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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画 平成 25 年 3 月 松山市

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平成25年3月

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

松山市では、下水道普及率の早期向上を図るため、平成 3 年度からの「第 7 次松山市下 水道整備五箇年計画」及び平成 8 年度からの「第 8 次松山市下水道整備七箇年計画」に沿 って、集中的な下水道整備を行った結果、普及率は大きく伸びたものの市債残高が急激に 増大したことにより、下水道財政の硬直化を招くことになりました。 このため、「第 8 次松山市下水道整備七箇年計画」のうち平成 12 年度以降は、事業費の 縮小・効率化を図るなど整備計画を大幅に見直すとともに、平成 13 年 3 月には、将来の財 政状況を勘案し整備スピードを遅らせた「新・松山市下水道整備基本構想」を策定しまし た。 しかし、三位一体の改革による国庫補助金や地方交付税の削減による財政状況の悪化、 市町村合併による整備区域の拡大、合流式下水道改善事業をはじめとした新規事業への取 り組みなど下水道を取り巻く環境が大きく変化したことから、平成 20 年 2 月に「新・松山 市下水道整備基本構想」を見直し、「第 3 次松山市下水道整備基本構想」(以下、“第 3 次基 本構想”とする。)を策定しました。 現在は、この「第 3 次基本構想」に基づいて策定した「第 10 次松山市下水道整備五箇年 計画」に沿って、効率的かつ重点的な事業を展開していますが、今年度が最終年度となる ことから、平成 25 年度からの 5 箇年において、現在の社会ニーズや本市下水道事業におけ る経営状況を踏まえた、持続可能な下水道事業を推進するため、「第 11 次松山市下水道整 備五箇年計画」を策定したものです。

はじめに

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

目 次

1.下水道事業の役割

2.下水道事業の課題

3.第 11 次松山市下水道整備五箇年計画の策定

1.4つの基本方針

2.基本方針実現に向けた重要施策

快適な暮らしづくりの下水道

安全なまちづくりの下水道

美しい環境づくりの下水道

健全な経営と良質なサービスの下水道

・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・ 8 ・・・・・・・・・・・ 15 ・・・・・・・・・・・ 23 基本 方針 2 基本 方針 3 基本 方針 4 ・・・・・・・・・・・ 1

計画の策定にあたって

第1章

・・・・・・・・・・・ 3

下水道事業の基本方針

第2章

基本 方針 1

基本方針に基づく重要施策の展開

第3章

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

1.事業計画

2.需要予測

3.財政収支計画

1.施策別の指標

2.計画の評価及び見直し

3.計画達成状況の公表

資料-1 公共下水道整備計画図

・・・・・・・・・・・ 32

資料-2-1 中央浄化センター平面図

・・・・・・・・・・・ 33

資料-2-2 西部浄化センター平面図

・・・・・・・・・・・ 34

資料-2-3 北部浄化センター平面図

・・・・・・・・・・・ 35

資料-2-4 北条浄化センター平面図

・・・・・・・・・・・ 36

資料-3-1 和泉雨水排水ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 37

資料-3-2 中須賀第 2 雨水排水ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 38

資料-3-3 堀江第 1 雨水排水ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 39

資料-3-4 北条第 1 雨水排水ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 40

資料-3-5 北条第2雨水排水ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 41

資料-3-6 保免第2汚水中継ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 42

資料-3-7 清水汚水中継ポンプ場平面図

・・・・・・・・・・・ 43 ・・・・・・・・・・・ 28 ・・・・・・・・・・・ 30 ・・・・・・・・・・・ 30 ・・・・・・・・・・・ 29 ・・・・・・・・・・・ 30 ・・・・・・・・・・・ 28

経営計画の見直し

第4章

計画の推進に向けて

第5章

資 料 集

資料集

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

1.下水道事業の役割

下水道は、「生活環境の改善」「浸水の防除」「公共用水域の水質保全」を基本的な 役割としつつ、「健全な水環境の再生」や「施設・資源の有効利用」など多様な社会 的要求に応えていく役割も担っています。 「生活環境の改善」 「浸水の防除」 「公共用水域の 水質保全」 健全な水環境の再生 (処理水の有効利用、雨水の貯留・浸透など) 施設・資源の有効利用(水処理施設の上部利用、汚泥や消化ガスなど 資源として利用) 新エネルギーの創出、省エネルギー対策(汚泥のエネルギー利用など)

計画の策定にあたって

第1章

悪 臭 の な い 衛 生 的 で 快 適 な 生 活 環境にする 雨 水 を 速 や か に 排 除 し 浸 水 を 防 止する 汚水を処理して、 海 や 川 を き れ い にする 下水道の基本的な役割 下水道に求められている多様な役割

環境

サービス

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

2.下水道事業の課題

国内の下水道を取り巻く状況や課題には次に示すものがあります。 本市の下水道においても、これらと同様の課題を抱えており、下水道を取り巻く 社会経済情勢が大きく変化している中、持続可能な下水道事業を実施していくため、 経営の健全化を推進し経営基盤の強化を図ります。

3.第 11 次松山市下水道整備五箇年計画の策定

「第 3 次松山市下水道整備基本構想」(以下「第 3 次基本構想」と略す。)の将来 像を達成するため、基本構想に定められた施策を基本に、現在の社会情勢や松山市 の現況を反映させた上で、平成 25 年度から平成 29 年度までの 5 箇年を対象とする 第 11 次松山市下水道整備五箇年計画」(以下「第 11 次五箇年計画」と略す。)を策 定しました。 今後は、「第 11 次五箇年計画」に基づき、効率的かつ重点的な事業展開を図るこ とにより、中長期的な視点に立った安定的な下水道経営の実現を目指します。 ★ 人口集中地区における下水道未普及の解消 ★ 下水道に求められている対策や取り組みの遅れ 都市化の進展や局所的集中豪雨に伴う都市型水害の多発 大規模地震に対する防災対策や減災対策の遅れ 合流式下水道の雨天時越流水による水質汚濁の問題 閉鎖性水域における環境基準の未達成 ★ 都市化の進展に伴う水辺空間の減少など水環境上の問題 ★ 地球温暖化をはじめとする環境・資源・エネルギー問題の深刻化 ★ 少子高齢化社会の進展による人口減少に伴う使用料収入の減少 ★ 事業の継続性を確保するための下水道経営のあり方 ★ 施設整備に伴う資産の増大や施設の老朽化に伴う改築更新の投資増大

