績松葉集第二 名鰯L︵題籏︶
績 松 葉 集 第 二
(内題︶
績松葉集第二
57
▲ 石田小野柞原
笠取山鹿 山吹尾梅霧 うつら夕立里
▲ 里 川くたら野 春 雨 芹 苗 代 牛 子 君か千世 ▲神の代
▲ 宇 治 鷹岩枕 花のしからみ はし姫
▲
山向里霞花
石 清 水 時 鳥 松
田鶴在明の月
▲ 岩 蔵 長 谷 岩つ〜し玉篠 紅 葉 立 田
姫 時 雨 露
▲山科鹿
▲奈良都樫 十 市 嵐懸 里初瀬
▲ 三 十あまり二の す か た涙L一オ
▲ 伊 勢乙女
神風納涼 同 山 科 山城
八 瀬
同
八 坂 里
同山吹瀬
同
八 幡
同
八 塩岡
同山吹尾
大
大和
和川
同山階寺
伊
山邊御井 勢
也
あるしにや佗ておらまし梅花見てのみいかてやましなの里
柴人のをもきのみかは五月雨に渡りわつらふ八瀬の山河
古に法のちからを顕はして八坂の寺の軒そすくなる
咲 花も夜の間の風に頼まれす山吹の瀬や替行らん
八
幡山さか行道はさらす共身を安かれとこsに祈らむ
八 塩 の岡の紅葉を見にまかりて
名にこそはやしほの岡のもみち葉もかsるへしとは思はさりしを
夏 の 夜も山吹のおの小男鹿はいはぬ色にや妻を懸らん
春くれていつくに帰る梓弓やまと川より花そ流るs
此寺にえにしむすはs後の世に誰も妙なる姿そなへん﹂﹁オ
山のへの御ゐの清きはゐる塵もいせの神風吹はらふらし
八七 三 八茜 八七 五 八芙 八吉 八七
八 八七 九 八八
〇 八全 八八 二
▲ 里 渡 竹川 上野狩人納涼 ▲川浦かは櫻
田
鮪♂時鵬艶
▲川蛛手杜若 苗 代闘五月雨 播 衣 旅
▲里甲斐根 山梨花月
▲ 八 千代のかけ
とかみか原
▲霞
足 柄 時 鳥 ほくし雪 卯花呼子鳥
▲ 近 江 海田鶴 千
鳥礒船
▲ 霞 春 風螢 波わきかへる ▲川霧 月 五月雨時鳥
▲ 呂 早 苗 五月雨 ▲いかほろ 天の下 立のし﹄ウ
▲ 老 の 世 年 を 渡りて
▲ 濱 千鳥松 ▲淺香 海士小船浪 懸しき人の影
▲ 淺 茅 萩 葛 露霜時雨虫
蕨雪霰鹿
▲ 春 白つsし ▲もSたらぬ 雲間 ▲いもか袖 妹 雨宿かる
▲ みすの山風
棲咲 参河 山田原 同
矢 矧 里
同
八 橋
甲斐山梨岡
相模
八 松
同
八 重山
近
八江
十湊
同山 井
同 V 白㊦ ノ 肖同
安 良村
上
八野
坂 井
下 野
山菅橋出羽
八 十嶋
陸 奥
山 井
同
矢田野
越中
藪 浪 里
石
八見
上山
紀伊
八 十 須 美 坂
同
屋 上
郭公山田の原の杉村や過かてにしもこ\ら鳴らむ
一夜のみ枕をかはすもの﹀ふのやはきの里の名残やはなき
歳暮
世 を 渡る人の心は八橋のくもてにかよふ年の暮かな
あふさきるさ心とまらぬ人はあらし花咲匂ふ山なしの岡
草
も木も霜にやつるs八松の陰のみ独猶緑にて
足 柄
の
關吹風にともなひて雲の八重山わくる旅人
近 江 の や 八 十 の 湊 の 吹 風 に田鶴か鳴音も礒傳ふらん
山家水
住 馴
て
とても結はん山の井に心の水のにこらすもかな
東 路 の 室 かとそ思ふ田上や八しまに立る水の姻は
返
すより刈まて民のことわさは安らの村のやすけくもなし
懸 天
歎象
かしなやさかのゐてののしならは立とも空に消ん我名を﹄ウ
寄 橋 懸
と絶なは作りかへてよ妹かりにやます通はん山すけの橋
行
方に聲し絶ねは八十嶋の浦こく船の友ちとり哉
