Renesas Synergy™プラットフォーム
Synergy Software Package
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本資料は英語版を翻訳した参考資料です。内容に相違がある場合には英語版を優先します。資料に よっては英語版のバージョンが更新され、内容が変わっている場合があります。日本語版は参考用 としてご使用のうえ、最新および正式な内容については英語版のドキュメントをご参照ください。SSP v1.4.0
リリースノート
(参考資料)
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資料番号 R11UT0031EU0103、リビジョン Rev.1.03、発行日 2018 年 5 月 1 日の翻訳版です。ご注意書き
1. 本資料に記載された回路、ソフトウェアおよびこれらに関連する情報は、半導体製品の動作例、応用例を 説明するものです。お客様の機器・システムの設計において、回路、ソフトウェアおよびこれらに関連す る情報を使用する場合には、お客様の責任において行ってください。これらの使用に起因して生じた損害 (お客様または第三者いずれに生じた損害も含みます。以下同じです。)に関し、当社は、一切その責任 を負いません。 2. 当社製品、本資料に記載された製品デ-タ、図、表、プログラム、アルゴリズム、応用回路例等の情報の 使用に起因して発生した第三者の特許権、著作権その他の知的財産権に対する侵害またはこれらに関する 紛争について、当社は、何らの保証を行うものではなく、また責任を負うものではありません。 3. 当社は、本資料に基づき当社または第三者の特許権、著作権その他の知的財産権を何ら許諾するものでは ありません。 4. 当社製品を、全部または一部を問わず、改造、改変、複製、リバースエンジニアリング、その他、不適切 に使用しないでください。かかる改造、改変、複製、リバースエンジニアリング等により生じた損害に関 し、当社は、一切その責任を負いません。 5. 当社は、当社製品の品質水準を「標準水準」および「高品質水準」に分類しており、各品質水準は、以下 に示す用途に製品が使用されることを意図しております。 標準水準: コンピュータ、OA 機器、通信機器、計測機器、AV 機器、 家電、工作機械、パーソナル機器、産業用ロボット等 高品質水準: 輸送機器(自動車、電車、船舶等)、交通制御(信号)、大規模通信機器、 金融端末基幹システム、各種安全制御装置等 当社製品は、データシート等により高信頼性、Harsh environment 向け製品と定義しているものを除き、直 接生命・身体に危害を及ぼす可能性のある機器・システム(生命維持装置、人体に埋め込み使用するもの 等)、もしくは多大な物的損害を発生させるおそれのある機器・システム(宇宙機器と、海底中継器、原 子力制御システム、航空機制御システム、プラント基幹システム、軍事機器等)に使用されることを意図 しておらず、これらの用途に使用することは想定していません。たとえ、当社が想定していない用途に当 社製品を使用したことにより損害が生じても、当社は一切その責任を負いません。 6. 当社製品をご使用の際は、最新の製品情報(データシート、ユーザーズマニュアル、アプリケーションノ ート、信頼性ハンドブックに記載の「半導体デバイスの使用上の一般的な注意事項」等)をご確認の上、 当社が指定する最大定格、動作電源電圧範囲、放熱特性、実装条件その他指定条件の範囲内でご使用くだ さい。指定条件の範囲を超えて当社製品をご使用された場合の故障、誤動作の不具合および事故につきま しては、当社は、一切その責任を負いません。 7. 当社は、当社製品の品質および信頼性の向上に努めていますが、半導体製品はある確率で故障が発生した り、使用条件によっては誤動作したりする場合があります。また、当社製品は、データシート等において 高信頼性、Harsh environment 向け製品と定義しているものを除き、耐放射線設計を行っておりません。仮 に当社製品の故障または誤動作が生じた場合であっても、人身事故、火災事故その他社会的損害等を生じ させないよう、お客様の責任において、冗長設計、延焼対策設計、誤動作防止設計等の安全設計およびエ ージング処理等、お客様の機器・システムとしての出荷保証を行ってください。特に、マイコンソフトウ ェアは、単独での検証は困難なため、お客様の機器・システムとしての安全検証をお客様の責任で行って ください。 8. 当社製品の環境適合性等の詳細につきましては、製品個別に必ず当社営業窓口までお問合せください。ご 使用に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する RoHS 指令等、適用される環境関連法令を十分調査 のうえ、かかる法令に適合するようご使用ください。かかる法令を遵守しないことにより生じた損害に関 して、当社は、一切その責任を負いません。 9. 当社製品および技術を国内外の法令および規則により製造・使用・販売を禁止されている機器・システム に使用することはできません。当社製品および技術を輸出、販売または移転等する場合は、「外国為替及 び外国貿易法」その他日本国および適用される外国の輸出管理関連法規を遵守し、それらの定めるところ に従い必要な手続きを行ってください。 10. お客様が当社製品を第三者に転売等される場合には、事前に当該第三者に対して、本ご注意書き記載の諸 条件を通知する責任を負うものといたします。 11.本資料の全部または一部を当社の文書による事前の承諾を得ることなく転載または複製することを禁じま す。 12. 本資料に記載されている内容または当社製品についてご不明な点がございましたら、当社の営業担当者ま でお問合せください。 注 1. 本資料において使用されている「当社」とは、ルネサス エレクトロニクス株式会社およびルネサス エ レクトロニクス株式会社が直接的、間接的に支配する会社をいいます。 注 2. 本資料において使用されている「当社製品」とは、注 1 において定義された当社の開発、製造製品を いいます。 (Rev.4.0-1 2017.11)Renesas Synergy™プラットフォーム
SSP v1.4.0 リリースノート
目次
1. はじめに ... 3
2. リリース情報 ... 3
3.
サポート対象の MCU... 3
4. テストで使用したツール(ソフトウェアおよびハードウェア) ... 3
4.1 Express Logic, Inc.提供の各コンポーネントのバージョン情報 ... 4
5. リリースパッケージとインストール方法 ... 4
6.
SSP v1.3.3 から SSP v1.4.0 の変更点 ... 7
6.1 新機能またはアップデートした機能 ... 7 6.2 新しい改良点 ... 137.
SSP v1.3.3 以降のバグ修正の要約 ... 16
7.1 BSP ... 16 7.2 nx ... 16 7.3 nxd_mqtt_client ... 16 7.4 nxd_tls_secure ... 17 7.5 r_acmphs ... 17 7.6 r_jpeg_decode ... 17 7.7 r_lvd ... 17 7.8 r_rtc ... 18 7.9 r_slcdc ... 18 7.10 sf_audio_playback ... 18 7.11 sf_cellular ... 18 7.12 sf_console ... 19 7.13 sf_crypto ... 19 7.14 sf_el_ux ... 19 7.15 sf_i2c ... 20 7.16 Synergy 開発ツール... 20 7.17 tx ... 208. SSP v1.4.0 の既知の問題点と制約 ... 20
8.1 r_sce ... 20 8.2 r_acmplp ... 21 8.3 r_agt ... 22 8.4 r_cgc ... 22 R11UT0031JU0103 Rev.1.03 2018.06.208.5 r_dac8 ... 23 8.6 r_flash_hp ... 23 8.7 r_glcd ... 23 8.8 r_ioport ... 24 8.9 r_riic ... 24 8.10 r_sci_spi ... 24 8.11 r_sci_uart ... 25 8.12 sf_el_gx ... 25 8.13 sf_el_ux ... 25 8.14 sf_el_ux_comms_v2 ... 26 8.15 sf_i2c ... 26 8.16 sf_WiFi ... 26 8.17 GUIX ドライバー ... 27 8.18 nxd_mqtt_client ... 27 8.19 D/AVE 2D ... 27 8.20 USBX デバイス ... 27
9.
