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﹄般理論﹂における計書パラメ'ーターの問題﹂
長谷部亮一
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一159一
一3
ケイシズの﹁一般理論﹂の目的は︑衆知のごとく︑國民所得及び雇傭量を從囑攣敏とずるとき︑その猫立憂数とな
るべきものを一定の與えられた條件の下に探し求めゐことであつた︒けれども﹁われわれの最後の課題は︑われわれ
の實際に生活している種類の維濟膣系において︑申央當局によつて愼重に統制したり管理したりすることの禺來る攣
敏を選び出すにあつた駄塵いうケインズ自身の言葉から考えるならば・,いわゆる計書瓦ラメークー娼宣臥乱昌σq
へ
(2)ーり娼程欝目oゆ霧の問題によつて﹁一毅理論﹂を吟味することは︑ケインズ理論の特殊な性格の一面を明らかにすることに
なるのではなかろケか︒.'
1﹄.崔.国㊦回眉$恥日げ①OΦ昼o㎏9一日ゲ①o昌o廃屋巳覧o蜜目o葺℃H夏o層舘紳勢ロ臼嵐o昌oヤ●目Oq︒ひ・唱●鄭9ミ・塵谷九十九氏課(第四版によ
‑る)二九九頁︒.‑
2ここに唱聾β言αqでρ唇ヨo富胃(計甕墜数)というのに︑計聲の行われていろ経濟秩序において︑計聲主体が指令的に定め︑從
つて國家にとつてに墜敷てありながら︑個人にとつては常敷であるような或ろ種の経濟量である︒この概念は山田雄三数授によ
ゆゴ ﹁一般理論﹂におけろ計書パラメーターの問題
̲16◎ 一
︑﹁一般理論﹂におけろ計甕パラメーターの問題
ノるものであるが︑詳細ほ数授の次の諸論な参照ぜられ六い︒﹃経濟計算論と債格パラメータ宣の概念﹄
號)・﹁費本垂義経濟計餐と冠臨主義輕濟計書﹂(一九四八年)塒に二九ー三〇頁および一〇九ー{一
理論﹂(一九四九年)特鳴八ー一四頁および三四三‑三四七頁︒\ ・(一橋論叢︑第一四巻三
三頁︑﹁國民所得の計甕
繭一
ゴー問題の︑所在を具燈化するために︑われわれは先ナ︑﹁一般理論﹂の中に極めて附言的に與えられている若干の政策
的暗示,をとり上げることによつて︾ケインズ理論を分析してみょう︒
らヌの﹁一般理論﹂'の申に噺片的に曙示された政策論は︑投資市場に關するもの(娼,嶺Ojぱ恥)︑貨幣に關するもの
(題.鵠凱﹂﹄︒ωひ)︑貨幣賃銀に關するもの(題.曽o‑b︒謡)︑及び景氣循環κ關するもの(題●e︒鑓1ω留)︑申央噛局によ
る統制一般に關するもの(O冨雲︒噌熱︒麟)につきる︒,,.
最初の暗示の要旨は次のごとくでみる︒投資市場の組織が完備してくるに從つて︑企業Φ9①砦昌のΦが投機
馨︒β奮臥︑霧の中堪きこまれる危瞼が多くなり︑公共の利釜が害せられる︒これを防止するためには︑投資を
解浩出來ぬ恒久的なものとすることなどが考えられるけれども︑しかし他方において投資市場を流動化することが新馬盈投資を導く有力な手段であつたことをも考えあわせるならば︑その方策はおのすからジレムマに陥らざるを得ない︒か
くて長期の投資を縫綾的に刺戟するためには如何なる方法がとらるべきか︒勿論利子率の統制などもおそらく大なる
敷果を輿えうるであろう戸だが利子率の可能的な攣化によつ︑て相殺し得ぬ程︑資本の限界敷率に關する市場評償が攣
の動する可能性のあきとを董妻らば︑﹁私一個の考えとしては現在のところ︑型釜砦しようと烹ことを6目的とする軍なる貨幣政策が成功し得るかどうかについていささか疑いをもつている︒私は︑資本財の限界敷率を長 ‑ρ
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へい眼で且つ一般の甦会的利釜を基礎として計算し得る地位にある國家が︑投資を直接組織化するうえにおいて今後釜
る 々大なる責任を負うようになることを期待している﹂とする︒
3ケィyズは投機という語にょつて市揚の心理な豫測する活動ん意味し︑企業という語にょつて︑資産の全存績期問にわ巽つて
の牧盆が豫測すろ活動な意味する︑(Ooロ霞匙目︼oo蔓や戸㎝Qo︒)︒但しケイソズのいう豫測の意味は非常に特色があり︑経濟理論に
とつて示唆に富むものであろ︒この点よりするケイソズ理論の意義についての私見は︑﹁ケイyズ的操想に關すろ毘書﹂(小櫨
商大開學記念論文集︑第二分珊)において蓮ぺ六︒︑.︑
4Ωδ昼o周帥一已げΦo㎏矯・喝●HO↑邦瓢諄一九山ハ頁︒〜
︑次に︹貨幣はその需要が弾力的であるために︑需要を支配する諸條件の僅かな攣化では貨幣利子率を憂化せしめ
ノす︑また供給が非弾力的であるため︑完全雇傭を實現する程には貨幣利子率を下げることも出來ない︑從つて失業が嚢
生するのであるが︑﹁救濟の途は︑公衆をして生チーズ(即ち貨幣)が實際には月と同じもの(即ち生産することも
ポま出來す︑それ忙野する需要も容易に放棄せしめ得ないようなもの)であるということを畳らしめ︑生チーズ工場(申
ら 央銀行)を國家支配のもとにおくより外にはない﹂という︒
50①昌9︑巴日げ㊦o曙●喝●b︒こ︒い・邦誰二八四頁︒
第三番目に︑雇傭が減退して行くとき貨幣賃銀を切り下げることは︑諸償格の大なる不安定を惹起して螢業計算を無
び敷ならしめ︑産出高に不利な影響をおよぼす︒それ故﹁伸縮的賃銀政策が成功をもつて機能し得るのは︑急激な︑大
幅な︑全般的な攣更を命令し得る高度に官憲主義的な肚会においてのみである﹂として︑ピグー弓おoq等の政策論に反蜀
し︑﹁非伸縮的賃銀政策を探るならば︒諸償格の安定は短期間においては雇傭攣動の除去と結びついているであろ
う︒他方︑長期においては︑われわれにはなお︑賃銀はとれを安定せしめながら諸贋格を技術及び設備の進歩ととも
ノに徐々に低落せ︑しめる政策か︑あるいは諸償格はこれを安定せしめながら賃銀を徐々に引上げる政策か︑雨者いすれ
ち﹁一般理論﹂における計甕パラメーターの聞題
﹁一般理論﹂におけろ計書パラメーターの問題・
ロ お を,選ぶべきかという問題が残される︒概言すれば私σ選ぶのは後者である﹂と︒一
娩60㊥ロ霞匙日密o蔓・℃・ゆひり・邦繹三二五頁︒
一7失業の罪な賃銀調整の緩慢なことに録せしめろのぼ馬ケイyズのいう古典派理論の通設てあつたq
8Q①昌霞巴日げoo噸・℃.蛇じ'邦課三二七頁︒︑.