国内の下水道を取り巻く状況と課題

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

1.4つの基本方針

「第 3 次基本構想」では、「暮らし」「安全」「環境」「サービス」という4つのまち づくりの視点から、下水道における基本方針を次のとおり定めています。

第2章 下水道事業の基本方針

“まちづくりのための下水道”

4つの基本方針

快適な暮らし づくりの下水道 安全なまち づくりの下水道 美しい環境 づくりの下水道 健全な経営と 良質なサービス の下水道

下水道事業の基本方針

第2章

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

2.基本方針実現に向けた重要施策

■ 4 つの基本方針に基づいて、今後 5 年間に実施していく重点目標を掲げます。 第 10 次松山市下水道整備五箇年計画で取り組んできた「普及率の向上」、「浸水 対策の強化」及び「経営の健全化」については、市民ニーズが高いことや、安全・ 安心のまちづくりに欠かせないことから、引き続き重点目標として継続します。 また、新たな重点目標として、一昨年に発生した東日本大震災等を教訓とした 「耐震化の推進」や、施設の建設から廃棄に至るまでに必要な費用、いわゆるラ イフサイクルコストの最小化を目的とした「長寿命化の推進」及び循環型社会の 形成を目指した「資源の有効利用」の 3 項目を加えて、本市の下水道サービスの 維持・向上を図ります。 ※青字は第 10 次五箇年計画からの据え置き重点目標、赤字は新規重点目標を示します。 図 2-1 重点目標 「公共下水道普及率の向上」 「浸水対策事業の強化」 「施設の耐震化の推進」 「資源の有効利用」 「施設の長寿命化の推進」 「公共下水道普及率の向上」 「浸水対策事業の強化」 「高度処理の推進」 新 快適な暮らし づくりの下水道 美しい環境 づくりの下水道 健全な経営と良質な サービスの下水道 4つの基本方針 重点目標 第 10 次五箇年計画 第 11 次五箇年計画 「経営の健全化」 「経営の健全化」 安全なまち づくりの下水道 新 新

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

■ また、6つの重点目標を達成し、下水道サービスの維持・向上を図るために、以 下の11 の施策について事業を推進していきます。 図 2-2 重点目標と重要施策などの位置づけ 「公共下水道 普及率の向上」 4つの基本方針 重点目標 重要施策 公衆衛生の向上・ 生活環境の改善 その他の施策 施策 1 「浸水対策事業 の強化」 浸水対策 施策 2 「施設の耐震化 の推進」 地震対策 施策 3 施策 4 災害応急対策活動 マニュアルの策定 施策 5 施策 6 施策 7 健全な水循環 の再生 合流式下水道 の改善 公共用水域 の水質保全 「資源の有効利用」 新エネルギーの創出、省エ ネルギー対策、資源循環の 促進、環境対策の推進 施策 8 施策 9 施策 10 施策 11 外部発注等民間的 経営手法の導入 「施設の長寿命化 の推進」 資産の有効活用方策 快適な暮らし づくりの下水道 安全なまち づくりの下水道 美しい環境 づくりの下水道 健全な経営と良質な サービスの下水道 経営の健全化・ 効率化の促進 「経営の健全化」

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

快適な暮らしづくりの下水道

公衆衛生の向上・生活環境の改善 ■ 下水道処理人口普及率の目標:63% 限られた予算の中で効率的な普及拡大を図るため、環境面における整備効果の 早期発現や投資効果の高い路線を選定し、優先的に整備を行います。 また、現在の事業計画区域内の整備状況を勘案し、投資効果の高い地区につい ては、事業計画区域を拡大し、効率的な整備に努めます。 これらの取り組みにより、第 11 次五箇年計画の最終年度となる平成 29 年度末 において、下水道処理人口普及率 63%を目指します。 下水道の整備効果 傍示川 小野川 中央浄化センター 石手川 傍示川流域 重信川 傍示川の水質 測定箇所 中央処理区 西部処理区 傍示川流域内で下水道の普及が進むにつれ、 川の水質が改善されました。 30.1 43.2 52.9 59.3 67.1 67.8 71.2 73.7 76.3 76.8 77.1 77.9 77.9 78.1 78.2 79.0 13.0 7.8 11.0 11.0 7.9 6.8 8.0 3.6 2.0 2.7 2.3 2.3 3.1 3.7 2.3 1.8 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ㎎/l % 傍示川における下水道普及率と水質(BOD) 下水道普及率 水質(BOD) 平成元年頃の傍示川 下水道整備により水質 改善が進んだ傍示川 平成15年にメダカを確認 (絶滅危惧Ⅱ類) 下水道処理人口普及率 = 公共下水道の処理区域内人口 × 100 総人口(住民基本台帳人口) 下水道の普及状況を現わす指標 施策1

