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1 演習とは!? 演習は, ゼミナールともいい, 教員の指導の下, 学生が自分の研究テーマを設定し, 発表 討論を行う授業形式である 構成員は, 通常, 少人数の学生 (10~20 名程度 ) とひとりの教員である 学生は研究の過程において, 資料を収集し, 意見を集約の上, 授業等を通して研究成果

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Academic year: 2021

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(1)

政 治 経 済 学 部

教養演習要項

2 0 1 8 年 度

(2)

1 演習とは⁉

演習は,ゼミナールともいい,教員の指導の下,学生が自分の研究テーマを設定し,

発表・討論を行う授業形式である。構成員は,通常,少人数の学生(

10~20 名程度)

とひとりの教員である。学生は研究の過程において,資料を収集し,意見を集約の上,

授業等を通して研究成果を発表し,議論を展開している。教員は適宜,必要なアドバ

イスを行い,学生を指導する。こうした過程を経て,自分の意見を反芻しながら研鑚

し,研究成果を論文やレポートにまとめることを目的とした授業である。

政治経済学部では,1・2年生が履修する演習形式の授業として,

「教養演習」を設

けている。教養演習は,

「大学教育の基礎を学ぶ科目」に位置づけ,1・2年生が学問

的スキルの基本を学ぶとともに,教養を高めることを目的として各演習が開講されて

いる。

2 設置科目

入学年度で履修可能な科目が限られているので注意すること。

◆2017年度以降入学者・・教養演習ⅠA・教養演習ⅡA・教養演習ⅠB・

教養演習ⅡB・教養演習ⅠC・教養演習ⅡC

◆2016年度以前入学者・・教養演習Ⅰ・教養演習Ⅱ

基本演習Ⅰ・基本演習Ⅱ・基本演習Ⅲ

3 科目区分と単位

2017年度以降入学者

学年学期

科目名称

学年学期

科目名称

半期型

(2単位)

1年次春

教養演習ⅠA

1年次秋

教養演習ⅠB

2年次春

教養演習ⅡA

2年次秋

教養演習ⅡB

通年型

(4単位)

1年次春・秋

教養演習ⅠC

2年次春・秋

教養演習ⅡC

2016年度以前入学者

科目名

配当年次

開講

単位数

備考

基本演習Ⅰ

1年

春学期

基本演習Ⅲ

2年

基本演習Ⅱ

1年

秋学期

2年生は履修できない

教養演習Ⅰ

1年

通年

教養演習Ⅱ

2年

(3)

4 履修手続

(1)ガイダンス・選考試験

履修を希望する演習の初回授業に必ず出席すること。初回授業において,ガイ

ダンスを実施し,一部の演習では,選考試験や事前課題を課す。

(開講曜日時限は,

裏表紙を参照)

(2)履修登録

掲示・ガイダンスで担当教員から履修許可を得た学生は,履修登録期間に履修

登録をすること。

(3)「教養演習IB」・

「教養演習ⅡB」・「基本演習Ⅱ」選抜時期

「教養演習ⅠB」・「教養演習ⅡB」・「基本演習Ⅱ」は,秋学期開講のため9月

の初回授業時に選抜を行う。

(4)

教養演習担当者一覧表 (担当教員氏名, あいうえお順)

担当教員名 科目名 頁 2017 年度以降入学者 2016 年度以前入学者 春学期 秋学期 春学期 秋学期 飯嶋 曜子 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 4 石井 千春 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 5 石山 徳子 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 6 稲垣 久美子 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 7 稲葉 肇 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 8 井上 和哉 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 9 岩波 力 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 10 植田 麦 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 11 内田 兆史 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 12 海野 素央 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 13 大森 正之 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 14 奥山 雅之 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 15 春日 正男 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 16 春日井 淳夫 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 17 加藤 久和 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 18 金子 隆一 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 19 国友 直人 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 20 黒崎 峰孝 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 21 後藤 光将 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 22 齋藤 雅己 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 23 佐原 徹哉 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 24 四反田 義美 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 25 嶋田 直哉 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 26 ジョージ, ジョニー E. 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 27 陣野 俊史 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 28 高峰 修 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 29 竹内 桂 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 30 田村 久男 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 31 蓬郷 尚代 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 32 冨澤 成實 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 33 鳥居 千代香 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 34 永江 敦 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 35 永川 聡 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 36 縄倉 晶雄 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 37 野口 健 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 38 羽根 次郎 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 39 平山 茂樹 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 40 堀越 喜晴 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 41 本間 次彦 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 42 松崎 武志 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 43 丸川 哲史 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 44 森下 正 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 45 森本 陽美 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 46 森本 陽子 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 47 李 永澍 教養演習ⅠC・ⅡC 教養演習Ⅰ・Ⅱ 48 稲垣 久美子 教養演習ⅠA・ⅡA 基本演習Ⅰ・Ⅲ 49 稲垣 久美子 教養演習ⅠB・ⅡB 基本演習Ⅱ 50 国友 直人 教養演習ⅠA・ⅡA 教養演習ⅠB・ⅡB 基本演習Ⅰ・Ⅲ 基本演習Ⅱ 51 髙橋 信勝 教養演習ⅠA・ⅡA 教養演習ⅠB・ⅡB 基本演習Ⅰ・Ⅲ 基本演習Ⅱ 52 トパロフ, リュボミール 教養演習ⅠA・ⅡA 基本演習Ⅰ・Ⅲ 53 廣松 悟 教養演習ⅠA・ⅡA 基本演習Ⅰ・Ⅲ 54 水戸部 由枝 教養演習ⅠA・ⅡA 基本演習Ⅰ・Ⅲ 55 虎岩 直子 教養演習ⅠB・ⅡB 基本演習Ⅱ 56

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教養演習担当者一覧表 (担当教員氏名, あいうえお順)

