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コンクリート梁部材断面の曲げ終局限界点に関する研究 : (その2)終局限界点特性値の算定式の誘導

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(1)

【論  文】 UDC :624

012

46 :531

224 日本建築学会 構 造 系論文報告集 第403 号

1989 年 9 月 コ

部 材 断 面

局 限

研 究

その

2

限界点 特性 値

算 定式

誘 導

正 会 員 正 会 員 正 会 員

 

 

* *

* * *  

1.

ま えが き  前 報 (そ の 1)u で は

,一

般 性の あ るコ ン ク リ

ト梁 部 材として の プレス レス ト鉄筋コ ンク リ

ト (

PRC

) 梁 部 材における既 往の各 種 終 局 域 指 標点を 比較考察す る と 次の 3種の終 局 限 界 点

す な わ ち 圧縮 部コ ン ク リ

トの ひずみ軟 化 性 質に起 因 する [

C =

T ]max と な る終局限 界 点 (

Lc

点 )

 

PC

鋼 材の引 張 破 断に よる終 局 限 界点 (

L

。点 〉

お よび圧縮鉄筋の座屈に基づ く終 局 限 界 点 (

L

。u 点 )な ど を提 示し た。 これ ら各種の終 局 限 界 点 (L 点 〉

とく に L。点は既往の 終局域 指 標 点とは異 なっ て最 大モ

メ ン ト以 降に必ず現れ

物理的 意味も明 確で

最 大 耐 力 以 降の変 形 能 力 性 状 も含め た終 局 塑性域 の 評 価 に有用 な ク リ テ ィ カ ルポ イン トで ある

 し か し, これ らの

L

点が実 際の設 計で有 効に利 用さ れる た め には

断面の モ

メ ン ト

曲 率 関 係

ヒにおける これら の点の算 定が簡 単に行え ること が 必要と なる

本 報 告は

鉄 筋および PC 鋼材の応 力度

ひずみ度関係 が最 も基 本 的な完 全 弾 塑 性で あ る場 合にお け る各種の終 局 限界点の算 定 式を誘 導し

通 常 設 計さ れ る 範 囲の断 面の終 局 限 界 点は非 常に簡 単な式に よっ て算 定さ れ るこ と を 示 し た

 な お

各算 定式は

PRC

断面につ いて導い てあるが 各 式 中の

PC

材に関す る項を零と置く

ある い は

PC

鋼 材の有 効 プレス トレス カの 項のみ を 軸力と して考慮す る な どの簡 単な修正 を行え ぱ

その ま ま鉄 筋コ ン ク リ

ト(

RC

)梁お よ び柱断 面 用の算定 式と な る

 2

PRC

梁 断 面にお け る終 局 限 界 点の算 定式 の 誘導  本 節で は

般 性のあるコ ン クリ

ト梁 部 材と しての

PRC

梁 断 面の終 局 限 界 点 (

L

点 )にお け る 圧縮縁ひず み度, 曲 げ耐 力な らびに曲 率の算 定 式を誘 導す る

な お

本 報 告では PC 鋼 材, 引 張および圧 縮 鉄 筋の応 力 度

ひずみ度 (

S − S

)関係が完 全 弾 塑 性で表 示され る最 も 基本的 な 場 合 を 対 象 と して い る が

引張側 鋼 材に ひずみ 硬 化があるよ うな梁 断 面につ い ての算 定式 ま た軸力と 曲 げモ

メン トが同 時に作 用す る よ う な柱断 面ので の 算 定 式は 前 報

) で述べ

L

存 在メ カニ ム に つ いての説 明か ら わ か る よ うに

本 報 告の場 合と同様の 方法

手順に よっ て誘導で き る

 ま た

本 研 究で は

PRC 梁 断 面の終 局 域に おける 学 的 挙 動 を研 究 対 象と して い るた め, 終 局 限 界 点で は引 張 鉄 筋は降 伏し て い る もの と仮 定 し た

その 理由は設 計に対する現行の規準

指針3〕 な どにおい て

部 材の じ ん性を確保す る た め に設け ら れ ている制限値程 度の引 張 鋼材量 を もつ 面で は

引張 側の普 通 鉄 筋は本 研 究の対 象であ る終 局 限 界 点のか な り以 前におい て降 伏す る た め で あ る (後述の表

一3

参 照 )。 し た がっ て

PRC

梁 部 材 に関 する L 点 算 定 式は

PC 鋼 材と圧 縮 鉄 筋の そ れ ぞ れの応 力 状 態 を 組み合わ せ た表

一1

に示す各ケ

スにっ い て の終 局 限 界 点の算 定 式 を誘 導す れば

すべて網 罹さ れ る ことに な る

なお コ ンク リ

トの S

S 関 係に か か わ る ケ

ス分け につ い て は

1に示す各 ケ

ス の う ち 必要ある もの につ い て個々 に行う

 誘 導し た各ケ

ス に対する算 定 式の適 用 範 囲の互関 係

な ら びに普 通に設 計さ れた断 面に対す る最も

般的 表

1 終局 限 界点の算 定 式のた めのケ

ス分け  

大阪大 学   教 授

工 博 * * 大 阪 大 学   助 手

・一

[修 * * * 日建 設 計 大 阪 本 社

工修    (1989 年 2 月 9日原 稿 受理

IY89 年 6 月3日採用 決定1 終 局 限 界 点   モ

ド 引 張 鉄 筋 PC 鋼 材 圧 縮 鉄 筋 ケ

ス名 弾 性 域 〔2

c) 弾 性 域 降 伏 時 点 〔2

b) Lo 降伏塑住 域 (2

の 弾 性 域 (1

G } 降伏 塑 性 域 降 伏 時 点 〔1

b} 降 伏 塑 性域 降 伏 塑 性 域 (1

a) 弾 性 域 〔3

b ) Lp 破 断時 ひ ず み 降 伏 時 点 鮎 ぴ 降 伏 塑 性 域 ( 3

a ) L3u 彈 性 域

一一一一一一

(4

b) 降 伏 塑 性 域 座 屈 時 ひ ず み (降 伏 塑 性 域 ) (4

a )

67

(2)