SSP v1.4.0 で利用可能なモジュールの一覧 ... 28
9.1 実験・試作モジュール... 3310. 技術的な注意事項 ... 34
1. はじめに
本資料は、Synergy Software Package(SSP)バージョン v1.4.0 のリリースノートです。
2. リリース情報
項目 対応するバージョン
Synergy Software Package(SSP) v1.4.0(2018 年 3 月 28 日リリース)
本資料は、Renesas Synergy をご使用中のお客様、導入をご検討されるお客様、開発パートナー、およびサ ポートスタッフを対象としています。今回のリリースノートでは、SSP v1.3.3 の最後のパッチリリース以降 に判別した SSP v1.4.0 の既知の問題点について説明します。
SSPモジュールに関する注意事項や既知の問題点などの詳細情報については、ナレッジベースにあるド キュメント「Additional Usage Notes」を参照してください。
(https://en-us.knowledgebase.renesas.com/English_Content/Renesas_Synergy™_Platform/Renesas_Synergy_Kn owledge_Base/SSP_Version_1.4.0_Usage_Notes)
3. サポート対象の MCU
S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA がサポート対象の MCU グループで す。ただし、S1JA は限られたお客様のみご使用できます。4. テストで使用したツール(ソフトウェアおよびハードウェア)
ツール名 バージョン 説明e2 studio ISDE 6.2.0 ソフトウェア開発ツールです。詳細は Synergy のウェブサイト(
https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/tools.html)を参照してください。
IAR EW for Synergy 8.21.1 ソフトウェア開発ツールです。詳細は Synergy のウェブサイト( https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/tools.html)を参照してください。
SSC 6.2.0 Synergy スタンドアローンコンフィギュレータです。ソフトウェア開発ツール「IAR EW for Synergy」と組み合わせて使用します。詳細は Synergy のウェブサイト
(https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/tools.html)を参照してください。 GNU Arm®コンパイラ 4.9.3 GNU Arm®コンパイラ「GCC_4.9.3.20150529」
IAR コンパイラ 8.21.1 IAR Arm®コンパイラ ツールチェーン。ソフトウェア開発ツールです。
PE-HMI1 2.0 S7G2 MCU グループを評価するためのヒューマンマシンインタフェース用製品事例です。 DK-S124 3.1 S124 MCU グループ用開発キットです。
DK-S7G2 3.1 S7G2 MCU グループ用開発キットです。 SK-S7G2 3.3 S7G2 MCU グループ用スターターキットです。 DK-S3A7 2.0 S3A7 MCU グループ用開発キットです。 PK-S5D9 1.0 S5D9 用プロモーションキットです。 DK-S128 1.1 S128 MCU グループ用開発キットです。 TB-S3A6 1.05b S3A6 MCU グループ用ターゲットボードです。 TB-S5D5 1.0 S5D5 MCU グループ用ターゲットボードです。 TB-S3A3 0.6 S3A3 MCU グループ用ターゲットボードです。 TB-S3A1注 0.5A S3A1 MCU グループ用ターゲットボードです。 TB-S1JA注 0.5A S1JA MCU グループ用ターゲットボードです。
J-Link ソフトウェア 6.30g SEGGER J-Link®デバッグプローブ
4.1 Express Logic, Inc.提供の各コンポーネントのバージョン情報
コンポーネント バージョン
ThreadX® 5.8
NetX™ 5.9 SP3
NetX Duo™ 5.10 SP3
NetX™ Application bundle 5.9 SP3 NetX Duo™ Application bundle 5.10 SP3
USBX™ Host 5.8 SP2 USBX™ Device 5.8 SP2 FileX® 5.5 GUIX™ 5.4 TraceX® 5.2.0 GUIX Studio™ 5.4.0 NetX Secure 5.11
MQTT for NetX Duo 5.10 SP4
SNMP for NetX 5.9 SP4
SNMP for NetX Duo 5.10 SP4
5. リリースパッケージとインストール方法
このパッケージに含まれている SSP v1.4.0 には、新機能や機能拡張が加えられています。SSP をインスト ールする前に、次のアイテムが PC にインストールされていることを確認してください。
• e2 studio ISDE v6.2.0(ウェブサイト(
https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/tools/e2-studio.html)からダウンロードしてください)
• GNU Arm コンパイラ(e2 studio ISDE v6.2.0 インストーラに付属されます)
次の手順に従って SSP をインストールしてください。
1. Synergy Platform の SSP のウェブサイト(https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/ssp.html) にアクセスし、「ダウンロード」のパートに書かれたバージョン 1.4.0 の右側にある「ダウンロード」を クリックして、SSP リリース用の次のアイテムをダウンロードしてください。なお、ダウンロードには MyRenesas 認証によるサインインが必要です。初めてダウンロードするユーザーは、MyRenesas にユーザ ー情報を登録してください。 a. SSP_Distribution_1.4.0.zip (SSP パッケージ、ユーザーズマニュアル、readme_SSP.txt などで構成される SSP インストーラ) b. SSP v1.4.0 リリースノート(ファイル名:英語版 r11ut0031eu0103-synergy-sspv140-rel-note.pdf、 日本語版:r11ut0031ju0103-synergy-sspv140-rel-note.pdf) 2. SSP_Distribution_1.4.0.zip を解凍して、SSP_Distribution_1.4.0.exe インストーラを実行します。 3. バージョンの整合の取れた e2 studio ISDE がインストールされたルートフォルダに SSP をインストール します。初期設定時の SSP のインストールフォルダは C: \Renesas\e2_studio です。 注:SSP のドキュメント類は、初期設定では C:\Renesas\e2_studio にインストールされます。
SSP のドキュメントはウェブサイト Renesas Synergy プラットフォームにある Synergy Software Package (SSP)ページからダウンロードできます。既存の MyRenesas または Synergy Gallery アカウント情報を使用 して MyRenesas アカウントにサインインするか、新しい MyRenesas アカウントを作成してください。
[重要なお知らせ]
1. S1JA MCU は、現在、IAR v8.21 ツールチェーンでのみサポートされています。S1JA は Arm Cortex M23 で、Armv8-M アーキテクチャを使用します。
注:Armv8-M アーキテクチャは、SSP v1.4.0 サポートの e2 studio ISDE に含まれている現行バージョン の GCC ではサポートされていません。プロジェクトを作成するとき、デフォルトで GCC ツールチ ェーンが選択されている場合があります。その場合は、IAR コンパイラを選択するよう変更してくださ い。
e2 studio ISDE に IAR コンパイラをインストールする手順については、アプリケーションノート 「Installing IAR Compiler into e2 studio」を参照してください。このドキュメントは、e2 studio ISDE のダ ウンロードのセクションまたは次のウェブサイトからアクセスできます。 https://www.renesas.com/ja-jp/products/synergy/software/tools/e2-studio.html 2. SSP v1.4.0 を使用するためには、ツールチェーンを e2 studio v6.2.0 または IAR v8.21.1、および SSC v6.2.0 にアップグレードする必要があります。古いバージョンのツールチェーンは、SSP v1.4.0 と互換性があ りません。 3. ユーザーは、SSP v1.4.0 にアップグレードするとき、ウェブサイト Renesas Synergy プラットフォームの Synergy Software Package(SSP)のページから新しい開発および生産ライセンスキーファイルを生成し てダウンロードし、プロジェクトに適用する必要があります。SSP v1.4.0 以前に生成/発行された古い開 発および製造ライセンスキーファイルを使用すると、以下のモジュールでビルドが失敗します。 A. SSP v1.4.0 に含まれている新しい SNMP モジュール用の保護ソースのビルドと表示
