地
3
4
2
5
第
第
4
4
章
章
地
地
域
域
別
別
構
構
想
想
4-1 地区区分の設定
本市は、平成 23 年4月の西尾市と幡豆郡三町との合併など、いくつかの合併を経て今日の行政区域
となりました。現在においても、概ね旧市町ごとに生活圏(地域コミュニティなど)が形成されており、
一定のまとまりを有しています。
本計画では、こうした生活圏のまとまりに加えて、将来都市構造で示した都市拠点(旧西尾市)と地
域生活拠点(旧一色町、旧吉良町、旧幡豆町)を中心とした生活行動圏の形成を基本とし、さらに集約
型都市構造の構築に基づいた機能的・土地利用的役割の配置を踏まえて、行政区域を6地区に区分して
地域別構想を策定します。
3
4
2
5
4-2 地域別都市づくり構想
4-2-1 西尾・米津地区
西尾駅周辺には、商業施設や公共公益施設が集積しているほか、北部には工場が集積しています。
城下町としてのまち並みが残り、歴史・文化施設が点在しており、本市の都市拠点としての
機能強化と、その保全・活用が望まれます。
項 目 現況・課題
災害対策
・南海トラフ巨大地震を想定した既成市街地、集落における耐震化
・防災空間(公園・緑地)、避難路の確保
人口・都市構造・産業
・都市拠点の形成に向けた都市機能(商業・情報・交流機能)の集積
・中心市街地にふさわしい商業空間・歩行空間の整備、都市景観の形成
・計画的な市街地(住居系、工業系)の拡大
居住環境
・既成市街地や集落地における生活道路の整備(狭あい道路の拡幅、歩道の
確保など)、公園・緑地の整備
・住工混在地における居住環境と工場の操業環境の調和
交通ネットワーク
・幹線道路ネットワークの充実、渋滞の解消、生活道路の整備
・西尾駅の交通結節点機能の強化
自然環境・ 歴史・文化
・城下町としてのまち並みづくり(西尾城址の史跡整備など)
・歴史・文化施設の整備・活用
H1 2
H 17
H2 2
面積( km
2
)
人口( 人)
5 0 ,2 8 2
5 2,5 0 7
5 4 ,3 36
高齢者人口( 人)
7 ,4 8 6
8,9 3 4
1 0 ,4 08
高齢化率( %)
14 .9
1 7 .0
1 9 .2
人口密度( 人/ km
2
)
3 ,2 7 2
3,4 1 7
3 ,5 3 6
1 5 .4
資料:都市計画基礎調査(H23)、国勢調査(H12,H17,H22)、GIS 計測
3
4
2
5
■将来都市像・都市づくりの方針『
『城
城
下
下
町
町
の
の
歴
歴
史
史
・
・
文
文
化
化
が
が
薫
薫
る
る
広
広
域
域
交
交
流
流
の
の
ま
ま
ち』
ち
』
城下町の風情が漂う利便性と快適性の高い広域交流の都市づくりに向け、歴史・文化資源の活
用と都市活動のニーズに応える人・財・サービスの集積する都市拠点の形成を推進します。
『大切にしたいもの』・『守りたいもの』・『活かしたいもの』
○ 市民の意見
◆ 城下町のまち並み
◆ 歴史・文化的資源
◆ 西尾のお茶
◆ 防空壕
○ 商工関係者の意見
◆ 西尾駅周辺での商業集積 ◆ 経済特区や産業の6次化 ◆ 災害に対する安全性確保
順
3
4
2
5
■主要な施策
項 目 施 策
土地利用
【市街化区域】
・「西尾駅周辺」における都市拠点の形成に向けた基盤整備、多様な都市機能(商業・
情報・交流機能)の集積
・「米津駅周辺」への都市機能(商業・情報・交流機能)の集積による日常生活の利便
性向上
・住工混在地(住居系用途地域)における用途純化、準工業地域における産業機能の維
持・充実、地場産業の振興
【市街化調整区域】
・優良農地の保全と集落地における農業生産基盤・生活基盤の整備
・新たな工業用地の計画的な整備、人口増加の受け皿となる市街地拡大と基盤整備
道路 ・ 交通
・都市計画道路((都)安城一色線、(都)衣浦岡崎線など)の整備推進
・「名鉄西尾線」の高架化・複線化促進
・「名鉄西尾線」、路線バスの充実・利便性向上