な算定式な ど につ い ての考 察は次の 3節で行 う

 2

1  解 析 断 面お よ び解 析 仮 定   対 象と し た解 析 断 面は

1に示 す よ うに断 面の引 張 側に

PC

鋼材と普通鉄筋を

圧縮 側に普 通 鉄 筋 を配 し た

般 的なPRC 梁 断 面で ある

断 面 諸 量と して の鉄 筋

鋼 材 係 数 q。ρ

圧 縮 鉄 筋 耐 力 比 ζ, 終 局 プレ ス ト レ ス率 λはそれ ぞ れ同 図 中に示 す 式で定 義し た

 仮 定するコ ンク リ

トの

S − S

関係

2 (a) 中に 示す よ う に上 昇 域 を

2

次 式で, ひずみ軟 化 域を下 降こう

配 が

Fc・

te/ε。 (te:tan θの意 味 }の直線で表示する も

の で あ る。 同 表 示 法は

曲げ部 材 断 面0)モ

メ ン ト

曲 率 関 係の解 析におい て

取り扱いが簡 便で

かつ 実用上 十 分な精 度を有す る妥 当な もの である こ とを 既に別報に おい て示し てい る3

7)

解 析 梁 断 面に お け る曲げ 圧縮 部 コ ン クリ

トの各 線 素の

S − S

関係が図

2 (aで示さ れ る

S − S

関係で与え ら れ る と 仮 定 す る と

曲げ 圧縮 部 の ス トレ スプロ ッ ク係 数 κ、島

島 は, 圧 縮 縁ひずみ度 比

X

(圧縮 縁ひずみ 度 ε

縮 強 度 時ひずみ度 ε

)の 各範囲に よっ て表

Zの (1 )

(6 )式4

5)の よ うに与 え ら れ る。

PC

鋼 材お よび普通 鉄筋の

S − S

関係は図

2 〔b)

(cに 示す よ うに

降 伏点強 度が そ れ ぞ れ crpy お よび ay で ある完 全 弾 塑 性とし

同 図 (

b

)で の PC 鋼 材の破 断ひずみ度はい わゆる

様 伸びひず み6〕づ く もの と する

ま た解 析に お い て は

ク リ

トの引 張 応 力の効 果は無 視し, 終 局 時 まで平 面 保 持 が 成 立 すると 仮 定す る

 

2.

2

 

Lc

点の算 定 式誘 導  終 局 限 界点

・L

,点は

前 報 1) の

3.

2

項で述べ た よ う

断 面 内で の圧 縮 合 力が コ ン ク リ

トの ひずみ軟 化 性 質の た めに 曲 率 変 形の増 大に対してその時まで

定 値 (降 伏 耐 力 ) を 保っ て きた引 張 鉄 筋 と

PC

鋼 材の 合 力 が保 持さ れ な く な る限 界 点, すな わ ち [C

T ]

 

が生 じる時 点で引 張 側 合 力の最 大 時 点である

言い換え れば, 引 張 鉄 筋ひ ずみ度 と

PC

鋼 材ひずみ度の い ずれ かが減 少し始める時 点に対 応す る

通常の断面におい ては

形の大下, す な わ ち曲率お よび圧縮 縁ひずみ度の増大 下で引 張 側ひずみ度の減少が起こ る場合には

3に 示す ように断 面 中 央に より近くに配 筋さ れた PC 鋼 材 の ひずみ度の方が引 張 鉄 筋の それよりも先に減 少し始め る ため

L

点は

 

PC

鋼 材ひずみ度が最 大 値を示す条 件か ら誘 導さ れ る

 以

ド表

一1

に示し た

L

。点に関す る各ケ

ス の算 定式 を 導 く が

より

般 的 な ケ

スか ら順に示 し て いく。  

1

PC

鋼 材が降 伏して い る場 合   (a

1

a):圧 縮 鉄 筋 も降 伏して いる場 合  本ケ

ス は換 言すれ ば 断面の すべ て の軸補 強筋が降 表

2 曲 げ圧 縮ス トレ スブロ ッ ク係 数 算 定 式 托 klk 臼〔x )    k2 (x, 式 番 ・1 ・、…

・ + {(’

,L ’} ω 0≦X<】

÷

卜(L9

k

〕3+{⊂1

x}L1 }

(2) 魔 2 ⊂x }

1

       klkユ(X ) ・ 1 ・、・x・

一一

 

・・〔…

÷

 

(3)        1十【8 且 くx 〈

…一

        Lσ

 

 

x

 

 

 

 

 

[θ

 

 

 

 

 

2

 

【8 }

 

ω k3(x}

L

       klk1 (Xl 】

t〃 kl

・ ,

÷

(5) x≧      し6

 

  

 

 

 

 響

・・

kz〔純 )

1

       6x2

klk

〔K )   (記 号にっ い て は 図2 (a)参 照 )  

atσ 

apσpy

ac

ay Ssp

     bdFc

L

圧 縮鉄 筋

r

し ゜x「 ●

T

聰 ε5c 一 ∬n    l αc

pc 鮒 αL εP 〜 〜 キ 1 ●{ ● εSt 旨 載荷 」 引張 鉄 筋 断 面 ひみ 零位置ゴ ひず

ε・xel  

Lt

L

F

b     a

σア し

  at σ V+ap σpy     apσpv λ

_−

  atσy

apσP }

O   A

 

ta

Fc{暗

味,

Oe

F

{Ipr訌釜

の} tip σP

  B   c 〔断 面 )        (ひずみ 分布 )   図

1  解 析 断 面および記 号 E

Eo X,

    

E

li

        〔b ,「c 鋸 材   F

E

L

广

    〔の 管 通跌 筋 klXnlc 「 ひずみ分 布 ぐ

  CsC

 

 Cc 〔kLk

FebXn 〕 ⇒ Tp ⇒  T (応 力分 布 ) \

4

一 『

   

1

 

 

一.

_

引 鯉 薮 矚

   一  

一 .

一  

    ト

ー一

x“

  

7

  

K

,. .

 

 

  

 

  _

(a ) 7

1

ト 図

2 構成材料の定 応力度

ひずみ度 関 係 〔 断 面, 〔ひずみ 分布 , 図

3  曲 率 増 大下にお け る引張側ひずみの       減 少 (模 式 図 )

68

(3)

伏 してい る場 合である

普 通に 設計さ れ た梁 断 面で は

大 変 形 域で現れ る終 局 限 界点まで に全 軸補強 筋の降 伏が 起こる た め

後 述する図

7で の 最も 広い適 用 範 囲から も分か るよ うに

本 ケ

スが最 も

般 的なケ

ス で ある

       

