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平成二十七年度第百十六回京都大学書道部日時平成二十七年十二月十九日 二十日十時 ~ 十七時 ( 二十日は受付十六時まで ) 場所建仁寺西来院 禅居庵

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Academic year: 2021

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―巻頭に寄せて―

本日はお忙しい中、第116 回京都大学書道部冬樟展にご来場いただきまして誠にありがとうございます。 今年も早いもので、クリスマスを控え、街がきらびやかな装飾で飾られる時期になりました。今年で116 回 目を迎える本書展も、日々練習を積み重ねてきた部員たちの努力が詰まった数々の素晴らしい作品で色付きま した。 一口に“書道”といっても、その形は様々で、美しくのびやかなものもあれば、荒々しく情熱的なものもござ います。また、一人で創り上げる作品のみならず、幾人かの表現がまとまって一つの作品となっているものも あります。今書展でも会場を彩る作品一つ一つの個性を是非お楽しみください。 最後に、今回こうして書展を開催できるのも多くの方々のご協力があったおかげです。日頃からご指導いた だいている顧問の阿辻哲次先生や技術指導の寺本蒼玄先生をはじめ、関係者の皆様には心より御礼を申し上げ ます。 平成27 年 12 月吉日 京都大学書道部 部長 矢野凱己

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漢字と日本語 阿辻 哲次(京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授) 若い人々はすでに知らないだろうが、かつての電報はカタカナだけで書かれており、その文章はほんとうに 読みにくいものだった。その時代には誰でも知っていた有名な冗談に、「カネオクレタノム」と実家に打電し たところ「ダレガクレタ アマリノムナ」と返事が届いたという話がある。「金をくれた、飲む」と読んだ両 親が、「誰がくれた、あまり飲むな」と返信したというわけだ。 カタカナだけで書かれた文章は、誤読される危険もあった。「キョウハイシャヘイッタ」は「今日は医者へ 行った」とも、「今日歯医者へ行った」とも読めるが、漢字を使うことで誤読を完全にふせぐことができる。 ずいぶん前のことだが、そんな話をテレビ番組で話したところ、未知の方から電子メールが届いた。 その方のお父さんが若かった頃、東京から実家のある三重県伊勢市に帰省することになり、各駅停車で三重 の「津」駅まで来たところ、所持金が底をついてしまった。困った彼は実家から送金してもらおうと思って 「ツマデキタ カネオクレ」と電報を打ったのだが、実家ではそれを「妻できた 金送れ」と読解し、驚いて 多額の金を送金したというのだ。当事者には笑い事でなかったにちがいないが、電報ならではの誤読と、失礼 ながら私は大笑いさせていただいた。 機械を使って日本語を書くのが当たり前になった。技術の進歩によって、日本語を記録する環境が大きく整 備された。そしてここに展示されるのは近代科学文明の申し子として、幼少時から機械で文章を書いてきた世 代の文字である。 文化とはいつの時代も、正と反のベクトルを内包し、数直線上を行きつ戻りつしながら進むものであること を、見ていただければ幸いである。

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一本の筆 寺本 蒼玄(京都大学書道部 技術顧問) 皆さんは、同じ一本の筆で半紙から全ての作品まで書いてはいませんか? ただ、使い易いとか、その筆しか持っていないのでその筆をずっと使っている。こんなことは無いでしょう か。 筆はさまざまな動物の毛が使われて作られています。同じ毛質の筆でも太さや長さにより書き味が異なりま す。一般的な筆として羊毫と兼毫筆がよく使われています。皆さんは最低でも、半紙用と作品用の二種類ぐら いの筆は使ってほしいですね。書道を習い始めた時に買った一本の筆は、良くも悪くも自分に合っていると思 って使っていませんか。筆は同じ羊毛の筆で太さや長さが同じ物でも書き味が同じとは限りません。同時に作 られた筆で多少異なります。又、紙の種類(滲み具合)や墨の濃淡により、適した筆を用いないと、作品表現が うまくできません。紙、墨、筆の三つの要素がうまく調和しないと良い作品にはなりません。例えば、よく滲む 紙に淡墨で作品を書く場合、柔かい羊毛は書き難く適していません。又、濃墨で書くとしても、滲みが多い紙だ とねばり強い濃墨だと筆が上手に動かすのは難しいですね。少し薄めてサラットすると爽やかな線を引くこと が出来ます。 羊毛は中鋒だと柔かい線も鋭い線も引き易いですが、長鋒以上の長さになると毛の弾力が少なくなり操つり 難くなります。筆を根元から一センチぐらいから四分の一ぐらいまで固めて使うと書き易くなります。毛の弾 力を出し易くする為の工夫です。 皆さんも一本の筆に頼ること無く、色々な筆を試してみて、紙や墨との組合せを考え、良い作品を書いて下 さい。

