密 教 文 化
労
働
組
合
運
動
に
お
け
る
社
会
保
障
・
社
会
福
祉
闘
争
の
意
義
と
労
働
組
合
の
本
質
芝
田
英
昭
一、 労 働 戦 線 の 再 編 と 国 民 生 活 9 労 働 戦 線 の 再 編 八 ○ 年 代 以 降 わ が 国 の 労 働 戦 線 は、 再 編 過 程 へ と 突 入 し た。 八 ○ 年 代 の 安 保 ・ 自 衛 隊 容 認、 共 産 党 排 除 を 基 本 と す る ﹁ 社 会 党 ・ 公 明 党 政 権 構 想 合 意 ﹂ 以 後、 社 会 ・ 公 明 ・ 民 社 ・ 社 民 連 四 党 は、 急 速 に 共 闘 ・ 連 合 化 へ と シ フ ト し た。 そ の 下 で 労 働 戦 線 は、 大 旋 回 し は じ め た。 八 ○ 年 九 月、 同 盟、 総 評、 中 立 労 連、 新 産 別 が、 (1) 労 働 組 合 主 義、 (2) 左 右 の 全 体 主 義 に 反 対、 資 本 主 義 の 改 良 を は か る 政 治 路 線、 (3) 国 際 自 由 労 連 志 向 の ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー の 確 立、 の 三 項 目 を 基 本 と し た 労 働 戦 線 の 再 編 ・ 統 一 に 合 意 し ﹁ 統 一 推 進 会 ﹂ を 設 置。 八 二 年 二 一月、 こ の 三 項 目 を 前 提 条 件 と す る 形 で、 同 盟 主 導 の 準 ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー ﹁ 全 日 本 民 間 労 働 組 合 協 議 会 (全 民 労 協 ) ﹂ が 設 置 さ れ た。 八 七 年 二 月、 同 盟 ・ 中 立 労 連 が 解 散 し、 全 民 労 協 が 発 展 す る 形 で 同 盟 主 導 の 民 間 ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー ﹁ 全 日 本 民 間 労 働 組 合 連 合 会(連 合 ) ﹂ が 発 足 し た。 八 八 年 二 月 ﹁ 総 評 臨 時 大 会 ﹂ で、 八 七 年 定 期 大 会 で 決 定 し た 九 〇 年 総 評 解 散 ・ 連 合 へ の 吸 収 合 併 ( 全 的 統 一 ) の 方 針 を 一 年 早 め る 方 向 を う ち 出 す。 八 八 年 四 月、 総 評 真 柄 栄 吉 事 務 局 長 (当 時 ) は、 ﹁ 連 合 ﹂ が 提 示 し た 三 重 要 事 項 (1) 連 合 の ﹁ 進 路 と 役 割 ﹂ の 承 認、 (2) 国 際 自 由 労 連 へ の 加 盟、 (3) 統 一 労 組 懇 排 除 を 約 束、 と す る ﹁ 真 柄 メ モ ﹂ を 連 合 に 提 出。 八 八 年 七 月 の ﹁ 総 評 定 期 大 会 ﹂ 以 降、 ﹁ 総 評 セ ン タ ー ﹂ 準 備 会 と な り、 総 評 は 事 実 上 ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー の 機 能 を 停 止 し た。 八 九 年 九 月、 最 後 の ﹁ 総 評 定 期 大 会 ﹂ で、 一 一 月 の 新 連 合 ( 日 本 労 働 組 合 総 連 合 会 ) 結 成 に よ る 労 働 界 の 官 民 統 一 の 完 成 に 向 け て、 総 評 解 散 を 正 式 に 決 定 し た。 そ し て 同 年 一 一 月 二 二 日 に ﹁ 新 連 合 ﹂ が 結 成 さ れ た。 こ れ に 合 せ て 同 日、 新 連 合 に 反 対 す る 統 一 労 組 懇 支 持 労 組 は、 別 の ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー ﹁ 全 国 労 働 組 合 総 連 合 ( 全 労 連 ) ﹂ を 結 成。 ま た 社 会 党 左 派 グ ル ー プ も 共 闘 組 織 ﹁ 全 国 労 働 組 合 連 絡 協 議 会 ( 全 労 協 ) ﹂ へ の 結 集 を 呼 び 掛 け て い る。 こ の 八 ○ 年 代 の 労 働 界 の 再 編 成 の 過 程 で、 わ が 国 の 経 済 は 大 き な 伸 び を 示 し た。 そ の 反 面 国 民 生 活 は 立 ち 遅 れ、 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 も 大 幅 な 改 悪 を 余 儀 な く さ れ た。 こ の よ う な 状 況 の 下 で、 国 民 生 活 の 擁 護、 特 に 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 充 実 に 果 た す 労 働 組 合 の 役 割 に つ い て 考 察 し て み た い。 (二) 経 済 大 国 ・ 生 活 小 国 ( 1 ) 八 八 年 版 ﹃ 国 民 生 活 白 書 ﹄ は、 ﹁ 国 民 の 生 活 水 準 が 向 上 し、 基 礎 的 な 欲 求 は ほ ぼ 満 た さ れ る よ う に な っ た ﹂ と、 わ が 国 の 経 済 が 順 調 に 拡 大 し、 消 費 も 堅 調 に 伸 び た こ と を 絶 賛 し て い る。 ま た 同 年 版 ﹃ 厚 生 白 書 ﹄ は、 ﹁ 国 民 生 活 の 変 化 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 の 基 調 ﹂ の 項 で ﹁ 厚 生 省 が 創 設 さ れ て か ら こ の 半 世 紀 の 問 に 、 日 本 の 社 会 経 済 は 大 き な 発 展 を 遂 げ た 。 国 民 は こ の 発 展 の 成 果 と し て 高 い 所 得 水 準 を 享 受 す る 一 方 、 社 会 保 障 の 進 展 に よ り 、 よ り よ い 健 康 や 生 活 の 安 定 を 得 る よ う に な り 国 民 の 福 祉 は 著 し く 向 ( 2 ) 上 し た 。 ﹂ と し て い る 。 確 か に 、 諸 々 の 国 際 統 計 を 見 る 限 り 、 わ が 国 の 経 済 力 の 高 さ を 否 定 す る 要 因 は 何 も 無 か の よ う に 思 わ れ る 。 ち な み に い く つ か の 数 値 を 列 挙 し 検 証 し て み た い 。 国 民 総 生 産 ( G N p ) は 、 一 兆 九 六 二 七 億 ド ル ( 八 五 年 ) と 、 米 国 に 次 ぎ 世 界 第 二 ( 3 ) 位 。 