校
番
107
学校名
校長氏名
全日制
本校
内部環境
(1) 常に個に応じた授業に取り組む。
(2) 児童生徒の主体性を育むとともに,表現活動を推進し成果を発信する。
中学部 自分の心身の健康や安全について考え,自分を豊かに表現できる生徒。お互いを大切にして,仲間づくりができる生徒。社会や周りのこ
とに関心を持ち,自分と社会とのかかわりについて考える生徒。
3 環境分析
強み(Strength)
強み(Strength)
強み(Strength)
強み(Strength)
①平成21年度から通学生受け入れ,H26年4月10
日現在,併設施設からの児童生徒40名,通学生21
名。
②通学生の受け入れに伴い,平成21年度看護師1
名。通学生に対する医療的ケアを導入。平成22年
度は看護師2名。通園生に対する医療的ケアを開
始。平成23年度は,看護師3名。園生に対する医
療的ケアを開始。平成26年度は,看護師3名配
置。
③平成24年度から医療的ケアに係る法改正により
教職員の認定特定行為業務従事者認定証の取得,
保護者の新しい医療的ケアの手続きを開始。
④通学生対象に,平成23年度スクールバス運行
(1コース)を2学期から開始。
⑤病院や施設が併設しており,日常的に児童生徒
に関して医師・看護師・OT・PT・STと協働
して支援に当たることができる。
平成26年度学校経営計画
肢体不自由特別支援学校として,保護者や隣接の施設・病院との緊密な連携のもと,児童生徒の可能性を最大限に伸ばし,主体的に生きる力を育てる。
広島県立西条特別支援学校
1 ミッション(地域社会における自校の使命)
平成26年度~平成28年度
笠野 保子
外部環境
(3) 特別支援教育のセンタ-的機能を果たし,信頼される。
(4) グローバル社会に対応できる幅広い視野やコミュニケーション能力を持ち,主体的に課題を解決していく児童生徒の育成を図る。
弱み(Weakness)
弱み(Weakness)弱み(Weakness)
弱み(Weakness)
①入院治療を目的とする児童生徒の短期の転出入
が多い。転入40名,転出35名前後あり,短期間で
教育内容の充実を図ることや児童生徒理解に課題
がある。
②学校全体の学級数も微増しており,普通教室が
1~2教室不足し,会議室や特別教室等を代用して
いる。
③児童生徒の障害の多様化。
④肢体不自由,病弱,知的障害,視覚障害,聴覚
障害等の本校の児童生徒に対応する最低限の専門
性である特別支援学校教諭免許状の保有率が85%
以下である。
⑤特別支援学校の児童生徒の実態を踏まえた生徒
指導規程を基にした生徒指導が不十分である。
⑥学校隣接施設や自宅からの通学,学校隣設施設
でのベッドサイドの教育,自宅での訪問教育な
ど,児童生徒の実態に合わせ,それぞれの学部に
教育課程が11個あり,教育課程管理面での教務事
務の増大。
⑦通園部の廃止や通学生の増加による学校給食の
食形態の多様化
⑧今後3~4年間,定年の教職員の大量退職。
⑨ICT機器に精通した教職員が少ない。
⑩非常時に,校舎2階からの避難経路が設置され
ていない。
○肢体不自由の単一障害教育や,肢体不自由と重
複した知的障害教育・視覚障害教育・聴覚障害教
育・病弱教育・自閉症教育・発達障害教育等の障
害に対応した多様な研修の充実を図る。
○学校情報をあらゆる機会を通じて発信するとと
もに,地域社会に貢献する機会とし,さらに開か
れた学校づくりを推進する。
○地域の特別支援学校として,重要な教育を担っ
てきた本校の歴史とこれまでのセンター的機能を
アピールする機会とする。
○生徒一人一人の障害の状況を踏まえ,整理改善
した教育課程の確実な実施により生徒の多様な進
路希望を実現できる体制を確立する。
○通学生については,保護者の協力を基に食形態
の把握と管理に配慮し,安全な摂食指導を「自立
活動」の授業として実施する。
○公開講座を推進することにより,外部講師だけ
でなく,本校内部講師による障害種別に対応した
多様な実践発表を行う。地域の特別支援教育のセ
ンター的機能を果たすと同時に本校内部講師の専
門性向上や本校教職員の知識技能の向上をめざ
