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特殊相対性理論特殊相対性理論

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(1)

特殊相対性理論

(2)

マイケルソン・モーレーの実験( 1887 )

地球上の光速は光の進行方向に依存しなかった!

http://www.aip.org/history/exhibits/gap/PDF/michelson.pdf

2

2

L L vc

v

(3)

Einstein1905 年論文

「運動物体の電気力学について」

http://www.fourmilab.ch/etexts/einstein/specrel/www/

Annalen der Physik 322, 891–921(1905)

(4)

誘導電流の起源①

t

 

B

E

N S

v

磁場が時間変化している空間には、

を満たす誘導電場が生じる

磁石がコイルに対して動く場合

F

E

誘導起電力

V

は、

d t dt

d

t d

d d

V

S S

S C

 

 

 

 

S B

B S

S E

r

E ( )

レンツの法則

(ストークスの定理)

(電磁誘導の法則)

(5)

誘導電流の起源②

B v

Fq

N S

v

運動するコイル内の電荷には ローレンツ力

が働く

コイルが磁石に対して動く場合

F

d t dt

d

d d

d q d

V

S C

C C

 

S B

S B

r v

B

r B

v r

F

秒間に掃く面 コイルが1

) (

) 1 (

誘導起電力

V

は、

レンツの法則

v dS dr

S

dS

B

(6)

(脱線)磁場は電荷に仕事しないはず ではなかったか?

B u

v

Fq (  ) 

N S

F

v v

B u F

外力

  q

実際の電荷の動き

B

導線が電荷を押す力

(仕事する)

実際に電荷に働く ローレンツ力

(仕事しない)

電荷を動かし

r

続けるにために必要な仕事

(導線が電荷を押す仕事)は単位時間あたり

板がボールを

押す力(仕事する)

垂直抗力(仕事しない)

u

v

u

実際のボールの動き

) (

) (

B v

u

B u

v F

v

q

外力

q

ローレンツ力(の導線に平行な成分)が仕事をするように見える

(力学でのアナロジー)

(7)

アインシュタインが掲げた 2 つの仮説

(http://www.fourmilab.ch/etexts/einstein/specrel/www/ Annalen der Physik 322, 891–921(1905)

(8)

特殊相対性理論

物理法則はすべての慣性系に対して同じ形 で表される(相対性原理)

真空中の光の速さは光源の運動状態に無関 係である(光速不変の原理)

<二つの基本原理>

(9)

特殊相対性理論からの奇妙な帰結

ローレンツ収縮(動いている物の長さは縮む)

時間の遅れ(動いている時計は遅れる)

同時刻の相対性(2つの事象が同時かどうか は、観測者の運動に依存する)

質量の増大(質量とエネルギーの等価性)

すべて測定の仕方を定義して

はじめて理解できる。

(10)

(例)速さ v で動いている列車の長さを どのように測るか?

v

「列車に乗っている人に測ってもらう」

井の頭線って、どのく らい長いんだろう?

「列車と一緒に走りながら測る」

「列車が駅に止まっているすきに測る」

(11)

(相対論的に)正しい測定法その1

v v

0 0

時刻

t

1に通過 時刻

t

2に通過

(列車の長さ)= (速さ)×(通過時間)=

v (t 2 -t 1 )

時計を持ってある地点で待ち構え、列車 の先端と後端が通過する時刻を測定する

(12)

(相対論的に)正しい測定法その2

v

私が後端を 見た!

(列車の長さ)= (先端の座標)ー(後端の座標)

全員が時計を持ち、線路上の様々な地点 で待ち構える。同時刻に列車の先端と後端 を見た観測者(の座標)を教えてもらう。

僕が先端を 見た!

同時刻における

(13)

二つの慣性系

x z

y

O x’

z’

y’

O’

v

S’ 系 S 系

S’

系は

S

系に対して

x

軸正の方向に速さ

v

で移動している

(14)

二つの慣性系(イメージ重視)

x z

y

O O’

v

井の頭線は我々(駒場キャンパス)に対して吉祥寺の方向 に速さ

v

で移動している

x’

z’

y’

渋谷方面 吉祥寺方面

北側

(駒場キャンパス)

南側

(たこやきみしま)

(15)

たこやきみしま 駒場キャンパス

(正門)

(16)

問題提起

• S

系において時刻

t

、位置

x

で起きた事象は、

S’

