【論 文】 UDC :624
.
012.
46 :531.
224 日本建築学会 構 造 系論文報告集 第403 号・
1989 年 9 月 コン
ク
リ
ー
ト
梁
部 材 断 面
の
曲
げ
終
局 限
界
点
に
関
す
る
研 究
(
その2
)
終
局限界点 特性 値
の算 定式
の誘 導
正 会 員 正 会 員 正 会 員木
塚
野
波
鈴
中
阿
計
昌
夫
*佶
* *幸
* * *1.
ま えが き 前 報 (そ の 1)u で は,一
般 性の あ るコ ン ク リー
ト梁 部 材として の プレス トレス ト鉄筋コ ンク リー
ト (PRC
) 梁 部 材における既 往の各 種 終 局 域 指 標点を 比較考察す る と同時に, 次の 3種の終 局 限 界 点,
す な わ ち 圧縮 部コ ン ク リー
トの ひずみ軟 化 性 質に起 因 する [C =
T ]max と な る終局限 界 点 (Lc
点 ),
PC
鋼 材の引 張 破 断に よる終 局 限 界点 (L
。点 〉,
お よび圧縮鉄筋の座屈に基づ く終 局 限 界 点 (L
。u 点 )な ど を提 示し た。 これ ら各種の終 局 限 界 点 (L 点 〉,
とく に L。点は既往の 終局域 指 標 点とは異 なっ て最 大モー
メ ン ト以 降に必ず現れ,
物理的 意味も明 確で,
最 大 耐 力 以 降の変 形 能 力 性 状 も含め た終 局 塑性域 の 評 価 に有用 な ク リ テ ィ カ ルポ イン トで ある。
し か し, これ らのL
点が実 際の設 計で有 効に利 用さ れる た め には,
断面の モー
メ ン トー
曲 率 関 係.
ヒにおける これら の点の算 定が簡 単に行え ること が 必要と なる。
本 報 告は,
鉄 筋および PC 鋼材の応 力度一
ひずみ度関係 が最 も基 本 的な完 全 弾 塑 性で あ る場 合にお け る各種の終 局 限界点の算 定 式を誘 導し,
通 常 設 計さ れ る 範 囲の梁断 面の終 局 限 界 点は非 常に簡 単な式に よっ て算 定さ れ るこ と を 示 し た。
な お,
各算 定式はPRC
断面につ いて導い てあるが, 各 式 中のPC
鋼材に関す る項を零と置く,
ある い はPC
鋼 材の有 効 プレス トレス カの 項のみ を 軸力と して考慮す る な どの簡 単な修正 を行え ぱ,
その ま ま鉄 筋コ ン ク リー
ト(RC
)梁お よ び柱断 面 用の算定 式と な る。
2.
PRC
梁 断 面にお け る終 局 限 界 点の算 定式 の 誘導 本 節で は,一
般 性のあるコ ン クリー
ト梁 部 材と してのPRC
梁 断 面の終 局 限 界 点 (L
点 )にお け る 圧縮縁ひず み度, 曲 げ耐 力な らびに曲 率の算 定 式を誘 導す る。
な お,
本 報 告では PC 鋼 材, 引 張および圧 縮 鉄 筋の応 力 度一
ひずみ度 (S − S
)関係が完 全 弾 塑 性で表 示され る最 も 基本的 な 場 合 を 対 象 と して い る が,
引張側 鋼 材に ひずみ 硬 化があるよ うな梁 断 面につ い ての算 定式, ま た軸力と 曲 げモー
メン トが同 時に作 用す る よ う な柱断 面の場合で の 算 定 式は, 前 報]
) で述べ たL
点の 存 在メ カニ ズム に つ いての説 明か ら わ か る よ うに,
本 報 告の場 合と同様の 方法,
手順に よっ て誘導で き る。
ま た,
本 研 究で は,
PRC 梁 断 面の終 局 域に おける力 学 的 挙 動 を研 究 対 象と して い るた め, 終 局 限 界 点で は引 張 鉄 筋は降 伏し て い る もの と仮 定 し た。
その 理由は実設 計に対する現行の規準・
指針3〕 な どにおい て,
部 材の じ ん性を確保す る た め に設け ら れ ている制限値程 度の引 張 鋼材量 を もつ 断面で は,
引張 側の普 通 鉄 筋は本 研 究の対 象であ る終 局 限 界 点のか な り以 前におい て降 伏す る た め で あ る (後述の表一3
参 照 )。 し た がっ てPRC
梁 部 材 に関 する L 点 算 定 式は,
PC 鋼 材と圧 縮 鉄 筋の そ れ ぞ れの応 力 状 態 を 組み合わ せ た表一1
に示す各ケー
スにっ い て の終 局 限 界 点の算 定 式 を誘 導す れば,
すべて網 罹さ れ る ことに な る。
なお, コ ンク リー
トの S−
S 関 係に か か わ る ケー
ス分け につ い て は,
表一
1に示す各 ケー
ス の う ち 必要ある もの につ い て個々 に行う。
誘 導し た各ケー
ス に対する算 定 式の適 用 範 囲の相互関 係,
な ら びに普 通に設 計さ れた断 面に対す る最も一
般的 表一
1 終局 限 界点の算 定 式のた めのケー
ス分け零
大阪大 学 教 授・
工 博 * * 大 阪 大 学 助 手・一
[修 * * * 日建 設 計 大 阪 本 社・
工修 (1989 年 2 月 9日原 稿 受理,
IY89 年 6 月3日採用 決定1 終 局 限 界 点 モー
ド 引 張 鉄 筋 PC 鋼 材 圧 縮 鉄 筋 ケー
ス名 弾 性 域 〔2−
c) 弾 性 域 降 伏 時 点 〔2−
b) Lo 降伏塑住 域 (2一
の 弾 性 域 (1−
G } 降伏 塑 性 域 降 伏 時 点 〔1−
b} 降 伏 塑 性域 降 伏 塑 性 域 (1−
a) 弾 性 域 〔3−
b ) Lp 破 断時 ひ ず み 降 伏 時 点 鮎 ぴ 降 伏 塑 性 域 ( 3−
a ) L3u 彈 性 域一一一一一一
(4−
b) 降 伏 塑 性 域 座 屈 時 ひ ず み (降 伏 塑 性 域 ) (4−
a )一
67
一
な算定式な ど につ い ての考 察は次の 3節で行 う
。
2.
