Heart on Coin “絆”プロジェクト 現地活動報告書
目的:支援先選定のための現地視察 期間:2011 年 4 月 3 日~2011 年 4 月 6 日 行き先:宮城県石巻市・多賀城市・松島町・東松島市 内容:関西広域連合訪問、石巻市・多賀城市の小中学校訪問、 東北学院大学・青山学院大学との交流 参加者:岡田法子、松下明日香 行き方:神姫バス1台 ~名神高速道路→北陸自動車道→磐越自動車道→東北自動車道~【関西広域連合・石巻支部訪問】
関西広域連合石巻支部・・・兵庫県、鳥取県が石巻市の担当となっており、石巻市役所内 に設置。兵庫県、鳥取県から自治体関係者が派遣され、常駐。石巻市内の情報を収集し被 害状況、各避難所の状況を把握すると共にボランティアセンター、医師会等の各団体の動 きを把握している。 ・石巻市の現状 ※4 月 3 日調べ 避難者数:8 万 6 千人(1 万 8 千人減) ボランティア数:1 万 1 千人 仮設住宅:6200 戸建設予定、100 戸着工 復旧活動:津波によりものが移動しているため遺体がどこにあるかわからない →重機によるがれきの撤去が不可能→遺体捜索、がれきの処理が難航 避難所での問題:避難者間のトラブル、インフルエンザの流行、 不衛生なトイレを感染源として感染症の流行、ヘドロによる肺炎の発症 小学校:海岸線にある小学校で甚大な被害(門脇小学校:全焼、住吉小学校:1 階部分浸水)、 被害の甚大な学校は統合して開校予定、4 月 21 日~新学期の予定【小中学校訪問】
◎石巻市 学校名:鹿妻小学校 住所:986-0043 石巻市鹿妻北 2-2-1 調査日:2011 年 3 月 4 日 生徒数:(50~60 人減)※転入・転出する児童が多いため不確定 学校担当者名:三浦先生(教頭先生) 避難者数:700 人(1000 人減)避難所本部:PTA の会長がトップとなり、男性 3 名・女性 2 名の 5 名で運営 外部からの支援:自衛隊が派遣されている、米軍が派遣されている、 ボランティアによる炊き出し 学校モットー:立ち上がれ鹿妻!! 今だからこそ学べる事がある。 被害状況:床上浸水、上下水道未だ復旧せず 今後の予定: 4 月 8 日 兵庫県から派遣されるボランティアによる校内清掃 4 月 11・12 日 校内の備品の確認作業 4 月 21 日~ 新学期 問題点:・行方不明の児童、転入・転出する児童がいるため生徒数が定まらない ・職員が家庭の事情、避難所の運営のために年度末の業務が終わっていない →・学級編成が出来ない ・学校再開のめどがたたない ・避難者間のトラブル ・教室が避難者の居住スペースとなっているため、備品の管理が出来ない ・学校の備品や生徒の所持品を勝手に使うなどの避難者による人的被害がある ・避難所本部のスタッフが不足しているため、避難所の運営がうまくいかない
学校周辺の被害状況:・8 割の住宅が全壊または半壊で住めない状態 ・津波の被害が甚大 ・自動車が津波に流され、住宅に追突している場所が多くある 衝撃的なエピソード:・津波がひいた後、学校の先生が「行方不明の児童を探しに行く」 と言って出て行こうとしました。教頭先生が「危ないからやめて おけ」と止めても聞かなかったです。 ・子どもたちは辛いということを口に出せず我慢していることが多 いように思える。津波の後、家族が行方不明になった子が一人で 家族を捜しに出てゆき、遺体を引きずって帰ってきました。ぐっ と泣くのを我慢していたんです。今でもいろんな事を我慢してい る子どもたちはたくさんいます。「泣いてもいいんだよ」って言っ てやりたいです。そんな子どもたちを見ていると私はとても被害 者面できません。 ・教員の中には、まだ家族が行方不明の者もいます。しかし、避難 所の運営や仕事がたまっていて家に帰ることができずにいます。 ※三浦教頭先生のお話の中から衝撃的なエピソードを抜粋しました。 ◎多賀城市 学校名:天真小学校 住所:多賀城市鶴ヶ谷2-21-1 ※地震発生直後に炎上したコンビナートに近い 調査日:2011 年 3 月 5 日 生徒数:※転入・転出する児童が多いため不確定 学校担当者名:佐藤さん(PTA 会長)、星さん(多賀城市職員) 避難者数:1500 人
避難所の運営:地元の大学生らが子どもたちと遊ぶボランティアをしている 避難所の本部主催のイベントが毎日1 つ行われている 医療関係の学生により避難者に対して無料のマッサージが行われている 外部からの支援:ボランティアによる炊き出し ボランティアによる絵画のワークショップ開催 周辺医療機関による無料診察 学校モットー:ひまわりチーム天真、明るく復興、 1 日でも早く子どもたちの笑顔を取り戻そう 震災というネガティブな経験をポジティブなものに・・ 被害状況:津波は到達していない→校舎自体には大きな被害はない コンビナートの爆発により校舎のガラスが割れないようにテープで補強 今後の予定: 4 月 9 日 避難者の移動(総合体育館へ) 4 月 11 日 登校日 4 月 21 日~ 新学期 問題点:・ニーズを聞かずに送られてきて余った支援物資の処理 ・避難者間のトラブル ・教室が避難者の居住スペースとなっているため、備品の管理が出来ない ・学校の備品や生徒の所持品を勝手に使うなどの避難者による人的被害がある ・子どもたちの心理状態がよくない(トラウマの症状)
学校周辺の被害状況:・川から海岸線までの学区が津波により甚大な被害を受けている ・海岸線の主要道路脇には流された自動車が大量にならんでいる ※地震発生から数日は流された自動車により道路が通行不可能だった 学校名:多賀城東小学校 住所:多賀城市笠神5-8-1 調査日:2011 年 3 月 5 日 生徒数:503 人※転入・転出する児童が多いため不確定 学校担当者名:遠藤先生(教頭先生) 避難者数:101 人(199 人減) 外部からの支援:ボランティアによる炊き出し 大学生ボランティアによる絵本の読み聞かせ 被害状況:津波は到達していない→校舎自体には大きな被害はない 今後の予定: 4 月 9 日 避難所の閉所 4 月 21 日~ 新学期 学校周辺の被害状況:・川から海岸線までの学区が津波により甚大な被害を受けている 学校名:秀光中等教育学校(仙台育英付属) 住所:多賀城市高橋五丁目6-1 調査日:2011 年 3 月 5 日 学校担当者名:脇先生 避難者数:0 人 ※避難所としては利用されていない 被害状況:津波は到達していない→校舎自体には大きな被害はない 遠隔地から通学している学生も多いため津波の被害者は数名