す。
○児童生徒の美術活動や英語の授業,その他の授
業について,海外の姉妹校との交流を通して,グ
ローバル社会に対応できる幅広い視野やコミュニ
ケーション能力を持った児童生徒の育成に活用す
る。
○広島大学との連携により,距離が近いという好
条件を利用し,大学教員の指導と本校教職員の実
践をセットにした複数回の計画的な研修を行う。
機会(Opportunities)
機会(Opportunities)
機会(Opportunities)
機会(Opportunities)
①地域の小・中学校から特別支援教育に関する
講師派遣依頼を受けている。
②平成21年度から「こころのいずみ作品展」を
始め,児童生徒の美術活動の成果を地域に向け
紹介。H23年度は地元東広島市FMで生放送さ
れ児童生徒によるオープニングが取り上げられ
た。
③毎月,参観日には,保護者アンケートを実施
し,学校改善に反映している。
④H25年度は公開連続講座を2日間実施し,延べ
92名の外部参加。
⑤教育課程検討会議を立ち上げ,重複障害学級
に対する類型導入の検討を開始,合わせて自立
活動の学習内容の改善や教育課程の名称を整
理,H24年度から実施。
⑥近隣に広島大学や県立教育センターがあり,
専門家からの助言が得やすく,タイムリーな研
修も可能である。
⑦東広島市には,福祉,教育,行政等による自
立支援協議会が設置されており,本校も参加し
ている。
2 ビジョン(使命の追求を通じて実現しようとする自校の将来像)
○来たるべき未経験の教職員の増加に備え,OJ
T等の充実による教職員の資質・能力の向上を図
る。組織的・効率的な校務運営のために業務遂行
のためのノウハウを組織的に蓄積・保管する。
○保護者や隣接施設との連携を密に行い,本校小
学部 学校生活のきまり,中学部・高等部 本校
生徒規程を共有することで,社会人として必要な
基盤を有する児童生徒を育てる。
○緊急時に冷静かつ的確な対応がとれる教育を充
実させていく。
○多様な進路に対応した進路指導を充実させる。
○グローバル化が進展する中,地球規模で取り組
むべき問題を解決するためにESD(持続可能な開
発のための教育を推進する)の推進拠点として位
置づけられているユネスコスクールへの加盟をし
ていく。また,海外姉妹校交流交流の取り組みと
の相乗効果も視野に入れる。
自分の心身の健康状態を把握し,健康の保持ができる生徒。自分を豊かに表現でき,お互いを認め合い,仲間づくりができる生徒。自分
の生き方について考え,主体的に進路を切り開いていこうとする生徒。
【育てたい児童生徒像】
脅威(Threats)
脅威(Threats)
脅威(Threats)
脅威(Threats)
○進路先が少ない。
○公共交通機関の利用が難しい。
○どこからでも敷地,校内へ入れる等,セキュ
リティの不足。
自分の健康に関心を持ち,自分を豊かに表現できる児童。自分も人も大切にする児童。様々なことに興味・関心を持ち,進んで学ぶ児童。
高等部
小学部
1
実績値
平成25年度 平成26年度 平成28年度
自立活動に関するアセ
スメントを活用し,目
標設定や評価について
理解を深める。
― B A 自立活動部
児童生徒が児童生徒会
の役割を理解し,一人
一人が役割を果たし,
主体的な活動ができ
た。
― B A 生徒指導部
組織的に他の分掌と連
携して,肢体不自由教
育及び地域のニーズに
対応した2日間(5講
座以上)の公開連続講
座を開催した。
― B A 地域支援部
児童生徒に適した情報
の提供や,分かりやす
い教材を用いた支援が
できた。
― B A 交流推進委員会
平和教育全体計画を作
成して系統的な指導を
行う。 ― C A 教育研究部
担当部等
自立活動部
生徒指導部
地域支援部
海外交流推進委員会
教育研究部
評定
A
B
C
D
A
B
C
D
A
B
C
D
A
B
C
D
A
B
C
D
ユネスコスクール加盟申請を行いながら,世界的な
課題である平和について取り組み,平和実現の担い
手となる。
児童生徒が主体的な活動を行い,発表を6回行うとともに,平和教育全体計画を作成する。