井
い
とs敷冬は氷のとちろひて淺く成行山の井の水
水虫の聲いたくなかれそ矢田の野に寒るは秋の月の霜夜を
春 雨
に
花の佛立そひて都忘れぬやふなみの里
雲
晴るやかみの山に月出て紅葉やともに照渡るらん
家 居
す
るやそすみ坂のさまくにかはる心や人の世の中
ますらおかいるよりはやし中くにやかみの櫻咲て散まは
九九八八八八八八八八八八八八八八八八八
〇〇九九九九九九九九九九八八八八八八八
一 〇九八七六五四三ニー〇九八七六五四三
績松葉集第二
59
▲ 漁 火 万 代 霞
天地のかためし 國
▲ 霧 鹿 紅 葉
露霜草木 弓はり月
崎守 ▲沖っ嶋鴨舟
▲ か みしまち酒 君 か為Lニオ
▲ 人 の 心 そ
涼し
長 閑き池
▲春の日
▲ 里 宇 治 川 舟 網 代 木 霧 霞 藤 氷 撰衣手作の布 魚鷺
▲ 霧時雨揺衣 霞五月雨露月
▲山宮大井川葵
紅 葉月神遊 時雨緋の玉垣
▲ 氷 岩皇の千代 室霞子規
▲ 我 都にしらぬ露の玉 懇松時雨
▲
臆薄雪露
大内若菜鷹のなみた 鹿霧時雨月▲萩原白菅
▲ 宮 柱 鷹 の 子
萩時雨紅葉 秋風
▲嶋の宮
▲ あすか風 大ロ衣手 天つ御門雪 はなち鳥Lニウ
▲ ね ぬ な は 鳩 氷
みをつくし鴛 あやめ
淡
倭 嶋 路 伊
矢与
野 神山
筑
也前
良 能崎
同
安 野
肥
八後
代 池
豊
八前
匁 濱
山城
槙 嶋
同
槙 雄山
同
松 尾
同
松 崎
同
真 葛 原
同
真袖原
大
真 野 和
同
真弓岡
同勾乃池
同
真神原
同
益田池
霧
間
より明石の浦を行舟のほのぐみゆる倭嶋ねは
樟 鹿 の 起
ふ
しなるs聲す也矢野の神山紅葉しぬらん
や
らの崎こきたむ船はなれも又おなし波路や分て来ぬらん
世中も思へはやすし安の野に作れる酒をのむ心には﹂ニオ
陰ふかき岩根の松の年古て月も水草にやつ代の池
人
や
りの旅ならはさてもいかsせんやひろの濱の道のなかてを
満 い
や
しきも心有けに雪の夜の月に樟さす槙の嶋船
霧
晴ぬ世をうち川をよそにして槙のお山に澄る月影
葵
あふひ草おなし二葉の種とてや松の尾山に生初めけん
松
か
崎むかしの跡に散花の雪や氷室の名残なるらむ
うき事を都の外も吹風に真葛か原の恨やはなき
摘若菜
打
は
らふま袖か原の淡雪にたまりかたみの若なをそ摘
朝立て旅行人のなくさめにたか白菅のまのs萩原
飛
帰
りとくらに来ともよしや其まゆみの岡もかりの此世に
世間はまかりの池の放ち鳥うきをはなれぬ音のみ鳴らんLニウ
春の来る道としらるs大くちのまかみの原の雪の消間は
五
月雨にみかさますたの池に生るあやめは波のそこと知れす
九〇 二 九〇 三 九〇 四 九〇 五 九〇六 九〇
九九九九九九九九九九九 七
一一一一一一一一一 〇〇 八七六五四三ニー〇九八
60
▲ 呼 子 鳥 鹿月
推柴時鳥
▲ 尾 花 霧 ますらおともや▲湊渚鳥梓弓
▲ 継
舟ゐつS 霞うつき雪 橋かつしか
▲ 庵 嵐とねり 崎角田川
▲ 君 か 代 千 年
▲
月水鳥氷霰 草虫糸萩芦鴨 五月雨菅原雪石露竃
▲ 紅 葉時雨松 月舟藤波 をしま濱庇衛 ▲橋浦薮笛屋 漁火梅花常夏 霞藤波菊松 ▲卯花塩かま月 時鳥L三オ
▲菅 原 霧 嵐
尾花鶉池の汀
▲ 海 士 萩月もしほの煙 霞藤儒衣鶴舟都のつと
▲ つ うなひ川ひみの江 なしとる長濱
