平成
27
年度第2回
飾区男女平等推進審議 議事録
日 時:平成 27 年 9 月 18 日(金)午後2時∼午後4時
会 場:飾区男女平等推進センター 3階洋室A
出席者:浅野委員、天野委員、上田委員、戒能委員、佐々木委員、佐藤委員、しま委員、
杉江委員、坪井委員、野田委員、峰岸委員、向山委員、山邊委員、柚木委員
(五十音順)14 名出席
事務局:内山総務部長、柴田人権推進課長、川上男女平等推進係長、男女平等推進係職員1名
㈱生活構造研究所2名
議 題:
(1)第1回審議会におけるご意見・ご提案の集約について 資料1
(2)男女平等に関する意識と実態調査結果(速報版)について 資料2
(3)第5次男女平等推進計画の目標の設定について 資料3、4、5
(4)その他 資料6
<資料>
資料1 飾飾区男女平等推進審議会(第 1 回)委員のご意見整理
資料2 飾区男女平等に関する意識と実態調査(調査結果速報版)
資料3 飾区男女平等推進計画(第5次)策定に向けた課題
資料4 第4次男女共同参画基本計画素案概要(内閣府)
資料5 他自治体計画体系図
資料6 審議会開催日程(H27.9 時点)
<参考資料>
・資料2補足資料「性別役割分担意識について」
・「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」概要(厚生労働省 女性活躍推進法特集
ページより)
・参考資料 地域の場における男女の参画状況調査結果
・「働き女子のココロとカラダに効く講座」チラシ
・「企業向けセミナー『優秀な人材の定着をめざして∼育児・介護休業制度の理解と運用∼』」
チラシ
・東京都人権施策推進指針の概要
1 開会
会 長:定刻になりましたので始めさせていただきます。
お忙しいところお集まりいただきまして有り難うございます。「平成 27 年度第2回飾区
男女平等推進審議会」を開催したいと思います。開会に先立ち事務局から連絡事項がござ
事 務 局:委員の方々の欠席状況等につきましてご報告させていただきます。1 名の委員から 15 分ほ
ど遅れての参着ということでご連絡を頂戴しております。3 名の委員からはご欠席の連絡
を頂戴してございます。現時点で出席者委員は 13 名ということでございます。
会 長:有り難うございました。定足数に達しているということですね。
事 務 局:はい。
会 長:それでは第2回審議会を始めたいと思います。はじめに傍聴希望の方がいらっしゃるかを
確認します。
事 務 局:傍聴希望のご連絡はお一人ありましたが、今のところお見えになっていません。
会 長:では早速、議題に入ります。まず審議に必要な資料について事務局からご説明をいただき
ます。
2 議題
事務局より資料確認
(1)第1回審議会におけるご意見・ご提案の集約について
(2)男女平等に関する意識と実態調査結果(速報版)について
会 長:それでは議題に沿って進めていきたいと思います。
議題(1)第1回審議会におけるご意見・提案の集約について。資料1です。また、議題
(2)の意識と実態調査速報版について事務局からご説明をよろしくお願いいたします。
事務局より資料1、資料2を説明
会 長:有り難うございました。新しい設問やテーマを加え、聞き方も工夫して、興味深い結果が
出たのではないかと思います。ご意見でもご感想でも、ご質問でも結構ですので、自由に
ご発言いただければと思います。いかがでしょうか。
委 員: 資料2の 34 頁、ワーク・ライフ・バランスに関する部分です。「知らない」というお答
えが結構多かったかなと思いますが、若い方たちや、今はもうあまり働いていない方のワ
ーク・ライフ・バランスの認知度等が分かればと思いました。よろしくお願いします。
会 長:回答者の基本属性、7頁ですね、先程の事務局のお話では、40 代から上が多いというお話
が多かったり、女性の場合も働くという経験がない方だったり、そういうことも少しは影
響しているのかなと思います。事務局からご説明いただけますか。
事 務 局:該当の設問のワーク・ライフ・バランスの認知状況ですが、まず性別、年代別では、女性
の 20 代は、「内容まで知っている」が 35.3%とかなり高くなっています。また、年代が上
がるにしたがって認知度が低くなる傾向です。女性の認知度が一番高いのがやはり 20 代の
56.9%ということで過半数を超えています。