児童生徒が主体的な活動を行い,発表を5回行う。
児童生徒が主体的な活動を行い,発表を4回行う。
児童生徒が主体的な活動を行い,発表が4回未満であった。
ユネスコスクール加盟申
請を行いながら,世界的
な課題である平和につい
て取り組み,平和実現の
担い手となる。
B
ユネスコスクール加盟申
請を行いながら,世界的
な課題である平和につい
て取り組み,平和実現の
担い手となる。
目標値
達成目標
海外の姉妹校との交流等を通して,国際社会への幅
広い興味と発信力を培う。
スウェーデンの児童生徒作品と合わせて自校の児童生徒作品を3回以上紹介した。
スウェーデンの児童生徒作品と合わせて自校の児童生徒作品を2回紹介した。
スウェーデンの児童生徒作品と合わせて自校の児童生徒作品を1回紹介した。
スウェーデンの児童生徒作品と合わせて自校の児童生徒作品を紹介できなかった。
3 特別支援教育のセンタ-的機能の発揮・信頼される学校づくり
特別支援教育のセンター
的機能を充実させる。
4 グローバルな視野と感覚をもつ児童生徒の育成
特別支援教育のセンター的機能を充実させる。
児童生徒の実態や課題に応じてチェックリ
スト等を活用し,目標設定や評価のあり方
について研修を深めることを通して自立活
動の指導の充実を図る。
公開連続講座(内部講師有り)の参加者が合計で90人以上あり,その60%以上から好評を得た。
公開連続講座(内部講師有り)の参加者が合計で70人以上あり,好評は60%未満であった。
公開連続講座(内部講師有り)の参加者も合計で50人未満であり,好評も60%未満であった。
参加者のニーズにこたえる公開連続講座を
毎年開催する。
組織的に他の分掌と連携して,外部講師だけに頼らず肢体不自由教
育を中心にした内部講師を配置して地域のニーズに対応した2日間
(5講座)の公開連続講座を開催する。
公開連続講座(内部講師有り)の参加者が合計で110人以上あり,その80%以上から好評を得た。
発達段階に応じた平和教育を行い,系統性について検討し,課題を
明確にし,改善を図る。 発達段階に応じた系統性のある主体的な活動を行い,発表する。
肢体不自由教育への理解を深め,教職員の専門性の
向上を図る。
実態把握のチェックリスト等を使った指導の改善や児童生徒の変容について,実践報告会で報告した。
実態把握のチェックリスト等を使った実践事例を自立活動部員が実践報告会で報告した。
評価基準
評 価 基 準
達 成 目 標
特別支援教育のセンター
的機能を充実させる。
平成27年度
4 目標の設定
担当部等
評価指標
学校経営目標
2 児童生徒の主体性の育成,表現活動の推進と成果の発信
中期行動計画
学校経営目標
1 個に応じた授業作り・教職員の専門性の向上
A
A
A
肢体不自由教育への理解
を深め,教職員の専門性
の向上を図る。
校内で実践報告自立活動に関するチェックリスト等を使った実践事
例をもとに実践報告会を行う。
達成目標
5 行動計画
1 個に応じた授業作り・教職員の専門性の向上
本年度行動計画
海外の姉妹校との交流等
を通して,国際社会への
幅広い興味と発信力を培
う。
A
4 グローバル社会に対応した視野をもち幅広い交流をめざす児童生徒の育成
海外の姉妹校との交流等
を通して,国際社会への
幅広い興味と発信力を培
う。
海外姉妹校との交流締結3年目として,国際社会への関心が高まる
よう働きかけるとともに,児童生徒の生活文化や表現活動が豊かに
なるように取り組む。
実態把握や目標設定についての研修会や実践報告会を複数回実施した。
児童生徒に適した教材教具を用いた活動を
工夫し,異文化交流を図る機会を設ける。
児童生徒が,児童生徒会
活動を通して,話し合い
を基に物事を決める大切
さや,役割分担を果たす
ことの重要性を理解す
る。
主体的な児童生徒会行事の実施をめざし,成功体験が得られるよう
働きかけるとともに,児童生徒への支援について課題を明確にし
て,生徒指導の改善につなげる。
3 特別支援教育のセンター的機能の発揮・信頼される学校づくり
児童生徒が,児童生徒会
活動を通して,話し合い
