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食育と栄養教諭の在り方について

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Academic year: 2021

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食育と栄養教諭の在り方について

西条市の食育活動の現状を通して一 教科・領域教育専攻

生活・健康系(保健体育)コース 檎 垣 俊 介

I.緒言

近年、我が国の生活環境はめまぐるしく変化 し、活動時間の延長、活動量の減少など多くの 問題が取りざたされている。

それに伴い食環境も大きく変化し、食習慣の 欧米化や中食と外食の増加が進み、死因となる 疾病の変化や生活習慣病・メタボリツクシンド

ローム等の問題も起きている。

子どもの生活もそれらに依存していることが 多く、朝食の欠食や、肥満児の増加、過度の痩 身思考や運動能力の低下など、子どもの生活習

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食習慣に関する様々な問題が挙げられる。

この様な問題を背景に国は、平成 17年7月に 食育基本法を制定し、平成18年 3月に食育推進 基本計画を打ち出すなど、積極的な食育活動推 進を、保育園や幼稚園、小学校をはじめとする 保育・教育機関、地域や企業を中心に行なって いる。

また、それらの活動と並行して、子どもの食 環境の改善、健全な成長の推進を図るもう一つ の動きとして、平成 17年4月より、栄養教諭制 度が導入され、初年度には全国で4道府県に 34 名で、あった栄養教諭の配置状況は、平成20年度 には全都道府県に配置され、平成22年度には、

全国で約3300名の栄養教諭が配置されている。

しかし、食育の必要性がこれほどうたわれ、

積極的に活動されている反面、その効果や食育 の方法論及び、マニュアノレを示した文献は見ら

指 導 教 員 木 原 資 裕

れない。また、栄養教諭に関しては明確なカリ キュラムが存在していないのが現状である。

そこで本研究では、食育の必要性と栄養教諭 制度を把握しつつ、愛媛県西条市で現在活動し ている栄養教諭・学校栄養職員に対してインタ

ビューを実施し、実際の教育現場で栄養教諭が どのように小学生や地域、他の教員等と携わり、

どのように食育を実践しているかを調査・検討 し、栄養教諭の今後のよりよい在り方や教育方 法のモデ、ノレづくりの一助とすることを目的とす

II. 研究方法

栄養教諭の実態を把握する目的で、西条市内 で働いている、栄養教諭もしくは学校栄養職員 を対象に、どのように仕事を行なっているのか を聞き取り調査した。

西条市内の小・中学校に勤務する栄養教諭 7 名と、学校栄養職員3名を対象とし、 1人約40 分間程度で聞き取り調査を行なった。

質問内容は、栄養教諭もしくは学校栄養職員 としての経験年数、指導計画等の計画の有無、

指導のテーマ、要望等を中心とした。また、栄 養教諭配置の有用性においては、西条市内の栄 養教諭が配置されている、学校栄養職員の配置 されている、どちらも配置されていない群の小 学生に対して生活習慣・食習慣調査も実施した。

亜.研究結果

①栄養教諭及び学校栄養職員は、全員女性で、

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10人中7人は栄養教諭、 3人が学校栄養職員で あった。

②栄養教諭8人とも任用替えで栄養教諭になり、

このうち 2人は共同調理場での勤務で、あった。

③栄養教諭5人と学校栄養職員2人は食育が教 育と明示したが、栄養教諭の2人は、知識の提 唱とし、栄養教諭の l人は、食育を家庭教育と 考えていた。

④栄養教諭制度により、栄養教諭及び学校栄養 職員の7人は、食に関する指導の時聞が増えた とのことであった。この、小・中学生との触れ 合える時聞が増えたことによって、ょいと感じ る栄養教諭や、学校栄養職員の意見が多かった。

⑤栄養教諭制度が進む中でも、重要と考えなが ら行なっている業務は、小・中学生への個別指 導や給食時間の指導と特別活動における指導と 委員会やクラブ活動における指導と給食管理業 務など様々であった。

⑥栄養教諭もしくは学校栄養職員として、授業 を行なっているのは、保健体育や、学級活動、

総合的な学習の時間、家庭科、生活科、社会科、

理科などで担当教諭の補助の役割や資料提供が 現状で、あった。

⑦栄養教諭の必要性は、全員があるとの意見で あった。給食業務と担当校の多い現状では教諭 としての仕事をやりきることが難しいとのこと で、あった。

⑧子どもの食生活の指導は、給食の時間に給食 を媒体に行なうこをが実際の食べ物を使用でき るとのことでよいということで、あった。これは、

食事の内容については、プライパシーにかかわ ることが多いことから、教育には給食がよいと のことであった。また、アレノレギーや、肥満の 食事指導や教育の媒体も給食を使用することで スムーズであるとの意見で、あった。

N.栄養教諭の今後の課題と展望

子どもの生活リズムの乱れからの肥満や体力 低下が言われている中で、食育基本法によって、

日本の食の在り方について考え直そうとしてい ることに注目し、西条市の食育活動の中心を担 う栄養教諭及び学校栄養職員の実態について調 べた。

その結果、栄養教諭及び学校栄養職員の方々 のそれぞれの取り組みを把握することができた。

栄養教諭配置の有用性を下記に示す。

①教育目標を立案したうえでの教育及び指導を 行なっている。

②食事の際のあいさつ及び、食器の置き方など、

食事のマナーの向上に効果が見られた。

③食事を提供してくれる人への「感謝の気持ち」

など、「食jに対する感謝の気持ちが栄養教諭に よって養われている傾向がうかがえた。

④健康や栄養に関する学習や活動に対する参加 率が高く、健康意識の向上や、人との関わりを 積極的に行なえる教育ができる環境がつくられ やすいことが考えられた。

私の理想ではあるが、「学習指導要領jに、食 育科を明記することによって、栄養教諭として の地位を確保するとともに、栄養教諭の存在感 が増し、食育を、確実に行なうことができると 思う。

また、日本の食生活をよりよいものにし、日 本が抱えている健康問題を解決するためにも、

食育を家庭教育の中でできなくなりつつあると しづ学校現場の声からも、栄養教諭の存在を確 立し、食育を確実に行なうことができるように、

公的な整備をもっと進めていくべきであると私 は考えている。

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参照

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