会 長:56.9%は、「内容まで知っている」と「内容は知らないが言葉は聞いたことがある」の2
つ合わせた数字ですね。
事 務 局:はい。男性のほうですが、30 歳代で、「内容まで知っている」というのが 44.1%として最
も高くなっています。認知度も 30 代が 64.7%ということで、実際に子育て世代にある男性
の世代は、やはり高いという傾向が見られると思います。
委 員:「知らない」という言葉は私も聞きました。就業世代の認知度と、これから社会に出てい
く人たちの意識が、今後のワーク・ライフ・バランスの形成に重要であると考えました。
20 代女性ですと6割近く認知度があるということと、男性に関しても 65%近くということ
で、34 頁にあった「知らない」の認知度の過半数と比較しますと、かなり多かったのかな
と思い、少し安心しているところです。
会 長:職場では、ワーク・ライフ・バランスとは何かということを、会社や組合からの説明で、
内容まで知っているという方も結構多いのかなと思います。ただ、10 代が相対的に回答
が少ないので、ちょっとそのあたりもよく分からないところですね。他にご意見はござい
ますか。
委 員: 53 頁の性の多様性の「性自認について悩んだことの有無」についてです。これは新しい
設問だったのですが、全体では 1.4%が「ある」、そして女性が 1.7%、男性は 0.8%なの
ですが、「無回答」が全体で 9.2%となっています。男性は 9.3%で、女性より多いです。
このような質問を設けたことはすごく良かったと思います。自由回答欄の記述を見ると、
若い方だけでなく、40 代の方からの記載もあった。
そして、ウィメンズパルの認知状況です。回答者の割合は 40 代以上の方が多いのに、ど
うして認知度のポイントは下がってしまうのかと不思議に思います。男女平等推進センタ
ーの方はどういうふうに捉えていますか。
事 務 局: 今、認知度についての部分、非常に痛いところだなと感じています。性別・年代別では、
女性は 30 代から 60 代で「知っている」割合が5割を超えてます。特に 50 代は6割とい
うことで、かなり高率な数字が出ています。男性は、40 歳代で「知っている」が 44.2%
ない」というほうが増えてしまいます。
会 長:委員、何かコメントはございますか。
委 員:70 代の女性は足を向けていないという結果ですか。
事 務 局:今回の調査では 70 代の女性の「知っている」という認知度が 42%、「知らない」という方
が 43%ということで、ここで逆転をしています。
委 員:分かりました。はい、有り難うございました。
会 長:では引き続き。
委 員: 今回の調査結果を見て一番初めに思ったのが、制度などの定義より、意識をどう変革さ
せていくかが重要だと感じました。そして、それこそウィメンズパルの話ではないですが、
今ある制度や施設の認知度をどうやって上げていくかという部分も重要だと思います。新
しいことを何かやるよりは、今あるものをとにかく PR して、積極的に利用できるように
していくことで改善される部分がかなりあるのではないかなととても感じました。
会 長:他にご意見はございますか。
委 員: 今回はじめて性別のところに女性、男性と、その他と、自由記載にしたところがありま
したが、その結果はいかがでしたか。自由記載のところにどのように書いてあったかを教
えていただきたいです。
事 務 局:フェイスシートの7頁のF1、性別欄の「自由記載」欄では 0.1%と出ていまして、これ
はもうお一人ということです。それについて具体的に 53 頁の問 20-1 の下から2つ目をご
覧ください。「性別記載なし」の方ですが、「自由記載」の欄で、「自分は女性ですが」と
コメントをされているこの事例が、唯一あった状況でございます。
委 員:有り難うございます。今回初めてこのような試みをされて、数は少なくても、セクシャル・
マイノリティの方がやはりいるということが分かりましたし、性自認について悩んだこと
があるという方も、少なくとも1%以上いるということで、今回初めて意見が汲み上げら
れたのではないかなと思い、その点は評価できると思いました。
会 長:先程の「自由記述」は、性別について記述なしということですね。そして、その方が問 20-1
にご記入されていたということですね。はい。有り難うございます。