▲ 大江山君か代万代の秋納涼
▲ 十 帰りの花 白雪
▲ そ か もみち ひ時雨
▲ 村 雨 月君の恵み 霧秋の日
▲ 真 妹か家路梶舟塩風
▲ 吹 上 秋風 濱月
▲
駒施雨女郎花 朝もよひ木人
摂
待津
兼山
伊勢
招 坂 的 形 同 下
間々浦 総
同
待 乳山
近
益江
原 里
同
真 野
同
松賀江岸
陸 奥
鳥同同
真離松 野嶋ψ
同
松賀浦嶋
越中
松田江橋
丹波
増
井
備中
松 山
同
正 木山
同
松 原山
周防
麻 里 布 浦
紀
真伊
砂山
い
つ
とても待かね山の子規なかて過ぬる年はなけれと
涼
しさはこぬ秋風をまねき坂またほに出ぬ薄なれとも
弓張の月やいるともまとかたの湊の渚鳥しらて過らむ
寄 橋 懸
かつしかや渡り初しも中絶ていつかふみ見しまsの継橋
行 末 に 誰 か は 我 をまつち山草の枕を宿と定めん 君 の 恵
み
あまねき御代は年ことにはこふ御調も益原の里
花 薄 ほ
に
出しよりまのs浦のしほれぬ芦の色そしほるs
深 緑
か
けを移せる松かえの岸の水さへときはなるらし
ふ
た
りねん世を松嶋の蛋の家に片敷袖は波にぬるとも
夕暮のまかきの嶋の嶋山を夜は越しと浪やしつまる﹂三オ
哀
無傷
人
を
悌にのみみちのくのまのsかや原袖に露けき
心
してあまの笛屋やあらすらん暮れは月を松か浦嶋
まつたえの長濱ゆけは日も暮ぬう川たつらん篶火の影
水 邊 納 涼
立
よれは結はぬ袖も涼しさをいかに増井の清水成らん
白雪の今朝めつらしく降初て友まつ山の杜の梢に
世 に な
か
く絶ぬかつらも散時は正木の山に残る共なし
松 原
の
山は時雨の跡もなし残る夕日や雲を染らん
あかし猶まりふの浦をやをか行濱へとなして幾世見る共
まさご山数もしられぬ露毎に光を分る秋の夜の月
九九九九九九九九九九九九九九九九九九九 七六五四三二一〇九八七六工四三ニー〇九
績松葉集第二 61
花月鹿
▲ 朝なき玉も 塩 やく淡路嶋
▲ 郭 公 心つくし懸﹂三ウ濱衛
▲ 蟹 しら雪月 みるめ
▲
鹿霞鷹蝉早苗
さよ姫郭公唐 鮎七瀬淀海人 浦山潟路海沖▲ 八 重 葎 松 むし
鹿櫻月菊
▲岸のかけ草
▲ 妹 駒
里の水上
▲ 衣手 真 砂 地
塩風我こふらく
▲ 子日
岸の姫松
▲ ▲ ▲ ▲ ▲▲ ▲ ▲
衣霧里鴫薦梅里卯御野いみ宮月村下劔に千郡岩神
▲翼蕪欝驚欝難
同
待 乳山
淡 路
松帆浦
同同未同肥真離勘松斑前松讃岐
山浦嶋山
柴 川 麻 等 保 久 野
同
真 若 浦
同真津間浦
大
毛和
無岡
狭 布
越中
氣比古宮
大 隅
氣色森山城
布 當
乗 駒 の 足 音 絶 すまつち山待らん花の咲にけらしも
古
郷に妹なかりせはいさといはん松ほの浦の海士乙女かも
寄山懸
つ れもなき人は松山十かへりの花咲時を待佗ねとやL三ウ
またら嶋の名にもたかはす村雲の雲間洩くる月の光は
海 眺
夢望
な
らぬ唐まての詠かな松浦の沖の船の行末
よるは風の越ぬ物かは櫻咲まかきの山はあすを頼まし
山人の負つs渡る真柴川をもきか上に積る白雪
いかにうき逢ぬ日数はまとほくの野原の露のたまくに見て
あさむかぬ玉成けりな衣手のまわかの浦の清き真砂は
子日せん人も引やと雪消る春をまつまの浦のひめ松
計
雨 露 の
め
くみや外にかはるらむけなしの岡に草も生ぬは
む
ね
