西南地区研究部
学級活動(給食時間) 「食文化を知ろう」
① はじめに 昨年度に引き続き、子どもたちに季節ごとの伝統食を伝えるための資料を作成した。 今年度は、「節分」「ひなまつり」「端午の節句」を通して、日本の食文化について理解 を深められるように考えた。 ② 資料と指導案 【 節分 】 (1)作成した資料 鬼の絵① 節分の絵② クイズ③ 豆まきの絵④ 焼い嗅がしの絵⑤ 恵方巻の絵⑥(2)指導案 学級活動(給食の時間)学習指導案 1.題材 節分を知ろう 2.めあて 節分豆やいわしを食べながら節分について知る。 3.食育の視点 行事食を通して日本の伝統的な食文化に興味をもつ。 4.展開 学 習 活 動 教師の支援(・)と評価(○) 資 料 1. 節分とは何かを考え る。 2. 節分に食べる物につ いて思い起こす。 3. 節分に豆まきをする 意味や、いわし・巻 きずしを食べる理由 を知る。 4. 節分の意味を考え、 行事食を大切にしよ うとする。 ・ 季節の変わり目のことを節分とい い、今では、冬から春の変わり目 を節分ということを知らせる。 ・ 節分には、節分豆・いわし・巻き ずしを食べることを知らせる。 ・ 豆 ま き の い わ れ に つ い て 知 ら せ る。 ・ 「焼い嗅がし」についての意味を 知らせる。 ・ 巻きずし(恵方巻)を食べるよう になった理由について知らせる。 ○ 節分の意味を理解できたか。 ○ 行事食を味わうことができたか。 鬼の絵① 節分の絵② クイズ③ 豆まきの絵④ 焼い嗅がしの絵⑤ 恵方まきの絵⑥ ① 今日(2月3日)は何の日か知っていますか。 ② 節分とは春夏秋冬の季節の変わり目のことを言います。今では、冬から春にかけての季節の変わり目のことを節分と 言っています。節分に食べるものと言ったらなんでしょう。 ③ 節分豆やいわし、巻きずしを食べますね。 ④ 節分には豆まきをする習慣があります。大豆には穀物の霊が宿っていて、「悪い気をはらう力」があると信じられて いました。災いをもたらす鬼が最もおそれるのが「大豆」でこの大豆を投げつけることで、鬼は逃げていくと考えら れています。また、豆まきの後に自分の年齢よりひとつ多い数の豆を食べると、その年は病気にならず、健康に暮ら せると言われています。 ⑤ 鬼は、いわしをあぶったくさいにおいも苦手です。とがったひいらぎの枝に火であぶったいわしの頭をさし、家の玄 関や窓に結び付けて鬼が入ってこないようにしていました。 ⑥ 近畿地方では、節分の日に巻きずしを食べる習慣があります。巻きずしを一本丸ごと口にくわえて、年神様がいる「恵 方」をむきながら食べます。願い事を考えながら、無言で最後まで食べきると、この一年間よいことがあるといわれ ています。また、巻きずしは「福を巻き込む」と言われ、包丁をいれると、縁が切れるので、丸ごと食べるようにな ったそうです。
【 ひなまつり 】 (1)作成した資料 ひなまつりの絵① ひしもちの絵② 4枚を重ねることができる 資料③ ひなあられの絵③ ちらし寿司・潮汁の絵④ (2)指導案 学級活動(給食の時間)学習指導案 1.題材 ひなまつりについて知ろう 2.めあて 給食の献立に出てくる「ひなまつり料理」を食べながらひなまつり料 理に込められた思いを知る。 3.食育の視点 ひなまつりの行事を通して、日本の伝統的な食文化に興味をもつ。
4.展開 学 習 活 動 教師の支援(・)と評価(○) 資 料 1. ひなまつりとは何か を考える。 2. ひな壇に飾られてい るひしもちについて 知る。 3. ひなまつりの料理に ついて知る。 4. ひなまつりの意味を 考えながら行事食を 食べる。 ・ 女の子の成長と幸せを願い、祝う 行事ということを知らせる。 ・ ひしもちの三色の意味を知らせ る。 ・ 「ひなあられ」「ちらし寿司」「う しおじる」を食べる理由を知らせ る。 ◯ ひなまつりの意味を理解できた か。 ひなまつりの絵① ひしもちの絵② ひなあられの絵③ ちらし寿司・うしお じるの絵④ ①3月3日は何の日か知っていますか? ②ひなまつりとは女の子の成長と幸せを願い、祝う行事です。 平安時代、宮中の幼い姫たちが、紙や布・草などで作った人形で遊んでいたのが始まりだと言 われています。人形には厄払いなどの意味が込められ、3月はじめの巳の日に人形に汚れや災い を移し、川や海に流して身を清めたと伝えられる「雛送り」の風習もありました。 ③ひしもちはどんな意味があるでしょう? ひしもちとは中国から伝わったお菓子で、日本で最初よもぎ餅だけで食べられていましたが、 江戸時代に「菱」を入れた白い餅が、明治時代に「くちなし」を入れた赤い餅が加わって現在の ような3色のひしもちとなりました。緑は芽吹きの新芽、白は大地をおおう雪、赤はその雪をこ えて咲く桃の花で春を表しています。 ④ひなあられ・・・・・その昔、お雛様に春の景色を見せてあげる「雛の国見せ」という風習がありま した。その時にお雛様と一緒に野外に持っていくための食べ物でした。もとも と、ひなまつりに欠かせないひしもちを砕いて炒ったのが始まりとされていま す。 ちらし寿司・・・・・ちらし寿司そのものに、ひなまつりのいわれがあるわけではありませんが、え び=長生き・れんこん=見通しがきく・豆=健康で豆に働けるなど縁起のいい 具が祝いの席にふさわしく、三つ葉・卵・にんじんなど華やかな彩が食卓に春 を呼んでくれるため、ひなまつりの定番メニューとなりました。 うしおじる・・・・・はまぐりは、同じ貝殻だけがぴったりと合い、ほかの貝殻とは決して合わない ところから「よい相手とめぐり合えますように」とか「夫婦が仲良くなります ように」などの意味が込められています。
【端午の節句】 (1)作成した資料 ① ② ③ ④ (2)指導案 学級活動(給食の時間)学習指導案 1. 題材 端午の節句について知ろう 2. めあて 粽を食べながら、端午の節句に込められた意味や思いについて考え る。 3. 食育の視点 端午の節句を通して、日本の伝統的な食文化に興味をもつ。 4. 展開 学習活動 教師の支援(・)と評価(○) 資料 1.端午の節句とは、何 かを考える。 2.端午の節句について 知る。 ・クイズを通して、 行事に込められた 願いを知る。 3.端午の節句に込めら れた意味を考えなが ら、粽を食べる。 ・ 子どもの日には、こいのぼりをあげるこ とに気付かせる。 ・ 行事に込められた願いを、クイズを通し て考えさせる。 Q1 なぜ、こいのぼりをあげるのか? Q2 なぜ、粽やかしわ餅を食べるのか? Q3 なぜ、菖蒲の花を飾るのか? Q4 なぜ、かぶとを飾るのか? ○ 端午の節句に込められた願いを理解する ことができたか。 こいのぼりの絵 ①②③④ こいのぼりの絵 ①②③④ こいのぼりの絵①②③④ うろこを開くと問題 絵の裏に答え すべてを裏返したところ
① 5月5日は何の日? 「子どもの日」ですね。 何をあげますか? 「こいのぼり」をあげますね。 ② 子どもの日は、昔から端午の節句と言われていて、こいのぼりがあげられますね。 Q1.「なぜ、こいのぼりをあげるのでしょう?」 鯉は元気のいい魚で、「鯉の滝登り」などと伝えられ、子どもが元気に育つ ようにという願いが込められています。 Q2.「子どもの日には、なぜ、粽やかしわ餅を食べるのでしょう?」 かしわの葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないということから、「子孫繁 栄」につながります。また、粽には難を避けて健康に育つようにとの願いが 込められています。 Q3.「なぜ、菖蒲の花を飾るのでしょう?」 「菖蒲」と勝ち負けの「勝負」を重ね合わせています。勝負に勝つように とお風呂に菖蒲の花を入れて菖蒲湯にして入ります。また、菖蒲の花には、 病気や厄を洗いおとすという魔よけの意味があります。 Q4.「なぜ、かぶとを飾るのでしょう?」 子どもたちに災いがふりかからず、無事にたくましく成長するようにとい う願いが込められています。 江戸時代には、大名家や武士などの家でも衛生環境が悪く、跡継ぎの男の子の 死亡率が高かったです。そのため、なんとか元気で育つようにという願いが端 午の節句に結びつき、男の子の節句として風習が広まっていきました。 端午の意味 端午とは、もともと月の初めの「午う まの日」のことを指すものでした。それが、「午」 は「五」と同じ読みをするところから、端午は毎月5日を指すようになりまし た。その中でも、「五」が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになりま した。 ③ 終わりに 昨年度に引き続き、日本の伝統的な行事食には人々が豊かで健康に暮らせるように、 また、子どもたちが健やかに育つようになどの願いが込められていることを、子ども たちに知らせていきたいと取り組んできた。 今後も子どもたちが、日本の伝統的行事、行事食の意味や願いを知り、日本の食文 化を継承していけるよう指導していきたい。