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寮生の生活実態・意識に関する考察 ―基本的生活習慣に着目して―

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長野工業高等専門学校紀要第

33

(1999) 181

長野工業高等専門学校紀要第

33

(1999)

寮生の生活実態・意識に関する考察

―基本的生活習慣に着目して―

内 山 了 治   長 坂 明 彦   常 田 亮   森 山 実   中 村 護 光

Dormitory Students' Attitudes and Living Conditions

‑Focusing on basic lifestyle behavior patterns‑

Ryoji UCHIYAMA Akihiko NAGASAKA Makoto TOKIDA Minoru MORIYAMA and Morimitsu NAKAMURA

T

hisstudypresentsguidelinesforaneducationdomi torywithindividualrooms.Themethodinvolved:

surveylngStudentsontheirlivesbyquestionnaires,analyzingthedataandcompanngresults

w i

ththoseof previoussurveys. Theresponseratewas94% and91.8% formalesandfemales,respectively. theswvey revealedlifestyleproblemssuchasthese:about60% ofstudentsstudiedlessthan anhouraday;goingtObed lateandgettinguplatewaswidespread;30% didnoteatbreakfast. While72.5% ofmalestudentslocked t

heirroomsupondeparture,only38.6% offemalesdid. Comparisonwith priOrstudiesindicatedincreased satisfactionwith dorm lifeasmanifestedbyadecreasein rulebreakingandCleft;greaterconcernabout cleanliness,andmorecompliancewith shoeregulations. Keyguidelinesincludetheneedforindividual guidanceandmoreactiveparticipationofseniorstudentsinstudentgovernment.

キーワー ド:アンケー ト調査,生活実態,寮生指導,個室型教育寮

1

.はじめに

本校学生寮における一連の環境改善は,平成6 年7 月に竣工 した清風寮と

5

号館に始まり, 平成

8

年度の

3

号館

,4

号館及び食堂の改修,平成

10

12

月には懸案 であった雄風崇風呂の竣工,そ して,平成

11

10

月 の

2

号館改修竣工によ り一段落 し

,1

号館を残すのみ となった

.5

年間余 りに及ぶ改修期を経て,本年度後 期か らは

1

号館でも

1

部屋

2

人制が実現 し,寮全体が 個室を中心とした学生寮に変化 した.

このような個室化への移行は 「時代の必然的な流 れ

」 10)

として捉え られ,予想され る長所 ・短所は既 に指摘されている

9)10)l

l

)

が,個室型教育寮 として,特 に低学年寮生への指導上の具体的指針や方策につい ては言及 されてお らず,早急に提示 し検討 してい く 必要性があるものと考えられる.

* ( 寮務主事補) 一般科助教授

** ( #務主事補) 機械工学科助教授

・::: ‡ 書芸至芸諾濡 誓芸宗 諾 芸悪投

***** ( 乗務主事) 一般科教授 原稿受付

1999

年 1 0月20日

そこで,本論では,昭和

63

年度 ,平成

4

年度及び 平成7 年度に実施 されたアンケー トと同様な調査 を全 寮生 に実施 し,先行研究l ) 2 ) 6 ) や報告

8)9)10)t

l

)

との比較 を通 し,寮生の生活実態,意識及び過去 との差違に ついて検討を行った. 同時に平成

10

1 1 年度の指導方 針の一つ として掲げ られた「 基本的生活習慣の確立

に看 目し,指導の評価や個室型教育崇 として配慮す べき指針や方策の提示を試みた.

2.平成10‑11

年度の指導方針

平成

10‑

1 1 年度の寮生指導は,現在あ るルールを

寮生に再認識・ 順守させ ることに力点を置いた行動 ・

実践型の指導に特徴があるといえる.兼務委員会で

了承 され,全教官に周知された重点項 目( 表1) は,低

学年寮生を対象とした23 時消灯の復活をは じめとす

る各種生活習慣,日課や浴室2 3時施錠の実施など, 戟

育崇 として所期の 目的が達成されるように全般的に

見直されたものである.これ らは教官か ら寮生への

一方的な管理強化 と捉え られやすいが,寮生会の活

性化 ,学年別集会や居室訪問等によ り,教育寮であ

(2)

182

内山了治 ・長坂明彦 ・常田 亮 ・森山 実 ・中村護光 ることを再認識 させ, 寮生 自らが生活 を自己評価 し,

自己管理能 力を向上 させ ることがで きるよう指導上 常 に配慮 した.