あはぬ身の細布はけふくと我待人の心からこそ
神さふる嶺に劒の光をや夕日に残すけひの古宮 講かなれは春秋しらぬ蝉の聲冬の氣色の杜の時雨は﹂穿
婦
た を や め や む か ふ鏡の玉笥ふたいの山のあけかたの空
九九九九九九九九九九 四四四四四四四四三三 七六五四三ニー〇九八
九四 八
九究 九五
〇 九≡ 九至
62
▲ 深 草
紫の雲
形原有明の月 ▲春の日柴刈民 袖の露 ▲神垣葵
▲ 松紫の藤井大御門はにやす
▲ 忘
泡雪春雨櫻萩水もとかしは 石 さみたれ上村雨鹿 小篠原鹿三輪山 野社都二本の杉 ▲川早田山高橋道 柳望時鳥五月雨
▲池の堤氷L四ウ
▲ 大 坂 紅 葉 時 妹はこ鳥かつらき 雨月
▲ 浪柴の野淺茅 時雨雪月秋風
▲ 濱 潟 績 乙女子汐風 松梶枕衛櫻貝蟹鶴
▲ よみすまし 聲をほにあけて のりうかふなり
▼ かたし貝霞月 霞松蛤ます鏡雪 るめ 潟沖玉笥海士み
塩 屋 御 塩 殿
▲ いしなとり万代
瀬による竹
若なさき草松▲山紫の色貝
▲ くれはとり施竹 柞雪時鳥霞萩 里月虫はこ鳥
▲
嵩雪鳴沢霞煙 芝
山高根山御
柴 清 見 田子浦桑子懸 五月雨月
▲ み つくき
▲ 子 規 紅 葉 時 雨
同同同同大同同同同同同笛布古藤和二藤藤深伏舟 森草見岡
生 野 葉山 井原 柄 小 野 留 吹池 二上山
同
吉 魚 張
和
吹泉
飯 浦
摂
船津
寺
伊
二勢
見 浦
同
笛 川
同
藤 潟
参
二河
村山
駿
富 士 河
女郎花色かにそみて船岡の近き姻もよそに社みれ
諸 共 に ふしみの里をよそにしていつしか替る契成らん
霧中聞鶉 い
つ
くともおほつかなしや秋霧の深草山に鶉驕也
今咲もゆかり成らし藤の杜ちれは樗に色をゆつりて
述
藤懐
ふ 野 の
花
咲時にあはぬ身は柴刈しきて庵入せんかも
た
くひなく匂ふ木もなとまさらまし時にあふひの二葉山には
昔
聞藤井か原の宮所跡こそなけれ花はさけとも
我
身世にふるからをのs櫻花今幾春の詠をやせん
神砥
言
の
葉の色もかはらて徒に幾年月を布留の神杉
笛吹の池の氷もかつ解て波の聲する春のとなりに﹂四ウ
浦 嶋 か 箱
な
らて月の明ぬれは雲そ棚引ふたかみの山
ふ な
は
りのなつみの上の村雲や宿の軒端に時雨きぬらん
空
晴る月もふけいの浦さひて霜夜もしるく徹鳴也
舟寺のをしへもさそな法の道浮世の人を渡す誓ひは
か
くしつs消や果まし玉笥あはぬふたみの恨ある身は
笛 川
の
瀬の聲清き夕暮に吹合せてや帰る草かり
紫の色にはあらて藤潟の松のしつえにかsるしらなみ
聞時鳥
郭
公
今一聲を待ほとに二むら山の名にそ鳴ける
わか思ひかくとしらせん姻立ふしを都にうつしてしかな
九九九九九九九九九九九九九九九九九九九 七七六六六六六六六六六六五五五五置亘五
一 〇九八七六五四三二一〇九く七六五四三
績松葉集第二
68
嵐吹月東路 夕立木の間
▲ 板庇霞鶯花﹂五オ 板間の月時雨霰 關中山﹂行馬鈴虫
▲ 大和撫子旅寝 鹿あせつたひ鶉 は〜き木曽原月
▲ 朝 つはりせし二子 月木葉ちる玉笥 霧旅人ます鏡
▲白雲懸
▲ 水 海沖浦あま 舟 真 梶 玉 藻
藤波沖つ白浪
▲ 春の日あやめ 芦鴨五月雨藤
▲ 御 調 の 舟 万 代
真梶
▲ 秋のしらへ岩根 足引松風万代
▲ さき草 紫の雲若根千代のかさし
▲ 音 高き波
風吹
しられぬ ▲帰らん道も