(断面 )  図

一4

に本ケ

スでの終 局 限       図

4 界点に お け る

PRC

断 面の 応 力,ひずみ状態を示す

圧縮縁ひずみ度比 を

X

(= ε。/ε。), ま た平 面 保持 仮 定下で の断 面ひずみ 分布に お け る

PC

鋼 材位置ひずみ が載荷に よっ て零と な る時 点を基準と す る

PC

鋼 材ひみ度の 変 化 量を εp (図

一1,2

参 照)と す る と

断 面 内の力の つ りい条 件お よ びひずみ適 合

条 件は (7) 式と (9}式の よ うに な る

(7)式を変 形 して 求め た (8 )式の Xn を (9 )式に代入 し, εp につ い て整 理す ると (

10

}式 を 得るが

係 数

h

h

,は表

2 で示さ れ る よ う

に縁 ひずみ度比

X

の 関数であ る た め ερ は

X

の関 数と な る。   L。点は 引 張 側 合 力が最 大とな る時点

す な わ ち本 PRC 断 面で は前 述し た ように PC 鋼 材ひずみ度 εp (x ) が最 大と な る時 点である ため

ε, (X ) をX で微 分し

d

εp/dX

Oと置く ことによっ て Le点で の縁ひずみ度 比 XL.が求まる こ と に な る

断 面の モ

メ ン ト

曲 率 (M

φ) 関 係に おける 引 張 鉄 筋 が 降 伏 し た後, 最 大モ

メ ン ト時を経て

抵 抗モ

メ ン トを減じて崩 壊して い く 領域

いわ ゆ る終局域にす る

L

。点で の圧縮縁ひず み度比 は

,L

, 点が 圧縮 部コ ンク リ

トの ひずみ軟 化 性 質に起因し て生 ずる た め

コ ン クリ

トの S

S 関 係の 応 力 下 降 直 線

ヒの値と な る

し たがっ て表

2に示さ れ る (3) 式の

h

h

,(

X

) を (10) 式に代 入 し

 

d

ε.(

X

) /dX を (11 )式の よ うにとお くと, コ ン ク リ

トの ひずみ軟 化 性 質に起因 す る終局 限界 点の圧 縮縁ひずみ度 比

XL。

は (12 >式の よ うに 非 常に 簡 単な式で求ま る

 

PRC

断 面の場 合の算 定 式]     

lS

ksFc

 

bXn=

Ty十Tpy

Csy

…・

………

(7)

・XL・

(ひ ず み 分 布 )

d

σLC

晒 ・ k、x。  ←  C・y 下

τ謡

圃 (応 力 分 布 )

一一

←  Tpy   (

ap σpy) → Ty   (

at σy) ケ

ス (1

a)にお ける Lc 時 点で の断 面 内のひずみ お よ び応力分 布 Xn

αc砺

・           

……・

……・

……・

……・

8

)      ε。

xXn

ερ(

x

) =

d

Xn

… 鹽

… ’

… ’

… ’

”鹽

”’

9 ) E。(

X

・・

1

e。X

……・

…・

(1・)

1

・ +

       1十 te

qsρ        

d

ρ1

 

 

 

 

 

含1 

te

2

1

. ’ ・・

 

 

 

 

 

 

・+ ・

・              

………・

………・

(11 )       ユ十 te

q

SP /

dpi

     

………・

(ユ2)      ∴ Xtc

       te こ こ に

q

(ασ。 ,+α、ay

α、σ

)/bdF

 d.、

d /d  な お, (

12

式で示され る

XL

を 図

2 (a) 中の コ ン ク リ

トの

S − S

下降 直線 式に代入 して

終 局 限 界 点で の 断 面の 圧縮 縁応 力度比

y

(= σt

IFc

め る と q。ρ/

d

ρi と な る が

この

Lc

点での 圧縮 縁 応 力 度 比

Y

が 鉄 筋

鋼 材 係 数 q。p を

dPi

で除し た値に

致す る と い う 結 果は

般 的に成 立す る

す な わ ち (10} 式に お ける

k

h

, に

無 次 元 化

S − S

関 係 の

般 的 表 示

y

・ (X > を用・ ・表 ・ た

 

h

h

f

 

Yd

/X を代 入 す るとερ (X )とし て次の (ユ3 )式を得る

Sp…

1

・・

X 鹽

・13) こ の ε

X

) を (11}式の場 合と 同様に

X

で微分 し

dεp (xVdX = o と 置 く と

Y

= qsp

dpi

な る結 果

…・

的に誘 導され る

こ の結果の意味す る ところ は

L 。

点で の断 面の圧 縮 縁コ ンク リ

トの ひずみ度 比 (Xr

,)は, 応 力 度比

y

= q 。p/

dpi

の取りうる値の 範 囲 が

0〜1

で あ るこ と か ら

コ ンク リ

トの

S − S

関 係での応 力 下 降 上(本S

S 関 係モ デル で は1<

X

<(

1

+te)/

te

(図

2(a) の B 点 )の範 囲 内 )の値を必ず と る

とい うこ とであ る

 以上は

PRC

断 面にっ い て の結果で あ る が

 

RC

断 面 に お い て もPC 鋼 材の効 果を無 視す るこ とに よっ て

最 も

般 的な本 ケ

ス に対 する X。e算 定 式は以 下の よう に簡

単に求 め ら れる

す なわ ち, 力のつ り合い式か ら

PC

鋼 材を無視してめた中 立 軸 深さ Xn につ い て の

8

式な らびに引 張 鉄 筋ひずみ度 ε。tにつ い て の ひ ずみ適 合 条件式 (9

}式とか ら ε

t (X )が (ユO

} 式の よ うにかれ

それ を X で分 し て dεt/dX

o と置 くこと に よっ て (12り

式に示す よ うな L

点で の圧 縮 縁 ひずみ 度 比

XL、

算 定 式を得る

なお 

RC

断 面の ほ か の ケ

ス に 対する XL 算 定 式 も 本ケ

スの 場 合と同 様に

PC

鋼 材に関する項 を無 視す ることに よっ て容 易に導け

69

(4)

るの で, 次項以下で述べ る ケ

スで は省 略す る

 [

RC

断面の場 合の定 式]

 

 

 

α

d ・

……・

……・

8

 

 

 

…・

……・

………一 ・

… )

 

 

 

e。t…

XL

E。

X − ・

w

)       1十 te

− qs

             

……・

…・

……・

t・

…・

……・

(12’ )      Xi

c

     

te

こ こ に

q

(a,σ,

α

a。)/

bdF

,  次に

局 限 界 点での曲げモ

メ ン トと曲 率の算 定 式 を導く。 まず

12

)式よ り算 式 し た

X

,。 を (10>式に 代 人 す る と

L

,点で の PC 鋼 材ひずみ度の変 化 量 ερが算 出さ れる の で

それ と 圧 縮 縁ひずみ度 ε。L (

ε。

XL。

) と か ら図

4に示 される よ う な断 面 内ひずみ 分布

そ れ に対 応する応 力分布 (係数

hihe

k

,)な ら びに各 鋼 材 と圧縮部コ ク リ

トの合力な ど がま る 。 し た がっ て 全 鋼 材が降 伏して い る本ケ

ス の Lc 点に お ける曲 げ モ

メ ン ト (

M

,)および曲 率 (φL)は次の (14 ), (15 > 式で算 定さ れ る。 な お

引 張

圧 縮 鉄 筋および

PC

鍋 材や曲げ 圧縮 部コ ン クリ

トな どの合 力の大き さ, な ら び に中 立 軸 位 置 な どは各 ケ

ス に よっ て変化す る が, モ

メ ン トお よび曲 率の算 定 式の形 式は

L

,点

,L

ρ点 お よび L、,V点の いずれ のケ

ス の 場 合で も まっ た く同

であり,

XL。

XL。

お よ び

Xt

、iU と す れ ば よい の で

以 下の

ス にお け る M,お よ び φL の算 定 式は省 略す る

  

