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電縫鋼管の材料特性

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【論  文】    日本 建築 学会 構 造 系 論 文 報 告 築 第440号

1992年10月

Journal of  Struct

 Constr

 Engng

 AIJ

 No

440

0ct

1992

電縫鋼管

材料特性

MATERIAL

 

BEHAVIOR

 

OF

 

COLD

FORMED

CIRCULAR

 

TUBE

 

三*

海 偉

* *

Bunzo

∬ 砌 o雇 飾

f

Wei

KAIV

G

 To make  clear  the material  behavior of   a   cold

formed circular  tdbe

,  exper 孟meIlts ,  such  as

measurements  o

residual  stress  

distributions

 compressive  and しensile  tests

 have been conducted using six 

kinds

 of tubes

Distribution

 of residual stTesses

 yield stresses  and  tensile strengths along  the circu 皿

ferential

 

direction

 of the tubes are clarified

 Multi

−linear

 relationships  between

tange皿t modulus  and stress o匸strain are conducted

 

A

 method  to 

define

 the 

local

 

buckling

 of tubes using  expeiimental  

data

 

is

 proposed

 

Buckling

 stress  or strain  obtained  

by

 this method  coin

cides 

farely

 well  with  analytical  result

 

Ke

〃脚 刑鞠 ;δ厂cak 〜r tube

臓 z励 〃est

 res伽

1

 stress

5’res∬ 吻 加 厂eiation

 

IOcal

 buckling

      

円形 鋼 管, 材 料 実 験

残 留 応 力

応 力 L

ひずみ関係, 局部 座屈

1.

序  電縫 鋼管材は, 製造 過 程で冷間成 形 加 工 を受けて い る た め,パ ウシ ンガ

効 果加 工 硬 化影 響 を有し て

さ らに 管 軸, 管 周 方 向の複 合 残 留 応 力が封入 さ れて い る

また溶 接 加 工の影 響で

溶 接 線 近 傍の 材 料 特 性

他の部 分と若 干 異なっ て いる。 これ ら の 因子の影響で

管とし て の応カ

ひず み関係 は

Round

House

形 と な り

原 鋼板にして

降伏応力はく なる が 座屈時 の ひずみ や引張 試験に お け る伸び率は小さ く なっ て い る

日本鋼 構 造協 会標 準委員会1 ) , 青 木

福 本 2}電 縫 鋼 管 材と焼 鈍 を施され た材に対して短 柱 圧 縮 実 験と引 張 実 験 を行い

造過程が 応 カ

ひずみ関係 や 降 伏 応 力 な どに どの よ う な 影響を も た ら す か を 調べ

加 藤

青 木3 )

筆 者4〕製造過 程力学 的 , 数 値 解 析に よ り バ ウ シンガ

効果

加工硬化お よび残 留 応 力の導 入 過程を示し た

加 藤

秋 山ら5) , 鈴 木

小 河ら 5 } 短 柱 圧縮実験を行い , 局部 座屈耐 力, 変 形 能 力と径 厚比 との 関 係 を検 討した

越 智

黒 羽7 )V:統 計 的な手

を用い て

引 張 試 験 片か ら得ら れ た降 伏 応 力

引 張 強 度お よ び 短柱 圧縮 実 験か ら得ら れ た降 伏応力

局部 座 屈 応 力 な ら びに ひずみ と径 厚 比の関 係を検討し た。 ま た降伏応 力と引 張 強さ を 用いた応 カ

ひずみ関 係の近 似 表 示 法 を提 示し た。  し か し

既 往の研究の多くは 残 留 応 力や降 伏 応 力

引張強

や短柱圧縮 実験にお け る 局部 座 屈 時 応 力お よ び ひずみなどにして 径 厚比と の 関係IL7 )や, 同

の鋼 管の残 留 応 力や降 伏 応 力 等の ば らつ きZ)な どを調べ たもの で ある

本 研 究は

できるだけ多くの角 度か ら

製 造 過 程で塑 性ひずみ履 歴と溶 接 加工の影 響を 受け た電 縫 鋼 管の 材 料 特 性 を考 察しよ う と するもの で, 同

の鋼 管に対し て

解放ひずみ の測 定

短 柱 圧 縮 実 験, 管の ま まの引 張実験 お よ び管周方 向の各 位 置か ら切 り出 した試 験 片の張実験 を行い 残留応力

降 伏 応 力

引 張 強 度およびこ れ らの因 子の管周上の変 化な ら び に軸 圧 縮と軸 引 張 剛 性の変 化を定量的に分析す る

その 上で

短柱 圧 縮の場 合は接 線 係 数と応 力,

管のま まの りの 場 合は接 線 係 数 とひずみ の 係 を区 分線形と し た応 カ

ひずみ関係の近 似表 示 方 法を 提 示 し た

。・

ま た

比例 限 応 力と残 留 応 力, 圧縮の場合の比例限 応 力と引 張り

の場 合 の比 例 限 応 力

圧縮 降 伏 応 力と引 張 降 伏 応 力の関係を検 討 した

さらに

短 柱 圧 縮 時の局部 座屈 が生じ始 め る時 点の応 力お よびひずみを実 験 的に特 定する方 法を示 し, そ の応 力およびひず み と加 藤らの提 案 式5乏 の関 係 を検 討 した

2.