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○ 臨 書 過 去 の 優 れ た 筆 跡 を 手 本 と し て 書 く こ と で す 。 臨 書 は 段 階 や 態 度 に よ っ て 三 種 類 に 分 け ら れ ま す 。 最 初 の ス テ ッ プ は 、 古 典 の 字 形 や 用 筆 に 迫 ろ う と す る 、 「 形 臨 」 と 呼 ば れ る も の で す 。 形 を ま ね る こ と は 、 そ の 古 典 に 迫 る 最 も 近 い 方 法 で す 。 形 が あ る 程 度 ま ね ら れ る よ う に な っ て く る と 、 次 は 古 典 に 漂 う 雰 囲 気 や 運 筆 の リ ズ ム な ど 、 形 以 外 の 要 素 に 重 点 を お い て と ら え よ う と す る 「 意 臨 」 の 段 階 に 進 む こ と が で き ま す 。 こ の よ う な 、 形 以 外 の 要 素 を と ら え よ う と す る 態 度 は 、 真 筆 が 歴 史 の 中 で 失 わ れ 、 模 写 し た も の や 拓 本 し か 残 っ て い な い よ う な 古 典 を 臨 書 す る 際 に 求 め ら れ る こ と が あ り ま す 。 古 典 を よ く 学 ん だ う え で 、 書 く と き は そ れ を 見 な い で 書 く 方 法 を 「 背 臨 」 、 臨 書 を 重 ね た 後 、 臨 書 か ら 学 び 取 っ た 古 典 の 特 徴 や 表 現 方 法 な ど を 生 か し て 、 そ の 古 典 と は 別 の 字 句 を 書 く こ と を 「 倣 書 」 と い い ま す 。 こ の 態 度 は 創 作 に つ な が る ス テ ッ プ と な り ま す 。 書 の あ ら ゆ る 作 品 は 、 こ の よ う な 過 去 の 作 品 か ら 学 ぶ こ と を 基 盤 と し て い ま す 。 書 道 に お け る 基 本 と 呼 べ る も の が 、 臨 書 な の で す 。 ○ 創 作 自 ら の 創 意 工 夫 に よ る 書 の 表 現 を い い ま す 。 自 分 が 伝 え た い こ と 、 表 現 し た い こ と を 明 確 に し て 、 そ れ に 合 っ た 素 材 ( 語 句 や 詩 文 ) や 表 現 方 法 を 選 び 、 試 行 錯 誤 し な が ら 、 自 分 の 主 張 や 個 性 が 表 れ た 作 品 に な る こ と を 目 指 し ま す 。 臨 書 に よ っ て 古 典 か ら 得 ら れ る 様 々 な 表 現 方 法 を 用 い る こ と で 、 作 品 に 味 わ い や 深 み を 出 す こ と が 出 来 る よ う に な り ま す 。 ○ 法 帖 芸 術 作 品 と し て 残 さ れ た 個 人 の 書 を 、 石 や 木 に 刻 し て 拓 本 を と り 、 臨 書 や 鑑 賞 に 便 利 な よ う に 帖 仕 立 て に し た も の で す 。 今 回 の 冬 樟 展 で は 、 各 臨 書 作 品 の 右 横 に 臨 書 し た 箇 所 の 法 帖 を 掲 示 し て 、 皆 様 に ご 覧 い た だ け る よ う に し て い ま す 。 作 品 鑑 賞 の 参 考 に 、 こ ち ら も 是 非 ご 覧 く だ さ い 。

