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(1)

SEEA」 考 (2)

T家 計生産及 び環境サー ビスの評価 と投入 ・産 出表 一

桂 木 健 次

Abstract:      ‐

The United Nation's Handb00k  Systelm Of Ettvironrrlental and Econolmic本 cCOunting(SEEA)"is a flexiblc,expandable satellite sys=

temo And it designs the interactions between the.eCOnomy and the environment,as already fonowed in previous paper.The SEEA is buit

o■   SNA 1993", and accordingly it also concerns the implications/

extension of the frame to production and consumption of the househ01d economy,and the services from naturee We need tO develop the con‐

cepts of the stocks of natural resources assets and the supply or uses of natural resources.The use of natural resources is reこ orded as depletion and degradati6n Of assets.USegovernlnent BEA's  Green GDP

(IEESA)" is build on the experience of the SEEA and treats the

environment/natural resources like productive econ6nlic assets such as

structures and equipment by industryo l also exanline the*theoretical and poHtical*relation betWeen the SEEA concept and GDP term in the IEESA report.

第 1章  は じめに

第 2章  国 連 「SEEAハ ン ドブ ック」の構図 第 3章  持 続可能性 とメインテナ ンス費用 第 4章  SEEAマ トリクスの展開

(2)

第 5章  若 千の小括 :環境経済学 と社会指標 (以上経済論集」No。39‑2掲載) 第 6章  家 計活 動 等 への生 産 範域 の拡 張

SEEAハ ン ドブ ック (HANDB00K"System of the integrated En宙 ron…

mental and Economic Accounting"UN.,1992)の 章 Vは ,経 済 ・環境の相互 関連べのす層の考察 を行 うために,SNAの 生産範域 を家計 な どへ も拡張す る 考察 を行 らている。 その拡張は次に掲 げ る 3つ の領域 においてである。

一家計活動に関す る生産範域の拡張。これは,家 計生産の SNAサ テライ ト・シ ステムの概念,統 合勘定の家計部 門に関す る SNAハ ン ドブ ックの作業が前 提 である。

一自然環境の生産活動の果実 としての環境サー ビスの導入により,環 境的生産 を連結 させ る。

一外部環境保全活動 (外部性)の生産 として内部的な環境保全活動の外部化処

6.1 家 計生産の拡張概念

家計 と自然環境の間の相互関連づ けのためには,SEEAの 視野での家計活動 の SNA概 念の拡張が必要 である。家計の消費活動及び生産活動 は,環 境分析 の視点か らみ ると,何 らかの形で 自然資産 を枯渇減耗 もしくは土地 (景観,エ

コシステム)を 利用劣化 させ,環 境媒体 の質 を劣化 させ得 る廃物 を 「生産」 し ている。ほ とん ど全 ての消費家計活動 は, 自然環境への効果及び悪化 した環境 か らの反響 を明示す る必要がある。 こうした内部活動 は 自己勘定生産活動 とし て, または市場 ない し自己勘定製品の消費活動 として性格づ け られ よう。そ う い う意味では,家 計活動の概念には,生 産 と消費活動の間の区別 を強調す るこ とはそれほ ど重要 ではな く,消 費活動 を国内生産の一部 として扱 うことが提唱 されて きた (Gronau,1977,1986;Lancester,1966;Bёcker,1965)。

また,そ の概念 を家計生産のサテライ ト体系, と くに時間利用の概念に基づ

(3)

いた家計活動の面か ら定義 しようとす る 「時間予算研究」 も見 られた (Lutzel, 1 9 8 9 ) 。いずれに して も,家 事労働 の評価のためのデー タ基礎 の提供 とい うよ り

も, 家 計活動 とその環境問題 との結 びつ きの分析 のための重要 な物質的デー タ ( 物理単位 としての時間で) を 与 えることが課題 とされて きたのである ( F a b e r , Prilps,1991)。      ヽ

しか し,時 間予算デー タの採用 は,家 計の内部生産活動 を記録す ることに限 らず,家 計 内生産への従事 を始め,家 計 と消費活動の時間利用の完全 な像 を得 るため大 いに役立 った。 (Juster et al.,1981の包括的分析 を参照)。

内部家計活動 の一部 はす でに,SNAに お いて生産 的 として扱 われ てい る (国連,1992,章 Ⅳ及び章Ⅵ)。これ らの 自己勘定活動 には,例 えば,① 農業生

産,樹 木の伐採と集荷財の生産,② 所有者や占有者の家庭サービスというサー ビスの生産,③ 雇人の生産する家庭内サービスを含んでいる。そのほか,発 展

途上 国にお いては 自然 資産 の利用 と管理 の意味合 いで, 自然環境へ の経 済活動 の影響 を記す るこ とが と くに重要 であ る とされて い る。

SEEAが 付 け加 えた こ とは,家 計活動 の拡 張 され た勘 定 を環境 問題へ の特別 な効 果 の あ るな しに係 わ らず取 り上 げ た こ とであ る。 その主 な強調 は,詳 細 な 家計 活動分 類 を発展 させ るため の 出発 点 として使 うこ との 出来 る家計活動 の定 義 可能 な タイプ,及 び家計生産 の評価 の 問題 に置か れ て い る (HANDB00K, ibid.,(5。7‑9))。

l SEEAに おけ る家計活動 の基準 (SEEA V。 1版 )

これ は,あ る期 間 (例えば, 1年 ,364日 ×24時 間)の 間の人間活動 の時間配 分 を可能 な限 り完全 に記す こ とを期 して設定 され た。家計 活動 には 4つ の タイ プが 区別 さて い る :

(1)団体 で あ る一般 政 府部 門の構 成 内での家計構 成員 の活動

団体 部 門は,あ らゆ る 自治団体 及 び準 自治 団体 を含 む。法 人化 され てい な

い事業 は この部 門の一部 ではないが,家 計部 門の生産単位 ではあ る。家計

活動 は,雇 用者 として または被 雇用者 としての仕事 を含 む。 この部 門の生

(4)

産活動 は,表 5。1の コラム 1に 示 され る。産業の‐層の小分 けが,ハ ン ド ブ ックの章 Hか らⅣ で使用 した概念 との比較可能であることのために必要 である。雇用者及び被雇用者の時間利用は,相 応す る貨幣価値 と連結 した

被雇用者の補償」 (列20)及 び 「雇用者の補償」 (列22)の 列 で示 され る│。

時間利用は,B#と して記録 され る (ibid。,(5.10))。

(2)SNA概 念に従 った家計部 門内での生産活動

こうした活動は,家 計 (法人化 されていない)構 成員にようて直接所有 さ れ また管理 されている生産単位 内に場所 を占め る生産 に係 わ る。 これ らの 単位 の製品 (財とサー ビス)は ;市 場 で売 られ るか または 自家消費ない し

自己資本形成に使 われ る (自家勘定の生産)(ibid。,(5.11))。

(3)家計部 門の非法人事業の生産

表 5.1のコラム 2に 示 され るこの生産活動 は,団 体部 門の生産活動 とよ く 似 てい る。産 業分 類 に関 しては一層 の小分 けが,こ れ らのデー タ と他 の SEEA版 との結び付けのために再度要請 され る (ibid。,(5.12))。

