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Academic year: 2021

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(1)

微分方程式 演習問題 (10)ラプラス変換 担当: 金丸隆志

学籍番号: 氏名:

問題以下の関数をラプラス変換せよ。

1. 1 2. t 3. eat 4. sinωt

5. eatsinωt (4. の結果をうまく用いると楽) ただし 、

lim

t→∞te−kt= 0 (k >0)

lim

t→∞e−ktsinαt= 0 (k >0)

lim

t→∞e−ktcosαt= 0 (k >0) であることは用いて良い。

[解答]

各問の解答に入る前に、問題文にある極限の評価につ いてコメントしておく。

一つ目の極限については、t → ∞の極限で tは無 限大に 、e−kt は 0 に収束するので、全体として無限 大となるのか0となるのかはすぐにはわからない。こ の評価にはロピタルの定理

t→alim f(t) g(t) = lim

t→a

f(t) g(t) を用いると良い。すなわち、

t→∞lim te−kt= lim

t→∞

t

ekt = lim

t→∞

1 kekt = 0 というわけである。ラフに言えば 、te−ktにおいて「t の発散よりe−ktの 0への収束の方が速いので、全体 として 0へ収束」と理解できる。

また、e−ktsinαtおよび e−ktcosαt(k >0)である が 、これらは図1でわかるように「振幅 が 0に収束 しながら振動する関数」である。これより、t→ ∞で 0に収束することは解ってもらえると思う。

1.

F(s) =

0

e−stdt (i)

=

1 se−st

0 =1 s

e−s·∞−e−s·0

= 1 s(01)

= 1

s (ただし 、sの実部>0)

-1 -0.5 0 0.5 1

0 1 2 3 4 5 6

t x

e-t

e-tsin5t

図 1: e−tsin 5tのグラフ

以上からF(s) =1 s。 2. 部分積分を用いる。

F(s) =

0 te−stdt

=

t

1 s

e−st

0

0

1 s

e−stdt

= 1 s lim

t→∞te−st0e−s·0 +1

s

1 s

e−st

0

= 1

s(00) 1 s2

e−s·∞−e−s·0

= 1

s2(01)

= 1

s2 (ただし 、sの実部>0)

ヒントの極限を用いたことに注意。以上からF(s) = 1 s2 3.

F(s) =

0 eate−stdt

=

0

e−(s−a)tdt (ii)

=

1

s−ae−(s−a)t

0

= 1

s−a e−(s−a)·∞−e(s−a)·0

= 1

s−a(01)

= 1

s−a (ただし 、sの実部> a) 以上からF(s) = 1

s−a (s > a)。

1

(2)

(補足) 今、1. の解 F(s) = 1

s と 3. の解 F(s) = 1

s−aの類似性に注目して欲しい。この類似性は(i)式 と (ii)式の類似性、すなわち(i)式のss−aに置 き換えれば(ii)式が得られることに起因している。

このことに気づくと、ラプラス変換の導出や暗記が 楽になる。例えば、(ii)式の計算において「これは1の ラプラス変換の結果のss−aに置き換えれば良い んだ」ということに気づき、なおかつ1のラプラス変 換が1/sであることが覚えていれば 、直ちに1/(s−a) が得られる、というわけである。

4. これは 、第一回演習で登場したタイプの問題であ り、部分積分を2回用いるのが特徴であった。出来な い者も多かったので、ここでしっかり身につけて欲し い。なお、今回は不定積分ではなく定積分なので、若 干難度が上がっている。

F(s) =

0 e−stsinωt dt (iii)

=

1

se−stsinωt

0

0

1 s

e−stωcosωt dt

= 1 s lim

t→∞e−stsinωt−e−s·0sinω·0 +ω

s

0 e−stcosωt dt

= ω

s

0 e−stcosωt dt

= ω

s

1

se−stcosωt

0

−ω s

0

1 s

e−st(−ω) sinωt dt

= −ω s2 lim

t→∞e−stcosωt−e−s·0cosω·0

−ω2 s2

0

e−stsinωt dt

= −ω

s2(01)−ω2 s2F(s)

= ω

s2 −ω2 s2F(s)

ただし 、ヒントの極限を用いたことに注意。最後の式 を変型して、

F(s) = ω s2 −ω2

s2F(s)

1 + ω2 s2

F(s) = ω s2 s2+ω2

s2 F(s) = ω s2 F(s) = ω

s2+ω2 (ただし 、sの実部>0)

よって F(s) = ω

s2+ω2

5. まともにやると4. と同じ計算を再び実行しなけれ ばならず無駄が多いので、どこで楽が出来るかを考え

るのがポイントである。

F(s) =

0 e−steatsinωt dt

=

0 e−(s−a)tsinωt dt (iv) ここで、(iii)式と(iv)式を見くらべると、(iii)式の ss−aで置き換えれば (iv)式が得られることに注 意。よって、(4)の解F(s) = ω

s2+ω2ss−aで 置き換えれば良いことがわかる。

よって解は F(s) = ω (s−a)2+ω2

2

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