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チ ョ ッ パ ー 回 路 の 一 改 良 と 解 析

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(1)

S C R

チ ョ ッ パ ー 回 路 の 一 改 良 と 解 析

信*

A   I m p r o v e m e n t   o f   S C R   C h o p p e r   C i r c u i t   a n d   I t s   A n a l y s i s Terunobu Chino

l.

ま え が

直流チ ョッパー回路は,繰返 し周期を一定 として,オンオフの比率を変える′ルス幅変調 方式,オシオフの比率を一定 として,繰返 し周期を変えるパルス周波数変調方式,あ るいは 両者を混合 して変える混合方式に よって,容易に直流電力を効率 よく制御出来 るため,直流 電動校の速度制御等について広 く研究 されている。現に

SCR

チ ョッメ‑に よる電車の速度 制御が実用期に入ろ うとしている。

その代表的な回路は

,Mo r g a n

回路

,J o ns e

回路, お よび振動型回路 として知 られ一長一 短を持 っている。三回路を比較す ると

,Mo r g a n

回路は,転流補助

SCR

が不要 とな りSC

R

は一個で済みゲー ト回路 も簡単 となる等の利点があるが,良質の可飽和鉄心を要す ること, 主電流のオン時間が可飽和 リアク トルの飽和に より決 まって しまい,パルス幅変調の制御が 複雑 となる欠点がある。 また電源お よび負荷の変動に対 して影響を受け易 く,他の方式に比 べ同一条件で転流失敗を起す ことが比較的多い とい う報告

( 1 )

もある。

J o ns e

回路は,単巻変圧器の作用に より転流 コンデンサの容量が小さ くて済み, 負荷変動 に対 して安定である利点があるが,主電流を流す可飽和単巻変圧器を要す ること,振動型回 路に比べて繰返 し周期が長 くなる等の欠点がある。

振動型回路は,現在 チ ョッパー回路 として最 も広 く利用 されてお り,転流補助回路に主電 流を流 さないため小型で済み繰返 し周期を短 く出来ること,効率が良い,お よび過渡的動作 が安定である等の利点があるが, 主

S CR

を点弧す る前に これに接続されている転流 コンデ ンサを充電 してお く必要があ り制御回路が複雑 とな りがちであ る。 また,一度転流を失敗 し て コンデンサの電荷を失 うと自己回復能力がない等の欠点があ り

,SCR

チ ョッパーについ ては,さらに安定な動作をす る回路が要求されている現状である。

上記享回路に比べて,チ ョッパーとして動作させた場合のフ リップフロップ回路は,効率 が悪い繰返 し周期を高 く出来ない等の理由で,チ ョッパー回路 としては,あ まり注 目されて いないが安定 した回路である. この回路の効率の低下は,主

SCR

がオフ時に コソデソサの 充放電用抵抗を流れる電流に よる損失が生 じ,抵抗を大 き くすれば この損失は軽減出来 るが, 時定数が大 きくな り動作速度が制限 (通常,最小時間間隙は時定数の10倍程度に設計す る)

されるため,繰返 し周波数の高いことが必要なチ ョッパー回路 としては不向きである。 この 欠点が除かれれば安定で優れたチ ョッパ一回路 として期待できる。本論文では, フ リップフ ロップ回路に改良を加え安定なチ ョッパ一回路を得 ることを目的 として実験を行ない良好な 結果が得られたので,動作解析を行なって改良型回路の一方式について報告す る。

*電気工学科

(2)

長野工業高等専門学校紀要 ・第

3

2.