SEEA表 5。1家計生産の SEEAマ トリクス 三環境費用の市場評価 (版V.1):

一般概念 133頁参照。

財の 自家勘定生産 三

これには,農産物の生産,すなわち苺や その他 の未栽培の作物の収集,林業, 樹木の伐採,薪 の収集,狩 猟,漁 業,水 の運搬,農 産物の加工,織 物,窯 業, 家具製造等 を含む (国連,1992,章 Ⅵ ;Peskino Floor,Barnes,1991)。この 一覧は,改 言丁SNAが 既に,そ うした家計活動が 自然資産の利用 と運営の分 析 に とって とくに重要 であることを認識 していることを示 してい るが,な お 産業の一層の小分 けが要請 されているのである。財の 自家勘定生産 は,表 5。1 の コラム 3に 示 され る (ibid。,(5.13))。

自家勘定のサー ビス生産 :

(5)

これには,所 有者 ―専有者の住宅サニ ビス と雇用者の家内サー ビスだけ を 計算に入れ る。始めの例 での生産単位 は,所有者専有者が 自らの 自己消費のた めに住宅サー ビスを生産す るために家屋 を利用す ることで形成 され る。後の 例 での生産単位 は,家 主が雇用 スタッフ自身の消費のためにサ早 ビスを生産 す るために雇 うことで形成 され る (国連1992,ChoⅣ)。 これ らのサー ビスは, 産業分類 と容易 に関連 させ られ る。 それは,表 5。1の コラム 3と 4で 示 され

る。家屋の所有者―専有者の労働時間が 自家勘定労働 として記録 され る (列21 参照)。

家内サー ビスの生産 のための雇用 スタッフの労働時間は,被 雇用者 として の彼 らの報酬 と物理 ターム的に釣 り合 う (列20)。(ibid,。(5.14))

SNA生 産部 門内の家計生産活動 :

この総産 出の評価 (表5.1のコラム 2か ら4)は ,SNAで 記載 されている。

生産物が市場 で売 られ る限 り市場価格が適用 され,財 と住居サー ビスの 自己 勘定生産 は比較 され る市場価格 で価値付け られ,家 庭サー ビスの価値 は雇用 スタッフの報酬 と等 しい (ibid。,(5.17))。SNA生 産範域 に入 らないその他 の 家計生産活動の産 出価値 (表5。1の コラム 5)は ,投 入ベースの評価法の適用 で計 られ る。 この方法は,SNA生 産範域 内の非市場生産物 の評価 と似 てい る.す なわち,財 とサー ビスの市場化 された投入及び非市場化 された中間投入 の価値 (表5.1の列 2か ら5)が ,生 産 された耐久消費財 (固定資産)の 使用 (列13)及 び 自家勘定者の労働時間の価値 (列21)に 付け加 えられ る。

財 とサー ビスの投入は,SNA生 産部 門の生産物の価値 だけでな く:そ の他

の生産活動(例えば,隣人による生産活動の支援,または'do― it― ,ourself"活

動 を支える移送活動)をも含んでいる。耐久消費財の消費は,SNA生 産範域 内で生産 された資産の減価償却のために使われる手順 と同じ方法である。 自 家勘定労働者の時間の価値付けのために,比 較できる労働 を行 っている雇用 者の賃金率 (例えば,家 政婦,料 理人,庭 師)が 適用される (ibid。,(5.18))。

その他の家計生産活動 :

(6)

その結果 もまた,比 較可能 な市場価格 で価値付け られ る(例えば:家 庭 で料 理 された食事 の価値 として,レ ス トランにおけ るメニュァ価格)。投入ベー ス の評価法だけが SEEAで は使 われているが,こ れは,そ の他の評価法が家計 活動の完全像 を達成す るために適用 され ることが出来 ない とい うこ とを意味

しない。 (ibid。,(5.19))

その追加総産 出 (コラム 5)と 家計消費活動の成果 (コラム 6)は ,マ トリ クス記号 Dで 注記 され る。この記号 はまた,耐 久消費の使用 を指示す るため に使 われ る (表5。1の 列13,コ ラム 5,6:11)(ibide,(5.22))。

SNAの 生産範域の外側 の家計生産活動 :

財 とサー ビスの直接消費 と関わっているが,そ の他 の生産活動 または消費 活動の間接的な投入財 を生産す る。 その他 の家計生産活動 と家計消費活動 と の間の区別 は,家 計生産のサテライ ト体系において発展 された家計生産の コ ンセプ トによって定義 され る (Lutzel,1989参照)。こうした家計生産活動に は,第 二者基準か らも認め ることので きる諸活動,仕事のための移動,個人的 及び非市場的活動のための移動,家 屋清掃 ・食事 の用意等の ようなホームワ ー ク, do―it―yourself"活動,家 族や他 人のための介護,無 報酬のボランティ ア活動等な ど,報 酬労働時間の外の雇用 一関連活動 を含んでい る。二つの異 なった家計生産活動 ない し,生 産 と消費活動 は,同 じ時間に行 われ る(例えば TV観 賞 しなが ら子守 りをす る)。こうした複合 した活動の場合,主 な活動が 区分 を決め る。その他 の生産活動 は,表 5.1コラム 5で 示 され る。家計の労働 時間は,列 21の 自家勘定労働 として言己録 され る (ibid.,(5.15))。

その他 の全 ての家計活動 :

教育,求 職活動̀社 会的交際,コ ミユニケー ションメデ ィアの使用,ス ポ ツ活動,そ の他のレクリエー ション及び リハ ビ リテー ション,摂 食,愛 情,睡 眠な どを含んだ消費活動 と呼ばれ るもので,普 通 当該家計の直接的利益 (ま たは損失)と関わっている。これ らは,あ る面ではさらなる加工過程への投入 として見なされ るが,最 終生産財 である。 こうした消費活動 は人間資本の コ

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ンセプ トに係 わっているが,SEEAに は入れ られていない。他方で,幾 つか の 「消費」活動は,家 族員の人間資本の増大のための財 とサー ビスの生産活 動 とい う特色 をもつ ものである。消費活動 は,表 5elのコラム 6に 示 され る。

消費 目的のために使 われた時間は,列 21と22に記録 され る (ibid。,(5。16))。

ここで,い くつかの注記 をしてお くと,

一家内サー ビスの生産は環境費用 を含 まないが,財 の家計生産の 自家勘定は自 然資産の減耗 を含んでいるこ と (ibid.,(5.28))

一その他の家計活動の市場価格による帰属環境費用は通常,相 対的に小 さい。

SEEEA Ⅳ 。1版 と違 って,そ れ らは次の段階で家 内サー ビスに移行す る個 人消費の費用 としては示 されないが,家 内生産 (コラム 5,6)もしくは耐久消 費財資産勘定 (コラム11)の 費用 として表示 され る。家計で発生 し,経 済的 に 自然環境に もた らした悪化の反響 として生 じた帰属 費用 は,SEEAの V.3 版で計算に入れ られている。耐久消費財 の帰属価格 は, 残 存分 の返済によっ て生 じたその市場価値の減少 を反映す る (ibid.,(5.29))。

一環境費用 を家計の消費活動に割 り当てることは可能である (これ らの活動は EDPに 寄与 し得 る)。この寄与は,それが環境悪化 による自然資産の市場価値 の減少 を反映す る故に,ネガティブな価値 としてだけ示 され る(ibid.,(5。31))。