1 解 析 断 面お よ び解 析 仮 定 対 象と し た解 析 断 面は,
図一
1に示 す よ うに断 面の引 張 側にPC
鋼材と普通鉄筋を,
圧縮 側に普 通 鉄 筋 を配 し た一
般 的なPRC 梁 断 面で ある。
断 面 諸 量と して の鉄 筋・
鋼 材 係 数 q。ρ,
圧 縮 鉄 筋 耐 力 比 ζ, 終 局 プレ ス ト レ ス率 λはそれ ぞ れ同 図 中に示 す 式で定 義し た。
仮 定するコ ンク リー
トのS − S
関係は図一
2 (a) 中に 示す よ う に上 昇 域 を2
次 式で, ひずみ軟 化 域を下 降こう配 が
Fc・
te/ε。 (te:tan θの意 味 }の直線で表示する もの で あ る。 同 表 示 法は
,
曲げ部 材 断 面0)モー
メ ン トー
曲 率 関 係の解 析におい て,
取り扱いが簡 便で,
かつ 実用上 十 分な精 度を有す る妥 当な もの である こ とを 既に別報に おい て示し てい る3・
7)。
解 析 梁 断 面に お け る曲げ 圧縮 部 コ ン クリー
トの各 線 素のS − S
関係が図一
2 (a)で示さ れ るS − S
関係で与え ら れ る と 仮 定 す る と,
曲げ 圧縮 部 の ス トレ スプロ ッ ク係 数 κ、島,
島 は, 圧 縮 縁ひずみ度 比X
(圧縮 縁ひずみ 度 ε。
/圧縮 強 度 時ひずみ度 ε。
)の 各範囲に よっ て表一
Zの (1 )〜
(6 )式4・
5)の よ うに与 え ら れ る。PC
鋼 材お よび普通 鉄筋のS − S
関係は図一
2 〔b),
(c)に 示す よ うに,
降 伏点強 度が そ れ ぞ れ crpy お よび ay で ある完 全 弾 塑 性とし,
同 図 (b
)で の PC 鋼 材の破 断ひずみ度はい わゆる一
様 伸びひず み6〕に基づ く もの と する。
ま た解 析に お い て は,
コ ンク リー
トの引 張 応 力の効 果は無 視し, 終 局 時 まで平 面 保 持 が 成 立 すると 仮 定す る。
2.
2
Lc
点の算 定 式の 誘 導 終 局 限 界点・L
,点は,
前 報 1) の3.
2
項で述べ た よ う に,
断 面 内で の圧 縮 合 力が コ ン ク リー
トの ひずみ軟 化 性 質の た めに, 曲 率 変 形の増 大に対してその時まで一
定 値 (降 伏 耐 力 ) を 保っ て きた引 張 鉄 筋 とPC
鋼 材の 合 力 が保 持さ れ な く な る限 界 点, すな わ ち [C=
T ]が生 じる時 点で引 張 側 合 力の最 大 時 点である
。
言い換え れば, 引 張 鉄 筋ひ ずみ度 とPC
鋼 材ひずみ度の い ずれ かが減 少し始める時 点に対 応す る。
通常の断面におい ては,
変 形の増大下, す な わ ち曲率お よび圧縮 縁ひずみ度の増大 下で引 張 側ひずみ度の減少が起こ る場合には,
図一
3に 示す ように断 面 中 央に より近くに配 筋さ れた PC 鋼 材 の ひずみ度の方が引 張 鉄 筋の それよりも先に減 少し始め る ため,
L.
点は,
PC
鋼 材ひずみ度が最 大 値を示す条 件か ら誘 導さ れ る。
以一
ド表一1
に示し たL
。点に関す る各ケー
ス の算 定式 を 導 く が,
より一
般 的 な ケー
スか ら順に示 し て いく。1
)PC
鋼 材が降 伏して い る場 合 (a) ケー
ス (1−
a):圧 縮 鉄 筋 も降 伏して いる場 合 本ケー
ス は換 言すれ ば, 断面の すべ て の軸補 強筋が降 表一
2 曲 げ圧 縮ス トレ スブロ ッ ク係 数 算 定 式 托 klk 臼〔x ) k2 (x, 式 番号 ・1 ・、…一
・ + {(’議
,L ’} ω 0≦X<】[
÷
卜(L9/
k
〕3+{⊂1−
x}L1 }纛
]
(2) 魔 2 ⊂x }=
1−
klkユ(X ) ・ 1 ・、・x・一一
・・〔… の
一
(÷
・)
乏
(3) 1十【8 且 くx 〈…一
一
Lσ[
一
¥
x
←
】
圭
[θ
一
{
且
+
2
【8 }
誌
〕
ω k3(x}二
L−
klk1 (Xl 】亠
t〃 kl脚一
(号
・ ,≒
)÷
(5) x≧ し6響
一
・・一
去
kz〔純 )二
1−
6x2・
klkヨ
〔K ) (記 号にっ い て は 図2 (a)参 照 )一
atσ.
−
apσpy−
ac’
ay Ssp−
bdFc⊥
L
圧 縮鉄 筋r
し ゜x「 ●T
一
聰 ε5c 一 ∬n l αc ⊥紋
pc 鮒 αL εP 〜 〜 キ 1 ●{ ● εSt 旨 載荷 」 引張 鉄 筋 断 面 ひずみ 零位置ゴ ひずド
ε・xelLt
!
L
一
Fき
)
り
b a匸
σア し=
at σ V+ap σpy apσpv λ_−
atσy−
apσP }’
O Ata
・
−
Fc{暗一
味,」
}毳
Oe−
Fじ
{Ipr訌釜一
の} tip σP}
〔争 )・
・
B c 〔断 面 ) (ひずみ 分布 ) 図一
1 解 析 断 面および記 号 E叱
〔−
Eo X,E
で
黻
li
夏
黼
〔b ,「c 鋸 材 F、
・ヒ
ニ
E、
L广
〔の 管 通跌 筋 klXnlc 「 ひずみ分 布 ぐコ
CsC=
=
コ
Cc 〔kLkコ
FebXn 〕 ⇒ Tp ⇒ T (応 力分 布 ) \4
。嘉
一 『
閲
1
−
♂
一.
_
引 鯉 薮 矚ろ一
一 .
一
齟
トー一
∈・
x“一
ラ
ラ
7
・
/K
,. .!
!
