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1 大学・学部等の理念・目的および学部等の使命・目的・教育目標

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Academic year: 2021

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1 大学・学部等の理念・目的および学部等の使命・目的・教育目標 1

【現状の説明】

本学は1920年に創立された聖路加国際病院付属高等看護婦学校を母体とし、キリスト教精神に基づ いて看護学教育を行っている単科大学である。創始者の米国宣教医R.B.トイスラーが、わが国の医 療の向上のためには看護婦のレベルの向上が必要であると判断し米国より看護教師アリス・C・セン トジョンを招聘し開設したのが、聖路加国際病院付属高等看護婦学校である。当時より入学資格を高 等女学校卒業生とし、3年間の教育課程を有する学校であった。さらに、1927年に、研究科を含めて 4年間の教育課程をもつ女子専門学校として文部省の認可を得、女子の最高学府における看護教育を わが国で最初に行ったのである。戦後GHQの指導により、東京看護教育模範学校の名称で教育が続け られ、1954年に3年制の短期大学、1964年に4年制大学となった。その後も専門職者としての教育水 準の向上を図り、1980年に大学院看護学研究科博士前期課程(修士課程)を開設し、1988年には看護 学においてはわが国初めての博士後期課程を設置した。

本学は創立から今日まで、キリスト教精神に基づき一貫した看護教育を行い、看護の指導者を育成 してきた。創立の理念と目的は、学則第1条「本学はキリスト教精神を基盤として、看護保健の職域 に従事する看護専門職の育成を目的とする。」に示されている。学部便覧には、「本学の理念」ならび に「学部卒業生の特性」を明示しており、本学が看護をどのようにとらえているか、どういう卒業生 を出したいかを明文化している。

現在学部で行われている教育課程は、1955年から実施しているものであり、この教育課程の評価に 関しては2000年度の評価システムとして完成し、学生・教員など多角的に評価するシステムが機能し ている。

以上のように、本学はキリスト教精神に教育の基盤を置き、看護教育・研究を通じて社会に貢献す るべく努力を重ねているが、この本学の理念・目的は、教育課程の中で具体化されているほか、大学 行事や学園ニュースを通じても繰り返し学生に示されている。また、建学の精神や教育の理念、カリ キュラムについては、大学案内、大学ホームページや学園ニュース等でも、教職員、在校生、受験生、

そして一般市民に向けて公開されている。

創立時より聖公会に属する学校組織であり、日本聖公会の聖路加国際病院礼拝堂に配属されている チャプレンが、本学の教育や、学生・教職員に対する相談・支援を行っている。また、米国聖公会よ り聖路加メディカルセンター(本学と聖路加国際病院)に対する支援が継続されており、寄付金や人 材交流が行われている。

なお、創設時には女子教育に意味を持たせていたが、2001年度に学則を変更し男子学生を受け入れ て学部教育を行っている。

単科大学の教育課程を補い、学生の選択肢を広げる意味で立教大学との単位互換制度を2001年度か ら開始し、学生の専門科目以外の選択の幅を広げた。また、2006年度には、共立薬科大学、北里大学 とも学術交流協定を結んで、ティーム医療を学ぶ学際的な環境を充実させてきている。

また国際交流協定の規約を2003年度に設け、WHOコラボレーティングセンターをはじめ、海外ト ップレベルの大学との教育・研究の学術交流提携を結ぶ準備ができ、米国・オレゴンヘルスサイエン

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ス大学看護学部、韓国・ヨンセイ大学看護学部、タイ・マヒドン大学看護学部、マヒドン大学医学部 看護学科ラマティボデイ看護学校、カナダ・マックマスター大学看護学部と国際交流協定を締結して いる。当校とこれらの大学間には学部・大学院教育、および教員の教育研究交流が行われている。

看護学部は1990年に、世界保健機関(以下WHOと略す)からプライマリーヘルスケア看護開発協 力センターの指定を受けている。2003年度から2005年度までは、センター長がWHOコラボレーティ ングセンターの西大西洋地区グローバルネットワーク理事として役職につきフィリピンのWHO担当 官とのネットワークをより強固なものとした。

2005年度卒業生をもって、学部卒業生は2,337名であり、看護師・保健師・助産師・養護教諭として の実践活動、看護系大学・短期大学・専門学校等における教育・研究活動、厚生労働省・都道府県等 の行政官として活動のほか、海外においても実践活動、教育・研究活動、支援活動に携わっている。

【点検・評価】

本学の理念・目的は創立者の強い意図により明確に示されており、現在も変わらず継承されている。

理念・目的は、学生便覧に記載され、授業はもとより大学行事など、折あるごとに学生、教職員に伝 えられていると判断している。特に2003年度半ばに急逝された故常葉惠子学長の訃報に際し行われた

「常葉惠子学長をしのぶ会」では、大学そのものが悲しみに包まれると同時に、故常葉学長が継承して ほしいと望んでいたことは何かを本学に集うすべての学生・教職員が深く考える機会となった。

理念・目的に合った看護学部教育が行われていることは、卒業後の活躍から見ても明らかである。

2001年度から受け入れている男子学生も2003年度には卒業生を送り出すことができ、本学での新し い男女共学での学びが順調に進んでいることがわかる。

他の総合大学との単位互換制度が学部教育で始まったことは、単科大学のデメリットを補う改善策 として評価できる。また、海外の大学との国際交流協定が広がり、学生のみならず教員の研究活動が 活発になり、国際的視野をもつ人材育成の機会が増えている。

【将来への改善・改革に向けた方策】

少子高齢化社会にあって、看護教育は高等教育へと変更され、大学はかつて10校程度しかなかった 時代から、現在は150校という急激な増加の時代となった。また、国立大学の独立行政法人化が開始さ れ、ますます看護教育は多様化して、志願者に選ばれる時代になってきている。経済状況が厳しい昨 今、家庭における教育の経済負担が社会で論議され、ますます私立大学の道は険しい状況にある。

2000年度点検の際に課題であった単科大学のデメリットを補うための方策は、他総合大学との単位 互換制度の開始や、海外の大学との国際交流協定の推進として現れ、学部学生の教育のみならず教員 の人材交流にも変化をもたらすと考える。

しかし、本学が私立大学としてのユニークな特徴を持ちながら、社会に求められる大学として選ば れていく道を探すことは引き続き課題として残されている。看護学の教育研究領域で、本学の特徴を どのように出していくかが継続した課題である。

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