系においていつ

(t’)

どこで

(x’)

観測され るのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

t x D

C

B A

t x

' '

x, t

)から(

x’, t’

)への写像(一次変換行列)

の具体形が知りたい。

(17)

問題提起(イメージ重視)

駒場キャンパスにおいて時刻

t

、位置

x

起きた事象は、井の頭線に乗った人から 見たらいつ

(x’)

どこで

(t’)

観測されるのだ ろうか?

v

時刻t=3に位置x=10で光った

0 5 10

x

0 5 10

x’

時刻t’ =?に位置x’ =?で光った

(18)

我々の常識(ガリレイ変換)

 

 

 

 

 

 

 

t x v

t x

1 0

1 '

'

t t ' 

vt x

x '  

S

系と

S’

系には同じ 時間が流れている

S

系における

x=vt

線が、

S’

系における

x’= 0

の線

t

x t’

x’

x=vt

ガリレイ変換

(19)

速度のガリレイ変換

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 100 1

100 1

0 1 '

' v v

t x

t

x t’

x’

x=vt

ガリレイ変換

ボールの軌跡

v 100m/s

v v t

v x    

 

 100

1 100

電車に乗っている人から ボールを見ると…

1 2

0 100 200 300 3

遅く見える!

(20)

電磁波のガリレイ変換

) cos(

) ,

( x tE

0

kx   t E

マクスウェル方程式と矛盾!

t

x t’

x’

光の軌跡

v

電車に乗っている人から 電磁波を見ると

1 2

0 c 2c 3c

3

レーザー

k x k t

t

x , ) cos ( )

(    E

0

    v E

S

系で見た電磁波

位相速度は

 

 

 

0 0

1

c c k

S’

系で見た電磁波

ガリレイ変換

位相速度は

v   v

c

k

k

(21)

我々( Einstein )の目標

 

 

 

 

 

 

 

t x D

C

B A

t x

' '

相対性原理と光速不変の原理を同時に 満たすような、

S

系と

S’

系間の時空座標 の一次変換行列を新たに求める。

 

 

 

1 0

1 v

ガリレイ変換

(22)

準備:時間の単位の再定義

後の議論を簡単にするため、

1/c

秒を、あらためて

1

秒と定義し、光は

1

秒間に

1m

進むものとする。

(光速

c

1m/

秒とする)

注)元の単位に戻るには、

tct ,

c vv

と置き換えればよい

t

x

x=t

1 2 3 4

0 1 2 3 4

0

光の軌跡

(23)

なぜ一次変換か?

2 2

2 2

' '

t xt

x Dt

Cx t

t xt

x Bt

Ax x

高次の項

1

次変換で表わせないと仮定すると、

S

系での光の軌跡は

t x

S’

系での光の速さは

) , (

) , (

2 2

2 2

x t g D

C

x t f B

A t

txt x

Dt Ct

t xt

x Bt

At t

x

 

 

光速が位置と時刻に依存

光速度不変の原理と矛盾

(24)

y軸、z軸を考慮しなくてもよいのか?

(なぜ y’= y, z’= z としてよいのか?)

x z

y

O O’

v

z’

y’

x’

列車の高さ(

y

座標)は、どちらの系でも時間やx座標、z座標 に依存しないだろう。しかし、 速度

v

には依存するかもしれな いので

y’= f(v) y

と仮定しよう。相対性原理より、

y = f(v)y’

成り立つので、

y’= (f (v))

2

y’

。 したがって

f(v) = 1

より

y = y’

(25)

条件 その1(光速不変の原理)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

D C

B A

D C

B A

t x

1 1 '

'

S’

系での光速も1であるから

' 1

' 

 

D C

B A

t x

S系では時刻

t = 0

に位置

x = 0

より発せられた光 は、1秒後

(t = 1)

に位置

x = 1

に到達する。この現 象をS’系で観測すると、

 ① D

C B

A   

(26)

条件 その2(相対速度)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

? 0 1

'

' v

D C

B A

t x

 ②

 0

Av B

S’

系の原点(

x’= 0

)は、

S

系から見て速度

v

で動いて いる。したがって、S系の時空座標

(x, t) = (v, 1)

S’

系における

x’

座標は0である(

t’

座標は不明)

(27)

x z

y

O x’

z’

y’

O’

S’

v

S

反対側(たこやき みしま)から見ると

x

z y

x’ O

z’

y’

O’

v S’

S

更に

x, x’

軸の正の向きを逆に

定義すると

x z

y

O

x’

z’

y’

O’

v

S’

S

x, x’

軸の正の向きを逆に 定義すると、

S

系と

S’

系の 立場が入れ替わる!

