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雑誌名 静岡大学生涯学習教育研究

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Academic year: 2021

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学生参加の大学づくり (21世紀、新しい知をめざし て : 静岡大学開学55周年記念 公開講座・シンポジ ウム)

著者 南 健悟

雑誌名 静岡大学生涯学習教育研究

巻 8

ページ 34‑35

発行年 2005‑12‑27

出版者 静岡大学生涯学習教育研究センター

URL http://doi.org/10.14945/00008606

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「学生参加の大学づ くり」

静 岡大学生

  

 

健悟 南と申します。 こういう場に学生が出るというのは非常に珍 しくて、私自身も非常に緊張 してお りますが、どうぞよろしくお願いします。

私がまず静岡大学に期待するものといたしましては、意見発表の場が足 りないのではない か。その意見発表の場を増やすべきだと思っています。大学というのは中学、高校と違って、

先生方か ら一方的な講義を受けるだけではありません。逆に学生か らも能動的な意見発表が できるところであると考えてお ります。私は一昨年度及び昨年度、人文学部にあります模擬 裁判実行委員会に携わって参 りました。まず模擬裁判というものは、裁判濠1を通 じて自らの 意見などを裁判によって表明するものです。一昨年度については最近話題になってお ります 裁判員制度、昨年度は小樽や浜松でありました外国人差別問題について意見発表をして参 り ました。私はこの模擬裁判という場所が大学内の一意見発表の場 と思っています。しかし、

私のような場合はかな り例外だと思います。一般的な学生はこのような大学内における意見 発表の場はないのではないか、少ないのではないかと思っています。 したがいまして、学生 の意見発表を行 う場をもう少し設けては良いのではないか。例え}よ 同じ学部内、学科内に おいて自らの意見を発表できる場、つまり、先生方が参加されるような学会のようなものに、

それが本当に出来るかどうかは別 として、学生も参加できるような仕組みがあればと思って お ります。 このような学術発表の場 というものもあるかと思います し、大学というのは学術 研究 というものの他に、大学を利用する立場、これに語弊があるとすれば学生も一構成員と しているわけですか ら学術的なものに限るのではなく、大学運営においても学生の意見が反 映されるような制度も必要であると思います。憲法上、大学の自治は認められていますけれ ども、これは先生方のものだけではなく、学生にとっても認められてもいいのではないかと 思っています。そ こか ら考えれば、学生も大学運営に少しでもタッチできるようなものが必 要です。た しかに、高度に専門的な運営について学生が関わるのは難 しいというのも重々承 知 していますが、学生の関われるような運営については学生の意見などを聞き入れることの できる制度 も必要だと考えています。例えばですが、政府が最近行うようになってきました パブリックコメント手続です。国民に対 してこういう制度や法律が出来ますがこれに意見が ありますか、というょうな手続きがありますが、このようなものが大学にあった方が良いの ではと思います。

ところで、これ らの意見発表の場がもし大学に設けられたとしても、学生側がそれを利用 しなければ何 ら意味のないものとなってしまいかねません。先程董馬さんがおっしゃったょ うに、私がもし大学を卒業 して売 りに出された場合、100万 の価値がつくのか、20万の価値 がつくのかちょっと分か りません。多分 20万の方だと思いますけれども。20万つくだけで もいいでしょうかね。1万とか2万とかかもしれないですけど、そういう価値 しかないので はちよっと困 りますので、学生側もそれを利用 して意見発表できるような意識改革が必要な のではと思っています。現在の学生の中には自らの意見を持たないで周 りに同調する者がい るということも事実です。

先 日、人文学部の資料室の奥に、大学の諸先輩方が書かれた静岡大学学生新聞という非常

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に古い新聞を見る機会がありました。その記事には学生の意見が多く紹介されていて、現在 の学生にはない大学に対する熱意 というものがひしひしと感 じられました。それを見て今 学生を見ると、その熱意が一部の人 しか全 く感 じられないと私は正直思っています。私が見 たのは今か ら30年くらい前の新聞で、教養部がまだ存在 し、大岩にキャンパスがあつた時の 新聞なのですが、その記事の中では、学生たちが意見を表明した り、いろいろな議論を戦わ せていました。 もしか した ら今もあるのかもしれませんが私の知る限 り学生新聞は今は発行 されていないと思います。そ ういつた場がない、意見発表する場がないというのは非常に残 念であると私は思っています。学生も自らの意見を討論できる場で議論することが、今回 シンポジウムの題にもなっています 「新 しい知の創造」の方法であると個人的に思ってお り ます。

諸外国の例、と言えるほど素晴 らしい例ではありませんが、昨年観光でロンドンに行 くこ とがありました。そのロン ドンでナショナルギャラリー、国立美術館を訪れた際に、小学生 くらいの団体が、世界史や資料集でよく見ることが出来るのですが、ホルバインという方の

「大使たち」という絵の前に座つて、ギヤラリーの職員か らその絵画について講義を受けて いました。そ して一通 り職員の講義が終わると、その職員の方が意見や質問があるかとそ 小学生に聞くと、ほとんどの子が手を挙げるわけです。 日本では授業の場においてでもそ う ですけれ ども、質問や意見をすることがほとんどありません。大学 という場所が能動的な意 見発表が出来る場だと考えている一方、実際の講義の場ではほとんど意見や質問がない。つ まりは小学生や中学生の時 と全 く同じような授業が延々と続けられていくような授業を多々 見受けられます。そういうことに対 して、静岡大学には先程のナショナルギャラリーの職員 による質問や意見募集を行 うような機会、そ して、ギヤラリーで見た小学生のように学生に はそれに対 して自らの意見が言えるような意識が、これか らの静岡大学、静岡大学に限 らず 現代の学生には必要であるし、そういった意識を望みたいと思います。以上です。

松田:

どうもありがとうございます。学生の意見を発表する場を作って欲 しい、大学運営に学生 の参加を、ということで ございますが、同時に学生自身の努力も必要であるということでし た。 ここには日本の大学が抱えているもっと深いものが潜んでいるように思います。では最 後に、静岡大学長、天岸先生か ら「新生静岡大学の進む道」ということでお話しを頂きます。

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参照

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