・駅周辺における駅前広場・駐車場・駐輪場の整備
・中心市街地、鉄道駅周辺道路のバリアフリー化
公園 ・ 緑地
・緑の拠点の保全・整備・活用(「西尾公園」、「鶴城公園」、「戸ヶ崎公園」、「稲荷山茶
園公園」、「矢作川西尾緑地」、「八ツ面山公園」、「古川緑地」など)
・身近な都市公園の整備
・工場や沿道商業施設の壁面緑化、敷地内緑化の推進
自然環境 ・ 都市景観
・「矢作川」、「北浜川」や「八ツ面山」など自然環境・景観の保全・活用
・「西尾駅周辺」における旧城下町の歴史文化が感じられる景観の創出
・西尾城址一帯の史跡・名所や文化財を活用した歴史保全地区としての景観整備
・「米津の川まつり」、「稲荷山茶園公園」の観光活用
都市防災
・災害時における都市拠点としての機能維持に向けた都市基盤の整備
・避難路・緊急輸送道路沿道を中心とした耐震化・不燃化
・ライフライン、河川保全施設の耐震化
その他 都市施設
・公共下水道の整備・普及促進
・「朝鮮川」、「二の沢川」、「北浜川」などの河川改修促進、浄化活動の推進
・「矢作川堤防リフレッシュ事業」の推進
・幼稚園や保育園の修繕、学校施設の修繕・非構造部材の耐震改修
・文化施設の整備、資料館の再整備、高齢者福祉施設の整備
■主な実現化手法
○区域区分の変更 ○用途地域の変更 ○地区計画の指定 ○景観計画の策定
○アダプトプログラム(公園などの維持・管理)
○補助金・交付金を活用した各種事業(街路事業、都市公園事業、公共下水道事業など)、土地区
3
4
2
5
■西尾・米津地区の都市づくり構想図(都)安城一色線の整備
人口増加の受け皿となる 市街地拡大と基盤整備
都市拠点の形成に向けた基盤整備、
多様な都市機能の集積 史跡・名所や文化財を活用した歴史保全 地区としての景観整備
新たな工業用地の計画的な整備
≪地区全体≫
住工混在地(住居系用途地域)における用途純化
西尾城址一帯の史跡・名所や文化財の活用
公共下水道の整備・普及促進 矢作川堤防リフレッシュ事業の推進
名鉄西尾線の高架化・複線化促進 駅周辺における駅前広場・駐車場・駐輪場の整備
(都)衣浦岡崎線の
3
4
2
5
4-2-2 平坂・寺津・福地地区
南西部を(都)国道 247 号線が通過しているほか、南北に(都)安城一色線、東西に(都)衣
浦岡崎線などが通過しており、本市の地場産業の工場が集積しています。
地場産業の集積地などでは、南海トラフの巨大地震による津波被害などが想定されることか
ら、災害に備える必要があります。
項 目 現況・課題
災害対策
・南海トラフ巨大地震を想定した既成市街地・集落における耐震化
・防災空間(公園・緑地)、避難路の確保 ・海岸保全施設の整備
・市街化調整区域で津波の影響が予想される地域における市街化の抑制
人口・都市構造・産業
・名浜道路や(都)名豊道路(国道 23 号)の整備にあわせた産業機能の強化、
地場産業の振興
・既存の工業事業者の規模拡大や新規産業の誘導に向けた工業用地の確保
・新規工業用地における計画的な基盤整備と企業誘致
居住環境
・土地区画整理事業などによる計画的な市街地整備
・住工混在地における土地利用の純化
交通ネットワーク
・名浜道路の整備推進
・幹線道路ネットワークの充実、生活道路の整備
・公共交通の充実(交通不便地域への対応)
自然環境・ 歴史・文化
・矢作川、矢作古川の生態系の保全、親水空間の整備、自然景観の保全
・既成市街地や集落地において身近に利用できる公園などの整備、緑化の推進
H1 2
H 17
H2 2
面積( km
2
)
人口( 人)
3 8 ,1 41
3 8,8 1 5
3 9 ,9 97
高齢者人口( 人)
6 ,0 74
6,9 2 0
8 ,0 2 8
高齢化率( %)
1 5 .9
1 7 .8
2 0.1
人口密度( 人/ km
2
)
1 ,4 0 6
1 ,4 3 0
1 ,4 7 4
2 7 .1
現況・課題のまとめ
3
4
2
5
■将来都市像・都市づくりの方針『
『経
経
済
済
・
・
産
産
業
業
の