_
//
(a ) 7ン
ク1
♪一
ト 図一
2 構成材料の仮定 応力度一
ひずみ度 関 係 〔 断 面, 〔ひずみ 分布 , 図一
3 曲 率 増 大下にお け る引張側ひずみの 減 少 (模 式 図 )一
68
一
伏 してい る場 合である
。
普 通に 設計さ れ た梁 断 面で は,
大 変 形 域で現れ る終 局 限 界点まで に全 軸補強 筋の降 伏が 起こる た め,
後 述する図一
7で の 最も 広い適 用 範 囲から も分か るよ うに,
本 ケー
スが最 も一
般 的なケー
ス で ある・
(断面 ) 図
一4
に本ケー
スでの終 局 限 図一
4 界点に お け るPRC
断 面の 応 力,ひずみ状態を示す。
圧縮縁ひずみ度比 をX
(= ε。/ε。), ま た平 面 保持 仮 定下で の断 面ひずみ 分布に お け るPC
鋼 材位置ひずみ が載荷に よっ て零と な る時 点を基準と す るPC
鋼 材ひずみ度の 変 化 量を εp (図一1,2
参 照)と す る と,
断 面 内の力の つ り合い条 件お よ びひずみ適 合.
条 件は (7) 式と (9}式の よ うに な る。
(7)式を変 形 して 求め た (8 )式の Xn を (9 )式に代入 し, εp につ い て整 理す ると (10
}式 を 得るが,
係 数h
,h
,は表一
2 で示さ れ る よ う.
に縁 ひずみ度比X
の 関数であ る た め ερ はX
の関 数と な る。 L。点は 引 張 側 合 力が最 大とな る時点,
す な わ ち本 PRC 断 面で は前 述し た ように PC 鋼 材ひずみ度 εp (x ) が最 大と な る時 点である ため,
ε, (X ) をX で微 分し,
d
εp/dX=
Oと置く ことによっ て Le点で の縁ひずみ度 比 XL.が求まる こ と に な る。
断 面の モー
メ ン トー
曲 率 (M一
φ) 関 係に おける, 引 張 鉄 筋 が 降 伏 し た後, 最 大モー
メ ン ト時を経て,
抵 抗モー
メ ン トを減じて崩 壊して い く 領域,
いわ ゆ る終局域に位置す るL
。点で の圧縮縁ひず み度比 は,L
, 点が 圧縮 部コ ンク リー
トの ひずみ軟 化 性 質に起因し て生 ずる た め,
コ ン クリー
トの S−
S 関 係の 応 力 下 降 直 線.
.
ヒの値と な る。
し たがっ て表一
2に示さ れ る (3) 式のh
,h
,(X
) を (10) 式に代 入 し,
d
ε.(X
) /dX を (11 )式の よ うに零とお くと, コ ン ク リー
トの ひずみ軟 化 性 質に起因 す る終局 限界 点の圧 縮縁ひずみ度 比XL。
は (12 >式の よ うに 非 常に 簡 単な式で求ま る。
〔
PRC
断 面の場 合の算 定 式]lS
,ksFc
bXn=
Ty十Tpy−
Csy’
・
…・
………
(7)ド
・XL・骨
(ひ ず み 分 布 )d
σLC ト ・一
晒 ・ k、x。 ← C・y 下τ謡
呈
圃 (応 力 分 布 )一一
← Tpy (=
ap σpy) → Ty (=
at σy) ケー
ス (1−
a)にお ける Lc 時 点で の断 面 内のひずみ お よ び応力分 布 Xn一
訟
卿箭
αc砺「
齬
・
・……・
……・
……・
……・
・
…
(8
) ε。xXn
ερ(x
) =d
,−
Xn… 鹽
’
… ’
… ’
… ’
’
’
’
’
’
’
”鹽
’
”’
(9 ) E。(X
)一
際
禦
・・−
1}
e。X…
……・
…・
(1・)響
)蓋
1
一
參
・・ +(
1十 te−
qsρd
ρ1)
・一
(
含1.
+.
te2
一
)
1
:
/
. ’ ・・十
副
・+ ・撫
)
}
點
一
・………・
………・
・
…
(11 ) ユ十 te−
q.
SP /dpi
・
・
………・
・
(ユ2) ∴ Xtc=
te こ こ に,
q。
.=
(α.σ。 ,+α、ay一
α、σ.
)/bdF。
,
d.、=
d /d な お, (12
)’
式で示され るXL
。 を 図一
2 (a) 中の コ ン ク リー
トのS − S
下降 直線 式に代入 して,
終 局 限 界 点で の 断 面の 圧縮 縁応 力度比y
(= σt.
,
IFc
)を求め る と q。ρ/d
ρi と な る が,
このLc
点での 圧縮 縁 応 力 度 比Y
が 鉄 筋・
鋼 材 係 数 q。p をdPi
で除し た値に一
致す る と い う 結 果は一
般 的に成 立す る。
す な わ ち (10} 式に お けるk
,h
, に,
無 次 元 化S − S
関 係 の一
般 的 表 示y
−
・ (X > を用・ ・表 ・ た,
h
,h
・一
(
f
Yd
・)
/X を代 入 す るとερ (X )とし て次の (ユ3 )式を得る。
Sp…一
{
器
加
・−
1]
・・X 鹽
鹽
一
一
・13) こ の ε。 (X
) を (11}式の場 合と 同様にX
で微分 し,
dεp (xVdX = o と 置 く とY
= qsp/dpi
な る結 果が…・
般 的に誘 導され る。
こ の結果の意味す る ところ は,
本L 。
点で の断 面の圧 縮 縁コ ンク リー
トの ひずみ度 比 (Xr.
,)は, 応 力 度比y
= q 。p/dpi
の取りうる値の 範 囲 が0〜1
で あ るこ と か ら,
コ ンク リー
トのS − S
関 係での応 力 下 降域 上(本S−
S 関 係モ デル で は1<X
<(1
+te)/te
(図一
2(a) の B 点 )の範 囲 内 )の値を必ず と る,
とい うこ とであ る。
以上はPRC
断 面にっ い て の結果で あ る が,
RC
断 面 に お い て もPC 鋼 材の効 果を無 視す るこ とに よっ て,
最 も一
一
般 的な本 ケー
ス に対 する X。e算 定 式は以 下の よう に簡.
単に求 め ら れる。
す なわ ち, 力のつ り合い式か らPC
鋼 材の項を無視して求めた中 立 軸 深さ Xn につ い て の (8
り式な らびに引 張 鉄 筋ひずみ度 ε。tにつ い て の ひ ずみ適 合 条件式 (9’
}式とか ら ε。
t (X )が (ユO’
} 式の よ うに導かれ,
それ を X で微分 し て dε。t/dX=
o と置 くこと に よっ て (12り.