ちなみに関連して 54 頁のセクシャル・マイノリティの認知状況ですが、これは世代別、年
事 務 局:セクシャル・マイノリティの認知状況ですが、女性の 20 歳代、30 歳代、男性の 30 歳代で、
「知っている」という方が7割を超えています。特に女性の 40 歳代以上、そして男性の
40 歳代以上から減少していきます。10 代は母数は少ないですが、女性の認知度は57%、
男性は 33%ということです。
会 長:有り難うございました。他の点で、はい、どうぞ。
委 員:面白い調査結果だと思っております。そして若干気になる点がございます。53 頁の自由回
答欄、そして 24 頁の「男性の家庭参画の度合い」の自由回答欄の記載方法について、い
ただいた意見の中からどれをピックアップしているのかということです。例えば、「積極
的に取り組んだ方がよい」、「女性、50 代」、それから、「パートナーと分担」、「女性、30
代」、「男性、30 代」、それから、「手伝い程度でよい」、ここは、「男性、20 代」とありま
す。年代や性別ごとにいろいろな意見が出たと思うのですが、どの回答を選ぶかによって
読み手の印象も変ってくると思います。
そして分析の仕方として、性別や年代だけでなく、有配偶別のような形でデータを分析す
るなど、分析の仕方をもうちょっと検討してもいいのかなと思います。
会 長:いかがですか。
事 務 局:こちらはまだ完全な集計が整理できておりません。ちょっと代表的なということで目につ
いたところを、年代別とあと性別、項目別で抽出させていただきましたが、次の詳細版の
調査報告では分析手法を工夫はしていきたいと考えています。
会 長:計画策定内容に調査結果を反映させるためには、今の委員のご意見のように、年代別、性別、
前年比など、もう少し違う分析軸があったほうが良いように思います。可能な限りで結構
ですが、ご検討ください。
事 務 局:はい。
委 員: 委員がご指摘なさった部分と関連しますが、27 頁の「配偶者・パートナーと分担するの
がよい」という選択肢の「分担するのがよい」という部分ですが、この意識の中には実は
差別意識が含まれているかもしれません。その辺が分かるような選択肢も入れたら、今後
良いかなと思いました。
そしてもうひとつ 42 頁です。セクシュアル・ハラスメントを受けた際の相談の有無です。
「相談した」と、「相談しなかった(できなかった)」となっていますが、「相談しなかっ
た」と「相談できなかった」は、両方一緒にしてしまわずに、別の選択肢としたほうが良
会 長:まだご発言なさっていらっしゃらない方、ご感想でも結構です。いかがでしょうか。
委 員:セクシュアル・ハラスメントの「相談できなかった」のあたりと、女性センターが認知さ
れていないということを、どうやってつないだらいいのかなという気がします。
若い世代はインターネットで情報収集ができますが、ご高齢で長年ドメスティック・バイ
オレンスを受け続けてきた人は、余程ひどいことが起こったときには相談を考えるけれど
も、基本的には自分で飲み込んでしまうことが多い。実は被害としては深刻なのではない
かなという気がします。年齢が高い方は、日頃から女性のあり様に関心を持っている方以
外は、そのもう一歩先の女性問題等のベクトルをあまり持っておらず、自分一人で抱えて
しまいがちかなと思います。同世代の中のほうが話しやすいと思うので、そこをどうする
かということを、相談現場のいる者からすると少し感じました。
また、調査結果の中の家事の分担の回答を見ていたら、離婚事例で、男性からの言い分と
女性からの言い分、両方出ているとしみじみ感じました。その辺はずっと変わっていない
ところかもしれませんね。
会 長:有り難うございました。他にご意見は。
委 員: 53 頁、「性の多様性」です。「無回答」が約1割近くあるのですけれども、非常に大きな
数字だと思います。「無回答」ではなくて、回答できないというふうに私は捉えています。
つまり、「無回答」のこのパーセンテージが「ある」のほうに入ってくるのではないだろ
うかと推測するのですけれども、データからどのように捉えていますか。
事 務 局:こちらの「無回答」については、これは今委員がお話された様に、回答できない方も含ま
れていると思います。また、回答もしたくない、認めることに抵抗があるという気持ちの
方もいらっしゃると思います。ただ、ここの中で全部分析できるかというと少し難しいか