実 験 2

1 実 験 計 画  本 研 究で は 数 種 類の比 較 的 小口径の電 縫 鋼管 材につ い て, 解 放ひずみの測 定 実 験, 短柱圧縮実験

管の ま ま 本論文は文献13)

17)を加 筆しま とめ たもの である

  ’ 大 学学 部境 計 画 学 科 教 授

博 士 ** 神 戸 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科  大 学 院 生

修 士   (工学 )

Prol

 Depし of Environmental Planning

  Facu且ty of  Engineering

Kobe Univ

Dr

Eng

Graduate Student

 Graduate School oI Science and  Technology

 Kobe

Univ

M

Eng

(2)

NII-Electronic Library Service

       聖σngim エdiivaユ       cira匹皿fcrential       CUtl

 

cua      ait2

 

CUt1

σ

一            

魂 ト

乱 ’ト

           (

1=25

40rnm

      図

1  解 放ひずみ の測 定 εrx10

3 λO     15

 

1

00

50

0 べ

5

1

0

15

zo0 °   90°   180

°

   2 フ0

°

  360

°

(a) D

114

t

3

5  侭SllAl er(x10

3 zo1

S1

00

50

0

〇5

1

0

15

20   ぴ 表

1 実 験 計 画 供試 体の公 称 寸法 (  ) 騾 D

114

3  t

3

5D

114

3  し

3

5D

114

3  し

4

5D

114

3   し

4

5D

165

2  し

4

5D

田5

2  し

7

1 開放ひず み RSllARSUBRS12AR312BRS21RS22 短柱圧稲 SCIIASCIIBSCI2ASCI2BSC21SC22 管の引張 ST11

ST12

ST21

鼠験 片の引張 CT11

CT12

CT21GT22 90

°

    ISO

°

  270

°

  360

°

価)D

114

5  侭S1徂 〕 図

2 解 放ひずみの分 布 の引 張 実 験

引 張 試 験 片による引 張 実 験 を行い

そ れ ら の結果を相互に比 較 検 討 する ことによ り, 電 縫 鋼管の材 料特性 を 明 確に し よ う と する

実 験 計 画をま とめて

1に示す

材質は すべ

STK

 400で あ る

なお

の断 面 形で 2種 類 (

A ,B

}の実 験を行っ て いるの は

製 造 時 期が異な る管の挙動を 比 較 す る た めで ある

2

2  解 放ひずみ の測 定 実 験  製 造 過 程で鋼 管 内に封 入 され た管 軸

管周方向の残 留 応 力の分布 形と その大き さ を 調べ る た め

切断法に よ り解 放ひずみ を測定し た。 測定方 法を図

1に示す。 測 定 点は管周方 向に

12

等分 (

16

等分〉し た位置と し

管壁の裏表に ひずみ ゲ

ジ (

GL .

5mm )を貼 付した。 管が小ロ

,2

ジを密に貼 付し

切 断 するこ が困難で あ る た め

材 長 方 向には残 留 応 力分 布が大き く 変化 し ないもの と 考 えて

管 軸 方 向 と 管 周 方向の解 放ひ ずみ測 定 点 を1000mm ずらせ ている

実験手順は

  管 外 面に ひずみ ゲ

ジ貼 付,   cut 1位 置 切 断

  管内 面に ひ ずみ ゲ

ジ貼 付

  cut 2置 切

  cut 3 置 切 断と し

各 段 階で の解 放ひずみ の合 計を求めた

な お, cut 

1

の位置は

切 断に よ り板の曲 げひずみの 変 動 が 解 析 的に小と な る よ うに決定し

切断 時の ひずみ変 動が微 小で あ ること を確か めて い る

解 放ひずみ (ε

)の 測定結果の

部を図

一2

に示す。 解放ひずみ は管 軸

管 周成分 と もに管 外 面が 圧縮

内面が引 張りとな っ て い る

ひずみ は管 周方向に若 干変動して いる が

変 動の傾 向は 各管ご とに異なっ てお り

溶 接 位 置 や 径 厚 比に関 連し た特 定の分 布 形の傾 向 を 見い だ すこ とは出来ない

各 供 試 体の管 内外 面に おける管 周 方 向およ び管 軸 方 向解放ひ Er〔xlO

3 2

o151

o0500O

5

1

0

1

5

2

0   0

°

虹      18ぴ     27(v

°

   36cv

°

(cD

165

Znm 

 te7

lmmRS22

2 開放ひずみ の平 均 値 (X10

5 供試 体 名 RSl1ARS1 工BRS 里2ARS12BRS21RS22 管 軸 方向 外 側

lo28

_

1124

lo95

253

1281

1763 内側 7759386992428001396 管 周 方向 外 側

500

224

353

363

2τ6

366 内側 3805D5423584332487 Pl P

3  短 柱 圧 縮 実 験 9(xlO2MPa ) 5

o4

e3

0101

0 P

P

4 管の引 張 試験 σ(xlO2MPt ) 5

o4

03

Oze1

O o

o       o

0  0   5  10   1S  2D  25        0   30   6e   90   120    (a)WSG によ る           (b)DG による      図

一5

 圧縮 応 カ

ひずみ関 係 (短柱圧縮実験)

一 86 一

N工 工

Eleotronio  Library  

(3)

ずみの均値を表

2に示す

2

3  短 柱 圧 縮 実 験と管のままの引 張 実 験  電縫鋼管は 製 造 過 程で受け た塑 性ひず み履 歴と封入 さ れ てい る残 留 応 力の影 響で

材 として の圧 縮 軸 カ

軸 変形 関 係 が

Round−House

形に な る

また

製 造 過 程で 受け た各部の ひずみ歴の影 響がの材 軸 方 向に対し て 対称に なっ てい ない た め, 管の引 張 挙 動 と圧 縮 挙 動が若 干 異な るこ と が 知ら れ てい る】}

こ こ では

管 として の 圧縮 挙動と引張 挙動の係 を 明確にする ために

3 に示す短柱圧 縮 試 験 と 図

4に示す管の引 張 試 験を行っ た

試 験 体の材 長は

直 径

D =

114

3mm の鍋 管で は

圧 縮 L

300mm

引 張 り

L =

500 mm

 

D

; 165

2mm

の鋼 管では

圧 縮

LM50

 mm

引 張

L =

6DO mm とし た

得ら れ た 工学的応 カ

ひずみ関係を圧 縮 試 験につ い ては 図

5に

引 張 試 験につ い ては 図

6に示す

(a) 図は ひずみゲ

ジ, (

b

)図は変位 計の デ

タに基づ く 結果で あ る。 圧縮時は

Round −House

形の応 カ

ひずみ 関係 を示す

引 張 時に は比 例限応 力 以 降で非 線 形 挙 動を 示す が, 明瞭な降伏 点踊場が認め られ, 材 軸 方 向に異 方 性が生じ てい るこ と がわ か る。 降 伏 応 力 ay は圧 縮 試 験 の 場 合は