2 家 計活動 と帰属 メインテナ ンス費用 (SEEA V.2版 )

帰属環境費用が メインテナ ンス費用概念に従 う必要があ る場合,SEEA V。 2 版が展開 され る。表 5。3(一 般概念)参 照。

H A N D B 0 0 K 表 5 。 3 家 計生産 を伴 う SEEAマ トリクス : 環 境 費用 の メインテナ ンス費用評価 (V.2版 )一 般概 念 134頁 参照

6.2 家計活動におけ る帰属/帰 属反響費用

本稿 第 4章 4.3。3 SEEA版 Ⅳ。3で も既 に家計への帰属反響費用 に関す る遡及 (悪化 し自然環境の家計への跳ね返 り)を 取 り扱 ったが,表 5.5(一般概 念 :版

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V.3)は,そ の版Ⅳ.3と相応 しているものの,更 に家計活動の拡張 された記録 を 含んでいる。 この版はまた版 V.1と もよ く類似 している。 ただ一つのそれ らと の大 きな違 いは,支 払意志法へのアプ ローチで価値づ けた帰属反響費用 という 追加記録 だけである。

これ らの帰属反響費用は,そ れぞれの家計の生産 ・消費活動のそれぞれ と関 連 している。家計が問われているのは,家 事や余暇の間に晒 され る自然環境質 を改善す るためだけでな く,雇 用時間において も晒 され るそ うした環境質の改 善のために,彼 らは消費 レベ ル を削減す る意志があるか, とい うことである。

したが って,帰 属反響費用 は,.その他の家計活動 と結び付 いているだけでな く (表5。5:コ ラム 5と 6),産 業の生産単位 の内部 とも関連 している(コラム 1か ら 3)(HANDB00K,ibid。 ,(5。36))。

従 って,版 V。3の EDPは ,従 来の NDP(表 4。7の 列15)に,そ の他の生産活 動の純付加価値 を加 えられ るこ と,及 び市場価値 での環境費用 と帰属反響費用 を控除す ることで構成 され る。帰属反響 費用は,個 人消費の コラムにおいては 埋め合 わされ る (表5。5:列 8, コラム 7列 15, コラム 7)(ibid。,(5。37))。この ように帰属反響 費用の導入は,特 に,そ の他 の家計活動のエ コ付加価値 に影響 す る。帰属反響 費用は主に,そ の他 の家計生産活動 と消費活動に関連 している ことが確かめ られている。 こうした追加費用は,付 加エ コ価値の削減的ない し はマ イナスの数字で表 され る (表5。5の列14, コラム 5と 6)。

HANDBOOK表 5.5三家計生産 を伴 うSEESAマ トリクス環境費用,帰 属反響費 用の市場評価 (V.3版)一 般概念 135頁参照

第 7章  環 境 サ ー ビス 7。1 概 念の一般的記述

環境サニ ビス概念の導入に よる経済の生産範域の拡張 を検討す ることは,近 年大 き く注 目を寄せ られていた (Peskin,1989,Vanli,1991)。こうした環境サ

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― ビスは, とくに環境媒体 と言われる土地 (エコシステムを含む),水 及び大気 の個別的な量的 ・空間的経済関数 を表す ことを期す るものである。 そ うしたサ ー ビスは しば しば,他 の経済関数や相互の間で競合す るので,経 済価値 を有す

ると考 えられて きていた (Hueting,1989,Chapter 4;OECD,1989,Chapter 3;

Peskin,1989)。それぞれの環境媒体 をは じめ とした 自然資産が提供す るサー ビ スは,自 然環境 の生産活動 (自然 もまた働 く)と して取 り扱 うこ とがで きる (ibide,(5.39))。

さて, 「環境 サー ビス」と一 口で言 って もそれ は 多様 であ るが, ハ ン ドブ ック は以下 の 自然 資産 の量的 ・空間的経 済利用 を表示 す る面か ら,3つ の タイプに区 別 して整理 して い る ( i b i d e : ( 5 . 4 0 ) ) :

① 廃 棄処分サー ビス :

これは,貯 蔵 または移転のために国内 ・外国経済活動の廃物 を受け取 る ための,国 内自然環境 (土地,水 ,大 気)経 済関数 を示す。

廃棄処分サー ビスの価値づ けは,経 済活動が持続可能 な方法で 自然環境 の処分 関数の利用 をな し得 る場合 に とらざるを得 ない防止費用 で測定す る。 この機会費用概念は,ハ ン ドブ ックの章Ⅳ で除去費用測定アプ ローチ によってなす ことがで きる。 (ibid.,(5。43))。

② 土 地の生産サー ビス :

これは,農 業 目的などのための土地の利用 と同 じく;生 産 目的のための 土地 (水域 も含む)の 空間的 ・経済的関数 を表示す る。

この生産サー ビスの価値 もまた,経 済活動による土地の劣化 を除去す る ために必要 な費用の測定によ り決定す ることがで きる。廃物による土地の 劣化 は,土 地の処分 関数の影響 として既 に計算 されている。 こうした処分 サー ビス と土地の生産サー ビスは,発 生帰属費用の測定に基づ いた同 じ評 価概念 を使 う (ibid。,(5。44))。

③  自 然環境の消費サー ビス :

これは,人 々のための 自然環境の レク リエー シヨン関数 と同様,地 域に

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滞在 して い る人々 の生理 的 ニー ズ を提供 す る国内環境媒体 の基本 関数 を含 ん で い る。   l      i    ‐ ‐     ‐

この'国内̀自然環境 の消 費サー ビス価値 測定 に とっての包括 的 な概 念 を発 展 させ ることは今 までの ところ不 可能 に近 いが,経 済活動 に よ り発生 した 消 費活動 の減少が如何 に価値付 け られ るか に限定 す れば,な す こ とが 出来 る。つ ま り,消 費者 サ 下 ビスの損 失 の測 定 が マ イナ スの価 値 を意 味 す る (ibid。 ,(5.45))。

しか し,   と くに経済 目的の ため に減耗 され る自然 資産 に係 わ る量的経 済関数 は, 自 然 資産 の生産 活動 として取 り扱 わないで; 人 工 的 な拡 張 として表示 す る。

再生不可能 自然資産の場合,枯 渇資産が既 に遥か昔 に 「生産」 (利用 し尽 く)さ れている場合 には,生 産概念は適応的 とは思 えない。生産概念の妥 当な使用 は 生物学的資産の分野では考 えられ よう。 (ibid.,(5。41))。

7.2‐不確実 ・報酬評イ面法(thei COntingent valuation method)    .