M

Ty

d −

Xn)十

Tpy

dp−

Xn)十

Csy

(Xn

− dc

)         十

Cc

(1

− fO2

)Xn

− ……・

…・

………

(14)        εLc     εeXLc

  

φ・

、Cn

q. ρ

 

”… ”’

”… ’

… ”

15 )

      

T

 

k

i

 

klcJ

 

d

b

) ケ

1

−b

:圧縮 鉄 筋の 降 伏 する時が Lc 点 に な る場 合

 

Lc点は 前報 3 節 おい て説 明 した よ うに 圧縮 合 力

C 一

中 立軸深 さ x。関 係のピ

ク時 点に対 応して生 じ る

それ ゆえ

スでの Lcの存在メ カニズ ム を

同 ピ

ク時点が 圧縮 鉄 筋の降 伏 と どの よ うにか か わ る かを

す な わ ち圧 縮 鉄 筋の降 伏 が

C −

Xn 関係の ピ

ク時 点 以 前ある い は以 後に生 ずる かを調べ るこか ら考 察 する。なお

C −

Xn 関係の ピ

ク点が生 じ ないケ

す な わちL

点が存 在 し ないケ

スにつ い て は次の ケ

1

c)で考察す る、 ま た

そ の存 在メカニ ズム に は直接 関係せず

般性を失わ ない の で

理 解 を容易に す る た め

RC

の複 筋 断 面を用い る

 

5に は C

コCn関 係の ピ

クの生起原 因が異なる

引 張 鉄 筋 暈の み が違 う

A ,B

の 2種の断 面

 L

時 点 に お ける圧 縮 合 力 C (圧 縮コ ン ク リ

ト合 力 (C

)+圧 縮 鉄 筋 合 力 (

C

。))

Xn 関係 を模式 的に示して い る。ま ず

先の ケ

ス (1

a)に対 応す る同 図の断 面A につ い て述 べ るe すな わち

通 常の引 張 鉄筋量 を有し て 中立軸深さ Xn の大き さ が普通 程 度で あ る断 面A の場 合に は

 

Cc一

コじη関係 (同 図中の細い実線 〉の ピ

ク時は 比較 的 大き        な 轟 時に おい て生 じる ため

劃  

k

T

T

5 ケ

1

bに お け るL

点の存 在メカニ ズム (模式 図) 圧 縮 鉄 筋の降 伏は同 図に示され る よ うに C

Xn 関係の ピ

ク 時 以 前の小さ な Xn 時に起こ っ てい る

。一

,C 。

は圧 縮 鉄 筋 降伏後においては

定値を と る ので, 圧縮 合力

C

;C

。+

C

。)

Xn 関係 (同細い破線 )にお け るピ

ク時は

Cc−

Xn 関 係の ピ

ク時に

.・

致 して生じ ること に な る

すな わち断 面A の場 合 は

圧 縮 鉄 筋の 降 伏が

C −

Xn 関 係の ピ

ク時 (Lc点 時に

致 )より先に生 ずるとい う, 前 述の

ス(1

aの状 態 を表 し,

Lc

点で の X乙

は (12) 式で与 え ら れ る

 これ に対 し本 ケ

ス (1

b) に対応す る断 面B

す な わ ち 断 面

A

に比べ張 鉄筋量 が極く 少な くて

中立軸 位 置が 圧縮鉄

70 一

(5)

筋 位 置の 近 くに なるよ うな中 立 軸 深 さの 小さい断 面で は 引 張 鉄 筋ひずみ度 ε

tは中 立 軸 位 置が深い場 合に比

き く な る 。 ε。tが大なる と きに は前報 ユ〕 3 節 で述べ た よ う に

,C

Xn 関係のピ

ク位置は 図

一5

中の太い 実 線で示す ご と くXn の な る位 置で生じて

その 時の 圧縮 鉄 筋ひずみ度は小さい た め

圧縮鉄筋の降 伏

Cc

」σ 。関 係の ピ

ク以 前に は起こ らず

その ピ

ク時で の Xn を超え る中 立 軸 深さ に お い て生 ずる

。一

 

C

Xn 関 係の ピ

ク以 降で は

  Xn増 大に対し

C

, は単 調 減 少 し, また

C

は圧 縮 鉄 筋の 降 伏 前には単 調 増 大

降 伏 後に は

定 値を示すた め Cと Cと の和で ある C

Xn 関係の ピ

ク は, 後述の ケ

(1

c)にお ける圧 縮鉄 筋の極めて少ない特 別な場 合 を除けば

般 に圧 縮 鉄 筋の 降 伏 時に生 じ

こ の

L

。点と な る。 し た がっ て

本 ケ

ス で の

X

。、算 定 式は

Hi

縮 鉄 筋ひずみ度を降 伏ひずみ度と し た (16)

式で示すひずみ適 合 条 件 式と全 鋼 材が降 伏 状 態と なっ て い る力のつ り合い式 (10)

式を 連 立さ せ

縁ひずみ度 比

X

につ い て解 くこ とに よっ て 誘 導さ れ る

な お

圧縮 鉄 筋量 が極めて少ない断 面で

C

Xn 関 係の ピ

ク以 降の Xn の増大に伴う

Cs

の増 大 量 が Ccの 減 少量に比べ と な る ケ

ス で は

 

Cc −

x

関 係と

C 一

蜘 関 係の ピ

ー.