式に示す よ うな L。
点で の圧 縮 縁 ひずみ 度 比XL、
算 定 式を得る。
なお,RC
断 面の ほ か の ケー
ス に 対する XL 算 定 式 も 本ケー
スの 場 合と同 様にPC
鋼 材に関する項 を無 視す ることに よっ て容 易に導け一
69
一
るの で, 次項以下で述べ る ケ
ー
スで は省 略す る。
[RC
断面の場 合の算定 式]勘 「
轟
α匚
窄
講
鞠一
憲
d ・
……・
・
……・
(8
’
)詐
毳
螺
…・
・
・
……・
………一 ・
・
・
… )e。t…
一
際
XL
・}
E。X − ・
一
・
・
−
w
) 1十 te− qs
……・
…・
・
……・
t・
・
…・
……・
(12’ ) Xi.
c=
te
こ こ に,
q。
・
=
(a,σ,一
α。
a。)/bdF
, 次に,
終局 限 界 点での曲げモー
メ ン トと曲 率の算 定 式 を導く。 まず,
(12
)式よ り算 式 し たX
,。 を (10>式に 代 人 す る とL
,点で の PC 鋼 材ひずみ度の変 化 量 ερが算 出さ れる の で,
それ と 圧 縮 縁ひずみ度 ε。L (三
ε。・
XL。
) と か ら図一
4に示 される よ う な断 面 内ひずみ 分布,
そ れ に対 応する応 力分布 (係数hihe
とk
,)な ら びに各 鋼 材 と圧縮部コ ンク リー
トの合力な ど が定ま る 。 し た がっ て 全 鋼 材が降 伏して い る本ケー
ス の Lc 点に お ける曲 げ モー
メ ン ト (M
,)および曲 率 (φL)は次の (14 ), (15 > 式で算 定さ れ る。 な お,
引 張,
圧 縮 鉄 筋およびPC
鍋 材や曲げ 圧縮 部コ ン クリー
トな どの合 力の大き さ, な ら び に中 立 軸 位 置 な どは各 ケー
ス に よっ て変化す る が, モー
メ ン トお よび曲 率の算 定 式の形 式はL
,点,L
ρ点 お よび L、,V点の いずれ のケー
ス の 場 合で も まっ た く同一
であり,XL。
をXL。
お よ びXt
、iU と す れ ば よい の で,
以 下の各ケー
ス にお け る M,お よ び φL の算 定 式は省 略す る。
M
,.
=Ty
(d −
Xn)十Tpy
(dp−
Xn)十Csy
(Xn− dc
) 十Cc
(1− fO2
)Xn− ……・
・
…・
………
(14) εLc εeXLcφ・
=
、Cn=
q. ρ’
’
”… ”’
”… ’
… ”
(15 )T
,
’
k
,
i
’
klcJ
d
(b
) ケー
ス (1−b
):圧縮 鉄 筋の 降 伏 する時が Lc 点 に な る場 合Lc点は, 前報一の 3 節に おい て説 明 した よ うに, 圧縮 合 力
C 一
中 立軸深 さ x。関 係のピー
ク時 点に対 応して生 じ る。
それ ゆえ,
本ケー
スでの Lc点の存在メ カニズ ム を,
同 ピー
ク時点が 圧縮 鉄 筋の降 伏 と どの よ うにか か わ る かを,
す な わ ち圧 縮 鉄 筋の降 伏 がC −
Xn 関係の ピー
ク時 点 以 前ある い は以 後に生 ずる かを調べ ることか ら考 察 する。なお,
C −
Xn 関係の ピー
ク点が生 じ ないケー
ス,
す な わちL。
点が存 在 し ないケー
スにつ い て は次の ケー
ス (1−
c)で考察す る、 ま た,
そ の存 在メカニ ズム に は直接 関係せず一
般性を失わ ない の で,
理 解 を容易に す る た めRC
の複 筋 断 面を用い る。
図
一
5に は C一
コCn関 係の ピー
クの生起原 因が異なる,
引 張 鉄 筋 暈の み が違 うA ,B
の 2種の断 面の,
L。
時 点 に お ける圧 縮 合 力 C (圧 縮コ ン ク リー
ト合 力 (C。
)+圧 縮 鉄 筋 合 力 (C
。))−
Xn 関係 を模式 的に示して い る。ま ず,
先の ケー
ス (1−
a)に対 応す る同 図の断 面A につ い て述 べ るe すな わち,
通 常の引 張 鉄筋量 を有し て 中立軸深さ Xn の大き さ が普通 程 度で あ る断 面A の場 合に は,
Cc一
コじη関係 (同 図中の細い実線 〉の ピー
ク時は 比較 的 大き な 轟 時に おい て生 じる ため,
湘
零
劃
ー
、
丶
\
\
\
\丶
k
T
一T
図一
5 ケー
ス (1−
b>に お け るL。
点の存 在メカニ ズム (模式 図) 圧 縮 鉄 筋の降 伏は同 図に示され る よ うに C,−
Xn 関係の ピー
ク 時 以 前の小さ な Xn 時に起こ っ てい る。一
方,C 。
は圧 縮 鉄 筋 降伏後においては一
定値を と る ので, 圧縮 合力C
(;C
。+C
。)−
Xn 関係 (同細い破線 )にお け るピー
ク時はCc−
Xn 関 係の ピー
ク時に.・
致 して生じ ること に な る。
すな わち断 面A の場 合 は,
圧 縮 鉄 筋の 降 伏がC −
Xn 関 係の ピー
ク時 (Lc点 時に一
.
.
・
致 )より先に生 ずるとい う, 前 述のケー
ス(1−
a)の状 態 を表 し,Lc
点で の X乙。
は (12) 式で与 え ら れ る。
これ に対 し本 ケー
ス (1−
b) に対応す る断 面B,
す な わ ち 断 面A
に比べ引張 鉄筋量 が極く 少な くて,
中立軸 位 置が 圧縮鉄70 一
筋 位 置の 近 くに なるよ うな中 立 軸 深 さの 小さい断 面で は, 引 張 鉄 筋ひずみ度 ε
。
tは中 立 軸 位 置が深い場 合に比.