環境サ‐ ビス評価法 では,そ の質 に影響 しない範囲で 自然資産の消費者/環 境サー ビスを受け るために,経 済活動 で負担 され るどういった犠牲 を引 き受 け

る意志があるか を,環 境サー ビスを消費 している個々人に聞 く方法がある。 こ のアプ ローチは,不 確実 ・報酬的評価法 (the contingent valuation methOd#)

(OECD 1989,4章 4節 )と 呼ばれ るが,本 稿 第 3章 3‐2で 検討 した とお り,家 計消費活動 レベルの個別的な 自発的低減 を申 し出させ ることによ り,あ る消費 活動の減少,あ るいはよ リダメー ジの少 ない活動で消費活動 を代替す るかのい ずれかの形 をとることが望 ましい とされている (ibid。,(5.46))。

注 :#)こ の評価法は名の通 り 「不確定的 (contingent)」で;例 えば長谷川 (1991)では 「不確定評価技法」と訳 を与 えている。市場評価 はおろか代替的 な市場 も存在 しないような,歴 史的 ・文化的遺跡,文 化財,景 観;快 適環境 空間 とかいった,「環境サー ビスに係 わるアイテム」の評価法で,質 問項 目へ の回答 (個々人の見返 りを期待す る認識)の 集合 によつて価値が決定 され,

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それ に影響 を受 け る人数 を基礎 に して,そ のア イテムヘ の価値 の合 計 が 引 き 出 され る。 もっ とも知 られ て い るのが,「付 け値 ゲー ム」論 的手法 であ る。 あ

る条件の もとで,あ る財/サ ー ビスの供給量変化 に対す る個 々人の支払意思

■額 もしくは代償受取意思額 を求め る技法で,環 境的な変化が経済社会に対 し て もた らす影響 を測定す るには,消 去法的に最良の技法 として広 く受け入れ られてお り,仮 定的に得 られた消費者余剰 を比較す るには適 している(D破on ёt al, 1991)。

引 き受 け る意思のある 「最低限の犠牲」 とは,経 済活動に よる自然環境の実 際の悪化 に係 わって既 になされた実際の貨幣支 出が考 えられ る。 こうした支 出 には,家 計の実際の反響費用 を含んでいる。消費者サー ビスの減少の価値 を決 め るには;① 家計によって生 じた実際の費用 (ibid。,(5。47)),② 個 々人が受け入 れ る仮定的 な追加犠牲が経済活動 で悪化 した 自然環境か らの反響 を除去す る

消費サー ビスの減少価値」を代替す る。.そ れは,実 際の及び追加 された家計の 帰属反響費用 とい う二つの要素か らなる(ibid.,(5。48))。報酬評価概念 を採用 し て消費者/環 境サ■ ビスを価値づ け るこのアプ ローチは,ハ ン ドブ ックの版Ⅳ.

1と Ⅳ.3に述べ た負担費用の概念 を拡張 して使 われている(ibid。,(5。51))6し か しこの評価法は,貨 幣 タームでそのアイテムの価値 を表明す る個々人の能力の 科学性 いかんの判断に よる。Tisdell(1993)がいみ じくも指摘す るように,と く にエ コシステム としての 自然環境か らのサー ビスにかかわる評価の場合,人 間 以外の 「生 きもの」の存在 を,評 価す る個々人が 「物質的理由 (昆虫,鳥 類, 草花)以 上の もの」 として価値 を認め るか どうかに関わっている。 そ うい う意 味で,評 価決定のインタビュー され るサ ンプルの個 々人 をどう抽 出す るかが, 現実的に大 きな問題 であろ う。 そのバ イアス (偏り)を 何が もた らすか とい う

ことである。

Oサ ンプル回答者が 自ら望む結果 を得 るために影響 を与えるために,そ の回答 .を左右 させ る可能性がある (戦略的バ イアス)。

:サ ンプル回答者が保護 されるべ き自然区域 を訪れ見たこともないままで,二

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者択一 だけが求め られ る質問か ら生 じる情報欠落のバ イアス。

0環 境財 を維持す るために導入される措置で,個 々人による税の支払が支払意 志 とは釣 り合 わないような場合 の手段 におけ るバ イアス。

・Inll答者が偏見のない情報 を提供 されていて も,そ の履歴に於いて環境財の提 供す る利益 を正 当に評価す ることの出来 ない ようなバ イアス。

0ゲ ームの出発点バイアス。etc.

しか しこの評価手法は, 自然公 園な どの 自然区域 を含む環境財/サ ー ビスの 評価手法 として, ます ます使用 されて きていることは否め ない。

7.3 土地の処分サー ビス,生 産サー ビス (SEEA ttV.4)

既 に本稿 4章 で検討 した通 り,発 生費用 と負担費用は,特 定の国の特定の期 間におけ る自然環境へのス トレス(負担 された費用),及 び他 の国の次代 の人 口 に影響す るに違 いない悪化 した 自然環境か らの反響/反 応 (発生費用)と 係わ った費用 を測定 しているので,直 接に比べ られるものではない。地球的長期的 な問題は,特 定の場合 を除けば,発 生費用 と負担費用の直接の比較の可能性 を 断 ち切 っているように思われ る(ibid.,(5。49))。従 って,環 境サー ビス概念の導 入は,環 境問題 を分析す るためのオールタナティブな観点 を示す二つの異なっ た概念の範囲内でのみ果 た し得 ると見た方が よいだろう。一つは,景 観 とエ コ システム を含んだ土地の処分サー ビス と生産サー ビスの価値付けアプ ローチに は,発 生費用概念 を採用す る(ibid。,(5.50))。いま一つは,不 確定的評価概念 を 採用 して消費者サー ビスを価値づ け るアプ ロ`―チである。 これは,負 担費用の 概念 を拡張 して使か うこ とがで きる (ibid。,(5.51))。

まず,土 地の処分サー ビス,生 産サー ビス (SEEA ttV。4)を 見 よう。表 5.

7は ,土 地の処分サー ビス と生産サー ビスの導入の コンセプ トを示す。表 5。7に 示す SEEAト リクスは,本 稿 4章 で既に紹介 した SEEAの 完全 な列 (RC)と

コラム区分 (CC)を 構成 している (ibid.,(5.54))。また,こ れは版 V.2へ の代 替 を示 している。処分サー ビス と土地の生産サー ビスの導入 を除いて,生 産範

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域 は家計活動に関 して拡張 されている(ibid。,(5。55)):な お, 自然資産の利用 を 価値づ け るための基本概念は,メ インテナ ンス費用アプローチの ままである。

自然資産の枯渇の取扱いは,SEEA ttV。 2以 降変 えられていない。枯渇 (減耗) 費用は,そ れ を減耗 させ る産業 またはその他の家計活動への投入 として (表5.7, 列 9, コラム 1か ら 3), ま た 自然資産の価値の減少 として (列9, コラム10と 12)表 示 されている (ibi.,(5.56))。

土地,景 観 などの利用によって枯渇 して枯渇減耗す る自然資産及び廃棄物の 排 出の環境費用の取扱いは,こ こでは 2つ のステー ジで表示 され る。土地,景 観 などの利用の費用 (列10)は ,第 一のステ ヽシプでは,産 業ない しはその他の 家計活動の投入財 (コラム 1か ら 3)で はな く,土 地の生産サー ビスの投入財 (コラム 5)で ある6同 様 に,廃 棄物の経済的 自然環境への排出の環境費用 (列 11)は ,初 めのステレプでは,生 産活動 「処分サー ビス」の投入であって,そ れ を排 出す る産業あるいはその他の家計活動の投入 (コラム 1か ら3,及 びこ の活動の人工資産の場合 にはコラム 9か ら10)で はない (ibide,(5.57))。処分サ ー ビス と土地の生産サー ビスの産出価値は,環 境費用 と等 しい (表5。7の 列21, コラム 4と 5)。 この 「投入法」は,SNAで の非市場生産の総産 出の価値付け に使 われ る方法 と類似 している。