▲ おつる月 玉くしけ 郭 公 卯 花
玉かつら
▲ 年月﹂五ウ
▲ 入 海
月藤衣もしほ雪 いさり蟹櫨つる 舟沖つ浪
▲ そ は の た 木つ 鳩夕暮▲ 板 神無月時雨 ひさし月
▲濱
小
真砂松月 花梅 淺茅千鳥箔貝 野
神浦嶺
▲ 御
松花木葉時雨 坂神山衣手
下
書総
巻 河
美
船濃
木山
同
不 破山
信濃
伏 屋
下
二野
子山
陸奥
二方山
越中
布 勢 海
同古江村
丹
舟波
井川
同笛吹山
同
藤 坂山
丹後
笛 浦
石
不加志山 見
播磨
二 見 浦
同
舟 坂山
同
藤 江 浦
紀
古 畑 伊
同古屋泊
同
吹 上
治 れる世には渡らぬ人もあらしふみまき川の絶ぬ流を 散
は
うし木に切よする船木より舟木の山のあたら紅葉s
月影やもりし板間を尋らん作かへたる不破の關屋にL五オ
玉
無祭
人 を 思 ひ ふ せ や の 夢
な
らてくるてふごよひみえよ箒木
陰深きはsそのはらの中よりや二子の山は生初めけん
つれもなき人の心は白雲のなひきなひかす二方の山
い
つ
となくさやにみゆるも面ふせの海とや春は立霞らん
春
雨のふる江の村の藤花おらては過し袖はぬるとも
ふ
なゐ川渡るみさほの隙をなみ浮世はかsる習ひ成らし
をのつから妻とふ鹿や寄ぬらん笛吹山の秋風の聲
見
る人の心より先まつはるs藤坂山の花のさかりに
浮 ね
す
る波の夜聲もいへはえに深くかなしき笛のうら風
つもるてふ老も思はて徒に幾夜ふかしの山のはの月浦月
玉 笥 ふ た み の 浦 は明ぬると思ふはかりの月の影かな
はりま潟渚につsく白雲の波間にみゆる船坂の山L五ウ
わたつみのかさしにさせる波迄もおなし藤江の花の色哉
鳩の聲につれてや雨もふる畑のたつきもしらぬ夕暮の空
いつこをかさして急かん旅の空日数ふるやの泊なれとも
濱 風 は
春
としもなく吹上の浪やさなから秋の白菊
九九九九九九九九九九九九九九九九九九九 九八八八八八八く八八八七七七七七七七七
〇九八七六五四三ニー〇九八七六五四三二
64
嶺のけしき ▲苔の下
▲ 風 は や み
たつ白波
▲ たな引雲
▲ 万 代 鶴 松 駒のひつめ ▲御調物はこふ 夏虫下草鴎蝉L六オ 時雨紅葉立田姫▲小野里春雨關 五月雨都のたつみ 科播衣柳櫻 ▲山嶺川里關山
▲ 渡 野 里 御祓松柏下草 泉川なてしこ鳩花爪時鳥
▲ 石 紅葉水淡 走る夕霧
▲ かたつき麦五月雨 里鷹蔦紅葉
▲ 里 原 草月
燈子雪降
▲ 水もなく舟も
通はぬ蛋雪
都人 月時鳥鴛舟▲關隈立花山吹
▲ 桃の花渡瀧の白糸
▲ 玉 た れ 露 霧 女 郎 花 薄 虫 霞 推子霧月 石橋雪駒鹿 ▲
山つらく椿霞
▲ 鶴夏草 みけむかふ常宮
▲ 都 尋つるこsろL×ウ人ありやと
▲ 野 池 渡 松 原 浦
霞鴨鴛氷
同藤 白 筆 山 讃岐
肥前
舟 坂山
対馬
敷 可牟嶺 古江浦 未勘
同
船 瀬 桟
山城
衣 手 杜
同
木 幡
同
狛 山
同
衣 瀧
同
久 我 森
同
小 篠 嶺
同
木 嶋
同
小 嶋崎
同
木 津 川
大
越和
大 野 巨 勢 同
花
咲て松にかsれる藤白の御坂を人の越かてにする
うつすともえやは及はん筆の山色に匂も聲もあらねと
霧
の
海に立渡るかとほのみゆる船坂山の明かたの空
雨になる空行雲のかさなりて暮やふかんのねも分ぬ迄
年の端に緑をそへて万代をふる江の村の深き松陰.