B. NetX/NetX Duo アプリケーションバンドルに含まれており、NetX/NetX Duo アプリケーションの一部 として提供されているソフトウェア暗号化アルゴリズムを使用する一部のモジュールの保護ソース のビルドと表示
4. 新しいライセンスキーファイルの生成とダウンロードを行うには、既存の MyRenesas または Synergy Gallery アカウント情報を使用して renesas.com にログオンするか、新しい MyRenesas アカウントを作成 します。
新しいライセンスキーファイルを生成するには、企業スーパーユーザーとしてログインし、[SSP]セクシ ョンの下にある[Create a Development/Production License]をクリックします。
新たに生成されたライセンスキーファイルは、MyRenesas ポータルのページの[Licenses and Downloads]セ クションで、その企業で登録されているすべてのユーザーがダウンロードできます。MyRenesas ポータルに アクセスするには、ページの上端にあるユーザー名をクリックしてから、ドロップダウンリストの[View My Renesas Portal]を選択します。
6. SSP v1.3.3 から SSP v1.4.0 の変更点
6.1 新機能またはアップデートした機能
6.1.1 SNMP
[サポートする機能]RFC1155、RFC1157、RFC1215、RFC1901、RFC1905、RFC1906、RFC1907、RFC1908、RFC2571、 RFC2572、RFC2574、RFC2575、RFC 3414、および関連 RFC に準拠した NetX および NetX Duo SNMP エー ジェントのサポートが追加されました。SNMP エージェントは UDP でのみ動作します。
NetX および NetX Duo SNMP プロトコルには、SNMP バージョン 1、2、3 が実装されています。SNMPv3 実装は MD5 および Secure Hash Algorithm 1(SHA-1)認証に加えて、Data Encryption Standard(DES)暗号化 をサポートしています。
SSP v1.4.0 の NetX および NetX Duo SNMP エージェントには、次の制限事項があります。
• Transport Layer Security(TLS)または Datagram Transport Layer Security(DTLS)では SNMP エージェント がサポートされません。 • TCP はサポートされません。 • NetX IP インスタンスごとに SNMP エージェントは 1 つしかサポートされません。 • RMON はサポートされません。 • SNMP v3 Inform メッセージはサポートされません。 • SNMP エージェントの作成時に username、get、set、getnext を処理するためのコールバックを登録する機 構があります。 [既存の問題点] なし
6.1.2 r_sci_uart Abort
[サポートする機能] • 受信のみの中断 • 送信のみの中断 • 送信と受信両方の中断 注:送信は現在の文字が送信された後で中断されます。 [既存の問題点]Abort API が呼び出されたとき、通信後も受信は有効のままです。Abort の後で、次の読み取りの呼び出し 前に受信された文字は、UART_EVENT_RX_CHA イベントとともにコールバック関数で到着します。
6.1.3 RIIC マルチマスタモード
[サポートする機能] RIIC ドライバーは、I2C 標準に従うマルチマスタ動作をサポートします。 [既存の問題点] なし6.1.4 r_sdadc
[サポートする機能] • 24 ビットのシグマデルタ A/D コンバータ • 単一スキャンまたは連続スキャンの動作モード • シングルエンドまたは差動入力 • 差動入力に対して最高 32 倍のゲイン • 差動入力に対してオーバーサンプリング率を設定可能 [既存の問題点] なし6.1.5 r_opamp
[サポートする機能] • 低消費電力モードおよび高速モード • ソフトウェアまたは AGT コンペアマッチによる起動• ソフトウェアまたは ADC 変換終了により停止(ADC 変換終了により停止する機能は、AGT コンペアマッ チで起動するように設定されているオペアンプチャンネルでのみサポート) • 一部の MCU ではトリムを使用可能(対応するハードウェアマニュアルを参照してください) [既存の問題点] S1JA では、open()の後でアプリケーションコードによりピンコンフィギュレーションレジスタを更新する 必要があります。
6.1.6 r_acmphs
[サポートする機能] • テスト電圧と基準電圧を比較し、電圧比較の変換結果に基づいたデジタル出力 • 立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ、または両エッジをコールバック(割り込み要求)信号として選択 可能 • デバウンスフィルタを構成可能 • コンパレータの出力ピンを VCOUT ピンに設定するオプション [既存の問題点] open()の後でアプリケーションコードによりピンピンコンフィギュレーションレジスタを更新する必要が あります。6.1.7 r_acmplp
[サポートする機能] • 基準入力電圧とアナログ入力電圧の比較 • 立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ、または両エッジを割り込み要求信号として選択可能 • デバウンスフィルタを構成可能 • コンパレータの出力ピンを VCOUT ピンに設定するオプション[既存の問題点] open()の後でアプリケーションコードによりピンコンフィギュレーションビットフィールドを更新する必 要があります。
6.1.8 Crypto/r_sce
[サポートする機能] Crypto HAL ライブラリには、次の機能が追加されています。 • AES、ECC、RSA キーのインストール • 楕円曲線 P-192 および P-256 対応の ECC 動作 • キー生成-平文/生のキーとラッピングキー • スカラー倍算 • 署名生成および署名認証 [既存の問題点] なし6.1.9 r_gpt_input_capture
[サポートする機能] • 期間測定のサポート • Enable/Disable API によりすべての割り込みの有効/無効化およびタイマの開始/停止を設定する機能の追加 [既存の問題点] なし6.1.10 r_jpeg_encode
[サポートする機能] • カメラデバイスによりキャプチャされた RAW イメージデータを JPEG フォーマットに圧縮 • 出力イメージの品質を設定可能 • チャンク化イメージの処理により、アプリケーションで柔軟に大きなイメージをチャンク(部分的な RAW イメージ)に圧縮し、イメージの次のチャンクを渡すためにアプリケーションに通知する • RAW イメージの完全なフレームの圧縮 • モーション JPEG(MJPEG)ビデオ圧縮/伸張のサポート [既存の問題点] JPEG_Encode ドライバは、コンフィギュレータからの出力イメージフォーマットとして、通常のバイト順 序しかサポートしません。6.1.11 r_sce_key_installation
[サポートする機能]• Crypto Key Installation API で、Crypto HAL ライブラリの AES、RSA、ECC アルゴリズムをサポート • キーインストールドライバインタフェースにより、ユーザーの提供する暗号化されたキーを Synergy プラ
ットフォームにインストール • AES128/192/256(CBC、GCM、XTS、CTR、ECB チェーンモード)に加えて、RSA1024/2048 および ECC192/256 ビット暗号化キーをサポート(平文キーは、モジュールの使用法ノートの指定に従って暗号 化されます) [既存の問題点] なし
注:Key Installation API を使用するには、ルネサスからお客様に提供するキーを使用して平文キーをインス トールする必要があります。
6.1.12 sf_crypto_key
[サポートする機能] • 暗号化キー生成フレームワークモジュールへの ECC アルゴリズム • 既存の暗号化キーフレームワークモジュールでの ECC 192 ビット/256 ビットのラップされたキー生成のサ ポート [既存の問題点] 平文キーのサポートは追加できません。6.1.13 sf_el_nx
[サポートする機能]• カスタムの EtherType フィールドによる RAW Ethernet パケットの処理 • リンク状態の監視 • PHY ドライバーは MDIO 制御用の抑制プリアンブルを使用 [既存の問題点] なし
6.1.14 sf_comms_telnet
[サポートする機能] 新しい sf_comms_telnet モジュールは、sf_el_nx_comms とは異なり共有 IP インスタンスを使用します。 [既存の問題点] なし6.1.15 sf_block_media_ram
[サポートする機能] • リニアにメモリマップされたデバイスで FileX の実行が可能 • RAM を一時的な高速データストレージとして使用可能[既存の問題点] なし