この ように,環境サー ビスの二つのタイプの使用は,表 5.7の列 5と 7に 示 さ れ る。 これ らのサー ビスを,廃 物 を排 出 し土地 を劣化 させ る活動 と結び付ける ために,環 境サー ビスは,一 部 を産業の間接的消費またはその他の家計消費活 動 (列5と 7, コ ラム 1か ら 3),一 部 を非価格資産勘定の追加環境費用 (コラ ム 9か ら11)と して分 け られている。SEEA ttV.2と 比較 して,こ の取扱いは 環境費用 を,最 初のステ ップではな く,そ れ を環境サー ビスの投入 として扱 っ た後の第 2の ステップにおいて,相 応の経済活動 と結び付ける。環境 と経済の 相互作用の追加情報は,こ こでは提供 されていない (ibid.,(5。59))。

廃物の排 出費用の取扱いにおけ る概念的変化 はまた,廃 物の越境的なフロー の概念の修正 をもたらしている。列11の環境費用の 「輸出」 と 「輸入」 を示す

(14)

代 わ りに,処 分サー ビスが輸 出され (列5)ま たは輸入 され る。輸入」と 「 出」の意味が根本的に変わっているこ と。環境費用の輸 出は処分サー ビスの輸 入 と相応 してお り;環 境費用の輸入は処分サー ビスの輸出 と相応 している。処 分サ‐ ビスの産 出価値 は,排 出された廃物の源が どこであれ,国 内 自然環境の すべ ての処分活動 を含む。 もし廃物が海外か らの源 であれば,国 内は処分サ ビスを輸 出 している。 もし国内経済が外国に廃物 を排 出 しているのであれば, 国外の処分サー ビスを輸入 しているこ とになる。廃物の越境 フロTの 分析 にお け るこの変化 は また,このフローに相応す る貨幣価値 の記号の変化 を意味す る。

環境費用のマ イナス記号 に も拘 らず,処 分サー ビスのフローはプラスの記号 を もっている (ibid。,(5.60))。

SEEA ttV.2と 比較 して,処 分サー ビス と土地の生産サー ビスの導入は,マ クロ経済的集合 には影響 しない。環境費用 と生産活動の投入の合計は変 わって いないのである。環境費用はただ,利 用す る自然資産の費用 としてそれ を扱 う 代 わ りに,生 産サー ビスの利用 として示 され るだけで,版 V。4の EDP(表 5。8, 列16),市 場価値 での EDP(列 18)及 び NDP(夕 120)の集計は,SEEAの 版 V.

2と 版V.4の 双方 と概念的には同 じである (ibid.,(5。62))。

H A N D B O O K 表 5 。 7 : 家 計 サー ビス を伴 う SEEAマ トリクス/ 土 地 の処分 サー ビス と生産 サー ビス (V.4版 )一 般概 念 136頁 参照

7。4 消 費者サー ビス (SEEA ttV.5)

自然環境が提供す る消費者サー ビスを代替的に導入 した コンセプ トは,表 5.

9に 示 され る。これ らの概念は,SEEA ttV.5に 関連 している。自然環境の消費 者サTビ スは, 自然環境の 「生産的」活動の結果である (表5.9, コラム 6)。こ れ らのサー ビスの総産 出の価値 はマ イナスを表示 し,家 計で負担 され る実際の 反響費用及び家計が被 る意志のある帰属反響 費用 を加 えて測定 され る (本稿 第 4章 4。4.3参照)。消費者サー ビスの記述がそれ らサー ビスの減少 を記録す るの

(15)

で,そ の二つの費用要素 はマ イナスの記号 を得 ることになる (ibid。,(5.64))。

消費者サニ ビスの総産 出価値 は,こ れ らサー ビスの投入価値 として計上す る こ とはで きない。消費者サー ビスの (マイナスの)価 値 はその (マイナスの) エ コ付加価値 と相応 し,処 分サー ビスが,リト出された廃棄物の発生源 とは関係 な く,版 V.5の EDPを 加減す る (表5。9の 列16)(ibid.,(5.65))。したが って消 費者サー ビスの利用は,比 較的に複雑 な方法で記録 されている。消費者サー ビ ス を家 計 の最 終 消 費 と しての み取 り扱 うこ とは単 純 化 に陥 るか らで あ る (VanoH,1991)。

この概念は:消 費者サー ビスが環境サー ビスの消費 と並行 して実現 された特 別 な家計活動 と係 わっていない とい うこ とで不便 きわ ま りない。 そ ういった活 動は,生 産 と消費の性質 をもつ その他 の家計活動 と同様 に,産 業生産 の雇用活 動 を含 んでいるのである。 い くつかの場合,国 内に滞在 している個 々人への悪 化 した 自然環境の反響 の分析 は,人 々の時間利用並 びに彼 らの当該活動 を伴 う 環境影響 と関連 して計算 され る (ibid。,(5。66))。

その考察 は,次 のステ ップ を踏んで 自然環境の消費者サー ビスの利用 を表示 す るこ とでよ り完成 された概 念へ導 くこ とが出来 るとされている (ibid.,(5.67‑

5.70))。

―第一のステップ :

消費者サー ビスの (マイナスの)価 値 は,間 接消費 として家計のそれぞれ の生産 と消費活動の間で割 り当て られ る(表5。9の 列 8,コ ラム 1か ら3)。そ うした取扱 いは,消 費者サー ビスをそれぞれの家計活動 と関連 させ ることで ある。

一第二のステップ :

こうした消費者サー ビスは,活 動のエ コ付加価値及び付加純価値 を加減す るこ とのない当該活動の副産物 として記録 され る(表5。9の 列21)。こうして この活動の総産出はその中間消費 と同額 までに減少 され よう。

一第二のステップ :

(16)

自然環境の消費者サー ビスは,活動の副産物 として割 り当て られ る(列2か ら 4 ) 。環境サー ビスの価値 は,個 人消費の一部 となる (表5。9 の コラム 7 ) 。

HANDBOOK 5.9三 環境サービスを伴 うSEEAマ トリクス/消 費者サービス (V.5版)一 般概念 137頁参照

第 8 章   内 部環境 保 全 活 動 の 外 部化 ( S E E A   t t   V 。6 )

環境保全サー ビスを表示す るメ リッ トは, そ れが内部及び外部のいずれであ って も, いかなる概念的な変更の必要 な しに, 現行改言丁S N A 体 系にデー タが部 分的なイ面値 として適応す るとい うことである。 しか し言己録す る方法が複雑 であ

るこ とを避けなければな らない。

①一般の経済主体が行 う内部の (「 付属的な」 )環 境保全サービスは,た だその

投 入 だ け で カバ ー され て い る。

②他方 で,生 産 したサー ビス産 出を他 の産業に供給す る特殊 な産業があって, 外部環境保全サー ビス として生産す るもの として記録 されている。

これでは,後 者は不利 を被 る。更にまた,環 境保全活動 を分析す る投入一産 出モデルは,異 なったモデル化構造 を必要 とす る環境保全サー ビスの二つのタ イプ を勘定に入れな くてはな らないことになる (ibid。,(5.73))。