0,

2% offset 法に より求め

引 張 試 験で は

降伏点踊場の応 力と し た

各 材と も3体の実 験 を行っ た が

ほとんど 差

は認め ら れ な かっ だ

降 伏 応 力の平 均 値 を表

3に示す

圧 縮 試 験で は材 端 部に リング形の局 部 座屈が発 生し そ の後 圧 縮 抵 抗が低 下し た

引張 試 験で は材 中 央 部に く び れ が生じ

最 初に溶 接線に直行す る亀 裂が発生し

それ が管周方 向に展して破 断した

2

4  引張 試 験片 に よ る 引 張 実 験  引 張 試 験 片に よる実 験によれば, 管 周 方 向の各 位 置で 若 干そ の力 学 特 性が異な る ことが報 告さ れ てい るa >

こ れ ら は

加工による局 所 的な熱 履 歴と, 冷間成 形 加 工における塑 性 履 歴の差 異によるもの と考え ら れ る。 こ こ で は図

7に示す よ うに 溶 接 線を中心に管周 方向に 6 等分 し た各 位 置か ら採 取 した試 験 片 (

No .3,

 

No .

6〜

No .

10

)と溶 接 線 を 中 心に供 試 幅 を 変 化 さ せ た試験 片 (

No .

1

〜No .

4)な ら び に 溶 接 線 近 傍か らの 試験 片 (

No .

5)に よ る引 張 試 験を行っ た

実 験は 試 験 片が 湾 曲して いる た め そのま ま試 験 機のつ かみ部に セ ッ トす る こと がで き ないの で

加 藤ら91と同 様に両 端 部に ピン を有す る装 置を 用いて 行っ た

得ら れ た 応 カ

ひず み関 係のを 図

一8

に示す

溶 接 線 近傍を除く管 周 方 向 各 位 置で の挙 動はほぽ同

で ある が

溶 接 線 近 傍の挙 動は試 験 片の幅に よ り大き く異な る

また

応 カ

ひずみ 関係 は元たわみが ある に もか か わらず 降 伏 点 踊 場が あ る場合 と

Round・

House

形に な る場 合があ る

これ らの 実 験か ら得 ら れた降 伏 応 力 (σ

9

)と引 張 強 度 (ae)を表

4に示 す

σ(xlO2MPn ) 5

04

03

0zo1

0

σ(

102MPE) 5

04

03

0ZO 」

0 O    I5    30     45    60          0    40     80    120   160

 

(a)WSG によ る

      

b)DG よ る     図

一6

 引 張 応 カ

ひずみ関 係 (管の引 張 試 験 )     匿

 

   

轟 摯 σ〔xlO2MPe ) 6

o i

o 急o 凸 o

19 h

o 凾 峨

NOj

 

NO

6

NalO  Nal       Na2       NOA

7 管周方向各位置で の引張試験片 6(xlO2rm 6

0 4

0 ZO D

1652tmll t珂

5  賄 ロ 鳩 四 m  

    Na5 ε働 ) 0

0       0

0   0   10   20   30   4Q        O 

10   20   30   40    (a溶 接 線近 傍 

       (b)

般 位 置     図

8 引 張 応 カ

ひずみ関 係 (引張 試 験 片によ る) 表

3  降 伏 応 力 {x10ZMPa ) 供試 体 D

ll42 ら

3

5A) D

114

2t

4

5(A D

165

2  t

4

5D

165

2  t

7

1D

114

2 二

3

5B D

114

2t

4

5B 圧鼇 

σ

r3

403

243

673

553

424

30 σo

5 窃

503

363

763

783

504

34 管の引 張 3

693

60 岳

LD

 

引 蜘 拭験 片 39ユ 3

594

053

B4

4  引張 試 験 片に ょる降 伏 応 力と引張 強 度 (×102MPa ) 鋼管 鶴 12345678910 CT 上1

σ

v5

885

L75

094

734

023

813

913

843

793

96 σ β 6

375765

705

334

925

3了 5454

7臨 4

694

67 CT12 σ 『 5

635

085

054594

043

383

273

593

583

83

σ

B6

02

5

495

174

724

794

734

624

534

60 CT21 σ 5

144

684

924

了64

393

913

9ア 4

094

08407 σ 召 5

695

455

845334

955

065

104

754

744

70 CT22 σ r4

664214

334

ao4

253

873

723

773

943

S3 σ β 5

314

935

305

D95

085225

034

554

654

62

一 87 一

(4)

NII-Electronic Library Service

3.

考   察

3.1

残 留応 力   電縫 鋼管の残 留応力は

複雑な塑 性 加工履 歴によ り生 じる ため

板 厚 方 向に非 線 形 的に分 布 する だけ で は な く 複合応力状 態と なっ て い るこ と が知 られてい る3)

‘)