と絶しもあらぬ舟瀬の桟や渡るかち人駒の足をと
故
霞 春
春くれは誰為にしもさほ姫の立や霞の衣手の森し六オ 衣
それならぬ木sの梢も木幡山秋はみなから口なしの色
こ
まの野におひさき遠き撫子を誰しめゆひて後やみるらん
今そしる衣の瀧の白玉はまとふ山路の中にこそあれ
夕日さす紅葉の色やこかの杜秋の時雨の染るのみかは
月前露
霧
晴てこさsか原の露深み風吹ことに月そ乱るs
い か な れ は
水
もなしてふ木の嶋に船や通ふとみかの月影
水 邊 欺 冬
山吹の花やこしまかさきつsく岸ねの浪も匂ふはかりに
川
浪
も紅ふかく匂ふなりこつの渡りの桃のさかりに
野 納
雨涼
過
る夕涼しく秋もまたこすの大野に露そ乱るs
野 寒 草
花の紐ときめく色や残すらんこせの冬野の霜の下草
九空 九空
究三
九九 四 九九 五 九突
oOoOoooo九九九
〇〇〇〇〇〇〇〇九九九 七六五四三ニー〇九八七
績松葉集第二
砧
月芦杜若難波
薄 かも衣うつ
▲ 住 吉とこ夏 岸 野 の 草 懸
▲ 難 波 潟 浦 風 千 鳥なく
▲麓にたつ鹿
▲ 櫻 花 二 むら山
霞卯花梅花 時鳥夏のひとへ
▲ 我 東路ゆふたすき 木sのもみち ねきこと
▲ 礒 崎 岩 木山松 千 鳥 かち人庵崎 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲▲ ▲▲
天雪冬雪月旅関氷船海ふ子墨山まあせ浮舟枕月岩千いな大
同木瓶宮
摂
國津
府 渡
同
昆 陽
コ ス
粉 濱
同
小 松崎
伊勢
衣 手山
参
衣 里 河 遠
事 任 江
同許奴美濱
相模
小 礒
同
小 余 綾 礒
武
氷 河 蔵
許 我 渡
常
懸陸
瀬川
近
心江
見崎
同小 松
信濃
衣 崎
衣 河
今
も猶千種の露の玉きはるこかめの宮の跡そ色めく
君 か 代 は 幾 万 代と住亀のこふの渡りのかきりなき迄﹂六ウ
鯉︑来ては藍の八藁きあらはにて隙なく氷る・やの池水
。独 の み 見 て や 忍 は ん 待 人はこすのとこ夏咲てちれとも 難 波 人よしあし共に子日する小松か崎に春を待えて 笛 の 音
に
よるの鹿をふますらおか露に沽そふ衣手の山
里 撞 衣
身にしみてよその夜寒も知れけり打や衣の里の秋風
か
くて此身の浮事のまsならはいかてか世にはなからへてまし
ゑ
待
人
もこぬみの濱のうつせ貝拾ふ挟のひるよしそなき
あつまのつとsて大礒の小石を人のえさせけれは
大 礒 や 小 礒
の
浦の玉かしはつ\むも袖にあまる嬉しさ
また消ぬ雪かき分て若なをや年こゆるきのいそき摘らん
雪中若菜秋 風 に 寒 行月の氷り川解るや影のくもるなるらん
ぬ
都鳥にこと問わさも数ならし暮て舟待こかの渡りは﹂芽
寄川懲
人
なみに渡りてぬれん懸瀬河懸せすとてもかはく袖かは
行
末
はいかに立らむ沖つ波たsよふ船の心見の崎
行
末の久しき千世の友とてや小松か崎になるsひな鶴
釣たる〜程とて海士のほしをける衣の崎も波やかくらん
ぬ れ
つ
sもかたしく夜半の衣河流るs旅の袖の涙に
一〇〇 八
δ〇九
≡
≡ 一〇 二
≡ 三 一〇 三 一〇 西 一〇 三 一〇 芙
≡一七
δ 六 一〇 三
δ二〇§=
δ三 一9
三 一9西
≡一三
66
薦月雪の塩風 ▲角かの濱都鳥▲ 杜 からにしき 時 雨秋の夕暮