フ リップフロップ回路

2 . 1

動作原理

1

が 71)ヅプフロップ回路で,動作は,先ず

SCRl

がオン

SCR2

がオフの状態であるとす る. コンデンサ電流は

SCRl

抵抗

R2

電源E を通 じて流れ電源電圧Eまで図の極性に充電 される。同時に抵抗

Rl

に電力を供給す る.次に

SCR2

を点弧す ると

,SCRl

のカソー ドに コ ソデソサ電圧が逆電圧 として印加され

SCRl

は直ちに消弧 して コ ソ デソサの電荷は抵抗

Rl

電源

E

を通 って流れ,図の極性 と逆の方向に 電源電圧

E

まで充電され る,同時に抵抗

R2

に電力を供給するO 再び

scRl

を点弧す ると, コ

ソデソサ電EEが

SCR2

の逆電EEとして印加さ

SCR2

は直ちに消弧 し,始めの状態に戻 る.以後同様の動作を行な

い抵抗

Rl ,R2

に交互に電力を供給する。 図1 71)ップフPップ

1

SCR2

が点弧す る時刻を時間の原点に とり, コンデンサ

C

の端子電圧を

V

c

(

i)とし,

SCR2

の順方向電圧降下を無視す ると次の式が成 りたつ。

cRl

・v

c

( i )‑E

V

,(i)の初期値を

Vc ( 0 )ニーE

として

( 2. 1

)式を解 くと

∫ v

c

( i )‑E( 1‑2 e ‑e j i L T )

とな る。

( 2. 1 )

( 2. 2 ) SCRl

が ターンオフする条件は,逆電圧印加時間 fが

SCR

Iのクーソオフ時間 f

o

より長い ことである. tは

Vc ( i )‑

0か ら求められ

( 2. 2 )

式 より

E

E( 1‑2 eCRl )‑0 / . i ‑CRl l " 2

転流が成功す る条件 として

t ≧t o

したが って,転流に必要なコンデンサの容量

C

は,

C ≧ * 2

で与えられる。

2 . 2

フ リップフ ロップ回路をチ ョッパー と して考えた場合の効率

( 2. 3 )

1

において

,Rl

を負荷

R

之を

C

の充放電用抵抗 とす る。回路の損失は

,SCR

l

,SCR2

の順方向電圧降下およびスイ ッチソグ損失

,C

の充放電損失

, SCRl

オフ時に

R2

を流れる 電流による損失である. この うちスイ ッチング損失

W

sは,ターンオフ直前の陽極電圧V ーンオン直後の陽極電流 Zお よび繰返 し周波数fに比例 し,

Ws ‑kVZ f (

ただ しkは比例 定数)の近似式で表わ され

,C

の充放電損失は

2 CE2

Fで表わ され る. したが って,効率 甲 は,入力電流の平均値を Zo

,SCR

の電圧降下を V

,SCRl

の通電時間を

To

〝とし,繰返 し 周期をTとす ると次式で表わされ る.

可 E

I

o ‑( 2 CE2 ・W s l ・W s 2 )

I

v

I Il‑ V 2 I 2

竿

) /( EIo ) ( 2

.4)

(3)

SCR

チョッパー回路の‑改良と解析

3.

改 良 型 回 路

2

は改良型回路で, フ ])ップフpップ回路に SCR2,SCR4を図 の位置にそ う入 し, SCRlと SCR2,SCR3と SCR4をそれぞれ同時 に点弧す る. 7 I)ヅプフ

p

ップ回路では主SCRlがオフ時に抵抗

R

電力損失を生 じたが,改良型回路ではSCRlがオフ時には SCR2も オフであるから,抵抗

R

では

C

の充放電損失 しか生 じないので効率が 良 くなる。

SCR2は順方向電流が保持電流以下になると自然消 弧 す る が, 回 路を方形波で トリガー した場合,繰返 し周波数が高 くな っ た 場 合, SCRlの導期間が短 くなった場合, RC の時定数が大 き くなった場合 に不安定 とな り消弧を失敗 し電源 とRとで短絡回路をつ くり動作不能 となる. この欠点を除 くためSCR4を図の位置にそ う入 して コソデソ

C

の電圧を SCR2の逆電圧 として印加 し強制転流させ 消弧を完全 な ものとし安定な動作を得ている。

1 4 1

図2 改良型回路

4 .

改良型回路の動作解析

スイ ッチの投入開放の現象は,スイ ッチの投入開放の前後では回路の構成が異な っている。

このような回路の解析は,表回路裏回路の考え方を用いると便利であるから,以下 この考え 方を用いて動作解析を行な う。

4. 1

状態

1 SCR

1

, SCR 2

オ ン

, SCR 3 ,SCR

。オ フ 時 の 解 析 コンデンサ電圧をvcl(i)電流をi,1(i)負荷電流をitl(i)とす ると状

1

の等価回路 は図

3(

a)とな り,vcl(i),icl(i),ill(i) のラプラス変 換値をそれぞれVcl(S),Icl(S),ILL(S) とす ると,裏 回路は,図

3

a))とな り次の方程式が成 りたつ.

Zcl(S)/(SC)+RIcl(S)‑E/S

( 4 .