この現行 の異なった取扱いは,投 入が 自分の 目的のため及びそれの新 しいサ ー ビス産業部門への移行のためになされる場合には,産 業か らの内部的環境保 全サー ビスヘの投入 (中間消費 0人工 固定資産の利用 ・生産への純課税 ・雇用 者の給与)を 区別す るこ とによ り統合化す るこ とが望 ましい。内部サー ビスに は価格が存在 しないので,こ れ ら産業の投入の合計に等 しい付加総産 出が,こ うした外部化 に よって表示 され るとい うこ とを意味す る。外部化 されたサー ビ スは,内 部 目的のための当該環境保全サー ビスを生産 したこれ ら産業の中間投 入 として位 置づ け られて利用 され るこ とになる(ibid.,(5。74))。この内部環境保 全サー ビスの外部化 は,全 経済の総産 出におけ る増加 を伴 い,一 方で付加価値

(17)

全体 は変わっていない。すなわち,環 境保全活動におけ る付加価値の追加は, 内部サニ ビスを前 もってな した産業の付加価値におけ る減少 と相殺 しあらてい るか らであ る(ibid.,(5。75))。この処理 は,既 に改訂 SNAの 章 XXIで 提案 され ている.(国 連1992)。  :       ■

表 5:11は ,外 部化 された内部環境保全サー ビスをともな うSEEAマ トリク 不を示す (それ ぞれ,コ ラム 2と 列 3を 参照)。SEEAの このバー ジ ョンは,版 V.6と 呼ばれている。 これは,ハ ン ドブ ック節 4.3で記 した版Ⅳ.2に基づ いて いる (本稿第 4章 4。312参照)。環境費用は,こ こではメインテナ ンス費用概念 に従 うて,す なわち家計活動に係わって生産範域の拡張 を意味す る版V.2を も って 計算に入れ られている。       ‐

HANBOOK表 5。11外部化された内部環境保全サービスを伴 うSEEAマ トリク ス (版V.6)一 般概念 ,138頁参照 │‐         ‐  │      ・

外部化 された環境保全サ‐ ビスの産 出は,'これ らサー ビスの生産めために必 要 な投入に よ り価値づ け られ る。 これ らの投入はただ,実 際の費用である (コ ラム 2):す なわち,中 間消費 (表5:11の列 2か ら 4),人 工固定資産の利用 (列 11),生 産への純課税 (列15)及 び被雇用者の給与 (列16)で ある9外 部化 され た環境保全サー ビスの帰属環境費用 (表5.11の列 5か ら9)は ,市 場評価 (列 13)1とエ コマー ジン (列14)に よる調整によ り相殺 され る。それ故に,そ れ ら 帰属環境費用 は外部化 されたサー ビスの価値 には何 の影響 も持 たない。経常剰 余 は,産 出価値が実際費用 と等 しいので,ゼ ロである (表5。11の列17を参照)。

産出価値は D ニマ トリクスとして表 5 . 1 1 で記され, こ のハ ン ドブッタの節 5 . 1 で 述べ た家計活動の追加記録 と同 じ方法で拡張 された生産範域 を表 している

(ibid.,(5.77))。       ‐       ‐

外部化 され た 内部環境保全 サー ビスは,情 報 の 2つ の タイプ を表示す るこ と

が可能 な よ うに区別 され るよ うに工 夫 され るこ とが必要 であ る │(ibid(5̀78))。

(18)

そ して外部化 された環境保全サ早 ビスは,そ の 自己 目的のためになされている それぞれの産業において利用 され るのでなければな らない (表5.11の列 3を 参 照)。こうした産業は,外部環境保全サー ビスを生産す ることができ(コラム 1), あるいは環境保全サー ビス以外 を生産す るこ と (コラム 3)が 出来 る。 これ らの 産業の中間投入財 には,外 部化 された環境保全サー ビスの生産のための中間消 費分 を控除 し (列2と 3, コラム 2),外 部化 されたサー ビスの価値分 を加 える

(ダ13)。  .

これ と比・して,内 部活動 として元々外部化 されたサァ ビスを行 っている産業 の付加価値の費用構成 (固定人工資産の利用,生 産税,雇 用者の給与)は :外 部化 された内部サー ビスの生産の付加価値分 を減少 させ る(表5。11の列11,16, 17, コラム 2)。 産業の経常剰余 (外部化 された環境保全サー ビスの生産 を除 く

と)は 変わっていない (ibid。,(5.80))。

外部化 された内部環境保全サー ビスの概念は,本 稿第10章で検討す る投入一 産 出モデルで環境保全サー ビスを分析す る際の枠組み として使われている。一 方では外部化 された付属的活動の概念の導入が,SEEAの 基本概念の文脈にお いて絶対的に要請 され´てはいないので,こ の ことは投入一産 出アプ リケー ショ ンにおいて きわめて重要 となる (ibid.,(5.82))。

第 9章  ア メ リカ合 衆 国の :EESA」

ア メ リカ合衆国での SEEAの 検討 は,グ リー ン GNPと しての IEESA(Inte‐

grated Economic and Environmental Satellite Accounts)として,商 務省の 経済分析局 (The Bureau of Economic Analysis)によって進め られ,一 応の 骨組みが公表 されている。 それは, 自然環境資源 を 生産的資産」 として全面 に打 ち出 した内容 で,こ れ を 「国民の富」の一部 として取 り扱い,そ こか ら派 生す る財 とサー ビス として捉 えようとし,そ の部分 の所得 ・生産 ・消費への貢 献 を測定 しようとす るもので,こ れは,従来か らSNAへ の組込み を進めて きた 鉱物資源での手法 を他 の資源に も拡張 して応用す ることか らスター トしょうと

(19)

するものである。経済分析局は他に,1970年代半ばから 「 汚染除去」や 「 管理 費用」の測定を始めていたので, クリントン大統領が1993年のア ースデイの日

に指示 した 「グ リー ン G D P 」 の策定作業 ( I E E S A ) に 1 年 内に 目度 をつ け るこ とが で きた。分析 局 が ま とめ た論稿 は INTEGRATED ECONOMIC AND

ENVIRONMENTAL SATELLITE ACCOUNTS"(1994:4)で あ るが, そ の

枠組みは,現 行 の SNAを あ くまで も補完す る「サテライ ト勘定」とい う形式 と なっている。 もちろん,長 期的にはそれが,枠 組みその もの として完成 させ る 展望 をもつ ことには変 わ りはない。ア メ リカでは既 に,鉱 物資源 は国民的生産 資源の一部 として認定 されてお り,そ の大 きさは国内私的資本 ス トックに比 し て 3か ら 7%を 有 していると言われている(検認 されている限 り)。資源減耗 な い し発見分 を所得/生 産に含め,資源価値 を資本 ス トックに組み入れ ることは, 鉱業の収益率の態様に大 きな変化 をもたらす と認識されていた (もしそうであ れば,資 本収益率は現行の国民計算方式よりも低 く見積 られるからで,IEESA 試算によると,1958年 か ら1991年のそれは,SNAに よる場合の23%と は違 っ て,4%な いし5%に なる)。

