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東部支部巡検会の報告 : 東伊豆の火山地形と地質

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東部支部巡検会の報告 : 東伊豆の火山地形と地質

著者 斎藤 俊仁

雑誌名 静岡地学

巻 77

ページ 33‑36

発行年 1998‑06‑21

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025177

(2)

静 岡 地 学 第

77

(1998)

支部巡検会の報告

東伊豆の火山地形と地質

斎 藤 俊 仁 *

はじめに

平 成

9

12

7

日(日)に行われた東部支部巡検会は、約

20

名余の参加者が伊東市の

JR

駅に集合して行われた。午前日持に宇佐美駅を出発し、静間大学教育学部の小山真人先生の案内で① 山山麓、②岩ノ山、③蛇喰Jl

I

上流、④中伊豆町歴史民族資料館の

4

つを由った(函

1

参照)。

1

宇品

ったが、この日 ら

①  大室山火山

ブラ

1  ) 

0

こ (ない し

33 

(3)

岩ノ山火山噴出物露頭

(4)

テブラが厚く層をなして堆積しており、直上部 にレスを少し鉄んで

2500

'"''3000

年前に活動 した岩ノ山テフラが厚く堆積していて、活動年 代を推定するのに都合が良い。また、大室山テ

ブラの下部には、

8.8

万年前の籍根

Da‑5

軽 石 火山灰、

9.5

万年前の鬼界葛原火山灰、

10.4

万 年前の箱根

Da‑4

軽石火山灰等が観察でき、近 隣の火山活動の年代推定にも利用できる

O

山は初期に火山灰を多く噴出し、後期

溶岩を流したため、埋もれたテラフを観察でき る場所が限られており、この露頭は貴重なもの である

O

② 

岩ノ山

ノ山は伊豆スカイライン終点の天城高原料 金所の北方約

1km

にある、デ、千サイト質の火 山で、スコリアと外来岩片からなる大量の火山 擦を噴出した、この地域で最も新しい活動の火

山である

O

スカイラインから林道に沿って約

500m

ほど下ると、道路工事によって出来た土手が岩ノ山火山噴 出物の大露頭となって現れている(写真

2) 

中央をほぼ水平に褐色の火山シノレト層が走り、これを境目として、上部はガラス質のデ千サ イト襟層、下部は雑多な岩質の外来岩片を多く含む組粒の玄武岩質角擦層となっている

O

付近の幾つかの露頭の状況から、岩ノは

j

f

灸にデ、イサイト

いたためか、粗粒の角擦岩が遠く富戸の海岸までか を跳めながら全員で昼食をとった。

林道のあちこちにパン皮状火山弾が見られ、

できた(写真 3) 

③ 

蛇喰]1

1

上流

スカイラインを冷)1

1

へ向かう ら蛇喰]1

1

の上流へ向かう

O

この地域一帯にはカワゴ平火山の火砕流堆横物が最高

40m

にわたって堆積している

o

}f!の向こう 静 問 地 学 第

77

(1998)

グマ噴火として始まり、

時強い西)誌が吹いて さ している

O

ここで正午となり、

きさのものをサンプルとし ることが

の横から

H

岸へ渡ると突然大きな亀裂といってよいくらいの急な沢にぶつかり、厚さ

20m

以上の火砕流とその うえを覆うラハール堆積物を観察することができた(写真

4)0

この地域は厚い火砕流が堆積したことによって土地が荒れ、大雨によって何度も洪水が発生し、ラ ノ¥ーノレ堆積物 させたらしい。

35 

(5)

また、火砕流からガスが抜けた時にできた軽石がパイプ状に集まったおもしろい構造(偏析パイプ) も見られた。

④  中伊立町歴史民族資料館

巡検会のまとめとして、最後に中伊豆町歴史民族資料館を見学した。館内には遺跡、からの発掘物や 民族的資料と共に地学的に興味深いものが幾っか展示されていた(写真 5) 

カワゴ平から流れ出た軽石と黒曜石、狩野Jl

I

の川底から発掘された鉄石英(伊豆石)等の岩石@鉱 物の他に、火砕流の中から発掘された神代杉、白浜層群下白岩層の大型有孔虫レピドシクリナ等であ

O

天候の変化や時間の制限などの問題で、ブィーノレドへ出られなくなった場合などはかなり活用でき る施設で、今回のようにまとめとして資料などを確認するのには好都合であった。

歴史的、民族的なものが多数展示されていたが、今回は主に地学的なもののみを中心に約

30

分間見 学し

15: 00

過ぎに資料館の駐車場で現地解散とした。

の巡検会 ポイントの数を絞り、時間をかけてじっくりと取り組めたため、 に印象に る巡検会となった。難解な火山灰の解析について、終始分かりやすくていねいに説明して頂いた小

に、心から感謝したい。

参照

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