1) Vcl(S)‑Icl(S)/(SC)

( 4. 2)

t読 ;;:(S)iLvL'IL17sT)I‑E/S

( 4. 3 ) ( 4. 1 )( 4. 2)( 4. 3)式 よりIc

l(S),Vcl(S),ZLl(S)を求め ると

・cl(S)‑E志

( 4・ 4)

vc l

(

S

)‑EsTfffe爾

( 4・ 5)

Il(S)‑E罰有

( 4・ 6)

とな り

,( 4. 4 )( 4. 5)( 4. 6)

式をラプラス逆変換 してicl(i)

,

vcl(i),ill(i) を求めると

icl(

i ) ‑

芸(ト g

志 t)

vc l (

i)=E(1‑e

c k

)

(ち)

3

状態1の等価回路

(4)

長野工業高等専門学校紀要 ・第

3

i l l ( i ) ‑ R ! ( 1 ‑e % t)

とな る。

SCR2

のコソデソサ電流通電期間

( 4. 9 )

コソデソサ電流が

SCR2

の保持電流

Zh 2

になる時間を

To l ,SCRl

の通電期間を

To n

とす

。T

o

l <To

"の場合は

,T

o

l

SCR2

の通電期間 とな り

( 4. 7 )

式か ら次の よ うに求 まる。

i c l ( T

ot)

芸e ‑ c i i T o l ‑I h2 ∴ To t ‑CRl n R % 2

このときの コンデンサ電圧電流は

( 4. 8 )( 4. 7 )

式 より,次の よ うに求 まる。

vc l ( T。 1 )=E( 卜 e

志 T

.)

≒E

i c l ( T o t ) ‑ 芸e

c

ii T"‑Ih 2

To l >To n

の場合は

,To n

SCR2

の通電期間 とな りその ときの コソデソサ電圧電流は

( 4. 8 )( 4. 7 )

式 より,次 の ように求 まる

vc l ( T O )=E( 1‑e ‑c if・ )=Eo l

ic

l

(To")

‑宕

e

+ RT。 1

‑九1

SCR

lの通電期間

To n

の終 りの負荷電流を Ilとす ると次のよ うに求 まる。

Il ‑i l l ( T

on)‑

R E ‑;( 1le ‑R

+ Tっ

状態

1

vc l ( i

)

,i c ュ ( i ),i l l ( i

)の波形 を図

4

に示す。

VcJ( I )

( 4. 1 4 )

二̲‑ =

tcJ(t)

tbl ( t )

tcI(t) 図4 状態 1の電圧電流波形

i. a/( t)

状態

1

では

SCR

l

,SCR2

が先にオソにな った場合を解析 しているが

,SCR

3

,SCR4

が先 K'ォソになった場合 も同様に解析で きるので省略す る.

4 . 2

状態

2 S C Rl ,S CR 2

オフ

,S CR

3

,S C

R。オン時の解析

コソデ電圧を

v c 2 (

i)電流を

i c 2 (

i

)

抵抗Rを流れ る電流

i , 2 (

i

)

負荷電流を

i L 2 (

i

)

整流器

SR

流れ る電流を

i o (

i)とす ると状態 2の等価回路は図 5(a)とな る.

V

,

2

(

i

)

,i

c

2

(

i

)

,i

,

2

(

i

)

,i

L2(

i

)

,i o (

i)の ラプラス変換値をそれぞれ

V。 2 ( S) ,Zc 2 ( S),I, 2 ( S)

,

ZL 2 ( S),Io (

S) とす ると

,T

o

l <To n

の場合,状態

1

にあ った ときの コソデソサ電圧は

( 4. 1 0 )

(5)

scR

チ ョッパー回路の‑改良と解析

か らE,負ソ ダ クタソスを流れる電流

( 4. 1 4 )

式 か ら Zlであ るか ら, この 回路 の 裏 回路 は 図

5

03)とな り次 の方程 式 が成 りたつ。

zc2(S)/(SC)+RI,2(S)‑2E/S (4.15) RZ,2(S)‑(RL+SL)IL2(S)‑LIl (4.16) zc2(S)

‑I

,2(S)

+

Zt2(S)

( 4 . 1 7 )

vc2(S)‑Ic2(S)/(SC)‑E/S

( 4 . 1 8 ) ( 4. 1 5 ) ( 4 . 1 6 ) ( 4 . 1 7 )

式 よ り,Zc2(S)を求 め る と,

1 4 3

( a )

5

状態

2

の等価回路

2EBi 票

.