べ 大き く な る 。 ε。tが大なる と きに は前報 ユ〕の 3 節 で述べ た よ う に,C
。−
Xn 関係のピー
ク位置は 図一5
中の太い 実 線で示す ご と くXn の 小な る位 置で生じて,
その 時の 圧縮 鉄 筋ひずみ度は小さい た め,
圧縮鉄筋の降 伏はCc
−
」σ 。関 係の ピー
ク以 前に は起こ らず,
その ピー
ク時で の Xn を超え る中 立 軸 深さ に お い て生 ずる。一
方,
C
。−
Xn 関 係の ピー
ク以 降で は,
Xn の 増 大に対しC
, は単 調 減 少 し, またC
。
は圧 縮 鉄 筋の 降 伏 前には単 調 増 大,
降 伏 後に は一
定 値を示すた め, C、と C。と の和で ある C−
Xn 関係の ピー
ク は, 後述の ケー
ス (1−
c)にお ける圧 縮鉄 筋の極めて少ない特 別な場 合 を除けば,
一
般 に圧 縮 鉄 筋の 降 伏 時に生 じ,
こ の 時点がL
。点と な る。 し た がっ て,
本 ケー
ス で のX
。、算 定 式は,
Hi
縮 鉄 筋ひずみ度を降 伏ひずみ度と し た (16).
式で示すひずみ適 合 条 件 式と全 鋼 材が降 伏 状 態と なっ て い る力のつ り合い式 (10).
式を 連 立さ せ,
縁ひずみ度 比X
につ い て解 くこ とに よっ て 誘 導さ れ る。
な お,
圧縮 鉄 筋量 が極めて少ない断 面で,
C
。−
Xn 関 係の ピー
ク以 降の Xn の増大に伴うCs
の増 大 量 が Ccの 減 少量に比べ 小と な る ケー
ス で は,
Cc −
x。
関 係とC 一
蜘 関 係の ピー.
ク時 点が一
致して,
その時 点 がLc
点 と なる が,
同 断 面のXL
。は圧 縮 鉄 筋を無 視し た 単 筋 断 面の それ で近 似 的に与え ら れ るだろう。
本ケー
ス で は C−
Xn 関 係の ピー
ク時が C。−
Xn 関 係 の ピー
一
ク以 降に生 ずるた め, そのXL。
は,
Cc−
Xn 関 係 の ピー
ク時 点に一
致す る (12)式で与え られ る ケー
ス (1−
a>で のX
,.
,
値 以上に な る。 し た がっ てX
,c 算 定式 と して は,
最大応力度以降の コ ン ク リー
トのS − S
曲線 の 表 示法 か ら XLc〈X 〈(1十tθ)/te(筑。:(IZ)式に よ る,
(1+ tθ)/tθ :図一
2 (a)の B点にお け るX
値 〉お よ び (1 +te)/te〈X
の 2領 域に対 応 する (17
),
(18
)式の2
種 の算 定 式を得る。
また, 本ケー
ス は中立 軸 深さが 小なる場 合,
す なわち ○ ●L
圧 。』
筋 丿 (完 全弾 性) (断面 B ) (断 面A)♂
引張鬻
%
一/
Est qs。 が小 なる場 合に生 起 する可 能 性 を もつ も の で あ る が,
後 述する図一
7に も示さ れ る ように,
q。 ρが小さい 範囲で は一
般に終局 限界点・
L.点が本ケー
ス に先 行す る た め,
本ケー
ス は出 現し ない こと が 多い。響
一
諸
d
。…・
………・
………一 …一 ・
一
(16) 1〈 X< (1+ tθ)/tθ に対して (図一2
(a)のAB
区 間 :応 力下降 域 )XLc
−“
i+ ・ゲ跡
(
qs
ρ 1+ t・−
dc1
)
2 + ・t
・(
謡
詈
鴇
)
・
…・
……・
…・
・
…・
・
…・
…・
……
(17) X > (1+ te)〃θ に対して (図一
2 (a)のBC
区間 : 応 力 零 域 )X
・。
一
(
2 1 言+2t
,)
髫
蓋
・号
・
………・
……・
(18
) ここで,dCi=dc
/d
(C) ケー
ス 〔1−
C>:圧縮鉄筋が (完 全)弾 性の場 合本ケ
ー
ス に お け る Lc 点の存 在を,
圧 縮 鉄 筋 が完 全 弾 性で あ る と し た断 面 を 用い て,
前 項と同様その圧縮コ ン ク リー
ト合 力C
。,
圧 縮 鉄 筋 合 力 C。
お よ び 圧縮 合力C
(=C
,+C
。)と中 立軸深さ Xn と の 関係などか ら考 察す る。 な お,
断 面は前 項に な らっ てRC
断 面 とする。
図一
6に は,
終 局域にお け る引 張 鉄 筋ひずみ度 εSt が 小さい場 合, お よび大 きい場 合でのCc,
Cs
お よ びC −
Xn 関 係 を模 式 的に示して い る。 ま ず ε。tが大な る場合,C
。−
Xn 関係 (同 図一
6中の細い実 線)は前項で述べ た よ う に,
小な るXn 時に小なる ピー
ク高さ を示す曲 線と な る。・
.
・
方,
完 全弾性の圧 縮 鉄 筋の合 力Cs
はXn の小 さい範 囲か ら 圧縮鉄 筋 ひずみ度は大と な る の で,
同 図 中 の細い一
点鎖線の よ うに Xn の小な る範 囲か らXn の増 大に伴っ て急増す る。
し た がっ て,
普 通の梁 断 面の場合 に はC
。 とC
。との和で あ る圧 縮 合 力C
とXn の関係は, 図一6
中の細い破 線で示 す よ う εc εs 【C−
Cc Cs Xn−
Xn−
Xn 大一
一 一 一一
1 ひずみ分布例 (εst ;大)
ピ
噺 面 B) L(点時 ひずみ分 布 (εs し :小) (断 面A) 丶 し 小一一 一
一
丶丶
・ _ _ 対 応 ” \\
r
\\
匙
■
一・
一
〜
小 \ \、一一一一一一
婁 → T.