第3章 基本方針に基づく重要施策の展開

基本 方針 1 重要 施策

基本方針に基づく重要施策の展開

第3章

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

■ 下水道接続率の向上 下水道の整備により、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図っていくためには、 速やかに下水道へ接続することが重要です。 そのため、以下の4つの方策に取り組み、下水道接続率の向上を目指します。 (1)公共桝設置率の向上 公共桝の設置については、本管工事中に設置する場合と、工事完了後に個人の 公共桝設置申請によって設置する場合の2つの方法があり、どちらも自己負担な しで設置できることから、本管工事中の公共桝設置率が、低くなっているのが現 状です。 そこで、今後は、工事中に住民の方にご協力いただき、速やかに公共桝を設置 するとともに、個人の公共桝設置申請を原則廃止することで、設置率の向上を目 指します。 (2)住民要望制度の創設 本市の下水道整備計画は、これまで、経済性や工事難易度を考慮して整備区域 を決定していました。しかし、今後は、下水道の整備を希望する住民の方が多く、 費用対効果が得られれば、優先的に整備計画に反映する「住民要望制度」を創設 し、要望も反映した下水道の整備を目指します。 (3)私道申請の受付開始時期の早期化 私道申請の受付については、これまで、公道の下水道が供用開始された後に受 付を開始していましたが、今後は、私道沿線住民の方が、早く下水道を利用でき るよう、公道の下水道工事開始後から受付を開始します。 (4)私道共同排水設備助成制度の創設 私道に下水道を敷設する場合は、原則として沿線住民の方で敷設していただか なければなりませんが、「私道における公共下水道敷設要綱」の要件を満たした 場合には、申請により市が下水道を敷設できます。しかし、私道の所有者が不明 等の理由で申請を行うことができず、結果、多額の費用負担が原因となり、下水 道へ接続できないといった状況が見られます。 そこで、沿線住民の方が費用を負担し、共同で排水設備を設置した場合には、 その費用に対し上限を定め助成する「私道共同排水設備助成制度」を創設します。

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

安全なまちづくりの下水道

浸水対策 ■ 重点10地区の浸水解消 平成 13 年 6 月の梅雨前線豪雨により 116 棟の床上浸水被害が発生したことから、 特に被害の大きかった市内 10 地区を浸水対策事業の重点地区に位置付け、平成 15 年度からポンプ場の建設や雨水幹線の整備を進めています。 これまでにロープウェー街と大可賀の 2 地区が完了し、天山、朝生田、西石井、 和気、高岡、新浜の 6 地区は平成 24 年度中に概成する予定です。残る和泉、中須 賀・古三津については、引き続き、ポンプ場の建設や雨水幹線の整備を進め、平 成 27 年度までの整備完了を目指します。 表 3-1 浸水対策事業(重点 10 地区)の進捗状況 地区 工事期間 地区 工事期間 ① 天山地区 H14~H24(概成) ⑥ 大可賀地区 H15~H17(完了) ② 朝生田地区 H16~H24(概成) ⑦ 和気地区 H15~H24(概成) ③ 和泉地区 H19~H27 ⑧ 高岡地区 H17~H24(概成) ④ 西石井地区 H21~H24(完了) ⑨ ロープウエー街 H14~H16(完了) ⑤ 中須賀・古三津地区 H15~H26 ⑩ 新浜地区 H16~H24(概成) 朝生田地区で施工中の雨水幹線(仕上り内径φ2,400) 施策2 基本 方針 2 重要 施策

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

■ 重点10地区以外の浸水解消 都市化の進展等により浸水被害が発生している重点10 地区以外の地区について も、浸水被害解消に向けた整備を計画的に進めます。 表 3-2 浸水対策事業(重点 10 地区以外)の整備予定 地区 工事期間 地区 工事期間 ① 北条地区 H28~ ⑤ 空港通り地区 H22~H31 ② 堀江地区 H26~H29 ⑥ 和泉・古川地区 H26~ ③ 南江戸地区 H23~H31 ⑦ 東山地区 H27~ ④ 和泉北地区 H21~H27 ⑧ 市内中心地区 H27~ ■ 内水ハザードマップの作成 浸水対策では、ポンプ場の建設や雨水幹線等の整備といったハード対策に加えて、 浸水に関する情報を積極的に提供し、住民の防災意識の向上を図るソフト対策への 取り組みが重要です。 そこで、内水による浸水や避難に関する情報等がわかり易く示された「内水ハザ ードマップ」を作成・提供することにより、住民自身が自主的に避難するといった 自助意識の促進を図り、浸水被害の最小化を目指します。 図 3-1 内水ハザードマップ作成事業計画図 中心地区 (平成 23 年度作成) 南部地区 (平成 24 年度作成中) 西部地区 (平成 25 年度作成予定) 北部地区、北条地区 (平成 26 年度作成予定)

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

地震対策 本市の下水道施設は、平成 10 年度以降に整備した施設から新しい耐震基準を採 用していますが、それ以前に整備された施設は、この耐震基準を満たしていない 場合があります。このため、これまでは、平成 18 年度に国が創設した「下水道地 震対策緊急整備事業」により耐震化を図ってきましたが、今後は、平成 21 年度に 創設した「下水道総合地震対策事業」を活用しながら、耐震診断により施設の耐 震性能の把握に努め、必要な耐震化工事に取り組むなど、計画的に地震対策を進 めます。 ■ 管渠施設の地震対策 西部処理区に位置する松山空港や松山観光港等は、被災時における緊急物資や資 材・人材等の輸送拠点となりますが、その際に、これらの施設を有効利用するため には、緊急輸送路等に埋設された管路施設の耐震化が必要となります。 そのため、平成 25 年度から平成 29 年度にかけて、平成 9 年度以前に布設された 重要な幹線等の耐震化に取り組むとともに、緊急輸送路内に設置されたマンホール の液状化時浮上防止対策を実施します。 なお、中央処理区では、老朽化施設の長寿命化対策を実施することにより、耐震 化の機能向上も同時に図ることとしています。(施策 11 参照) 施策3 重要 施策