(27{E

・I l ) s

Ic2(S)

p・

(Ri ・ciR)S+ とな る

。 ( 4. 1 9 )

式 の回路 の特性 方 程式 は根 を )とす る と,

2・ (砦 +義 )" 慧

‑o

とな り,

( 4 . 2 0 )

式 を解 い て,そ の二 枚 を }1,12とす る と,

i

(Ri・Ri

)

)Z‑Ri E% とな る。 した が って,Zc2(S)

( 4. 1 9 )

式 か ら

・C2(S)‑2E Vc2(S)

( 4. 1 8 )

式 か ら

vc2(S)‑2ERi E%

I,2(S)

( 4. 1 5 )

式 か ら

(Sll)(S‑}2)

1

I,2(S)2

F

E喜 ‑2RE Zt2(S)

( 4. 1 6 )

式 か ら

(S‑}l)(S‑1

2 )

( 4. 1 9 )

( 4. 2 2 )

(gFRIi)(S

̲}1

)

S

(S̲,2)一書

( 4・ 2 3 )

(S‑}l)(S‑

1 2 ) 1

2E

1

S(S‑}l)(S‑12)

( 4. 2 5 )

とな る

。 ( 4 . 2 2 )( 4. 2 3 )( 4 . 2 4 )( 4. 2 5 )

式 を ラ プ ラス逆 変 換 してic2(i),vc2(i),i,2(i),iL2 (i)を求 め る と,次 の よ うにな る。

ic2(i)‑2ERB 誓 ≡

慧 ・

(27{E

Il)雪 vc2(i)‑E

( 1 ・2 誓

誓 ) ・(

2 I

i

)eX i,2(i)‑瑠 ‑ ( .)崇

iL2(

i

)‑(2EBR

c

fg2

)慧 . (27{E

・I l )

X t

(6)

1 4 4

長野工業高等専門学校紀要 ・第

3

2 1 { E

言 ∃

ここで特性板は

( 4. 2

1)で表わ され回路の定数に よって次 の三つの場合がある。

場合(i)

( 4. 2 9 )

の ときは,非振動的で不等実根をもつ。

i c 2 (

i

) ,V , 2 ( i

)

,i , 2 ( i ) ,i L 2

(i)は

( 4. 2 6 ) ( 4. 2 7 ) ( 4. 2 8 )( 4. 2 9 )

式か ら

i c 2 (

i)

‑( i E 冬芽 12

7{

E J l ) 首 s i nhβt ・ ( 2 i ・Il ) e a ; c o s hPi

ただ し

α‑

i(

R i

c

I

R

)

I

vc2(i)

‑E‑( 2 E

a

% R‑誌 )

is i nhP i ‑2 Ee ‑ "c os hPt

i , 2 ( i ) ‑( 2

1{E‑

a

一志 )昔e

a L s i n h

Pi

2 7 { Ee ‑ a L c o s hPt

( 4. 3 0)

i

L

2

(i)‑(

2

f 等 +叢 汁 姦

4

i ‑Il)

ie ‑ ‑s i n h β i u l e ‑ c o s hPt ( 4・ 3 3 )

場合

( i i )

ときは,臨界的で等実根をもつ。

i c 2 (

i)

,V c 2 ( i ) ,i , 2 ( i ) ,i L 2 (

i

)

( 4. 2 6 ) ( 4. 2 7 )( 4. 2 8 )( 4. 2 9 )

式か ら

i c 2 ( i )‑2 EB

R

i e ‑

qL

・( 2 7 E F ・I

l

)

(1‑α

t ) e ‑ ‑

vc 2 ( i )‑2 E ( 1 ‑( α i ・1 ) e ‑ q

L).(Z

F R・

I

i) t e ‑ a ‑ E i r 2 (

i)‑2TkE(α汁

1 ) e ‑ ‑

(

器 .蕊 ) i e ‑ ‑

i L

2(

i ) ‑( 2 E 等 欝 . C % ・c ik) t e ‑ a t ・( 2 1 { E ・I

l

)

(

i‑ ai ) e ‑ ‑ ‑ 2 i

場合(

i i i )

