据えての、緻密なサウンドメイキングとパフォーマ ンスが封じ込められている。ウィスパリングからファルセットまで使いこなすオリ ヴァーのヴォーカルが巧みな ドゥームド で幕を開け、ダンサブルながら荘厳でも ある スローン 、R&Bを思わせる歌い回しが印象的な トゥルー・フレンズ 、 暗雲が晴れていくかのような光を放つ ドラウン と、ヘヴィさと静けさ、押し引き のダイナミズムと美しさにあふれた作品だ。ラストの オー・ノー にいたっては サックスまで導入した、映画音楽のような曲になっている。

 『センピターナル』以降、BMTHは「リンキン・パークのようになった」という意 見を受けることが多くなった。実際、オリヴァーは初期のリンキン・パークのライヴ を観て、バンド結成や作曲について大いにインスパイアされた経験があるそうだ。そ う考えると、今のサウンドに行きつくのは必然だったと言えるが、それでここまでの アルバムを作り上げてしまうのが、BMTHの恐ろしいところでもある。これまで高い 評価を受けながらも、狭いシーンのなかに留まっていた彼らは、今後、本当の意味で

「時代の寵児」として世界に名を知らしめるはずだ。それだけの力が、新作『ザッ ツ・ザ・スピリット』には宿っている。

text by Yusuke Mochizuki

異次元のサウンドに到達したブリング・ミー・ザ・ホライズンが 、本格的に世界征服 へ!!

(6)

ナッテイウノハ知ッテイタノデ(笑)。

̶表題曲 Out  of  Control が映画『マッドマックス  怒りのデス・ロード』の日本 版エンディングソングになりましたね。映画自体を、そして曲を提供したことをどう 思いました?

単純ニウレシイデス。メル・ギブソン主演ノ昔ノ『マッドマックス』シリーズノ方ニ 馴染ミガアッタンデ、ソノ先入観トイウカイメージデ、今回映画ヲ観タンデスケド、

スゴクヨカッタト思イマス。余計ナ脚色ガマッタクナク、世代ヲ超エテ普通ニ見テモ、

「オォナンダ、カッケエジャン」ッテ言エル作リニナッテイマスシネ。監督ガ同ジ ダッテイウノモアルト思イマスケド。自分ガ好キダッタ映画ニ関ワレルッテイウノハ

…以前モ漫画ガ原作ノ映画『新宿スワン』ニ1曲書カセテイタダキマシタケド、普通 トハ違ウ感覚ニナリマス。自分ガ育ッテキタ作品トイウカ、音楽ヲヤル前カラ触レテ キタ映画ニ関ワレタトイウノハ、感慨深イモノガアリマシタ。

̶先々、映画音楽をソロでやりたい、MAN WITH A MISSIONとして本格的な映画 を作りたいとかってあります?

アリマス、アリマス。僕ガ観テイタ映画…ベッタベタデスケド、クエンティン・タラ ンティーノノ作品ナド、映画ヘノ音楽ノフックアップノ仕方トイウカ、挟ミ方ガ、自 分ノナカデ理想的ナモノナンデス。アアイウ形デ、映画イコールコノ音楽ニナルッテ イウノガ、スゴクワクワクスルタイプナノデ、自分ハ。イツカソノ作品全体ノ世界観 ヤ音楽ニ関ワリ、アアイウ作品ガ作レタラウレシイデスネ。

̶曲や歌詞を書いているときに、イイなと思う映像や絵が浮かぶことってありますか?

アリマス。初メカラ生マレテイルトイウヨリハ、書イテイルウチニ、コウイウフウニ ナッタラ面白インジャナイカナトカ、コウイウ映像ガ聴イテイル人ニ見エテイテホシ イナトカハ多々アリマス。

̶ゼブラヘッドとコラボし、その後1ヵ月間ヨーロッパツアーをした経験が、新シ ングルの制作に影響しているところってあります?