▲ 雪 高 濱
うらの白浪
▲ 里 薦 雪 松
柴車檜原 たてをく樟月L七ウ
蝉の聲▲しらへのこゑ よる波のくたけて ▲石見潟
▲ 子 規 草 の枕
▲ 友 海人霧船和田の原 風霞濱庇月 千鳥嶺の松
▲ こよひの月 木末のひま きならの里 ▲川我せこ杜鵤
▲ かつく鳥玉かっき わきも子遠の海
▲ 夜 を 鳥のそらねかさね 風にしらふる ▲白波のよりくる糸 夜寒秋風 袖貝あられ ▲嶋玉の緒汀
▲ 谷 花松L八オ 若かへての紅葉 ふところ妹
▲ 葛 城 月影 豊等の寺
▲ 住 吉 む
こ の 泊
舟人
▲ つ ほ
八十嶋つかる あしかをねらふ 岩屋舟鷲 月千嶋春の花 の石ふみ 同
加賀 衣 関 越白根
越中
越 大山
同
越 海
同
木 葉 里
越
越後
路 浦
同
越 山
但
琴引山 馬 石
古見
登多加礒 國府渡 播磨 備
児 嶋 前 紀
小 池伊
同
乞 許 世山
筑
子前
難 海
肥
局 心 関 前
琴引松
未勘
衣 浦
同
子持山
旅
ね
してかへす衣の關なれや思ふ都の夢もとをさす
寒とをる越のしらねの春風は袖にたまらぬ雪かとそ思ふ
打はらふ挟ほす間も休らはて又ふsきする越の大山
薦鳴て越の海つらはるかにも霧立帰る浪や分らん
時雨ふる音計して秋風にぬれぬ木葉の里に積れる
しのきこし幾夕暮の浪風も越路の浦や限成らん
降積るこしの山路をきてみれは分にし方の雪は雪かは﹂七ウ 雪中旅行
今
朝よりや秋のしらへに替るらむ琴引山の松風のこゑ
もれ安き世には何をか石見潟ことたか礒の浪のかけても
お ほ つ
か
ないつこときけは郭公こふの渡りの雲に鳴也
五
月雨にみれは浪間もかき曇り雲ゐる方や児嶋成らん
海の上も小池の内も照月や其さまくに影やとすらん
む
ら雨の聲にをくれす時鳥こちこせ山に鳴渡るらむ
雲 晴る夕日の色も紅のこかたの海の興つしほ風 お ほ つ か
な
とへとこたへす絶間なく心の關を見る主や誰
治 れる世をもしるてふ琴引の松ふく風も枝をならさて
しるへなくいかて拾はん波あらき衣の浦に玉は有とも
年ことに緑立そふこもち山子もたる松の末やさかへん
四四四四互三三三三三三三三三ニゴニニ 三ニー〇九八七六五四三ニー〇九八七六
績松葉集第二
67
▲荒小田にほり
まかせつs
▲ 玉 坂 雪
▲しららの濱
月夜
▲ 難波の寺西の門出
額のめい
八雲たつ板間▲関山我せこ 月袖の別
▲ 寺 有 明月紅葉 麓 里 猿 大 井 河 よふこ鳥となせ鵜飼舟岸杉庵霧
▲うちの渡瀧のや 山科石田の森L八ウ
▲山原 しきみか原 時
雪枝折氷霞 雨花つむ人
▲こなき杜若 鷹山吹蛙花
▲ます鏡月
▲ 逢 坂姻たつ 霞 小 松東路
▲ 駒 みつわくむ月 みまくさ螢
▲さはりおほき身 月千代の坂 衣うつ斎院 秋花松虫月 花をくら郭公▲山御幸春風
▲ 嵩 嶺夕立月 霜霞伏見田井 松櫻もみち時雨 松の嵐鹿なく ▲池・月霧鳥羽田
▲ 川 石 橋 千 鳥 薦
大
榎和
葉 井
摂
得名津 津 陸
夷奥
山城
手 須 佐 美 池
摂
豊 嶋 津
同
手 倉 杜
同
天 王 寺
出雲
手 間
山城
嵐 山
同阿後尼原
同
阿 太 古
同
縣 井 戸
同
縣 宮
江 え の は 井 のあたりをみれは風さそふ柳の露もしつく白玉
住
吉の松に絶せぬ風ふけはえな津に浪のよせぬ間そなき