( 4. 3 4 ) ( 4. 3 5 ) ( 4. 3 6 ) ( 4. 3 7 )

ときは,振動的で複素突板を もつ。

i C 2 (

i)

,V c 2 ( i ),i , 2 ( i ) ,i

L2(i)は

( 4. 2 6 ) ( 4. 2 7 )( 4. 2 8 )( 4. 2 9 )

式か ら

ic2(i)‑(

2 f 里

謡 1

2

1{E‑Il)

Ze ‑ a L s

i

n

β

1 t ・ ( 2 1 { E・Il ) e

c

o

s βl i ( 4・ 3 8 )

ただ し

p l ‑/

(Ri

t R ) 2

vc 2 ( i )‑E1 2 E

a

% R一基

は e ‑ a t s i nβ1 t ‑2 Ee ‑ ‑c o s βl t i

,

2

(i)‑(SlE‑

a

笈 一孟 露 e

"s i n βl

t

2 R ‑ Ee ‑ a , c o s

βl

i

i L 2 (

i)

‑( 2 t E R

%

・品

.a% R

l4

1E{

‑I l ) p :e ‑ ‑s i n

β1i

Il e ‑ c

o

s P l i ( 4 ・ 4

1) となる

.To l >To n

の場合は,コソデソサ電圧の初期値を

E

olとして同様に解析出来るので省 略す る。

SCR

3

,SCR4

の コンデンサ電流通電期間

5

において

,i =T2

で コンデンサ電圧

vc 2 (

i)は電源電圧

E

より高 くなるので

SCR

3

,SC

R4

は逆バイアソされて直ちにターンオフす る. したが って

vc 2 ( T2 )‑E

を満足す る

T2

(7)

sCR

チョッパー回路の‑改良と解析

ソデソサ電流の通電期間として決定 され,回路の定数に より前記の三つの場合がある。

場合

(

i)

( 4. 3

1)式に

t ‑T2

を代入 して

E

と匿 き

( 2 E‑a %

R一

基) i

e

a

TI S i

nhP

T 2 12 Ee ‑

qT2COShPT2‑0

・ T2 ‑i ‑t a nh‑ 1

(β/(

c

b

2

%E

‑α) )

このときの負荷電流

i L 2 ( T2 )‑I2

i c 2 ( T2 )

に等 しく

( 4. 3 0 )

式か ら

・2 ‑i E 2 ( T2 )‑i c 2 ( T2 )

‑(

諾 主‑

2

){E‑Il)

ge ‑ a T2 S i nhPT2

・( 2 有 E

Il )e ‑ q T2 C OS h

P

T 2

場合(

i i ) ( 4. 3 5 )

式に

t ‑T2

を代入 してEと置 き

‑2 E( α T2 +1 ) e ‑ a T2 +

(ZF

R

.

告) T2 e ‑ a T2 ‑0

1 4 5

( 4. 4 2)

・ T2

‑1/(

c

I

R

・姦

‑α )

この ときの負荷電流

i t 2 ( T2 )‑

I2は

i c 2 ( T2 )

に等 しく

( 4. 3 4 )

式か ら

・2 ‑i

L

2 ( T2 )‑i c 2 ( T2 )‑2 E

景 T2 e ‑ a T a

・(欝 .I

l

)

( 1‑aT2 ) e ‑ q T2 ( 4・ 4 3)

場合(iii)

( 4. 3 9 )

式に

t ‑T2

を代入 してEと置 き

(

2 E‑a % R 一志 は

e

q

T

asi

n

β1

T2 ‑2 E

e

‑ q T 2 C

OSPIT2‑0

・ T2 ‑it a n‑

.(βl/(t

R

.d E

‑a ) )

このときの負荷電流

i J 2 ( T2 )‑

72は

i c 2 ( T2 )

に等 しく

( 4. 3 8 )

式か ら

・2 ‑i E 2 ( T2 )‑i c 2 ( T2 )

‑(

2

f‑

E 冬芽

2

;{E‑

Il ) p =e ‑ α T2 S i nβl T2

・( 2 jl E・Il )e ‑ a T2 C

O

S βl T2

となる。

( 4. 44)

負荷短絡期間の電流

5

において

i ‑T2

で負荷

( RL+L)には Z2なる電流が流れ,i >T2

か らは, フライホ イール ダイオー ド

( S

R)で短絡され短絡電流

i o (

i)が流れ る

。i o

(i)のラプラス変換値を

Zo ( S)

