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Physical Properties of Ti-N system Films by RF Magnetron Sputtering Method Shunsuke KASHIZAWA, Kiyozumi NIIZUMA, and Yoshio UTSUSHIKAWA

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Academic year: 2021

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(1)

Fig.1 Schematic diagram of

RFmagnetron sputtering apparatus.

S S

S

N N

N

Stop Valve

Mass Flow Controller Ar 100% gas Power

Supply

Matching Box

Cooling Water

Main Valve

Rotary Pump Turbo Molecular

Pump Anode

Substrate

Shutter

Magnet Target

PG:Pirani guage IG:Ionization guage

IG PG

PG Leak Valve Cathode

S S

S

N N

N

Stop Valve

Mass Flow Controller Power Ar

Supply

Matching Box

Cooling Water

Main Valve

Rotary Pump Turbo Molecular

Pump Anode

Substrate

Shutter

Magnet Target

PG:Pirani guage IG:Ionization guage

IG PG

PG Leak Valve Cathode

N100% gas

S S

S

N N

N

Stop Valve

Mass Flow Controller Power Ar

Supply

Matching Box

Cooling Water

Main Valve

Rotary Pump Turbo Molecular

Pump Anode

Substrate

Shutter

Magnet Target

PG:Pirani guage IG:Ionization guage

IG PG

PG Leak Valve Cathode

S S

S

N N

N

Stop Valve

Mass Flow Controller Power Ar

Supply

Matching Box

Cooling Water

Main Valve

Rotary Pump Turbo Molecular

Pump Anode

Substrate

Shutter

Magnet Target

PG:Pirani guage IG:Ionization guage

IG PG

PG Leak Valve Cathode

Physical Properties of Ti-N system Films by RF Magnetron Sputtering Method Shunsuke KASHIZAWA, Kiyozumi NIIZUMA, and Yoshio UTSUSHIKAWA

RF

マグネトロンスパッタリング法による

Ti-N

系薄膜における諸物性

日大生産工(院)

○樫澤 俊介 日大生産工

新妻 清純・移川 欣男

1.はじめに

TiN の融点は高く,金に類似した色彩を有し金属的 特性を示すと言われている。また,硬度も高く化学的 安定性を備えているなど機械的に優れた特性を有し ている(1)。よって,Ti-N系薄膜における電気的特性,光 触媒活性の明確化を図ると共に,可視光および紫外光 照射によって生じた励起電子と正孔の再結合を抑制 し,光触媒活性における酸化分解反応の効率を向上さ せることにある(3)

一方,地球規模で環境問題が問われている現在の社 会状況との関連性から環境浄化に有効な光触媒技術 が産業界から注目されている。特に,TiO2を光触媒材 料とする研究開発および実用化が空気浄化,抗菌,防汚, 脱臭等の幅広い用途で期待されている。

従来,光触媒反応において高い活性を示すアナター ゼ型のTiO2が用いられているが,光触媒反応に利用で きる光源は紫外光(380[nm]以下)に限られており,太陽 光の有効利用の観点から可視光(380~780[nm])も利用 できる光触媒材料が望まれている(2)

そこで本研究では,その基本的研究としてTi-N系薄 膜の創製を試み,Ti-N系薄膜における結晶構造,電気的 性質,ならびに光触媒活性に及ぼす熱処理による効果 を種々検討することを目的とする。

2.実験方法

2.1成膜条件

本実験に用いたTi-N系薄膜試料はマグネトロンス パッタ法により作製した。装置の概略図をFig.1に示 す。成膜時においてターゲットには純度99.5[%]Ti 用いた。まず,チャンバー内の真空度を 5.0×10-4[Pa]

以下まで高真空排気した後,Ti-N薄膜を作製する際に は,スパッタガスとして純Arガスおよび純N2ガスを 使用し成膜ガス圧を3.0[Pa]一定とし,Arガスを70[%]

N2ガスを30[%]一定とし,高周波電源により投入電力

を150[W]一定として放電を行いTi-N薄膜を成膜した。

Ti-N薄膜を成膜した後,大気中に取り出すことなく60 分間成膜した。なお,ターゲットの距離(55[mm])を隔 てた基板上へ成膜を行った。基板として状態分析に は無酸素銅基板,その他の測定にはテンパックス基板 を用いた。

2.2膜の構成

Ti-N系薄膜の成膜時の構成はガス圧を3.0[Pa],投入 電力を150[W]一定としArガス70[%],N2ガス30[%]

一定の組成比で成膜を施し,膜厚を 200~500[nm]とし た。その後,各環境下で熱処理を施した。

2.3試料評価方法

作製した試料の評価方法として,結晶構造解析には Cu-Kαを線源とするX線回折装置(XRD), 吸収スペク トルならびにバンドギャップの測定には紫外可視分 光光度計(UV-Vis)電気抵抗率の測定には直流四端子

,接触角の測定にはデジタルカメラならびに純水,表

面形状観察には原子間力顕微鏡(AFM),状態分析には 電子線マイクロアナライザ(EPMA),膜厚の測定には 繰り返し反射干渉計をそれぞれ用いた。

−日本大学生産工学部第44回学術講演会講演概要(2011-12-3)−

ISSN 2186-5647

― 301 ― 2-26

(2)

Intensity[a.u.]