見方を変える

吉祥寺

渋谷 渋谷

吉祥寺

渋谷 吉祥寺

(28)

条件 その3(相対性原理)

 

 

 

 

 

 

 

t x D

C

B A

t x

' '

S’

系が

S

系に対して

x

軸正の方向に速度

v

で移動 している状況は、

x, x’

軸の正の向きを逆に定義す れば、

S

系が

S’

系に対して

x’

軸正の方向に速度

v

で移動している状況とみなすこともできる。どちら の見方でも、相対性原理により、物理法則(つま り一次変換行列)は同じはずである。

 

 

 

 

 

 

 

' '

?

?

?

?

t x t

x

同じ

'

' x

x

x x

(29)

 

 

 

 

 

 

 

t x D

C

B A

t x

'

' 

 

 

 

 

 

 

' 1 '

t x A

C

B D

BC AD

t x

 

 

 

 

 

 

 



' 1 '

t x A

C

B D

BC t AD

x

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



' ' 1

0

0 1 1

1 0

0 1

t x A

C

B D

BC t AD

x

ここで

x, x’

軸の正の向きを逆に定義すると

 

 

 

 

 

 

 

' 1 '

t x A

C

B D

BC AD

t x

 

 

D C

B

A

(30)

 ① D C

B

A   

 ②

 0

B Av

 ③

 

 

 

 

 

C D

B A

A C

B D

BC AD

1

2

2 1

, 1

1

v

v    

 

v

C B

D A

①、②、③より

 

 

 

 

 

 

 

 

t x v

v t v

x

1 1 1 '

'

2

以上、まとめると、

(相対速度で決まる条件)

(相対性原理)

(光速不変の原理)

(31)

ct ,

t  ,

c vv

 

 

 

 

 

 

 

ct x c

v

c v c

ct v x

1 /

/ /

1

1 '

'

2 2

2 2

2 2 2

/ 1

' /

/ 1

'

c v

c vx t t

c v

vt x x

 

 

, ' ' ct t

c v v '

' 

の置き換えをすると

ローレンツ変換

2 2

2 2 2

/ 1

/ ' '

/ 1

' '

c v

c vx

t t

c v

vt x x

 

 

ローレンツ逆変換

現実(

SI

単位系)に戻ろう。

v

v  

(32)

ローレンツ収縮

2 2

/ 1  v c

ct

x ct’

x’

x=vt

1

2

3

1 2 3 4

S’

系で長さ

L

の物体は、

S

系では長さが

0

) (

/

1 v

2

c

2

L

L  

に見える

(33)

時間の遅れ

2 2

/ 1

1 c

v

ct

x ct’

x’

1

2

3

1 2 3 4

S’

系の時間は、

S

系からみると 倍遅く流れて いるように見える

0

S’

系で

x’=0

にある フラッシュランプは、

S’

系の時計では

1

おきに点灯。

1 2

3 1

2

S

系の時計では

秒おきに点灯。

) 1 ( /

1 1

2

2

v c

) 1 ( /

1 1

2

2

v c

(34)

質量の増加(相対論的質量)

それぞれの系で質量

m

0 の球を速さ

u

(例えば

1m/s

で)

+y (-y’)

方向に運動して いるとする。衝突後、

S

系の球が

-y

方向に速さ

u

で運動したとすると、相対性原理よ り、

S’

系の球も、

S’

系で見れば

+y’

方向に速さ

u

で運動する。

S’系 v S

y

x

y

x

S’

v

S

y

x

y

x S’

v

S

y

x

y

x

コツン!

u u

しかし、

S

系から見ると、

S’

系の時計は 倍遅れているので、

S’

系の球は

y

軸方向の速さが で近づき、 で遠ざかるように見える。

2 2

/ 1

1 c

v

2 2

/ 1 v c

uu 1  v

2

/ c

2

S

系から見た、

S’

系の球の質量を

m

とすると、

S

系における運動量保存則より

2 2 0 2 2

0

u mu 1 v / c m u mu 1 v / c

m

(衝突前) (衝突前) 2 2

0

/

1 v c

m m

 