こ の残 留 応 力の分 布 形とそ の大きさを 直接 測 定す ること は 困 難で あり

,一

般 的には解 放ひずみ を測 定す ること に よ り類 推して いる。 図

一2

の解 放ひずみ分 布か ら分か る よ うに

管軸

周 方 向の残留応 力分布は管周方向に若 干 変動して い るが 溶接線を中心 と す る明 瞭な特 定の傾 向 は認め ら れ ない

管 軸, 管周方 向の解放ひずみ を用い

円 筒 シェ ル の弾 性 理 論に より求め た残 留 応 力 (膜 応力 Nr と曲 げ応 力Mr )の 管 周 方 向で の均値を表

一5

に示 す。 また分 布の

例 を 図

9に示す

そ れ ぞ れの値は降 伏 軸 力

降 伏 曲げモ

メ ン トで無 次 元 化してい る

た だ し

降 伏 応 力は短 柱 圧 縮 試 験による値 を用い た

曲げ応 力は

般に管 周 方 向に比し て管 軸 方 向 が大き く, そ の値 は かな り変 動して お り

降 伏モ

メン トの

60

70 % の ものがい が 伏モ

メ ン トの 20 % と小さい場 合 や108% と 大きい場 合 も ある

ま たこれ ら の値は 必 ず しも管の径 厚 比 の 〃 )に関 係して い る とは言え ない 周 方 向の曲 げ 応 力は

管 軸 方 向 応 力の 50%

70 % と なっ てい る場 合が多いが

管 軸 方 向の残 留 応 力が小さい 場 合に管 周 方 向の残 留 応 力が大き く なっ て いる例 も あ る

9か ら も 明 らかな よ うに

残留応 力 は管 周 方 向 に は そ れ ほど大きく変 動せ ず, 第

次近似 的には

様に 分 布して い る もの と考え て よい

以 上は断 面 力と して の 残 留 応 力であり

実 際の残 留 応 力が管 厚 方 向に どの よう な分 布 形とな っ て い る か は不 明である

加藤ら3 ) 筆 者4) の解 析 的な研 究で は 非 線 形な台 形 分布と なっ てい る。 こ の問 題につ い て は後で検 討す る

3

2 降伏 応力と引張 強度  明 瞭な降伏点踊場の ない材料の降伏応力と して

通 常 0

2% offset耐力 を 用い て い る が

ひずみ が0

5%時の 応 力が用い ら れ る場 合 もある

電縫鋼 管材のの ま まの 引 張 試 験

引 張 試 験 片による実 験では明 瞭な降伏点踊場 が あ るか

踊 場 がな い場 合で も ひずみ硬 化の勾配が比較 的 小さ く

,0,

2

%offset 耐 力とO

5%ひずみ時 応 力に差 があ まり な い

し か し, 短柱圧縮 試験で は Round

House 形の傾 向が強く, 

O.

2%offset 時の接線 係 数は弾 性係 数の 2

 4

11% と変 動

。一

軟 鋼 を 用 い た本 実 験では

0

5 %ひずみ時の接 線 係 数は弾性係数の 2

4

4

8% と変 動が小さ く なっ てい る

残留応力が特 にきな鋼 管の場 合に は

0

2%offset 耐 力 は 必ずし も 塑 性 域の抵 抗 を示す基 準値と な らず

,0.

5

% ひみ時 応 力の方が適 切な場 合も あ る と考えら れ る

3に圧縮 試 験に お ける O

2% offset 耐 方 (σy)とO

5% ひ

一 88 一

5 開 放ひず みにより求めた残留 応 力 (N

/Nv

 M

IMy

) 供試 体名 RSILARSIIBRS12ARS12BRS21RS22 管軸 方 向 腹 応 力 0

090

03O

12

01o

130

03 曲 げ応力 0

68o

74o

690200

691

08 管 周 方 向 腹 応 力 0

06

0

07O

02

050

030

07 曲 げ応力 0

47o

440

450

280

370

57 σy(xlO2  MPO 6

o 4

0 2

0 画1Ny

Mr/My) 1

5     1

O   e

50

O    

05     

1

G   図

9 残 留応 力分布 CB〔xlO2MPa ) 6

0 4

o 臥o O

e                      9 0

0                     e

 seam   goo   1800  0neO  Eeam      s恤   goo   1800  刀oo  5  (a降 伏応力 b)引張強 度 図

10 管周 方 向の降 伏 応 力

引張 強 度 分布   (x102 MPa) 8

O 6

0 4

o 2

0   (xlO2MPa ) S

0 6

0 4

o 10 O

O                  )O

O  

) seam   3   6   9   1Z  15    seam   3   6   9   12  15 (a降 伏 応 力 (b)引 張強度 図

11  溶 接 線 近 傍の材 料 特 性   Uyt(B1

e0

80

6o

40

20

O   sean  90

°

  rSO

°

  mo

°

 勁 皿 図

12 降 伏 比 N工 工

Eleotronio  Library  

(5)

応 力 (σ。

5)の値 を 示してい る

両 者の比は

O.

 

94

 

− O.

99と

なっ て お りう 残 留

力の大き な材の場 合の み両 者の差が 大き く なっ てい る

ど し ての圧縮 降 伏 応 力と引 張 降 伏 応 力の比は1

09

1

11となっ て お り

引 張り

1

の方が約 1割 高い応 力 を 示

r

して い る の は越 智らηと同 様の

果で ある

引 張 試 験 片に よる降 伏 応 力の平 均 値と 管の まま の引 張 試 験による降 伏 応 力の比は0

99

1

05

と なっ て おり

あ ま

り差がな し  次に降伏応 力の管周方向分布を 調べ る。 図

10(a)から明からなよ うに

溶 接線 位 置で の降 伏 応 力は大き く なっ ている が, 溶接線以外の位置で は あ まり変 化は ない。 溶接線か ら60

°

位置で若 干 低く なっ て いる場 合 もあ る が

次近似 的に は ほ ぼ

定と 考えて よい。 降伏応 力は,

般部に対し て溶 接部で は 10

40 %高く なっ て お り

板厚が や や厚い鋼 管の場 合 に は変 動が小さ く なっ て い る。 溶 接 位 置 近 傍の降 伏 応力t 分 布を さ らに詳 細に調べ る た め

試 験 片 幅さ せ て 行っ た実験結果か転

各部の 降伏応 力 を推 定して得た結 果を図

11 (a

す。 すぺて の試 験 片とも溶 接 線 位置 が最も降 伏 応 力が高く, そこ か ら4mm 離れ た位 置で若 干 低 下 し

6mm 離れた位 置で再び高く なり

9mm 程 度 離れ る

化 が緩やか になる。 し か し

15 ihm 離れ た位 置で も

般 部 分に比し て降 伏 応 力が若 干 高く

溶 接 の影 響を受けて い ること が分か る。図 か ら分か る よ う に

こ の傾 向は溶 接線か ら の距 離に関係 し

板 厚には あ ま り 関係し ないよ うで ある。

  引 張 強 度が管 周 方 向に どの よ うに分 布 する か を図

一10

b

)に示す

降 伏 応 力の分 布と異なり

溶 接 線か ら60

°

の位 置 までが他の部 分に比 し て強 度が高 く なっ て い る。 溶 接 線か ら120

°

180

°

位 置の 3試 験 片の平 均 引 張 強 度 に比し て

溶 接 線 位 置で は 15

23 %高 く 溶 接線か ら 60

°

の位 置で は4

15%高く なっ て い る。 し たがっ て 降伏 比の管周方 向の分布を み る と (図

一12

溶接 線か ら60

°

の位置が小さ く, 溶接線上 が 大 き く なっ てい る。 溶 接 線 位 置が溶 接の影 響で大き く なっ てい ること は当然 であるが

溶 接 線か ら60

°

の位 置 が他の部 分に比し て小 さく な っ て いる の は

そ の位 置の応 カ

ひずみ関 係が最

Round

 