とす ると裏回路は図

6

とな り,次の方程式が成 りたつ。

SLZo ( S)+RLIo ( S)‑LIZ

・I o ( S)‑I2 /( 砦 . S )

となる

。. Zo ( S)

をラプラス逆変換 して

i o (

i

)

を求めると

i . ( i )=Z2 e ‑ % I

( 4. 4 5) ( 4. 4 6)

( 4. 4 7 )

となる。次に,SCRlのオフ期間

T.

ffの 終 りにおける 負荷電 流を h とす ると

( 4. 47)式に i ‑To f f ‑T

之を代入 して

Z3 =i o ( T. f f‑T2 )=Z2 e‑ %' T・ "‑T& ' ( 4. 4 8 )

図6 SR導通時の等価回路

(8)

を得 る。状態

2

vc 2 ( i ), i

c

2

(

i ), i L 2 ( i ), i , 2 (

i)の波形を図

7

に示す。

J V c 2 ( t) J tC2( t) ん

r2(t)

図7 状態2の電圧電流波形

4 ‑3

状 態

3 SCR

l

, SCR 2

オン,SCR

, SCR

。オ フ時の解析

コンデンサ電圧を

vc 3 (

i

)

電流を

i c 3 ( i )

負荷電流を

i L 3 ( i )

とす ると状態

3

の価等回路は図

8

(a)となる

。v c 3 ( i ) ,i c 3 (

i

)

のラプラス変換値を

Vc 3 ( S) ,Zc 3 ( S),ZL 3 ( S)

とす ると

T

ol

<To n

場合,状態

2

にあ った ときの コソデソサ電圧は

‑E

で,負荷インダクタンスを流れる電流は Z3であるか らこの回路の裏回路は図

8(b)

のようにな り,次の方程式が成 りたつ。

Ic

3

(

S)/(SC)

+RIG S ( S)‑2 E/ S ( 4. 4 9 ) V

C

3 ( S)‑Zc 3 ( S) /( SC)‑E/ S ( 4. 5 0 ) ( RL+SL)

ZL

3 ( S) ‑LIB ‑E/S ( 4. 5

1)

( 4. 4 9 ) ( 4. 5 0 ) ( 4. 5 1 )

式か ら

Zc 3 ( S) ,Vc 3 ( S)

,

71 3 ( S)

を求めると

C3(

S)‑2 C 年志 ( 4 5 2 )

(a) (b) vc3(S)‑

2 f

E

i

一書

( 4・ 5 3 )

8

状態

3

の等舶 路

・E 3 ( S)

書 R T

h ・ R

% L ( 4・ 5 4 )

となる

。 ( 4 . 5 2 )( 4. 5 3 ) ( 4. 5 4 )

を ラプラス逆変換 して

i c 3 (

i

)

, Vc3(

i

)

,i l ° ( i )

を求めると,吹 のよう.になる。

i

c ュ ( i ) ‑ 2 万 E e + R t ( 4・ 5 5 )

vc3(i)=E(i‑2

e + Ri ) ( 4. 5 6 ) i L 3 (

i

) ‑ R E ( 1‑e ‑R

+

I

)・

I, e ‑% E ( 4. 5 7 )

SCR2

のコソデソサ電流通電期間

コンデンサ電流が

SCR2

の保持電流

Zh 2

になる時間を

T0 3

とす る。

T

o

3 <To n

の場合

T0 3

SCR2

の通電期間 とな り

( 4. 5 5 )

式か ら,次のように求 まる。

i c 3 ( To 3 )‑2 1 Ee {

+

R T"

Ih 2 ∴ To 3 ‑CRl n R % 2

この ときのコンデンサ電圧電流は,

( 4. 5 6 )( 4. 5 5 )

式 より,次の ように求 まる。

To . 8

Ton

(9)

SCR

チョッパ一回路の‑改良と解析

ひ C8(I) t c8(I)

図9 状態

3

の電圧電流波形

vc 3 ( T

o

ョ )=E(

1

‑2e

To

3

) ≒E

i c 3 ( To 3 ) ‑ 2 R ‑ Ee

品 T" ‑ Ih 2

147

To 3 >To

"の場合は

,To n

SCR2

の通電期間 とな り, この ときの コンデンサ電圧電流は

( 4. 5 6 )( 4. 5 5 )