なと思うのですが、このニッチの部分が今回明らかに出てきたというのは把握させていた
だいた次第です。
会 長:回答の選択肢は「ある」か「ない」か、この2つなのですね。それのどちらにも丸をつけ
ていないという人は、委員がおっしゃったような可能性もあるし、事務局の説明のように、
回答することに抵抗感があるという方もいるかもしれないけれども、それを汲み出すのが
難しいということですね。今後、調査をするときに、どのように問いかければよいかを考
えていくということかなと思いました。有り難うございます。他にはよろしいでしょうか。
委 員: 郵送回答は、自分が足を運んでポストに入れたということだと思いますので、回収率が
40%近くあるということは大変高いパーセンテージかなと思います。40 頁辺りの学校で
のセクシュアル・ハラスメントについてですが、教員の言葉の使い方なども、その後の人
生にかなり影響するのではないかと思います。例えば、「女(男)のくせに、女(男)だ
葉です。
それから概して、男女平等が後退している部分もかなりありますし、そこにこのウィメン
ズパルがどのように働きかければ良いのかということを思います。先程、委員が申しまし
たように、大きな構想をするより、今あるものをさらにどのようにして向上させるかとい
う企てが必要だと思いました。
委 員:飾区の小中学校の代表としてきております。今、委員のお言葉からも、学校というとこ
ろでは、56 頁の「学校教育」のところを見ましても、広く皆様が、「男女の別なく、個性
や能力を活かせる指導の充実」をというのを大変求めていらっしゃるということで、本当
に学校教育の責任の重大さを感じているところです。
そして先程の 40 頁の、「女(男)のくせに、女(男)だから」という言葉を、学校時代に
受けたというところですが、それは教員からという限定ではないと思いますが、ただ、厳
しい言葉を言う教員もいないとは言えません。また子ども達同士でも、ひどい言葉を飛び
交わせていることがあります。教育現場では、この男女平等、そして人間尊重の精神をし
っかりつけていただければと本当に思います。そして本当に一人ひとりの教員が意識を持
って当たっていかなければと思います。先程の、制度よりも意識の問題だということはと
ても感じますので、責任重大ということでやっていこうと思います。
会 長:心強い決意表明ですね。やはりそれをバックアップするネック、あるいはこの審議会のス
タンスが問われていると思っております。
委 員:今回の調査対象として、区内の 18 歳以上の方々3,000 人ということで、基本台帳、住民基
本台帳より無作為抽出とあります。年代では 10 代から 80 代までの方を抽出したと思われ
ますが、年代別にパーセントを同じ割合で出しているのでしょうか。回答としては 60 代
が一番多いということですが。
会 長:どういう抽出の仕方でしょうか。
事 務 局:人口比の問題がございますので、必ずしも年代別ごとに均等な割合を出しているというわ
けではございません。本当に無作為でやっておりますので、発送した母数がやはり人口比
例に応じた配分になっている可能性がございます。
委 員:60 代の方が今日は多いということでしょうか。私がちょっと知っているのは、女性の 60
代の方で、やはり去年、裁判員に選ばれてしまった。今年また何か来てしまい、何かある
のかなということを仰っていましたので、ちょっとお聞きしました。有り難うございまし
た。
事 務 局:飾区では今年、男女平等調査の実施の前に、2本、別の調査をかけておりまして、その
別な件で当たったということもいらっしゃるということでご迷惑をお掛けしているのも
事実です。
会 長:ランダム抽出していますね。はい。有り難うございました。まだご意見があるかもしれま
せんが、また次の機会と言いましょうか、もう少し精査したものが入っていくと思います
ので、そのときにまたご意見を伺いたいと思います。
(3)第5次男女平等推進計画の目標の設定について
会 長:続きまして、資料3をご覧いただきたいと思います。第5次計画の表の設定です。調査や
現状分析、審議会の皆様の意見、そして、数値目標というところから検討し、目標案とい
うものを出していただいております。それでは事務局からご説明ください。
事務局より資料3、資料4、資料5を説明