の
広
広
域
域
連
連
携
携
に
に
よ
よ
る
る
活
活
力
力
創
創
造
造
の
の
ま
ま
ち』
ち
』
本市をけん引する経済・産業振興の都市づくりに向け、名浜道路や名豊道路の広域的な交通機
能と農業・水産業・工業を活かした地場産業の育成・活性化を推進します。
『大切にしたいもの』・『守りたいもの』・『活かしたいもの』
○ 市民の意見
◆ 緑地や川、農地などの自然環境
◆ 憩いの場となる公園
◆ 住宅地の利便性・快適性
◆ 地域コミュニティ
○ 商工関係者の意見
◆ 海岸線の一体的な利用・安全性の確保 ◆ 経済特区や産業の6次化
西
西西尾尾尾市市市バババラララ園園園 養寿養寿寺寺
て
3
4
2
5
■主要な施策
項 目 施 策
土地利用
【市街化区域】
・市街地(旧名鉄三河線沿線など)における面的整備の活用による居住環境の整備
・住工混在地(住居系用途地域)における用途純化、準工業地域における産業機能の維
持・充実、地場産業の振興
・「旧名鉄三河線」の駅前商業地の整備改善
【市街化調整区域】
・優良農地の保全と集落地における農業生産基盤・生活基盤の整備
・「福地地区」における農業・植木産業・住環境が調和した集落環境の維持と農業・水
産業の6次産業化を促進するための中核となる農水産物加工施設、農家レストラン施
設などの整備
・新たな工業用地の計画的な整備、人口増加の受け皿となる市街地拡大と基盤整備
道路 ・ 交通
・名浜道路、都市計画道路((都)安城一色線、(都)国道 247 号線、(都)岡崎一色線、
(都)西尾幡豆線など)の整備推進
・「名鉄西尾線」、路線バスの充実・利便性向上
・「北浜川沿い」の並木散歩道、「用水沿い」の桜の散歩道の整備(平坂地区)
・名所旧跡を活用した歩行者ネットワークの整備(寺津地区)
公園 ・ 緑地
・緑の拠点の保全・整備・活用(「矢作川西尾緑地」、「憩の農園・西尾市バラ園」など)
・身近な都市公園の整備
・社寺境内地、遊休地などの憩いの場としての活用
・工場における敷地内緑化、住宅地との隣接部における緩衝緑地の整備
自然環境 ・ 都市景観
・「矢作川」、「矢作古川」など河川の自然環境・景観の保全・活用、親水空間の整備
・「矢田のおかげん(養寿寺)」、「てんてこ祭(熱池町八幡社)」などの文化的環境、歴
史的景観資源の保全と活用(歴史保全地区など)
都市防災
・住工混在地における2次災害防止に向けた都市基盤の整備
・土地区画整理事業による避難路や公園・緑地などの防災空間の確保
・避難路・緊急輸送道路沿道を中心とした耐震化・不燃化
・ライフライン、海岸・河川保全施設の耐震化(寺津漁港など)
その他 都市施設
・公共下水道・特定環境保全公共下水道の整備・普及促進
・「矢作川堤防リフレッシュ事業」の推進
・幼稚園や保育園の修繕、学校施設の修繕・非構造部材の耐震改修
・高齢者福祉施設の整備
■主な実現化手法
○区域区分の変更 ○用途地域の変更 ○地区計画の指定 ○景観計画の策定
○アダプトプログラム(公園などの維持・管理)
○補助金・交付金を活用した各種事業(街路事業、都市公園事業、公共下水道事業など)、土地区
3
4
2
5
■平坂・寺津・福地地区の都市づくり構想図新たな工業用地の計画的な整備 人口増加の受け皿となる
市街地拡大と基盤整備 矢作川堤防リフレッシュ事業
の推進
(都)西尾幡豆線 の整備
≪地区全体≫
住工混在地(住居系用途地域)における用途純化
地場産業の振興
名鉄西尾線・路線バスの充実・利便性向上
公共下水道・特定環境保全公共下水道の整備・普及促進 (都)国道247号線の整備
(都)岡崎一色線の整備
(都)安城一色線の整備 名浜道路の整備促進
3
4
2
5
4-2-3 室場・三和地区
地区の大部分を農地が占めており、東部には丘陵地が広がっています。
中央部を(都)名豊道路(国道 23 号)が東西に通過し、丘陵地の麓や矢作川沿いには大規模
工場が立地しており、交通利便性や自然環境を活かした住工の調和が望まれます。
