(川とI)
甚藻草の配糖体サポニンについて(予報)
河原重信・池尾和子 (化学教室)
(昭和28年9月29日受領)
ShigellObu KiWAflAR.land KazukoI・くEO:Preliminal・y Report on the Glucosides
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緒 言
苺稜草は蓼科に属する植物で我国にては古くより野菜として食用に供せられている。
このものを調理するとき盛に泡の生することを見る。これはサポニンの存生によるものである。
叉サポニンは毒性を有し魚項に対して殊に烈しく、サポニンの百万倍の稀釈7k溶液にても魚類を 殺すと言われている。この毒作用は近時研究の結果明かとなった。即ち血球のコレステリンとサ
ポニンが結合して血球の形を変ぜしめ、ために溶血作用を超す結果であると解せられる。
実験及び結果
多量の荘擾草を日蔭千にて乾燥し、根と葉を分け、各を細片に切り3kgの葉と500gの根が得ら れた。
某をェーテルと共に逆流冷却器孝雄付したフラスコで数時間加熱し脂肪分と色素を溶出せしめ、
次ぎにこの葉を蒸潮水と共に逆流冷却器を附したフラスコに入れ湯煎上で数時間加温しサポニン を溶出せしめた。この粗サポニン水溶液を濾過L、濾液に慨酸鉛溶液を加え酸性サポニンを析出 せしめ、濾過して酸性サポニンの沈澱を得、次ぎに漸夜に塩基性僧酸鉛溶液を加え中性サポニン
を得た。
上記の酸性サポニン及び中性サポニンの沈澱を別々に稀硫酸を以て処理し大半のサポニンを遊 離せしめ不溶の硫酸鉛を除去し、更にその濾液に硫化水素を通人してサポニン鉛塩の中硫酸によ って分解を受けずに残存せる鉛塩を完全に分解せしめた。
遍に得た酸性サポニン及び中性サポニン濾液を各々減圧蒸発してその残透を分液漏斗に入れ、
クロロフォルムを加えよく振禄してクロロフォルム層に白色沈澱を生ぜしめた。このクロロフォ ルム層を分取し、沈澱を乾燥器中にて乾燥し白色結晶のサポニンが得られた。
この実験の結製得られた酸性サポニンと中性サポニンの量は略同量であった。
以上のサポニンの確認はhieberluall氏反応及び其の他の試巌による。
根の部分につきても上記同悦の方法でサポニンを抽出したが得られたサポニンは中性が多量で 酸性が少量であった。
以上の各サポニンは精製し糖類とサボニゲンに分け検索するのであるが日1⊥研究中で他日発表 する。
結論として走稜革には相当量のサポニンがあることを知った。
窯良学芸大学紀要 第3巻第2培 昭和28年19月 28 日