会 長:有り難うございました。そうすると、本日の会議では資料3の一番右側の青色部分の「目
標1」、「目標2」、「目標3」の事務局案について議論していただいて、最終確定までいっ
たほうが良いのですか。目標、文言も含めて。
事 務 局:はい。あともう2つお願いがございます。3つの目標及び推進体制の強化等の中身につい
ては、当初、分科会での審議を想定しておりましたが、このような活発な審議会の運営で
ございますので、できれば集中審議として、2つずつの項目立てにして、全体の会の中で
審議させていただければ有り難いと思っています。また今後、「課題例」の他に、各事業
をそれぞれの枠に当てはめていきますが、現行の第4次計画では 108 項目ございます。こ
れを事業の絞り込みや新しい事業の追加等により、80 から 90 項目前後にしたいと考えて
おります。
会 長:資料6にその内容が記載されています。第4次計画策定のときは2つの分科会で分かれて
議論しました。
それでは目標1、2、3の文言ですが、その下の「課題例」はあくまでも課題例ですね。
その後ろに入ってくる各分野の事柄に関しては、次回にご議論いたたいたほうがいいので
しょうか。
そして、国の第4次計画ですが、資料4はあくまでも素案です。11 月ぐらいに男女共
同参画会議に、地域、地方での公聴会、それから今週の月曜日までパブリックコメントが
ありました。それを整理して、また委員会に戻して 11 月末ぐらいには取りまとめて、12
月の終わりぐらいにいつも閣議決定します。
今回の4次計画の特徴だけ少し申し上げますと、国の方も施策の選択と集中で事業数がだ
いぶ絞られています。3次計画のときには、男性と子どもを対象としたものが、独立した
にそれを受けて書くということなのです。しかし、10 代などの女性の問題等はあまり出
されていません。
そしてもう1つの特徴は、ローマ数字のⅡの「安全・安心の暮らしの実現」の部分、⑥、
⑦、⑧、この3つです。この⑧が実は3次計画のときは2つありました。貧困等の問題と
障害・高齢などの分野の話です。それを1つにまとめてしまった。例えば、貧困というの
はどの地域でも大きな問題だと思います。特に若い人とか、それから高齢の方とか、ちょ
っと薄くなったりしまして、だいぶ変わってきています。
そのような状況にあって、どういうことが課題になっているかということは極めて参考
になりますので、これもご覧いただきたい思います。それでは、飾区の3つの課題案に
ついてご質問・ご意見はございますか。
1つは、「目標1」というのは、基盤整備ですよね。これは制度だけではないと理解し
ています。そして「目標2」が、資源という方向を打ち出しています。この中の「社会的」
という表記はどうするかと思いますけれども。それから3番目が人権。いかがでしょうか。
委 員:今、会長のほうから国の第4次計画のご説明がありましたけれども、女性活躍推進法との
兼ね合いというのでしょうか。こちらは法律ですけれども、こちらは計画です。この計画
の中であれば、例えば、1−3、要するに職業生活ですが、ここに入ると考えてよろしい
のでしょうか。
事 務 局:女性活躍推進法が成立しましたという厚生労働省の資料ですが、これはどちらかというと
企業がやるべきことを中心に書いています。ただ、市町村としてはこれに関する行動計画
をつくらなければならないという法律の努力義務がございます。これについてはトピック
の性格がありますので、この計画の中の基盤整備のこのまさに「目標1」の部分に組み込
んでいきたいと思っているところです。
委 員:私がなぜ先程のそういう疑問に思ったかと言いますと、この基盤整備のところの「課題例」
として、「女性の活躍推進」が入っていることにすごく違和感を感じたからです。要する
に、基盤整備であれば、制度を整えましょうとか、社会基盤を整えるというほうの大きな
枠なのかなと思います。そこに女性活躍推進というものが入ってくることに少し違和感を
覚えました。
会 長:あと区としての行動計画は来年の3月中に出さなければいけないのですよね、4月1日で
すか。
事 務 局:それは特定事業主としてのものです。
会 長:行政の中での男女共同参画の推進というのも重要はテーマです。従業員が 300 人以上では
必ず実施し、それ以下だと努力義務です。300 人以下のところに強制はできないけれども、
されているのでしょうかね、事務局としては。
