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特殊相対性理論 (第

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Academic year: 2021

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特殊相対性理論

(第3章「静磁場」への準備)

二つの慣性系

x z

y

O x’

z’

y’

O’

v

S’S

S’系はS系に対してx軸正の方向に速さvで移動している

問題提起

• S系において時刻t、位置xで起きた事象 は、S 系においていつ(x’)どこで(t’)観測 されるのだろうか?









=





t x d c

b a t

x ' '

(x, t)から(x’, t’)への写像(一次変換行列)

の具体形が知りたい。

我々の常識(ガリレイ変換)









=



t x v t

x

1 0 1 '

'

t t'=

vt x x'=

S系とS 系には同じ 時間が流れている

S系におけるx=vtの

線が、S’系における x’= 0 の線

t

x t’

x’

x=vt

ガリレイ変換

ガリレイ変換の破綻

S系では時刻t = 0 に位置x = 0より発せられた光は、

1秒後(t = 1)に位置x = c に到達する。





= −









=







=



1 1 1 0 1 1

0 1 '

' v c c v

t x v t

x

この現象をS 系でみると、

S 系では1秒後(t’= 1)に位置x’= c-vに到達する。

従って、S 系での光速はc-v

→地球上の光速は光の進行方向に依存しないという マイケルソン-モーレーの実験(1887年)と矛盾!

特殊相対性理論

A. Einstein,1905

物理法則はすべての慣性系に対して同じ形 で表される(相対性原理)

真空中の光の速さは光源の運動状態に無関 係である(光速不変の原理)

<二つの基本原理>

(2)

2

我々(Einstein)の目標

相対性原理と光速不変の原理を同時に 満たすような、S系とS 系間の時空座標 の一次変換行列を新たに求める。









=





t x d c

b a t

x '

'

準備:時間の単位の再定義

後の議論を簡単にするため、1/c秒を、あらためて 1秒と定義し、光は1秒間に1m進むものとする。

(光速を1m/秒とする)

注)元の単位に戻るには、tct, c vv と置き換えればよい

t

x x=t

1 2 3 4

0 1 2 3 4

0

光の軌跡

条件 その1(光速不変の原理)





+

= +









=





d c

b a d

c b a t x

1 1 '

'

S 系での光速も1であるから ' 1

' =

+

= + d c

b a t x

S系では時刻t = 0 に位置x = 0より発せられた光 は、1秒後(t = 1)に位置x = 1に到達する。この現 象をS’系で観測すると、

L d c b a+ = +

条件 その2(相対速度)





=









=





? 0 1 '

' v

d c

b a t x

L

=0 +

av b

S’系の原点(x’= 0)は、S系から見て速度vで動いて いる。したがって、S系の時空座標(x, t)= (v, 1)の S’系におけるx’座標は0である(t’座標は不明)

x z

y

O x’

z’

y’

O’

vS’ S系

反対側(z<0の側)

から見ると

x

z y

x’ O

z’

y’

O’

S’系v S系

更にx, x’軸の正の向きを逆に 定義すると

x z

y

O x’

z’

y’

O’

S’系 vS系 x, x’軸の正の向きを逆に

定義すると、S系とS の立場が入れ替わる!

見方を変える 条件 その3(相対性原理)









=





t x c d

b a t x ' '

S’系がS系に対してx軸正の方向に速度vで移動 している状況は、(x, x’軸の正の向きを逆に定義 すれば)S系がS 系に対してx’軸正の方向に速度 vで移動しているとみなすこともできる。どちらの 見方でも、相対性原理により、物理法則(つまり 一次変換行列)は同じはずである。









=





' ' t x c d

b a t x

同じ

'

' x

x x x

(3)

3









=





t x d c

b a t x '

' 







=





' 1 '

t x a c

b d bc ad t x





−



=





−

' 1 '

t x a c

b d bc ad t

x









−



=









−

' ' 1 0

0 1 1

1 0

0 1

t x a

c b d bc ad t x

ここでx, x’軸の正の向きを逆に定義すると









=





' 1 '

t x a c

b d bc ad t x





d c

b

a

L d c b a+ = +

L

=0 +b av

L





=





c d

b a a c

b d bc ad

1

2

2 1

, 1

1

v c v

v b d

a = =

=

=

①、②、③より









=





t x v

v t v

x 1 1

1 '