House

の傾 向が強く

(図

8 参照), 製造 過 s 程で受 ける塑 性ひずみ履 歴に影 響 されて い るもの と思わ れ る

引 張 試 験 片による引 張 強 度の平 均 値と管の ま ま の 引張試験に よる強 度の比は 1

04

1

09と なっ て お り

管の ままの引 張 試 験によ る強 度は試 験 片に よ る値よ りも 小 さ く なっ て い る

溶 接 部と

般 位置の伸び 率の 差 が小 ざい

ST

 21の場 合が最 も小さ く

1

04と なっ てい る

3

3 応 カ

ひずみ関 係の近 似 表 示   Round

House 形を示す応 カ

ひずみ関 係を表 示するた めに

Ramberg

−Osgood

形の 数 を 用 い るこ と が多い が

ここで は接線係数と応力ま た は ひずみ の関係に注 目 す る

比 例 限か ら降 伏 応 力に至る領 域につ い て は

,S.

EtEL5 1

o 0

5 E【但 1

5 1

0 o

5

0

0      05      LO    σ/σ y    叺0   30   6

0   9

O  IZO  E左r

(・)接 線係数

応 力 関 係

 

b)接線係 数 二ひずみ関 係

 

(短瓣 実験

     

の引 張 試 験)    図

13 接 線 係 数と応 力 (ひずみ 〉の関 係 E【’E15 1

0 O

5 0

0  0

0 E【’E1 :5

1

0 O

5       O

0

σdey en /t「r σ/σy eaAli   ELtty  εvty      ε/br

(a接 線 係 数

応 力 関係    b)接 線 係 数

ひずみ関 係   のモ デル化               モ デル

14 接 線 係数 と応 力 (ひずみ)の関係の モ デル化 表

6 圧 縮 応 カ

ひずみ関 係のパラメタ

鋼 管 σ01

σ

v

σ

4

σ

” E矗/Eo 彪 SCIIA0

6000

9901 〆350

095 SCllB0

4501

0001 〆350

08D SCI2A0

4701

00011350

095 SCI2B0

8000

980 !1500

05 SC21e

6300

98511300

071 SC220

0901

105 ∀30

o

138 表

7 引 張 応 カ

ひずみ関 係の パラメタ

鋼 管 ∈0/⊂

εL〆c

∈匙/‘

⊂ノ/ε

8

〆Eo 鳶(×1Q

5 STU0

4501

531880

84L !704

0 ST120

510L47L711

1411704

1 ST2正 D

5601

41L511

761 !704

7

Toma

ら は複合残 留応 力を考 慮して線 形 関 係

にゆ

松 井 ら は 座 屈 応 力 を 正 確に求め る た めに 2

次曲

tw1

]}仮 定 て いる。 こ こ では ひずみ硬 化域を含めて考え

圧 縮 時 (短

柱 圧 縮実験〉には応カ

ひずみ関 係の接 線 係 数と応 力, 引 張 時 (管のま まの引 張 実 験 )に は接 線 係 数とひずみ の 関 係 を 求 め 図 示 する と図

13(a)

b

)の よ うにな る

応 カ

ひずみ関 係を近 似 的に表 示す る た め

圧 縮の場 合 は図

14(aの よ うに比例 限応力 a。と管の全 面 塑 性 化 時 応 力 σ 1を境 界点と し, 各 領 域で接 線 係 数と応 力の 関 係 を 線 形 関 係

引 張りの 場 合は 図

14 〔

b

)の よ うに比 例 限ひずみ ε。と管の全 面 塑 性 化 時ひずみ ε 1 を境界点と し, 各 領 域で接 線 係 数 とひずみ の関 係 を 線 形 関 係に近似 する。 た だ し

引 張り の場 合は塑 性 流れ域 を表 示す る た

89

(6)

NII-Electronic Library Service め, 管の全面塑 性 化 後に接 線 係 数が ゼ ロ で あ る部分を置 く

こ こで

εk は塑 性 流れ開 始 時ひずみ で

ε:は ひず み硬 化開始 時ひずみ である

図 中の

ic

は 降 伏 後の応 力 (ひずみ) 増大に伴う接 線 係 数の 低 下 率を示すパ ラ メ タ

で あ る。 各供試体の応 カ

ひずみ関 係と良 好な

致 を示す よ うに パ ラメ タ

を決 定す れば

圧縮に対し て表

一6.