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『 行 書 』 隷 書 か ら 発 展 し た 字 体 で 、 点 画 や 線 に し な や か さ と 変 化 が み ら れ ま す 。 筆 の 速 度 や 点 画 の 流 れ が 最 も 重 視 さ れ る 書 体 と い え ま す 。 『 楷 書 』 隷 書 か ら さ ら に 記 号 化 さ れ た 、 バ ラ ン ス の 取 れ た 字 体 で す 。 そ の 整 っ た 字 形 か ら 、 現 在 の 漢 字 の 基 本 と さ れ て い ま す 。 『 隷 書 』 役 人 が 複 雑 な 字 形 だ っ た 篆 書 を 早 書 き し た 際 生 ま れ た 字 体 で す 。 字 形 は 横 長 で 、 時 代 が 進 む に つ れ 、 線 の 終 わ り に 独 特 な 「 波 磔 」 が み ら れ る よ う に な り ま す 。 『 篆 書 』 漢 字 の も っ と も 古 い 形 で 、 現 在 使 わ れ て い る 漢 字 の も と に な っ た 字 体 で す 。 秦 朝 に 小 篆 と し て 統 一 さ れ た も の が 一 般 的 で す 。 均 一 な 太 さ の 線 が 特 徴 で す 。 『 調 和 体 』 日 本 語 の 近 代 詩 文 や 現 代 詩 な ど を 題 材 に 、 誰 に で も 親 し み や す い 書 体 で 書 い た も の で す 。 漢 字 か な 交 じ り と い う 日 本 語 独 自 の 特 徴 を 生 か し た 作 品 形 態 で す 。 『 か な 』 日 本 独 特 の 表 音 文 字 で す 。 草 書 の 簡 略 化 に よ っ て 生 ま れ ま し た 。 漢 字 に は な い 流 麗 な 筆 致 と 同 じ 音 を 表 す 複 数 の か な 、 「 変 体 仮 名 」 に よ る 創 意 工 夫 が 魅 力 で す 。 『 草 書 』 隷 書 を 早 書 き す る こ と か ら 発 展 し ま し た 。 線 の 省 略 や 筆 順 に 変 化 が あ り 、 自 由 度 の 高 い 作 品 と な り ま す 。 文 字 か ら 文 字 へ と 流 れ る 「 連 綿 」 の 美 し さ も 魅 力 で す 。

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寺 本 蒼 玄 創 作 ・ 『 交 善 如 蘭 芝 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p1 0 創 作 ・ 『 學 且 勤 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p1 0

阿 部 朱 夏 臨 書 ・ 史 晨 『 史 晨 後 碑 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 6 今 村 朱 里 臨 書 ・ 楊 峴 『 臨 西 狭 頌 四 屛 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 5 上 村 香 鈴 臨 書 ・ 顔 真 卿 『 顔 勤 礼 碑 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 7 浦 川 真 由 子 臨 書 ・ 蘇 軾 『 黄 庭 堅 跋 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 6 小 野 日 菜 乃 臨 書 ・ 顔 真 卿 『 祭 姪 文 稿 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 8 郡 健 一 郎 臨 書 ・ 欧 陽 詢 『 九 成 宮 醴 泉 銘 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 8 小 林 由 佳 臨 書 ・ 光 明 皇 后 『 楽 毅 論 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 3 米 田 景 臨 書 ・ 欧 陽 詢 『 九 成 宮 醴 泉 銘 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 8 佐 武 千 寛 臨 書 ・ 米 芾 『 紫 金 研 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 1 清 水 隆 史 臨 書 ・ 欧 陽 詢 『 九 成 宮 醴 泉 銘 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 1 杉 本 舞 臨 書 ・ 王 羲 之 『 蘭 亭 序 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 2 角 裕 介 臨 書 ・ 米 芾 『 海 岱 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 3 橘 大 輝 臨 書 ・ 王 羲 之 『 十 七 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 9 徳 田 寛 生 臨 書 ・ 巻 菱 湖 『 白 楽 天 賀 劉 蘇 州 恩 賜 金 紫 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p20 中 村 直 樹 臨 書 ・ 王 羲 之 『 蘭 亭 序 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 0 橋 詰 都 臨 書 ・ 『 曹 全 碑 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p3 4 原 田 拓 実 創 作 ・ 『 古 今 和 歌 集 よ り 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p3 4 原 誠 人 創 作 ・ 『 う つ し 世 は 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p3 4 前 山 隼 人 臨 書 ・ 『 曹 全 碑 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ p2 1 臨 書 ・ 文 徴 明 『 行 書 詩 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 4 松 尾 和 輝 臨 書 ・ 褚 遂 良 『 雁 塔 聖 教 序 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 1