(35)

ファインマン物理学Ⅰ「力学」

(36)

質量とエネルギーの等価性

2 2

0

/

1 v c

v mv m

p   

速度

v

で運動する粒子の運動量を次のように定義し、これがニュートンの運動方程式 に従うとする。

この粒子のエネルギーの変化

dE

は、力

F

がこの粒子にした仕事

Fdx

に等しいから

dt Fdp

vdp dt dx

Fdx dp

dE   

2 0 2

2 0 2

2 4

2

0

vdp m

0

c p c m c mc m c

E  

p

    

この粒子が元からエネルギー

m

0

c

2 (静止エネルギー)を持っていたと考えると、

mc 2

E

したがって、この粒子のエネルギーは、両辺を積分して、次のように表せる。

(37)

電荷と質量の大きな違い

mc 2

E

質量は保存しない!(質量素量などない)

陽子

2

個、中性子

2

ヘリウム原子の原子核

(陽子2個、中性子2個)

4.0004 u 4.0319 u

(u =

12

C/12 = 1.66x10

-27

kg)

原子質量単位

(

質量はエネルギーの一形態

)

(38)

原子核の静電エネルギー

a U eZ

5 3 4

) (

0 2

  ar

0

A

1/3

, r

0

 1 . 2  10

15

m

MeV 72

. 0 J

10 15

.

1

1/3

2 13

3 / 1

2

A Z A

UZ

a

Z:

原子番号

A:

質量数

4

1

H →

4

He + 2e + 25 MeV

235

U + n →

91

Sr +

143

Xe + 2n + 200 MeV

(39)

ニュートン力学との関係

2 0 2

2 0 2 2

0

2 1

2 2 2

0 2

2 2

2 0

2 1 1 2

1 /

1

v m c

c m c v

m

c c v

m c

c v

mc m E

 

 

 

 

 

 

 

dt m d

c v

m dt

d dt

d

v

v F p

0

2 2

0

/ 1

 

 

 

相対論的運動方程式

相対論的エネルギー

ニュートン力学における運動方程式

c v 

ニュートン力学における運動エネルギー

c

v 

(40)

力の起源:電場 or 磁場?

 0

 

B

S 系

+ + + + + +

+ + + + + +

v

q v

F = q(v × B)

S' 系 I

+ + + + + +

+ + + + + +

-v

q

F’ = ?

 ?

 

 

 

狭義のローレンツ力

I

B

(41)

2 2

2

2

1 /

/ 1

c v

c v

 

 

  

2 2

/ 1  v c

 

 

S

系では、自由電子は速度

v

で動いているので、自由電子の平均的間隔は 止まっている場合(

S’

系)の間隔の

1  v

2

/ c

2 倍にローレンツ収縮している

S’

系では、原子核は速度

v

で動いているので、原子核の平均的間隔は 止まっている場合(

S

系)の間隔の

1  v

2

/ c

2 倍にローレンツ収縮している

2 2

2 2

2 2

2

2

1 /

/ / 1

/

1 v c

c c v

v c

v    

 

 

 

 

従って、

ローレンツ収縮による導線の帯電

S’

系では、導線は正に帯電!

(42)

力の起源:電場 or 磁場?

 0

 

S 系

+ + + + + +

+ + + + + +

v

q v

S' 系 I

+ + + + + +

+ + + + + +

-v

q

B

2 2

c v

   

    

r

r

r

qv I r

A

q E q e e

F



2 2

0 0

 

 

 

r

r

A e E

2 

0

 

r

r

qv I

q v B e

F

 ) 2

(  

0

起源は磁場 起源は電場

e

B r

I 2

0

I

(43)

時空距離(インタバル)

2 2

2 2

2 ( ct ) x y z

s    

http://en.wikipedia.org/wiki/File:World_line.png

時空距離はローレンツ不変量(どの慣性系から見ても同じ値を持つ)

2

 0 s

 0 s

 0 s

 0 s

 0 s

2

 0

s

(44)

固有時(ローレンツ不変量)

2 2

2 2

2

( cdt ) ( dx ) ( cdt ) ( vdt )

s    

http://homepage2.nifty.com/einstein/contents/relativity /contents/relativity216.html