を基に物事を決める大切
さや,役割分担を果たす
ことの重要性を理解す
る。
肢体不自由教育への理解
を深め,教職員の専門性
の向上を図る。
2 児童生徒の主体性の育成,表現活動の推進と成果の発信
児童生徒が,児童生徒会活動を通して,話し合いを
基に物事を決める大切さや,役割分担を果たすこと
の重要性を理解する。
行事実施後アンケート等で活動を振り返り,児童生徒の85~95%が達成感を持つことができた。
行事実施後アンケート等で活動を振り返り,児童生徒の75~85%が達成感を持つことができた。
行事実施後アンケート等で活動を振り返り,児童生徒の65~75%が達成感を持つことができた。
行事実施後アンケート等で活動を振り返ったが,達成感を持つことができた児童生徒が65%未満であった。
児童生徒が望ましい人間関係を形成し,お
互いを認め合いながら,共に問題解決をし
ていける集団づくりを行う。
実態把握や目標設定についての研修会を一回実施した。
2
3
平成
平成
平成
平成26
26
26年度
26
年度
年度
年度自己
自己
自己評価シート
自己
評価シート(年度末
評価シート
評価シート
(年度末
(年度末
(年度末評価
評価
評価
評価)
)
)
)
校番 107 学校名 西条特別支援学校 校長氏名 笠野保子 全日制 本校
学校経営目標
達成目標 評価指標 前年度 本年度 評価 理 由 担当
部等
実績値 目標値 実績値
1 個に応じた授業作り・教職員の専門性の向上
肢体不自由教育への理解を深
め,教職員の専門性の向上を図
る。
自立活動に関する
チェックリスト等
を使った実践事例
をもとに実践報告
会を行う。
―
B
B
B
B
B
B
自立活動に関する実践
報告会を3月に実施す
る。自立活動部員が実践
事例の報告を行う。
自 立
活 動
部
【評価結果の分析】
校内実践報告会を3月に実施し,自立活動部員が担任する児童生徒の実践事例を報告する。実践にあたり,学習到達度チェックリ
ストや福山特別支援学校のコミュニケーションに関するアセスメントチェックリスト,長崎県立長崎特別支援学校自立活動チェック
リストのうちいずれかを実態把握のツールとして使用した。実践報告会で報告する事例では,ツールを用いて実態把握を行うことは
共通して実施できた。しかし,それを目標や指導内容に反映させる際の仕組みづくりや研修内容等において課題が残った。
【今後の改善方策】
「肢体不自由教育の専門性」の1つとして,まずは肢体不自由のある児童生徒の実態把握を多角的な視点から行えることが重要で
ある。来年度も,本校が作成しているアセスメントシートやその他の既成のチェックリスト等を活用して,児童生徒の実態把握を多
角的かつ共通の視点を持って行えるように取り組んでいく。その上で,実態把握の内容を指導目標や指導内容に反映させていくため
の仕組みづくりを行っていく。具体的には,実態把握の内容をもとにして児童生徒の中心的な課題を設定していくための課題関連図
等の様式作成を行い,個別の指導計画との関連を図る。
達成目標 評価指標 前年度 本年度 評価 理 由 担当
部等
実績値 目標値 実績値
2 児童生徒の主体性の育成,表現活動の推進と成果の発信
児童生徒が,児童生徒会活動を
通して,話し合いを基に物事を
決める大切さや,役割分担を果
たすことの重要性を理解する。
児童生徒が児童生
徒会の役割を理解
し,一人一人が役
割を果たし,主体
的 な 活 動 が で き
た。
―
B
A
A
A
A
A
文化祭で自分の役割を果
たすことができたと 94%
の児童生徒が回答した。
また,文化祭をやってよ
かったと 89%の児童生徒
が回答し,達成感をもつ
ことができた。
生 徒
指 導
部
【評価結果の分析】
11月に行った文化祭の後の児童生徒による回答もしくは教員による行動観察法のアンケート結果から,94%の児童生徒が自分
の役割を果たすことができたことがわかった。児童生徒会が中心となり,役割分担を行い,それぞれの役割を明確にすることができ
た。
同様に,11月に行った文化祭の後の児童生徒による回答もしくは教員による行動観察法のアンケート結果から,89%の児童生
