赤ちゃん絵本の読み聞かせに関する一考察
ーアンケート調査と事伊跡究を通して一 学校教育専攻
幼年発達支援コース 清水貴子
1 問題の所在と目的
少子化、核家族化などの問題もあり、赤ちゃ んとの接し方に戸惑う保護者が増えている。赤 ちゃんにどのように語りかけて良し、か分からな い人にとって、絵本の読み関かせは、赤ちゃん に語りかける助けになると考えられる。また、
赤ちゃんにとって最低限度必要な生活の世話以 外に、赤ちゃんと向き合える大切な時間を作る ことができると思われる。テレピやビデオや電 気で動くおもちゃなどが赤ちゃんの周りに増え、
赤ちゃんに語りかける時間が減り、電子メディ アに赤ちゃんの子守をさせる時間が増えている。
世の中に電子メデ、イアが詰針L、便利になった現 在、赤ちゃんに保護者が肉声で語りかける時間 の大切さを見直さなければならないと思う。絵 本の読み聞かせば、保護者が赤ちゃんと向き合 い、赤ちゃんに語りかけ、コミュニケーション を取る時間を増やす助けになると考えられる。
赤ちゃん絵本が身近な時代になり、現在、保護 者は赤ちゃんに絵本を読み聞かせることをどの ように認識しているのかを知り、絵本が保護者 が赤ちゃんに語りかけ赤ちゃんとコミュニケ ーションを取る助けとなる媒体であることを明
らかにすることを本研究の目的とする。
2 研究の方法
①アンケ}ト調査
埼玉県の塀閥、佐賀県の保育園、 ~11舗の 幼稚園、北海道の幼稚閣の子育て支援クラスの
指導教官 佐々木宏子
保護者674名に各園を通してアンケート用紙 を郵送で依頼した。 264名分のアンケ}ト用 紙を回収できた。(回収率:3 9. 1 6%) 調査期間 :2003 年 7 月 6 日 ~7 月 25 日
②事例研究(ピデオ分析)
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脇市(羽毎週・鳴門市(徳島県)に在住す る3歳未満の乳幼児がいる家庭の保護者と赤ち ゃんを対象とする。赤ちゃんに絵本を読み関か せている場面を 30家族撮影したうち、今回は 対象者の周回2明確に出た『松谷みよ子あか ちゃんの本いないいないばあ~ (文・松谷 みよ子商・瀬川康男)を読み聞かせた24家 族を研究対象とする。撮影期間 :2003年 3月19 日 ~7 月 9 日 3 結果と考察
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絵本を読み始めた時期と理由(アンケート調 査:)]アンケート調査によると、第一子は、 7か月
~1 歳。か月までの間に絵本を読み始めた保護 者が1番多かった。 (75名:41. 1 %)第二 子では、 1 か月 ~6 か月の間に絵本を読み始め た保護者が1番多かったo(50名:3 9.4%) 第二子の方が絵本を読み始める月齢が若干早ま った理由として、第一子と一緒に読み聞かせを することキ努一子の時より家に絵本が揃ってい ることが挙げられる。第三子も第一子、第二子 と同様に1歳0か月までに絵本を読み始めた保 護者が多かった。(第三子は人数カ勾Pないため1
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番と2番に差があるとは言えなかった。)199 3年以前に生まれた赤ちゃんに絵本を読み始め た時期について調べたところ、 10年間で絵本 を読みま台める時期が早まっていることが分かっ た。絵本を読み始めた時期の適切さについて意 見を開いたところ、ほとんどの保護者は読み始 めの時期は「ちょうどよしVと答え、赤ちゃん に早い時期から絵本を読み始めることに満足し ている。担当辰中から胎教として絵本を読み始め た保護者は、全員読み始めの時期は「ちょうど よしリと答えている。
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赤ちゃん絵本の読み開かせ時のエピソード 分析(アンケート調盈t))絵本を読み聞かせることで読み手と聞き手 は絵本の世界を共有でき、ごっこ遊びゃ食事の 際など、いろいろな場面で絵本の世界を利用し たコミュニケーションが可能となる白絵本を繰 り返し読んで、いると、文字が読めなくても絵本 の内容を覚えて語ってくれるというエピソード がたくさんあった。赤ちゃん絵本は、読み手と 赤ちゃんの間に、共に語り合うことができる人
と人との関係を育てることができると考えられ る。赤ちゃんが話せない時期に読んで、いた絵本 の内容が赤ちゃんが話せるようになってから現 れるとしづ事例もあった。赤ちゃんが言葉を話 せないから絵本を理解していないのではなく、
話せなくても絵本の世界は赤ちゃんの中に広が っていることが分かったo
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絵本の読み聞かせについての事候研究(ピデ オ分析))絵本を媒体として赤ちゃんとコミュニケー ションを取るのに良い赤ちゃんと読み手の位置 関係は、赤ちゃんから読み手の表情が見え、読 み手からも赤ちゃんの表情が見える位置関係、で ある。同じ絵本を読んで、も読み手によって、読
みの工夫をたくさλ校う人と淡々とテキストを 読む人がいる。赤ちゃんの表情を一度も確認せ ずに読んだ保護者はいなかったので、赤ちゃん の反応によって絵本の読み方は変化すると考え られる。赤ちゃんが言葉を話せるようになって くると読み手ゆ赤ちゃんに質問をし、製駒の名 前を言い、鳴き真似をする場面が多く見られ、
絵本を媒体とし、言葉がけが広がることが分か った。また、「ばあjのところで赤ちゃん同会本 ををづける様子や、読み手の顔を近づける場面 が多く見られた。その際に赤ちゃんの顔を覗き 込み反応を確認する読み手が多いことから絵本 を利用しながら「いないいないばあ」遊び を楽しんでいる様子が伺えた。月齢が大きくな ると読みの工夫が赤ちゃんの即志として現れや すいが、月齢が小さければ小さいほど読みの工 夫が赤ちゃんの反応に現れにくかった。月齢が 小さく絵本の読み聞かせに対する反応が小さい 赤ちゃんでも読み手は何度も赤ちゃんの顔を見 て反応を確認している様子がピヂオから伺えた。
赤ちゃん絵本の読み関かせは、テレゼやt:'~デ、オ
のような一方通行の情報ではなく、読み手が赤 ちゃんの反応を捉えながら行う絵本を媒体とし た相互作用であることが分かった。絵本は保護 者と赤ちゃんのコミュニケーションを取る助け
となる媒体であると考えられる。
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今後の課題1
アンケートによると、赤ちゃんが何度も同じ 絵本を持って来ることに割高を感じている保護 者と赤ちゃんが絵本に興味を持っていることに 喜びを感じている保護者がいた。今後、その違 いについても調査したしもまた、ピデオ分析か ら絵本の内容によって、保護者に共通の読みの 工対三現れる場面があった。今後、読みの工夫 についてもより深く研究したし、
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