これらの第三番目までの政策的暗示と︑ケインズの猫立攣数︑即ち限界浩費性向・資本の限界敷率・利子率との關
聯をみるならば︑投資市場に關する第一の政策的暗示は明らかに資本の限界敷率︑貨幣政策に關するものは利子率に
關係し︑賃銀政策のための第三の暗示は必すしも明白ではないが︑主として資本の限界敷率ま限界浩費性向に關する
ものといえよう︒その理由は︑例えば現在の賃銀が將來のそれに比較して低いときは︑資本の限界敷率並びに︑浩費に
き し樹しともに有利であるという分析から推測されるところである︒だがもう一つ︑この貨幣賃銀を安定せしめる政策の
,
L﹁̀風裏め意味として︑そ﹁れは利子率に關聯するもの込考えてよい理由がある︒即ち︑賃銀軍位をもつて測定した貨幣敏量
む を増加する手段として︑伸縮的賃銀政策を排し伸縮的貨幣政策を合理的としていることである︒しかしてれは第この
︑政策的暗示により關聯性を持つている︒
900器目巴日げ8弓団・b・b9密・(心)・
10凶び笛.でやb9ひ刈ー旨QO●'
ノリところで︑ヶインズがこの三者に同等の重要性をおいていたと考える之とは要當ではないであろう︒︑何故ならば︑
投資市場に關す護簿蛍て明言するごとく・糾子肇の贅に疑念を抱いて駅血)主として國家による馨の組
ノん)織化ということに重瓢が置かれ︑消費性向を増大することがそれに添えられている形である︒このことは更に︑第六
38
(篇の﹁一般理論の示唆に關する若干の畳書﹂中に與之られている二つの政策的曙示に︑一暦明瞭な表現をもつて述べ\
),られている︒
39︑(11同じことはま糞他の個所で次のごとくいわれていろ︒﹁貨幣籔量の僅かな櫓加は長期利子率のうえに不+分な影響あじかも六
らさず︑他方過度の潜加は信頼のうえに擬齪的な効果なも六らすこ乏にょつて︑それがもっべ壱・他の利盆を相殺すスことにな
ろ︒﹂(Qo昌曾鑑弓ゲ①o著.娼やb︒OOI卜︒08邦課三二二頁)'︑ゲインズは景氣循環についての過少沿費読に野して︑それが滑費の増加をはかるという黙にのみ過大の力黙を驚い
たために︑投資の増加による利釜を輕覗するに至つたことを批判し︑﹁私は︑一方において資本の限界敷率を漸吹低
下せしめる目的をもつせ投資率を杜会的に統制するごとを企圖しながら︑同時に浩費性向を増大せしめるたあのあら
ゆち種類の政策を探ることには賛成である﹂といい︑また中央當局の統制に關する結論的畳書の中では︑㊤﹁國家は︑
鴨部分は租税機構により︑一部分は利子率を決定することにより︑そして一部分はおそらく他の諸々の方法によつ
て.溝費性向のうえに指導酌な影響を加えなければならないであろう︒從つて︑私は︑投資のかなり廣汎な砒会化
︑(13)が︑略々完全雇傭に近い状態を確保する唯一d方法となるべきことを認める﹂といつて払る︒とれによると︑ケイン
ズは利子政策の有・用性を認めながら︑なお貨幣量のみを動かすことによつて完全雇傭政策を途行する︑もしくはそノれ
を最も申心的な政策と見徹すことには︑はなはだしく懐疑的であつたというべきであり︑むしろ最後の擦りどころと
松なるものは︑投資の廣汎な枇会化なのである︒換言すれば︑そこにヶインズの計書パラメーターが存するといいうる︒
120窪霞呂已ぽo曙・やG︒捜・邦課三九三頁︒・
B浮罫d・e︒↓e◎・伺四六﹄頁︒
ヤ163一
一一 剛
しかしながら︑以上によ,つて求められた計書パラメーターが︑
戸
﹁一般理論﹂における計書パラメーターの問題 ﹁一般現論﹂の中において必すしも一義的でないこ