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ETF 最新事情
アメリカETF 市場の歴史 アメリカで生まれた初めてのETF は、SPDR トラスト シリーズ1(SPY)です。ステ ート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが開発したこのファンドは、S&P500 に 連動するもので、1993 年 1 月 29 日、アメリカン証券取引所に上場されました(注)。SPY の上場後、1994 年には SPDR 中型株トラスト シリーズ1(MDY)、1996 年にはバークレ ーズ・グローバル・インベスターズが運用するMSCI 日本など MSCI の各国インデックス に連動するETF15 銘柄を初め 17 銘柄が登場しました。 2000 年代に入ると ETF の上場数は爆発的に増加し、2008 年末には 728 に達しました。 また、2003 年から 2007 年までの株価の上昇もあって、時価総額も順調に拡大しました。 2008 年は、株価下落により時価総額は減少しましたが、S&P500 が 38.5%下落したのに対 して、ETF の時価総額の減少は 12.7%に留まっています。これは、新規設定額が 1 兆 3,180 億ドルと解約額の1 兆 1,408 億ドルを 1,772 億ドル上回っていたことが主な原因であり、 金融危機の中ETF が人気を集めていたことがわかります。 今年に入って純資産額の小さいETF の上場を廃止する動きが目立っており、5 月末現在 のETF 上場数は前年末と比べて減少しています。 [図表 4-1]アメリカにおけるETF の上場数と時価総額(出所)Investment Company Institute
(注)アメリカン証券取引所は2008 年 10 月、ニューヨーク証券取引所ユーロネクストが買収 し、SPY は現在ではニューヨーク証券取引所アーカ(NYSE Arca)に上場されています。
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ETF 市場の日米比較 ここで、アメリカと日本のETF 市場を比較してみます。[図表 4-2]に示すように、アメ リカのETF 市場は時価総額で日本の 22 倍、売買代金では 400 倍を超える規模であること がわかります。アメリカで売買代金の最も大きいETF は、最も歴史の長い SPDR トラスト シリーズ1ですが、この1つのETF だけで1日に2、3兆円の取引が行われています。2009 年5 月のデータで比較すると、SPDR トラスト シリーズ1(SPY)の 235.4 億ドル(約 2.269 兆円)(注)に対して、東京証券取引所第1部全体の1日平均売買代金は1.658 兆円。SPDR 1銘柄だけで東証1部全体の売買代金をはるかに上回っているということです。 [図表 4-2]ETF 市場の日米比較 [図表 4-3]はアメリカ、[図表 4-4]は日本で上場されている主なETF を一覧したもの です。アメリカは時価総額上位25 銘柄、日本は時価総額上位 10 銘柄を示しています。ア メリカで最大の銘柄は、最も歴史のあるSPDR トラスト シリーズ1(SPY)で、時価総額 637 億ドル(約 6 兆 1,430 億円、円/ドル換算レート=96.38 円/ドル)。2 位以下を大き く引き離しています。全体でも規模の大きいETF が多く、100 億ドル以上が 9 銘柄、50 億 ドル以上が22 銘柄に及んでいます。 (注)時価総額:2009年6月末。海外ETFは含まない。1日あたり平均売買代金:2009年6月。 換算為替レート:$1=¥96.381日あたり平均売買代金
時価総額
57.1兆円 2.57兆円 6.6兆円 160億円初心者でもよくわかる
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日本で時価総額が最大のTOPIX 連動型上場投資信託(1306)は 6,769 億円で、アメリカ の順位表に入れると第18 位になります。個別の ETF をみても、日本市場がアメリカと比 べて桁違いに小さいことがわかると思います。 しかし、日経225 と TOPIX に連動する ETF を合わせると、その時価総額は 2.3 兆円に 上ります。一方、S&P500 や NY ダウに連動する ETF(SPY、IVV、DIA)の合計は 890 億ドル(約8.6 兆円)です。日米の経済規模や市場規模を考えて比較すると、代表的株価指 数に連動するものに関しては、日本のETF 市場がアメリカに比べて格段に小さいというわ けではありません。 投資家からみたアメリカのETF 市場の特徴は、品揃えが豊富なことです。[図表 4-3]を みるだけでも、株式だけではなく、債券に連動するものが5 銘柄あり、金連動型の ETF は 第2 位に入っています。株式も国内(アメリカ)の代表的指数に連動する ETF だけではあ りません。外国株式連動型は、アメリカ、カナダを除く先進国市場(EFA)、新興国市場(EEM、 VWO)、中国(FXI)、ブラジル(EWZ)、日本(EWJ)に連動するものが上位 25 銘柄に入 っています。また、国内株式連動型についても、セクター(XLF)や中型株(MDY、IJH)、 小型株(IWM)、スタイル(IWF、IWD、IVW)に特化したものがあるなど、品揃えが豊 富です。さらに、大型株、中型株、小型株のすべてをあわせた株価指数に連動するバンガ ードトータル米国株ETF も第 9 位に入っています。 最近は日本でも、商品や債券に連動するETF、外国株式に連動する ETF、セクター別の ETF など品揃えが進みつつありますが、その規模や市場流動性を考えると、アメリカの ETF 市場は日本と比べてはるかに幅が広く奥が深いといえるでしょう。日本で日経 225 と TOPIX に連動する ETF の割合は時価総額で 89.2%(2009 年 6 月末)、売買代金で 87.9% (2009 年 6 月)ですが、アメリカで S&P500 とダウに連動する ETF(SPY、IVV、DIA の合計)の割合は時価総額(同)で15.0%、売買代金(同)で 34.0%です。初心者でもよくわかる
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[図表 4-3-1]アメリカの主なETF(1)(2009 年 6 月末現在の時価総額上位 25 銘柄) ティッカー 名称 時価総額 (百万㌦) 対象指数 SPY SPDR トラスト シリーズ 1 63,739 S&P500 指数 GLD SPDR ゴールド・シェア 33,445 金の現物EFA i シェアーズ MSCI EAFE 指数ファンド 29,300 MSCI EAFE 指数
EEM i シェアーズ MSCI 新興市場指数ファンド 28,470 MSCI 新興市場指数
IVV i シェアーズ S&P500 指数ファンド 18,373 S&P 500 指数 TIP i シェアーズ バークレイズ 物価連動米国国債指数ファンド 14,199 バークレイズ・キャピタル 物価連動米国国債指数 QQQQ パワーシェアーズ ナスダック 100 ファンド 14,043 ナスダック 100 指数 LQD i シェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格高 流動性社債指数ファンド 12,254 iBoxx 米ドル建て投資適格 高流動性社債指数 VTI バンガードトータル米国株 ETF 10,268 MSCI 米国ブロード
マーケット指数 FXI i シェアーズ FTSE/ 新華チャイナ 25 指数ファンド 9,928 FTSE/新華チャイナ 25 指数 AGG i シェアーズ バークレイズ 米国債券総合指数ファンド 9,806 バークレイズ・キャピタル 米国債券総合指数 IWF i シェアーズ ラッセル 1000 グロース指数ファンド 9,476 ラッセル 1000 グロース指数 VWO バンガード新興市場 ETF 9,395 MSCI 新興市場指数