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

図 3-2 下水道総合地震対策計画図(西部処理区) ■ 終末処理場とポンプ場の地震対策 大規模地震が発生した際にも、終末処理場では基本的な水処理機能を確保する 必要があり、汚水中継ポンプ場や雨水排水ポンプ場についても、揚水や排水とい った主要な機能を確保する必要があります。 そこで、「下水道総合地震対策計画」に基づき、下水道施設が有すべき機能の必 要度や緊急度に応じて、優先順位を明確にしながら、地震対策を進めます。 みどり小学校 西部浄化センター 松山西消防署 清水汚水 中継ポンプ場 垣生汚水 中継ポンプ場 松山西警察署 凡 例 φ 800mm以上の管 緊急輸送路等 防災拠点(消防・警察署) 避難所(小・中学校) 圧送管

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

■ 古い施設の耐震診断 現行の耐震基準は、建築構造物については昭和 56 年に、土木構造物については 平成 9 年に、それぞれ制定されています。このため、これら以前に建設された施設 については、現行の耐震基準を満たしていない場合があるため、早急に耐震性能の 評価を行う必要があります。 本市では、以下に示す施設の耐震診断(耐震 2 次診断)を実施し、その結果に応 じて適切な耐震対策に取り組みます。 表 3-3 耐震 2 次診断の実施予定 耐震 2 次診断 施設名 実施期間 終末処理場 中央浄化センター 平成 25 年度~平成 26 年度 西部浄化センター 平成 26 年度~平成 27 年度 北条浄化センター 平成 26 年度 ポンプ場 汚水中継 保免第 1・保免第 2・垣生・清水・浅海 平成 26 年度 雨水排水 中須賀第1・勝岡・和気第1 平成 27 年度 ■ 耐震化工事及び液状化対策 耐震診断の結果、耐震化が必要と判定された構造物については、速やかに耐震 化を図る必要があります。 また、兵庫県南部地震において下水道施設の被害が甚大なものとなった一つの 要因として、地盤の液状化に伴う側方流動が広範囲にわたって生じたことが報告 されていますが、本市においても、海岸線に位置する西部浄化センターでは、同 様に地盤の液状化に伴う側方流動や津波による被害が懸念されるため、その対策 を施すことによって被災時の被害の最小化を図ります。 各施設の耐震化工事等の予定は次のとおりです。 表 3-4 耐震化工事等の実施予定 耐震化工事 施設名(備考) 実施期間 終末処理場 中央浄化センター (沈砂池ポンプ棟・放流渠・送風機棟・消毒タンク棟 外) 平成 25 年度 ~平成 26 年度 西部浄化センター (敷地地盤の液状化対策) 平成 26 年度 ~平成 27 年度 ポンプ場 汚水中継 保免第 2・清水 平成 26 年度 雨水排水 北条第 1・北条第 2 平成 27 年度 ■ 津波対策 東日本大震災では、津波による大きな被害が発生していますが、本市において も、将来発生が予測される南海トラフの巨大地震による津波の影響を把握するた め、本市の津波ハザードマップに示されている「津波による被害を受ける可能性 が特に高い区域」に位置する全ての処理場・ポンプ場について、調査を行います。

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

■ 災害用トイレの設置 本市では、南海トラフに起因する巨大地震の発生時に、多くの避難者の発生が想 定されることから、小中学校を中心とした公共施設を、避難先として地域防災計画 に位置付けています。 その際、既設のトイレだけでは、避難者の人数に対して不足することが想定さ れるため、本市では、主要避難施設への災害用トイレを設置することにより、被 災時のトイレ不足の解消を目指します。 図 3-3 災害用トイレ設置計画図 災害用トイレイメージ みどり小学校 マンホールトイレ(上部は他部局にて確保) トイレの下部構造を対象として整備

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

災害応急対策活動マニュアルの策定 本市では、総合的かつ計画的な防災対策を推進するとともに、災害が発生した 場合の応急対策や復興計画を定めた「松山市地域防災計画」を策定しています。 下水道施設が自然災害等により被災した場合においても、各施設の機能を確保 し被害の拡大防止及び軽減を図るための応急対策が迅速かつ的確に実施できるよ う、対応事項の具体的な手順を明示したマニュアルを策定する必要があります。 ■ 下水道BCP(事業継続計画)の策定 下水道の地震対策として、まず下水道施設を構造面から耐震化する「防災対策」 を計画的に実施していく必要がありますが、これには多くの費用と年月を要します。 また、大規模地震は、いつ、どこで発生してもおかしくない状況であることから、 「防災対策」に加えて、予め被災を想定して被害の最小化を図る「減災対策」を実 施しておく必要があります。 「減災対策」としては、大規模地震や津波等により下水道施設が被災することを 前提とした計画である下水道BCPの策定が有効であると考えられています。 本市では、今後、下水道BCPの策定を行うとともに、下水道施設が被災した際 には、従来よりも速やかに、かつ高いレベルで下水道が果たすべき機能の維持・回 復を目指します。 施策4

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

美しい環境づくりの下水道

合流式下水道の改善 ■ ろ過スクリーンの設置とバイパス管整備 合流式下水道の雨天時における未処理下水の河川への放流対策として、概ね 10 年 以内に 3 つの改善目標(汚濁負荷量の削減、公衆衛生上の安全確保、きょう雑物の 流出防止)を達成するため、平成 16 年度に「合流式下水道緊急改善計画」を策定し ました。また、平成 21 年度には、第 2 期計画を策定しており、現在も計画に基づい て改善対策に取り組んでいます。 これまでの取り組みとしては、バイパス管の敷設(道後、八坂)やろ過スクリー ンの設置(道後、八坂、千舟、生石)を行い、遮集量の増加やきょう雑物流出の抑 制を図りました。 ■ 雨水滞水池の設置 雨天時の未処理下水対策として、平成 26 年 4 月 1 日から適用される雨天時下水 の水質基準(BOD:40 ㎎/㍑)に対応するため、経済性や効率性の観点から雨水滞 水池を計画し、平成 23 年度から整備に着手しています。 表 3-5 合流式下水道緊急改善事業の整備状況 合流式下水道緊急改善事業 場所 実施期間 短期 ろ過スクリーン 道後 平成 17 年度~平成 18 年度(完了) 八坂 平成 17 年度~平成 18 年度(完了) 千舟 平成 20 年度~平成 22 年度(完了) 生石 平成 17 年度~平成 18 年度(完了) 新設遮集管 (バイパス管) 道後 平成 17 年度~平成 21 年度(完了) 八坂 平成 17 年度~平成 21 年度(完了) 中期 雨水滞水池 中央浄化センター 平成 23 年度~平成 25 年度(実施中) 【スケジュール】 ◆雨水滞水池の整備:平成 23 年~平成 25 年 施策5 基本 方針 3