動いている時計のインタバル

時計と共に動いている系からみたインタバル

2 2

2

2

( cd  ) ( d x ) ( cd  )

s     

インタバルはローレンツ不変量なので

2 2

2 2

2

/ 1

) (

) (

) (

c v

dt d

vdt cdt

cd

固有時間(ローレンツ不変量)

dt

dx

dt d

(45)

のびるミューオンの寿命

2 2

2 2

1 / 200

1 /

d dt c dt d d

c

       

v

静止したミューオンの寿命(

2.2μs

v

地上で観測される寿命

0.99999 ) c

(v

(46)

ユークリッド空間とミンコフスキー空間

 

 

 

 

 

 

 

y x y

x

cos sin

sin

cos 

 

 

 

 

 

 

 

t x v

v t v

x

1 1

1 1

2

t

x t’

x’

O

y

x y’

x’

O

ユークリッド空間における座標変換 ミンコフスキー空間における座標変換

2 2

2

2

y x y

x     

空間距離不変

t

2

x

2

t

2

x

2 時空距離不変

c = 1

とする)

(47)

幅( width )と奥行き( depth )

t

x t’

x’

O

y

x y’

x’

O

ユークリッド空間 ミンコフスキー空間

幅や奥行きは基本的な量ではない

(見ている角度に依存する)

S

系:幅

1

、奥行き

2 S’

系:幅

1.5

、奥行き

2.3

(c = 1とする)

S

S

S

系:存在した空間の幅

1

、持続時間

2 S’

系:存在した空間の幅

2.3

、持続時間

3

空間や時間は基本的な量ではない

(見ている速度に依存する)

(48)

スカラープロダクト(座標に依存しない量)

t

O x y

O x

ユークリッド空間 ミンコフスキー空間 (

c = 1

とする)

z z y

y x

x t

t

b a b a b a b

a b

a b

a

 

'

   

z z y

y x

x

b a b a b

a b

a b

a

 

  

アインシュタインの縮約(同じ添え字が現れたら、

すべての成分について和を取る)

a

b

a

b

(49)

2次元ユークリッド空間における スカラーとベクトル

ベクトル:座標変換と同じ変換規則に従う多成分量 スカラー:座標系に依存しない(1成分)量

S

スカラー(場)の例:

•標高(山頂Pの標高は、S系でみてもS’系

でみても同じ)

距離(

PQ

間の距離は、

S

系でみても

S’

でみても同じ

質量(山頂

P

にいる人の質量は、

S

系でみ てもS’系でみても同じ)

P

S

Q

ベクトル(場)の例:

勾配(点

Q

における重力ポテンシャルの勾配の x成分、y成分は、座標と同じ変換規則に従う)

•速度ベクトル(点Qにあるボールの速度ベクト

ルのx成分、y成分は、座標と同じ変換規則に従 う)

Q

(50)

ミンコフスキー空間における スカラーと4元ベクトル

4元ベクトル:座標変換と同じ変換規則に従う4成分量 スカラー:座標系に依存しない(1成分)量

S

スカラーの例:

・時空距離

(

インタバル

)

・固有時

・静止質量(4元運動量の絶対値)

・波の位相(4元位置ベクトルと4元波数ベ クトルのスカラープロダクト)

m

0

S

Q

ベクトルの例:

・4元位置ベクトル

・4元速度ベクトル

・4元運動量(4元波数ベクトル)

・4元電流密度

・4元ポテンシャル(電磁ポテンシャル)

s

(51)

4 元速度と4元運動量

) , , , (

) ,

( ct rct x y z

) ,

, ,

( )

,

( cdt d rcdt dx dy dz

物体の時空座標(4元ベクトル)

物体の時空座標の変化(4元ベクトル)

S

r ct

物体の4元速度ベクトル 固有時(スカラー)で

割る

2 2

/

1 v c

dt

d   

) ,

, ,

( /

1 , 1

2

2 c v x v y v z

c d v

d d

c dt

 

 

 

r

静止質量

m

0(スカラー)

物体の4元運動量ベクトル をかける

m

0

 

 

 

 ( , , , ) , p

/

1 2 2

0

c v E

v v

c c

v m

z y

x

) , (

) , (

v r c

d cdt

(52)

運動量とエネルギー

(同じ実在の 2 つの側面)

) ,

(

, p mc m v c

E  

 

 

 

 