岡 本 晴 香 創 作 ・ 『 椰 子 の 実 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 2 創 作 ・ 『 山 月 記 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p12 奥 田 祐 司 創 作 ・ 杜 甫 『 春 望 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 6 笠 原 知 生 臨 書 ・ 米 芾 『 叔 晦 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 9 川 口 功 臨 書 ・ 王 羲 之 『 蘭 亭 序 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 8 木 高 早 紀 臨 書 ・ 董 其 昌 『 邠 風 図 詩 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 9 木 下 有 羽 臨 書 ・ 黄 庭 堅 『 松 風 閣 詩 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 9 清 水 麻 友 美 臨 書 ・ 董 其 昌 『 酒 徳 頌 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 9 下 坂 桃 代 創 作 ・ 『 百 人 一 首 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 1 竹 内 春 佳 臨 書 ・ 欧 陽 詢 『 九 成 宮 醴 泉 銘 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 3 立 田 俊 也 創 作 ・ 『 四 季 ~shu to ~ 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 0 深 谷 拓 未 創 作 ・ 『 天 衣 無 縫 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 0 堀 場 菜 摘 臨 書 ・ 伊 達 政 宗 『 自 筆 書 状 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 1 眞 嶋 優 一 創 作 ・ 『 夕 月 夜 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 1 創 作 ・ 『 た か さ ご の 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 5 三 村 祐 貴 子 臨 書 ・ 米 芾 『 賀 鋳 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 4 宮 部 大 志 臨 書 ・ 王 献 之 『 姑 比 日 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 2 矢 野 凱 己 創 作 ・ 『 四 季 の 月 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 3 山 口 和 樹 臨 書 ・ 趙 之 謙 『 隷 書 八 言 聯 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 6 山 崎 夏 野 臨 書 ・ 懐 素 『 自 叙 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 2 山 科 直 也 臨 書 ・ 太 宗 『 温 泉 銘 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 5 渡 辺 顕 臨 書 ・ 趙 孟 頫 『 山 上 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 3

荒 巻 拓 哉 創 作 ・ 『 冬 な が ら 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 5 上 西 隆 太 臨 書 ・ 黄 道 周 『 濟 窂 聞 警 有 作 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 1 牛 山 泰 喜 臨 書 ・ 鄧 石 如 『 篆 書 白 氏 草 堂 記 六 屏 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 7

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上 井 晴 仁 創 作 ・ 『 疾 風 怒 濤 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 7 閻 姝 恒 創 作 ・ 『 風 乍 起 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 8 角 谷 遊 野 創 作 ・ 『 書 憤 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p 16 釜 阪 紘 平 創 作 ・ 『 紅 天 狗 茸 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 7 藏 岡 凌 平 創 作 ・ 『 自 悲 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 8 篠 原 理 那 創 作 ・ 『 菊 花 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 9 島 津 七 明 臨 書 ・ 藤 原 行 成 『 升 色 紙 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 9 臨 書 ・ 小 野 道 風 『 継 色 紙 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 1 白 谷 暢 浩 創 作 ・ 『 良 寛 詩 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 2 疋 田 研 一 郎 創 作 ・ 『 酒 徳 頌 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 3 吉 村 友 希 臨 書 ・ 近 衛 家 熙 『 萬 代 帖 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 3