ク時 点が

致して

その時 点

Lc

点 と なる が

同 断 面の

XL

は圧 縮 鉄 筋を無 視し た 単 筋 断 面の それ で近 似 的に与え ら れ るだろう

  本ケ

ス で は C

Xn 関 係の ピ

ク時が C。

Xn 関 係 の ピ

ク以 降に生 ずるた め, その

XL。

 

Cc−

Xn 関 係 の ピ

ク時 点に

致す る (12)式で与え られ る ケ

ス  (1

aで の

X

値 以上に な る。 し た がっ て

X

,c 算 定式 と して は

最大応力度以降の コ ン ク リ

トの

S − S

曲線 の 表 示法 か ら XLc〈X 〈(1十tθ)/te(筑。:(IZ)式に よ る

(1+ tθ)/tθ :図

2 (a)の B点にお け る

X

値 〉お よ び (1 +te)/te〈

X

の 2領 域に対 応 する (

17

18

)式の

2

種 の算 定 式を得る

  また, 本ケ

ス は中立 軸 深が 小場 合

す な ○       ●

L

圧 。

丿    (完 全弾 性) (断面 B ) (断 面A)

引張

Est qs。 が小 なる場 合に生 起 する可 能 性 を もつ も の で あ る が

後 述する図

7に も示さ れ る ように

q。 ρが小さい 範囲で は

局 限

L.点が本ケ

ス に先 行 る た め

本ケ

ス は出 現し ない こと が 多い。

   

d

…・

………・

………一 …一 ・

16   1〈 X< (1+ tθ)/tθ に対して (図

一2

(a)の

AB

区 間 :応 力下降 域 )

XLc

i+ ・ゲ

      

qs

ρ 1+ t・

dc1

2 + ・

t

     

…・

……・

…・

…・

…・

…・

……

(17)   X > (1+ te)〃θ に対して (図

2 (a)の

BC

区間 : 応 力 零 域 )

 

 

 

X

2   1 言+

2t

………・

……・

18

) ここで

,dCi=dc

d

 (C) ケ

ス 〔1

C:圧縮鉄筋が (完 全)弾 性の場 合

 

本ケ

ス に お け る Lc 点の存 在を

圧 縮 鉄 筋 が完 全 弾 性で あ る と し た断 面 を 用い て

前 項と同様その圧縮コ ン ク リ

ト合 力

C

圧 縮 鉄 筋 合 力 C

お よ び 圧縮 合力

C

(=

C

,+

C

。)と中 立軸深さ Xn と の 関係などか ら考 察す る。 な お

断 面は前 項に な らっ て

RC

断 面 とする

 図

6に は

終 局域にお け る引 張 鉄 筋ひずみ度 εSt が 小さい場 合, お よび大 きい場 合での

Cc,

 

Cs

お よ び

C −

Xn 関 係 を模 式 的に示して い る。 ま ず ε。tが大な る場合,

C

Xn 関係 (同 図

6中の細い実 線)は前項で述べ た よ う に

小な るXn 時に小なる ピ

ク高さ を示す曲 線と な る

。・

完 全弾性の圧 縮 鉄 筋の合 力

Cs

はXn の小 さい範 囲か ら 圧縮鉄 筋 ひずみ度は大と な る の で

同 図 中 の

点鎖線の よ うに Xn の小な る範 囲か らXn の 大に伴っ て急増す る

し た がっ て

普 通の梁 断 面の場合 に は

C

。 と

C

。との和で あ る圧 縮 合 力

C

とXn の関係は,                   図

一6

中の細い破 線で示 す よ う         εc εs 【C

  Cc  Cs Xn  

Xn  

Xn 大

一 一 一一

       

1 ひずみ分布例  (εst ;大)

噺 面 B) L(点時 ひずみ分 布 (εs し :小) (断 面A) 丶 し 小

一一 一

  丶

・ _ _ 対 応       ”

 

r

  

            

  一・

小 \   \

、一一一一一一

婁   → T

C 引 張 鉄 筋 の 合 カ

ひずみ関 係 図

6 ケ

ス 〔1

c)に おける Lc 点の存 在 性 (模 式図) な単 調 増 大するピ

ク の な い曲 線とな り こ の こ と は終 局 域で の ε

t が比 較 的 大 とな る

般 的 な断 面の場 合に は

圧縮 鉄 筋が 弾 性 状態で ある

Lc

存 在し ないこと を意 味し てい る

な お

圧縮鉄 筋 量 が 少 な くて

C −

Xn 関 係が

C

コCn関係と ほ ぼ

す る よ う な

単筋と ほ と ん ど変 わ ら ない 断 面の 場 合 に は

C

− ・

Xn 関係が ピ

ク をホす と思

わ れ る が

その よ う な ケ

スで の XLは単 筋 梁 断 面のそれ で近

71 一

(6)

似的に与え ら れ る で あ ろ う。

 

これに対し

終 局 域に お ける引張 鉄 筋ひずみ度 et が 小なる場 合,

C.

c

Xn 関 係 (図

一6

中の 太い実 線 )は大 な る Xn 時に大な る ピ

ク高さを示す曲線とな り

ま た

C

x

関係 (同太い

点 鎖線 )は xn が大な る領域にお い て 急 増す る曲線と な る

そ れ ゆ え

,Ce

Cs

の和で ある

C

とXn の関係は 図

6の太い破 線で示す よ う にコCn の大な る 範 囲で

旦ピ

ク 点 を もつ 曲線に な る場 合 もあ る

し た がっ て

もし引 張 鉄 筋 合 力の大き さ が 同図 中に 示す よ うに ピ

ク点で の C 値に等し け れば

その ひず み分布 時におい て Lc点は存在する ことに な る。 しか し, こ の よ うなケ

ス は図

6か ら も分か る ように Xn が 大で

かつ 大な る Xn の た めに極 めて大き く な る ひずみ まで圧縮鉄筋が弾性を保つ場 合に限られる

す な わ ち

Xn が大と な る よ う な q.、 が人きい場 合で

かつ極めて 弾 性 域の広い高 強度の 圧縮 鉄 筋を持つ , 普通の設 計で は ほ と ん ど見ら れ ない極 端な断 面においてのみ出 現 可 能で あ る (

試 算 例によれ ば

q

O.