6.1.16 sf_block_media_qspi
[サポートする機能]ブロックメディアインタフェースにより、QSPI ペリフェラルを使用して FileX で外部 SPI フラッシュを使 用可能
[既存の問題点]
現在使用されている QSPI チップでの最小消去ブロックサイズは 4KB
6.1.17 sf_audio_record_i2s
[サポートする機能]• Audio record I2S フレームワークにより、I2S インタフェース上でオーディオを記録するための高レベル API を提供 • 8 ビットまたは 16 ビット PCM でデータを記録 • 新しいサンプルが利用可能になったときに周期的なコールバック関数を発行 • コールバックごとのサンプル数を設定可能 [既存の問題点] なし
6.1.18 sf_audio_playback
[サポートする機能] • フレームワークで DAC、DAC8、SSI インタフェースでの 16 ビットサンプルの再生をサポート • フレームワークで DAC および DAC8 インタフェースでの 8 ビットサンプルをサポート • 16 ビットおよび 8 ビットのオーディオストリーミングをサポート • 16 ビットと 8 ビットのストリーミングデータのミキシングをサポート [既存の問題点] フレームワークは SSI インタフェースでの 8 ビットサンプルに未対応6.1.19 MQTT
[サポートする機能] • OASIS MQTT バージョン 3.1.1(2014 年 10 月 29 日)に準拠仕様(http://mqtt.org/参照) • SSP で NetX Secure を使用してセキュアな通信用に TLS を有効/無効化するオプションを搭載 • QoS をサポートし、メッセージのパブリッシング中にレベルを選択可能 • 受信したメッセージを内部的にバッファしてキューに保持 • 新しいメッセージが受信されたときにコールバックを登録する機構を搭載 • ブローカーとの接続が中断されたときにコールバックを登録する機構を搭載[既存の問題点] • 2 つの MQTT クライアントを使用するとき、最初のクライアントに MQTT PING メッセージが送信されま せん。 • TLS 付きの NetX Duo MQTT クライアントは、MQTT サーバーと確実に再接続できません。
6.1.20 Quectel BG96 グローバル CATM1 モジュール セルラーフレームワーク
[サポートする機能] • アプリケーションが Quectel CAT-M1 セルラーモジュールの構成とプロビジョニングを行うための、汎用 API インタフェースを提供• Network Stack Abstraction Layer(NSAL)により IP スタックをサポート、Quectel CAT-M1 上の NetX/NetX-Duo
• Quectel CAT-M1 オンチップネットワークスタック用の BSD Socket API インタフェース
注:Verizon CAT-M1 ネットワーク上でテスト済み。Socket API の bind()、listen()、accept()は未テスト。
6.1.21 NetX および NetX Duo PPP
[サポートする機能] • COMMS インタフェースを使用して PPP を実装 • Synergy スレッドコンフィギュレータからのモジュール構成には未対応 [既存の問題点] なし6.1.22 NetX Secure
[サポートする機能] • RFC 2246:TLS プロトコルバージョン 1.0• RFC 5246:Transport Layer Security(TLS)プロトコルバージョン 1.2 • RFC 5280:X.509 PKI 証明書(v3)
• RFC 3268:Transport Layer Security(TLS)用の Advanced Encryption Standard(AES)Cipher • RFC 3447:Public-Key Cryptography Standards(PKCS)#1:RSA 暗号化仕様バージョン 2.1 • RFC 2104:HMAC:メッセージ認証用のキー付きハッシュ処理
• RFC 6234:US セキュアハッシュアルゴリズム(SHA および SHA をベースとする HMAC および HKDF) • RFC 4279:TLS 用の事前共有キー暗号化 • TLS で提供される多くの拡張機能により、特定のアプリケーションで追加機能を使用可能 NetX Secure TLS では、次の TLS 拡張機能が現在サポートされています。 • セキュアな再ネゴシエーションの表示 この拡張機能は、再ネゴシエーションハンドシェーク中に発生の可能性がある中間者攻撃の脆弱性を軽減 します。 • サーバー名識別 この拡張機能により、TLS クライアントは特定の DNS 名を TLS サーバーへ供給でき、サーバーが正しい 資格情報を選択できるようにします(サーバーに複数の ID 証明書とネットワークのエントリポイントが 存在する場合)。
• シグネチャアルゴリズム この拡張機能により、TLS クライアントは許可されるシグネチャとハッシュアルゴリズムの一覧を TLS サーバーに供給できます。 • X.509 拡張機能 X.509 仕様には、証明書の検証に使用される追加情報を供給するために使用可能な、多くの「拡張機能」 について記載されています。現在サポートされている拡張機能の一覧は次のとおりです。 鍵の使用:証明書の公開鍵に許される使用法をビットフィールドで示します。 拡張鍵の使用:OID を使用する証明書の公開鍵に許される、追加の使用法を示します。 対象の別名: 別の DNS 名を示します。これは証明書によっても表されます。
6.1.23 S1JA MCU
[サポートする機能] S1JA MCU がサポートされました。 [既存の問題点] CTSU 関連のモジュールは S1JA でサポートされません。注:S1JA MCU は現在、IAR v8.21 ツールチェーンでのみサポートされています。S1JA は Arm Cortex M23 で、Armv8-M アーキテクチャを使用します。Armv8-M アーキテクチャは、このリリースの e2 studio ISDE に含まれているバージョンの GCC ではサポートされていません。プロジェクトを作成す るとき、デフォルトで GCC ツールチェーンが選択される場合があり、IAR コンパイラを選択するよう に変更する必要があります。
6.1.24 S3A1 MCU
[サポートする機能] S3A1 MCU がサポートされました。6.1.25 USB アイソクロナス転送
[サポートする機能]• ドライバーの現行バージョンは USB Host Video Class(UVC)をサポート • アイソクロナス転送のサポート
[既存の問題点] なし
6.2 新しい改良点
6.2.1 Express Logic, Inc 提供の各コンポーネント
次の Express Logic, Inc 提供の各コンポーネントのバージョンが更新されました。 • SNMP for NetX 5.9 SP4、SNMP for NetX Duo 5.10 SP4
• ThreadX 5.8、NetX 5.9 SP3、NetX Duo 5.10 SP3 • MQTT for NetX Duo 5.10 SP4, NetX Secure 5.11 • USBX 5.8 SP2
6.2.2 BSP
R_GPTB0_Type typedef の GTST レジスタに TCFA ビットフィールドが追加されました。 • 適用対象:すべての MCU CMSIS が v5.1.1 に更新されました。 • 適用対象:すべての MCU ID コードをコンフィギュレータの BSP プロパティで設定可能になりました。この新機能を使用するに は、既存プロジェクトのリンカスクリプトを更新する必要があります。新規プロジェクトには、正しいリン カスクリプトが含まれています。 • 適用対象:すべての MCU
6.2.3 MCU の実装とソフトウェアアーキテクチャ
BSP デバイス固有の制限事項が Crypto モジュールの XML に追加されました。これによって、選択された MCU に対して、サポート対象外の Crypto モジュールは表示されなくなりました。 • 適用対象:Crypto モジュールがサポートされていない S3 および S1 グループの MCU に適用されました。6.2.4 サポートされない MCU 機能は Synergy コンフィギュレータで選択不能
一部の SSP フォルダは、大文字と小文字を区別するファイルシステムに対応するため、小文字に変更され ました。 • 適用対象:すべての MCU6.2.5 r_cgc
RESET 後の、サブクロックオシレータドライブ能力切り替え処理を変更しました。これによって、 RESET 時にペリフェラルで観測されていたサブクロックオシレータでのドリフトが無くなりました。 • 適用対象:S7 および S5 シリーズ MCU6.2.6 r_gpt
割り込み優先度のコンフィギュレータでの表示名が、関連する制約と一致するよう変更されました。 • 適用対象:すべての MCU6.2.7 r_rtc
サブクロックソースの周波数の誤差を調整する API が追加されました。 • 適用対象:すべての MCU6.2.8 r_sdmmc
プロジェクトに R_SDMMC の新しいインスタンスを追加するときのデフォルトチャンネルが、1 から 0 に 変更されました。 • 適用対象:S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A3、S3A16.2.9 sf_audio_record_adc