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

公共用水域の水質保全 本市は閉鎖性水域である瀬戸内海に面しており、第 6 次総量規制で定められた窒 素・リンの削減に対応するために、高度処理方式の導入を進める必要があります。 平成 17 年度に供用を開始した北部浄化センターや平成 21 年度に供用を開始した 西部浄化センターの 2 系列目では、既に高度処理方式による処理を行っています。 今後は、中央浄化センターや北条浄化センターなどにおいても、増設や施設の改 築更新に併せて高度処理方式の導入を進めていく計画であり、河川や海域などの公 共用水域の水質を保全し、快適で潤いのある水環境の再生を図ります。 ■ 西部浄化センターの高度処理化 西部浄化センターでは、2 系列目以降の水処理施設から高度処理方式を導入して おり、平成 21 年度に 1 池目を供用開始しました。平成 25 年度からは、2 池目の建 設に取り組み、高度処理の推進を図ります。また、1系列目についても、平成 27 年度からの設備更新に併せて高度処理方式を導入していきます。 図 3-5 西部浄化センター平面図 2 系 2 池目建設予定 (1 池目はH21 供用) 1 系列目供用済 【概 要】 処理方式:ステップ流入式3段硝化脱窒法 処理水量:7,700m3/日 【スケジュール】 ◆西部浄化センター2 系 2 池目の増設 平成 25 年度~平成 27 年度 施策6

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第 11 次松山市下水道整備五箇年計画

健全な水環境の再生 気候変動により浸水リスクのみならず渇水リスクも増大する一方、都市化の進展 により水辺空間が減少しています。 その対策として、雨水や処理水の有効利用を推進することで、水資源の保全や健 全な水環境の再生に努めます。 ■ 雨水の貯留・有効利用 平成 13 年度から国庫補助対象になった「新世代下水道支援事業」に基づき、公 共下水道への接続に伴い不要となる浄化槽の雨水タンク転用を促進し、雨水の流 出抑制と有効利用を図ります。 また、節水型都市づくり事業として実施している雨水貯留施設の設置について も、平成 19 年度から、下水道事業認可区域内を対象に「新世代下水道支援事業」 として雨水貯留施設の設置を推進し、雨水の有効利用を図るとともに水資源の保 全に努めています。 表 3-6 浄化槽転用実績 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 浄化槽 転用基数 単年 32 36 34 59 59 56 33 55 49 49 47 30 累計 32 68 102 161 220 276 309 364 413 462 509 539 ※平成 12 年度は市単独事業として推進した 浄化槽の雨水貯留槽転用 (単位:基) 施策7

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■ 処理水の再利用 農業用水や公園散水などへの利用促進を図ります。 4処理場とも反応タンク等の消泡水、ポンプのシーリング水、散水用水として 場内で利用しているほか、渇水時には農業用水や散水用水としての利用を広く市 民に呼び掛けています。 また、中央浄化センターでは、農業用水として中の川上流に還流するほか、宮 前川に放流した処理水が農業利用されており、幹線道路である新空港線沿いのせ せらぎ水路や総合公園の散水用水として利用しています。 表 3-7 処理水の有効利用実績(平成 23 年度) 利用用途等 平成 23 年度実績値 中央 西部 北部 北条 小計 公園散水(m3/年) 15,876 - - - 15,876 農業用水(m3/年) 891,774 - - - 891,774 場内利用(m3/年) 2,432,718 1,484,524 87,465 121,749 4,126,456 その他(m3/年) 7,652 4 93 7,749 小計(m3/年) 3,348,020 1,484,528 87,465 121,842 5,041,855 処理水量(m3/年) 36,437,361 7,769,795 740,440 2,327,654 47,275,250 再利用率(%) 9.2 19.1 11.8 5.2 10.7 0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 中 央 西部 北部 北条 中央 西部 北部 北条 中央 西部 北部 北条 中央 西部 北部 北条 中央 西部 北部 北条 公園散水(m3/年) 農業用水(m3/年) 場内利用(m3/年) その他(m3/年) 図 3-6 年度別の処理水の有効利用状況 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度

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新エネルギーの創出・省エネルギー対策、資源循環の促進、環境対策の推進 各浄化センターで発生する日量約 50 トンの下水汚泥は、西部浄化センター内に建 設した焼却炉で焼却することにより減量化を図っています。 その一方で、汚泥の一部をセメント原料化や堆肥化するなどリサイクルを進め、 汚泥処理の過程で発生する消化ガスについても、消化タンクの加温用ボイラの燃料 として有効活用しています。 今後は、汚泥焼却炉の高温化など、下水道事業における地球温暖化対策に取り組 むとともに、下水道資源の更なる有効活用を進めながら新エネルギーの創出等に取 り組みます。 ■ 下水汚泥による資源循環の促進 中央浄化センターでは、下水汚泥の一部をセメント原料化や堆肥化することに より資源循環を進めていますが、今後もこれらの取り組みを継続し、廃棄物量の 削減と資源循環に努めます。また、下水汚泥の資源化を促進することで、埋立処 分等に要する費用の抑制が図られ、下水道経営の効率化につながります。 ■ 西部浄化センター汚泥焼却炉の高温化 京都議定書の目標計画により、全ての流動床式汚泥焼却炉は 850℃の高温焼却を 実施することが求められています。 本市では、平成 13 年度に供用を開始した西部浄化センターの流動床式汚泥焼却 炉の焼却温度が 800℃であることから、焼却施設の高温化改造工事を実施します。 これにより、二酸化炭素の約 310 倍の温室効果があると言われる一酸化二窒素 の排出量を大幅に削減し、下水道事業における地球温暖化対策の推進を図ります。 発生汚泥量の推移 西部浄化センターの 卵形消化タンク 汚泥のセメント資源化 出典:国土交通省ホームページ 施策8 重要 施策 0 10 20 30 40 50 60 70 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 北部浄化センター 北条浄化センター 西部浄化センター 中央浄化センター 発生汚泥量 (t/日) 年度