4程 度の場 合で 10000 kgcmZ 程 度の高 強度鉄 筋が必要 )。 そ れゆえ

本ケ

ス で の

XLc

算 定 式は省 略す る

  2)

PC

鋼 材 が 弾 性の場合

 

本ケ

ス は引 張 側 鋼 材 量が過 多である場合, お よ び

PC

鋼 材が引張縁か ら大きく離 れて配 置さ れて

dp1

が小 な る場 合な ど

q。 p/

dPi

が非 常に大きい場合に坐 じ るが PC 鋼 材が降 伏し ない とい う, い わ ゆ る過 補 強の状 態に なっ ており

断 面 設 計の面か ら は余りまし く な い ケ

ス である

しか し

,PRC

部 材の高 復 元 性 を 大変形時ま で保持す る た め に, 意図的に PC 鋼 材 を 降 伏さ せ ない 場 合も あ るの で

以 下に途中の誘 導 過 程 を 省 略して結 果 の み を簡単に示 す

な お

PC 鋼 材が ほぼ引 張 鉄 筋 位 置 に 配置さ れ

かつ 鉄 筋が最 近 使 用さ れ る よ うになっ て き た高強 度 鉄 筋の場 合

,PC

鋼 材は降伏す る が引 張 鉄 筋は 弾 性で あるとい うケ

ス も考え ら れ る が

現 状で は ま れ なケ

スで あ るの で別の機 会に検 討 する ことにす るe

 

a

ス (2

a:圧縮 鉄 筋が降 伏し てい る場 合

 

本ケ

スの

X

. c 算 定 式

 PC 鋼 材 が 弾 性であ る た め 力のつ 合い条件が (

19

)式と なっ て

,PC

鋼材が降 伏 している場 合の (7)式と若 干 異な るが 前 述の 1

a場 合と同

9)式で与え られ る ひずみ適 合 条件式 と誘 導手順に よっ て

,d

εp(x )/

dX =

Oの条 件か ら (20} 式の よ うに与え ら れる

な お 本ケ

ス に お ける

Lc

点 で の 圧縮 縁 コ ンク

ひずみ は

ス 〔1

a)で詳 述し た よ うに

コ ン ク リ

トの S

− S

関 係の応 力下降 領 域 (1< X 〈(1+ tθ)/te:図

2 (a)の

AB

区 間 )に 位置す る た め

(20)式の誘 導に当たっ て はケ

ス (

1−

a の場 合と同様

(3)式に よ る係 数 

h

h

を用い てい る

ま た

epyは, 平 面 保 持 下で の断 面ひずみ分 布に お け る PC 鋼 材 位 置ひずみ が載荷に よっ て零と な る時 点を基 準

一 72 一

とし た

PC

鋼材が 降伏するまで の ひずみ度変化 量で あ る

また,εp。は同 時 点での

PC

鋼 材の ひずみ度で あ る(図

1

2

b

)参 照〉

・从 ・訊 ・

T

。. ε

・sy

…『

19

)      

b,十  bi

4α且cl

   

X・・

  

2 α1

  

… ’

… ’

’’

”鹽

t’

t

20 こ こに

al

=t

lq

。ε。/

d

。i(εpy+ε, 。)

− 2

謝     

b

,=

2telqe/(

1

ρ i

2(1十te)

1

    

C1=−

2Kl十 te)(1十 te

qe

dpi

)十qpεo(1/3        + te/2)/

d

。1(ε。y+ε副

     qρ

Tpy/

bdFc,

(le

qsρ

qρεy/(εav十εP。)

 

b

)ケ

2−b

:圧縮 鉄 筋の降 伏す る時が

Lc

点と な る場 合  ケ

ス (1

−b

で は

圧縮 合 力

C

C,+C。)

Xn関 係が

圧縮鉄 筋の降 伏 する時 点で ピ

ク を示 して

L

。点 と対応す る場 合のある こと を詳 述し たが

,PC

鋼 材が弾 性の場 合で も 同 様の

L

点が存 在す る

こ の と きの c

算 定 式は ひずみ適 合 条 件

式の (16 )式 と力の つ り合い式 (19) 式と を連 立さ せ 圧 縮 縁ひずみ

X

につ い て解 くことによっ て得ら れ るが

ス 〔

1−b

)の場 合と同 様

,XL。

はコ ンク リ

トの

S − S

関 係の応 力 下 降 部 分お よ び零応 力部 分に対 応し て次の (21 )式の よ うに与え ら れ るQ         

一b

,十  

b

− 4

αlc 盲        

………・

……・

(21>      

XLc=

      2α且 こ こ に

1〈 X 〈 (1+ te>/

te

に対 して (図

2 (a

AB

区 間 :応 力 下 降 域 )     α 1

1

置,

dd

/2+q。ε。(

d

ρ1/

d

,1弓 )/(ε。 ,+ε。 。}}ε。      b1= [

1

。i(1十

te

)十 qsρ

1

εシ(

2dPi

dCi− 1

)        +ε。。

1

/εpy]ε。      c1= εodc 】(1/3十 te/2)

− qSp

εy

− qp

εy

εyd ρt       /

d

, ,

ε。。}/ε。y   X >(1+ te)/

te

に対して (図

2 (a

BC

区 間 :応 力 零 域 )     α1

q。εま(

d

。 、/

dCi−

1)/ε。Sf

    b1

= [ls

ρ

qp}εy(2 dpi/dCi

ユ)十εpyi]ε

    Cl

=一

εo(

ICI

(2/3十1/2 

te−

qεp εy

qρεy(

εydPi

      /

dc

 epy)/(εpy 十εP。)   (c 

ス (2

c:圧 縮 鉄 筋が弾 性の場 合  終 局 時におい て も圧 縮 鉄 筋が弾 性である状 態は

前述 の ケ

ス (1

c)に おい て考 察 し た よ う に極 端な断面に お い て の み可 能で ある が

そ の 上に

PC

鋼材も弾 性 状 態と なる断 面は極めて まれ で, 実 際 的な観点か ら は ほ と ん ど意 昧を持た ない と考え ら れ るの で

本ケ

スにおけ る X,

算 定 式は省 略す る

 2

3 

L

ρ点の 算 定 式の誘 導  終 局 限 界 点

・L

ρ点は

PC

鋼 材の破 断 時 点と定 義して

(7)

いるの で

,PC

鋼材は も ち ろ ん塑性 状態に ある

したがっ て Lp点が関 係す る ケ

ス とし て は表

1に示す よ うに

圧 縮 鉄 筋 が 塑 性 あるいは弾

性 状 態と なっ てい る

2

ス を扱え ば よい

な お Lp 点は

圧 縮 コ ン ク リ

トの ひず み能 力に比べ

PC

鋼 材の破 断ひずみ度が数 段大きい こ と か らも理解さ れ る よ うに

立軸 深さ が

Lc

点の場 合 に 比べ い 断 面

す な わ ち後述の 図

7に も示さ れ る よ うに qspさい 断 面の と きに現れ る。  ユ) ケ

ス (3

a>1圧縮 鉄 筋が降 伏して いる場 合  本ケ

ス で は全 鋼 材が塑 性 状 態に ある の で断面の つ り合い式は,

L

。点の場合のケ

ス (

1−

a>の と き と同 じ (7 >式で

ま た ひずみ適 合条件式は

PC

鋼 材ひず み度を有 効 破 断ひずみ εp 平 面 保 持 仮 定 下での 断 面 ひ ずみ分布に お け る

PC

鋼材位 置ひずみ が載 荷に よっ て零と なる時 点を基準とし た

,PC

鋼 材の破 断ま で の ひ ずみ度 変 化 量

1

2参 照 )に等 置 した (2Z) 式で与 え られ る。 こ れ ら両 式 を 連 立 させ縁ひずみ 度 比

X

にっ い て解 く と

L点で の圧 縮 縁コ ン ク リ

トひずみ 度 比

X

の算 定 式と し て (

23

)式 を得る

 

 

 

alilts

’。.