1

寮生指導の重点項 巳 1.基本的生活習慣の確立

・居室訪問 (

1・2

年生への重点指導)

・生活時間帯調査等 による寮生 の自己評価実施

・学年別集会の実施

・入浴時問の日課励行

(23

時施錠).当日清掃

・寮規則違反に厳 しく対処 .挨拶の励行

2.

寮生会の活性化

・寮生会組織 と機構の見直 し

・館長,階長の設置 (ブロック制の見直 し)

・寮生会活性化の施策

3.

個別指導の配慮

・学校や寮への不適応学生の早期発見 ・指導

・気軽に悩みを相談で きる環境作 りの模索

3.アンケー ト調査結果 3‑1

ア ンケー ト実施方法 と回収率

ア ンケー ト調査は全寮生を対象 と し,平成

7

年度 と 同時期 の平成 11 年7月上旬 , 各学 年別集会の折 に実施

した.調査項 目は昭和

63

年度,平成

4

年度 ,平成

7

年 度 に実施 された項 目に配慮 し,前回同様無記名調査 と した. 回収率は表

2

に示 したとお りであ り, 前回( 雄 風 寮

:77%

,清風寮

88%)

の回収 率を上回っていた.

上級生の回収率が低かった原因は

,4

年生は提 出忘れ,

5

年生は進路関係の不在者があげ られ る.

2

アンケー ト回収率 ( 数字は人数)

雄風宋 清風寮

回答 在寮 回収率( %)回答 在寮 回収率( %)

1

62 62 100 14 14 100 2

60 61 98.4 10

l l

90.9 3

62 66 93.9 8 8 100 4

36 41 87.8 2 3 66.7 5

37 43 86.0 7 8 87.5

留学生

7 8 87.5 4 5 80.0

32

過去の調査結果 との比較および考察

寮生活の満足度 ,健康状態,人間関係,学習時問, クラブ加入状況及 び違反 ・ 盗難 について, 昭和

63

度 , 平成4年度 ,平成7年度の調査結果 との比較 を とお し て項 目毎に検討を加えた.

(1)寮生活の満足度について(図1)

雄風寮 :全体 では

63.0%(167

名) の寮生が

,

「十分 満足 ・満足 してい る」と回答 し,平成

7

年度の

69%

ほぼ近い値を示 したが ,今回の調査では,選択肢 と して「どち らでもない」とい う項 目を設定 したため, 前回 と直接比較で きない部分 もあ る.不満を持つ学 生は全体で

8.7%

であ り,前回の

28.1%

に比べ大幅に 減少 した.これ らは風 呂の改修や

3・4

号館改修 による 住環境改善の効果 か と思われ る.学年別 に見 ると, 不満 を持つ学生は

3

年生に多 く

,2

号館改修 による居 室の差や

,3・4

号館 は消灯時間が設定 されているのに

5

号館 はないな ど条件の差が不満 として表出 していた.

これ らは

,2

号館改修竣工後

,3

年生は同一条件 とな るため解消され ると思われ る.低学年 に関 しては,

「不満」の回答は

8.9%

であ り,昭和

63

(17.1%

), 平成

4

(17.8%

),平成

7

(29.5%)

に比べ明 らかに減 少 した.「不満」の記述 内容では ,1 年生では 1 号館の 施設関係 ,入浴時間や ,洗濯機 の台数不足 をあげる ものが多 く,他の学年では食事 が主たるものであっ た.また, 縦断的な比較 として , 平成

7

年度の

1

年生( 本 年度

5

年生 ) は , 在寮生が

76

名か ら

37

名 と減少, 「満足」

68.4%

か ら

73.0%

に向上 し

,

「不満足」は

30.3%

か ら

5.4%

に減少 した.

□十分満足 E 3‑応満足 ロどちらでもない E =不満 E aかなり不満 E 3無回答

0% 5 0

,i

1 00, i

図1寮生活の満足度 ( 旋風崇) ( 数字は人数)

(3)

寮生の生活実態 ・意識に関する考察 晴風寮 :「 不満」 と答 えた寮生は

2‑4

年で各

2

,令

6

(14

%)であ り

,

「どち らともい えな い 」は1 年

3

,

2

6, 5

3

,合 計

12

(27.9% ),

「 満 足 」 は

25

(58.1%)

であった.平成

7

年 には 「 満足」が

95.2%

を 示 していたので,満足度の低下が伺 える.不満内容 は,食事.風 呂, 自販機設置に関す るものが大半で あった.