式 より,次のように求 まる。

V, 3 ( T O W )=E(

1

‑2e + RTd )=E。 3 ( 4. 6 0 )

i c 3 ( To n ) ‑ 2 ? { Ee

一志

T・ 4 ‑Io 3 ( 41 6

1) 次に

,SCRl

のオソ期間

To

.の終 りにおける負荷電流を

74

とす ると

( 4. 5 7 )

式か ら

h‑i t s ( T

on)‑藍

( I‑e ‑% T d ・ )・I3 e ‑

2

T o q ( 4. 6 2 )

となる。状態

3

v

c

3

(

i

)

,i c 3 (

i

),i l ° (

i

)

の波形を図

9

に示す。

4 ‑4

改 良 型 回 路 の 効 率

改良型回路の効率は

,2 ‑2

節で述べた

SCRl

オフ時の抵抗損失がな く

,SCR2 ,SCR3

,

SCR4

のスイ ッチング損失お よび電圧降下損は

SCR

lのそれに比べて少ないので無視す ると 効率 甲は次の ようになる。

7

‑ ( ( E‑V) Io ‑( 2 CE

2

+RI:

off

i , 2

2

( i )d

t

・W s )I)/( EIo ) ( 4. 63 )

5.

実験結果 と考察

5 ‑1

各 部 の 波 形

実験回路の各定数は,負荷回路定数を

RL‑1 0 0

fl

,L‑4 5 mH

,電源電圧を

E‑1 0 0V

,チ ョッパー周波数を

f‑1 2 5

Hz

,W‑2

Zr

f‑2 5

07F

,SCRl

通電期間

To " ‑4 ms

とす る. 転流回 路定数を

C‑5

FLF

,R‑1 0 0 f

lとし の場合である。

図10は各部の電圧電流波形で,負荷電

E E v L

(i)は

vL 2 ( i )‑E‑V, 2 ( i )〔 v

c

2

(i)

紘 ( 4. 3 9 )

式に 示す〕お よび

v l 3 ( i )‑E

を示 し,負荷電流

i t (

i

) 紘( 4. 4 1 )( 4. 4 7 ) ( 4. 5 7 )

式を示すO コソデソサ 電圧

v c (

i

)

( 4. 3 9 )( 4. 5 6 )

式を示 し, コンデンサ電流

t , (

i

)

( 4. 3 8 )( 4. 5 5 )

式を示す。抵抗

R

を流れる電流

i

,(i)

( 4. 4 0 )( 4. 5 5 )

式を示す.図中実線は電子計算機

( FACOM2 3

1)に よる 計算値で

××

×点は実測値である。図11はそのオシログラフであ る0

(10)

1 4 8

: H

♭ a l l I L

< 1 ■ 1

● ヾ ○

)野コ二光高

T

,..llfH]17:校紀安 ・第

3

''

J

2 1 6 8 3 ( . ト 、ト

ト 1 一 一 十 I ‑ ・ 7 ‑ ‑ ‑ iL

r ‑ ̲

‑‑ ‑一

1 0

各部の花正昭洗波形

: フ 二

水 もl7一柳

1 ms / c m

1 1

各 部のTE圧

' ; E流 オ シ ロ グ ラ フ

5 ‑2

改 良型 回路 の効 率

L

1 2

,f

J

l

荷回路定数 を

RL‑5 0

fl,

L‑

4 5 mH

と し,電源電圧

E‑1 0 0V

,デ ュー テ

イー レシオ (以下

DR

とい う) を

0・ 5

とす る。転流回路定数を

C‑1 PF ,R‑5 0 5

1と し

L/ ( C

R)の場

U . i l L i m ‖'

令の周波数に対す る効率の特性であ るo

1 2

チョ,,(一周波数と効率の関係 図巾,実線は

( 4. 6 3 )

式に よる計算値で ×

××点は実測値であ る。

相 生をみ ると

,6 0 0 Hz

らいか ら u値が計罪値 よ り低 くな っているが, これは電圧降 下

(11)

SCR

チョッパー回路の‑改良と解析 お よびスイ ッチング損失を無視 して計算 したた

めであると考えられ る。

効率は,周波数が高 くなると悪 くな っ て い

る。 これは転流損失が周波数に比例 して増加す

るためであって他のチ ョッパ回路に比較 して高

6 .