引 張 り に対して表

7が得ら れ る

これ らのを 用いて求め た応 カ

ひずみ関 係 (破線 (

A

))と実験 値の 比 較 を 図

15に示す

圧 縮 時, 引 張 時 と も良 好な精 度 で実 験 値を 近似してい る こと が 分 か る

しか し

こ れ は 各々 の実 験値を用い てパ ラ メ タ

を決定し たもので あ り

当然の結果であ る

以下で は

各パ ラメ タ

の相 互 関 係を検討 し

あ る実 験結果 か ら他の実験結 果が どの程 度 推 定 可 能で あ る か を検 討す る

構 造 実験の際に

般に 行わ れ る短柱圧 縮 実 験結 果を基準と考え る。 弾 塑性域に お け る応カ

ひずみ関係の非線 形特性は σ。

ay

 a。

5 が 決ま れ ば定まる と考え られ る

管の全 面 降 伏 時 応 力 σ、 は

16に示 す よ うに σ e とσe

s を用い て表すこと が で きる。 管の全面 降 伏 時の接線 係数 は ヤン グ係 数の約 1/35で あり

その

h

さ く, そ の変化は応 カ

ひずみ閧係に大き く影 響 を及 ぼ す ことはない の で

h =

O

1と

定のと す る (表

一6

参照)

こ の ように簡 略 化し て求め た応 カ

ひずみを 図

15 (a

点 鎖 線 (

B

)で示し てい る が, 十分正 確に実 験 値 を追 跡して い る もの と考え ら れ る

次に引張 応 カ

ひずみ関 係 との 対 応 を考え る。 まず圧 縮

引 張 時の比例限応力の絶対 値 の比は O

 82

〜1.

 

18

範 囲に ば らつ い て いる が, これ を 1と する。 また圧縮 降伏応 力と引張降伏 応 力の比 を表

3を参 照 して

,1,

1

と す る。 降 伏点踊場は存在す るが, 踊場の範囲は原鋼板ほど大き く な く, こ こでは踊 場 開 始 点 を1

踊 場 長さを1

0εy とし

ひずみ硬 化 域の

k

の値は 4

0×10

5 と す る (表

7参 照 )。 この よ うに して

圧 縮 試 験 結 果か ら引張 試 験に よ る応 カ

ひずみを類 推 し た結 果を 図

一15

b

)に

点鎖線で (

B

)で示す

こ の方法による応 カ

ひずみ関係 も実験値 を良 好な精 度で 追 跡して いること が 分 か る

3.4

残 留応力と応 カ

ひずみ関係  管の圧縮

引 張 試 験結果 か ら 明 ら か な よ うに 比 例限 応 力 ま たはひずみ は残 留応力が小さい管で は大き く, 大 きい管で は小さ く なっ てい る

比 例限応 力は残 留 応 力の み で はな く

塑 性 加工によ るバ ウ シンガ

効 果も関係し て いる とえ られ る’2)

福 本ら2レ留 応 力が管 厚 方 向 に矩形分布す る と仮 定 して, 解 放ひずみか ら管 軸, 管 周 方 向の残 留応 力の大き さ を推 定しt 比 例 限応 力との 関係 を調べ て い る。 本 研 究で は残 留応力が管厚 方 向に線形 分 布 すると仮 定し

福本ら2〕

残 留 応力 比 例 応 力の関係を検討する。 管軸方 向の付加応 力が弾性 的で ある限 界

す な わ ち 比例 限応力 σ

t

”はvon

−Mises

90

σ〔x101  MPa) 5

04

03

oZO1

00

0  0   5  10  1S  20  25 (a短 柱圧縮の揚合 σ1ノσ y1

15 1

10 1

05 1

OQ 図

15 qxlOIMP ,) 5

04

03

OZO   1

0     O

00   5   10   1S  20   25  30      (b>管の引 張の場 合 応 カ

ひずみ関係 σ面, 1

0 05 ag

 

oo

 

 

 

 

 

 

1」}s

 

 

 

a。

Vcry

 

 

 

(’

゜ o

 

 

 

 

 

 

05

 

 

 

 

 

(撒TT  図

16 σ

と ae

5係 

17 残 留 応 力と比 例 限 応 力の関 係 E

£ O

0

Ec/E 1

0

0

(a接線 係 数

応力関係 圧縮(b)接線 係 数

ひ ず み 関 係 (引 張)        図

18 接 線 係 数と応 力 〔ひずみ)の関 係 降伏条件 を用いる と次 式で示さ れ る

    (σ『+σ rr) :

(σ

t

”+σ

) a

θ+(σ

θ)』 (げ

……

(1) こ こ で σtt σ。e は引 張り の場 合は管 外 面の, 圧縮の場 合は管 内 面の管 軸, 管 周 方 向の残 留 応 力である。 こ の よ うに して求 め た比 例 限 応 力 と実 験的に求 めた比 例 限 応 力 の比較を 図

17に示す

実験 (a。)と解 析 (σ罰 により得 ら れ た比例 限応 力は比較的よ く

致し ている

こ の こと は 非 線 形 的に分 布する残 留 応 力の最 大 値とパ シン ガ

効果に よ り低下す る と考え られる比例限 応 力 を

残 留 応 力が線 形 的に分 布す るもの と仮 定 することに より, 第

次近 似 的に は推 定 可 能で あること を示して い る

 解 析 結 果に よれ ば3 )

4)

残 留 応 力管 厚 方 向台 形 的 に分 布して い る。 こ の 非 線 形 分布が応 カ

ひずみ 関係に ど の よ う に影響 を与え る かを調べ る た め

加 工 履 歴 解 析を行っ た 鋼 管4 〕を 用 い て引 張 り, 圧縮の 数値 実 験を 行っ た

18に接線 係 数と応 力 (圧 縮 時)な ら びに N工 工

Eleotronio  Library  

(7)

接 線 係 数 とひずみ (引張 時 )の関 係 を 示 す

これ らの 図 よ り

台形 的に分 布する残 留 応 力の圧 縮 側 (ま たは 側 ) がすべ て降 伏し た後, 引 張 側 (また は圧縮 側 )部分 が降 伏 する まで に

若 干の応 力また は ひずみ の変 化が 必 要で ある こと がわ か る。

図713 に示す よ うに

実 験 結 果で も比 例 限応 力 以 降で全 面 降 伏に至る間に

時 的に接 線 係 数の化が少ない領 域が認め ら れる。 こ れら の結果か ら

残 留 応 力は管厚方 向に台形的に分 布し て い るもの と考え られ る。

3.