2 2

0

/

1 v c

m m

4元運動量ベクトル

4元運動量ベクトルの大きさの自乗(スカラー)

2 2 4

2 0 2

2 0 2

2 2

p c c

m E

c m c p

E     

S系 r ct

) , ( , p c v c

E  

 

cp E

光子の場合 運動量とエネルギーの比例関係

v p

v

p ( , ) 2

, c

c E c

E    

 

vc

0

 0

m

(53)

光子(電磁場)のエネルギーと運動量

光子放出後の箱の質量変化=E/c2 光子放出後の箱の速度=p/M

光子の飛行時間=

L/c

箱の移動距離=x=L/c×

p/M = Lp/cM

箱の重心変化がないとすると、

Mx=EL/c

2

c

2

c

p E S

g

したがって、

S

:エネルギー流

Poynting

ベクトル)

g

:運動量密度

E

E

E

E E

(54)

反陽子生成エネルギーの計算

) ,

(

) 0 , (

) ,

(

c c c

b

a a

a

E p

M p

E p

p p

c a

c a

c b

a

p p E M E p p

p

 

,

M

M 4M

M 4

2 2

2 2

2 2

2 2

) (

) (

16 )

( )

( 16

M p

E M

p p

p p

M p

E M

p p p

p

a a

a a

a a

c c

c c c

c

4元運動量保存則(エネルギー保存則+運動量保存則)より

4元運動量の大きさは静止質量(スカラー)なので

) 0 , 4 (

) , (

) ,

(

M p

E p

E p

c

b b b

a a a

p p

代入

p

a’ を消去すると、

M E

M E

M M

E a ) ( a ) 16 a 7

( 22 22

given given

代入

M

M The Feynman lectures on

Physics, volume II, 25-2

(55)

光の縦ドップラー効果

 

E

p E

2 2

1 '

1 '

v vp E E

v vE p p

 

 

 

 

v v v

v

 

 

1 1 1

' 2

4元運動量ベクトルのローレンツ変換(

c =1

kv

 

   

 

   kc SI

単位系に戻ると

 

  

 

 

c v c

v c

v 1

/ 1

/ ' 1

cf.

音のドップラー効果

音源 観測者

v V

v V

  '

V

:音速

(56)

2005 年東大 2 次試験物理

(57)

Rb 原子のレーザー冷却@鳥井研

4cm 10

10

Rb atoms

<100μK

(58)

輻射圧:光子吸収による運動量変化

E   

L

p   k

k p  

光子 原子

基底状態 励起状態

A

(共鳴条件)のとき

A L

 

原子は励起状態になり、反跳運動量

p = k

を受ける

(59)

ドップラー冷却の原理

A

 

L

   

LL

レーザー光 原子 レーザー光

  

L

v

輻射圧 大

輻射圧 小

周波数 吸収の強さ

周波数が原子の共鳴よりわずかに低い レーザー光を左右から照射する

ドップラー効果によって、対向するレーザー光 からの輻射圧をより強く受ける

原子は減速される(ドップラー冷却)

kv

 

kv

 

(60)

4次元(ミンコフスキー空間)における ベクトル演算

The Feynman Lectures on Physics, Vol.II, 25-8

(61)

加速度系(重力場中)における時間の 遅れ(重力の赤方偏移)

0 1 gH 2

     c

 

0 2 2

0

1 /

1 /

(1 / ) c

c c

 

 

 

v v v

ドップラー効果(特殊相対論)より

等価原理

(一般相対論)より

a t aH

   c v

ag

加速度:a 間隔:

H

B

から見た

A

の相対速度

高い場所の時計は速く進む!

(62)

光格子時計(未来の1秒の定義?)

http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/31_result/rikou/41_katori.html

ストロンチウム原子の磁気光学トラップ

発明者の香取さん@東大物工

(63)

本郷と小金井の時間の進みの違い

0

gH

2

2 3 Hz

  c

   

http://www.nict.go.jp/press/2011/08/04-1.html

(64)

100分de名著 アインシュタイン『相対性理論』 2012年11月(NHK出版) より抜粋

(65)

参照

関連したドキュメント

 “Captain Einstein's Virtual boat tour,” Department of Physics & Astronomy, Ghent University [URL: http://captaineinstein.org ].  “Captain Einstein: a VR experience

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この相対性原理で最も重要な事はそれぞれの系でそれぞれの座標系を定義で

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