稲 葉 由 花 利 臨 書 ・ 傅 山 『 七 言 絶 句 軸 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 1 創 作 ・ 『 仁 義 礼 智 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 5 創 作 ・ 『 輝 く 月 の よ う に 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 6 上 村 耕 平 臨 書 ・ 三 妙 観 重 『 重 修 三 門 記 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 7 片 野 裕 太 臨 書 ・ 篠 崎 小 竹 『 夜 坐 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 7 北 堀 雄 大 臨 書 ・ 王 羲 之 『 蘭 亭 序 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 7 小 島 健 史 創 作 ・ 『A pro bl em with out a g ift 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 8 創 作 ・ 『 慎 獨 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 0 石 博 昭 創 作 ・ 『 長 干 行 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 3 中 谷 百 花 創 作 ・ 『 夕 ぐ れ は 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 3 藤 田 雄 也 臨 書 ・ 傅 山 『 橋 南 橋 北 七 言 詩 軸 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 4 松 澤 祐 実 臨 書 ・ 文 徴 明 『 行 書 詩 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 5 宮 下 拓 也 創 作 ・ 『 姿 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 2 家 倉 凌 創 作 ・ 『 長 恨 歌 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 2 創 作 ・ 『 月 光 こ う こ う 水 の 上 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 5

伊 東 優 治 創 作 ・ 『 喜 撰 法 師 二 首 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 6 大 泉 陽 輔 臨 書 ・ 楊 峴 『 五 言 對 聯 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p1 6 小 松 聡 子 臨 書 ・ 藤 原 行 成 『 白 楽 天 詩 巻 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 0 創 作 ・ 『 雪 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 0 鈴 木 貴 也 創 作 ・ 白 居 易 『 草 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 2 山 本 大 翔 創 作 ・ 『 修 羅 場 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 7

山 口 萌 創 作 ・ 『 自 分 の 感 受 性 く ら い 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 6

木 下 有 羽 ・ 矢 野 凱 己 ・ 山 口 和 樹 創 作 ・ 『 勝 絶 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 4 荒 巻 拓 哉 ・ 角 谷 遊 野 ・ 宗 哲 仁 ・ 山 﨑 絢 香 臨 書 ・ 傅 山 『 五 言 絶 句 四 屏 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 4 上 西 隆 太 ・ 藏 岡 凌 平 創 作 ・ 孟 子 『 離 婁 』 よ り ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p3 7 こ う か 合 作 創 作 ・ 『 こ う か 合 作 ~ 構 造 式 つ く っ て み た ~ 』 ・ ・ ・ ・ ・p2 5 二 回 生 合 作 創 作 ・ 『 書 と 私 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 5 全 体 合 作 創 作 ・ 『 合 体 漢 字 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・p2 5

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西

『 交 善 如 蘭 芝 』 李 調 元 「 善 に 交 わ れ ば 蘭 芝 の 如 し 」 交 遊 の 感 化 は 丈 で あ る 。 明 末 清 初 の 傅 山 の 風 で 力 強 く 豪 快 に 流 し ま し た 。

『 學 且 勤 』 王 應 麟 「 学 び 且 勤 む 」 学 ぶ と 共 に 努 力 す る 。 明 末 何 紹 基 の 風 に 上 品 で 力 強 く ま と め ま し た 。

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西

稲 葉 由 花 利 四 回 生 臨 書 行 草 傅 山 『 七 言 絶 句 軸 』 二 尺× 八 尺 「 穅 覈 男 児 主 嚋 也 甘 。 残 編 枵 腹 不 嫌 貪 。 春 秋 左 氏 為 胎 息 。 書 種 于 今 不 輩 担 。 蓮 宝 読 左 氏 伝 已 棄 過 。 此 書 及 班 史 。 吾 家 世 業 也 。 小 事 勉 之 。 無 令 有 忝 。 」 私 が 三 回 生 の 初 夏 書 展 で 先 輩 が 出 品 さ れ て い た 作 品 。 そ の 先 輩 が こ の 作 品 を 立 っ た ま ま 一 気 呵 成 に 書 き 上 げ る 姿 を 見 て か ら 、 私 は 二 八 の 作 品 を 立 っ て 書 く よ う に な っ た 。 同 じ 作 品 を 出 品 す る に 足 り 得 た だ ろ う か 。 上 西 隆 太 三 回 生 臨 書 草 書 黄 道 周 『 濟 窂 聞 警 有 作 』 二 尺× 六 尺 「 過 此 那 愖 遙 當 年 已 不 禁 一 番 風 破 碎 千 倍 艸 浮 沈 世 即 無 南 史 人 客 少 旦 心 諸 陵 爰 火 路 照 髪 動 蕭 森 黄 道 周 」 綺 麗 な 行 間 や う ね る 行 な ど 全 体 の 雰 囲 気 や リ ズ ム を 再 現 し よ う と 努 め ま し た が 、 ど う し て も 細 部 に ば か り 目 が 行 っ て し ま い ま す 。 木 を 見 て 森 を 見 ず に な っ て い な け れ ば い い の で す が 。