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■ 新エネルギーの創出 本市では、新エネルギーの創出について、下水の処理過程で発生する「下水 汚泥」と「消化ガス」に着目して取り組みを進めています。 これにより、下水道事業における先進的な環境技術の開発に貢献するととも に、汚泥処理にかかる維持管理経費の低減や地球温暖化防止対策の推進を図り ます。 (1)消化ガス発電の事業化 下水処理における汚泥処理の過程で発生する消化ガスについては、現在、 その一部を消化タンクの加温用ボイラの燃料として再利用しています。 未利用分の消化ガスの有効活用策としては、これまで、天然ガス自動車の 燃料やガス供給事業者への売却を検討してきましたが、いずれも技術的な問 題や費用対効果の面で問題があり実現していません。 そうした中、平成24年7月1日より「再生可能エネルギーの固定価格買取制 度」が開始され、ガス発生量の多い中央浄化センターにおいて検討した結果、 消化ガス発電の有効性が確認されたことから、今後、事業化に取り組みます。 (2)B-DASH(下水道革新的技術実証事業)プロジェクトの実施 B-DASHプロジェクトとは、下水道事業における大幅なコスト縮減や再生可 能エネルギーの創出等を目的にして、国が主体となり進めている事業です。 その内容は、西部浄化センター内の汚泥焼却炉の隣に汚泥乾燥機を設置し、 焼却炉の排熱を利用して、下水汚泥から固形燃料を製造します。 また、製造した汚泥固形燃料を、現在稼働している汚泥焼却炉の補助燃料 に利用し、燃焼効果の確認等を行います。 これにより、現在使用している重油の量を大幅に削減することが可能とな り、維持管理費の低減が見込まれるとともに、先進的な環境技術への貢献や、 地球温暖化ガスの減量化が図られます。 図 3-7 B-DASH 実施イメージ

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(3)乾燥汚泥の助燃材化 本市では、下水汚泥の新たな有効活用策として、埋立処分の際に産業廃棄 物として取り扱われている下水汚泥を、民間の技術を用いて再資源化するこ とについて検討しています。 現在、関係機関との間で、下水汚泥を民間企業に受け渡した後に民間企業 の技術により汚泥を乾燥し、発電用石炭炉などの助燃材として利用する取り 組みについて協議を行っています。

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健全な経営と良質なサービスの下水道

経営の健全化・効率化の推進 下水道事業を取り巻く環境が大きく変化している中で、持続可能な下水道事業を 実施していくためには、下水道事業における経営の健全化や効率化を推進し、経営 基盤の強化を図っていくことが重要です。 そのため「計画的な事業経営」「効果的な事業の推進」「経費負担区分の適正化」 などに取り組んでいきます。 ■ 計画的な事業経営 本市では、公債費の抑制を図るため、本計画の上位計画である「第 3 次松山市下 水道整備基本構想」において、それまでの年間投資規模を抑制する方向で大きく見 直すとともに、平成 20 年度から導入した企業会計方式による財政収支計画を活用す ることにより、計画的な下水道事業の経営を進めています。 今後においても、より一層の経営の健全化や効率化を推進し、経営基盤の強化と 収益的収支の改善に努めるなど、単年度赤字の漸減を目指します。 ■ 効果的な事業の推進(有収水量の確保) 下水道普及率の向上を図る際に、投資に見合った使用料収入を確保するため、効 率的な整備手法を採用するとともに、有収水量がより多く確保できる路線を優先的 に整備するなど、経営的視点に立った効果的な事業の推進に努めていきます。 こうした取り組みにより、施設の稼動効率を高めるとともに、安定した使用料収 入の確保が図られることから、施設の建設に要した資本費を回収しながら、経営の 健全化を推進します。 また、使用料収入に結びつかない不明水については、管渠への浸入水防止対策に より削減に努めていきます。 ■ 経費負担区分の適正化 雨水公費・汚水私費の経費負担区分を前提とした独立採算の原則を踏まえつつ、 長期的な視点に立って公費と私費の負担バランスに配慮しながら、概ね 4 年ごとに 使用料の見直しを行うなど、財源確保に努め、経営の健全化を推進します。 施策9 基本 方針 4 重要 施策

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■ 補償金免除繰上償還制度の活用 厳しい地方財政の状況を踏まえ、年利 5%以上の公的資金による地方債について、 繰上償還を行う際に通常支払うべき補償金を免除した上で償還を認める臨時の特例 措置が設けられました。 そこで本市においても、この制度を積極的に活用し、平成 19 年度から 21 年度の 3 年間で、約 132 億円の繰上償還を実施した結果、後年度の利子負担について約 41 億 円の縮減が図られ、経営改善に大きな効果がありました。 今後も、あらゆる機会を捉え、制度の継続実施や対象要件の緩和について、国等 の関係団体に要望していきます。 ■ 定員管理の適正化 本市はこれまでも「定員管理の適正化」については、特に先行的な取組みを行い、 中核市の中でも最も高い水準を維持しているところです。平成 17 年~平成 21 年に かけて取組んできた「集中改革プラン」においては、計画を上回る9人の職員の純 減を達成しました。 平成 24 年度からは「松山市行政改革プラン 2012」に従って、今後も適正な定員管 理を徹底し、効率的な下水道経営を目指して取り組んでいきます。 ■ 組織の簡素合理化・活性化 人員、業務量などから、組織の簡素合理化に努め、経営の効率化を目指すととも に、し尿・浄化槽汚泥処理など類似業務所管部局との業務統合や、水道事業所管部 局との組織統合を視野に入れて調査・研究に取り組んでいます。 ■ 松山市下水道事業経営審議会の設置 本市では、市長の諮問に応じ、下水道事業の経営に関する事項について調査審議 する機関として、学識経験者、下水道利用者及び下水道事業関係者で構成する松山 市下水道事業経営審議会を平成20 年に設置しました。 審議会では、下水道事業について、今後の整備方針や経営の妥当性、受益者負担 の在り方など、事業に関わる幅広い事項について審議が行われ、そこで得られた様々 な意見を事業に反映することにより、経営の健全化を図ります。