担当教員名 演習テーマ 対象学年 頁 春 秋 飯嶋 曜子 都市景観を読む 1 ・ 2 年 4 石井 千春 日本近現代文学を読む 1 ・ 2 年 5 石山 徳子 アメリカ合衆国の社会と文化 1 ・ 2 年 6 稲垣 久美子 キャリアモデル分析・他人史の作成 1 ・ 2 年 7 稲葉 肇 科学読み物を読む 1 ・ 2 年 8 井上 和哉 English composition 1 ・ 2 年 9 岩波 力 生涯スポーツを学ぶ 1 ・ 2 年 10 植田 麦 読むこと・書くこと ――世界をひらくために―― 1 ・ 2 年 11 内田 兆史 芸術を見つめる視点、芸術を語る言葉 1 ・ 2 年 12 海野 素央 異文化とリーダーシップ 1 ・ 2 年 13 大森 正之 「文系の環境問題スペシャリスト養成」講座 1 ・ 2 年 14 奥山 雅之 産業社会研究入門(産業と地域の課題を考える) 1 ・ 2 年 15 春日 正男 オペラに親しむ 1 ・ 2 年 16 春日井 淳夫 体力・運動能力・健康度を探る 1 ・ 2 年 17 加藤 久和 海外留学のための経済学準備講座 1 ・ 2 年 18 金子 隆一 人口統計分析の基礎 1 ・ 2 年 19 国友 直人 日本経済のデータと統計分析入門 1 ・ 2 年 20 黒崎 峰孝 口頭表現力(話す力)の向上 1 ・ 2 年 21 後藤 光将 スポーツ・ボランティアのすすめ 1 ・ 2 年 22 齋藤 雅己 Economic Affairs(経済事情) 1 ・ 2 年 23 佐原 徹哉 国際テロリズムとイスラム 1 ・ 2 年 24 四反田 義美 数学とは何か ( 幾何学を中心に ) 1 ・ 2 年 25 嶋田 直哉 パフォーマンスを批評する 1 ・ 2 年 26 ジョージ, ジョニー E. Language mysteries ※ 1 1 ・ 2 年 27 陣野 俊史 サッカーを語り尽くす 1 ・ 2 年 28 高峰 修 映像でスポーツと社会を学ぶ 1 ・ 2 年 29 竹内 桂 1990 年代以降の日本政治を学ぶ 1 ・ 2 年 30 田村 久男 ドイツ-文化、歴史、社会 1 ・ 2 年 31 蓬郷 尚代 自然と関わるスポーツ活動~自然体験活動~ 1 ・ 2 年 32 冨澤 成實 夏目漱石と村上春樹を読む 1 ・ 2 年 33 鳥居 千代香 ジェンダーの視点からグローバル時代の激動する世界情勢の中で、男女、社会の問題を考える 1 ・ 2 年 34 永江 敦 自転車の文化と歴史~未来をひらく乗り物 1 ・ 2 年 35 永川 聡 スイスについて学ぼう 1 ・ 2 年 36 縄倉 晶雄 アジアの政治、経済、社会、歴史 1 ・ 2 年 37 野口 健 町づくりを考えてみよう 1 ・ 2 年 38 羽根 次郎 中国語ジャーナリズムの記事を読む 1 ・ 2 年 39 平山 茂樹 ダンス・身体・映像 1 ・ 2 年 40 堀越 喜晴 数と効率の論理の超克―障害学が開く新たな社会の地平 1 ・ 2 年 41 本間 次彦 『史記』の世界 1 ・ 2 年 42 松崎 武志 目標言語を英語とした外国語学習 ※ 1 1 ・ 2 年 43 丸川 哲史 日本と中国で最も読まれている思想テキスト―古典から現代まで―をみんなで読む 1 ・ 2 年 44 森下 正 ベンチャー・中小企業経営研究 1 ・ 2 年 45 森本 陽美 スポーツと法学 1 ・ 2 年 46 森本 陽子 英語漬け、英語イベント/発表を通して留学に備えよう!! ※ 1 1 ・ 2 年 47 李 永澍 ヨーロッパとアジア 1 ・ 2 年 48 稲垣 久美子 キャリアデザイン 1・2年 49 稲垣 久美子 キャリアデザイン 1 年 50

国友 直人 An Introduction to Data on Japan and Basic Statistical Analysis 1・2年 1 年 51

髙橋 信勝 経済思想を学ぶ 1・2年 1 年 52 トパロフ, リュボミール Introduction to Politics Ⅰ 1・2年 53 廣松 悟 「地域」とは? 1・2年 54 水戸部 由枝 セクシュアリティと政治 1・2年 55 虎岩 直子 「パブリック・アート」をはじめとする視覚文化から考える現代社会 1 年 56 裏表紙に, 各演習の関連分野 ・ キーワード ・ 開講曜日時限を記載した一覧表を掲載 ※1 当該授業の修得単位は, ACE修了要件の上限に2単位まで算入することができる。

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准教授 飯嶋 曜子

木曜 5 時限 (通年)

担当科目:ドイツ語

演習テーマ:

都市景観を読む

授業内容・授業到達目標 東京、大阪、京都、札幌…。皆さんはこれらの日本の諸都市の名前を目にして、どのよう な景観を思い浮かべるでしょうか。この演習では、ある都市で、なぜ、いかなる景観がみら れるのか、それがどのように変化し、維持されてきたのかということを、地理学的手法を用 いて分析し明らかにします。 都市の景観は、自然条件、歴史的経緯、政策的誘導、経済状況、文化的特性などさまざま な要因が複雑に絡み合い形成されています。すなわち、景観を読むということは、私たちが 現在目にする景観の背後に潜む諸要因を、環境、歴史、社会、政治、経済、文化といったさ まざまな面から複合的に捉え分析する作業なのです。 春学期は、景観に関する基礎的な概念・理論を学んだ後、日本の都市を事例としたテキス トを輪読し討論します。秋学期は、各自が関心のある都市を自由に取り上げ、その景観を分 析し発表します。そのうえで、発表での議論や明らかになった課題を踏まえて、学年末にレ ポートを提出します。 当演習では、こうした一連の作業により、日本の都市景観、さらにはその背後に潜む都市 の形成・変容の論理について考察を深めるとともに、文献の読み方、レジュメ・論文の書き 方、プレゼンテーションの手法を身に着けることを最終的な到達目標とします。 教科書・使用教材: 阿部和俊編(2007)『都市の景観地理 日本編 1・2』古今書院 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: ・地図や統計を扱うため、地域分析法など GISや統計分析関連の科目を履修することが望 ましい。 ・議論に積極的に参加し、貢献できるかが評価のポイントになる。 成績評価方法: 演習への参加・貢献度 30%、発表 30%、レポート 40% 教員の研究分野…政治地理学、経済地理学、EU研究、地域政策論 募集人員…10 名 募集方法…初回授業で決定するため、必ず出席して下さい(希望者多数の場合は簡単なテス トを行います)。 政経教養セミナー投稿 無

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兼任講師 石井 千春 木曜

4 時限 (通年)

担当科目:英語

演習テーマ:

日本近現代文学を読む

授業内容・授業到達目標 明治から現代までの短編・中編小説を読む。予定している作家は、夏目漱石、森鷗外、 樋口一葉、永井荷風、芥川龍之介、太宰治、内田百閒、三島由紀夫、吉行淳之介など。作品 の時代背景、作家の生涯なども考えながら読んでゆきたい。 授業の進め方は、学生の質問に答えつつ、作品を精読する。小論の書き方の指導を行う。 学生による発表も行う。好きな短編を紹介し、意見を聞いて、作品理解を深める。 教科書・使用教材: 作品集は各自用意すること。手元にある本でかまわない。資料はプリント配布する。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 日本文学を読み込んでいる学生だけでなく、読書によって世界を広げたい学生歓迎。 学習する作品は、各自よく読んでおくこと。授業中、自分の考えや解釈を述べられるよう 注意深く読む。疑問点をメモして、授業で質問できるようにする。授業で学んだ作品理解を 基に、小論を書く。 成績評価方法: 小論 70% 授業参加度 30% なお政経教養セミナー投稿者は小論の評価に加算する。 教員の研究分野…日本の近代 募集人員…10 名前後 募集方法…簡単なレポート(人数オーバーの場合のみ) 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 有 2017 年度(第 43 号) 準備中

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教授 石山 徳子

月曜 4 時限 (通年)

担当科目:英語

演習テーマ:

アメリカ合衆国の社会と文化

授業内容・授業到達目標 このゼミナールの到達目標は以下の二点である。1)アメリカ合衆国における多種多様な 社会のありかた、文化的な対立や差別や格差の構造、共生への試みに関する知識を深める。 2)知的好奇心と批判精神をもち、社会や政治経済問題を見つめる姿勢を身につける。 アメリカ合衆国は広大な国土を有し、多様な地理空間で育まれる文化はもちろん、そこに 住む人びとも多彩だ。侵略と虐殺を経験しながらも生き延びてきた先住民族、奴隷制度の歴 史を歩んだ黒人、世界中から夢を抱きやってくる移民たちとその子孫たちが生きるアメリカ は、人種差別や格差の問題を抱えつつも、魅力にあふれている。 2017 年のドナルド・トランプ政権の誕生は、アメリカ社会の分断を加速させた。ただし、 同国の歴史地理に鑑みれば、トランプ大統領の誕生は決して驚くべきことではない。また国 際的な視点からみると、政治・経済・文化において大きな影響力を持つと同時に、多くの戦 争を引き起こしてきた当事者でもある。この大国の営みは実に複雑なのだ。 本ゼミナールでは、多民族・多文化の国、アメリカ合衆国の歴史、社会、地理について、 書籍、映画、ドキュメンタリー、新聞・雑誌記事等を通じて幅広く学び、討論を行う。毎回、 課題文献を読み、リアクション・ペーパーを用意し、さらに積極的に討論に参加することが 期待される。 教科書・使用教材: 上杉忍著『アメリカ黒人の歴史 奴隷貿易からオバマ大統領まで』中公新書, 2013 年 金成隆一著『ルポ トランプ王国 —— もう一つのアメリカを行く』岩波新書, 2017 年 兼子歩・貴堂嘉之編著『「ヘイト」の時代のアメリカ史:人種・民族・国籍を考える』彩流社, 2017 年 鎌田遵著『ぼくはアメリカを学んだ』岩波ジュニア新書, 2007 年 田中研之輔著『ルポ 不法移民 アメリカ国境を越えた男たち』岩波新書, 2017 年 西山隆行著『移民大国アメリカ』ちくま新書, 2016 年 森本あんり著『宗教国家アメリカの不思議な論理』NHK 出版新書, 2017 年 渡辺靖編著『現代アメリカ 日米比較のなかで読む』新曜社, 2014 年 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 事前に課題文献を読み、討論に参加すること。 成績評価方法: 課題文献に関するリアクション・ペーパー 50% 小論文 30% プレゼンテーション、及び、討論への参加 20% 教員の研究分野…地理学、アメリカ研究 募集人員…12 名 募集方法…初回授業に参加してください 政経教養セミナー投稿 有(2017 年度 授業担当なし)

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特任准教授 稲垣 久美子

水曜 2 時限 (通年)

担当科目:就業力育成講座、経済政策特殊講義

演習テーマ:

キャリアモデル分析・他人史の作成

授業内容・授業到達目標 本演習では、「キャリアモデル分析」「他人史の作成」を行う。 「キャリアモデル分析」では、学生がグループを組み、グループで著名人を選び、様々な メディア(WEB や書籍等)を活用し、場合によっては直接面談し、その人のキャリア(生 き様、節目、出逢い、困難を乗り越えた原動力など)について分析してプレゼンテーション を行う。 「他人史作成」では、個人課題として、身近にいる社会人からモデルとする人物を選び、 インタビューを通してその人のキャリア史(A4 サイズ 8 ページ程度)を作成する。 人生の諸先輩が、人生上のさまざまな出来事をどのように乗り越え、偶然や出逢いをチャ ンスに変えて現在に至ったかを聞き、調べて、そこからキャリア(≒生き様)の多様性を理 解する。さまざまなキャリアルート(人生のプロセス)をヒントに、自分はキャリア(≒人 生)をどのように歩んでいこうか(いくのだろうか)、キャリアの在り方について考える。 教科書・使用教材: 講義資料の配布、関連文献図書の紹介は授業内で適時行う。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 受講希望者には、原則、全授業に参加し、毎回の授業に対して目的意識を持って臨み、グ ループでの活動や他の学生たちとの交流を積極的に行おうとする姿勢、主体性、能動的に学 ぼうとする態度を求める。 個人課題「他人史作成」にあたって、社会人へのインタビュー経験をこれからのキャリア のきっかけづくり、自身の成長につなげようという思いをもって、誠意をもって行うことを 求める。 成績評価方法: グループ活動・発表への参加状況と内容 50%、課題提出 50% 教員の研究分野…キャリア論、キャリア教育学、産業組織心理学 募集人員…20 名 募集方法…初回授業のガイダンスで説明するので、開始時間に遅れずに必ず出席すること。 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 無 2017 年度(第 43 号) 無

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専任講師 稲葉 肇

水曜 3 時限 (通年)

担当科目:歴史における科学、社会の中の科学

演習テーマ:

科学読み物を読む

授業内容・授業到達目標 科学者が書くのは論文や専門書だけではありません。科学者はしばしば随筆や啓蒙書を書 きますし、その中には科学の専門的な内容だけでなく、哲学・思想や、社会・文化に対する 鋭い洞察が含まれていることもあります。この演習では、そのような科学者の残した随筆や 啓蒙書を読み、議論します。具体的にはファラデーの『ロウソクの科学』や、寺田寅彦の随 筆などが例として考えられますが、基本的には受講生の関心に沿ってテクストを選びます。 実際の授業は次のように進めます。毎週ひとりまたはふたり担当者を決め、担当者には著 作をひとつ(大部の場合はその一部分)読んでもらった上で、その内容について発表しても らいます。その後受講生のあいだで議論を進めます。この議論はさまざまな読み方の可能性 を試すブレインストーミング的なものだと心得てください。また、担当者には期日までに書 評を書いてもらいます。 以上の作業を通じて、発表資料(レジュメ)の作り方や発表技術を洗練させるとともに、 あるテクストについて議論する際のさまざまな視点を修得し、その結果を書評にまとめあげ ること、そして何よりもまず、科学への心理的な障壁を取り除き、科学に親しむことがこの 演習の目標です。 教科書・使用教材: 各々の受講生の関心に応じたテクストを使用します。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 科学に親しもうとする態度を持ってください。 成績評価方法: 演習への貢献度(50%)と提出してもらった書評(50%)により評価します。 教員の研究分野…科学史 募集人員…10 名程度 募集方法…最初のガイダンスで決定する。希望者多数の場合は抽選する。 政経教養セミナー投稿 無

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-9-

兼任講師 井上 和哉 金曜 2 時限 (通年)

担当科目:英語

演習テーマ:

English composition

授業内容・授業到達目標

This course is designed to help students improve their writing skills. To achieve this goal, they will be required to translate Japanese short essays into English, which will be concerned with companies in various industries.

In class, much time will be spent examining proper use of an expression and checking English grammar rules. For example, in “Be sure not to touch electric wires cut by the typhoon when you find them”, is this use of cut considered appropriate from a semantic perspective?

Let us see another example, “If the water will rise above this level, then we must warn everybody in this neighborhood”. In this sentence, is it really unsuitable to use will

rise in the conditional clause? In other words, does the verb phrase need to be replaced with rises ?

It is hoped that students are willing to work diligently on solving linguistic problems like the above. Then, their writing skills should definitely get better.

教科書・使用教材:

English-English dictionaries.

受講希望者に対する希望・準備学習の内容:

As mentioned above, students need to translate short essays into English prior to each class. They will be e-mailed by at least the middle of the week.

成績評価方法:

Grades are determined on the basis of presentations in each class.