アリマス。トテツモナクアル気ガシマス。特ニ Raise  your  flag ニツイテハ、ケッ コウ直近ニデキタ曲デハアルンデスケド、ヨーロッパツアーデ一緒ニ回ッタ、ライ ズ・アゲインストガ持ツメロコアノ、チョットダークダケドエネルギーノアルトコロ ニ触発サレテ、Kamikaze Boy(b)ガ作ッタ曲ナンジャナイカナッテ思イマス。ソレ

̶2月に前シングル『Seven Deadly  Sins』、5月にはゼブラヘッドとのスプ リットEP『Out of Control』のリリー スがあり、そして今回のシングル発売 です。新シングルの位置づけとは? 

自分たちは多作だって思います?

イロンナトコロ…ジャンルトイウ言葉 ヲ使ウナラ、イロンナジャンルニ手ヲ ツケテイルバンドダトハ思イマスケド

…ソコマデ位置ヅケトイウ想イハナイ デス。多作トイウコトニ関シテモ、正 直ソコマデノ自覚ハナイデス。

̶だけどアイディアが枯渇しないで すよね。

ソウデスカ? モウ枯レッ枯レデスヨ(笑)。

̶枯れっ枯れの人には Raise  your  flag のような印象の強い曲は書けな いですから。『Out of Control』収録曲 Lockjaw のPVをゼブラヘッドが公 開しましたけど、ご覧になりました?

しょーもないのを作っちゃいましたよ ね(苦笑)。レコード会社の担当者は

「知らぬ存ぜぬを決め込む」と。コラボ した相手が、ああいうPVを作ることに 対して一言。

トッテモ素敵ダト思イマス。本当ニナ ニモ考エテネエンダロウナッテ。ダケ ドコレマデニ何回カオ会イシタナカ デ、コウイウコトヲスル人タチナンダ

ト Far ニツイテハ、以前組ンダドン・ギルモアトハマタ違ウ海外ノプロデュー サート一緒ニヤッタ曲ナノデ、日本デ作ッテイルトキヨリ、見エテイル映像ヤ見セヨ ウトシテイルモノガ違ウヨウニ思イマス。

̶5月に来日したドゥノッツ(GrindHouse  recordingsから新作『カラホ!』も発売)

とは、ドイツで2公演一緒にやっていますけど、いかがでした?

メチャクチャカッコヨカッタデス。日本ニ来タラ、マタゼヒ一緒ニヤラセテクダサイヨ。

̶ありがとうございます。 Raise  your  flag 、スゴくイイですね。ストリングス アレンジメントを綺麗に美しく使うのではなく、攻めで使っている。歌詞のイメージ とぴったりです。この曲においてストリングスはキーになっていますよね。

相当コダワッテヤリマシタネ。最初ハ打チ込ミデ作ッタンデス。ホカノ6人クライノ 人タチニ事前ニ聴イテイタダイタトコロ、イイ意味デ重厚ナアレンジニナッテイルト 専門家ノ方ニモ言ッテイタダイタンデス。ストリングスッテ、バラードトカダトスゴ ク壮大ニナリマスケド、コウイッタ速イ曲ダト、緊張感ヤ攻撃性ガ大事ダッタリ、ソ ウイッタモノヲ出セル楽器ナンデスヨネ。カナリコダワッタ部分ノヒトツデスネ。

̶ Wake  Myself  Again でもストリングスを使っていますよね。今回ほどでは ないですけど、使い方が全然違う。

一番大キイノハ、生カ打チ込ミカトイウ部分カモシレナイデスケドネ(笑)。

̶2曲目の STELLA はどう捉えています?

コレモドチラカトイウト、疾走感ノアルギターロックデス。ストリングスガドウコウ ジャナク、ヨリバンドトシテヤッテイル曲デスネ。ソレト、久々ノ全篇日本語詞ナン デスヨ。頭カラ最後マデズット日本語トイウノハ長イコトヤッテイナカッタ。

̶3曲目の Far ですけど、頭はメロウ、スローに始まり、その後、アッパーか つアンセム的な展開になりますね。

メロディノ立ッタハードロック系バラードハ今マデモ書イテキマシタケド、雰囲気的 ニダークナノニアンセム的ナモノッテナカッタト思ウンデス。ソウイウモノニモチャ レンジシタイトイウノト、ソノトキ一緒ニヤッテイタプロデューサーガ、