徒が達成感をもつことができたことがわかった。7月に行ったピースキャンドルの行事後は75%の児童生徒が達成感をもつことが
できていたと回答していたので,大幅な改善となった。これは,教員による適切な支援や事前事後学習の工夫の結果,児童生徒が見
通しをもって主体的に取り組んだためと考えられる。
【今後の改善方策】
次年度も,児童生徒が役割を果たすことができる場を作る。そして主体的に活動できるように,個に応じた支援をきめこまやかに
行う。
様式 5
4
達成目標 評価指標 前年度 本年度 評価 理 由 担当
部等
実績値 目標値 実績値
3 特別支援教育のセンタ-的機能の発揮・信頼される学校づくり
特別支援教育のセンター的機能
を充実させる。 組織的に他の分掌と連携して,肢体
不自由教育及び地
域のニーズに対応
した2日間(5講
座以上)の公開連
続講座を開催し
た。
―
B
A
A
A
A
A
内部講師3人,外部講師
2人を配置して,肢体不
自由教育及び地域のニー
ズに対応した2日間(5
講座)の公開連続講座を
開催した。参加合計人数
は,目標 A の110人を超
え,アンケート結果の分
析の結果も好評だった。
地 域
支 援
部
【評価結果の分析】
・講師と日時が決まった後は,スケジュール通りに案内や準備ができ,8月上旬に,二日間連続で開催することができた。
・夏季公開連続講座二日間ののべ参加人数は,外部から39人,本校教職員80人であった。
・夏季公開連続講座において外部からの参加者があり,本校の教職員も参加し,研修を積んだ。
・夏季公開連続講座についてのアンケートには,「分かりやすく,指導のヒントをたくさんもらうことができた」「わかったつもりで,
ぜんぜんわかってなかったなと実感した」「知らないことが多く,とても参考になった」等の好評価が多かった。
【今後の改善方策】
・講師の希望や講座の内容について早めに検討し,関連の分掌と連携をとる。
・案内状の送付は,可能であればメール送信を検討する。
・過去の参加人数の記録が残っていなかったので,今後は改善の取組の参考資料の一つとして記録を残すようにする。
達成目標 評価指標 前年度 本年度 評価 理 由 担当
部等
実績値 目標値 実績値
4 グローバルな視野と感覚をもつ児童生徒の育成
海外の姉妹校との交流等を通し
て,国際社会への幅広い興味と
発信力を培う。
海外姉妹校との交
流締結後 3 年目と
して,国際社会へ
の関心が高まるよ
う働きかけるとと
もに,児童生徒の
生活文化や表現活
動が豊かになるよ
う取り組む。
―
B
A
A
A
A
A
スウェーデンの姉妹校
(タルバッカ特別支援学
校)に児童生徒の自己紹
介カードや,作品,学習
活動の記録DVDなどを
送り,文化交流を実施し
た。スウェーデンについ
て調べて学習した内容を
全校集会で発表したこと
により,他国への関心が
より高まった。
海 外
交 流
推 進
委 員
会
ユネスコスクール加盟申請を行
ないながら,世界的な課題であ
る平和について取り組み,平和
実現の担い手になる。 平和教育全体計画
を作成して系統的
な指導を行なう
―
C
B
B
B
B
B
平和教育全体計画は作成
中である。したがって今
年度は,系統的な取り組
みにはなっていないが,
平和集会で主体的に平和
アピールをしたり平和に
関する作品を発表したり
した。
教 育
研 究
部
【評価結果の分析】
・海外交流委員会を定期的に実施し,2月までに20回会議を行った。
・児童生徒の実態に応じて,学期末ごとに各学部で自己紹介カードや贈り物などを作成し,タルバッカ特別支援学校に送ることが
できた。
・タルバッカ特別支援学校を訪問・帰国後,現地での授業風景や活動写真を正面玄関に掲示したり,教材として児童生徒に見せたり
することで,普段の授業や学習活動に活かすことができた。現地で撮影された写真は,本などの資料よりもスウェーデンと日本の文
5
化の違いを分かりやすく感じることができた。
・保護者や地域への発信は,「学校だより」やホームページにタルバッカ特別支援学校への訪問交流の取組や,活動についての報告記