教員の研究分野…英語 募集人員…10 名程度 募集方法…ガイダンスに出席のこと 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 無 2017 年度(第 43 号) 無

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教授 岩波 力

水曜 4 時限 (通年)

担当科目:運動学演習、健康運動科学

演習テーマ:

生涯スポーツを学ぶ

授業内容・授業到達目標 21 世紀は余暇の時代であると言えます。科学の進歩により労働は軽減され、余暇時間が多 く確保できる様になりました。この余暇時間を如何に活用するかは、充実した人生を送りた いと願う者にとって必須の要件でしょう。 本ゼミでは、生涯にわたって楽しめるようなスポーツ資質の養成を主な目的とします。実 施予定のスポーツは、ゴルフ、インラインスケート、スキー、各種軽スポーツなどです。 今年度の授業計画を以下に示します。 春学期 :和泉体育施設・ゴルフレンジにて、基本的なゴルフスイングの練習を行い ます。雨天時には、教室にてゴルフ理論に関する講義を行います。 夏期休暇中:希望者に対して、9 月にゴルフ合宿(1 泊か 2 泊)を準備しています。本 格的な練習場で各種ショットの練習を行い、ショートコースでのラウンド プレーを体験します。 秋学期 :和泉総合体育館スポーツルームを使用してインラインスケートを練習し、 インラインホッケーのゲームを楽しみます。また、希望により各種軽スポ ーツあるいは未体験スポーツを学習します。 春期休暇中:2 月にスキー合宿(2 泊か 3 泊)を予定しています。スキーの基本技術の 講習を中心に行いますが、上級者にはさらに、ゲレンデを離れた自然の中 でのスキー技術に関しても指導したいと考えています。 教科書・使用教材: 必要により提示します。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 運動が得意か苦手かに関係なく、体を動かす事や人と交わる事が好きな学生を望みます。 運動部所属学生(特にスポーツ推薦入学者)の入ゼミも可能です。別に、科学的トレーニ グの指導をします。 成績評価方法: 授業中に指示します。 教員の研究分野…体力学、測定評価法 募集人員…1・2 年生 20 名程度 募集方法…ガイダンス時に抽選 政経教養セミナー投稿 無

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専任講師 植田 麦 月曜 3 時限 (通年)

担当科目:国語表現、日本文学、原典講読等

演習テーマ:

読むこと・書くこと ――世界をひらくために――

授業内容・授業到達目標 本稿を読むことができるならば、日本語の文章を読んで理解する能力があるはずです。と いうことは、日本語で文章を書くことも、当然、可能でしょう。ですが、それは日本語の運 用能力があることを証明するだけです。 この授業では、他者のことば・社会にあることばを総体として理解する能力を身につけて もらいます。また、自らの思考を適切なかたちで表現する能力の涵養をしてもらいます。 そのためには、思考のための材料として、様々な書物に触れなければなりません。また、 思考を構造化することが必要です。 よって、この授業では受講生に、多くの書物に目を通し、多くの思考を言語化することを 課します。より具体的には、全員が同じ課題について資料を読み、文章を書き、それを相互 で講読し、討論することを求めます。 つまり、この授業では、一年を通して相当な分量の文章を(電子的にではありますが)書 かなければなりません。ですから、「楽に単位を取りたい」というひとには向きません。ま た、文章を書くだけではなく、お互いの文章をもとにした討論や検討を行うので、他者とコ ミュニケーションをとりたくないひとにも向きません。 一年を終えたとき、大学生として必要な思考力と文章力を身につけていることはもちろ ん、世界をひらくための「ことば」を手に入れていてもらいたい、と思います。 教科書・使用教材: ・『新版 論文の教室』(戸田山和久、NHK ブックス) 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: ・授業への参加に積極的であること。 ・半期あたり総授業回数の1/3 以上を遅刻または欠席した場合、単位認定の対象としません。 ・本演習は、「基礎的な日本語・文章表現」について学ぶものではありません。 成績評価方法: 発表およびレポート作成…100% 教員の研究分野…古典日本文学・日本語学 募集人員…10 名程度 募集方法…初回授業に出席すること。受講希望者の多い場合は、筆記試験で選考します。 政経教養セミナー投稿 無

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准教授 内田 兆史

水曜 3 時限 (通年)

担当科目:スペイン語

演習テーマ:

芸術を見つめる視点、芸術を語る言葉

授業内容・授業到達目標 言葉をともなわない芸術はもとより、言葉による芸術であれ、作品へのリアクションを言 葉にすることはたやすい作業ではない。とはいえ芸術作品は何もないところから突然生まれ るわけではない。そこには作り手の、個人的、社会的な環境、文化的、歴史的な背景が濃厚 に反映されている。 この授業ではこれらの環境や背景といった手がかりを意識して、芸術作品の多層的な意味 や魅力を引き出し、それを言葉にする技術を身につけていく。ひとりひとりが特定の芸術作 品を好きになるのに理由は必要ないが、どうして好きなのか、どこが好きなのかを考え、そ れを形にすることを目指していきたい。 そのためにまず芸術をめぐって残された有名な言葉たちを取り上げよう。それらの言葉が どんな意識から生まれてきたのかを考えながら、実際に芸術作品に触れてみよう。そして芸 術作品から読み取りうる情報がどのくらいあるのかも考えてみよう。その後は受講生の好み に従ってそのほかの芸術について考察する機会を作っていく。最終的には、それぞれが自分 の好きな作品やジャンルについて調べたり発表をしたり、そこから議論をしたりすることに なるだろう。 指定した本を輪読形式で発表を行うほか、毎回なんらかのミニ発表をするつもりでいてほ しい。美術館や映画館、あるいはコンサートなどに積極的に足を運び、その体験を、対象と なる作品が生まれた背景を理解しつつ言葉にできるようになることを目標とする。 教科書・使用教材: 最初は以下の本に従って輪読形式の発表をしてもらう。 谷川渥『芸術をめぐる言葉』美術出版社 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: ジャンルは問わないが語るべき対象としての芸術(美術、音楽、文学、映画、写真、演劇 など)に興味をもっていることを最低限の前提とする。 準備学習および授業後学習として、作品そのものと向き合う経験とそれを言葉にする訓練 を行うこと。 成績評価方法: 発表50%、前期レポート 25%、後期レポート 25% 教員の研究分野…ラテンアメリカ現代文学 募集人員…10 名まで 募集方法…エントリーシートを書いてもらった上で面接を行う。 政経教養セミナー投稿 無

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専任教授 海野 素央 木曜 2 時限(通年)

担当科目:異文化理解とコミュニケーション、異文化摩擦とコミュニケーション、異文化ビジネス概論、実践異文化ビジネス論

演習テーマ:

異文化とリーダーシップ

授業内容・授業到達目標 近年、国際化の著しい進展に伴う日本企業の海外進出および外資系企業の日本進出によっ て、文化的背景の異なる人々と協働したり、そうした人々を管理する、あるいは、彼らの下 で仕事をする機会が増加している。こうしたビジネス環境の変化に、従来のリーダーシップ 論では対応しきれない事態が生じてきている。21 世紀に、グローバルな舞台で管理者を目指 す学生諸君には、今、新しいリーダーシップが求められている。 本ゼミでは、異文化環境におけるリーダーシップを研究テーマとして取り上げ、学生諸君 が、新しいリーダーシップつまり講師が提示している異文化対応型リーダーシップを理解し、 そのKSAA(知識・スキル・態度・能力)の基礎を習得することを目的として、事例、小グ ループごとのディスカッション、チームプロジェクト、シミュレーション(疑似体験)、プレ ゼンテーションを中心に進めていく。年2 回、ディベート大会も実施している。その意味で は、極めて実践的な演習である。 教科書・使用教材: 海野素央『オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略』、海野素央『リ スクと回復力-東京電力福島第一原発事故から学ぶリーダーシップ』、海野素央『トヨタ公聴 会から学ぶ異文化コミュニケーション』(いずれも同友館)L.A. サモーバー、R.E.ポーター、 N.C. ジェイン著 西田司他訳 (1993) 『異文化間コミュニケーション入門』、W.B.グディ カンスト著 ICC 研究会訳(1993)『異文化に橋を架ける―効果的なコミュニケーション』(い ずれも聖文社) 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: モチベーションの高い学生を求む。 成績評価方法: プレゼンテーション(80%)、試験(20%) 教員の研究分野…2018 年米中間選挙、トランプ米大統領のコミュニケーションスタイル、 2016年米大統領選挙、オバマ前米大統領のリーダーシップとコミュニケ ーションスタイル、トヨタ公聴会における異文化コミュニケーション、異 文化交渉スタイル(日本・米国)、異文化コラボレーション、異文化ファ シリテーション、異文化コーチング、異文化メンタリング 募集人員…7~8 名 募集方法…レポート:テーマ「国際人とは」。1200字程度。横書き。名前、学年、組、番号、 出身地を明記。 政経教養セミナー投稿 無