C 引 張 鉄 筋 の 合 カー
ひずみ関 係 図一
6 ケー
ス 〔1−
c)に おける Lc 点の存 在 性 (模 式図) な単 調 増 大するピー
ク の な い曲 線とな り, こ の こ と は終 局 域で の ε。
t が比 較 的 大 とな る一
般 的 な断 面の場 合に は,
圧縮 鉄 筋が 弾 性 状態で あるLc
点は存 在し ないこと を意 味し てい る。
な お,
圧縮鉄 筋 量 が 少 な くてC −
Xn 関 係がC
。一
コCn関係と ほ ぼ・
一
一
致 す る よ う な,
単筋と ほ と ん ど変 わ ら ない 梁断 面の 場 合 に はC
− ・
Xn 関係が ピー
ク をホす と思、
わ れ る が,
その よ う な ケー
スで の XL、は単 筋 梁 断 面のそれ で近71 一
似的に与え ら れ る で あ ろ う。
これに対し
,
終 局 域に お ける引張 鉄 筋ひずみ度 e。t が 小なる場 合,C.
c−
Xn 関 係 (図一6
中の 太い実 線 )は大 な る Xn 時に大な る ピー
ク高さを示す曲線とな り,
ま た,
C。
−
x。
関係 (同太い一
一
点 鎖線 )は xn が大な る領域にお い て 急 増す る曲線と な る。
そ れ ゆ え,Ce
とCs
の和で あるC
とXn の関係は 図一
6の太い破 線で示す よ う にコCn の大な る 範 囲で一
旦ピー
ク 点 を もつ 曲線に な る場 合 もあ る。
し た がっ て,
もし引 張 鉄 筋 合 力の大き さ が 同図 中に 示す よ うに ピー
ク点で の C 値に等し け れば,
その ひず み分布 時におい て Lc点は存在する ことに な る。 しか し, こ の よ うなケー
ス は図一
6か ら も分か る ように, Xn が 大で,
かつ 大な る Xn の た めに極 めて大き く な る ひずみ まで圧縮鉄筋が弾性を保つ場 合に限られる。
す な わ ち,
Xn が大と な る よ う な q.、 が人きい場 合で,
かつ極めて 弾 性 域の広い高 強度の 圧縮 鉄 筋を持つ , 普通の設 計で は ほ と ん ど見ら れ ない極 端な断 面においてのみ出 現 可 能で あ る (一
試 算 例によれ ば,
q。
。・
=O.
4程 度の場 合で 10000 kg/cmZ 程 度の高 強度鉄 筋が必要 )。 そ れゆえ,
本ケー
ス で のXLc
算 定 式は省 略す る。
2)PC
鋼 材 が 弾 性の場合本ケ
ー
ス は引 張 側 鋼 材 量が過 多である場合, お よ びPC
鋼 材が引張縁か ら大きく離 れて配 置さ れてdp1
が小 な る場 合な ど,
q。 p/dPi
が非 常に大きい場合に坐 じ るが, PC 鋼 材が降 伏し ない とい う, い わ ゆ る過 補 強の状 態に なっ ており,
断 面 設 計の面か ら は余り望まし く な い ケー
ス である。
しか し,PRC
部 材の高 復 元 性 を 大変形時ま で保持す る た め に, 意図的に PC 鋼 材 を 降 伏さ せ ない 場 合も あ るの で,
以 下に途中の誘 導 過 程 を 省 略して結 果 の み を簡単に示 す。
な お,
PC 鋼 材が ほぼ引 張 鉄 筋 位 置 に 配置さ れ,
かつ 鉄 筋が最 近 使 用さ れ る よ うになっ て き た高強 度 鉄 筋の場 合,PC
鋼 材は降伏す る が引 張 鉄 筋は 弾 性で あるとい うケー
ス も考え ら れ る が,
現 状で は ま れ なケー
スで あ るの で別の機 会に検 討 する ことにす るea)ケ
ー
ス (2−
a):圧縮 鉄 筋が降 伏し てい る場 合本ケ
ー
スのX
. c 算 定 式は,
PC 鋼 材 が 弾 性であ る た め 力のつ り合い条件が (19
)式と なっ て,PC
鋼材が降 伏 している場 合の (7)式と若 干 異な るが, 前 述の (1−
a) の場 合と同一
の (9)式で与え られ る ひずみ適 合 条件式 と誘 導手順に よっ て,d
εp(x )/dX =
・
Oの条 件か ら (20} 式の よ うに与え ら れる。
な お, 本ケー
ス に お けるLc
点 で の 圧縮 縁 コ ンクリー
トひずみ は, ケー
ス 〔1−
a)で詳 述し た よ うに,
コ ン ク リー
トの S− S
関 係の応 力下降 領 域 (1< X 〈(1+ tθ)/te:図一
2 (a)のAB
区 間 )に 位置す る た め,
(20)式の誘 導に当たっ て はケー
ス (1−
a) の場 合と同様,
(3)式に よ る係 数h
,h
,を用い てい る。
ま た,
epyは, 平 面 保 持 下で の断 面ひずみ分 布に お け る PC 鋼 材 位 置ひずみ が載荷に よっ て零と な る時 点を基 準一 72 一
とし た,PC
鋼材が 降伏するまで の ひずみ度変化 量で あ る。
また,εp。は同 時 点でのPC
鋼 材の ひずみ度で あ る(図一
1,
2 (b
)参 照〉。
・从 ・訊 ・T
。. ε祟
款
一
・sy…『
…19
)一
b,十 bi−
4α且clX・・
=
2 α1
’
… ’
… ’
’
’’
’
”鹽
’
t’
t
(20) こ こに,
al=t
,lq
。ε。/d
。i(εpy+ε, 。)− 2
謝b
,=−
2telqe/(1
ρ i−
2(1十te)1
C1=−
2Kl十 te)(1十 te−
qe/dpi
)十qpεo(1/3 + te/2)/d
。1(ε。y+ε副qρ
=
Tpy/bdFc,
(le=
qsρ一
qρεy/(εav十εP。)
b
)ケー
ス (2−b
>:圧縮 鉄 筋の降 伏す る時がLc
点と な る場 合 ケー
ス (1−b
)で は,
圧縮 合 力C
(=
C,+C。)−
Xn関 係が,
圧縮鉄 筋の降 伏 する時 点で ピー
ク を示 してL
。点 と対応す る場 合のある こと を詳 述し たが,PC
鋼 材が弾 性の場 合で も 同 様のL
。点が存 在す る。
こ の と きの 乱c.
算 定 式は ひずみ適 合 条 件.