さ ら に そ の 国 の " カ ネ 持 ち 度 " を 表 わ す と 言 わ れ る ﹁ 対 外 純 資 産 ﹂ は 、 表 ー 一 に 見 る よ う に 八 七 年 末 で 二 、 四 〇 七 億 四 、 四 〇 〇 万 ド ル 、 八 八 年 末 で 二 、 九 一 七 億 四 、 六 〇 〇 万 ド ル と 、 わ が 国 は 今 日 " 金 持 ち 世 界 一 " と な っ た の で あ る ( 八 五 年 よ り 四 年 連 続 世 界 一 位 で あ る ) 。 た だ ﹁ 対 外 純 資 産 ﹂ の 殆 は 、 大 企 業 が 海 外 に も っ て い る 子 会 社 の 資 産 、 大 銀 行 ・ 大 生 命 保 険 会 社 等 が 購 入 し た 外 国 証 券 ( 株 式 や 債 券 ) 、 政 府 の 外 貨 準 備 や O D A (政 府 開 発 援 助 ) 等 か ら な っ て お り 、 国 民 一 人 一 人 の 資 産 の 増 大 を 意 味 す る も の で は な い 。 ま た 、 軍 事 費 も 経 済 大 国 に 相 応 し く 膨 大 な 額 に 上 っ て い る 。 ド ル 換 算 で 三 一 五 ・ 九 九 億 ド ル と 国 連 加 盟 国 一 五 九 ケ 国 中 第 六 番 目 に 位 置 し て い る 。 実 は こ の 金 額 は 、 ﹁ 中 国 、 朝 鮮 半 島 の 両 国 、 オ ー ス ト ラ リ ア 、 ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド 、 そ れ ( 4 ) に 東 南 ア ジ ア 諸 国 連 合 の 、 す べ て の 防 衛 費 の 合 計 額 に ほ ぼ 匹 敵 す る ﹂ ほ ど の 額 な の で あ る 。 ま た 山 岸 雅 昭 氏 よ り ﹁ N A T O 方 式 ﹂ に よ る 軍 事 費 の 提 示 が な さ れ て い る が 、 そ れ に よ れ ば 、 わ が 国 は 三 七 九 ・ 二 ( 5 ) ○ 億 ド ル と 米 ソ に 次 ぐ 世 界 第 三 位 の 軍 事 費 を 保 有 す る 正 に " 軍 事 大 国 " な の で あ る (表 -二 ) 。 表一1 各 国 の 「対 外 純資 産 」 注. ドル 換 算 は 、87年 末 の 為 替 レー トに よ る
米 国 経 済 誌 ﹃ フ ォ ー チ ュ ン ﹄ 八 九 年 七 月 三 一 日 号 は、 八 八 年 の ﹁ 世 界 企 業 売 上 高 順 位 番 付 ﹂ を 発 表 し た。 ﹁ 米 国 を 除 く 世 界 企 業 五 〇 〇 社 番 付 ﹂ で は、 番 付 入 し た わ が 国 の 企 業 は、 昨 年 よ り 二 社 増 え 一 五 九 社 と 過 去 最 高 を 記 録 し た。 ち な み に 二 位 英 国 七 四 社、 三 位 西 独 五 三 社 を、 大 き く 引 き 離 し て い る。 さ ら に 八 八 年 の ﹁ 米 国 を 除 く 世 界 の 大 銀 行 百 行 番 付 ﹂ ( 八 八 年 末 現 在 資 産 順 位 ) を み る と、 第 一 勧 業 銀 行 が 六 年 連 続 一 位 で、 上 位 一 〇 件 中 九 位 ま で 邦 銀 が 独 占 し て い る。 ま た 資 産 一、 ○ ○ ○ 億 ド ル を 超 え る 三 五 行 中、 邦 銀 は 二 〇 行 を 占 め た。 一 方、 ﹁ 米 銀 行 を 含 め た 銀 行 五 〇 行 番 付 ﹂ で も、 九 位 ま で 邦 銀 が 独 占 し、 邦 銀 の 圧 倒 的 優 位 を 示 し た。 次 に、 い わ ゆ る 企 業 が " 留 め こ ん だ 利 益 " 内 部 留 保 を 八 八 年 を 例 に 見 て み た い。 ﹁ 電 ⋮機 ・ 通 信 大 企 業 一 山ハ 社 ( N T T、 松 下 電 器、 日 立 ' 富 士 通、 ソ ニ ー、 東 芝、 日 本 電 気、 三 洋 電 機、 三 菱 電 機、 シ ャ ー プ、 京 セ ラ、 松 下 電 工、 T D K、 日 本 ビ ク タ ー、 横 河 電 機、 沖 電 気 ) ﹂ で は、 八 七 年 と 比 べ 一 兆 二、 六 〇 〇 億 円 余 増 や し 二 一兆 六、 七 〇 〇 億 円。 ﹁ 自 動 車 大 企 業 一 〇 社 ( ト ヨ タ、 日 産、 本 田 技 研、 日 本 電 装、 マ ツ ダ、 富 士 重 工、 い す ゴ 自 動 車、 鈴 木 自 動 車、 ダ イ ハ ツ エ 業、 日 野 自 動 車 ) ﹂ で は、 八 七 年 と 比 べ 六、 ○ ○ ○ 億 円 余 増 や し 六 兆 五、 三 〇 〇 億 円。 ﹁ 鉄 鋼 一 〇 社 ( 新 日 鉄、 川 崎 製 鉄、 日 本 鋼 管、 神 戸 製 鋼、 日 新 製 鋼、 淀 川 製 鋼、 中 山 製 鋼、 東 洋 鋼 飯、 日 本 金 属 ) ﹂ で は、 八 七 年 と 比 べ 二、 ○ ○ ○ 億 円 余 増 や し 二 兆 四 〇 〇 億 円 に 上 っ て い る。 表一2 日本 の軍 事 費 は世 界 第3位 NA-TO方 式 の計 算 に よ る各 国 軍事 費 の比 較(89年 度) (資 料)「 文 化 評 論 」1989年4月 号 山 岸 雅 昭 論 文 よ り 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 確 か に、 こ れ ら の 数 値 は、 わ が 国 の 経 済 が 大 き く 発 展 し た こ と を 証 明 し て は い る。 し か し、 現 実 の 国 民 の 生 活 は、 そ れ に 伴 う ほ ど 豊 か に な っ た の で あ ろ う か。 例 え ば 賃 金 は、 八 七 年 水 準 で (購 買 力 を 加 味 し た ( 6 ) 場 合 ) 米 国 の 五 六 %、 西 独 の 六 六 % で あ る。 ま た、 労 働 省 の ﹃ 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 ﹄ ( 一 九 八 七 年 ) ( 7 ) に よ れ ば、 標 準 三 人 世 帯 の 生 活 保 護 基 準 約 二 ハ 万 円 ( 一 六 二、 八 八 四 四 円 ) よ り 低 い 賃 金 労 働 者 の 割 合 は、 一 〇 歳 代 で 九 六 ・ ○ %、 二 〇 歳 代 で 五 六 ・ 二 %、 三 〇 歳 代 で 一 五 ・ 三 %、 四 〇 歳 代 で 一 八 ・ 五 %、 五 〇 歳 代 で 二 四 ・ 六 %、 六 〇 歳 以 上 で 四 六 ・ 一 %。 合 計 で も 三 人 に 一 人 ( 三 二 ・ 六 % ) が 存 在 す る こ と が 分 か る (表 -三 )。 ち な み に、 七 五 年 を 一 〇 〇 と し た 場 合 の ﹁ 労 働 生 産 性 の 伸 び 率 ﹂ ﹁ 実 質 賃 金 の 伸 び 率 ﹂ を 八 七 年 で 見 る と、 前 者 は 一 九 七 ・ 三、 後 者 は 一 一 二 ・ 八 と 表-3 ●1/3が 生活 保 護 基 準(16万 円以 下)を 下 まわ る賃 金 年齢 階 級、 所 定 内 給 与 期階 級 別 労 働者 比 率(1987年)(単 位:%) (資 料) 労 働 省 「賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 」(1987年)か ら 作 成。 注: (1)16万 円 は 生 活 保 護 基 準 一83年 度1級 地 一1.標 準3人 世 帯 の 生 活 保 護 基 準162,834円 に 近 い も の。 (2)所 定 内 給 与 額 は 手 当 を 含 む が、 時 間 外 は 含 ま な い。