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専任教授 大森 正之 木曜 3 時限 (通年)

担当科目:環境経済学

演習テーマ:

「文系の環境問題スペシャリスト養成」講座

授業内容 環境エコノミスト、環境ジャーナリスト、環境コンサルタント、環境行政官、環境政治家 など、環境問題の解決を目指すスペシャリストになるために必要と思われる基本的な文献や 映像などを批判的に読み解くための知的なトレーニングの場を提供したい。 受講者には、環境問題に関連する初歩的な文献や映像などを年間 5 作品程度読み込み、レ ポート(書評や映評)を 3 本程度書き、パワーポイントを用いて発表し、提出してもらいます。 演習指導教員は、文献や映像を案内し、発表についての受講者相互の議論を活性化し、レポ ートを添削します。 テキストは、以下のカテゴリーから受講者が自由に選択することになりますが、ここに挙 げていない文献や映像なども追加案内します。 1.環境問題の歴史を学ぶ(日本編):石牟礼道子『苦海浄土』(講談社文庫)他 4 冊 2.環境問題の歴史を学ぶ(海外編):レイチェル・ルカーソン『沈黙の春』(新潮文庫)他 3.環境経済学を学ぶ:植田和弘『環境経済学への招待』(丸善)他4 冊 4.環境政治学を学ぶ:松下和夫『環境政治入門』(平凡社)他4 冊 5.映画で学ぶ環境問題:『エレン・ブロコビッチ』土壌汚染/『シビルアクション』訴訟他 6.環境技術展の見学:「エコプロダクツ展」・「省エネルギー展」他 7.環境記事のクリッピング:新聞から環境記事を切り抜き分析し発表し報告する。 8.環境問題についての講演会への参加:レポートを書き、発表する(年数回)。 授業到達目標: 適切にレポートが書け、研究発表ができる能力を身につける。 教科書・使用教材: 教科書はなし。 受講希望者に対する希望: 環境問題への高い関心と授業に毎回出席する意欲 準備学習の内容: 指定された文献・資料を読んでおくこと。 成績評価方法: 授業への出席と積極性(50%)、レポート内容(50%) 教員の研究分野…環境経済学・環境政策学・環境経済思想史・釣りと流域環境保全 募集人員…15 名程度 募集方法…「環境問題への関心の深さを問う」面接(初回の授業時) 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 有 2017 年度(第 43 号) 有

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准教授 奥山 雅之

水曜 2 時限 (通年)

担当科目:地域産業論

演習テーマ:

産業社会研究入門(産業と地域の課題を考える)

授業内容・授業到達目標 1.授業内容 産業とは,人々の生活に必要な製品やサービスを生み出す経済活動の総称であり,経済や 社会の状況に伴い刻々と変化していくものである。ニーズの多様化,グローバル化が進展す るなかで,産業のあり方も大きく変わろうとしている。この演習は,こうした産業と地域社 会とのかかわり,様々な産業問題,地域問題を一緒に考えていく。 前半(春学期)は,産業の分析手法や課題を様々な角度から理解するとともに,今後の発 展に向けた課題を明らかにする。あわせて,自動車,ソフトウェア,食品,ファッションな ど,自分が興味のある業種をひとつ取り上げ,各種資料や統計などを用いて調査し,把握し た内容についてプレゼンテーションを行い,議論する。 後半(秋学期)は,自分が興味のある東京およびその周辺部の地域の産業集積をひとつ取 り上げ,各種資料や統計などを用いるとともに,実際に足を運ぶなどして調査研究し,把握 した内容についてプレゼンテーションを行い,議論する。 2.到達目標 産業の構造を様々な角度から捉え,産業に関連する教養を高め,将来の就職先などで的確 な市場戦略,競争戦略を立案できる能力を身に付ける基礎を習得する。産業について幅広い 切り口と考え方など,社会で活躍できる人材の第一歩となる教養を身に付けることを期待す る。 教科書・使用教材: 特定の教科書は使用しない。配布するレジュメによってすすめていく。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 事前に,直前回の授業中に示す「予習すべき事項」あるいは「事前課題」について調べて おくこと。復習として,同じく授業中に示す「復習課題」を実施すること。また,産業に対 する問題意識や提言力を身につけるため,日頃より新聞の経済・産業関連記事に接すること を望む。 成績評価方法: 演習への貢献度 50%,中間レポート 20%,期末レポート 30% 教員の研究分野…地域産業論,地域ビジネス・地域中小企業のグローバル化 募集人員…10~15名程度 募集方法…初回の講義時に行う面談またはグループワークによって選抜する。 政経教養セミナー投稿 2016 年度 授業担当なし 2017 年度 有

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兼任講師 春日 正男 水曜 5 時限 (通年)

担当科目:ドイツ語

演習テーマ:

オペラに親しむ

授業内容・授業到達目標 オペラを見たことはありますか? 最初にオペラが誕生して以来400 年以上の年月が経過しています。その間多くの作曲家が 多くの作品を生み出してきました。有名な「椿姫」「カルメン」「蝶々夫人」などももちろん ですが、他にも素晴らしい作品があります。 数年前までは我が国を代表する指揮者の小澤征爾が、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務 めていました。日本でもオペラ人気はこれまで以上にますます高まることでしょう。 このゼミでは映像でオペラを見ながら、音楽の素晴らしさを味わい、また登場人物の性格 などを考えていきたいと思っています。 幸いにも、明治大学の近くには、オペラを上演するには日本で最も良い設備を持っている 新国立劇場があります。生のオペラに接する機会を持つこともできるかもしれません。 オペラの楽しさ、素晴らしさを全身で味わえるようになれることを願っています。 教科書・使用教材: 開講時に指示する 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 積極的に参加すること。事前に粗筋を理解しておくこと。DVD等で一度は作品をみてお くこと。 成績評価方法: 演習の貢献度(授業での自発的な参加と発言、居眠り等は好ましくない)30% 年数回のレポート 30% 学年末テストに代わるレポート 40% 教員の研究分野…ドイツ文学、主にトーマス・マン、オペラ、モーツァルト、ヴァーグナー 募集人員…10 名程度 募集方法…ガイダンスに出席すること 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 無 2017 年度(第 43 号) 無

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専任教授 春日井 淳夫 金曜 3 時限 (通年)

担当科目:健康・運動科学、運動学演習

演習テーマ:

体力・運動能力・健康度を探る

授業内容・授業到達目標 本演習は、様々な運動・スポーツ種目の実践、日常ではあまり触れることのできない機器 を使用した体力測定の実施などを通して、自身の体力、運動能力、健康度について客観的に 評価できる能力を養うことが目的である。 春学期は体育館サブホールにおいて、いろいろな運動種目を体験し、運動を通して現段階 での自分の体力について認識すること、およびゼミ員相互の親睦を深めることを主たる目的 とする。秋学期は体育館フィットネスルームで、自分の体力を測定、評価し、その評価から 自分に対するトレーニング処方が作成(目標決定、それを達成させるためのトレーニング方 法の選択)できる能力を養うことを主たる目的とする。 春季休暇中(3月上旬を予定)は、ゼミ合宿(スキー・スノーボード合宿)を実施し、ゼ ミのまとめを行う。 【到達目標】 受講生は、様々な運動・スポーツ種目の実践を通して、自身の体力、運動能力、健康度に ついて客観的に評価できるようになる。また運動・スポーツを通して、ゼミ員が積極的にコ ミュニケーションを取り合い、日常生活にも活用することができるようになる。 教科書・使用教材: 特になし。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容:

受講希望者に対する希望】 本演習の受講を希望する者は、単に「運動好き」だけではな く、自分の身体や体力、運動能力について興味があることが大前提となる。また、授業は休 まず、他人任せにせず、何事も興味を持って自ら積極的に行動できる学生の入室を希望する。 【授業の準備学習】 特に学習面での事前準備はないが、毎時間室内で運動・スポーツを実 施するため、服装・靴など、最低限必要な準備を怠らないこと。また、自己健康管理を行い、 授業参加に支障がないよう努めること。 成績評価方法: 出席状況および課題提出状況(スポーツ推薦入学者)、合宿参加状況(スポーツ推薦入学者 以外)で評価する。 教員の研究分野…運動生理学、運動生化学、体力学 募集人員…①4月初回の授業欠席者は、一般学生・スポーツ推薦入学者共に履修を許可しない。 ②一般学生は、1年生:10〜15 名、2年生:10〜15 名、合計 20〜30 名の予定。 ③スポーツ推薦入学者は、一般学生と別枠で受け入れる予定。但し、覇気がなく 目的意識のない者には入室を許可しないし、入室したとしても約束事項が守ら れない場合は単位を認定しない 募集方法…4月初回授業で、「入室希望調書」を書いてもらう。応募者多数の時は、「入室希 望調書」の内容を精査して、正式な受講予定者を決定する。 政経教養セミナー投稿 予定なし。

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教授 加藤 久和 木曜 2 時限 (通年)

担当科目:社会保障論

演習テーマ:

海外留学のための経済学準備講座

授業内容・授業到達目標 政治経済学部では海外留学に力を入れています。みなさんも学部ガイドや留学説明会など で、多くの先輩が海外の大学にチャレンジしていることを知っていると思います。また、こ のシラバスを読んでいるみなさんの中には、できれば海外で勉強したいと思っている人もい るでしょう。この教養演習は、経済学を中心に海外で学びたいという1・2 年生のための留 学準備を目的としています。 海外の大学で習う経済学は世界標準であることはもとより、数学的な要素や実証分析の視 点を要求されます。政治経済学部での経済学の学習に加え、海外の大学で経済学を学ぶため の準備をすることが、留学を成功させるために必要です。具体的には英語のテキストを用い、 ミクロ・マクロ・計量経済学の基本を学ぶことです。特に数学的な視点や統計学の知識が必 要になります。 この教養演習だけではこうしたことをすべて教えることはできませんが、留学のために何 を学べばいいのか、またどのようなことが求められているのか、などを紹介したいと思って います。これから海外留学に挑戦したいと考えている学生のみなさんの受講を期待していま す。 授業は英語のテキストを用いて、その内容を受講生がプレゼンするとともに、テキストに あるProblems や関連する Quiz を議論します(日本語を用いますが英語でも可)。また、ユ ーチューブなどを通じた海外の講義を視聴なども行う予定です。通常の授業のようなレクチ ャーはしませんので各自が事前に予習する必要があります。 教科書・使用教材: ミクロ・マクロ経済学、経済学のための数学、計量経済学等に関する英語のテキスト(抜 粋)のコピーなどを使用します。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 今後、主として海外で経済学を中心に学ぶことを考えている学生が対象です。 毎回、教材について予習をしておくこと。 成績評価方法: 演習への積極的参加 70%、報告内容等 30% 教員の研究分野…社会保障論、マクロ経済・財政学、計量経済学 募集人員…10 人程度 募集方法…面接 政経教養セミナー投稿 予定していません。

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特任教授 金子 隆一

金曜 3 時限 (通年)

担当科目:人口学、経済学特殊講義

演習テーマ:

人口統計分析の基礎

授業内容・授業到達目標 国、地域における行政やマーケッティングにおける事業の計画立案に際しては、当該領域 の人口構造と動向を詳細に把握することが必須となる。本演習では、国勢調査や人口動態統 計をはじめとする基礎的な人口統計を元として、各種事業の目的に合わせた人口統計分析の 基礎的理論と具体的手法を学習し、実際の分析を実施することによって、事業遂行の基礎的 スキルを身につけることを目的とする。 現在わが国は、世界に先駆けて人口減少、少子高齢化といった人口変動を基調とする経済 社会段階へと急速な転換を経験しつつある。とりわけ地方では、多くのコミュニティー、自 治体において持続可能性が危ぶまれる事態に至っている。このような状況下では、行政、企 業活動等のいずれの分野にあっても、本格的事業を展開しようとする際には、従来行われて きた初歩的な人口分析では、得られる情報が限られるため、事業遂行に十分資することがで きない。なぜなら、それらは人口構造、動向を外的な与件としてしか扱っておらず、経済社 会的状況との相互作用などがいっさい考慮されていないからである。現実には、人口変化は 単に事業の対象規模が変化するというだけではなく、経済社会の在り方に影響する。したが って、そうしたメカニズムの理論を意識したきめ細かな分析が必要であり、本演習ではこれ に必要な知識、分析法などのスキルの獲得を目指す。 教科書・使用教材: プリント資料を配付。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 人口と社会に対する関心 成績評価方法: 学期末レポート 70%,演習への貢献度 30% 教員の研究分野…人口統計学 募集人員…10 名以内 募集方法…選抜 政経教養セミナー投稿 無(2016・2017 年度 授業担当なし)未定

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特任教授 国友 直人 月曜 5 時限 (通年)

担当科目:数量経済分析、経済学特殊講義

I (データ分析入門)、応用数量分析

演習テーマ:

日本経済のデータと統計分析入門

授業内容・授業到達目標 この演習ではグローバル化する世界の社会・経済の様々な側面のデータや統計的分析法を 学ぶ入門コースである。各自の関心に合わせてデータを見つけ、データの信頼性、データの 検索、適切な利用法などの基礎的事項を学ぶとともに、日本の大学生として世界の中での経 済やビジネスにおける関心のあるテーマについて自主的に報告できる能力を養う。さらに経 済やビジネスに関するデータを用いて統計分析を行う為の基礎的な分析方法の習得、 JSS/RSS (Japan Statistical Society/Royal Statistical Society)国際標準の統計検定(http:// www.toukei-kentei.jp)の 2 級(大学教養程度)の取得をめざし、課題の報告や議論などによ り実践的な学習を行う。また必要に応じてパワーポイントによる発表方法や計算機による Excel や R(フリーソフト)などの統計計算法なども学習する。 教科書・使用教材: 教科書:「(統計検定二級対応)統計学基礎」(東京図書)。 参考文献:「(高校からの)統計・データサイエンス活用(上級編)」(日本統計協会)、統計検定 2 級の問題などを配布して利用する予定。データを取得する参考文献として、例えば「日本 の統計2017」,“Statistical Handbook of Japan 2017,”(総務省統計局)がありインターネッ トから無償で手に入れることができる。また統計検定(http://www.toukei-kentei.jp)について の情報は Web から情報を得ることができる。統計学についての参考書としては例えば久保 川・国友「統計学」(東京大学出版会)がある。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: (内容の重複を防ぐために)この演習の受講者は可能な範囲で担当者による「経済学特殊講 義Ⅰ」(データ分析入門)、あるいは他の「統計学」の科目の受講が望ましい。 成績評価方法: 授業への参加 40%,授業で割り当てられた事項の報告 40%,学期末レポート 20% 教員の研究分野…統計学, 経済統計学, 計量経済学, 計量ファイナンス 募集人員…10 名程度まで 募集方法…(原則として)初回に参加が必要 政経教養セミナー投稿 投稿無

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兼任講師 黒崎 峰孝 水曜 5 時限 (通年)

担当科目:国語表現、日本語表現(口頭表現、文章表現)、日本文学、教養演習

演習テーマ:

口頭表現力(話す力)の向上

授業内容・授業到達目標 現在の日本社会においては、他の能力が同じような場合、「話す力」のある人の方が評価さ れることが多くなった。国際社会においては、さらにこの「話す力」が要求されていること は言うまでもない。 この授業ではこうした話し言葉による表現、すなわち口頭表現力の向上を目指し、1 年間 じっくりかけて演習したいと思っている。 具体的には、話し方や敬語の使い方を説明した後、自己紹介、プレゼンテーション、グル ープディスカッション、ディベートを行う予定。 自己紹介は1 回、プレゼンテーションについては 2 回(前期 1 回、後期 1 回)、グループ ディスカッションは1 回、ディベートは肯定側、否定側、審判に分かれてそれぞれ 1 回ずつ (計3 回)実施する。 プレゼンテーションについては、前期はテーマをある程度決めて行い、後期は自由テーマ にする予定。 グループディスカッションについては、近年就職試験などで多く採用されているため、実 際の就職試験を想定して演習するとともに、演習を通して話し合って物事を決めていくこと の重要性を学ぶ。 ディベートは物事を客観的に論ずる力、相手の意見をしっかり聴き論点を把握する力、論 理的な思考力など、総合的なコミュニケーション能力を高めることが出来るようになるので、 1 年間のまとめとして最後に行う。 以上のような表現の方法を学ぶことにより、実社会に出てもしっかりとした口頭での表現 活動が出来るよう、その基礎を身につけることがこの授業の到達目標である。 教科書・使用教材: 「人を10 分ひきつける話す力」(斎藤孝)、「伝える力」(池上彰) 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 口頭表現に興味があり、積極的に取り組める学生を歓迎する。使用教材はプリントする予 定だが、上記に掲げた文献は、一通り目を通してほしい。また、プレゼン、ディスカッショ ン、ディベートに関する情報を、各自図書館、インターネット等で調べておくこと。 成績評価方法: 平常の活動を重視。(100%) 教員の研究分野…国語表現、日本の近代文学 募集人員…15 名 募集方法…人数が多い場合は抽選。 政経教養セミナー投稿 無

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専任教授 後藤 光将 水曜 5 時限 (通年)

担当科目:運動学演習、オリンピック・パラリンピック概論、スポーツ文化論

演習テーマ:

スポーツ・ボランティアのすすめ

授業内容・授業到達目標 東京オリンピック・パラリンピック大会を2 年後に控え、開催に向けた準備が各方面で進 んでいます。共通して,一過性のイベントに終わらないように「レガシー」という観点で進 めることが重要となってきます。そこで有効な観点が「ボランティア」です。スポーツイベ ントにおける参与者は、選手(参加者)、審判員、指導者、大会役員、観客(ファン、サポー ター)、メディア関係者だけではありません。ボランティアという重要な役割を担った人々が 大部分を支えているといえます。 本授業では,日本サッカーミュージアム,秩父宮記念スポーツ博物館、パナソニックセン ター東京など都内の代表的なスポーツ関係ミュージアムに視察に行き、スポーツ文化の概要 を理解すると共に、これからの取り組みや新たな挑戦にも注目しながら、レガシーとしての スポーツ・ボランティアのあり方を構想します。 毎週の定時授業は,春学期はグラウンド,秋学期は和泉総合体育館メインホールでの団体 球技実践が中心となります。幾つかのチームを作り総当たりのリーグ戦を毎週行います。あ わせて,スポーツ・ボランティアに関する文献購読,映像視聴,およびグループ研究活動も 行います。土日や夏季休業中には,上記に挙げたミュージアム視察に行きます(任意参加)。 春季休業中(2/1-2/4 を予定)には,スノースポーツ実践のためのゼミ合宿を行います。本授 業を受講することにより,幅広いスポーツ技術の向上,他者とのコミュニケーション能力, 社会史の知識,プレゼンテーション能力などを養うことができます。 教科書・使用教材: 特に指定しません。授業時に資料を適宜配布します。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 水曜 5 限の授業だけではなく,ゼミ合宿やフィールドワークなどの授業外での活動にも積 極的に参加することを望みます。受講にあたって,特別な準備学習の必要はありませんが, スポーツ・オリンピック・パラリンピックに関する時事的な話題の収集に努めてください。 成績評価方法: 授業への取り組み度合い 80%,ゼミ合宿での発表内容 20% (スノースポーツ合宿への参加は必須条件です) 教員の研究分野…体育・スポーツ史,スポーツ人類学,オリンピック教育 募集人員…30 名程度 募集方法…「わたしの考えるスポーツ文化」というテーマの小論文(400 字程度)を初回ガ イダンス時に提出してください。応募者多数の場合は小論文の内容をもとに選抜 します。初回ガイダンス時に小論文未提出者は履修を認めないこともありますの で注意してください。 政経教養セミナー投稿 無

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専任講師 齋藤 雅己 金曜 4 時限 (通年)

担当科目:数量経済分析、経済政策原理

演習テーマ:

Economic Affairs(経済事情)

授業の概要・授業到達目標 この演習は,経済(経済学)入門として位置づけられ,今日の経済社会において,私達が 責任ある市民として生活し,それぞれの分野で自分の役割を果たしていくために必要な経済 の知識を身につけるとともに,現実にどのような問題が起こっているのか理解していくこと を目的としています。 この演習においては,日常的に関心を持って経済ニュースを集め,毎週,現実経済の中か ら自分がとくに重要だと考える経済時事問題を取り挙げて発表してもらい,少人数のグルー プに分かれて討論していきます。また,春学期と秋学期の後半では,より深く掘り下げてみ たいテーマを選んで共同研究を行い,その成果を発表します。 最終的には,受講生全員が,代表的な経済情報紙である「日本経済新聞」を読みこなし, それらの情報を批判的に検討し,自らの考えを展開できるようになることを目標としていま す。また,経済(経済学)の楽しさ,面白さを実感しながら,大学で学ぶために必要な基本 的スキルを磨くことも目標の一つとして考えています。 教科書・使用教材: (教科書)『世の中の見え方がガラッと変わる経済学入門』川本明/矢尾板俊平/小林慶一郎/中里 透/野坂美穂【著】,PHP 研究所(2016 年) (使用教材) 日本経済新聞 ※その他,必要に応じて経済入門書や参考文献を提示いたします。 受講希望者に対する希望: 「経済」と聞くと難しいイメージを持つかもしれませんが,「経済」というのは,決して 本の中だけの議論ではなく,私達が日常行っている活動の集まりであり,「現実の生活」そ のものです。ですから,私達が「経済」について知るということは,人々がどう考え,行動 し,世界全体としてどのように機能しているのかを知ることだと言えます。それによって, 私達は,経済・社会が将来どのような方向に向かって進んでいくのかということを見通す力 (洞察力)を養うことができるのです。そのため,演習では,様々な問題に関心を持って何事 にも積極的に取り組む姿勢が求められます。また,現実経済を体感するとともにゼミ生同士 の交流を深めるための課外活動も行う予定ですので,受講生諸君の参加を期待しています。 このゼミで何を得られるかは,皆さんの努力にかかっています。 準備学習の内容: 受講生には,毎日 .. 「日本経済新聞」を読んで経済情報を集め,現実経済の動きを追いかけ てもらいます。また,毎週 .. ,その中から自分がとくに重要だと考える経済時事問題を取り挙 げて,その問題についての自分の意見(自分はどのように考えたのか)を準備してきてくだ さい。 (履修推奨科目) ミクロ経済学,マクロ経済学,数量経済分析 成績評価方法: 演習への貢献度50%,演習課題(授業時発表を含む)30%,目標到達度評価 20% 教員の研究分野…グローバル経済の分析と経済政策、経済成長理論と経済成長政策に関する研究 募集人員…15~20 名程度 募集方法(試験選抜方法)…初回ガイダンス時に配布する身上書の提出による書類選考 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 有 2017 年度(第 43 号) 無

