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日本の都道府県における資源蓄積量に基づく生産性 分析

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

日本の都道府県における資源蓄積量に基づく生産性 分析

江口, 昌伍

https://doi.org/10.15017/1931686

出版情報:Kyushu University, 2017, 博士(経済学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

(2)

(様式6-2)

氏 名 江口 昌伍

論 文 名 Productivity Analysis of Resource Accumulation in the Prefectures of Japan

(日本の都道府県における資源蓄積量に基づく生産性分析)

論文調査委員 主 査 九州大学 教授 加河 茂美 副 査 九州大学 准教授 堀井 伸浩 副 査 九州大学 教授 藤田 敏之

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

本論文では、まず、1970年から2010年にかけて日本の各都道府県に蓄積された社会基盤ストッ クデータ、各都道府県の就業者数、地域内総生産に関するデータをデータ包絡分析法と Malmquist 生産性分解法に適用し、各都道府県における生産活動の効率性の長期時系列分析を行った。1970 年における効率性分析の結果から、東京都、大阪府、熊本県などの9つの都府県における生産活動 が効率的となっており、これらの都府県は蓄積された社会基盤ストックが生産活動に有効に利用さ れたことが分かった。また、Malmquist分解分析の結果、1970年から1990年にかけて、70%以上 の都道府県で生産性が向上しており、平均で約 12%の生産性の向上が見られた。一方で、1990 年 から2010年までの生産性の変化を見ると、対照的に、約80%の都道府県で生産性が低下しており、

平均で約8%の生産性の低下が見られた。

次に、生産活動に付随する CO2排出量を考慮したデータ包絡分析法を用いて、都道府県における 生産活動の環境効率性を評価した。結果から、1992年から1999年にかけて日本全体として環境効 率性は低下傾向にあったが、2000 年以降は大きく向上し、2008年には 1992 年時点と比較して、

平均で約11%の環境効率性の向上が見られた。加えて、推計された環境効率性を被説明変数、各都

道府県における人口集積度や産業構成比などを説明変数とした回帰分析を行った結果、人口集積度 は環境効率性の向上に寄与する一方で、第三次産業の割合の増加が環境効率性を低下させていたこ とが明らかとなった。

日本社会に蓄積されているストックの利用価値を示す生産性指標を整備し、生産性の面からどの ような都道府県が社会基盤ストックが有効に利用されていないのか定量的に分析・評価している点 は高く評価できる。

以上のことから、本論文調査会は、江口昌伍氏より提出された論文「Productivity Analysis of Resource Accumulation in the Prefectures of Japan」を博士(経済学)の学位を授与するに値す るものと認める。

参照

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