な っ て お り、 労 働 生 産 性 が 向 上 し た に も か か わ ら ず、 そ れ に 見 合 っ た だ け 実 質 賃 金 を 上 げ な か っ た こ と が 伺 え る。 と こ ろ が わ が 国 で は、 こ の よ う な 劣 悪 な 賃 金 を 得 る の に す ら 長 時 間 を 要 す る。 八 七 年 の 年 間 労 働 時 間 の 国 際 比 較 を み る と ( 図 -一 )、 日 本 二、 一 五 〇 時 間、 英 国 一、 九 三 八 時 間、 米 国 一、 九 二 四 時 間、 西 独 一、 六 五 五 時 間、 仏 国 一 六 四 三 時 間 と、 先 進 資 本 主 義 国 の 中 で も 特 に 長 く、 仏 国 や 西 独 に 比 べ 約 五 〇 〇 時 間、 一 労 働 日 八 時 間 と し て 約 三 ケ 月 も 長 く 働 い て い る。 ま た、 電 機 労 連 の 調 査 ( 八 五 年 ) に よ れ ば、 一 ケ 月 に 残 業 を し な か っ た 労 働 者 の 割 合 は、 ヨ ー ロ ッ パ で は 六-七 割 で、 残 業 時 間 数 は 西 欧 五 ケ 国 平 均 五 ・ 二 時 間、 東 欧 三 ケ 国 平 均 六 ・ 五 時 間 で あ る。 そ れ に 対 し て わ が 国 で は、 残 業 を し な か っ た の は 僅 に 三 ・ 三 % で、 残 業 時 間 の 平 均 は 三 六 時 間 と 桁 は ず れ に 多 い。 次 に 所 得 再 分 配 機 能 と し て の 社 会 保 障 給 付 を み る と ( 図-二 )、 わ が 国 の 場 合、 社 会 保 障 給 付 の 対 国 民 所 得 比 は、 一 四 ・ 六 % と 低 く ス ウ ェ ー デ ン ( 四 三 ・ 三 % ) の 約 三 分 の 一、 仏 国 や 西 独 の 半 分 以 下 で、 米 国 ・ 英 国 よ り も か な り 低 率 で あ る。 わ が 国 は、 先 進 国 の 中 で も 比 較 に な ら な い ほ ど 低 賃 金 で あ り な が ら 社 会 保 障 給 付 も 著 し く 低 い。 こ の よ う な 状 況 の 下 で、 国 民 の 生 活 実 態 は、 一 層 の 苦 し さ を 顕 在 化 さ せ て い る。 統 一 労 組 懇 が 八 八 年 図-1 製造 業生産労働者の年間実労働時間 (資料)労 働 省 『89年労 働 統 計 総 覧』 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 一 〇 月 に 行 っ た ア ン ケ ー ト ﹃ く ら し の 要 求 ア ン ケ ー ト ﹄ 中 間 集 約 ( 二 二 万 二、 ○ ○ ○ 人 分 ) に よ れ ば、 暮 ら し 向 き が ﹁ 苦 し い ﹂ が 三 二 ・ 二 %、 ﹁ や や 苦 し い ﹂ が 三 三 ・ 二 % で、 お よ そ 三 人 に 二 人 が 生 活 苦 を 訴 え て い る。 家 計 の や り く り で は、 ﹁ 趣 味 ・ レ ジ ャ ー を ひ か え て い る ﹂ ﹁ 衣 料 品 の 購 入 を ひ か え て い る ﹂ ﹁ 耐 久 消 費 財 の 購 入 を ひ か え て い る ﹂ の 順 に そ の 割 合 が 高 く 生 活 に 余 裕 が 持 て な い こ と が 伺 え る。 (三) 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 の 改 悪 八 ○ 年 代、 何 ら 改 良 さ れ る こ と の な か っ た 低 賃 金 ・ 長 時 間 労 働 の 状 況 の 下 で、 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 も 大 幅 に 後 退 し た。 八 ○ 年 八 月、 老 人 ホ ー ム に お け る 入 所 者 本 人 の 費 用 徴 収 の 強 化 . 扶 養 義 務 者 の 費 用 徴 収 制 度 の 導 入。 八 一 年 九 月、 家 庭 奉 仕 員 事 業 有 料 化。 同 年 二 月、 生 活 保 護 引 き 締 め を 内 容 と し た ﹁ 生 活 保 護 適 正 化 二 一 三 号 通 知 ﹂。 八 三 年 二 月、 老 人 保 健 法 の 施 行 に よ り 老 人 医 療 費 の 有 料 化。 八 四 年 一 〇 月、 健 康 保 険 法 改 正 に よ り 被 保 険 者 本 人 一 割 ( 原 則 二 割 ) 負 担 導 入。 八 五 年 四 月、 図-2 社会保置給付費(対 国民所得比)の 部門別構成 の国際比較 (単位:%) ■医 療 □ 年 傘 □ 翻 その他 (資 料)『 賃 金 と 社 会 保 障 』 労 働 旬 報 社、1988年12月 下 旬 号65ペ ー ジ。