2θ[deg]

500[nm]

400[nm]

300[nm]

200[nm]

20 30 40 50 60 70 80

Intensity[a.u.]

2θ[deg]

200[nm]

500[nm]

400[nm]

300[nm]

(a) as-deposited

(b)

annealing

300 400 500 600 700 800 900 0

0.5 1 1.5

500[nm]

400[nm]

300[nm]

200[nm]

wave length λ [nm]

ABS

0 50 100

10

0

10

1

10

2

10

3

10

4

10

5

10

6

10

7

500[nm]

400[nm]

300[nm]

200[nm]

Resistivityρ [Ω・m]

Visible light irradiation time [min]

3. 実験結果

3.1 1×10-4[Pa]の真空度で熱処理を施した試料に

おける膜厚依存性

3.1.1 X線回折による結晶構造解析

X線回折において回折角を20~80°の高角領域に おける膜厚200~500[nm]の薄膜試料のX線回折図形 Fig.2 (a) , (b)に示す。

成膜状態のX線回折図形を図2(a)に示す。成膜状 態では膜厚が 200~500[nm]の試料において,ブロード な回折図形であることからアモファスであることが 確認できた。

次に,成膜状態に対し 1×10-4[Pa]の真空度で熱処理 を施した試料のX線回折図形を図(b)に示す。膜厚が 200,300 および400[nm]の試料では2θ=36.9[°]付近 Ti2Nである(112)の回折線が確認でき, 2θ= 53.9 , 62.7[°]付近にアナターゼ型TiO2である(105),(204)の 回折線が認められた。また,膜厚500[nm]の試料におい ては,回折線のピークは確認できずアモルファスであ ることが明確になった。

3.1.2 吸収スペクトルの波長依存性

膜厚を 200~500[nm]変化させた熱処理後の薄膜試

料の吸収スペクトルの波長依存性をFig.3に示す。

図より,吸収スペクトルは膜厚 200[nm]に比べ厚み が厚い程光吸収端波長が長波長側にシフトする傾向 が明確になった。膜厚400[nm]において光吸収端波長

389[nm]となり,最も長波長側にシフトしているこ

とが認められバンドギャップは3.39[eV]を示した。

また, 成膜状態での値に比べ 1×10-4[Pa]の真空度 で熱処理を施すことにより光吸収短波長が 20[nm]程 長波長側にシフトすることが確認できた。

3.1.3 電気抵抗率の紫外線可視光照射時間依存性

膜厚を200~500[nm]変化させた試料の電気抵抗率 における可視光照射時間依存性をFig.4に示す。

図より,膜厚200,300および400[nm]の試料において 電気抵抗率の減少が確認された。膜厚200[nm]の試料

では,成膜状態に比べ電気抵抗率が約3桁減少するこ

とが認められた。また,成膜状態での試料においては, 膜厚が薄くなると共に電気抵抗率も減少する傾向が みられた。

Fig.2 X-ray diffraction patterns for Ti-N thin films .

Fig.3 Dependence of absorption spectra on films thickness.

Fig.4 Dependence of resistivity ρ on film thickness under Vis irradiation time.

― 302 ―

(3)

Intensity[a.u.]

2θ[deg]

1×10-2[Pa]

O2

as-deposited TiO2

1×10-4[Pa]

500[nm]

400[nm]

300[nm]

200[nm]

0 100 200

0 10 20 30 40 50 60

Contact angle for water θ [deg.]

UV irradiation time [min.]

3000 400 500 600 700 800 900 0.5

1 1.5

as-depositedO2

TiO2

1×10-2 [Pa]

1×10-4 [Pa]

ABS

wave length λ [nm]

0 50 100

10

-2

10

-1

10

0

10

1

10

2

10

3

10

4

10

5

10

6

as-depositedO2

TiO2

1×10-2 [Pa]

1×10-4 [Pa]

Resistivityρ [Ω・m]

Visible light irradiation time [min]

3.1.4 純水における接触角の紫外線照射時間依存性

膜厚を 200~500[nm]変化させた試料の接触角にお ける紫外線照射時間依存性をFig.5に示す。

図より, 熱処理を施すことにより成膜状態に比べ 接触角が増大することが確認された。また,紫外線照 射により接触角の減少が認められた。

3. 2 低真空およびO2雰囲気中における熱処理依存

3.2.1 X線回折による結晶構造解析

各環境下で熱処理を施した結晶解析をFig.6に示す。

図より1×10-4[Pa]で熱処理を施した試料がアモル

ファスであるのに対し, 1×10-2[Pa]で熱処理を施すこ とによって 36.9[°]付近にTi2N(112)の回折線が認め られた。また,O2雰囲気中で熱処理を施した試料にお いて TiN の回折線は確認出来なかったが 25.3, 36.9, 37.8, 48.0, 53.9, 55.1, 62.7, 75.0[°] 付近にアナターゼ 型のTiO2 (101), (103), (004), (200), (105), (211), (204),