DEFTONESトカ、ソウイッタヘヴィデ暗イケドノレル感ジノ音楽ニモ傾倒シテイ テ。ソウイウ意味デハ、音楽的ナ趣味ヤ嗜好ガ合ッタンデ、「コウイウノヲヤッテミ タインダ」ト言ッタラ、ヒトツ返事デイイジャナイカトイウコトニナリ、ヤッタ曲ナ

活動開始から5周年を迎えた

今年、作品リリースはもちろん のこと、ヨーロッパツアー、

日本各地のフェスに立て続け に出演と、もはや精力的に という言葉をはるかに超越し てよく動き回っているMAN  WITH  A  MISSION。10月 に名古屋ダイアモンドホー ルとさいたまスーパーアリー ナで行うゼブラヘッドとの 対バンライヴや新シングル

『Raise your flag』、今後の 活動について、Jean-Ken  Johnny(vo,g)にあらゆる アングルから聞いた。

ンデス。ナントナク、自分ノ中デハ海外デ日本ノバンドガヤル曲トシテハ、ヤッテミ タイタイプノモノデス。

̶新シングルにはもう1曲 Seven Deadly Sins のリミックス・ヴァージョンが 入ります。前シングル『Seven  Deadly  Sins』収録のオリジナル曲にはけっこうギ ターソロが入っていましたが、今回のシングル収録曲に入っていないのは、曲がソロ を必要としていなかったからですか? それとも単純に今回はいいやと思ったんで しょうか?

曲ガ必要トシテイナカッタトイウノガ一番的確カモシレナイデスネ。曲ノ構成上、一 瞬ダケ出ルソロトイウノハアルンデスケド。音数デ勝負スルギターソロモ好キデスケ ド、ギターガ使ウ音色ニヨルソロトイウノモ、アリナンジャナイカト思イマス。

̶シングルにはだいたいBサイド曲が2、3曲入りますけど、毎回制作アプローチは 意図的に変えるんですか? それとも無意識に変わっていくんですか?

ソレバカリハ気分次第デスネ(笑)。ドウイウコトヲヤリタイカトイウノガ先ニアリ、

ソレヲ並ベ、ソノナカカラ最終的ニ選ビマス。ソレモマタ、気分次第デス。

̶つまりそのときの気分やノリで、と。

ソウデスネ。曲ヲコンパイルスルトキニ一番大事ニシテイルノハ、ソノ時ニ書キタイ モノ、デスカラ。

̶Tokyo Tanakaとダブルヴォーカルです。音源を作る際、誰がどこを歌うかは、

どういうふうに決めるんですか?

完全決定項トシテアルノハ、サビデTokyo Tanakaノ声ヲ、トイウコト。アトハ曲ニ ヨッテ自由ニ使イ分ケテイマス。全部Tokyo Tanakaニ歌ッテモラウコトモアリマス。

̶歌詞に関して、Tokyo Tanakaが歌うところはTokyo Tanakaが書くんですか?

イエ、歌詞ニ関シテハ頭カラ最後マデ全部自分トKamikaze Boyガ書キマス。

̶ゼブラヘッドが来日前に新作『ウォーク・ザ・プランク』を出します。その新作 にDJ  Santa  Monicaがゲスト参加していますが、その仕事っぷりをベン・オズモン ドソン(b,vo)が絶賛していました。

アリガタイデスネ。10月ノ共演ガ今カラ楽シミデショウガナイデス。自分タチガカ ツテメチャクチャ聴イテイタアーティストトコウイウ形デ対バンスルトイウノハ初メ テナンデ。同時ニスゴク夢ミテイタ光景ノヒトツデモアッテ。自分ガ聴イテイルバン ドトイツカドコカノライヴハウスデ一緒ニデキタラナッテイウ。FESデハ以前ヤリマ シタケド、今回ハ全然密度ノ違ウトコロデ対バンスルノデ楽シミシカナイデス。

̶先日ヨーロッパツアーをやりましたけど、本格的なUSツアーも視野に入ってい るんですか?