Synergy Configuration から、Audio Record フレームワークのデータバッファ名を設定するオプションが削 除されました。データバッファ名は ADC 周期フレームワークで設定できます。 • 適用対象:すべての MCU
6.2.10 sf_ble
BLE フレームワークは、BT 4.2 準拠の RL78G1D v1.2.1 BLE スタックを使用します。 • 適用対象:S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、S3A3、S128、S1246.2.11 sf_el_nx
イーサネットドライバーが、カスタムの「EtherType」フィールドを持つ RAW Ethernet パケットの送受信 をサポートするようになりました。送信されるパケットは API「nx_ether_custom_packet_send」を、受信され るパケットはユーザーのコールバックを使用します。 • 適用対象:S7G2、S5D9、S5D5 設定ウィンドウの[Channel]オプションが、使用されるチャンネルにのみメモリを割り当てるようになりま した。 • 適用対象:S7G2、S5D9、S5D5
6.2.12 sf_el_fx
sf_el_fx の実装が改良され、ブロック型メディアデバイス向けに、512 バイトを超えるセクタサイズがサポ ートされます。 • 適用対象:S7G2、S5D9、S3A7、S3A3、S3A16.2.13 Synergy コンフィギュレータ
MCU 用の LPMV2 モジュール(選択されたもの以外)は、SSP 設定の追加メニューに表示されなくなりま した。 • 適用対象:LPMV2 モジュールの割り込み名が、使用されているすべての場所で一致します。 • 適用対象:RTC、AGT、DMAC、ICU、KINT [threads]タブと右クリックメニューのモジュールタイルにあるモジュールのドキュメントに、リンクが追 加されました。 • 適用対象:すべての MCU コンフィギュレータが、クロックのすべての制約が満たされていることを確認するようになりました。 • 適用対象:すべての MCU 必要な下位レベルモジュールが欠けている場合、設定ツールでエラーが報告されるようになりました。 • 適用対象:すべての MCUユーザーによって直接含められるべきではないモジュールは、Synergy コンフィギュレーションツールの モジュール一覧に表示されなくなりました。 • 適用対象:すべての MCU
6.2.14 Synergy 開発環境
利用可能な割り込み優先度が、選択されている MCU に基づく有効なオプションのみに制限されました。 • 適用対象:すべての MCU7. SSP v1.3.3 以降のバグ修正の要約
7.1 BSP
[Issue ID:10247]BSP_ALIGN_VARIABLE および BSP_PACKED マクロは IAR に影響しません。
BSP_ALIGN_VARIABLE_V2 および BSP_PACKED_V2 が追加され、IAR と GCC の両方に対応する機能を提 供します。新しいコードでは、新しいマクロを推奨します。既存のマクロは、後方互換性のため残されま す。 • 適用対象:すべての MCU [Issue ID:11688] BSP_PLACE_IN_SECTION_V2、BSP_ALIGN_VARIABLE_V2、BSP_PACKED_V2 マクロが追加され、特 定のコンパイラに限定されないサポートを提供します。古いマクロは変更されていません。 • 適用対象:すべての MCU
7.2 nx
[Issue ID:8614] NX_SNTP_CURRENT_YEAR が現在の年と一致せず、現在の年と NX_SNTP_CURRENT_YEAR との間に うるう年がある場合、SNTP クライアントは誤った日付を計算していました。この問題は解決されました。 • 適用対象:すべての MCU7.3 nxd_mqtt_client
[Issue ID:10581] MQTT クライアントが、publish/subscribe など標準の MQTT 操作を実行した後で MQTT ブローカーに再接 続を試みると、MQTT API nxd_mqtt_client_secure_connect()がハングしていましたが、この問題は解決されま した。•
適用対象:S7G2、S5D9 [Issue ID:9915] MQTT サーバーは、サーバーで受信した最初のメッセージが PUBLISH または SUBSRIBE で、受信したメ ッセージのパケット識別子フィールドが 0 の場合、接続を閉じていました。この問題は解決されました。 • 適用対象:PK-S5D9、DK-S7G2、Azure IoT Hub[Issue ID:11094] If NX_SECURE_ENABLE が定義されているとき、_nxd_mqtt_packet_receive_process()はブロッキングコー ルとなっていました。一方で、「If NX_SECURE_ENABLE」が定義されていない場合、 _nxd_mqtt_packet_receive_process()は非ブロッキングコールでした。「if NX_SECURE_ENABLE」が定義さ れているか否かにかかわらず、_nxd_mqtt_packet_receive_process()を非ブロッキングにすることで、この問題 は解決されました。 • 適用対象:S7G2、S5D9 [Issue ID:10953]
API nxd_mqtt_client_create は、nxd_mqtt_client_delete の後に呼び出されると、nxd_mqtt_client_delete API が 正常終了状態を返した場合でも失敗します。 この問題のため、MQTT サーバーへの再接続が失敗します。 nxd_mqtt_client_delete() API が起動したときにクライアントのリソースを割り当て解除することで、この問 題は解決されました。 • 適用対象:S7G2、S5D9
7.4 nxd_tls_secure
[Issue ID:10371]「NetX Duo TLS Common」コンフィギュレータの「Self Signed Certificate」プロパティは、無効化されて いるときに予期される効果を得られません。これは、nx_secure_tls.h ファイルに NX_SECURE_ALLOW_SELF_SIGNED_CERTIFICATES マクロが存在するためです。nx_secure_tls.h フィルの NX_SECURE_ALLOW_SELF_SIGNED_CERTIFICATES マクロにコメントを使用することで、この問題は解 決されました。 • 適用対象:S7G2、S5D9
7.5 r_acmphs
[Issue ID:9688] カスタムドライバーを作成するとき、COMP_HS、COMP_LS、および LVD(VBATT)のベクターテーブ ルエントリを作成するため SSP_VECTOR_DEFINE マクロを使用すると、ビルドエラーが発生します。この 問題は解決されました。 • 適用対象:すべての MCU7.6 r_jpeg_decode
[Issue ID:9604] ユーザーの提供する p_context 情報用のプレースホルダが、コールバック関数 p_context で更新されません でした。これは、JPEG デコードドライバ内で JEDI または JDTI 割り込みが発生した場合に発生した現象で す。この問題は解決され、ドライバは p_context をコールバック関数でユーザーに渡すようになりました。 • 適用対象:S7G2、S5D97.7 r_lvd
[Issue ID:9868]
vdet1 および vdet2 の LVD モニタ 1 および 2 の値が、S5D9 および S5D5 グループの MCU に含まれるよう になりました。これらの値は、設定のドロップダウンメニューに表示されます。
7.8 r_rtc
[Issue ID:9892]
RTC ドライバーの日付の検証が改良されました。さらに、指定された日付について[day of the week]フィー ルドがドライバによって自動的に計算され、更新されるようになりました。 • 適用対象:すべての MCU [Issue ID:9442] RTC のオープン状態が、失敗の場合でも誤って[opened]に更新されていました。この問題は解決されまし た。 • 適用対象:すべての MCU [Issue ID:8370] RTC ドライバーに、リセット時のドリフトの問題を解決するため、新しいコンフィギュレーション関数が 追加されました。 • 適用対象:すべての MCU
7.9 r_slcdc
[Issue ID:9538] HOCO を LCD のソースクロックとして、SLCDC への表示が可能になりました。従来は、LCD クロックソ ースに HOCO を選択した場合、SLCDC には何も表示されませんでした。 • 適用対象:S3A6、S3A7、S3A3、S3A17.10 sf_audio_playback
[Issue ID:8220] オーディオ再生の一時中断後の再開動作が機能するようになりました。 • 適用対象:すべての MCU7.11 sf_cellular
[Issue ID:11135] セルラーフレームワークで、通信事業者の選択モードを正しく手動に設定できるようになりました。 • 適用対象:CAT1 および CAT3 セルラーフレームワーク [Issue ID:11492] ISDE オプションで、ユーザーにより提供された無効パケットハンドラのプロトタイプを修正しました。 無効ハンドラはパラメータとして NX_PACKET*を使用するようになりました。• 適用対象:NimbeLink CAT1 および CAT3、および Quectel CAT M1 のセルラーフレームワークの実装