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専任教授 佐原 徹哉

水曜 5 時限 (通年)

担当科目:歴史学

演習テーマ:

国際テロリズムとイスラム

授業の概要・授業到達目標 この授業では、「イスラム国」の出現の背景である「イスラム過激派」の国際ネットワーク の形成を研究する。「イスラム過激派」の源流の一つは、サラフィ主義と呼ばれる復古主義的 イスラム思想である。サラフィ主義の歴史は14 世紀に遡るが、現代ではムスリム同胞団起源 の過激思想であるジハード主義と融合し、アルカイーダや「イスラム国」に代表される過激 派勢力の思想的バックボーンとなっている。授業では、サラフィ主義・ジハード主義の形成 過程をたどりつつ、アルカイーダから「イスラム国」にいたるテロリズムの歴史的展開を分 析する。加えて、アメリカとロシアの対テロ政策の比較研究を行い、テロを克服するために 必要なことが何かを解明することを目指す。 演習参加者には、イスラムの歴史と基本的教義、サラフィ主義・ジハード主義の特徴、冷 戦後の世界秩序の矛盾、テロリズムと武器移転の関係についての必要な知識の習得を期待す る。 教科書・使用教材: 初回授業で指示する。. 受講希望者に対する担当教員の希望・準備学習の内容: 英文の教材を使用するのである程度の英語力が求められる。ロシア語、トルコ語に堪能な 学生には、それらで書かれた新聞記事等の読解を課す。 成績評価方法: 学期末レポート30%、演習への貢献度 30%、発表内容 30%、授業時課題 10% 教員の研究分野 比較紛争学、中東現代史、東欧史、比較ジェノサイド研究 募集人員…10 名程度 募集方法…希望者が多い場合は初回授業時に選抜する。 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 有 2017 年度(第 43 号) 無

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専任教授 四反田 義美

月曜 2 時限 (通年)

担当科目:線形代数学

I~IV、解析学 I,II、基礎数学、数学概論

演習テーマ:

数学とは何か (幾何学を中心に)

授業内容・授業到達目標 数学は,小学生の時から沢山学んで来たと思いますが,数学の厳密な展開や歴史などは, あまり詳しくは学んではいないのでは無いかと思います。 この演習では,やさしい幾何学から始めて,厳密な学問としての幾何学を学びます。演習 は本来,学生が中心となりゼミを行うものですが,大学 1,2 年生が即座にゼミを行えないの で,春学期の前半は教員が幾何学の厳密な展開と歴史を講義します。春学期の後半から,学 生が主体となってユークリッドの「原論」の輪読と発表を行って理解を深めて行きます。 秋学期は,文献(2)をテキストとして,幾何学の有名な定理を初等幾何学的な証明と複素 数を用いた証明を同時に取り扱い,各々の特徴を把握します。学生の発表が中心になります が,学生の足りない部分は教員がサポートしつつ演習を進めてゆきます。折に触れて,非ユ ークリッド幾何学についても講義します。 教科書・使用教材: (1) ユークリッド:原論,共立出版 (2) 矢野健太郎 : 幾何学の有名な定理,共立出版ワンポイント双書 (3) 寺阪英孝:非ユークリッド幾何の世界,講談社 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: 予備知識としては,高校2 年時までの数学をしっかりと学習しておくこと。 成績評価方法: 演習への貢献度50% および発表内容と回数 50% 教員の研究分野 位相幾何学および数学思想史 募集人員…10 名前後 募集方法…最初のガイダンスで決定するが,多数の場合は作文の提出。 政経教養セミナー投稿 2016 年度(第 42 号) 無 2017 年度(第 43 号) 無

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専任准教授 嶋田 直哉 水曜 3 時限 (通年)

担当科目:国語表現、日本文学、日本・アジア文化論

演習テーマ:

パフォーマンスを批評する

授業内容・授業到達目標 パフォーマンスを鑑賞し、感想や意見を語り合う。 演習テーマは「パフォーマンス」としたが、対象ジャンルはストレートプレイ(普通の演 劇)、ミュージカル、ダンス、日本舞踊、舞踏、オペラ、バレエ、能、狂言、歌舞伎、文楽、 伝統芸能、郷土芸能、盆踊り、阿波踊り、お笑い、人形劇、大道芸、マジック、プロレス、 ボクシング、総合格闘技、アイドルの PV、ヲタ芸など身体的なパフォーマンスを語ること ができるのであれば何でも構わない。各自がそれらを鑑賞し、受講生の前で自身が感じた魅 力を存分に語って欲しい。 演習は鑑賞したパフォーマンスのデータ、具体的な映像(教室内のパソコンからYouTube で視聴可能)、意見をレジュメにまとめ、口頭発表のあと、全体で質疑応答を行う。この作業 を経ることで単に「おもしろい」「すごい」といった率直な感想から、批評的な言語を獲得し、 「パフォーマンス」に対する印象を理論的に語れるようになることを到達目標とする。 昨年度は以下の発表があった。 劇団☆新感線の魅力/中学校演劇について/宝塚歌劇について/落語の魅力/欅坂 46 に ついて/吹奏楽の魅力/ハカの魅力/2.5 次元の世界/昭和の音楽番組/メイクのパフォー マンス性/走塁からみる野球/東宝ミュージカルについて/劇団四季について/ジャニーズ の歴史 受講生が自身の感性を磨くことはもとより、他の受講生の発表を通して多くのパフォーマ ンスに触れ、多様な価値観を理解し、さらなる挑発の〈ステージ〉へ導かれることを期待し ている。 教科書・使用教材: 授業中に適宜指示する。 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: パフォーマンスの鑑賞に意欲的であること。授業に積極的に参加すること。他者の価値観 を尊重すること。春学期と秋学期にそれぞれ1 回(年間 2 回)の発表と毎時間の発言を求め る。 また日頃より劇場などに足を運び多くのパフォーマンスに触れること。 成績評価方法: 発表内容40%、各学期末レポート 30%、演習への貢献度 30% 教員の研究分野…日本近代文学、現代演劇批評、国語科教育法 募集人員…15 名程度 募集方法…初回授業時に決定。最初の授業に必ず出席のこと。 政経教養セミナー投稿 無

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専任講師 ジョージ・ジョニー E. 水曜 2 時限 (通年)

担当科目:英語

演習テーマ:

Language mysteries

授業内容・授業到達目標

Language is an important tool we all use in our daily lives. We will go on a roundabout tour of language concepts through the lens of linguistics, and consider questions such as: What is the relationship between culture and language? Do Japanese and English speakers really communicate differently? What happens if a child begins life without language? How do first language and second language acquisition differ? How does an artificial language differ from a natural language?

We will use various media to explore language. You will have discussions in groups and as a class. You will lead the class on linguistic related topics of your choice. You will learn

Toki Pona.

The primary aims of this course are for you to: 1) Improve your ability to comprehend English texts 2) Think critically about various social issues 3) Discuss and exchange ideas with your peers 教科書・使用教材:

No text. Materials distributed to the class. 受講希望者に対する希望・準備学習の内容: Bring your motivation!

成績評価方法:

Class Participation 20%; Quizzes 20%; Writing 30%, Leading Class Discussion 30%. This class can be taken for 2 ACE credits.

2 単位分については「ACE 修了 要件」の一部として読み替え可能とする

教員の研究分野…言語学 募集人員…12 人まで

募集方法…初回のガイダンス時に決定。

参照

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