…・

……一 ・

一 ………

22     l       q3b

x

・・

τ

i1

+ 渉・

d

,、

・+ te

鴫 跡

     

 (23)  な お (23}式は

力の つ りい式 (7>式で の コ ン ク リ

トの圧 縮 合 力 を 求め る時の

h

h

,式として

1<

X

〈 (1+ te)/te区 間 (図

2〔a>の AB 区 間 )にっ い て の (

3

) 式を用い て導か れ て い る が こ れ は以 下に述べ る理由に 基づい てい る

す な わ ち

1−

aと本ケ

ス で は すべ 鋼 材応 力態 が と も あ るの で

Lp

点時の圧縮 縁 ひずみ度 比

XLp

がケ

1

a

Lc

点 時で の

XL

よりも 大な ら ば

 L

点が Lp点よ りも 先に現れ て い る ことに な り 実 質上 Lρ点は存在し な く な る

し たがっ て

本 ケ

スが存 在する場 合の圧 縮縁ひ ずみ度 比

X

,p は

XL。

(上 記の 1<

X

く(1+

te

)/teの 範囲 にあ る)よ り も常に小さ く な る。

本ケ

ス の条 件 であ る 圧縮鉄 筋の塑 性 状 態 下で X,。が 1

以 下に な ること は普 通 起こ ら ない と考え られ る

それ は

圧縮部コ ンク リ

トが横 拘 束さ れてお らずその ひずみ能 力が小さい場 合, 中 立 軸 深さ が 小 さ く なる本ケ

ス で は断 面 布か ら圧 縮 鉄 筋は通 常

弾性状 態に な る と予想 さ れ る た めで ある

そ れ ゆ え

圧縮鉄 筋が塑 性 状 態でかつ

XL。

< 1とな る場 合の算 定式 は省略 する

な お

圧 縮 部に コ ン フ ァイン ドコ ン ク リ

トを用い た場 合に は

圧縮 部コ ン ク リ

トの ひずみ 能力の改 善に よっ て

通 常の q。p の範 囲におい て圧縮 鉄 筋が 降伏 し て

かつ 0<

XL。

<1とな る 本 ケ

ス の

Lp

点が現れ る ことも考えられる

そ の よう な ケ

ス での

X

は, (7 )式中の

k

,k,に

S − S

関 係の 上 昇域に お け る

k

、亀算定式 (表

2中の式 (1 )参 照 ) を 代 入 し た もの と (22式 と を 連 立 させ れ ばX につ い て の

3

次方程式を得

そ れ を解くことによっ て算 出で き る が

こ こ で は省略す る

 2) ケ

ス (3

−b

):圧縮鉄 筋 が弾性の場合  圧 縮 鉄 筋が弾 性 状 態で PC 鋼 材が破 断 時ひずみ と なっ て い る断 面ひずみ分 布か ら予 測さ れ る よ う に

本 ケ

ス は中 立 軸 深さ が非 常に小さ い範 囲

し たがっ て q。p が前ケ

ス (

3−

a)よ り さ ら に小さい場 合に対 応 する。 本ケ

ス での

XL。

は (

22

)式の ひずみ適 合 条 件 式 と圧 縮 鉄 筋が弾 性であ る場 合の の つ り合い 式 (24 }式と か ら (

25

)式の よ う に与え られ る

      εsc                         

Csy・

 (

24

)      

hikiFcbXn

Ty十Ty

      εy      

− b2

十  

b

4α2C1        

 

r−・

 

(25)      XLρ

      2ar こ こ で

 

1

XLP

〈(

1

t

θ)ノ

te

に対し て (図

一2

(a)

AB

区間 : 応 力 下 降域 )

     al

=to

ε

dp1

/2

− q

.(ユ

ーdCi

d

ρ

Oel

/Ey

     

b

、t

lq

。+q。(εy+ε。 。

d

。 ,/

d

,1)/εジ (1+

te

d

,1         

σ,ε。

(1

− dd

d

。1)

1

ε

     C、→ qsρ+q。(Ey+ε。 .

d

。i/

d

。、)/ε.}ε。 。         +1/3+ t,/

2

}ε。

d

。 ]

 XL

。〉(1十 tθ>/teに対 して (図

2 (a)

BC

区間 ;応 力 零 域 )      α 2

ニー

q

α

d

i/

d

。i)ε

’ /εy       b,

lq

。ρ+

qc

(εy +ε。 。d,1/d。、)/εrq 。ε。。(1

− d

。1         /

dPi

)/εy}ε。

     C!=

iqSP

十qc(εy十 Eρrdei /

dPi

)/εy εPr

        

2

3

1

2te

)ε。

dp1

 

な お

本ケ

ス の

L。

点が

X

、,< ユ と な る範 囲で起こ る ことも予 想さ れ るが, 同ケ

ス はコ ン クリ

トの横 拘 束 を と くに考えな い通 常の場 合に は

実 際 的でない極め て小 さい q

p (た とえ ば, 0

03程 度 以 下 ) を有 する断 面 に限られ るの で こ こ では省略す る

 2

4  LSu点の算 定 式の誘 導   圧 縮 鉄 筋の座 屈は

そ れ を 取 り巻 くコ ン ク リ

トが 健 全な ら ば起こ らな い と考えられ る た め

た と え ば単 軸圧 縮応 力下で は

内 部ひびれに よっ て コ ン クリ

ト組 織 のみ が急 速に進 展する圧縮 強 度 時

す な わ ちひずみ度 で

0.