式の (16 )式 と力の つ り合い式 (19) 式と を連 立さ せ, 圧 縮 縁ひずみ度比X
につ い て解 くことによっ て得ら れ るが,
ケー
ス 〔1−b
)の場 合と同 様,XL。
はコ ンク リー
トのS − S
関 係の応 力 下 降 部 分お よ び零応 力部 分に対 応し て次の (21 )式の よ うに与え ら れ るQ一b
,十b
}− 4
αlc 盲・
………・
・
・
……・
・
(21>XLc=
2α且 こ こ に,
1〈 X 〈 (1+ te>/te
に対 して (図一
2 (a)AB
区 間 :応 力 下 降 域 ) α 1=
1
置,dd
/2+q。ε。(d
ρ1/d
,1弓 )/(ε。 ,+ε。 。}}ε。 b1= [一
〔1
。i(1十te
)十 qsρ一
qρ1
εシ(2dPi
/dCi− 1
) +ε。。1
/εpy]ε。 c1= εodc 】(1/3十 te/2)− qSp
εy− qp
εy(一
εyd ρt /d
, ,一
ε。。}/ε。y X >(1+ te)/te
に対して (図一
2 (a)BC
区 間 :応 力 零 域 ) α1=
q。εま(d
。 、/dCi−
1)/ε。Sfb1
= [(lsρ
一
qp}εy(2 dpi/dCi一
ユ)十εpyi]ε。
Cl
=一
εo(ICI
(2/3十1/2te−
qεp εy−
qρεy(一
εydPi/
dc
】一
epy)/(εpy 十εP。) (c) ケー
ス (2−
c):圧 縮 鉄 筋が弾 性の場 合 終 局 時におい て も圧 縮 鉄 筋が弾 性である状 態は,
前述 の ケー
ス (1−
c)に おい て考 察 し た よ う に極 端な断面に お い て の み可 能で ある が,
そ の 上にPC
鋼材も弾 性 状 態と なる断 面は極めて まれ で, 実 際 的な観点か ら は ほ と ん ど意 昧を持た ない と考え ら れ るの で,
本ケー
スにおけ る X,,
算 定 式は省 略す る。
2.
3L
ρ点の 算 定 式の誘 導 終 局 限 界 点・L
ρ点はPC
鋼 材の破 断 時 点と定 義しているの で
,PC
鋼材は も ち ろ ん塑性 状態に ある。
したがっ て Lp点が関 係す る ケー
ス とし て は表一
1に示す よ うに,
圧 縮 鉄 筋 が 塑 性 あるいは弾.
性 状 態と なっ てい る2
ケー
ス を扱え ば よい。
な お Lp 点は,
圧 縮 コ ン ク リー
トの ひず み能 力に比べPC
鋼 材の破 断ひずみ度が数 段大きい こ と か らも理解さ れ る よ うに,
中立軸 深さ がLc
点の場 合 に 比べ て小さい 断 面,
す な わ ち後述の 図一
7に も示さ れ る よ うに qspの 小さい 断 面の と きに現れ る。 ユ) ケー
ス (3−
a>1圧縮 鉄 筋が降 伏して いる場 合 本ケー
ス で は全 鋼 材が塑 性 状 態に ある の で断面の力の つ り合い式は,L
。点の場合のケー
ス (1−
a>の と き と同 じ (7 >式で,
ま た ひずみ適 合条件式はPC
鋼 材ひず み度を有 効 破 断ひずみ 度 εp, (平 面 保 持 仮 定 下での 断 面 ひ ずみ分布に お け るPC
鋼材位 置ひずみ が載 荷に よっ て零と なる時 点を基準とし た,PC
鋼 材の破 断ま で の ひ ずみ度 変 化 量,
図一
1,
2参 照 )に等 置 した (2Z) 式で与 え られ る。 こ れ ら両 式 を 連 立 させ縁ひずみ 度 比X
にっ い て解 く と,
L。点で の圧 縮 縁コ ン ク リー
トひずみ 度 比X
。,
の算 定 式と し て (23
)式 を得る。
響
一
alilts
’。.…・
……一 ・
一 ………
(22) l q3bx
・・=
τi1
+ 渉・−
d
,、(
・+ te一
脚
一
・鴫 跡
劉
)
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(23) な お (23}式は,
力の つ り合い式 (7>式で の コ ン ク リー
トの圧 縮 合 力 を 求め る時のh
,h
,式として,
1<X
〈 (1+ te)/te区 間 (図一
2〔a>の AB 区 間 )にっ い て の (3
) 式を用い て導か れ て い る が, こ れ は以 下に述べ る理由に 基づい てい る。
す な わ ち,
ケー
ス (1−
a)と本ケー
ス で は すべ ての鋼 材の応 力状態 が と もに塑性で あ るの で,
も しLp
点時の圧縮 縁 ひずみ度 比XLp
がケー
ス (1−
a )のLc
点 時で のXL
。 よりも 大な ら ば,
L。
点が Lp点よ りも 先に現れ て い る ことに な り, 実 質上 Lρ点は存在し な く な る。
し たがっ て,
本 ケー
スが存 在する場 合の圧 縮縁ひ ずみ度 比X
,p はXL。
(上 記の 1<X
く(1+te
)/teの 範囲 にあ る)よ り も常に小さ く な る。一
方,
本ケー
ス の条 件 であ る 圧縮鉄 筋の塑 性 状 態 下で X,。が 1.
以 下に な ること は普 通 起こ ら ない と考え られ る。
それ は,
圧縮部コ ンク リー
トが横 拘 束さ れてお らずその ひずみ能 力が小さい場 合, 中 立 軸 深さ が 小 さ く なる本ケー
ス で は断 面ひずみ分 布か ら圧 縮 鉄 筋は通 常,
弾性状 態に な る と予想 さ れ る た めで ある。
そ れ ゆ え,
圧縮鉄 筋が塑 性 状 態でかつXL。
< 1とな る場 合の算 定式 は省略 する。
な お,
圧 縮 部に コ ン フ ァイン ドコ ン ク リー
トを用い た場 合に は,
圧縮 部コ ン ク リー
トの ひずみ 能力の改 善に よっ て,
通 常の q。p の範 囲におい て圧縮 鉄 筋が 降伏 し て,
かつ 0<XL。
<1とな る 本 ケー
ス のLp
点が現れ る ことも考えられる。
そ の よう な ケー
ス でのX
、。
は, (7 )式中のk
,k,にS − S
関 係の 上 昇域に お け るk
、亀算定式 (表一
2中の式 (1 )参 照 ) を 代 入 し た もの と (22)式 と を 連 立 させ れ ばX につ い て の3
次方程式を得,
そ れ を解くことによっ て算 出で き る が,
こ こ で は省略す る。
2) ケー
ス (3−b
):圧縮鉄 筋 が弾性の場合 圧 縮 鉄 筋が弾 性 状 態で PC 鋼 材が破 断 時ひずみ 度と なっ て い る断 面ひずみ分 布か ら予 測さ れ る よ う に,
本 ケー
ス は中 立 軸 深さ が非 常に小さ い範 囲,
し たがっ て q。p が前ケー
ス (3−
a)よ り さ ら に小さい場 合に対 応 する。 本ケー
ス でのXL。
は (22
)式の ひずみ適 合 条 件 式 と圧 縮 鉄 筋が弾 性であ る場 合の 力の つ り合い 式 (24 }式と か ら (25
)式の よ う に与え られ る。
εsc。
Csy・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24
)hikiFcbXn
=
Ty十T》y一
εy− b2
十b
莠一
4α2C1・
・
・
・
・
…
r−・
・
・
・
・
…
マ
.