'

2

以上、まとめると、

(相対速度で決まる条件)

(相対性原理)

(光速不変の原理)

ct,

t ,

c vv









=





ct x c

v

c v c

ct v x

1 /

/ /

1 1 ' '

2 2

2 2

2 2 2

/ 1 ' /

/ 1 '

c v

c vx t t

c v

vt x x

=

=

, ' ' ct t

c

v'→v'の置き換えをすると

ローレンツ変換

2 2

2 2 2

/ 1

/ ' '

/ 1

' '

c v

c vx t t

c v

vt x x

= +

= +

ローレンツ逆変換

現実(SI単位系)に戻ろう。

ローレンツ収縮

2 2/ 1v c

ct

x ct’

x’

x=vt

1 2

3

1 2 3 4

S’系で長さLの物体は、S系では長さが 0

) ( / 1 v2 c2 L

L < に見える

時間の遅れ

2 2/ 1

1 c

v

ct

x ct’

x’

1 2

3

1 2 3 4

S’系の時間は、S系からみると 倍遅く流れて

いるように見える 0

S’系でx’=0 にある フラッシュランプは、

S’系の時計では1秒 おきに点灯。

1 2

3 1

2

S系の時計では

秒おきに点灯。

) 1 ( / 1

1

2 2 >

v c

) 1 ( / 1

1

2

2 >

v c

質量の増加(相対論的質量)

それぞれの系では、質量m0の球が同じ速さu(例えば1m/sで)+y (-y’) 方向に 運動している(つもりでいる)。衝突後、S系の球が-y方向に速さuで運動したとす ると、相対性原理より、S系の球も(S’系で見れば)+y’方向に速さuで運動する。

S’系 v S系 y′

y x′

x

S’系 v S系

y′

y x′

x S’系 v

S系 y′

y x′

x u コツン!

u

しかし、S系から見ると、S’系の時計は 倍遅れているので、S系の球は

y軸方向の速さが で近づき、 で遠ざかるように見える。

2 2/ 1

1 c

v

2 2/ 1v c

u u1v2/c2

S系から見た、S’系の球の質量をmとすると、S系における運動量保存則より

+

=

0 2 2

2 2

0u mu 1 v /c m mu 1 v /c

m

(衝突前) (衝突前) 2 2

0

/

1 v c

m m

=

(4)

4 ファインマン物理学Ⅰ「力学」

質量とエネルギーの等価性

2 2 0

/

1 v c

v mv m p =

速度v で運動する粒子の運動量を、次のように定義し、これがニュートンの運動方程式 に従うとする。

この粒子のエネルギーの変化dEは、力Fがこの粒子にした仕事Fdxに等しいから dt

F=dp

vdp dtdx Fdx dp

dE= = =

2 0 2 2 0 2 2 4 2

0vdp m0c pc mc mc mc

E=p = + =

この粒子が元からエネルギーm0c2 (静止エネルギー)を持っていたと考えると、

mc2

E =

したがって、この粒子のエネルギーは、両辺を積分して、次のように表せる。

静止した粒子の振動数

ω ν =h

=h E

静止した粒子のエネルギーに対応する振動数

h h

2 2 0

0

c c m

m =

= ω

ω

 ≡ π 2 h h 粒子の全エネルギー

2 2 2 4 2

0c pc mc

m

E= + = 



=

2 2 0

/

1 v c

m m

アインシュタインの関係式

S系の波の振動をS’系で見ると

c t im t

i e

e h

2

0

ω = ct

x ct’

x’

x=vt

1 2

3

1 2 3 4

0

<S系>

2 2

2

/ 1

/ ' '

c c x t t

v v

= +

<S 系>

ローレンツ逆変換

mvx i mc t i c t im

e e

e h = h ' h

2 2

0

(参照)ファインマン物理学V「量子力学」第7章

より mv

= h λ

π λ=2 h mv

ド・ブロイの関係式

参照

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