2

%程 度 以 降に起こ り

さ らに その ひずみ度の値 は 通 常の設計に おける横 補 強 筋の使 用に よっ て

層 大き い もの になる こ と が明ら か に な っ て い るη 。 そ れ ゆ えこ の コ ン ク リ

トの ひず み度の大き さ か ら判 断す る と, 圧 縮 鉄 筋は

慣 用さ れ る 断面の範囲で は座屈時に お い て既

73

(8)

に降 伏 して い る と考え るの が妥 当で ある

し た がっ て

Leu

点の算定誘 導しては圧 縮 鉄 筋の降 伏 を 仮 定 し

,PC

鋼材が降伏お よ び弾 性 状 態であ る2ケ

ス を取 り扱 う

 

1) ケ

ス (4

a:PC 鋼 材が降 伏して い る場合  本ケ

ス で の断 面の力のつ り合い式は

全 鋼 材が塑性 状 態に ある の で (7 )式で ま た, ひずみ適合 条 件 式は 圧 縮 鉄 筋ひずみ度が座 屈ひずみ度 〔εBu)に

致 するこ と か ら (26式で与え ら れ る

これら両 式を連 立させ

縁ひずみ度比

X

につ い て解く と LEu点で の

XLHu

算 定 式と し て (

27

)式を得る。       εoX     εBu

   

、,

。烹

三 δ

”“’

”… … … ’

… ’

26 )         

− bs

 わ苳

4α3c3                    

 

 

一・

(27

1>      

XLBU=

      2a3 こ こに,  ユ<

X

〈(1+ tθ)/teに対して (図

2 (a)AB 区間 : 応 力 下 降 域 }      α3

te/2      b,

=一

(1十 te

qsp/

dCi

)      c3

1/3十 te/2

qsρεBU

dCiEo

 

X

>(1+

te

t

θに対し て (図

一2

(a)BC 区 間 :応 力 零域)

 

 

 

X・eu

2  1 葛+セ

te

÷

……・

………

(27

・)  

2

) ケ

4

−b

:PC 鋼材が弾 性の 場 合   本ケ

ス で の

XL

朏 算 定 式は

 PC 鋼 材の み が弾 性で あ る と きの 断 面の力のつ り合い式 (ユ9)式と (26> 式で 与え られ る ひずみ適 合 条 件 式とを 連 立させ て

,X

にっ いて解くと, (28 )式の よ うに与え ら れ る

       

− bs

十  

b

4α3Cs                     

…・

………・

……・

(28 )      XLeu

      2a3 こ こで

  1〈

X

〈(

1

+ ts}/teに して

2 (aAB 区 間 : 応力 下 降 域)     a3

te/2

dpi− dCi

>εo/

di

    

bs

” ’qsp/

d 。

i

qp(εav十 εeu〔

lp、

dcD

/〔

ICi

(εpy十 εpo )

       +(

dpi− dCi

)εeu/

d2

(ユ+te)

   

c・=

・塊 {σ。ρ/d,、

q。(・側 +・,。

dPi

d

,、)/

d

,1(・av        十 εpe)}/εo十1/3

彦e/

2

  X >(1+

te

)/

te

に対して (図

2 (a)

BC

区 間 ;応 力 零域、      as

=一

d

ρ

dCi

)ε。/

dZ

,      b尸 q

ρ/

d

。rq 。(ε。y+ε出 d。 、/d, 、)/d

、(εpy

       十εP

dPi− dCi

εBu

dZi

   

c3

=一

εfiulqsp /

dCl−

qρ(εpy+εeud ρi/dCl)/dCl(εpy

       十ε ρ o)

1

/ε o

2

3

1

2te

74

 

3.

算 定 式の適 用 範 囲の相 互 関 係   前 節で は

各 種 終 局 限 界 点 〈L 点 )の算 定 式 を表

1 にし た々 のケ

ス につ い て導い た が

すべ の算 定 式が同 じ重 要 度 を有 する もの ではない

本 節で は

誘導 した それ ら算 定 式の適 用 範 囲の相 互 関 係

し た がっ て

いずれ の算 定 式が最も

般 的で 重要であ る か な ど を

q。ρの増加に し た がっ て中立軸 位置お よ び断 面 内ひずみ 分布がどの よ うに推移して いくか を調べ る こ と に ょっ て 考 察す る。   な お

こ こ で は後 述の 図

7に示す よ うに

,Lp

と L

点の相互関 係につ いて の み考 察する

その 理由は

LE

点は L

点と同じ圧 縮 側 合 力にす る終 局 限 界 点の た め

q。。 の増 加に たい し て

L

。 点と同様の推移

すな わ ち, q

ρの増 大に し た が っ て PC 鋼 材が 塑性 条 件 下で の

LBu

ド ((

28

)式)か ら

さ らに弾 性 条 件 下での

LBU

ド((

29

)式〉へ の推 移を示す た めである

 図

7は

PRC 梁 断 面の XLP お よ び X。

算 定 式

そ れに よる圧 縮 縁ひずみ度 比 (

XL

。 , 

XL

,),中立軸比(Xn /

d

無 次 元 化 曲 率 (φrd :φL

d,

φLp

d

な ら びに PC 鋼 材と圧縮鉄 筋の応 力状態 (弾 性あ るいは塑 性 )など が, q。p の増 加に よっ て ど の よ う に推 移し でい くか を示し た 算 定例で あ る。 図

7中に示さ れ て い る qm,n

 qpyは次 のような意 味 を持つ 限 界 鋼 材 係 数

  qm、n :断 面の破 壊モ

ドが圧 縮 部コ ンク リ

トの破 壊

    

ド (L

)か ら PC 鋼 材 破 断モ

ド (Lρ)      に移るときの鉄 筋

鋼 材 係 数

す な わ ち

極め      て危 険な鋼 材 破断モ

ドと な ら ない ための最 小        の q。ρ

 

q. :

PC

鋼材の降 伏が 圧縮 部コ ン クリ

トの終局破

   

壊限 界 点 (L。点 )まで に起こ る最 大の鉄 筋

鋼      材 係 数

言い換え れ ば

こ れ以 上の q。 ρと な る      断 面で は終 局 破 壊 までに

PC

鋼材が降 伏せず

   

ほ と ん ど靱 性が期 待で き な く な る 限界の

qSp

      である

 ま ず

i

)q

p が非 常に小さ く中立軸深さ が小なる 場 合, 曲 率の増 大に伴う

PC

鋼材ひずみ度の増 加は圧 縮 縁コ ンク リ

トひずみのそ れに比べ非 常に大き く な る

し た がっ て

この q。 ρの範 囲で の終 局 限 界 点は

同 時点での 断 面ひずみ分 布を模 式 的に示し た図

8 中の 布直線

1

か らも分か る ように

曲 げ圧 縮 部コ ンク リ

ト 合 力の ひずみ軟 化に起 因す る終 局 限 界 点

L 。

点で は な く

,PC

鋼 材 破断に よる限 界 点 L。点と な る

ま た

圧 縮 鉄 筋は ひずみ も小さ く弾 性 状 態で あるた め, こ のケ

ス での

は図

7中の表に示 す よ うに (25 >式 (ケ

ス {3

−b

))で 算 定 さ れ る

 つ

ii

) 終 局 限 界 点と して は L。点が生 じるけ れども

q。p が (

i

)の場 合よ り も増 加して中立軸 深さ が よ り大き く な る

すな わ ち

8の ひずみ 分布が

1

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