(215)の回折線が顕著に認められ,TiO2薄膜試料と比較

しても同じアナターゼ型TiO2の回折線であることが 明確になった。

3.2.2 吸収スペクトルの波長依存性

各環境下で熱処理を施した試料における吸収スペ クトルの波長依存性をFig.7に示す。

図より, 1×10-4[Pa]の真空度で熱処理を施した試 料において光吸収短波長が 387[nm]と最も長波長側 にシフトすることが明らかになり,バンドギャップは 3.37[eV]を示した。また,成膜状態に比べ,熱処理を施 すことにより,吸収短波長が長波長側にシフトするこ とが明らかになった。

3.2.3 電気抵抗率の可視光照射時間依存性

各条件下で熱処理を施した電気抵抗率の可視光照 射依存性をFig.8に示す。

図より,可視光照射によりO2雰囲気中で熱処理を

施した試料が短い時間で約3 桁減少することが認め られた。また,成膜状態に比べ真空度1×10-2[Pa]で熱 処理を施した試料において約3 桁減少する傾向が認 められた。

Fig.5 Dependence of contact angle for water on Ti-Nthin film under UV irradiation time.

Fig.6 X-ray diffraction patterns for Ti-N thin films .

Fig.7 Dependence of absorption spectra on films thickness.

Fig.8 Dependence of resistivity ρ on film thickness under Vis irradiation time.

― 303 ―

(4)

Contact angle for water θ [deg.]

UV irradiation time [min]

as-depositedO2

TiO2

1×10-2 [Pa]

1×10-4 [Pa]

3.2.4 純水における接触角の紫外線照射時間依存性

次に,紫外線照射時の親水性の変化をFig.9に示す。

図より紫外線照射により全ての試料に親水性が認 められ,O2雰囲気中で熱処理を施した試料において接

触角が約7[deg.]と最小値を示した。

4. まとめ

マグネトロンスパッタ法によりTi-N系薄膜を作製 し,結晶構造解析,光触媒活性ならびに電気的性質につ いて種々検討した。本実験結果をまとめると次の通 りである。

4.1 1×10-4[Pa]の真空度で熱処理を施した試料に

おける膜厚依存性について 4.1.1) X線回折

成膜状態では,膜厚が 200~500[nm]の試料において, アモファス的結晶回折であることが確認できた。

成膜状態に対し 1×10-4[Pa]の真空度で熱処理を施 した試料では膜厚が200,300および400[nm]の試料に おいてTi2Nの回折線が認められ,アナターゼ型TiO2

の回折線も認められた。

また,膜厚 500[nm]の試料において,回折線の生成は 確認できずアモルファスであることが認められた 4.1.2) 吸収スペクトル

吸収スペクトルは,厚みが厚い程 光吸収端波長が 長波長側にシフトする傾向が明確となった。膜厚

400[nm]において光吸収端波長は 389[nm]となり最も

長波長側にシフトしていることが認められバンドギ

ャップは3.39[eV]を示した。

4.1.3) 電気抵抗率

膜厚200,300および400[nm]の試料において電気抵

抗率の減少が確認された。膜厚 200[nm]の試料では, 成膜状態に比べ電気抵抗率が約 3 桁減少することが 認められた。

4.1.4)親水性

紫外線照射により接触角の減少が認められた。

また,熱処理を施すことにより成膜状態に比べ接触 角が増大することが確認された。

4.2低真空およびO2雰囲気中における熱処理依存に ついて

4.2.1) X線回折

1×10-2[Pa]の試料においてTi2Nの生成が見られた。

また,O2雰囲気中で熱処理を施した試料においては, 顕著なアナターゼ型TiO2の回折線が確認された。

4.2.2) 吸収スペクトル

吸収端波長において 1×10-4[Pa]の真空度で熱を施 した試料が光吸収短波長 387[nm]と最も長波長側に

シフトし,バンドギャップは3.37[eV]を示した。

4.2.3) 電気抵抗率

可視光照射によりO2雰囲気中で熱処理を施した試 料において短い時間で電気抵抗率が約3 桁減少する ことが認められた。

4.2.4)親水性

紫外線照射により全ての試料に接触角の減少が認 められ O2 雰囲気中で熱処理した試料において約 7[deg.]の接触角を示した。

5. 研究課題

1) N2雰囲気中による熱処理依存性の検討 2) N2およびO2が試料に及ぼす影響の検討

参考文献

(1) (社)日本チタン協会技術委員会:「金属材料シリーズチタン」

(社)日本チタン協会(2007)

(2) 橋本和仁,大谷文章,工藤昭彦:「光触媒 基礎・材料開発・応用」

開成堂印刷株式会社(2005)

(3) 樫澤俊介・新妻清純・移川欣男:「RFマグネトロンスパッタリ

ング法によるTi-N系薄膜における諸物性」電気学会論文誌(2011)

Fig.9 Dependence of contact angle for water on Ti-Nthin film under UV irradiation time.

― 304 ―

参照

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