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外部発注等民間的経営手法の導入 本市の終末処理場の維持管理については、従来、専門業種ごとに詳細な仕様を決め た上で、複数の民間事業者に業務を委託していました。 しかし、現在では、処理水の水質基準等の守るべき性能以外は民間事業者に自由度 を与える方式を導入し、可能な限り包括的に業務を委託することにより、維持管理経 費の縮減を図っています。 ■ 外部発注 外部発注は、包括される維持管理業務の範囲に応じて、以下の3つのレベルに区 分されており、発注レベルが上がるに従って経費の縮減幅も大きくなります。 本市では、供用開始後間もない北部浄化センターについては、補修費の必要性が 低いことからレベル2による発注となっていますが、残りの3処理場については、 全てレベル3での発注となっており、維持管理経費の縮減を図っています。 レベル1:運転管理の性能発注 レベル2:ユーティリティー(下水道施設の運転・保守・点検を行うために必要 な消耗品、薬品、資材、電力、燃料など)管理も併せた性能発注 レベル3:補修も併せた性能発注 現状 レベル1 運転管理の 性能発注 レベル2 運転管理とユーティリティー 管理を併せた性能発注 縮減 縮減 縮減 同レベル 同レベル 縮減 同レベル 縮減 縮減 レベル3 補修と併せた 性能発注 公共人件費 補修費 運転管理 委託費 直接経費 (ユーティリ ティー費) 公共人件費 補修費 運転管理 委託費 直接経費 (ユーティリ ティー費) 運転管理 + ユーティリ ティー管理 (一体発注) 公共人件費 運転管理 + ユーティリ ティー管理 + 補修 (一体発注) 公共人件費 補修費 ・運転管理における民間の創意 工夫による効率化 ・処理場にいた公共人件費の縮減 ・民間の創意工夫(調達の柔軟化、 大口購入による単価の引き下げ、 品質の適正化、節約等)による コスト縮減 ・ユーティリティーの調達を行っていた 公共人件費の縮減 ・民間による補修の必要性の 見極め、保守点検との一体 的な実施等による効率化 ・補修の発注、管理を行って いた公共人件費の縮減 図 3-8 性能発注レベルと性能発注の導入によるコスト縮減イメージ 施策10 運転管理 委託費 運転管理 委託費 運転管理 + ユーティリティ- 管理 (一体発注) 運転管理 + ユーティリティ- 管理 (一体発注) + 補修 従来方式 レベル1 レベル2 レベル3 運転管理の 性能発注 ユーティリティー管理 も併せた性能発注 補修も併せた 性能発注 ・民間の創意工夫(調達の柔軟化、  大口購入による単価の引き下げ、  品質の適正化、節約等)によるコ  スト縮減 ・ユーティリティー調達に係る公共人  件費の縮減 ・民間による補修の必要性の  見極め、保守点検との一体  的な実施等による効率化 ・補修に係る公共人件費の縮減 ・運転管理における民間の創意工夫 による効率化 ・運転管理に係る公共人件費の縮減

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資産の有効活用方策 下水道整備の進展に伴い、処理場やポンプ場、管渠といった下水道施設が増加する 一方で、老朽化対策も含めた施設の適切な維持管理が重要になっています。 施設の老朽化に起因した事故や機能不全が生じた際には、道路の陥没やトイレの使 用制限、未処理水の流出など市民生活に大きな悪影響を与えることに加えて、その回 復にも多額の費用を要します。 こうした中、事故等の未然防止と限られた財源によるライフサイクルコストの最小 化を目的として「下水道長寿命化支援制度」が国により創設されました。 本市では、この制度を活用して、計画的に施設の修繕や改築・更新に取り組み、今 後も適切な管理による下水道サービスの維持を図ります。 ■処理場、ポンプ場施設の対策 機械・電気設備の標準的な耐用年数は、土木建築構造物より短い 20 年程度と言わ れており、中央・西部・北条の各浄化センターや一部のポンプ場では、設置から 20 年以上経過した機械・電気設備が更新の時期を迎えています。 そこで、本市では、処理場・ポンプ場の長寿命化計画を表のように策定した上で 計画的に更新に取り組み、老朽化対策を進めます。 表 3-8 処理場・ポンプ場施設の長寿命化計画策定状況 長寿命化計画策定状況 策定年度 期 間 中央浄化センター(第1期分) 平成 22 年度 平成 22 年度~平成 26 年度 中央浄化センター(第2期分) 平成 24 年度 平成 25 年度~平成 29 年度 西部浄化センター 平成 23 年度 平成 24 年度~平成 28 年度 北条浄化センター(第1期分) 平成 23 年度 平成 25 年度~平成 27 年度 北条浄化センター(第2期分) 平成 25 年度(予定) 平成 27 年度~平成 31 年度 北条第1雨水排水ポンプ場 平成 26 年度(予定) 平成 28 年度~平成 32 年度 北条第2雨水排水ポンプ場 平成 23 年度 平成 24 年度~平成 28 年度 中央浄化センターの 標準耐用年数を超えた電気設備 北条第 1、第 2 雨水排水ポンプ場の 標準耐用年数を超えた機械設備 施策11 重要 施策