5

年生が卒業す ると,開寮 当初か らの寮生は 居な くな り寮生意識の希薄化が懸念 され る.満足度 か らの示唆や問題行動の事前防止 も含 め,雄風寮 に 準 じた指導を検討する必要性があると思われる.

(2)健康状況,人間関係 について (

表3)

雄風寮 :健康状況に関 しては

,

「 健康 を維持 してい る」 と回答 した寮生は

77.7

%であ り,平成

7

年 と同様 の値 を示 した.

r

不安がある」寮生 は全体で1

0

名お り その うち低学年寮生は

6

(4.8%)

であった.過去の 調査は1・

2

年生のみ を対象 とした ものであ り,平成4 年

(23.5%)

,昭和

63

(32.2%)

に比べ,不安がある 寮生は大幅に減少 している.また,人間関係では,

「 良好 ・問題ない」 とす る回答 は過去 と同等である が

,

「 現在 も気 まずい関係

「 改善の見込みがない」

と した低学年寮生が

17

(17.9% )

もお り,平成

4

年 (

1.9%)

,昭和

63

(5.5%)

に比べ増加 している.

清風寮 :平成7 年の調査 はないため,過去 との比較 はできないが,健康状況では

,

「 不安 ・病弱」の回答 数 は1 年

2

,3

1

,4

1

名であ り

,32

(72.7% )

が 「 健康」であると回答 した.人間関係 につ いては, 4 名 が現在 も問題 を抱 えているよ うである.男女 とも 問題 を内包 してい る寮生がお り,指導重点項 目で も ある個指導の配慮を充実 させ ることが重要である.

3‑1

健康状況 ( 蛾風寮) ( 上段 : 人数,下段 : 割合%) 調査年度 平成1 1 年 平成

4

2) 昭631)

項 目 学年

1 2 3 4 5

留学合言

1 2 1

.

2

1

.

2

健康 を維持 54 46 49 24 26 7206 57 67 124 99 してい る 85.776.779.066.770.3 10077.770.482.176.5 67.8

どちらとも 7 10 12 9 11 49

いえない lLll6.719.425.029.7 18.5

不安があ3.2 4 1 326.7 1.68.3 3.10 2829.614 17.4 33 23.85 324.72

3‑2

人間関係 ( 班風寮) ( 上段 : 人乳 下段 : 割合%) 調査年度 平成 1 1 年 平成

4

ZJ

昭和

631)

学年

項 目

1 2 3

%p

1 2 1

.

2舌 I

.

2

良好.間哲ない 764.8 4280.8 9 1090.0770.3 6477.0 5965.4 11711.43 7210.66

改善できた 4.38 3.23 05.7 1316.9 73 ̲6 12ll.99 6.92

現在 も気まずい状 8 7 1 191.3 21 .24 1.93 5.85

改善の見込みな し 6.4 33 5.0 05.73

合 計

63 60 10 133 77 83 160 146

183

(3)

学習時聞及び クラブ活動について ( 図

2

,表

4

1) 平成7年 との比較では,2時間以上学習 している寮 生は雄風寮で

11%

,清風寮で

8.1%

の増加 が認 め られ た.また

,1

時間以下 ( 行わない も含む)は,雄風寮で

17.1%

,清風寮で

8.9%

の減少が見 られ,寮生 の学習

‑の取 り組みは向上 した とみなす ことがでる. しか しなが ら

,5

年生 は1 年次 ( 平成7 年)と比較す ると,雄 風寮では学習時間 が減少 してお り,晴風寮で は学習 す る寮生 としない寮生 の

2

極化 が見 られた. また, 学年別学習時問 を図 2 に示 した.ここか らも明 らかな ように, 雄風寮では,

3

時間以上学習 している寮生は, 各学年 とも

2‑5

名程度 であ り, これに

2‑3

時間学習 してい る寮生 を含 めて も1年

38% ,2

18.8% ,3

12.9% ,4

8.4% ,5

21.6%

,全体で

21.9

%であっ た.

1

時間以下については

1

17.5%,2

43.4% ,3

64.5% ,4

61.1% ,5

51.3%

3・4

年の

6

割以上 が この よ うな状況 である.清風寮 も同様 な傾 向があ

り,全体では

1

時間以下が

57.1% ,1‑2

時間が

23.8%

,

2

時間以上が

19.1%

であった.雄風寮,清風寮 ともに 1 年が一番長 く,学年進行 とともに

4

年まで落 ち込み.

