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環境を考慮した透水性舗装に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)

愛知工業大学研究報告 第38号B平成15年

1序論

環境を考慮、した透水性舗装に関する研究

Research Regarding on the Permeable Pavement that Considered the Environment

高橋友美

t

,建部英博

tt

Tomomi TAKAHASH~ Hidehiro TATEBE

Absirad In recently

drainage pavement has come to be adopted as a traffic accident object However, if permeable pavement is attained, it will become possible to make it useful to plus of groundwater and a flood of the river by local severe rain and prevention of a heat isJand pbenomenon. On the other hand, importance is attacbed also to the problem of industrial waste. And tbe necessity for recycling of construction waste is also cried for.In this research, constmction waste was used instead of filler used for the surface course and base course. It is waste gypsum recycJed from the gypsum board, and examined the possibility('Jf the use. It examined the alkalization preventive measure at the time of USillg a grallulated slag about a subgrade and subbase course. Furtbemlore, the summer of the permeable pavemellt using these is measured alld the possibility of utilization of permeable pavement is examined.

降雨

1 • 1 はじめに 道路には通常舗装,排水性舗装が用いられてきた.こ れらの舗装は,雨水を側溝から河川へと流している.し かし,集中豪雨が発生すると河川は氾濫を起こしてしま う,この対策として下水管を大きくするなどの方法があ るが,ここで透水性舗装を用いると総雨量500rnm程度の 降雨量ならば舗装体内で保水することができるため,河 川の氾濫抑制,下水費用の軽減が可能になる.また,夏 期温度の低下も期待できる. 1.2透水性舗装 図

1

舗装概略図 1.3過去の研究 135 透水性舗装1)は,今までの舗装技術とは逆の発想、によ り3 雨水を表層・基層から路盤。路床に保水,浸透する 構造となっており,雨水を蒸発散させることが可能であ る.しかし,雨水を路盤・路床ヘ浸透させるため強度低 下を起こし,輪荷重に対して十分な強度が得られなくな ることが懸念されるため,従来は車道に用いられていな い.舗装概略図を図1に示す.

T

愛知工業大学大学院 建設システム工学専攻

t

t

愛 知 工 業 大 学 工 学 部 土 木 工 学 科 透水性舗装の路盤a路床に水砕スラグ1)を使用し,ア ルカリ性刺激剤として生石灰,消石灰3 ローラミルを添 加すると潜在水硬性を発揮し十分な強度を得られ,また 透水性も有することから,水の浸透による強度低下を解 消することができた.しかし,路盤・路床を通過した水 はアルカリ性となって地中に浸透し,街路樹や生物など に悪影響を与えることが懸念される.そこで,アルカリ 性の原因として考えられた生石灰を若干

p

H

値の低い消 石灰に代えたが3 期待される効果が見られなかった.こ のためフ水砕スラグを微粉砕したアルカリ度の低いロー

(2)

2回2マーシャル安定度誌験 アスフアルト混合物の力学的性状を求めるものであり, 試験室での配合設計や現場での品質管理等に用いられて いる.本研究では過去の研究より,アスフアルト量

3.5%

を一定りとし実験を行った. 開粒度アスフアルト混合物のアスフアルト舗装要綱に 定められた車道適用時の基準値を表3に示す. ラミルだけを使用し強度を調べたところ,ローラミルだ けでは強度が得られなかった.しかし,水和反応を促進 させる石膏j)を添加したところ,大きな効果が見られた. 開粒度アスフアルト混合物の基準値 表 1・4研究目的 近年,リサイクル問題が取り上げられている.そこで, 本研究では廃材を利用して透水性舗装ができるかどうか 過去の研究で得られた結果をもとに,石膏は建設廃材で ある石膏ボードから再生した廃石膏を使用し,アスフア ルト混合物で用いられる石粉の代わりとして廃石膏を使 用できるか検討した.更に,アスフアルト混合物にカイ ノール繊維を添加することで曲げ変形による引張りに強 くなるか検討した. また,透水性舗装の平Ij点として挙げられる夏期温度の 低下について温度測定をし,通常舗装と透水性舗装を比 較 a検討した. 通常骨材に繊維を

0.05%

0.06%

0

07%

と添加し, マーシャル安定度試験を行った.繊維は3層に分けて添 加した.概略図を図2に,試験結果を図3,図4に示す.