マダマダ水面下デ動イテイル状態デハアルンデスケド、コレマデニ2、3回、マワラ セテイタダキマシテ、自分タチノチームトシテノ問題点ダッタリ、実際ニ音楽ヲ作ッ テ向コウニ届ケルトイウトコロデノ問題点トイウノハ、ダイブ浮キ彫リニナッテイル ト思イマス。ソノ中デ毎回突キツケラレル問題ナンデスケド、世界ニ音楽ヲ発信スル 際、自分タチノドコヲ変エテドコヲ変エチャイケナイノカ、ソコノ部分デイマダ熟考 中デス。アメリカニ関シテハマダ本格的ナツアーヲヤッテイナイノデ。先日ノヨー ロッパデヤットキチントシタツアーヲ回レタ。ダカラアメリカニ実際ニ立ツマデハ毎 日ノヨウニソノ問題ヲ突キツケラレテイル状態デス。

̶アメリカってすぐには同じ土俵には上げてくれません。なかなか高いハードルで すけど、逆にやりがいとか楽しみもありますよね。

期待感ハモノスゴクアリマス。陳腐ナ言葉ニナッテシマイマスケド、ボクタチハ失ウ モノハ何モナイノデ、ヤルダケナノカナトイウ感ジハアリマスネ。

̶今年で結成5周年です。この5年間、これだけ多忙な日々を過ごしてきて、メン バーチェンジが一度もない。その理由とは?

一番大キイノハ狼ガ5匹シカイナイノデ。ホカノ狼ヲ引ッ張ッテクルコトガデキナ イ、ソコガ一番大キナ理由ダト思イマス。アト、実ハスゴイエネルギーヲ要スルコト ダト思ウンデスケド、ソレヲ5年モ継続デキタノハモチロンバンドトシテノツナガリ モアルカモシレナイデスシ、個々ノメンバー1匹1匹ノ活動姿勢トイウノモ大キイト 思イマス。

text by Hiro Arishima

ゼブラヘッドとの対バン形式のライヴ前に、新シングル『 Raise your flag 』発売 へ!

MAN WITH A MISSION

(7)

NAMBA69

ダウンロードの反応がよかったから、今回は限定で、かつエディットし、ショート ヴァージョンにして聴いてもらおうと。どうせパッケージにしても、そのCDを聴い てもらえないならね。今回はミニアルバムなんで全部で6曲。そのすべてがリード曲 だと思えるぐらい、ものスゴくイイ曲ができたとボクたちは思っている。で、その1 曲1曲を大切にし、1曲ずつ大事に聴いてもらいたいというボクたちの思いを伝えた いということで、今回は毎週1曲ずつ無料ダウンロードをやってみようということに なった。それで聴いてくれる人たちはもちろんいるし、それでも聴いてくれない人た ちももちろんいる。まあでも、聴いてくれる人たちはいて、それで発売日にCDに手 を伸ばしてもらえたらイイ。ボクたちのCDを聴いてくれたら、それが一番うれしい ですけど。もう一方で、ライヴに足を運んでもらいたい。無料ダウンロードでもイイ から、聴いてくれた曲を覚えてきてライヴで盛り上がってくれる、こんなにイイんだ なと思ってもらうのが、今回意図したことなんです。初めてのことなんで、どういう 影響が出るかもわからない(笑)。だけど時代はどんどん変わっていっているわけ で。こと音楽を取り巻く状況/環境は特に。単純に新しいことをしたいからというん ではなく、まったく聴いてもらえないなら無料でも聴いてもらいたいよね、ってとこ ろにたどり着いたんですよね。

̶手応えを感じている?

あります、あります。それがCDセールスにどう反映するかはわからないですよ。わか らないですけど、まわりの反響はものスゴくイイです。ボクたちのライヴに毎回来て くれるコアファンにはとても反応がよくて、パッケージを買うって言ってくれる人 たちが多い。なかにはCDを聴くまで無料ダウンロード音源を聴かないという人もいる。

その気持ちもわかるんです。それはそれでイイなと思って。

̶個人的にはCDが売れた方がイイ? それとも無料ダウンロードでも聴いてもら えた方がイイ?

個人的にはCDが売れた方がうれしいですけど、ライヴで曲の反応がイイっていうの が一番うれしいですね。

̶今回のミニアルバムだけど、ロックしようよというわかりやすいタイトルどお り、それがハッキリと曲や作風に表れた作品だね。Hi-STANDARD以降にやってき たどの音源よりも、一番メロコアとかパンクロックとかのヴァイブに近いなと感じ

̶もうすぐ新ミニ作が出るじゃない

(取材実施日は8月29日)。全6曲の無 料ダウンロードを実施し、前倒しで解 禁しているね。CD発売日が近づくにつ れ実感が湧いてきているところだと思 うけど、今の心境は?