[Issue ID:11134]
ネットワーク状態がホームまたはローミングに設定されているとき、セルラーフレームワークを使用でき ます。
• 適用対象:CAT1 および CAT3 セルラーフレームワーク
[Issue ID:10156]
NimbeLink CAT3 および CAT1 用のセルラーネットワークは、Verizon 用のプライベートネットワーク SIM により、セルラーネットワークに接続可能になりました。
• 適用対象:Verizon 用のプライベートネットワーク SIM を持つ、すべての Synergy MCU 上の NimbeLink CAT3 および CAT1
[Issue ID:10096]
CAT1 Verizon モジュール用のセルラーフレームワークは、ファームウェアのバージョン B および C をサ ポートします。このフレームワークはファームウェアのバージョン A に対応していません。
• 適用対象:NimbeLink CAT1 Verizon module
[Issue ID:10269]
デフォルトのコンフィギュレーション設定で、ダウンロード速度が遅くなります。
•
適用対象:Verizon Network 上の NimbeLink CAT1 および CAT3 モジュール、および Quectel BG96 CATM1 用の携帯電話フレームワーク7.12 sf_console
[Issue ID:7607] sf_console の内部タイムアウトが、コードで 5 ティックに固定されていました。これは、ユーザーが設定 可能なパラメータに変更されました。低いボーレートを使用している場合、またはメニューやエコー印刷が 途中で切り捨てられることを防ぐため、タイムアウトを増やすことができます。 • 適用対象:すべての MCU7.13 sf_crypto
[Issue ID:11359]SF_CRYPTO_KEY keyGenerate API は、呼び出し元のバッファにあるキーの長さを出力時に更新できるよ うになりました。 • 適用対象:キー生成がサポートされている S3、S5、S7 グループの MCU
7.14 sf_el_ux
[Issue ID:9117] SF_EL_UX デバイスコントローラドライバ(DCD)を使用して DMA によりデータ転送を行うユーザース レッドは、DMA 転送を実行するユーザースレッドよりスレッド優先度が低い、または優先度が同じスレッ ドを、データがホストへ完全に転送されるまでブロックします。 修正により、DMA を使用するデータ転送 は、優先度の低いスレッドをブロックしないようになりました。 • 適用対象:すべての MCU7.15 sf_i2c
[Issue ID:7882]
ThreadX ソースコンフィギュレータウィンドウのデフォルトオプションは、ユーザーが[Notify Callbacks] オプションの上にマウスカーソルを移動したときのテキストの説明と一致していませんでしたが、この問題 は修正されました。
• 適用対象:すべての MCU
7.16 Synergy 開発ツール
[Issue ID:10247]
BSP_ALIGN_VARIABLE および BSP_PACKED マクロが、IAR で正しく動作するようになりました。 • 適用対象:すべての MCU
7.17 tx
[Issue ID:8617] アプリケーションスレッドのエントリ関数の上端にブレークポイントを設定したとき、TraceX が動作す るようになりました。 • 適用対象:すべての MCU8. SSP v1.4.0 の既知の問題点と制約
8.1 r_sce
[Issue ID:7763] S1 シリーズおよび S3 シリーズの MCU で、真性乱数発生器(TRNG)が使用されない場合、TRNG のリン グオシレータがアクティブのままで、予測よりも消費電流が多くなることがあります。この過剰な電流消費 を避けるには、TRNG の開始と停止が必要です。 • 適用対象:S3 および S1 シリーズ MCU • 回避策: S1 シリーズ MCU の場合、次の操作を行います。 1. MSTPCRC.MSTPC28 ビットを 0 にセットします(モジュールの停止状態をキャンセルします)。 2. 3 PCLK だけ待ちます。 3. その後、MSTPCRC.MSTPC28 ビットを 1 にセットします(モジュール停止状態に移行します)。 MSTPCRC レジスタの定義については、該当する MCU のユーザーズマニュアルを参照してください。 または、次のコードシーケンスを使用して、この問題点を回避することもできます。void R_BSP_WarmStart (bsp_warm_start_event_t event) { ssp_feature_t trng_ip; switch (event) { case (BSP_WARM_START_PRE_C): trng_ip.id = SSP_IP_TRNG; trng_ip.channel = 0; trng_ip.unit = 0;
R_BSP_ModuleStart(&trng_ip); /* Clears the MSTPCRC.MSTPC28 bit */
R_BSP_SoftwareDelay(100, BSP_DELAY_UNITS_MICROSECONDS); /* 3 cycles @32kHz clock rate */
R_BSP_ModuleStop(&trng_ip); /* Sets the MSTPCRC.MSTPC28 bit */ break; case (BSP_WARM_START_POST_C): break; default: break; } } S3 シリーズ MCU の場合、次の操作を行います。 1. MSTPCRC.MSTPC31 ビットを 0 にセットします(モジュールの停止状態をキャンセルします)。 2. 3 PCLK だけ待ちます。 3. その後、MSTPCRC.MSTPC31 ビットを 1 にセットします(モジュール停止状態に移行します)。 MSTPCRC レジスタの定義については、該当する MCU のユーザーズマニュアルを参照してください。 または、次のコードシーケンスを使用して、この問題点を回避することもできます。
void R_BSP_WarmStart (bsp_warm_start_event_t event) { ssp_feature_t trng_ip; switch (event) { case (BSP_WARM_START_PRE_C): trng_ip.id = SSP_IP_SCE; trng_ip.channel = 0; trng_ip.unit = 0;
R_BSP_ModuleStart(&trng_ip); /* Clears the MSTPCRC.MSTPC31 bit */
R_BSP_SoftwareDelay(100, BSP_DELAY_UNITS_MICROSECONDS); /* 3 cycles @32kHz clock rate */
R_BSP_ModuleStop(&trng_ip); /* Sets the MSTPCRC.MSTPC31 bit */ break; case (BSP_WARM_START_POST_C): break; default: break; } }
8.2 r_acmplp
[Issue ID:11600] コンパレータドライバ(r_acmphs または r_acmplp)を使用するとき、生成されるコードで割り込みがベク タテーブルにマップされません。 • 適用対象:S1JA • 回避策:アプリケーションプロジェクトに次のコードを追加します。ここで<channel>は使用するチャン ネル番号です。 r_acmplp 使用時:SSP_VECTOR_DEFINE_CHAN(comp_lp_int_isr, COMP_LP, INT, <channel>); r_acmphs 使用時:
8.3 r_agt
[Issue ID:11098] カスケード接続のタイマセットアップで、最初のタイマ T0 の出力が 2 番目のタイマ T1 に入力される場 合、次の 2 つの条件で、カスケード接続されるタイマ T1 に誤った期間が入力されます。 1. ユーザーにより供給される T0 の期間はカウント数に変換されます。このカウント値が最大カウント 値(2^16 - 1)を超える場合、タイマ T0 の構成でクロック分割器が使用されます。現在のところ、タ イマ T1 の入力周波数の計算では、これらのクロック分割器が考慮されません。 2. 1/(秒単位の T0 の期間)が浮動小数点(0.99 など)の場合、結果の整数部分だけが考慮されるため、 T1 タイマの周波数が正しく計算されません。 • 適用対象:すべての MCU• 回避策:2 番目のタイマ T1 の期間を設定するとき、Period Unit として Raw Counts を使用します。
8.4 r_cgc
[Issue ID:10700] 現在の CGC ドライバを使用し、高速モードから SubOscillator 速度モードに移行するとき、ドライバによ って高速クロックがオフにならないため、ハードウェアマニュアルに記載されている消費電力値が実現され ません。•