霧間月 え そ ならはこさふくとしも゜人や見ん霧立渡る秋の夜の月 手 色くの種をうへなめ生そふはたか手すさひの池の水草
みれははや山は霧こそ降にけれてしま河原の寒き朝けに
杜弓月さやかなる外の月夜は中ーにくらきてくらの森の下陰
世 の 人 の 何
か
あらそふ津の国のなにはの寺もおなし御法を
關月
旅人の立そとsまる秋のよの月や出雲のてまの関もり
阿 ﹂︵オ
木くの葉も今はあらしの山風や曇らぬ月の雲を吹らん
瀧のやのあごにの原の涼しさは秋より後の風やふくらむ﹂八ウ
吹 通 ふ 音も高おに咲花のあたこの山のみねの春かせ
ひ
なひたるあかたのゐと\名にはいへと都にはちぬ欺冬の花
人
ことにあふく縣の宮所月の光もますかsみかな
一〇 四四 一〇四 五 一〇四 六 一〇四
七 一〇四 八 一〇四 九
≡五〇
一〇
≡
≡五二
一〇 五三
δ五四
≡ 蓋 一〇 美
68
御祓七瀬淀淵瀬
月雪霧衣うつ
▲白妙の衣霞松杉 忘
氷榊時雨草時鳥月瀧
▲真葛萩女郎花 秋風しら露L九オ 鹿鶉松虫夏草 片岡霞鶯虫 ▲霧女郎花時鳥 鶏 春
萩もす雪 雨忘水
▲蕨月菅 下露 真弓忘水
▲日本大き御門
▲ 吹笛 やしろの神 雪行水ゆつき
霞嵐氷紅葉杣
榊櫻ひはら春風 ▲川山巻向白ゆふ 嶺あらし ▲さね木の花▲ 宮 川 小 野 宮 柱
万代三舟山薄萩 呼子鳥菅蛙櫻
▲ 衣
た に ふ た 有つ
せは 紅葉霞たつ
▲ 吉 野 花白浪
▲ 雪 は た 薄 草 枕
宿る旅人
▲ 雪佐保姫郭公 嶺山吉野苔莚
松 村 立花月時雨
▲神なひ女郎花 露﹂言 萩霜の下草 杉薄秋風 竹揺衣初雪 ▲山里いこま霧
▲ 露糸薄蓬 松 虫 霞 花 玉 川 萩 女 郎 花
同
粟田山
同
飛 鳥井
同
阿 弥陀嶺
同有栖川
同朝日山
同
秋 山
大
飛 鳥 和
同
天 香 具山
同
阿 太 大 野
同
朝 原
同
吾 妻 野
同
青 香 具山
同
遊 岡
同
痛 足
同
阿 保山
同
秋津野
同
赤 膚山
同
天 河
同
阿 騎 大
野
天 雲
の
あはたつ山に住人は浮世をよそになりも行哉
雪
か
とよ見もひも寒き飛鳥井に移るこよひの月影もよし
月のすむあみたか嶺は紫の雲も中くさはりならまし
よしやた\流るs水のありす川あり住果ん此世ならねは
初時雨また染あへぬ紅葉sにさして色そふ朝日山かな
草木ならぬ人の心もしほれけり鹿の音かよふ秋の山かせ
秋鹿
淵は瀬にかはる間もなく明にけり飛鳥の川の夏のよの月
白妙の雲の衣も五月雨はほすひまやなき天のかく山
色ありと見えて消ぬる世中はあたの大野s萩の上の露L九オ 若 菜
を
もあすはつまsし降雨の朝の原の雪やけぬらん
あつま野のさやく霜夜のさ﹀枕結ふもよしや起うからねは
春の色のいたりいたるや大和なる青かく山のふかき緑は
そ
こ
となくすたきて聲をあけまきの遊ひの岡に笛や吹らん
まれに聞あなしの山の郭公茂き檜原の奥ならてなけ
あほ山のさなきの花のさなきたにもろき梢に嵐吹なり
花 薄
生
る秋津の宮人のむかししらるs袖のおもかけ
立
か
くす霞の衣はる風にそをたにはらふあかはたの山
七
夕も春渡らなん天河花のさかりをみよし野の山
あきの野に薄をしなみ降雪と見ゆるは秋の月の影哉
七七七七七七六六六六六六六六六六五五五 五四三ニー〇九八七六五四三ニー〇九八七