2.表層留基層の力学的T物理的評価 2固1使用材料 骨材は,粒径

1

3

醐以下のものを使用し,アスフアルト 舗装要綱4)に定められる排水性舗装や透水性舗装に使用 される開立度アスフアルト混合物の標準配合を用い,ア スフアルトには耐流動性に優れた改質アスフアルトII型 を使用した.表1に骨材の標準配合を示す. (共試体概略図

o

0

.

0

5

与も ム

0

.

0

5

%

口 0.07~も 恩 自 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

安定度基準値 7.35kN 目 A ム

8

図2 11

1

0

7 8 9 (ZV4) 制判制 骨材の標準配合

骨材粒径

(mm)

骨材配合比(%)

1

3

.

2

-

9

.

5

5

8

.

5

9.5~4.75

2

1

.

0

4.75-2.36

5

.

0

2.36-0.6

5

.

0

0

.

6

.

.

.

.

.

.

.

.

0

.

3

3

.

0

0.3-0.15

2

.

0

0.15~0.074

1

.

0

0

.

0

7

4以下

4

.

5

表1 ド一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 安定度基準値 4.9kN

5

0

7

5

1

0

0

6 5 4 骨材粒径

0

.

0

7

4

r

n

m

以下に,廃石膏を使用し,通常骨材 と比較・検討した.また,通常骨材にカイノール繊維を 添加し,比較・検討した.表

2

にカイノール繊維の特性 を示す. 締固め回数(回) 安定度(繊維+通常骨材) 図3 図3より,締固め回数が増加すると安定度も高くなり3

0.07%

が最も高い値となった.全ての供試体に関しでも 基準値を満たすことができた.締固め回数

5

0

回について は,

B

交通以下の基準値

4

.

9

k

N

を大幅に上回る値となっ た. カイノール繊維の特性

ゴールド

繊維径

14-33μm

繊維長

1-70mm

比重

1

.

2

7

表2

(3)

137 環境を考慮、した透水性舗装に関する研究 度も高くなった.しかし,締固め回数75回に関して,通 常骨材,廃石膏の供試体はC交通以上の基準値 7.35kN を満たすことができなかった. 図6より,空隙率では,締固め回数が増加するにあた って,密度が小さくなっていき,全ての供試体に関して 基準値を満たし,ほぼ同等の値を得ることができた. 以上のことから,通常骨材,廃石膏の供試体はB交通 以下に耐えられ,全ての締固め回数で基準値を満たすこ とができた繊維添加の供試体は, C交通以上に耐えられ ると考えられる. 空隙率基準値 15% o 0.05% t::.o.o~也 口 0.07~も

100

75 50 30 25 20 15 10 ( ま ) 様 紙 一 制 2・4恒圧誌験 アスフアルト混合物は,恒圧荷重に対して追従変形を 起こしやすく3 それが目潰れ発生の原因の一つであると 考えられる.そこで3 通常骨材,廃石膏,繊維添加の供 試体それぞれについて5t輪荷重を想定した0.54Mpaの圧 力を長時間載荷し3 その変形量を測定することで目潰れ に対する抵抗性を検討した.供試体の大きさは,長さ 30cm,高さ 5cm,幅30cmとし,試験温度を 20"Cとした. 試験概略図を図7に,試験結果を図 8に示す. 締固め回数(回) 空隙率(繊維添加) 図4より,空隙率について2 全ての供試体に関して基 準値を満たすことができた. 以上のことから,通常骨材に繊維を0.07%添加し,通 常骨材と廃石膏の安定度3 空隙率を比較した.試験結果 を図

5

,図

6

に示す. 図

4

石膏ボード 通常骨材 繊維+通常骨材 ロ 目 A ト一一一一一一一一--nト一一一一一一一一一一 ~ g 安 定 度 基 軸 7.3州 巴 肉 ︾ ︽ ロ O A