事を記載し,理解を図った。
・同じ教科の教員同士によるメール交換が行われるようになり,児童生徒の障害特性に応じた授業での取組や工夫を紹介しあうこと
ができた。
・平和集会や平和学習では,各学部・学年の児童生徒が主体となって学習したことを発表した。平和に関する作品発表を6回以上行
なった。評価基準の回数は満たしているが,平和教育全体計画は,未完成であり,発達段階に応じた教科指導における具体的な指導
内容を検討しているところである。したがって,発達段階に応じた系統的な学習内容の指導を行なうことができていない。
【今後の改善方策】
・スウェーデンに関わる学習資料を収集し,興味・関心を高める掲示コーナーとなるよう工夫する。
・web ページやスカイプなどの活用により,効果的な視聴覚教材を取り入れ,タイムラグを超えて交流できるよう工夫に努める。
・姉妹校交流の期間延長に合わせて,タルバッカ特別支援学校と本校共通のブログを始めて交流の様子を載せることも検討中である。
・メールによる交流は分かりにくい面があり,個人やクラスでのつながりから,学校同士のつながりが見える形に変えていく。
・海外交流を通して,身近な日本の文化や芸術にも興味や関心を深められるよう取り組む(具体的には,書道,将棋,和太鼓などを体
験したり,日本の文化や四季を描いた切り絵や版画などを鑑賞したり,和紙を造形したりすることが考えられる)。
・平和教育全体計画を作成中であるが,今年度末には完成させていく。
・ユネスコスクールに申請し,秋(平成 26 年9月 25 日)に認定された。来年度に向け,わが校の発達段階に応じた系統的な平和教育
の取組を平和教育全体計画に沿って充実させる。
6
平成
平成
平成
平成26
26
26
26年度
年度
年度
年度自己評価シート(年度末評価まとめ)
自己評価シート(年度末評価まとめ)
自己評価シート(年度末評価まとめ)
自己評価シート(年度末評価まとめ)
校番 107 学校名 西条特別支援学校 校長氏名 笠野 保子 全日制 本校
1 評価結果の分析
(1) 個に応じた授業作り・教職員の専門性の向上
校内実践報告会を3月に実施し,自立活動部員が担任する児童生徒の実践事例を報告する。実践にあたり,学習到
達度チェックリストや福山特別支援学校のコミュニケーションに関するアセスメントチェックリスト,長崎県立長崎
特別支援学校自立活動チェックリストのうちいずれかを実態把握のツールとして使用した。実践報告会で報告する事
例では,ツールを用いて実態把握を行うことは共通して実施できた。しかし,それを目標や指導内容に反映させる際
の仕組みづくりや研修内容等において課題が残った。
(2) 児童生徒の主体性の育成,表現活動の推進と成果の発信
11月に行った文化祭の後の児童生徒による回答もしくは教員による行動観察法のアンケート結果から,94%の
児童生徒が自分の役割を果たすことができたことがわかった。児童生徒会が中心となり,役割分担を行い,それぞれ
の役割を明確にすることができた。
同様に,11月に行った文化祭の後の児童生徒による回答もしくは教員による行動観察法のアンケート結果から,
89%の児童生徒が達成感をもつことができたことがわかった。7月に行ったピースキャンドルの行事後は75%の
児童生徒が達成感をもつことができていたと回答していたので,大幅な改善となった。これは,教員による適切な支
援や事前事後学習の工夫の結果,児童生徒が見通しをもって主体的に取り組んだためと考えられる。
(3) 特別支援教育のセンタ-的機能の発揮・信頼される学校づくり
・講師と日時が決まった後は,スケジュール通りに案内や準備ができ,8月上旬に,二日間連続で開催することができ
た。
・夏季公開連続講座二日間ののべ参加人数は,外部から39人,本校教職員80人であった。
・夏季公開連続講座において外部からの参加者があり,本校の教職員も参加し,研修を積んだ。
・夏季公開連続講座についてのアンケートには,「分かりやすく,指導のヒントをたくさんもらうことができた」「わ