社 会 福 祉 に 対 す る 国 庫 補 助 率 一 〇 分 の 八 か ら 一 〇 分 の 七 へ 引 き 下 げ。 八 六 年 四 月、 社 会 福 祉 に 対 す る 国 庫 補 助 率 二 分 の 一 へ 引 き 下 げ ( 八 八 年 ま で )。 八 六 年 四 月、 高 負 担 ・ 低 給 付 の 年 金 制 度 へ の 改 正、 基 礎 年 金 制 度 の 導 入。 八 六 年 一 二 月、 老 人 保 健 法 改 正、 老 人 医 療 費 自 己 負 担 引 き 上 げ。 八 七 年 四 月、 福 祉 関 係 事 務 の 機 関 委 任 事 務 か ら 団 体 委 任 事 務 へ と 国 家 責 任 の 縮 減。 八 七 年 五 月、 福 祉 産 業 整 備 の た め の 社 会 福 祉 士 及 び 介 護 福 祉 士 法 成 立。 八 八 年 七 月、 社 会 福 祉 施 設 の 費 用 徴 収 基 準 改 訂 に よ る 費 用 徴 収 の 強 化。 八 九 年 三 月、 社 会 福 祉 に お け る 国 家 責 任 の 解 除 を も り 込 ん だ 社 会 福 祉 関 係 三 審 議 委 員 会 ﹁ 今 後 の 社 会 福 祉 の あ り 方 に つ い て ﹂ 発 表。 同 年 四 月、 福 祉 補 助 金 削 減 二 分 の 一 で 恒 久 化 ( 生 活 保 護 一 〇 分 の 七 ・ 五 )。 同 年 四 月、 高 齢 化 社 会 の 危 機 に 備 え て と し て 消 費 税 導 入、 等 が 行 わ れ た。 こ の よ う な 八 ○ 年 代 の 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 改 悪 の 下 で、 生 活 保 護 に お け る 人 権 侵 害 ( 表 -四 )、 国 保 証 取 り 上 げ に よ る 死 亡 事 件 (表 -五 ) が 多 発 し て い る。 正 に こ の よ う な 状 況 は、 ﹁ 健 康 で 文 化 的 な 最 低 限 度 の 生 活 を 営 む 権 利 を 守 る ﹂ と い う " 国 家 の 責 任 " を 放 棄 し た こ と に 他 な ら な い。 四 新 し い 協 調 主 義 (Ne o -Coporatism ) 八 ○ 年 代、 多 く の 先 進 資 本 主 義 国 が、 オ イ ル シ ョ ッ ク の 傷 跡 が 癒 え な い ま ま に 蔭 り を 見 せ た が、 わ が 国 は 低 賃 金 ・ 長 時 間 労 働 ・ 国 民 生 活 破 壊 を 基 礎 と し た " 輸 出 至 上 主 義 " の 下 に ﹁ 経 済 大 国 ﹂ に 伸 し 上 っ た。 こ れ は 先 に も 見 た が 労 働 戦 線 再 編 過 程 と 軌 跡 を 一 に す る も の で あ っ た こ と は 容 易 に 理 解 で き る。 い っ た い 八 ○ 年 代 労 働 戦 線 再 編 の 本 質 は い か な る も の で あ っ た の だ ろ う か。 七 六 年 一 〇 月、 ﹁ 連 合 ﹂ の 母 体 と な っ た ﹁ 政 策 推 進 労 働 組 合 会 議 (政 推 会 議 ) ﹂ は、 日 経 連 ・ 経 団 連 に 対 す る 第 一 回 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 の 申 入 れ に 際 し て 、 ﹁ 現 下 の 経 済 情 勢 か ら 脱 し 、 豊 か な 安 定 し た 社 会 を 実 現 す る た め に は 、 政 ・ 労 ・ 使 (資 ) が 同 じ 目 ( 8 ) 標 に 向 っ て 努 力 す る こ と が 何 よ り も 必 要 で あ り ま す ﹂ と 述 べ た 。 し か し 本 来 、 労 働 者 階 級 の 要 求 は 、 資 本 の 搾 取 ・ 収 奪 と 抑 圧 か ら 産 ま れ た も の で あ る こ と を 考 え る と 、 ﹁ 政 ・ 労 ・ 使 が 同 じ 目 標 ﹂ に 向 う こ と が あ り え る の で あ ろ う か 。 ﹁ 連合﹂発足の前日、八七年一一月一九日、同盟解散 大 会 で 、 宇 佐 美 会 長 (当 時 ) は 、 ﹁ 同 盟 は 、 ⋮ ⋮ 中 略 ⋮ ⋮ 生 産 性 向 上 に 対 し て も 、 労 使 事 前 協 議 、 利 益 の 公 正 配 分 、 雇 用 の 安 定 と い う 三 原 則 を 明 確 に し て 、 積 極 的 に 対 応 し て き ま し た 。 経 営 参 加 と 労 使 協 議 制 の 充 実 を 進 め て ま い り ま し た 。 ⋮ ⋮ 中 略 ⋮ ⋮ 国 の 制 度 ・ 政 策 改 善 に 対 し て は 、 審 議 会 へ ( 9 ) の 積 極 参 加 と 建 設 的 提 言 も 行 っ て ま い り ま し た ﹂ と 、 同 盟 路 線 を 賛 美 し 、 さ ら に ﹁ 今 後 も こ の 理 念 、 方 針 を 労 働 界 に ( 10 ) 定 着 さ せ る こ と が 必 要 で あ り ま す 。 ﹂ と 、 ﹁ 連 合 ﹂ へ の 引 き 継 ぎ を 強 調 し た 。 こ れ は 正 に 、 ﹁ 新 し い 政 ・労 ・ 資 の 協 調 体 制 ﹂ の 確 立 を 狙 う も の に 他 な ら な い 。 ﹁ 政 ・労 ・ 資 の 協 調 体 制 ﹂ と 言 っ て も 論 者 に よ り そ の 捉 え 方 は 必 ず し も 一 致 す る と こ ろ で は な い 。 た だ 共 通 し て 言 え る こ と は 、 労 働 組 合 は 、 (1) お も に ﹁ 社 会 民 主 主 義 政 党 ﹂ と 結 び つ い て い る 。 (2) 政 府 や 経 営 者 団 体 に 対 し て 強 い 闘 争 力 を も っ た 対 抗 勢 力 で あ る 。 (3) 政 策 形 成 へ の 参 加 を 通 じ て 一 定 の 利 益 と 交 換 に 闘 争 を 自 主 的 に 制 限 し 、 政 府 ・ 独 占 資 本 に 一 定 の 譲 歩 を 与 え る (高 木 督 夫 ) 。 こ う し た 一 種 の ﹁ 政 治 的 交 換 ﹂ が 成 立 し た 体 制 で あ る と さ れ て い る 。 そ の 体 制 が 成 立 し て い る 国 と し て 、 ス ウ ェ ー デ ン ・ オ ー ス ト ラ リ ア ・ フ ィ ン ラ ン ド 等 が 挙 げ ら れ る 。 し か し 、 わ が 国 の ﹁ 政 ・ 労 ・ 資 の 協 調 体 制 ﹂ は 、 日 本 型 と も 言 う べ き も の で あ る 。 自 民 党 は ﹃ 一 九 八 五 年 体 制 の 展 望 ﹄ と し て 、 ﹁ イ デ オ ロ ギ-優 先 、 闘 争 至 上 主 義 の 労 組 の 中 に も 、 戦 後 の そ う し た 硬 直 的 な 考 え 方 を 転 換 し よ う い う ( 11 ) 試 み が な く は な い 。 そ こ で 、 今 後 は 労 組 勢 力 を 幅 広 く 与 党 の な か に 取 り 組 む こ と が 必 要 で あ る 。 ﹂ と 、 す で に 八 ○ 年 代