・
(25) XLρ=
2ar こ こ で,
1
<XLP
〈(1
+t
θ)ノte
に対し て (図一2
(a)AB
区間 : 応 力 下 降域 )al
=to
ε。
dp1
/2− q
.(ユーdCi
/d
ρOel
/Ey
b
、t=
lq
。
。+q。(εy+ε。 。d
。 ,/d
,1)/εジ (1+te
)d
,1一
σ,ε。。
(1− dd
/d
。1)1
ε。
C、→ qsρ+q。(Ey+ε。 .d
。i/d
。、)/ε.}ε。 。 +(1/3+ t,/2
}ε。d
。 ]XL
。〉(1十 tθ>/teに対 して (図一
2 (a)BC
区間 ;応 力 零 域 ) α 2ニー
q。
α一
d。
i/d
。i)ε。
’ /εy b,=
=
lq
。ρ+qc
(εy +ε。 。d,1/d。、)/εrq 。ε。。(1− d
。1 /dPi
)/εy}ε。C!=
iqSP
十qc(εy十 Eρrdei /dPi
)/εy εPr
−
(2
/3
+1
/2te
)ε。dp1
な お
,
本ケー
ス のL。
点がX
、,< ユ と な る範 囲で起こ る ことも予 想さ れ るが, 同ケー
ス はコ ン クリー
トの横 拘 束 を と くに考えな い通 常の場 合に は,
実 際 的でない極め て小 さい q。
p (た とえ ば, 0.
03程 度 以 下 ) を有 する断 面 に限られ るの で こ こ では省略す る。
2.
4 LSu点の算 定 式の誘 導 圧 縮 鉄 筋の座 屈は,
そ れ を 取 り巻 くコ ン ク リー
トが 健 全な ら ば起こ らな い と考えられ る た め,
た と え ば単 軸圧 縮応 力下で は,
内 部ひび割れに よっ て コ ン クリー
ト組 織 の緩み が急 速に進 展する圧縮 強 度 時,
す な わ ちひずみ度 で0.
2
%程 度 以 降に起こ り,
さ らに その ひずみ度の値 は 通 常の設計に おける横 補 強 筋の使 用に よっ て一
層 大き い もの になる こ と が明ら か に な っ て い るη 。 そ れ ゆ えこ の コ ン ク リー
トの ひず み度の大き さ か ら判 断す る と, 圧 縮 鉄 筋は,
慣 用さ れ る 断面の範囲で は座屈時に お い て既一
73
一
に降 伏 して い る と考え るの が妥 当で ある
。
し た がっ て ,Leu
点の算定式の誘 導に際しては圧 縮 鉄 筋の降 伏 を 仮 定 し,PC
鋼材が降伏お よ び弾 性 状 態であ る2ケー
ス を取 り扱 う。
1) ケ
ー
ス (4−
a):PC 鋼 材が降 伏して い る場合 本ケー
ス で の断 面の力のつ り合い式は,
全 鋼 材が塑性 状 態に ある の で (7 )式で, ま た, ひずみ適合 条 件 式は 圧 縮 鉄 筋ひずみ度が座 屈ひずみ度 〔εBu)に一
致 するこ と か ら (26)式で与え ら れ る。
これら両 式を連 立させ,
縁ひずみ度比X
につ い て解く と LEu点で のXLHu
の算 定 式と し て (27
)式を得る。 εoX εBu、,
。烹
三 δ。
『
’
’
”“’
’
’
’
”… … … ’
… ’
’
’
”
(26 )− bs
十 わ苳一
4α3c3−
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
(27−
1>XLBU=
2a3 こ こに, ユ<X
〈(1+ tθ)/teに対して (図一
2 (a)AB 区間 : 応 力 下 降 域 } α3=
te/2 b,=一
(1十 te−
qsp/dCi
) c3=
1/3十 te/2−
qsρεBU/dCiEo
X
>(1+te
)/t
θに対し て (図一2
(a)BC 区 間 :応 力 零域)X・eu
−
(
2 1 葛+セ.
te
)
霙
÷
……・
………
(27−
・)2
) ケー
ス (4−b
):PC 鋼材が弾 性の 場 合 本ケー
ス で のXL
朏 算 定 式は,
PC 鋼 材の み が弾 性で あ る と きの 断 面の力のつ り合い式 (ユ9)式と (26> 式で 与え られ る ひずみ適 合 条 件 式とを 連 立させ て,X
にっ いて解くと, (28 )式の よ うに与え ら れ る。
− bs
十b
耋一
4α3Cs…・
………・
……・
(28 ) XLeu=
2a3 こ こで,
1〈X
〈(1
+ ts}/teに対 して (図一
2 (a)AB 区 間 : 応力 下 降 域) a3=
te/2−
(dpi− dCi
>εo/di
,
bs
” ’qsp/d 。
i−
qp(εav十 εeu〔lp、
/dcD
/〔ICi
(εpy十 εpo )+(
dpi− dCi
)εeu/d2
,一
(ユ+te)c・=
一
・塊 {σ。ρ/d,、−
q。(・側 +・,。dPi
/d
,、)/d
,1(・av 十 εpe)}/εo十1/3−
十一
彦e/2
X >(1+te
)/te
に対して (図一
2 (a)BC
区 間 ;応 力 零域、 as=一
(d
ρ一dCi
)ε。/dZ
, b尸 q。
ρ/d
。rq 。(ε。y+ε出 d。 、/d, 、)/d。
、(εpy十εP。)+(
dPi− dCi
)εBu/dZi
c3
=一
εfiulqsp /dCl−
qρ(εpy+εeud ρi/dCl)/dCl(εpy十ε ρ o)