かったつもりで,ぜんぜんわかってなかったなと実感した」「知らないことが多く,とても参考になった」等の好評価が
多かった。
(4) グローバルな視野と感覚をもつ児童生徒の育成
・海外交流委員会を定期的に実施し,2月までに20回会議を行った。
・児童生徒の実態に応じて,学期末ごとに各学部で自己紹介カードや贈り物などを作成し,タルバッカ特別支援学
校に送ることができた。
・タルバッカ特別支援学校を訪問・帰国後,現地での授業風景や活動写真を正面玄関に掲示したり,教材として児童
生徒に見せたりすることで,普段の授業や学習活動に活かすことができた。現地で撮影された写真は,本などの資料
よりもスウェーデンと日本の文化の違いを分かりやすく感じることができた。
・保護者や地域への発信は,「学校だより」やホームページにタルバッカ特別支援学校への訪問交流の取組や,活動に
ついての報告記事を記載し,理解を図った。
・同じ教科の教員同士によるメール交換が行われるようになり,児童生徒の障害特性に応じた授業での取組や工夫を
紹介しあうことができた。
・平和集会や平和学習では,各学部・学年の児童生徒が主体となって学習したことを発表した。平和に関する作品発
表を6回以上行なった。評価基準の回数は満たしているが,平和教育全体計画は,未完成であり,発達段階に応じた
教科指導における具体的な指導内容を検討しているところである。したがって,発達段階に応じた系統的な学習内容
の指導を行なうことができていない。
様式 6
7
2 今後の改善方策
(1) 個に応じた授業作り・教職員の専門性の向上
「肢体不自由教育の専門性」の1つとして,まずは肢体不自由のある児童生徒の実態把握を多角的な視点から行え
ることが重要である。来年度も,本校が作成しているアセスメントシートやその他の既成のチェックリスト等を活用
して,児童生徒の実態把握を多角的かつ共通の視点を持って行えるように取り組んでいく。その上で,実態把握の内
容を指導目標や指導内容に反映させていくための仕組みづくりを行っていく。具体的には,実態把握の内容をもとに
して児童生徒の中心的な課題を設定していくための課題関連図等の様式作成を行い,個別の指導計画との関連を図る。
(2) 児童生徒の主体性の育成,表現活動の推進と成果の発信
次年度も,児童生徒が役割を果たすことができる場を作る。そして主体的に活動できるように,個に応じた支援を
きめこまやかに行う。
(3) 特別支援教育のセンタ-的機能の発揮・信頼される学校づくり
・講師の希望や講座の内容について早めに検討し,関連の分掌と連携をとる。
・案内状の送付は,可能であればメール送信を検討する。
・過去の参加人数の記録が残っていなかったので,今後は改善の取組の参考資料の一つとして記録を残すようにする。
(4) グローバルな視野と感覚をもつ児童生徒の育成
・スウェーデンに関わる学習資料を収集し,興味・関心を高める掲示コーナーとなるよう工夫する。
・web ページやスカイプなどの活用により,効果的な視聴覚教材を取り入れ,タイムラグを超えて交流できるよう工
夫に努める。
・姉妹校交流の期間延長に合わせて,タルバッカ特別支援学校と本校共通のブログを始めて交流の様子を載せること
も検討中である。
・メールによる交流は分かりにくい面があり,個人やクラスでのつながりから,学校同士のつながりが見える形に変
えていく。
・海外交流を通して,身近な日本の文化や芸術にも興味や関心を深められるよう取り組む(具体的には,書道,将棋,
和太鼓などを体験したり,日本の文化や四季を描いた切り絵や版画などを鑑賞したり,和紙を造形したりすることが
考えられる)。
・平和教育全体計画を作成中であるが,今年度末には完成させていく。
・ユネスコスクールに申請し,秋(平成 26 年9月 25 日)に認定された。来年度に向け,わが校の発達段階に応じた
系統的な平和教育の取組を平和教育全体計画に沿って充実させる。
3 学校関係者評価結果を踏まえた今後の改善方策(学校関係者評価実施後に記入する。)
・特別支援教育のセンタ-的機能の発揮・信頼される学校づくりについて,達成目標の評価指標が夏季の公開講座に
