第55回 三重泌尿器科医会抄録
雑誌名 三重医学
巻 59
号 1
ページ 31‑33
発行年 2016‑03‑25
その他のタイトル The 55th Mie Urological Meeting, Abstracts
URL http://hdl.handle.net/10076/15058
三重医学 第59巻:31〜33, 2016 31
1.平成 25 年入院・手術統計 市立伊勢総合 病院
市立伊勢総合病院 泌尿器科 今村哲也,堀内英輔
三重大学医学部附属病院 腎泌尿器外科 西井正彦
①入院総数374名(男:女=281名:93名)
入院の内訳は悪性腫瘍(腎癌 腎盂尿管癌 膀 胱癌 前立腺癌 精巣癌 陰茎癌 後腹膜脂肪肉 腫)98例,尿路結石症122例,前立腺肥大症11例,
尿路感染症24例が主な疾患であった.
また前立腺生検による入院は53例であった.
②手術総数276例
内訳は根治的腎摘出術2例,腎尿管全摘1例膀 胱全摘出術(尿管皮膚ろう作成)1例,副腎摘出
(鏡視下)1例,TUR-Bt 34例,TUR-P 11例,前 立腺全摘4例,高位精巣摘出術1例,結石関連では ESWLは67例,TUL17例,f-TUL20例,経尿道的 膀胱結石破砕術13例などであった.
③その他
前立腺癌に対するIMRTは23症例に施行した.
2.済生会松阪総合病院の 2013 年入院・手
術統計
済生会松阪総合病院 泌尿器科 小川和彦,金原弘幸,柳川 眞 済生会明和病院
森 脩
2013年の入院総患者数は612人(男性485人,女 性127人)で女性入院患者総数が前年より増加し,
平均年齢66.8歳,平均在院日数10.1日であった.
2013年 の 総 手 術 件 数 は326件(ESWL127件,
ESWL以外199件)で前年より減少し,平均年齢 65.8歳(12歳〜98歳)であった.ESWL以外の手 術についてその部位別内訳を見ると膀胱67件,そ の他57件,前立腺32件の順で多く,前立腺関連の 手術が例年より減少していた.また,ESWLは総 数も初回治療数も例年並みであった.7月から透 析専門医にシャント関連手術を全て委嘱したが,
年間のシャント関連手術件数は例年並みであった.
検査・処置では,前立腺針生検や尿管ステント関 連の処置の件数が例年より減少していた.発表で はこれらの内容を供覧する.
3 . 2013 年手術・前立腺生検統計
三重中央医療センター 泌尿器科 岩本陽一,加藤雅史
四日市社会保険病院 泌尿器科 三木 学
【目的】2013年手術・前立腺統計を発表する.
【対象】当院で2013年に施行した手術100例,前立 腺生検77例.
【結果】開腹根治的腎摘出術:1例,腹腔鏡下腎摘 出術:2例,腎部分切除術:1例.開腹腎尿管全摘 除術:1例,後腹膜鏡補助下腎尿管全摘除術:1例,
尿管損傷修復術:1例,経尿道的尿管腫瘍切除術:
1例.膀胱全摘回腸導管:1例,TUR-Bt:51例,
ラ ン ダ ム 生 検:2例. 前 立 腺 全 摘 除 術:12例,
TUR-P:9例,前立腺核出術:1例.陰嚢水腫根治 術:3例,高位除睾術:4例,去勢術:1例,陰茎 部分切除:1例,包茎環状切開:3例,経尿道的尿 道切開:2例.精巣固定術:1例,経尿道的膀胱結 石摘出術:2例.腎瘻増設術:8例,尿管鏡:2例,
尿管ステント挿入:75例,前立腺生検:77例.前
第 55 回 三重泌尿器科医会抄録
The 55th Mie Urological Meeting, Abstracts
日 時:平成26年1月26日(日)
場 所:三重大学医学部附属病院12階 三医会ホール
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立腺生検患者のうち,36例(46%)で前立腺癌を 検出した.
【結語】2013年手術・前立腺生検統計を発表した.
5.2013 年手術統計
鈴鹿中央総合病院 泌尿器科
荒木富雄,荒瀬栄樹,鈴木竜一,長谷川万里子
鈴鹿中央総合病院における2013年のESWLを 除く総手術件数は286例で,昨年より12例増加し た.全身麻酔,腰麻下の手術件数は66例,156例 で全麻は1例,腰椎麻酔は12例の増加であった.
一方,局所麻酔下の手術はブラッドアクセス依頼 も多いが,ほとんど変化なかった.悪性腫瘍手術 は,前立腺全摘25例,根治的腎摘14例,膀胱全摘 5例,腎尿管摘出術8例で膀胱全摘は減少したが,
前立腺,腎の手術は変化なかった.TUR-BTは second TURも行っているが70例と減少した.前 立腺生検230例うち97例が陽性でほぼ変化なかっ た.ESWL件数は125回と減少した.