この報告書は,い ま一つの報告書である1994年4月 における「ビジネス現況調

査」 Accounting for Mineral Resources:Issues and BEA's lnitial Esti‐

mates,"と併せて,経 済 と環境の相互関連に関する勘定枠組みにかかわる新た なステップで,そ れは国連統計局がまとめた SEEAハ ン ドブックの作業 と関わ りなが ら,な おかつ独立 した作業成果である。さて,鉱 物資源 を生産的資本」

として取 り扱 うことは,こ の 「ビジネス」報告書か ら具体化 している。その測 定値 をなす1958年か ら1991年のデータは,石 油 ・天然ガス ・石炭・金属等では ほぼ完全に得 られている。 しか しこの報告書が IEESAと の関わ りで意味をも つことは,そ れが過去33年間のス トックの変動数値 を扱いながら,鉱 物資源の コンセプ ト的な論点を整理 していることであろう。局長の Carol・Se Carsonは,

年 を重ねて,国民経済計算はこうしたコンセプ トの批判的検討か ら得 るものが あった。その同 じことが,経 済分析局が新たな経済・環境勘定 と呼ぶ IEESAに

(20)

とって も言える」 と述べ ている。つ ま り,多 くの 点で経済 と自然環境の相互作 用,関 連性が分析対象になったのである。すなわち,      ‐

一生産に利用 される自然資源 (例えば石油 ・グス埋蔵や樹木)が 「国民の富」

に含め られ,そ の資源利用率が課題 とされて きたこと。

一鉱業生産者の所得に探索機具 0鉱山施設等への報酬や鉱石への報酬が含 まれ:

うち鉱石 その ものへの帰属が問われて きたこと。

一探索 と技術革新による自然資源の検認ス トックヘの経済活動の付加

一家計 ・政府 ・企業はすべて,環 境のメインテナンス及び修復のための支出を す るが,そ の負担割 当は どうなるか。

一廃棄物の大気 ・水への経済的処理による環境悪化作用のため,そ の浄化費用 は木材伐採や漁獲の費用 よ りも高 くつ くこと。

こうして,現 行改訂 SNAよ りも経済 と環境の相互作用に関す る勘定的な構 成化が進め られ,IEESAへ の確実なデー タ基礎が得 られて きたのである。もち ろん IEESAは ,現 行改訂 SNAに 基づ いて構成 されてお り,:それに とって代 わることを期 していなか った。 それはあ くまで も, 自然資源のス トック及びそ の変化の記帳に関わる 「サテライ ト勘定体系」に とどまったが,1993年 になる

とやや作業の状況は変わってきた。 先にあげたクリントン演説を一つの契機に,

「自然資源の枯渇/減 耗」の計算という課題が付け加えられ急がれたからであっ た。

す でに見 た通 り, S E E A は 経 済 と環境 の相 互作用 の包括 的統合勘 定 を 目指 す ため に, 段 階的 に作業 を進め て い こ うとい う段 取 りであ る。 そ してその出発点 が S N A   1 9 9 3 年 版 であ る。それ は環境勘 定 の必要 を予 見す る幾つかの改訂 が試 み られ て い る。I E E S A 報 告 書 が,こ れ を起 点 とす る SEEA作 業 の段 階 を 4局 面 に方法づ け て整理 して い るの で, 引 用 してお こ う (本稿 です でに前述 してい

る音6 分 と重複 す るが) 。

<Stage A>SNAか らの環境 に関 わ る経 済活動及 び資産 を分 離 し;追 加 詳細

化 す る。 つ ま り,環 境悪化 の防止並 びに修 復 を意図 した実際支 出 を識別 す るこ

(21)

とであ り, 自然資源資産のス トックの増減を含む自然資源の供給 と利用 (減耗 /劣 化)を 産業の中間投入財 と投資;家 計 ・政府の最終消費,及 び輸出入で表 示する。

<Stage B>こ れは,<stage A>の 物質的な相方 として取 り扱われる。つま り,経 済勘定に含 まれる経済価値に由来 したものとして価格づけられている物 質量が扱われる。この物質勘定が, 自然資源勘定及び物質 ・エネルギー均衡勘 定への橋渡 しとされるのである。<Stage C>こ の段階になると,経 済 と環境め 相互作用 についての よ り包括的で明 白な 尺度が用意 されているもそれは,市 場 と結 び付 いた価値 の使用 と代 わるもの としての 「代替価値法」 とで も名付け ら れ る手法の採用 である。 これ は SNA 1993年 版に使 われている手法で,環 境資 産の少 な くとも現在水準 を維持す るための 「メインテナ ンス費用」に基づ き, そ して また不確定的 ・報酬 (contingent)価値 ない しは 自然資産減耗/枯 渇 :劣 化 を減ず るための支払意思に基づかせ ている。 ここでは,国 民生産 0投 資 ・所 得及び国富の測定への自然の効果が明示的に記される。Stages Aとstage Bで は,SNA 1993年 版 と同様に,資 産価値における変化及び生産要素の間での所 得分酉己における変化 として,環 境の効果が記されているが,そ の変化は国内総 生産 (GDP)・最終消費 0純国内生産に明示的に影響 していなかった。

<Stage D>に なると,SEEAは 一層拡張されている。それは,す でに本稿第 6, 7,8章 で検討 したように,家 計生産,レ クリエァションを始め とする環境サー

ビスの利用 も取 り扱っている。

経済分析局の IEESAは ,こ の SEEA作 業過程 の経験 を生か しそれに準 して いる。IEESAの フレームワー クも,「サ テライ ト」勘定 として構築 された。しか しIEESAは 若千の点で SEEAと は違 った構成 をもっている。その構成的な特 徴 を見てお こう。

IEESAが 構成的に絞 り込んだ経済 と環境 との相互作用は:市場活動及びそこ での価値づ け と関連 させ られているι従 うて勘定は, 自然資源並 びに環境資源 を 「生産的資産」のように扱い,建 築物や施設 とともに 「国富」の一部 と見な

(22)

すので,そ れからの財やサー ビスのフローが測量される生産への寄与分 とみな されることになっている。だか ら,勘 定は,経 済 と環境の相互作用がさらに理 解 され分析 される度合によって,一 層詳細に支出や資産に計上されることにな る。 こ のように IEESAは , 産業 ・F f得・製品ごとに, さらには地域 ごとに, 自 然 ・環境資源の経済活動への寄与 として究極的には計上されることになる。

自然・環境資産が,経 済勘定においては 「生産的資産」であるということを, IEESA報 告書は次のような単純な事例 として説明を与えている。この説明は経 済学にとってもきわめて分か りやすいので,引 証 しておこう。そのシンプルな 事例において,生 産か らの全ての所得は 「賃金」 と 「利潤」か らなるが,利 潤 は生産に際 しての資本の減耗分 を補 うための 「減価償却」を控除されるから, 従来の経済勘定では次のように表示 される。

賃金 ………・6 , 0 0 0 Plus:禾 りi閏 ¨……‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥………¨¨‥‥………¨…¨0 3,000

減価償却 ・ ………・ ………・1,000 国内総生産 (GDP)… ………10,000

GDPは 減価償却Lを 含んでいるので, もし国民が GDPの 全 て を消費 して しまうと,次 世代が取得す る生産 キャパ シティを食いつぶす ことになって しま う。故に,GDPは 持続可育ヒな所得」とい うわけにはいかない。従 って従来の 勘定計算では,「持続可能 な所得」の指標 として,「国内純生産」(GDPマ イナス 減価償却)が 用意 されて きた。

