PAC分析を用いた箱庭作品のイメージ変容について
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(2) 結 果. 考 察. 1.単回のデータについて. (1)A領域群は,初めから「イメージの元」が存. 一名のデータを除外し,八名の分析を行った。. 存し,rイメージの元」との照合が常に行わ. 所要時間は平均102±19分(84∼145分)、箱庭制. れ,箱庭制作以前におよそのイメージを形成. 作22±i4分(8∼50分)、P A6分析38±11分(30. しており,そのイメージにしたがって箱庭を. ∼60分)であった。. 制作するイメージ表現型といえる。全体イメ. A領域群とは,被験者が印象に残るすべての領. ージ間の親和性が高いが,PAC分析ではイ. 域を最初から説明している箱庭作品であり,B領. メージの付与がな一され、融合型のイメージ併. 域群とは,印象に残る領域をP AC分析の途中で. 合であった。イメージが整理された実感に近. も見つけた箱庭作品である。. いものであると考えられる。. その結果八人の被験者はA領域群に四人、B領. (2). B領域群では未発見め「イメージの元」があ. 域群に四人と分類することができた。それぞれの. り,P AC分析過程で照合されていくと考え. 群でデータのイメージ変容過程をまとめ、群間の. られた。未発見であった「イメージの元」の. 比較を行った結果、次のことが分かった。. 探索は被験者に「感情実感」と「深い安定感」. (1)P AC分析によって、A領域群では新たな意味. をもたらしたと考えられる。全体イメージ間. づけの付与が、またB領域群では新たなイメー. の親和性は低いが,箱庭制作に満足感をもっ. ジの探索が行われたと考えられた。. ていると考えられ,PAC分析では主にイメ. (2)最終クラスター併合時に被験者が語るタイト. ージの探索が行われ、融合型あるいは対置型. ルが、まとまりあるイメージ(例rいまの自分. のイメージ併合であった。. の状態」)を連想しているときr融合型」、そう. (3)声AC分析の連続使用により、被験者のイメ. でない場合をr対置型」と・定義すると、A領域. ージは融合型へ変化していくが、反面イメー. 群では融合型であり、B領域では融合型と対置. ジの飛躍部分が減少する傾向にあることが. 型であった。. 示唆された。. (3)イメージ体験尺度を分散分析した結果,P AC. (4)PAC分析により箱庭制作者のイメージ内. 分析の前後で有意な差があった。とくにA領域. 容とイメージ体験様式が変容することが明. 群では現実感が,またB領域群では感情実感に. らかになった。. 有意な差があった。A領域群と比較して,B領. (5)イメージ変容の分析により、PAC分析がカ. 域群が高い内的安定感をもつことに有意な差. ウンセリングプロセスと類似していること. があった。. が確認された。. 2.二回目のテータについて. (6)本研究の問題点として、①視覚イメージから. 二名のデータを削除し,四名のデータを分析し. 言語イメージヘの変換は被験者にとまどい. た。男性一名、女性三名、平均94±30分(61∼143. があったこと、②部分領域が一つのときはイ. 分)、箱庭制作20±12分(8∼42分)、P AC分析. メージの比較が不可能であること、であった。. 37±23分(0∼62分)であった。二回目調査ではす. (主任教員有園博子). べての箱庭作品が融合型であった。. /』レー、坐ψL =コ 上面 ■士 → 、. 帽尋教員肩園碍すノ. 一99一.
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