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■ 管路施設の対策 管路施設の老朽化に伴う事故は、供用開始後 30 年を経過したころから、発生確率 が極端に高くなることが、近年の実績で判明しております。 中央処理区においては、既に建設から 50 年を経過した管路施設も存在することか ら、早急な対策が必要となっており、管路施設の長寿命化計画を表のように策定し た上で、計画的に管更生に取り組み、老朽化対策を進めます。 また、中長期的な取り組みとして、中央処理区を中心とした図にある3つの区域 についても、将来的に長寿命化計画の策定を行い、対策に取り組む予定です。 表 3-9 管渠施設の長寿命化計画策定状況 長寿命化計画策定状況 策定年度 策定期間 中央処理区管路施設 平成 24 年度 平成 25 年度~平成 29 年度 図 3-9 長寿命化計画図(管路施設) 管更生工法の概要 既設管渠内に新たに樹脂材な どの更生材で新管と同等以上の 管に更新します。 既設管の空間を利用するので 道路を掘らずに工事ができます。 老朽化が進み破損した管渠 緊急計画策定範囲 中長期計画範囲 経過観察範囲 経過観察範囲

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1.事業計画

2.需要予測

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 下水処理人口 (千人) 311.7 313.2 315.7 318.1 321.1 水洗化人口 (千人) 285.2 286.8 289.6 292.1 295.4 年間有収水量 (千m3 32,273 32,447 32,766 33,048 33,302 建設投資

第4章 事業計画及び経営計画の見通し

経営計画の見直し

第4章

(単位:百万円) 基本方針 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 合計 管渠 2,581 2,439 3,006 2,932 2,869 13,827 処理場 16 28 108 146 - 298 ポンプ場 - 9 7 27 174 217 小計 2,597 2,476 3,121 3,105 3,043 14,342 管渠 421 357 379 415 321 1,893 ポンプ場 1,324 1,233 275 531 795 4,158 ハザードマップ 22 36 - - - 58 小計 1,767 1,626 654 946 1,116 6,109 管渠 199 200 250 200 200 1,049 処理場 32 196 232 128 115 703 ポンプ場 - 23 36 27 28 114 小計 231 419 518 355 343 1,866 187 - - - - 187 高度処理 処理場 192 519 490 137 - 1,338 環境対策 処理場 677 - - - - 677 管渠 372 400 450 400 400 2,022 処理場 412 968 1,231 1,489 1,534 5,634 ポンプ場 27 92 36 68 64 287 小計 811 1,460 1,717 1,957 1,998 7,943 6,462 6,500 6,500 6,500 6,500 32,462 (累計) (4,867) (4,898) (4,944) (4,964) (5,060) 単年度 44 31 46 54 62 237 (累計) (311.7) (313.2) (315.7) (318.1) (321.1) 単年度 2,359 1,529 2,483 2,456 2,970 11,797 60.6 61.0 61.5 62.2 63.0 整備人口(上段:千人、下段:人) 普及率(H23末:59.6%) 美しい 環境づくり の下水道 合流式下水道の改善 健全な経営と 良質なサービス の下水道 長寿命化対策 合計 整備面積(ha) 施策 快適な 暮らしづくり の下水道 普及の向上 安全な まちづくり の下水道 浸水対策 地震対策

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3.財政収支計画

【損益収支見通し】 【資本収支見通し】 【市債残高等】 (単位:百万円) H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 下水道事業収益(A) 9,601 9,912 9,889 9,809 9,733  営業収益 8,258 8,617 8,610 8,550 8,632 5,695 5,808 5,865 5,916 5,962 2,544 2,803 2,739 2,628 2,664 15 5 5 5 5 4 1 1 1 1  営業外収益 1,342 1,285 1,269 1,249 1,091 1,342 1,285 1,269 1,249 1,091  特別利益 1 10 10 10 10 下水道事業費用(B) 10,354 10,346 10,197 10,125 10,023  営業費用 7,140 7,325 7,224 7,208 7,161 2,193 2,100 2,119 2,138 2,153 4,947 5,225 5,105 5,070 5,008  営業外費用 3,187 2,986 2,938 2,882 2,827 3,187 2,986 2,938 2,882 2,827  特別損失 17 25 25 25 25  予備費 10 10 10 10 10 ▲ 753 ▲ 434 ▲ 308 ▲ 316 ▲ 290 年 度 そ の 他 他 会 計 負 担 金 等 下 水 道 使 用 料 他 会 計 負 担 金 国 庫 補 助 金 支 払 利 息 損 益 収 支 (A-B) 維 持 管 理 費 減 価 償 却 費 (単位:百万円) H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 資本的収入(C) 9,836 9,961 10,234 10,530 10,756  市債 5,824 5,690 6,140 6,380 6,484  他会計負担金 1,701 1,772 1,698 1,803 1,888  国庫補助金 2,102 2,358 2,223 2,183 2,226  受益者負担金等 186 116 148 139 133  その他 23 25 25 25 25 資本的支出(D) 15,333 15,653 15,859 15,955 16,178  建設改良費 (人件費を含む) 6,943 6,950 6,950 6,950 6,950  企業債償還金 7,860 8,167 8,373 8,469 8,692  他会計借入金償還金 350 356 356 356 356  その他 180 180 180 180 180 ▲ 5,497 ▲ 5,692 ▲ 5,625 ▲ 5,425 ▲ 5,422 年 度 資本収支 (C-D) (単位:百万円) H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 137,401 136,392 134,983 133,571 131,631 1,564 1,216 868 520 172 138,965 137,608 135,851 134,091 131,803 合 計 年 度 市債残高 一般会計長期借入金

図 3-4  松山市合流式下水道改善対策概要図

参照

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