のみになっている。年間をとおして実践できるものに評価指標を見直していく必要がある。
・肢体不自由教育への理解を深め,教職員の専門の向上を図ることについて,自立活動アセスメントシートをどう活
かしていくか,どう児童生徒の変容につなげていくかが大切である。学校全体で使う目的や意味を職員で共有できる
ことが重要である。
・児童生徒一人一人の課題をつかみ,どう教育していくか。教員のモチベーションを高めるにはどうしていくか。教
師として児童生徒にどう関わっていくかが大切。西条特別支援学校としての特徴のある取組をお願いしたい。
・教員のモチベーションについて,一般的に専門性が高くなればモチベーションが高くなるが,いろいろな因子があ
り単純ではない。仕事がうまくやれている,人間関係がうまくいっている,自分をアピールできている,評価されて
いる等,他との関係における教師自身の適職感が重要である。モチベーションを上げるためには,教師が児童生徒に
応じたものを工夫し,思う存分授業づくりを行っていくことが必要。その際に,不安に対する相談相手がいること,
アドバイスを適切に行う人がいることが重要である。
8
平成
平成
平成
平成26
26年度学校関係者評価シート
26
26
年度学校関係者評価シート
年度学校関係者評価シート
年度学校関係者評価シート(年度末評価)
(年度末評価)
(年度末評価)
(年度末評価)
平成27年3月31日
校番 107 学校名 西条特別支援学校 校長氏名 笠野 保子 全日制 本校
評価項目 評価 理 由 ・ 意 見
目標,指標,計画
等の設定の適切さ
A
A
A
A
・目標,指標,計画等はよく検討され,適切である。特に,自立活動の充実を目指した設定は評価できる。
・概ね良好である。
・報告会のねらい,事例の報告の構成とポイントを明確にもって実施されることを期待する。
目標の達成状況の
評価の適切さ
A
A
A
A
・目標の進捗状況は概ね計画通りであるが,足りない部分は,率直に評価をされている。
・概ね良好である。
・評価基準をもとに,適切に評価されている。
目標達成に向けた
取組みの適切さ
B
B
B
B
・教育目標等を全教職員が共通理解することは大変難しいところであるが,管理職を中心に努力されている様
子が理解できる。しかし,教職員の一部に意欲の不足を感じる
・概ね良好である。
・個に応じた授業作り,教職員の専門性の向上にあたっては毎年改善方策を示しているがあまり反映されてい
ない。
評価結果の分析の
適切さ
A
A
A
A
・実態把握は,チェックリスト等を活用して個別の指導計画の検討及び見直しをする等の実践研究を行い,評
価結果の分析はより一層適切になった。
・概ね良好である。
・実績に基づいて分析されている。
今後の改善方策の
適切さ
B
B
B
B
・学校関係者評価委員会に小中学校長の参加が定着し,本校の状況を地域の学校により一層理解していただ
ける機会がもてるようになってきた。今後も,肢体不自由教育について,地域への発信がより一層できるような
充実を期待する。
・概ね良好である。
・次年度の目標(センター的機能の発揮)が具体的になることを期待する。
・改善するべき点は本気で変えていく取組をしないと変わらない。毎年改善方策を掲げているだけのような気
がする。
総合評価
A
A
A
A
・各クラスの授業風景,校内の雰囲気も落ち着きが出てきて余裕を感じ,年々進化してきている。また,ユネス
コスクールへの加盟が承認されたことを評価する。
・アセスメントシートの作成,海外姉妹校との交流の推進,平和教育全体計画の作成など,常に新たなことに
挑戦されていることに感心します。今後も学校が一丸となって新たなことに挑戦されることを期待している。
実態把握は基本であって,その基本に立って「何のためにどんな支援をするのか」について実践報告をし合
い,お互いに切磋琢磨されるよう期待している。
・専門性向上で教職員のモチベーションアップを期待する。
・児童生徒にとっては1日1日がすべてである。来年度からというのではなく,管理職がまずその重大性を理解
し,対応できることは柔軟に即対応していただきたい。
様式 8