5

年で少 し回復す るが,時間的には少ない.今 後,学 習時間 をいかに確保 させ るかは大きな課題 といえる.

クラブ加 入状況 は,雄風寮では平成

7

年 と同様 で あったが,運動部加 入者 が

3.8%

増加 し,文化部 が

4.5%

減,未加入者 が

3.3%

と微増 した.学年別の未 加入者 は

,3

21% ,4

11.1% ,5

48.6

%であ り, 高学年は学習 もクラブ活動 も行 っていない こ とにな る.清風寮の加入状況 は,文化部が減少 し運 動部が 増加 してい るが,その学年 の構成員の特徴 に左右 さ れ る傾 向が ある. また,活動状 況 に関 しては表

4‑1

に示 した とお り

,3‑ 14%

の部員が 「 活動 をほ とん ど 行 っていない と答 えてお り

,5

年 まで活動 を継続 して い る寮生は,雄風寮

14

名,清風寮5 名のみであった.

□ 3時間以上 ロ

2‑3

時間 ロ

1‑2

時間 z g 1時間以下 E 3ほとんどしない

1 0 0 ヽ

801

60ヽ

401

20ヽ

0ヽ

.

享 1 争 6 錦 ? ㌔ * . 1 ? 2 . ‥

; 瀧 ?

.

l l 5

i 2 t : Zr

4

23'

4 ー 4

?:

蛋 汰 身

1 2 3 1年 5 留学生

会! t

2

学 年別学習時間 ( 蛾風寮 ) ( 数字は人数)

(4)

違反 ・盗難 について

平成

4

年度か らの違反件数 を図

3

に示 した.全体的

な件数 としては減少 してい るが, これ以外の違反 に

(4)

184

内山了治 ・長坂明彦 ・常田 亮 ・森 山 実 ・中村護光

ついて平成

8‑1

0年度の資料 12) をま とめると次の と お りであ る( 数値 は図3 も含 め,寮生調書 によ り指導

された寮生の延べ数 である) .恐喝未遂 ・暴力(

H8:3

件) ,自転車盗 ・ 放置 自転車改造(

H9:2

件) ,異性宿泊・

入寮黙認(

H9:3

件) ,案外生宿泊 ・ 入寮(

H8:8,HIO:7

件) , アルバイ ト

(H9:1

件) ,点呼後外 出(

H8:19,H9:15

件) , 点呼後花火等(

H9:3

件) ,不正摂食(

H8:1,HIO:2

件) , 居室改造 ・ 電灯不正使用等(

H8:4,HIO:5

件) ,虚偽の届 け 出 (

H8:5,班lo:3

件 ), 備 品 ・ガ ラ ス の 破 損 等

(H8:4,HIO:3

件) であった.また,平成 11年度前期 ま での違反 は,寮 内飲酒

1

件3 名 ,点呼時不在 多1 人, 持 ち込み違反 11件 となっている.その他 には,平成

10

年度か ら 「自分 たちの身の回 りは 自分 たちできれ いにす る」 とい う寮生会の働きかけで,清掃や各種 当番が遂行 されてい るか どうか各委員長 が確認 し不 履行の場合 は

,

「 義務不履行」として指導の対象 とし た.対象回数 は,環境美化作業 ・ 晴掃等の欠席 ・ 未実 施(

97)

,学年別集会欠席(

23)

,各種 当番不履行(

26)

, 帰省 ・ 外泊届不履行( 届 け出内容 との食い違い: 7) であ った. これ らによ り,清掃等の効果 も見受 け られ る が,罰 を恐れて行動す るよ うな寮生 もお り,本質的 な面や教育寮で生活す る一員 と して責任 ある行動 を 理解 させ るには困難 を伴 うことも事実である.

盗難 について も同資料か らま とめると,盗難件数 は平成8 年4 月に郵便局の

ATM

が設置 された こと, 及 び同年 11月か ら居室の鍵 を全寮生が持参す るよ う

になってか ら減少 してい る.平成9 年度 の報告では

「自転車以外の盗難 はほ とん どなかった 」 12) との こ とであるが,平成

10

年度 は寮外生 による盗難 が1 件, 未解決 を含めて財布( 現金 ・ カー r) 8 ,自転車 8 ,教科書

3

,スパイ ク・ 宅配便 ・ 時計な ど日用品7 件 の被害が発 生 した. 置 き忘れや紛失 の可能性 も否定できないが, 寮生活の信頼 関係 を損 な うだけに,印刷物や学年集 会等で事実関係や 防止対策を呼びかけた.低学年の 集会には指導寮生 も同席 し