5

 電縫鋼管の形能力  電縫鋼 管は塑 性 加工履歴を受けており

また残 留 応 力 を有してい ること か ら

引張試験におい て は伸び率が問 題と な り

圧縮試験で は局部座 屈 時や最 大 耐 力 時の ひず みの レ ベ ルが問題 と な る。 まず

引張試験 片に より得ら れた管 周 方 向 各 位 置のび率 ηを図

19に示す。 溶 接 部は他の部 分に比 して伸び能 力が小さ く なっ てい るが

管径のさい試験片

CT

 11

 

CT

 l2 (D

114

3mm で は その傾 向が特にし く, 溶接部の伸び率は他の約 半 分 と なっ てい る

管 径の や や大き な試 験 片

CT

 

21,

 

CT22

P =

165

2mm )の場 合には その差は小さ く

特に溶 接 部と他の部 分の 降 伏 応 力の 変 化がな い

CT

 22 試 片で は

伸び率の変 化 も少な く なっ て い る。 管の ま まの 引 張 試 験の場 合に

破 断が溶 接 線か ら生じ ることは溶 接 線の伸び率が小さい た め と考え ら れる。 試 験 体の長さが 異な る ため

管の ま まの引 張 試 験の伸び率 を 直 接 比 較で き ない の で

こ こ で は最 大 応 力 時の ひずみ を比 較 する

8に示す ように ST 11と

ST

 I2の場 合は ほ と ん ど 同じ であるが

ST 21の場 合 は 明ら かに小さ く なっ てい る

溶 接 線で は

,CT

 ll

 

CT

 12の伸び率が

CT

 21 よ り 小さ い が (図

19)

管の ま まの 引 張 試 験で は

ST

 II

ST I2の方が

ST

 21 に比 して大き な最 大 応 力 時の ひず み を示し てい るのは

,CT

 

11,

 

CT

 

12

位 置の伸び η (% 30 10 o                   e seam 馴〕   180   ηO

°

  seam 図

19 伸び率 qxlO

MPn) 5

o4

O3

o101

0 Ed

ε

S(151Be

ε

:suain (wire    即ge) Ed;舳 dialgn8e) 巳4    o

o       e(9h6)

ae  5

e 10

O l5

a 20

0 25

O 図

20  圧 縮 応 カ

ひずみ関係 表

8 管の張実験に お け る最大 応 力と最 大 応 力 時の ひずみ       (X102MPa

% ) 1 2 3 溺 供試 体 応 力 ひずみ 応力 ひずみ 応 力 ひずみ ST114

5713

04

5712

24

6012

2 ST124

381204

3512

44

38 夏L5 ST2/

4

666

34

647

1 率が大きい た め と考え ら れ る

す な わ ち

管の まま の引 張 実 験にお け る最大 応 力点の ひず み を決め るの は

溶 接 線 位 置の伸び率だ けでは な く

,一

般 位 置の伸び率 も関 係 してい る

ま た

溶接 線近傍のび率が小さい こと が

引張試験 片 と 管の ま まの引 張 試 験 結 果に お いて 降 伏 応 力 が あま り差が ない の に

引 張 強 度は管の ま まの試 験 が や や小さい 値に与え る ことになっ てい る原因の

っ と え られ る

こ の こ と は

溶 接 部と他の部分の伸 び率の 差 が 小さい

ST

 21の場 合に

引 張 強 度の差も小さ く なっ て いることと

致 して いる。  軸 力 を 受ける鋼 管 材の局 部 座屈挙 動につ いて多 くの 究 が 行われ て いる

し か し, 従 来の研究で は, 最大耐 力 点のデ

タ か ら

分 岐 点の ひずみを推 定して おり5)

実 験 的に分 岐 点の応 力, ひずみ を特 定する 方 法が示さ れて い な かっ た

比較的 径厚比の小さい鋼材が短 柱 圧 縮 さ れ る と き,軸 力 が ある値にな る と座屈波が生 じ始め るが

耐 力は 上昇す る。 局 部座屈波 が生じ る と

軸 方 向の変形 は

様な軸 縮み と局部座屈部 芬の形 を含むことに な り

平 均ひずみ は局 部 座 屈が生 じて い ない 材 中 央 部の ひ ずみ よ り大き く な る

し た が っ て

試 験 中に ひずみゲ

1

25 1

20 1

15 1

10 LO5 σ/q 勲 ・

繃       ● 重hcory SC1且C    ρ max 皿 um   SC11A  o b血  Lion ロ

1

_

_ _

    0      0

04 0

05  0

06  α07 図

21 電縫鋼管材の局部座 屈耐力 {ソεy

15

0 12

0 9

0 6

0 3

O 蹴

繖 ・ theop

 MaXl口IUM obifUrcatian 励

O

0    0      0

04  0

05  0

06  0

07 図

22 電 縫 鋼 管 材の局部 座屈時のひずみ

       ??

一 91 一

(8)

NII-Electronic Library Service ジ で測定した材 中央部の ひずみ εw)と変位計で測定し た 材 全 体の平 均 的な ひずみ (ε∂ を比べ れば, 局 部 座 屈が生 じ始める点 を定める こ と が で きる

試 験 体 両 端 部に お け る加工 上の不 整や試 験 機か らの拘 束の影 響が ある の で 初期の段 階か らひずみ ゲ

ジ と変 位 計で測 定し たひずみ は完 全に は

致して いないが

局部座 屈が生じる とそ の 差が よ り大き く な る

一20

にその 差 〔εd

εw)と 応 力 の係の

を示し ている

矢 印で示し てい る点で は, 両 ゲ

ジで測 定し たひずみ の差 と応 力の関 係 曲 線の接 線 係 数が明らか に低 下し, 座 屈 波が生じ始め る分 岐 点と考 えること がで き る

 最 大応力度am。x に対 応す るひずみ εmax を加藤ら5}は, 最大応力時に ダイヤルゲ

ジで測定し た軸 変形か ら局部 座 屈 部 分の 曲 げ 変 形 と考えられ る部 分 を 除いた変 形によ り定義し たe 本研 究で は局 部 座 屈が生じていない部 分に 貼 付す るひずみゲ

ジで測定 し た最大 応 力 時の ひずみ を εmax と す る

試 験体両端 部の影 響 を除け ば, こ の 二方 法で決め たもの は実 質 上 同じ であると考え られ る

 加 藤らS) は古 典理論に基づ き

円 形鋼管の部座 屈が 生 じる分岐点 応 力が式で え られ るこ と を示 した。 哘

…・

……一 ・

………

(・〉 図

一21

に実験に よ る 分岐点 応 力, 最大 応 力と

3.