事 務 局:しました。特定事業主計画につきましては、人事課と今相談しているところで、基本的に
は区が雇用主としての部分については作らなければいけないということです。また、その
他教育委員会事務局や選挙管理委員会などいろいろな任命権者がございますので、それを
まとめるところのベースは進めていくという状況でございます。
会 長:それを踏まえながらも、飾区の男女平等推進計画はスパンが5年ですよね。それで、こ
の女性活躍推進法というのは年限がありましたよね。
事 務 局: 10 年です。
会 長:10 年。そうしたら、その5年のスパンには入るということになりますね。だからちょっと
その関係が複雑ですし、これは「課題例」としてこのような表現をしたけれども、その中
身と、区としてどのように独自に表現するかという2つがあると思います。また、東京都
の計画については、まだ素案も何も出ていないですか。
事 務 局:先日、事務局のほうに確認したところ、現状ではまだ動いていないということです。東京
都で今動いている部分の唯一見える部分が人権施策推進指針です。こちらのほうでの資料
を提供させていただいております。
会 長:他にご意見はございますか。
委 員:目標案の中に「意識」という言葉が入っていません。つまり平等の一番大事な根っこは意
識だと思うのですが、今の状態だと、もう意識は進んだという感じがしてしまいます。
会 長:進んでいないという結果が出ましたよね。
委 員:やはり残したほうがいいと思うのです。他の自治体の例を見せていただくと、台東区では
入っているのですが、他からは抜けているようです。よく見ないと間違いかもしれません
が。意識の部分は常に無くさないという意識が必要なのかと思います。「目標1」に逆に
一緒にして、基盤としての意識が分かるように。
会 長:先程のアンケート調査のご意見の中にも、意識の問題が重要ではないかというご指摘もあ
りましたので、その目標のタイトルの中に入れ込んで、意識的にやりますということを示
すというご意見なのだと思います。有り難うございます。他にどうでしょうか。
委 員:国際理解について以前のプレゼンでも発表したと思うのですけれども、そこはその「目標
で、まだ例の段階ではありますが、暴力の根絶、多様性の尊重のあとに国際理解というの
も入ってくると良いのではないかなと思いました。
会 長:前にデータを伺ったことがありましたよね。外国の方の人口が増えているということもご
ざいますし、教育の問題も含めて、国際理解というものが「目標3」の中に課題として掲
げられたらどうか、ということですね。他にいかがでしょうか。
委 員:「目標1」ですけれども、①が男女参画促進で、②が女性の活躍推進になっています。す
るとやはり、③に男女参画の場ですとか、男性の文章が入ればと思います。男女参画促進、
女性の活躍だけでなく、やはり男性の中でも、男性の平等感が前と違っていると出ている
部分がありますので、その辺でやはり男性の方の部分も入るとよいと思います。
会 長:その意識の面も、それから実際の制度利用や、活動も含めてですね。どうぞ、ご意見、よ
ろしくお願いいたします。ちょっとまだ目標のレベルだと抽象的な表現ですが、むしろ課
題よりもその中に盛り込むべきものですよね。5年である程度目標を達成しなければいけ
ないのですが、本当に大事なもの、必要なものは何なのかと。他にご意見はありますか。
委 員:「目標2」の「すべての人が生き生きと暮らすための(社会的)支援を充実します」とい
うところに、課題が4つ、「健康支援」まで出ていますが、すべて、「仕事と生活の調和」、
「多様な働き方」、「労働環境改善」とあり、企業向けですよね。生き生きと暮らすための
支援ということは、仕事に関することだけでないと思います。飾区は高齢者が多い区で
すので、高齢者や障害のある方に対する支援が、課題の中に入ったら良いと思います。
会 長:今記載されているのは例示ですが、この「すべての人が生き生き」の中に入ると思います
ので、それはまた議論しましょう。
委 員:今のご意見と大体同じなのですけれども、私が一番大事にしていることは余暇です。余暇
を一番大事にしているのですね。そのために仕事をする、そのために生活を大事にする。
ですから、ここに仕事と、例えば、余暇と、生活の調和とか、それをちょっと入れてほし
いなと思います。