,

「 居室内を整理整頓 し, 変化 に素早 く気づ く

」r

記名に心掛 ける」との極 めて 初歩的な生活習慣 ではあ るが

,1・2

年寮生 には重み のある言葉 を投げかけて もらい効果的であった.そ の後,盗難 は減少 し,本年度前期 までの盗難 は届 け 出があった もので 自転車

4

件,

l件,アンケー ト調 査か らは, 自転車2,腕時計1.洗剤等 日用 品8,袷 蔵庫 の中身1( 清風寮)であった. 日用品 に関 しては, すべて雄風寮1 年生 であ り,寮生活 になれ ない時期 の,保 管場所や使 用状況による 「うっか りミス」 も 含まれ ると思われ る.いずれ に して も, 日頃か ら記 名,整理整頓,施 錠等の居室管理 を徹底 させ ること が必要である.

H 4 年度

H 5 年度 H 6 年度 H 7 年度

H

8年度

H 9 年度

H10

年度

0

50 100 150(件数)

3

違反件数の年次推移

4.基本 的生活習慣について

寮生活の成否 は基本的生活習慣 の確立にあるとい う寮務委員会の指導方針の基,平成

10

年度か ら

,1

2

年生‑の重点指導 として,居室訪 問の頻度 を高 め

る,生活時間帯調査 による寮生の 自己評価の実施, 指導寮生‑の指導,学年別集会の実施,入浴 時間の 日課励行(

23

時施錠,風 呂の当 日清掃),印刷物に よ る問題点・ 改善点等の呼びかけな どを通 して,教育寮 としての意義や教育方針 を周知 させ る とともに,秦 生の状況 を的確 に捉 えるべ く努力 を してきた. ここ では,具体的な生活習慣の内容 として, 日課 に関す るもの く 起床,消灯,睡眠状態,学習時 間),生活 に 関す るもの ( 点呼後の外出,居室の管理,清掃状況, 入浴,食事,その他)に分類 し考察 した.

4‑1日課に関するもの

起床 ・就寝 の実態は図

4

に示 した とお りで ある.

寮の 日課 では午前

7

時30 分 までに起床 ,清掃 を済 ま

せ ることになってい るが, この時間に起きてい る寮

生は全体で雄風寮41.

9%,清風寮65.9%,1

年 では雄

風寮57.

1%,清風寮76.9%で,朝が遅い寮の実態が

再確認 された.就寝 については,23 時以前に就寝す

る寮生は全体で7 名 のみであ り

,24

時か ら

1

時が平均

的な就寝時刻 であることが伺 える.睡眠時間の確保

に関 しては,雄風寮70.

0%,清風寮65.9%が確保及

びほぼ確保 してい ると回答 してい るが,30‑35%の

学生が 「 不足 している」 と感 じている.生活の基本

は睡眠にあ り生活 リズムの見直 しが必要で ある.1

年生の生活記録か らは,学習開始時刻 が遅 く,点呼

前 に学習に取 り掛 かるよ う指導 したが徹底 されてい

なかった. クラブ を実施 した場合,点呼前の時間帯

(5)

寮生の生活実態 ・意識に関する考察 は食事,入浴,洗濯で費や され るの も事実であ り,

点呼後 か ら

2

時間学習すれ ば ど うして も就寝 は

24

時 くらいになって しま う実態 も明 らかになった. 一方, 朝型の学生 は全体で25 名お り早朝5 時30 分 頃か ら学 習や クラブ活動 を実施 している者 もいる.低学年の 場合 同室に朝型 と夜型の学生が同居す ると問題 も発 生 しやす く,今年度後期 の部屋 替 えでは,同 じタイ プの学生が同室になるよ う配慮 した.入寮 当初 もこ れ らの問題 には部屋替 え等 も含 め柔軟に対処す るこ

とが必要であると思われ る.

4‑2生活に関するもの

生活 に関す る集計結果 は表4・

1‑4

に示 した.点呼 後の外 出については,アンケー ト調査上は 「 外出 し ていない」 との回答 は雄風寮95 . 4%,清風寮1

00%

で あ り

,

「 週に1‑2 回」 との回答 が5,

3%であった.

この数字か らは,1 日平均4 名程度が外 出 しているこ とにな り, 数 年前 と比較すれば大幅 に減少 している.