3

節で 提 案し た応 カ

ひずみ関 係 を上 式に適 用し て求め た分 岐 点 応 力と径厚 比の関係を, 図

22に以上の 各応 力に対 応す る ひずみ と径厚比の関係を示し た。

SC

 

12A

D ;

114

3mm

 t= 4

5mm )

SC

 22 (

D

= 165

2mm

= 7

1mm )の場 合は 分岐 点の実 験 値は計算値よ り若干 小 さいが そ れ以 外は良い

致 を示 して いる

短 柱 圧 縮 実 験で得られ る最 大 耐 力およびそ の と きの ひずみ はいず れの場 合で も (2 )式に よ る計 算 値よりも大きい。 ま り変化が な い が 接線近傍で は溶接影 響によ り高 く なる (図

10(a>参 照 )

溶 接 線 近 傍での変 化は溶 接 線か らの距 離に依 存し て お り

今回の実 験で は 管 厚 が 大 きい場 合に変 化が小さ く なっ て い る。

3

) 引 張 強 度の分 布は引 張 降 伏 応 力の分 布と異な り, 溶 接線か ら約 60

°

の位 置までが他の部分より高く なっ て い る (図

10(

b

)参照)

これ は製造 過程で受け た塑 性ひ ずみ履 歴の影 響と考え ら れ る

4) 塑 性ひずみ履 歴に伴うひずみ硬 化

バ ウ シンガ

効 果の影 響に よ り

電 縫 鋼 管 材の応 カ

ひずみ関 係は引 張 りと圧縮の場 合で異な り, 降伏応 力は引張り の場 合が圧 縮の場 合よ り約 1割 高く なっ て いる。 ま た 圧縮の場 合は

Round・

House

形に なっ てい るの に対して

引 張り の場 合は降伏後に明瞭な降伏点踊場を示して い る。

5

)圧縮の場 合は接線 係数と応力

引張り の場 合は接 線 係数 と ひずみ の関 係 を 各応力状態に応 じ た 区 分線 形 関 係 に モデル化す ることに よ り, 応 カ

ひずみ関 係を近 似 的 に表 示 すること がで き る。 比 例 限応 力は

測 定し た管軸

管 周 方向の複 合 残 留 応 力が管 厚 方 向に線 形 分 布す る と考 えて求め た値と ほ ぼ

致している。

6

) 溶 接部の伸び率は他の位置よ り小さ く なっ てお りt そのた め

管の ま まの引 張 試 験で は破断は すべ て溶 接 線 か ら生じる ただ し, 管の ま まの引 張 実 験における最 大 応 力時の ひずみを決め る の は溶接 部の伸び率だけで はな く

,一

般 位 置の伸 び率 が 大き く な る と

その値 も大き く な る。

7

) 短柱圧縮時に局部座屈が生じ始め る点の応 力 とひず みは

変位計とひずみゲ

ジで測定し た ひずみ の差と応 力のを 用い てめ ること がで き る。 その応 力とひず み は, 本研究で提案し た応 カ

ひずみ関係を加 藤ら 5) 提 案し た式に適 用 して求め ら れ た値と ほ ぽ

致して い る

4.

結 論   本研究で は寸 法が異 な る 6種 類の電 縫 鋼 管 材 (

STK

400 )につ い て種 類の実 験 を行い, その結 果を考 察し た結 果

以 下の結 論 が得られた

1) 電 縫 鋼 管 材に は管 軸と管周両 方 向の複 合 残 留 応 力が 存在し, そ れ ら は管周方 向に ほ ぼ

様に分布し てい る。 い ずれ も

管の内側が圧縮

外側が引張り と な る曲げ応 力が大部分で

応 力は わずかであ る。 曲げ応力の値は

管軸方向で は降 伏モ

メ ン トの 60%

70%の ものが いが, 20% と小さい場 合や 108% と大きい場合も あ り

管 周 方 向応 力で は

管 軸 方 向 応 力の 50%

70% と なっ て い る場 合が多いが

管 軸 方 向より大き く なっ て い る例 も ある。 管 厚 方 向の分 布は

管の中 央 面 を 対 称 点と す る 台 形に近い

2) 管 周 方 向の引 張 降 伏 応 力の分 布は

,一

般 位 置ではあ 参 考 文 献 1} 日本鋼構造飭 会標 準委員 会 鋼 管

JIS

小 委 員 会 :塑 性加工    を受け た鋼材の機械 的性 質

STK  41引 張 な ら び   縮に対する機 械 的 性 質

JSSC,

 Vol

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 No

53

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2

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 1970

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2) 青木徹 彦

福本騰士 :小口径電 縫 鋼 管の統 計 的 材 料 特 性    と残留応 力の分 布の評価

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3) 加 藤 勉

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5) 加 藤 勉

秋 山 宏, 鈴 木 弘 之 :軸 圧 縮を受け る鋼管の     塑 性 局 部 座 屈

日本 建 築 学 会 構 造 系 論文 報 告 集

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   pp

9

17

 1973

2

一 92 一

N工 工

Eleotronio  Library  

(9)

6) 鈴 木 敏 郎

小 河利行

加 藤征宏

栗 本照彦 :軸 圧 縮 を 受    け る高張力 鋼管の強度性 状に関する研 究

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8) 蓑 田 茂, 越 智 健 之

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ひずみ関 係

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 Nov

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11) 松井 千秋

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河 野 昭彦 ;円形 鋼 管 トラス柱の曲     げね じ れ座 屈に関ず る実 験 的 研 究

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松 本 紘 美 :鋼 管の成 形     プロ セ ス1こおけるバウ シンガ

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10

(]992年2月 10日原 稿 受理

1992年 7月 16日採用決 定 )

93

参照

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