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岡 本 晴 香 二 回 生 創 作 近 代 詩 文 書 『 椰 子 の 実 』 二 尺× 八 尺 「 名 も 知 ら ぬ 遠 き 島 よ り 流 れ 寄 る 椰 子 の 実 一 つ 故 郷 の 岸 を 流 れ て 波 に 幾 月 … 」 書 き 手 の 実 力 が 露 呈 し て し ま う 、 二 八 縦 ・ 三 行 書 き の 構 成 に 敢 え て 挑 み ま し た 。 一 番 気 を 配 っ た の は 、 落 筆 の 勢 い と 全 体 の リ ズ ム 感 で す 。 書 い て も 書 い て も 、 行 の 流 れ ・ 行 同 士 の 絡 み ・ 墨 の 潤 滑 ・ 線 の 勢 い ・ 文 字 の 大 小 な ど 、 課 題 が 山 の よ う に 出 て き ま し た 。 も っ と 精 進 し な け れ ば な ら な い と い う こ と を 痛 感 し ま し た 。 岡 本 晴 香 二 回 生 創 作 近 代 詩 文 書 ・ 行 書 『 山 月 記 』 二 尺× 八 尺 (53 × 70 cm 三 枚 ) 「 才 能 の 不 足 を 暴 露 す る か も 知 れ な い と の 卑 怯 な 危 惧 と 刻 苦 を 厭 う 怠 惰 と が 己 の 凡 て だ っ た/ 我 為 異 物 蓬 茅 下 君 已 乗 …/ 時 に 残 月 光 冷 や か に 白 露 は 地 に 滋 く … 」 三 枚 で 一 作 品 と い う 作 品 構 成 で す 。 「 こ じ ん ま り と ま と ま っ た 作 品 」 で は な く 、 「 小 さ い な が ら 大 き く 見 せ る 作 品 」 を 目 指 し て こ の よ う な 作 品 構 成 に し ま し た 。 自 分 で 字 書 を 引 い て 創 作 す る の は 難 し か っ た で す が 、 い い 経 験 に な り ま し た 。 リ ズ ム 感 ・ 大 胆 さ ・ 迫 力 … い つ か 手 に 入 れ た い も の で す 。 手 に 入 れ ら れ る よ う 精 進 し ま す 。

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小 林 由 佳 一 回 生 臨 書 楷 書 光 明 皇 后 『 楽 毅 論 』 二 尺× 八 尺 「 樂 毅 論 夏 侯 泰 初 世 人 以 樂 毅 不 時 抜 莒 卽 墨 爲 劣 是 以 敍 而 論 之 夫 求 … 」 こ の 樂 毅 論 は 、 王 羲 之 の 書 い た 樂 毅 論 を 光 明 皇 后 が 臨 書 し た も の で す 。 細 い な が ら も 芯 が あ り 力 強 い 線 を 表 現 し よ う と し ま し た 。 ご 批 評 よ ろ し く お 願 い し ま す 。 疋 田 研 一 郎 三 回 生 創 作 行 書 『 酒 徳 頌 』 二 尺× 八 尺 「 有 貴 介 公 子 、 搢 神 處 士 、 聞 吾 風 聲 、 議 其 所 以 … 」 前 回 の お 札 構 想 が 割 と 好 評 だ っ た の で 味 を 占 め ま し た 。

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