周波での使用は不利であるが,チ ョッパー周波 数は高い程負荷電流は平滑化 され, フ ィル タ

I,誘導障害等の面で有利であるけれ ども,反

%

面パルス幅制御を考える場合,チ ョッパーー周

1 0 0

期に対す る転流 コンデンサの充電時間の比率が 大 き くなるため,制御可能範囲が狭 くな り,低

昏 8 0

い周波教程有利である。 したが って最適のチ ョ

ッパ周波数があ り,一般に多 く使用 されている

6 0

周波数は

1 0 0 ‑1 5 0 Hz

程度である。

1 3

は, 上記回路定数で

f‑1 0 0 Hz

として

DR

を変えた ときの効率を測定 した結果で

,DR

が大 きい程効率が良 くなっている

。 DR‑0. 2

'らいか ら効率は計算値 より実測値の方が高 く な っているが, これは

, T 0 2

To"より大 きく な ったためで,

( 4. 6 3 )

式を コンデンサ電圧の 初期値を

E 0 3

として解いた式を用い

て 計 算 し な

か ったためであると思われ る。

1 4

は,上記回路定数で

′‑1 0 0Hz

として

C

を変えた ときの,図

1 5

,R

を変えたときの効

1 0 0

率を脚定 した結果である。効率は

C

の増加に対 して直線的に悪 くな り

,R

の変化に対 してほほ

舟 s o

とん ど変 らない。 したが って効率の面か ら

C

値はできるだけ小 さ く

,R

の値はパルス幅制御 の面か ら小さ く選んだ方が良い。

1 6

,RLを可変

L‑

0とし

E ‑1 0 0V

,

′一 一 y‑ 汁 一X‑ ズー Y‑

1 4 9

8 2 0 , 4 0 , 6 A 8 1 . 0 ji‑ ティ ー レシオ

1 3 DR

と効率の関係

Y y

‑ Y ‑ r ‑ x l

1 : 3 .

1

コ ン デ ン サ の 他

1 4 C

と効率の関係

ー ≡:.‑ rTL= rjL= 73==========‑El 5yF

1 2 3 4 5×1(氾n

抗 の 肌

1 5 R

と効率の関係

/

‑ 7

l

二二

:= l

x 12 ・ 〒 I M l 0 0 l J

g

1 2 3

日 力 4

5

×

1 0 0 W

1 6

負荷電力と効率の関係

C‑5

FLF

,R‑5 0

g

,DR‑0. 5

とした場合のチ ョッパー周波数をパラメータとして負荷電力 に対す る効率を測定 した結果である。効率は負荷電力が増すに したがって良 くな っている。

これは一回の転流損失が一定であるからである。

6.

あ と が

本論文は安定 したチ 。ツパー回路を得 ることを 目的 として,フ リップフロップ回路に改良 を加え改良型回路の一方式を示 し,動作解析を行ない実験結果 とよく一致す ることを確かめ た。

改良型回路の特徴 として,(i)

SCR

および転流補助

SCR

の どちらか ら先に点弧 して も

(12)

1 5 0

長野工業高等専門学耳交紀要 ・第

3

回路の動作は正常である. したが ってゲー ト制御回路が簡単 となる。 (ii)主SCRが転流失敗 して もコンデンサは再び充電 され るので次の周期か らは正常 の動作 とな り,自己回復能力が ある。(iii)変圧器, リア リトルを用いてないので動作が安定で設計が容易である。(iv)転流 補助回路のコンデンサは負荷を通 さないで充電されるので,負荷の時定数が大 きくても安定 な動作を得,無負荷運転 も可能 となる。 またパルス幅制御範囲が広 くなる。 (

Ⅴ)

転流補助回 路の コンデンサ充電エネルギーが負荷‑帰還 されないで損失 となるので,高周波においての 使用は効率の面で他の回路 より不利 となるな どが挙げられる。

(1) 藤 :電気学会誌

8 7 ‑2No. 9 4 1(

昭4

2 ) ( 2 )

知野 ・小木曽 :昭和

4 3

年東海支部連合大会

1 0 a ‑F‑7

(3) 内 :SCR回路理論と電動機制御への応用 オーム社 (4)

P. S c hi i s s l e r・G. Ec ke r ma nn: El e kt r ot e c h. Z. ‑BBd. 1 5( 1 9 6 3 )

( 4 4.9.2 0

受理)

参照

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