初 頭 に、 労 働 組 合 の 取 り 込 み を 計 画 し て い た。 竹 下 首 相 (当 時 ) は、 八 七 年 一 一 月 一 九 日 の 同 盟 解 散 レ セ プ シ ョ ン で ( 12 ) の 挨 拶 で ﹁ 自 民 党 は ﹃ 連 合 ﹄ に す り 寄 る と の 報 道 も あ る が、 す り 寄 る の で は な く 堂 々 と 抱 擁 す る よ う に し た い ﹂ と 述 べ た。 現 在 で は、 自 民 党 の 政 策 研 究 会 に ﹁ 連 合 ﹂ の 堅 山 会 長 (前 ) が 講 師 と し て 招 か れ た り、 税 制 問 題 で ﹁ 連 合 ﹂ 山 ( 13 ) 田 事 務 局 長 ( 前 ) が 招 か れ 意 見 具 申 を 行 っ た り と、 ﹁ 連 合 ﹂ と 自 民 党 の 接 近 ぶ り は、 す で に 労 組 と 政 党 の 関 係 を 越 え る も の が あ る。 い わ ば ﹁ 日 本 型 政 ・ 労 ・ 資 の 協 調 体 制 ﹂ と は、 そ の 重 要 な 柱 で あ る 労 働 組 合 が ﹁ 政 府 ・ 資 本 に 対 し て 対 抗 勢 力 ﹂ で あ る こ と が ま っ た く 欠 落 し て い る こ と に あ る。 わ が 国 で は、 労 働 戦 線 再 編 過 程 の 下 で、 正 に 労 働 組 合 が 政 府 に " 取 り 込 ま れ よ う と し て い る " の で あ る。 こ の よ う な 労 働 戦 線 の 動 向 を 踏 え て、 あ え て、 国 民 生 活 の 擁 護、 特 に 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 充 実 に お け る 労 働 組 合 の 役 割、 あ る い は 労 働 組 合 の あ る べ き 姿 に つ い て 考 察 を 試 た い。 二、 社 会 保 障、 社 会 福 祉 充 実 の 意 義 と 労 働 組 合 の 役 割 ( 1 ) 生 活 の 社 会 化 と 生 活 の 条 件 資 本 主 義 の 発 展 と 共 に、 孤 立 し て 営 ま れ て い た 労 働 が 資 本 の 指 導 の も と に 協 業 ・ 分 業 と い う 形 態 に 組 織 化 さ れ て き た。 そ れ に 伴 っ て、 労 働 力 の 再 生 産 過 程 ( 狭 義 の ﹁ 生 活 ﹂ ) も、 孤 立 ・ 分 散 的 な 状 態 か ら 徐 々 に 共 同 的 ・ 社 会 的 に 営 ま 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 れ る よ う に な っ て き た。 こ れ は 前 者 が ﹁ 労 働 の 社 会 化 ﹂、 後 者 が ﹁ 生 活 の 社 会 化 ﹂ と 言 わ れ る も の で あ る。 ﹁ 生 活 の 社 会 化 ﹂ は、 さ ら に 二 つ の 形 態 に 分 け ら れ る。 一 つ は、 社 会 的 共 同 消 費 手 段 (公 共 一 般 施 策、 社 会 保 障、 社 会 福 祉、 医 療、 教 育 等 ) へ の 依 存 度 を 高 め る こ と で あ り、 そ れ に 関 わ る 費 用 が、 賃 金 の 一 部 か ら ﹁ 社 会 化 ﹂ さ れ、 社 会 的 に ﹁ 間 接 賃 金 ﹂ と し て 給 付 さ れ る ﹁ 直 接 的 社 会 化 ﹂ で あ る。 も う 一 つ は、 市 場 を 媒 介 と し て、 生 活 手 段 の 商 品 化 の 度 合 い を 高 め る ﹁ 間 接 的 社 会 化 ﹂ で あ る。 さ て、 言 う ま で も な く 高 度 に 発 達 し た 資 本 主 義 国 ( わ が 国 も 含 め て ) に お い て は、 生 活 の 社 会 化 も、 そ れ に 相 応 し く 発 達 し て い る。 今 や わ が 国 に お い て も 社 会 的 共 同 消 費 手 段 ・ 間 接 賃 金 へ の 依 存 度 を 高 め、 そ れ 無 く し て は そ の 時 代 に お け る " 健 康 で 文 化 的 な 最 低 限 度 の 生 活 " が 営 め な い ほ ど で あ り、 い わ ば ﹁ 生 活 の 条 件 ( 生 活 の 基 盤 ) ﹂ と も 言 え る も の に な っ て い る。 ( 2 ) 社 会 改 良 と し て の 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 た だ、 生 活 の 社 会 化 の 進 展 が、 社 会 発 展 の 必 然 的 法 則 で あ る と し て も、 社 会 的 共 同 消 費 手 段 ・ 間 接 賃 金、 特 に そ の 中 で も 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 の 発 現 ・ 充 実 は 偶 発 的 ・ 自 然 的 な も の で は な い。 こ れ は、 労 働 者 階 級 の ﹁ 貧 困 化 ﹂ と の 関 わ り で 考 え ら れ る も の で あ る。 マ ル ク ス は ﹃ 資 本 論 ﹄ の 中 で ﹁ 利 益 を 横 奪 し 独 占 す る 大 資 本 家 の 数 が 絶 え ず 減 少 し て い く に つ れ て、 貧 困 ・ 抑 圧 ・ 隷 属 ・ 堕 落 ・ 搾 取 の 総 量 は 増 大 す る が、 し か し ま た、 絶 え ず 膨 張 す る と こ ろ の、 資 本 主 ( 14 ) 義 的 生 産 過 程 そ の も の の 機 構 に よ っ て 訓 練 さ れ 組 織 さ れ る 労 働 者 階 級 の 反 抗 も ま た 増 大 す る。 ﹂ と し、 ﹁ 貧 困 化 ﹂ に 対 す る 労 働 者 階 級 の 運 動 の 高 ま り を 説 明 し た。 マ ル ク ス の 言 う ﹁ 組 織 さ れ る 労 働 者 階 級 ﹂ と は 労 働 組 合 を 示 す も の で あ
る こ と は 容 易 に 察 せ ら れ る。 つ ま り、 こ の 労 働 者 階 級 の 反 抗 に 対 す る 譲 歩 と し て 国 家 が 社 会 改 良 施 策 (社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 ) を 制 度 化 し た の で あ る。 特 に、 社 会 改 良 と し て の 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 が 発 展 ・ 充 実 す る の は、 ソ ビ エ ト 社 会 主 義 国 家 の 誕 生 ( 1 9 1 7 年 ) 世 界 大 恐 慌 ( 1 9 2 9 年 ) 以 降 で あ る。 こ れ は、 労 働 者 階 級 に と っ て 理 想 と さ れ る 社 会 主 義 国 家 (搾 取 が な い と い う 意 味 で ) が 現 実 の も の と な っ た こ と に 併 せ て、 資 本 主 義 経 済 に お け る 生 産 と 消 費 の 矛 盾 の 発 現 で あ る 世 界 大 恐 慌 に よ っ て 失 業 者 が 盗 れ、 労 働 組 合 運 動 が か つ て な い 高 ま り を 見 せ た こ と に よ る。 