今回のような形で無料ダウンロードを や っ た の は 初 め て な ん で す 。 前 作

『21st CENTURY DREAMS』(2014 年)のとき、1曲だけやったことがあっ たんですけど、その反応がよかったん ですよね。もちろん無料ということも あるし、ライヴでその曲をやるともの スゴく反応がイイ。それを経験したか ら、今作ではどうやろうかとみんなで 話していたとき、「前回の無料ダウン ロード、よかったよね」となって。タ ダであげちゃってイイのかとか、反対 意見もあった(笑)。あげちゃってCD が売れないんじゃしょうがないよねと か 。 だ け ど そ こ は 開 き 直 っ て 。 NAMBA69ってまず、そんなにCD セールスがスゴいバンドじゃない。

セールスはもちろん重要だけど、そん なにセールスを上げることを目標にし てやっているバンドじゃない。そんな にセールスがないなら、新しいことに チャレンジしてみようという方に切り 替えた。で、前作のときにやった無料

た。自分のなかでの勝手な難ちゃんのイメージって、まさにこれ。本人としてはどう いう作品にしたいと思った?

ハイスタ以降、エレクトロとかやりながら自分で経験してきたことが、NAMBA69の 3人で新しいパンクロックを生み出せる状態になっていることを感じていたんですね。

ハイスタってあの3人の強烈な集合体なわけで、あれに匹敵する、しかも自分でさら にそれ以上に自信が持てるサウンドを出せるバンドを作るなんて、並大抵のことじゃ ないですよ。だから、NAMBA69の3人で本当にがんばってきたし、その苦労ったら ない。だけどその状態になったな、この3人でいけるゾと思える状態になった。だっ たらボクの持つものすべてを注ぎ込もうと思った。だからテクノも入っているし、自 分の経験がスゴく入っている。ハイスタも入っているし、とにかくボクが全部出てい るんですよ。そうなったとき、「ボクの役割って、キャッチーさとかポップさなん じゃないの?」と思って、そこを思いっきりいってみようということになり、今回の サウンドを目指しました。

̶曲はすべて難ちゃんが書いているの?

いえいえ、3人でゼロからジャムって作っています。ボク、デモ音源のデータはスゴ くあるんですけど、このバンドではそれを使わないという方法をとっていて。このバ ンドをガチに組んだ! となった瞬間から、デモ音源は使ってないです。ゼロから せーのでえいっとやって録る。同時に歌って。今、3人がスゴい状態になっているん ですよ。

̶完全にひとつになっている?

ひとつになっている。ヴィジョンがハッキリしている。今から曲を作れって言われたら、

3人ではい!って作れるぐらいのシステムになっちゃった。一生いこうぜみたいな。

̶表題曲にThe  BONEZ、RIZEのJESSEがゲスト参加しているじゃない。ハイス タ以降、たくさん音源を出してきたけど、ゲストを招くって、過去になかったよね。

ホントそうですね。ソロのときに(横山)健くんや恒(岡章)ちゃんにちょっとだけ やってもらったことはあったんですけどね。

̶しっかり自分たちのやりたいことに対するヴィジョンが見えているときに、外部 から人を招いた目的はなんだったの?

意図的なところは、自分たち3人がスゴくイイ状態だから、そこに誰かが入ることに

難波章浩(vo,b)が2013年

3月、K5(g)、SAMBU

(ds)と共にスタートさせた ト リ オ 編 成 の バ ン ド 、 NAMBA69。その彼らが、

3rdリリースとなる6曲入り 新ミニ作『LET  IT  ROCK』

を発売した。発売前に期間 限定で全曲音源無料ダウン ロード実施という新たな試 みにも挑戦。バンドの成長・

進化・発展のさらなる一歩 だ。難波章浩に取材した。

よって、自分たち自身がより見えてくるんじゃないかっていう感覚なのかな。

JESSEという脂が乗っている、ものスゴいアイコンが来ることによって、ボクたち3 人がどういう状態なのかっていうのが見えてくるから、そこを確認したかったってい う気持ちがもしかしたらあったかなと思いますね。

̶彼もオーラのある人だし、存在感も説得力もある。そういう人が入ってくること で、やりたいことがハッキリしている、明確なヴィジョンを持っているNAMBA69 に華を添えるとか、曲やバンドのイメージをよりよいものにする、そういうところも 狙いだった?