国 内総 生 産 … … … 10,000 Less:減 価 償 却  ‥………¨………¨…………¨¨¨¨01,000 国 内純 生 産 (NDP)… … … … 9,000

従来の経済勘定では 「資本」を「構築物及び施設」

では自然̀環境資産 もこれ と同じ取 り扱いをしよう

に限定 して きたが,IEESA とす るのである (「国富」 カ

(23)

テゴリーでも同様な取 り扱いがされる)。

ところで従来の勘定では,(1)減 価償却だけが実際の持続可能な利潤のため の 「減数」 とされていて,「枯渇/減 耗」分は計上 されていない。 (2)減価償却 だけが NDPを 測定するために GDPか ら減数されるが,「枯渇/減 耗」分は計 上 されていない。(3)資本形成は追加 されるが,検 認による資源 リザーブヘの追 加は計上 されていない。

資源 リザーブの枯渇減耗は,生 産に際 しての資源使用分の費用を意味するの だから,次 の事例にみるように,IEESAに 再構成されたGPP,NDPの 関連 と なる。

賃金 ………∴・ ………・6,000 Plus:禾 U潤 (IEESA) ¨ ………¨¨¨¨¨‥‥¨¨………・ ,¨¨,・ ¨… 2,900

減価償却 ……・ ・ :………:・ ・ ……・1,000 枯 渇減耗 ………・ 100 国内総生産 (IEESA)̀・………・ ・ ̀……….lo,o00 Less:減 価償却 ・ ………・ :・ ………・ ・ :0……01,000 枯 渇減耗 ………・ ・ :・ ………  100 国内純生産 (IEESA)… ………08,900

幾つ か の特徴 が浮か び上 が ってい る。

・枯渇減耗 の計上 は,利 潤 を減少 させ GDPの 構成 を変 えるが,GDP自 体 は 減数 され て いない。

O枯 渇減耗 の計上 は,従 来勘定 NDPと 比べ ると,NDPを 減 少 させ る。

報告 書 では,確 定 したデー タの得 ちれ る鉱物 資源 を事例 に した説明が な され て い る。

従 来 の勘 定 では発 見 され た追加 リザ ー ブ の計上 され な い その分 が 「資本 形

成」として扱 われ るため に,GDPに 追加 され てい る。IEESAは 産 業生産 に資源

ベ ー スでの変化 を反映 させ てい るのであ る。従 って,IEESAの NDP"は ,確

か に報告 書 の指摘 す るよ うに,「持 続可能 な所得 」カテ ゴ リー として よ り適 して

(24)

賃 金 ……… 6 : 0 0 0 Plus:利 潤 (IEESA) ¨ ‥‥‥………¨‥‥‥‥‥‥‥¨¨¨¨…………¨ 3,050

内 :鉱 石 リザー プにおけ る資本形成 ………0150 減価償却 ¨………:・ …….………・1,000 枯 渇減耗 ………  100 国内総生産 (IEESA)・ ………・ ・ 10,150 Less:減 価償却 ・ …・ ………・1,000 枯 渇減耗 ・ ………,・ ・ ……… 100 純 国内生産 (IEESA)・ ……… 9,050

いると言える。 この種 のすべての資源 0環境資源 を測定す る事の如何 により, GDP水 準が国民 自然資源ベー スでメインテナ ンスされ るか どうかの評価が定

まるか らである。IEESA表 1は これ を概括的に総合化 している。

同表 1は ,入 手可能 なデー タによって IEESA勘 定の枠組み を表 した もので, NIPA作 成の資産及び NIPAベ ー スの評価 による既成デー タを分離 し (列1

‑13),以 下に言及す る評価法に基づ いた底土資産のプ ロ トタイプ測定 (列36‑

31),開 発 した 自然資産の rough order・of一magnitude"ま たは入手可能 な測 定 (列22‑35 and 42‑47)及び非人工的/環 境資産 (列48‑55)を取 り扱 っている。

IEESA Table I.― IEESA Asset Account,1987 [Billions Of dollarS] 139頁 参照

コラム 1は 期首ス トックの評価額 である。コラム 2‑5が ,勘 定期 中のス トッ クの さまざまな変動 を記す。列 をみ ると,IEESA資 産勘定が非価格資産 (nOn̲

financial assets)を含 んでい るこ とが了解 で きる。 それは SNA 1993年 版 と SEEAを 踏襲 していることが分か るが,そ の副カテゴ リーの幾つかは再構成 さ れている。非価格的資産の多 くを従来の所得や国富勘定に複写 した「人工資産」

と,「開発 された 自然資産」に分 け られている。環境資産 として:「未開発の生

(25)

物資産」「未開地」「水」及び 「大気」があ り, うち環境媒体 の 「水」 と 「大気」

はス トック変動の経済的効果の問題 として取 り扱われ る。

なお,検 認 された資源 リザー ブ及び耕作地 を,そ れ を確証す るための支出を 要 した場合,「人が生産 していない 自然資産」とす ることには若千の無理がある。

例 えば,IEESA報 告書は 「検認底土 (地下資源)資 産」 と 「農地」を例示 して いる。

検認底土資源に関 してであるが,SEEAで は 「非人工的資産」 として区分 さ れているが,IEESAは 「開発 された自然生育資産」に並べて,資 本形成に準 じ て 「開発 された 自然資産」 カテゴ リーに加 えている。 また 「農地は,未 耕地 を 多年 にわたって収穫 をもた らす商業的に価値 のある耕作地に転換す るために支 出が要 る, とい う具合 いで生産 され る」。 こうした開発 された 自然資産 は,「 自 然資産 とい う資本形成」 とい う扱い と見なされ得 るのである。 またこの開発 さ れた資産 は,SEEAの それ と比較 して「土壊」の扱い方で違 いがある。SEEAで は,農 地の 「生産的土壊」は農地 と別個 に扱われている。

IEESAで は,農 地の価値が土壊の価値 と離 し難い とい うことで,「土壊 は農 地の副 カテゴ リー」として区分 された。「土壊侵食」とか 「枯渇」が農業生産性 に与 える影響 とか土地価値 はアメ リカではまだ小 さい と言われているのである が,侵 食がその水質に与える影響が環境質 には無視 しえないので,侵 食は 「資 本形成云々」では くくられていない。

環境資産」 とい うグルニ ピングは,こ うして,単 に原料 として生産 に投入 され るような 「開発 された 自然資産」と区別 された,「経済的価値 を有す る自然 資産」 をまとめあげ ることになっている。未開発的な生物資源 (例えば,海 洋 で漁獲 されたマ グロ)は 「環境資産」に含 まれ るが,漁 場 で養殖 された魚の場 合 は明 らかに 「開発 された生物資産」である。「未耕作地」「未検認の底土資産」

水」「大気」 といった類は 「環境資産」にカテゴ リー され る。 そ して,こ の環 境資産 は 「人工的 ・開発 された 自然資産」 と区別 され るが,こ うした資産にス トック付加す る投資は構築物 ・施設及び開発 された資産のス トックヘの付加 と

参照

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