こ の よ う な 状 況 の 下 で、 国 家 及 び 資 本 家 階 級 が 体 制 崩 壊 の 危 機 を 察 し、 社 会 改 良 施 策 を 構 ず る 形 で 労 働 者 階 級 に 譲 歩 し た の で あ っ た。 た だ 社 会 改 良 の 本 質 は、 ﹁ 革 命 的 闘 争 を 引 き 止 め、 弱 め、 あ る い は 消 し 止 め る た め に、 革 命 的 階 ( 15 ) 級 の 力 と 精 力 を 細 分 し、 そ の 意 識 を も く も ら せ る な ど す る た め 支 配 階 級 が 行 な う 譲 歩 で あ る。 ﹂ と、 レ ー ニ ン は 述 べ、 社 会 改 良 が 資 本 主 義 体 制 の 延 命 に 寄 与 す る こ と を 解 明 し た。 ( 3 ) 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 充 実 の 積 極 的 意 義 し か し、 ﹁ 譲 歩 ﹂ と い う 衣 の 下 に 潜 む 社 会 改 良 の 積 極 的 意 義 は、 社 会 改 良 に 対 し て ﹁ 労 働 運 動 が 自 主 的 で お く 深 く、 そ の 目 標 が 広 範 で あ れ ば あ る ほ ど、 改 良 主 義 の 狭 さ か ら 開 放 さ れ て い れ ば い る ほ ど、 ま す ま す 労 働 者 は 個 々 の 改 善 を ( 16 ) か た め 利 用 す る こ と が で き る。 ﹂ の で あ る。 ま た 島 恭 彦 氏 は ﹁ 資 本 主 義 的 生 産 関 係 を 廃 棄 し、 資 本 の 専 制 的 支 配 を 打 ち ( 17 ) 破 る 力 能 を 高 め る こ と が で き る。 ﹂ と 捉 え て い る。 つ ま り、 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 を 社 会 的 必 要 の 欠 乏 に 対 す る 救 済 ・ 保 護 と し て 消 極 的 に み る の で は な く、 よ り 積 極 的 に 社 会 変 革 の 主 体 形 成 へ の 発 達 保 障 と し て 捉 え て い る の で あ る。 い わ 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 ば、 資 本 主 義 的 生 産 関 係 の 下 で 歪 め ら れ た 人 間 性 を 回 復 し 発 達 さ せ る も の な の で あ る。 ( 4 ) 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 充 実 に お け る 労 働 組 合 の 役 割 こ の よ う な 観 点 に た っ た 場 合、 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 義 は 大 き い。 た だ 社 会 改 良 は、 社 会 変 革 と い う 目 的 意 識 の 下 に 充 実 さ れ る も の で あ っ て、 労 働 組 合 の 努 力 と 活 動 を 改 良 だ け に 限 定 す る こ と は 慎 ま な け れ ば な ら な い。 つ ま り、 ﹁ 改 良 は 革 命 的。 プ ロ レ タ リ ア ー ト の 階 級 闘 争 の 副 産 物 で あ る。 副 産 物 を 手 に 入 れ る こ と を (1 8 ) ﹃ 自分﹄の仕事とすることは自由主 義 的 な ブ ル ジ ョ ア 改 良 主 義 に お ち い る こ と を 意 味 す る ﹂ の で あ り、 そ れ は、 労 働 者 階 級 が 賃 金 奴 隷 に と ど ま る こ と な の で あ る。 た だ、 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 は、 労 働 組 合 に の み 課 さ れ た 任 務 で は な い。 そ れ は 広 く 社 会 運 動 の 中 で 闘 わ な け れ ば な ら な い。 し か し、 労 働 組 合 の 歴 史 を 見 て も 理 解 で き る よ う に、 そ の 起 源 は、 資 本 主 義 社 会 の 成 立 と 共 に あ り、 ま た 発 展 に お い て も、 量 的 拡 大 の 下 で 質 的 に も 高 い 闘 争 力 を 身 に つ け て き た と 言 え よ う。 そ の 前 提 を 踏 ま え れ ば、 労 働 組 合 は 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 中 心 的 役 割 を 果 た す べ き で あ り、 マ ル ク ス の 言 葉 を 借 り る ま で も な く、 労 働 組 合 は ( 19 ) ﹁ 全 労 働 者 階 級 の 戦 士、 代 表 者 を も っ て 自 認 ﹂ し な け れ ば な ら な い の で あ る。 三、 お わ り に ﹁ 生 活 の 社 会 化 ﹂ の 下 で、 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 が 生 活 の 条 件 ( 11 生 活 の 基 盤 ) と し て、 労 働 者 階 級 だ け で な く 農 業 ・
自 営 業 層 を も 含 め た 一 般 大 衆 総 て に と っ て " 生 活 に 必 要 不 可 欠 な も の " と な っ た こ と に よ り、 広 く 一 般 大 衆 と の 共 闘 の 可 能 性 を 拡 大 し た の で あ る。 従 っ て、 国 民 生 活 を 擁 護 す る た め に、 労 働 者 階 級 ・ 国 民 一 般 大 衆 が 共 闘 体 制 の 下 で、 多 様 な 社 会 改 良 闘 争 を 発 展 さ せ る こ と は 重 要 な 意 義 が あ る。 そ れ は 闘 争 の 実 践 を 通 し て、 国 民 の 政 治 的 自 覚 を 高 め 社 会 変 革 へ の 力 量 を 蓄 え る こ と が で き る か ら で あ る。 た だ、 真 に 国 民 生 活 を 擁 護 で き る の は、 そ の 闘 争 の 中 心 を 担 う 労 働 組 合 が、 (1) 労 働 者 な ら 思 想 信 条、 雇 用 形 態 の ち が い を こ え て 誰 で も 加 入 で き る 自 由、 (2) 政 党 支 持 ・ 政 治 活 動 の 自 由、 (3) 組 合 員 の 権 利、 義 務 の 平 等 と い う " 組 合 民 主 主 義 " を 保 障 す る 立 場 に あ る と い う こ と で あ る。 