項 目 現況・課題
災害対策 ・南海トラフ巨大地震を想定した既成市街地・集落における耐震化
人口・都市構造・産業
・土地区画整理事業や地区計画などによる計画的な工業用地の整備
・優良農地の保全・活用と農業生産基盤の整備
居住環境
・団地や集落地における安全かつ良好な居住環境の整備
・集落地における生活道路の整備、緑化の推進
交通ネットワーク
・(都)名豊道路(国道 23 号)の4車線化促進
・幹線道路ネットワーク、公共交通の充実(交通不便地域への対応)による
中心市街地へのアクセス性向上、生活道路の整備
自然環境・ 歴史・文化
・田園風景など(深篠川沿い茶臼山への眺望、里山景観など)の良好な自然
景観の保全
・矢作川、矢作古川の生態系の保全、親水空間の整備
H1 2
H 17
H2 2
面積( km
2
)
人口( 人)
1 2 ,3 82
1 2,9 9 9
1 2 ,4 90
高齢者人口( 人)
1 ,8 68
1,9 9 4
2 ,1 8 4
高齢化率( %)
1 5 .1
1 5 .3
1 7.5
人口密度( 人/ km
2
)
8 65
9 0 8
8 7 3
1 4 .3
現況・課題のまとめ
3
4
2
5
■将来都市像・都市づくりの方針『
『
水
水
・
・
緑
緑
の
の
息
息
吹
吹
と
と
産
産
業
業
が
が
調
調
和
和
し
し
た
た
潤
潤
い
い
と
と
ゆ
ゆ
と
と
り
り
の
の
ま
ま
ち
ち
』
』
自然と調和したゆとりのある都市づくりに向け、矢作川や東部丘陵地の里山などの自然に配慮
した安心で潤いのある居住環境と快適な工場の操業環境の創出を推進します。
『大切にしたいもの』・『守りたいもの』・『活かしたいもの』 ○ 市民の意見
◆ 里山・須美川などの自然環境 ◆ 田んぼ、茶園などの農地 ◆ 室城址の景観
◆ 夏祭りの獅子舞
○ 商工関係者の意見
◆ 丘陵地の一体的な利用 ◆ 経済特区や産業の6次化
い いぶぶきき
古 古川川緑緑地地 い
3
4
2
5
■主要な施策
項 目 施 策
土地利用
【市街化区域】
・内陸型工業団地における基盤整備による産業機能の維持・充実、新規産業の誘致
【市街化調整区域】
・優良農地の保全と集落地における農業生産基盤・生活基盤の整備
・「つくしが丘団地」における良好な居住環境の保全と次世代へ向けた計画的な環境整
備
・新たな工業用地の計画的な整備
道路 ・ 交通
・都市計画道路((都)西尾吉良線など)の整備推進
・(都)名豊道路(国道 23 号)、(都)衣浦岡崎線の4車線化
・路線バスの充実・利便性向上
公園 ・ 緑地
・緑の拠点の保全・整備・活用(「西尾市スポーツ公園」、「古川緑地」、「いきものふれ
あいの里一帯」、「平原ゲンジボタルの里一帯」など)
・社寺境内地、遊休地などの憩いの場としての活用(広場空間の確保)
自然環境 ・ 都市景観
・「茶臼山」など東部丘陵地の自然環境・景観の保全
・「矢作川」、「矢作古川」、「広田川」、「須美川」など河川の自然環境・生態系・景観の
保全・活用、親水空間の整備、「安藤川」沿岸の「ふれあいの道」の整備
・「いきものふれあいの里」、「平原の滝」など緑の拠点の保全・整備・活用
・「深篠川沿い」など里山の自然環境・生態系・景観の保全
・「長圓寺」、「室城址」、「御櫃割」、「貝吹のかぎ万燈」などの文化的環境・歴史的景観
資源の保全・活用(歴史保全地区など)
都市防災
・避難路・緊急輸送道路沿道を中心とした耐震化・不燃化
・ライフライン・河川保全施設の耐震化
・災害危険区域の指定検討
その他 都市施設
・公共下水道・特定環境保全公共下水道の整備・普及促進
・「矢作川堤防リフレッシュ事業」の推進
・保育園の修繕、学校施設の修繕・非構造部材の耐震改修
・高齢者福祉施設の整備
■主な実現化手法
○区域区分の変更 ○地区計画の指定 ○景観計画の策定
○アダプトプログラム(公園などの維持・管理)
○補助金・交付金を活用した各種事業(街路事業、都市公園事業、公共下水道事業など)、土地区