そうじゃないんですよね、一緒にブチかましてほしかったんです(笑)。NAMBA69 とJESSEではなくて、ひとつになっている。

̶今夏の京都大作戦の牛若ノ舞台でのステージにもJESSEが飛び入りしたじゃな い。観ていても楽しかったけど、やっている方はもっと楽しいんだろうね。

楽しいっスねえ。JESSEのフロントマンとしての突破力って、スゴいと思って。彼の キャラクターは最高ですよ。彼にこそチャンスがあるんじゃないかと思うんですよね、

世界に向けて。まだ若いし。今後、RIZEもThe  BONEZもとんでもないことになるん じゃないかと思う。

̶今作を出して本格的にツアーも始まる。NAMBA69もより前進、進化していく だろうけど、並行していろんなことをやっていくだろうね。NAMBA69とほかのこ とって、どう線引きしているのかな?

ボクは逆にあんまり線を引かないようにしています。どっちも自分なんで、あんまり 引かないで生きるようにしようかなと思っていますね。

̶リスナーには今作のどういうところをポイントに聴いてほしい?

とにかくスッキリしているんですよね。というのはある意味、完成したんだなと思っ ているんですよ。今の時点で、なんですけど。これからもちろん、またいろいろ進化 しなきゃいけないんだけど。ハイスタのことや自分の人生において、今スゴくスッキリ していて。線引きしないって言いましたけど、実はそれはできているっていうことで もあるんですよね。NAMBA69というこの3人組の世界があり、Hi-STANDARDっ ていう世界もあって。ボクのなかではちゃんと住み分けができている。ただ、そこは 線引きしないという感じなんですよね。自分なんで。

̶あえて、ね?

NAMBA69で音楽的にものスゴく充実できている。ライヴではもっともっとがんば らなければいけないんですけど、音源はものスゴいところまで作れるようになった。

だから、そのスッキリしたオレたちを観にきてもらいたいですね。

̶さっき言ったNAMBA69が完成したと思えたタイミングは?

あくまでも自分のなかで、なんですけどね。

̶今作がスゴくイイ出来で、それに納得し、完成したと思えたのか、それともなに か違うところで完成したと思えたのかな?

違うところだと思う。常日頃から行動を起こすことに対し、ボクが思っていることが ある。自分のなかでのイメージがまずできあがる、それに伴う構造というのかな、そ れができあがり、そして役者は揃ったという感じ。あとは握手をするだけ。ボクのな かではいつも、自分のなかでできあがったときを、完成と言う。ハイスタもそうだっ た。だからハイスタって偶然の産物ではなく、実は自分やメンバーのなかでできあ がっていたイメージを、アクションしていただけ。TYUNK(ハイスタ活動休止後、

最初にやったエレクトロプロジェクト)にしても、沖縄にスタジオがあるわけだか ら、ちょっとゆっくりしたいと思えばそこに行ける。テクノを覚えたからレコーディ ングに生かせる。新潟には今も制作ができる部屋があるから、ゆくゆくはそこで ULTRA  BRAiN(第3のエレクトロプロジェクト)をやってみようかとか。実はなに も捨ててない。そういう途中の過程を見せてきたけど、それで他人から嫌われようが 関係ない。ボクは他人にどう思われるかっていうところでまず生きてないから、自分 のなかではある程度イイ感じになってきていると思う。今45歳なんですけど、これ から音楽を中心にどういう感じで生きていこうかなっていうイメージというかヴィ ジョンができあがってきているんですよね。

̶つまり、NAMBA69は今後ますます成長・進化・発展をとげていくと。

そうですね、楽しみですね。ほかのメンバー2人が33歳とまだ若いんで。

text by Hiro Arishima

今、バンド的にもクリエイティヴィティ的にも、

最高にイイ状態にあるNAMBA69を聴け!

参照

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