適用対象:すべての MCU• 回避策:次に示すように、Set SOPCCR が変更されるよう HW_CGC_OperatingModeSet()関数を修正します。 "/** Set SOPCCR.*/ if(CGC_SUBOSC_SPEED_MODE == operating_mode) { HW_CGC_HardwareUnLock(); if (!(p_system_reg->MOSCCR_b.MOSTP)) { p_system_reg->MOSCCR_b.MOSTP = 1U; } if (!(p_system_reg->HOCOCR_b.HCSTP)) { p_system_reg->HOCOCR_b.HCSTP = 1U; } if (!(p_system_reg->MOCOCR_b.MCSTP)) { p_system_reg->MOCOCR_b.MCSTP = 1U; } if (!(p_system_reg->LOCOCR_b.LCSTP)) { p_system_reg->LOCOCR_b.LCSTP = 1U; } if (!(p_system_reg->PLLCR_b.PLLSTP)) { p_system_reg->PLLCR_b.PLLSTP = 1U; }
p_system_reg->SOPCCR_b.SOPCM = CGC_SOPPCR_SOPCM_MASK & CGC_SOPCCR_SET_SUBOSC_SPEED_MODE; HW_CGC_HardwareLock(); }" 逆に、高速モードから SubOscillator 速度モードへの移行が完了した後で、ユーザーアプリケーションに前 のコードを追加することもできます。これにより高速クロックはオフになります。 [Issue ID:10697] PPv2 の電力制御モードの CGC 設定プロパティ表示で、プルダウンメニューに 8 倍および 9 倍の乗数が欠 けています。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし[Issue ID:10641]
Stop API を呼び出した後で、クロック HOCO、MOCO、LOCO が安定状態になったかがチェックされませ ん。この問題により、停止後もクロックが動作します。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし[Issue ID:10369]
MCU システムのクロックが HOCO から実行するよう設定されている場合、選択した ICLK 周波数にかか わらず、MCU は消費電力の高い高速モードで動作します。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし8.5 r_dac8
[Issue ID:9895] R_DAC8_Write は、範囲外のデータについては SSP_ERR_OVERFLOW を返します。•
適用対象:S3A3 • 回避策:なし8.6 r_flash_hp
[Issue ID:8771] フラッシュ HP モジュール:モジュールがデータフラッシュ P/E(プログラム/イレ-ズ)モードに正しく 移行できない場合、ソフトウェアはエラーコードを返さず無期限に待ち続けます。これは、基礎となるハー ドウェアに問題がある場合に発生する可能性があります。さらに、エラーの発生によりフラッシュエラーISR が生成され、そのエラーが Command Lock ステータス ビットを生成しなかった場合(めったに起きないことですが)、コールバックが設定されていると、未定義 のコールバックイベントパラメータが供給されたコールバックが、ユーザに対して生成されます。
•
適用対象:S7 および S5 シリーズ MCU • 回避策: P/M モードの障害については回避策はありません。この状況が発生した場合、基礎となるハー ドウェアに問題があることを示しています。ただし、この発生は非常に稀です。コールバックの 問題については、供給されるイベントコードが正確ではない、さらには、可能なフラッシュイベ ントコードのメンバー一覧を含んだエラーコールバックを、アプリケーションで処理することが 要求されます。このコールバックは、現在の動作に関してフラッシュのエラーを正確に示してお り、それに応じてアプリケーションで処理する必要があります。8.7 r_glcd
[Issue ID:9226] 初回の Line Detect 割り込みは不正規なタイミングで発生する可能性があり、無視する必要があります。現 在の R_GLCD HAL ドライバはこの問題を処理しないため、ユーザーアプリケーションでこの問題を処理す る必要があります。•
適用対象:S7G2、S5D9 • 回避策:ユーザーアプリケーションで、初回の Line Detect 割り込みを無視します。2 回目およびそれ以降 の割り込みを使用します。GUIX および SF_EL_GX モジュールが使用されている場合、gx_studio_display_configure API が呼び出されてから最低でも 1 フレーム期間後に、 gx_system_start API を呼び出す必要があります。
8.8 r_ioport
[Issue ID:9680]
IAR コンパイラで構築するとき、IOPORT Read API は従来のバージョンより現行の SSP バージョンの方が より多くの時間がかかります。
•
適用対象:S5D9、S3A7 • 回避策:なし8.9 r_riic
[Issue ID:11342]
RIIC Slave read/write API を呼び出した後で、RIIC Slave ERI 割り込みがトリガされます。設定されている 場合、ユーザーアプリケーションは I2C バスのすべての STOP 条件について、それが他のスレーブ宛てのプ ロトコルの一部であっても、コールバックを受け取ります。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし [Issue ID:11562] RIIC_Slave read 動作で、受信したバイト数のカウントが正しくありません。マスタから受信したバイト数 が、スレーブで期待されるバイト数よりも少ない場合、コールバックでこの誤った情報が提供されます。•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし8.10 r_sci_spi
[Issue ID:11525] ビットレート変調が有効なとき、実際のビットレートが、望ましいビットレートの半分に低下することが あります。•
適用対象:すべての MCU • 回避策:なし [Issue ID:11591]割り込みコントローラの IR フラグが、TXI および RXI ISR の開始時にクリアされます。TXI/RXI 割り込み の起動時に、TXI/RXI ISR が以前の割り込みを実行中の場合、望ましくない動作が見られることがありま す。この問題により、前の RXI/TXI 割り込みが、後から起動した TXI/RXI 割り込みによってオーバーライ ドされることがあります。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:以前の割り込み処理が完了し、ISR が以前の状態に戻り、次の割り込みに対応可能なことを、 アプリケーションから確認します。8.11 r_sci_uart
[Issue ID:11268] 受信に DTC が使用されており、受信したデータが 1KB よりも長いとき、受信されたバイトの一部がエラ ーにより破損または消失することがあります。•
適用対象:DK-S128 • 回避策:UART コンフィギュレータに RX 用の DTC を追加せず、代わりにコールバック関数を使用して データを取得します。8.12 sf_el_gx
[Issue ID:9757]コンポーネント「GUIX Port on sf_el_gx」で、ユーザーは「Display Driver Configuration Inheritance」に 「Inherit Graphics Screen 2」(フォアグラウンドなど)を指定できます。しかし、SF_EL_GX ソースはバッ ファのトグル操作を実行するとき、常に「DISPLAY_FRAME_LAYER_1」(バックグラウンドなど)を参照 します。これは、sf_el_gx_frame_toggle()のコードで固定されています。
•
適用対象:S7G2、S5D9• 回避策:フォアグラウンドで GUIX を使用するプロジェクトでは、sf_el_gx_frame_toggle()で呼び出される DISPLAY API layerChange()の 3 番目の引数である「DISPLAY_FRAME_LAYER_1」を
「DISPLAY_FRAME_LAYER_2」に変更する必要があります。
注:この回避策を適用するとき、/synergy/src/framework/sf_el_gx/にある元の sf_el_gx.c ファイルを編集して はいけません。その代わりに、このファイルを/src/ディレクトリにコピーし、コピーを変更してくだ さい。コピーを行うのは、/synergy/の下にあるファイルは[Generate Project Content]がクリックされる またはプロジェクトが構築されるときに上書きの対象となるためです。元の sf_el_gx.c は必ず除外し てください。ファイルを右クリックし、[Exclude from build]→[Select All]→[OK]をクリックします。
8.13 sf_el_ux
[Issue ID:11329] USB DCD ドライバが転送の最後のパケットを書き込んだ後で、最後のパケットがエンドポイントバッフ ァと同じサイズであっても、「UX_SYNERGY_DCD_FIFOCTR_BVAL」ビットの設定を試みます。その結 果、ZLP の生成が正しく行われません。このような場合、ZLP が自動的に起動されるため、BVAL ビットを 設定する必要はありません。•