6.三重県立総合医療センター泌尿器科にお ける 2013 年手術統計
三重県立総合医療センター 泌尿器科 松浦 浩,堀 靖英
小山田記念温泉病院 栃木宏水
三重大学医学部附属病院 腎泌尿器外科 金井優博
三重県立総合医療センター泌尿器科における 2013年手術統計を報告した.2013年4月より常勤 医が1名減となり,主要手術数は例年に比べ減少 した.主要手術の中では,経尿道的膀胱腫瘍切除 術(2013年42例)と根治的腎摘出術(同4例)は 例年とほぼ変わらない件数であったものの,腎盂 尿管全摘術(同1例),経皮的腎瘻造設術(同3例),
膀胱全摘術(同2例),経尿道的前立腺切除術(同 5例)が例年に比べ少ない傾向にあった.ブラッ ドアクセス,小児泌尿器および副腎関連の手術は
行われなかった.また,前立腺生検数は2012年に 比べ,2013年は43例と若干増加した.
8.2013 年入院・手術・ESWL 統計
四日市社会保険病院 泌尿器科 三木 学,加藤貴裕
入院総数は236名,症例は13歳から95歳,在院 日数は平均で4.36日であり,横ばいであった.腎 尿管結石を対象としたTULやESWLや,急性腎 盂腎炎が主となった.
手術数は,ESWLを除けば159例であり,尿管 ステントの挿入・交換が79例,腎尿管結石を対象 とした内視鏡的治療が50例と目立った.
ESWLは新患381例,破砕総数は666回となっ た.ESWLは5月〜10月に増加し,内視鏡治療も 同様であったが,その他の月もコンスタントに症 例はあった.ESWLの平均破砕回数は1.75回であ り,5ミリ〜10ミリの結石が多く,279例.部位は U1で多く,178例であった.21ミリ以上の結石で はTULへ移行することが多かった.
9.名古屋セントラル病院泌尿器科の 2013
年手術統計
名古屋セントラル病院 泌尿器科 黒松 功,古澤 淳,平林 淳
名古屋セントラル病院における2013年の手術統
計をM-CUREの統計分類に従って集計した.体
外衝撃波結石破砕術78例を含めた手術総数は356 例であった.前立腺肥大症に対するレーザー手術
(PVP)が138例と最も多く昨年に比べるとやや減 少したものの,当院の特色を示す手術の需要が引 き続き多い傾向であった.また前立腺生検を65例 に施行し,全体での癌検出率は43.1%であった.
前立腺全摘術は昨年とほぼ同様の16例と3年前ま での20例台から引き続き減少したが,これは近隣 病院へのロボット手術の導入の影響と思われた.
前立腺がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)
を28例に施行し,すべての症例で合併症なく施行
33 可能であった.
10 .愛知県がんセンター中央病院における 2013 年入院手術統計
愛知県がんセンター中央病院 泌尿器科 曽我倫久人,小倉友二,林 宣男
年間手術件数は,172件であった.腎・腎盂尿 管・副腎の手術では,根治的腎摘除術が11件(全 症例腹腔鏡下),腎部分切除術が5件(マイクロ ターゼ1件,腎動脈クランプ4件),腎尿管摘除術 が5件,腹腔鏡下副腎摘除1件であった.膀胱の手 術では,膀胱全摘除術が10件(回腸導管が7件,皮 膚瘻3件),TUR-BTが42件であった.前立腺の 手術では,前立腺全摘除術が28件(全症例ミニマ ム創手術),Brachytherapyが15件であった.精 巣の手術では,高位精巣摘除術2件,除睾術が5件 であった.その他の手術では,前立腺saturation biopsyが27件,膀胱膣瘻修復術が2件であった.
12.当科における TVM 手術の初期経験
三重大学医学部附属病院 腎泌尿器外科 吉尾裕子,西井正彦,舛井 覚,
西川晃平,長谷川嘉弘,神田英輝,
金井優博,山田泰司,有馬公伸,
杉村芳樹
骨盤臓器脱に対するTVM手術は低侵襲手術と して広く行われており,当科では2011年に1例目 を経験し,2013年12月までに4例を経験した.年 齢54歳〜74歳,陰部の脱出,排尿困難,頻尿等を 主訴として受診された.全例stage III の膀胱瘤が みられた.TVM-Aのみ1例,TVM-A+膣後壁形 成術1例,TVM-AP2例であった.手術時間は65
〜195分,出血量11〜300gであった.合併症とし ては術後疼痛を1例で認めたが,保存的治療にて 軽快した.当科に受診した骨盤臓器脱患者は23名 であり,POP-Q stage III の症例は17例あった.23 例中TVM施行が4例,子宮摘出術2例,リング挿 入または経過観察とした症例が17例であった.
13.Indocyanine green (ICG)を使用した,
近赤外蛍光法補助下腎部分切除術の検討
愛知県がんセンター中央病院 泌尿器科 曽我倫久人,小倉友二,林 宣男
腎癌に対する腎部分切除術において,3つの要 素(切除断端を陰性,腎機能温存,合併症の軽減)
を達成することが重要であり,特に切除断端を陰 性にすることが最重要課題である.
しかし,腫瘍側への切り込みの判断は,組織色 調の変化や,術中病理診断に依存し,最終的な病 理学的結果との相違が存在する.ICGを使用した 近赤外蛍光法補助下腎部分切除を行い,腫瘍組織 と正常組織の境界認識に関する有益性を評価した.
また,近赤外蛍光装置のD-light P system,Hyper eye medical systemの比較検討も行った.淡明細 胞癌にて,近赤外蛍光法により腫瘍組織と正常組 織の境界が明確になった.切除時のモニタリング ではD-light P system が,Ex vivoの切除断端の 確 認 で は,Hyper eye medical systemが 有 効 で あった.近赤外蛍光法は,腎腫瘍切除時のモニタ リングとして有益であることが考えられた.