現実の外出数は これ よ り多いか もしれないが,点呼 後の外 出禁止は再三の指導 によ り認識が高ま り,実 行 されてきているといえる.

次に居室 の管理についてであるが,盗難 防止対策 と して平成8 年度後期 か ら低学年寮生 も個人 ごとに 居室の鍵が配付 され,施錠す ることが指導 されてき た.案外‑ 出かける際に必ず施錠す る寮生 は,雄風 寮全体では72.

5%であるが,1

年生のみ49.

2%

と低か った.

1

年生ではほ とん ど施錠 しない寮生 も1

9%お

り,まだ徹底 されていない.これ らは1 部屋 に2‑3 名 が生活 してい ることや朝巡視のため,施錠せず登 校す る習慣 も一因 と思われ る.晴風寮では学年別の 傾 向は認 め られず,外出の際必ず施錠 してい る寮生 は38.

6%に とどま り,玄関の施錠 システムによる安

心感か らか,施錠の意識が薄い といえる.

衛生面については,朝巡視の記録か ら 「 寮がきれ いになった」 との感想 をいただ けるよ うになってき た ことは喜 ば しい ことである.改修が進んだ こと及 び寮生 会 を 中心 とした週

1

回 の定期 清掃 や 寮務 委 員 ・ 寮務係 に よる指導の効果 ともいえよ う.しか し, まだ砂や泥が 目立つ こともあ り,乱雑な居室 も存在 す る.毎朝清掃す る心得 を忠実 に実行 してい る寮生 は少な く, 清掃実態は週1 回が43.

6%を占めている.

靴の履 き替 えは各号館玄関で行 うことにな ってい る が,雄風寮 は

68.3%の実施率であ りまだ徹底 されて

いない. しか し,5 号館寮生用 の シューズボ ックス が3 号館 玄関 に設 置 され るな ど,全体的に履 き替 え が促進 され てきている.また,洗濯に関 しては,過

3‑4

回が雄風寮

47.5%

, 清風寮43.

2%

を占めている.

洗濯機 の増設は生活記録で も改善要望第

1

位 であ り,

; 67;

3

3

o 冒 ; 芸 に / ; o o j

7‥0

1

‑ 7.'30

272

1 チ ̲ ; 考 : ・ r . 萌 X 古 ¥ : 5 ̲

1 2 3 1年 5年 留字生 合I

41

起 床時刻 ( 蛾 風寮 ) ( 数字 は人数)

口23:00以前 口23

01

‑23: 3 0

24:01‑1:00

i 5

22:.

三 9

I:=L

1 2

2

買 任

7

23 : 31. ‑24: 0

0

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㌔‑‑ LJ,,36

はL, At4㍍

185

1 2 3 4 5 留学生

合計

Eg42

就寝 時刻 ( 班 風車 ) ( 数字 は人数)

寮生の切実な要望 といえる.入浴 に関 しては,ほ と ん どの寮生が毎 日利用 してお り,風 呂の施設 面での 不満 を持 つ 寮生 は雄 風 寮 で は9.

6%,清 風 寮 で は 29.6%あった.

雄風寮は1 年生が1

7.5%と最 も高いが,

内容は入浴時間( ゆっく り入 りたい) や入浴時間帯( 点 呼後 も利用 したい) に関す る記述がほ とん どで あ り, 当 日清掃 に関 しては特に不満 とする意見はなかった.

清風寮は広い面積 を求めるものであった.

次に不満 内容 として最 も記述数 が多かった食事に 関 しては表4・

2

に示 したが,雄風寮全体では朝食のみ

「 不満」が 「 満足」 を上回 り,昼 ・夕食 は僅 かなが

ら満 足が上回っていた.清風寮では3 食 とも不満 が

多 く,夕食は43.

2%が不満 と回答 した.特 に,1

日の

活動源 で あ る朝食 に は寮生 の約25%が不満 を持 ち

30%

近 くが毎 日摂 っていない.起床時間が遅い こと

も一因 としてあげ られ るが,朝食の充実 と摂 取は大

きな課題である.また,エネル ギー量は寮務係 によ

ると1 日

2800‑3000kcal

との ことであるが,運動部

学生 には不 足であ り,3 食 のバ ランスや男女差 ・個

人差 も考慮 され た食事 を模 索 してい くことも必要で

ある.成長期の食事 内容は身体的な面ばか りでな く

精神的な発達まで も影響す る.活力ある学生生活や

生活習慣病の予防のために, この時期の食生活の重

参照

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