ま た、 国 民 一 般 大 衆 と の 多 様 な 運 動 と の 共 闘 の 促 進 の た め に は、 労 働 戦 線 の 統 一 が 最 大 の 課 題 と 言 え よ う。 つ ま り、 そ の 母 体 と も 言 う べ き 労 働 組 合 の 全 国 的 中 央 組 織 で あ る ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー の 設 立 が 最 も 重 要 で あ る。 真 の ナ シ ョ ナ ル セ ン タ ー は、 少 な く と も (1) 資 本 か ら の 独 立、 (2) 政 党 か ら の 独 立、 (3) 一 致 す る 要 求 に も と ず く 行 動 の 統 一、 と い う 三 原 則 が 守 ら れ て い な け れ ば な ら な い。 今 日 の 労 働 戦 線 の 重 要 な 転 換 期 に 際 し て、 労 働 者 階 級 ・ 国 民 一 般 大 衆 は、 労 働 組 合 の 真 の 目 的 と 役 割 を 今 一 度 考 え 行 動 し な け れ ば な ら な い 時 に 来 て い る の で は な か ろ う か。 注 ( 1 ) 経 済 企 画 庁 編 ﹃ 八 八 年 版 国 民 生 活 白 書 ﹄ 大 蔵 省 印 刷 局、 八 八 年 一 一 月、 三 ペ ー ジ。 ( 2 ) 厚 生 省 編 ﹃ 八 八 年 版 厚 生 白 書 ﹄ 厚 生 統 計 協 会、 八 九 年 三 月、 五 ペ ー ジ。 ( 3 ) 対 外 資 産 増 か ら 対 外 負 債 増 を 差 し 引 い た 額。 大 蔵 省 は、 国 全 体 と し て の 外 国 と の 貸 し 借 り の バ ラ ン ス シ ー ト と い う べ き ﹁ 対 外 資 産 負 債 統 計 ﹂ を 毎 年 発 表 し て い る。 ( 4 ) ﹃ 朝 日 新 聞 ﹄ 八 九 年 一 月 五 日 付。 ( 5 ) ﹃ 文 化 評 論 ﹄ 新 日 本 出 版 社、 八 九 年 四 月 号。 ( 6 ) 労 働 省 政 策 調 査 部 遠 藤 雅 仁 氏 の 推 計。 ( 7 ) 最 低 賃 金 対 策 会 議 編 ﹃ 私 た ち の く ら し と 最 低 賃 金 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密 教 文 化 制 ﹄ 学 習 の 友 社、 八 九 年 三 月、 四 ニ ペ ー ジ。 ( 8 ) 高 木 督 夫 他 著 ﹃ 総 括 批 判 ﹄ 学 習 の 友 社、 八 九 年 八 月、 一 〇 四 ペ ー ジ。 ( 9 ) 労 働 者 教 育 協 会 編 ﹃ 第 二 集 労 戦 統 一 問 題 基 本 資 料 集 ﹄ 学 習 の 友 社、 八 八 年 八 月、 一 九 ペ ー ジ。 ( 10 ) 前 掲 ﹃ 第 二 集 労 戦 統 一 問 題 基 本 資 料 集 ﹄、 一 九 ペ ー ジ。 ( 11 ) 労 働 者 教 育 協 会 編 ﹃ 最 近 労 戦 統 一 問 題 基 本 資 料 集 ﹄ 学 習 の 友 社、 八 七 年 八 月、 九 九 ペ ー ジ。 ( 12 ) 自 由 法 曹 団 労 働 部 会 編 ﹃ 連 合 路 線 の 真 相 ﹄ 学 習 の 友 社、 八 八 年 五 月、 八 -九 ペ ー ジ。 ( 13 ) ﹃ 朝 日 新 聞 ﹄ 八 八 年 二 月 二 八 日 付。 ( 14 ) 社 会 科 学 研 究 所 訳 ﹃ 資 本 論 4 ﹄ 新 日 本 出 版 社、 八 三 年 五 月、 ﹁ 第 七 篇、 第 二 四 章、 第 七 節 ﹂、 二 二 〇 六 ぺ ー ジ。 ( 15 ) レ ー ニ ン 全 集 刊 行 委 員 会 編 ﹃ レ ー ニ ン 全 集 ﹄ 一 二 巻、 大 月 書 店、 五 五 年 九 月、 ﹁ 決 議 案 を ど う 書 く べ き か ﹂ 二 三 三 ペ ー ジ。 ( 16 ) 前 掲 ﹃ レ ー ニ ン 全 集 ﹄ 一 九 巻、 ﹁ マ ル ク ス 主 義 と 改 良 主 義 ﹂ 三 九 四 ペ ー ジ。 ( 17 ) 島 恭 彦 他 編 ﹃新 マ ル ク ス 経 済 学 講 座 ﹄ 第 六 巻、 有 斐 閣、 島 恭 彦 ﹁ 現 代 日 本 の 貧 困 化 ﹂ 三 八 ペ ー ジ。 ( 18 ) 前 掲 ﹃ レ ー ニ ン 全 集 ﹄ 一 二 巻、 ﹁ 決 議 案 を ど う 書 く べ き か ﹂ 二 三 四 ペ ー ジ。 ( 19 ) マ ル ク ス ・ エ ン ゲ ル ス 全 集 刊 行 委 員 会 編 ﹃ マ ル ク ス ・ エ ン ゲ ル ス 内 集 ﹄ 一 六 巻、 大 月 書 店、 一 九 五 ペ ー ジ。
表-4「 生 活 保護 」人 権 侵 害 の 実態 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密
教
文
労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 質
密
教
文
表-5「 国保 証 」 取 り上 げ に よ る死 亡事 件 1988年10.月 大 分 市 タ コ焼 き屋 勤務 ・56歳 ・男 性 10月1日 吐 血 し、 救 急車 で 病 院 に 運 ば れ る。翌 日、家 族 が 「医 療 費 が な い 」 と生 活 と健 康 を守 る会 に 相談。 保 険 税 の滞 納 で 保 険 証 も らえず、 吐 血 す るまで 病 院 に も行 けな か った こ とが 分 か り、保 険 証 を 出 させ たが、 1週 間後 に肝 硬 変 で死 亡。 1987年2月 金 沢 市 失 業 中 ・40歳 ・男 性 風 邪 を ひ い た が、 保 険料 滞 納 で 保 険証 が な く医 者 に行 けず、1週 間 後 に 死 亡。 1987年4月 金 沢 市 塗 装 業 ・47歳 ・女 性 約300万 円の 借 金 を返 済 中 で、 保 険料 の支 払 い に悩 ん で い た。 通 院 を断 念 して売 薬 で治 療 中、87年4月11日 に 倒 れ5日 後 に 脳 出血 で死 亡。86年 10月 か ら保 険証 未 交 付。87年4月1日 に 「資 格 証 明 証」を市 は発 行 した。 1987年9月 長 野 市 失 業 中 ・53歳 ・男 性 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 議 と 労 働 組 合 の 本 唇