適用対象:すべての MCU およびボード • 回避策:データ転送の長さがエンドポイントバッファサイズの整数倍のとき、アプリケーションは ZLP を無視します。 注:この問題は、制御パイプで ZLP を必要とするベンダクラスでのみ発生します。他のデータパイプで は、ZLP が正しく生成されます。 [Issue ID:9834] SF_EL_UX HCD は、割り込みが有効な場合も、割り込みハンドラで EoF エラー割り込みを処理しませ ん。EoF エラーが検出されると、割り込みがクリアされないため、ドライバは割り込みハンドラを終了でき なくなります。EoF エラーの処理ルーチンはドライバに実装されていませんが、USB ハードウェアはこのエ ラーが検出された場合に USB ポートを無効にするので、この処理が必要になります。•
適用対象:S7G2、S5 および S3 シリーズの MCU • 回避策:なし[Issue ID:11332] Synergy コンフィギュレーションツールで、USBX デバイスクラススタックへの転送コンポーネントとし て DTC が設定されている場合、SF_EL_UX デバイスドライバが機能しません。この問題は、USB デバイス クラスにのみ適用されます。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:USBX デバイスクラススタックへの転送コンポーネントとして DTC を使用する代わりに、 Synergy コンフィギュレーションツールで転送コンポーネントとして DMA または CPU(ソフト ウェア)を使用します。S1 シリーズでは DMA がサポートされていないため、転送コンポーネン トとして CPU(ソフトウェア)を使用します。[Issue ID:11407]
DMA を使用するとき、USB HS デバイスの読み取りは 4K のデータに制限されます。
• 適用対象:すべての MCU およびボード(ただし、DMA をサポートしていない S124、S128、および S1JA の製品を除く)
• 回避策:現在のところ、転送対象のデータのサイズが 4K を超える場合、DMA を使用してはいけません。 これによりスループットが制限されます。
8.14 sf_el_ux_comms_v2
[Issue ID:11533]
sf_el_ux_comms_v2 モジュールで、Open API はセマフォを作成しますが、Close API が呼び出されたときセ マフォが解放されません。
•
適用対象:すべての MCU • 回避策:ユーザーアプリケーションで、Open API により作成されたセマフォを削除します。たとえば、 アプリケーションコードに次のコードを挿入し、セマフォを削除します。 err = tx_semaphore_delete(&g_sf_comms0_instance_ctrl.semaphore); ssp_err = g_sf_console0.p_api->close(g_sf_console0.p_ctrl);8.15 sf_i2c
[Issue ID:10261] リード/ライト動作の失敗後に、ユーザーは sci_i2c ドライバのインスタンスをクローズできなくなりま す。•
適用対象:すべての MCU•
回避策:なし8.16 sf_WiFi
[Issue ID:11136]TCP パケット転送が失敗し、NetX が WiFi NSAL 経由でパケットの再送信を試みたとき、不正命令例外と 判断されます。
• 適用対象: DK-S7G2、DK-S3A7、PK-S5D9、TB-S5D5、TB-S3A6(ソケットのみ)、TB-S3A3 の GT202 Wi-Fi フレームワーク
8.17 GUIX ドライバー
[Issue ID:11671] パネルのタッチボタンが UI と近い場所にあり、ユーザーが素早く連続的にボタンを操作したとき、タッ チドライバから GUIX アプリケーションに誤った座標情報が供給されます。その結果、アプリケーションは 正しいボタンを識別できなくなります。•
適用対象:S7G2•
回避策:なし8.18 nxd_mqtt_client
[Issue ID:10573] MQTT クライアントがサブスクライブする MQTT トピックの長さが、設定されている長さを超えている 場合、nxd_mqtt_client_subscribe() API はエラーを返しません。しかし、クライアントがその MQTT トピック にパブリッシュして、受信メッセージがそのトピックを宛先としていると、エラーが返されます。 この問題は、ASCII 以外の文字を使用しているトピックをクライアントがサブスクライブしたときにも発 生します。•
適用対象:S7G2、S5D9•
回避策:なし8.19 D/AVE 2D
[Issue ID:9566]D/AVE 2D ドライバ API の d2_utility_fbblitcopy()により、画面に不自然な表示が発生することがありま す。これは、フレームバッファのキャッシュのフラッシュ完了をドライバが待たないために発生します。こ の関数は、ユーザーが GUIX API の gx_canvas_block_move()を呼び出したとき使用されます。
•
適用対象:S7G2、S5D9•
回避策:なし8.20 USBX デバイス
[Issue ID:11293] MSC と CDC の複合クラスが同じプロジェクト内に使用されているとき、CDC クラスが応答しないと、 MSC クラスも MSC デバイスコンテンツの取得に失敗します。•
適用対象:すべての MCU•
回避策:なし9. SSP v1.4.0 で利用可能なモジュールの一覧
サポートするモジュールは、次の基準に従ってそれぞれ対応する MCU で利用可能です。 1. モジュールの主要機能がテスト済みで、MCU 上で動作する場合、既知のバグが存在しても、そのモジュ ールは MCU でサポートされます。 2. 主要機能が MCU 上で正しく動作しないまたはテストされていない場合、そのモジュールは該当の MCU でサポートされません。 3. モジュールがいずれかの MCU でテスト済みで、基盤となるハードウェアまたは HAL ドライバーと独立し ている場合、そのモジュールはすべての MCU について、そのモジュールが使用する基礎となるドライバ ー、フレームワーク、スタックがその MCU 上で完全にテスト済みなら、サポートされます。 モジュール名 機能 サポート対象の MCU BSP ボードサポートパッケージ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA HAL ドライバー r_acmphs 高速アナログコンパレータ S1JA r_acmplp 低消費電力アナログコンパレータ S1JAr_adc A/D コンバータ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_agt 非同期汎用タイマ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_cac クロック周波数精度測定回路 S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_can コントローラエリアネットワーク S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_cgc クロック発生回路 S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_crc CRC 演算器 S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_ctsu 静電容量式タッチセンシングユニット S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A3、 S124、S128
r_dac D/A コンバータ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124
r_dac8 8 ビット D/A コンバータ S3A3、S128、S1JA
r_dmac ダイレクトメモリアクセスコントローラ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1 r_doc データ演算回路 S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_dtc データトランスファコントローラ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_elc イベントリンクコントローラ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_flash_hp フラッシュメモリ(ハイパフォーマンス) S7G2、S5D9、S5D5 r_flash_lp フラッシュメモリ(ローパワー) S3A7、S3A6、S3A3、S3A1、S124、 S128、S1JA
r_fmi ファクトリーMCU 情報 S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_glcd グラフィックス LCD コントローラ S7G2、S5D9 r_gpt 汎用 PWM タイマ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_gpt_input_capture 汎用インプットキャプチャ S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA r_icu 割り込みコントローラユニット S7G2、S5D9、S5D5、S3A7、S3A6、 S3A3、S3A1、S124、S128、S1JA