委 員:前のお話のときも言ったのですけれども、いろいろな課題を網羅しようとするとどうして
もぼやけてしまう。これは仕方のないことだとも思います。しかし、この計画の中では、
みんなで重点的に考えたというものをやはりつくるべきであろうと思います。
何が一番重要かは、みんな考えていることが違うので、まとめるのは難しいと思います。
先程の委員の意見は、私もそうだなと思います。私の中で一番思うのは、ひとり親の生活
というのが、一番不公平、平等でなく、切実だと思うのです。働く場面でも人一倍働いて
もすごくリスクが大きく、子育て支援の場面でもなかなか手が届かない。全部それを背負
ら5上がる支援のようなイメージとは別に、スタートラインにきちんといられるための支
援を行う。基本的に人が生きる最低限の支援というのは、もっと厚くなければいけないと
いう意味において、支援の中身として過酷なところをとても手厚く頑張りたいというのを
出していただけたらいいかなと思います。
会 長:シングルマザーだけではなくて、シングルファーザーも実は経済的な困難とか、子育ての
困難とかを抱えていらっしゃるので、支援のニーズはどんどん高まっているかなというふ
うに思います。
あと次回の議論でいいのですが、さっき、仕事ばかりというお話がありましたが、子育て
や介護の支援というのは、男女共同参画の大きなテーマだと思います。そしてそれは「目
標2」の中に入ってくるのかなと今の委員のお話を聞きながら思いました。
他にはございませんでしょうか。では課題について、何が大事なのか、優先順位をどこに
置くべきなのかについては、また次回に十分時間を取っていただいて議論するというので
いかがでしょうか。
事 務 局:有り難うございます。今、いくつかご意見を賜ったことを今後の「課題例」の分類等の参
考にさせていただきたいと思います。
ただ1つだけちょっと確認をしたいというところなのですが、防災関係にかかわるご意見
がまだ出ておりませんが、これをどこに位置づけるかというご意見をいただきたい。
会 長:この数週間は防災について皆さん意識せざるを得ないような状況ですものね。アンケート
調査でも関心がずいぶん高いように。
事 務 局:非常に高かったです。先程の資料4にもあるとおり、国でも防災体制の確立をかなり意識
おりますし、防災サイドの担当者のほうでも意識をし始めておりますので、適切に位置づ
けをしながら議論を深められればと思っています。
会 長:今おっしゃった他の部署、一見、男女共同参画から遠いようにみえるところと一緒に考え
ながら仕事をしていくということで、男女共同参画が広がっていくかなと思います。国の
計画では基盤整備なのですね。どの辺りに入れるかというのはまたご議論いただければと
思うのですけれども、入れていくというのはもう異論はございませんよね、飾区の計画
に。もう実際にいろいろ始まっていますね。
事 務 局:事務局の一案でございますが、「目標1」の基盤整備の中の1つとして防災関係の部分も
項目立てして分類させていただき、ご意見を賜りながら次の段階のステップに進めたいと
思っております。
3 次回開催日程等
事 務 局:それでは資料6について説明させていただきます。第3回、第4回でございますが、当初、
部会制を2回連続してということで想定をしていましたが、審議会形式で重点審議を行い
たいと思っております。次回は、目標のうちの2つを取り上げたいと思っております。関
連する部署で出席が可能な所属に関しましては、出席をお願いし、できるだけ議論も深め
られるような場にしていきたいなと思います。
第3回につきましては、10 月 27 日の火曜日午後2時から4時ということで設定をさせて
いただきたいと思います。お忙しい中、恐縮でございますが、ご出席のほどよろしくお願
いしたいと思います。
また、「飾区の地域の場における男女の参画状況調査」ですが、結果が今回まとまりま
した。これについても皆様の机上に配布させていただきました。
事務局より参考資料について説明
会 長:これは第四次計画を実行したということになりますね。有り難うございました。それでは
次回は、先程お話があったように 10 月 27 日の火曜日、2時から4時の開催でございます
ので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今日も皆様有り難うございました。熱心にご議論いただきまして有り難うござい