密 教 文 化 職 を 転 々。 入院 した と きは肝 臓 癌 で、 保 険証 の有 無 を 聞 くのが や っ との 状 態。 数 日後死 亡。 1987年9月 長 野 市 無 職 ・71歳 ・女 性 10年 間、 保 険証 な し。入 院4日 後 に肺 梗塞 で 死 亡。 1987年10月 京都 市 鉄 工 業 ・54歳 ・男 性 営 業 不 振 等 で 多 額 の借 金。 保 険料 滞 納。10月14日 朝、 体 調 が 悪 か ったが 「保 険証 は 期 限 が 切 れ て い る し、 医者 にい か れ ん」 と仕 事 に出 たが、 様 態 が 悪 化 し帰 宅 後、 救 急 車 で病 院 に運 ばれ る。10月20日 脳 出血 で死 亡。 1988年2月 京都 市 玩 具 卸 し業 ・51歳 ・男 性 営 業不 振 で 保 険 料 滞 納。 腹 痛 で 診療 を受 け、 医 師か ら即 入 院 の 説 明 を 受 け るが、 「入 院 費 用 と保 険証 が ない 」 と訴 え る。 区役 所 か らは 「5万 円 を だ さ ない と保 険 証 を 渡 せ な い」 と言 われ て い た の で、 や っ と入 院 前 に 1期 分 の6万3千 円を 持 って い き、 納付 誓約 書 を か い て保 険証 を も らっ た もの の、 大 腸 癌 の た め 手遅 れ で 死 亡。 1988年6月 札 幌 市 大 工 ・53歳 ・男 性 1987年1月 ご ろか ら病 気 の た め、 仕 事 が で きな くな る。88年5月 に、 呼 吸 困難 で 入院 した が、 肺 癌 の ため 手 遅 れで 死 亡。85年10月1日 よ り保 険 料 滞 納 を理 由 に保 険 証 は 未交 付 の まま。 滞 納 だ け の理 由 で、 住 居 不 明 扱 い され、 資 格 を 末 梢 され て い た。 1988年9月 徳 山市 失 業 中 ・65歳 ・男 性 1988年8月30日、 妻 が 市 役所 に行 き 「夫 の病 状 が 非 常 に悪 い。1万 円納 め るか ら保 険 証 を更 新 して ほ しい」 と訴 え たが、 「1万 円 で は保 険 証 は 渡 せ な い 」 と突 放 され た。 市 内 の病 院 で 受診 し、即 入 院 を す す め られ た が、 入 院 費用 が 無 い ので あ き らめ る。9月28日、 生 活 と健康 を守 る会 の 援 助 で、 市 の 生 活 保 護 課 と交 渉 し、入 院 の手 続 きを と るが、2日 後 に膵 臓 癌 で死 亡。 1988年10月 福 岡 市 無 職 ・59歳 ・女 性 87年12月 か ら寝 た き りで、 病 院 に もか かれ ず、 売薬 で 治療。88年4月 に 保 険 証未 交 付。5且 に 国保 の窓 口に行 くが、 「金 を 持 って くれ ば 渡 す 」 と追 い返 され る。9月13日、 生 活 と健康 を 守 る会 や民 医連 の協 力 で 緊 急
入 院 させ る。17日、 内 縁 の 夫 が福 祉 事 務 所 へ い くが 「男 な ら、女 の治 療 費 ぐ らいめ ん ど うみ ろ」 と言 わ れ、 国保 課 へ 連 れ て い かれ る。 国 保課 は 「9月19日 まで に2万2 ,300円 持 って くれ ば保険証はわたす」 とおい返 した。10月24日、 食 道癌 の ため 手 遅 れ で死 亡。 1988年12月 神 戸 市 塗 装 職 人 ・51歳 ・男 性 77年 に 会 社 が 倒産 し、 国保 に転 入。8∼15万 の 月収 で 保 険 料 が払 え ず 滞 納。81年 以 降、 区 役 所 で は 「資 格 保 留 」 の 取 り扱 い。85年 に腹 痛 のた め 受 診 す るが、 自費 のた め 十 分 な検 査 出来 ず。 国 保課 に相 談 す るが、 さん ざん 文 句 を 言 われ、 保 険 証 は も らえ なか った。 そ の後 は、 売 薬 と不 十 分 な 自費 診療。88年6月、 子供 の卒 業 旅 行 に 保 険 証 の 携帯 を学 校 か ら言 わ れ、 工 面 して8万 円払 い、4カ 月 の短 期 保 険 証 を も らう。11月、 病 状 が さ らに悪 化 し、 入院 した が、 すで に手 遅 れ で12月、 肝 臓 癌 で 死 亡。 1989年4月 大 阪市 無 職 ・59歳 ・女 性 食 堂 の皿 洗 い や 家 政婦 な どの 仕 事 を して生 活 して きた が、88年 か ら体 調 が 悪 くな り、働 き に い け な くな った。 保 険 料 は滞 納 が続 き、 「他 の 保 険 に 入 って い る」 と一 方 的 に み な され87年11月1日 付 け で 「資 格 喪 失 」、 保 険証 が な くじ っと寝 てい る しか な か った。3月23日 に、 知人 のす す め で、 入院 した もの の、 手 術 の か い な く卵巣 の う腫 で4月4日 に死 亡。 1989年5月 い わ き市 土 木 作業 員 ・52歳 ・男 性 市 営住 宅 で1人 暮 ら し(88年 の 年 収 は 百数 万 円 ・国 保 税 は9万9千 円)。 89年 始 めか ら、 「具 合 が 悪 い 」 と寝 込 む よ う に な り、 「滞 納で 保 険 証 が な い 」 と、 医 者 に行 か ず。4月 下 旬、 近所 の人 が 市 会 議 員 に相 談 し、生 活 保 護 の 申請、 受診 駿 河、5月8日、 血 だ らけで 風 呂場 に 倒れ てい るの が 発 見 され た。(食 道 静 脈 り ゅ う破 裂)死 後2日 た って い た。 1989年6月 福 井市 左 官 業 ・61歳 ・男 性 長 い 間、 慢 性 高 血圧 で 苦 しみ、6年 前 か ら仕事 に行 った り行 か なか った りの状 態 が つ づ い て い た。2年 前 か ら高 血 圧 の症 状 が ひ ど くな り、家 で 寝 込む こ とが 多 くな った。 この た め 収 入 が得 られず 保 険 料 を 全 く納 め ら れ な くな った。 保 険 証 が な く、治療 費 の 全額 負担 を 負 い きれ ず、 医 師 の 治 療 を 受 け る こ とが 出来 な くな った。5月20日、 た ま た ま訪 ね て き た知 人 が、 倒 れ て い るの を発 見、 そ の まま 緊 急 入 院 した。 数 日後、 市 議 が 市 に実 情 を 話 した結 果、 保 険 証 は 交付 され たが、6月12日 病 院 で死 亡。 労 働 組 合 運 動 に お け る 社 会 保 障 ・ 社 会 福 祉 闘 争 の 意 義 と 労 働 組 合 の 本 覧
密 教 文 化 注: 死 亡 年 月 ・居 住 地 ・職 業 ・年 令 ・死 亡 事 由 の 順 (資 料)全 国 生 活 と 健 康 を 守 る 会 連 絡 会 「人 権 侵 害 と よ る主 な 死 亡 事 件 一 覧 」1989年 8月17日 、 そ の 他 新 聞 報 道 に よ っ て 作 成 した 。