11 10 7 9 8 ( Z V 占 ) 倒 担 制 ド一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 安定度基準値 4.9kN 50 75 100 締固め回数(回) 6 5 4 安定度(通常骨材,廃石膏,繊維) 図5 試験概略図 図7 30 - a

-h 唱 E

-a

=

E E 也 ﹃ ﹃ 咽 ﹃ 匂 ﹄ ﹃ -h 町 二 電 ﹃ ﹃ 也 ﹄ 一 ・ ﹄ ﹃ 司 ﹄ ﹄ 也 ﹃ ﹄ ・ ﹃ ﹃ 司 ﹄ ﹃ 圃 ﹃ ﹄ 喧 ﹃ ﹃ h 咽 ﹄ 、 電 ﹄ 、 也 、 ¥ 邑 包電 ボ 骨 官 一 世 間 維 常 弔 ↓ 唖

200 400 ( E E o o -¥ 戸 ) 醐 絵 側 石膏ボード 通常骨材 繊維

O ム口 25 零 時 20 笹 制 15 一 l%

600 5 一白 一清 -基 一率 一隙 一 由 工 800 10 1000 0 100 75 50 300 200 載荷時間(分) 100 締固め回数(回) 空間1率(通常骨材,廃石膏,繊維) 図6 恒圧試験結果 図8より,測定開始直後は全ての供試体とも急激に変 図8 図5より,柵維を添加した供試体と同様に,通常付材, 廃石膏の供試体についても締固め回数が増加すると安定

(4)

形するが,経過時間とともに緩やかに変形していった. 通常供試体に比べ廃石膏3 齢稚添加の供試体の変形量が 約半分の4mm程度小さくなった.また,始めのうちは, 廃石膏の供試体が最も変形量が小さかったが, 5時間を 過ぎると繊維添加の供試体が最も変形量が小さぐなった. しかし, 0.5mm裡度の差であった. 2-5曲げ試験 実際に透水性舗装が車道に施工された場合,通行荷重 による圧縮の力だけではなく舗装のたわみによる曲げ引 張りの力も受けるので,曲げ試験を行った.供試体温度 を200

C

とし,載荷速度を1.0,3.0, 5.0, 15.0

/

m

i

n

と 変イじさせ,繊維を添加することで曲げに対する抵抗性の 変イじを検討した.試験概略図を図9に,試験結果を図10 に示す.

帯 重

2 1 c m 図9 試験概略図 10 ロ ロ 目 A 出 6

1

R

:

t

-

4 。 置 目

4

く2

。通常膏骨材 幅 ム繊石 ボー常ド ロ 維 + 通 骨

5 10 15 20 載荷速度(mm/min) 図10 曲げ試験結果 図10より,載荷速度により最大曲げ強度は大きく異な るが,載荷速度が増加すると最大曲げ強度も高くなるこ とが全ての供試体においていえる. 繊維添加の供試体についてはp 通常骨材の供試体に比 ベフ 1. 3~2 倍程度強度が高くなった. 2.6まとめ マーシャル安定度試験では,蹴維を添加することによ って基準値を満たし,

C

交通以上にも耐えられると考え られる.恒圧試験では,通常骨材の供試体に比べ,廃石 膏と繊維添加の供試体は変形量が小さくなった.曲げ試 験での強度は,載荷速度15皿

/

m

i

n

以外で,通常骨材と廃 石膏の供試体でほぼ同等の値となった.また3 他の供試 体に比べて繊維添加の供試体は,高めの値となった. 3路盤・路床の力学的,物理的評価 3・1 使用材料 銑鉄を製造する際に副産物として生成される水砕スラ グ3 水砕スラグを微粉砕したローラミル,石膏を路盤・ 路床に使用してきたが,石膏の代わりに建設廃材である 石膏ボードから再生した廃石膏を使用じた. 3.2 pH誌験 水砕スラグを使用した透水性舗装は,路盤・路床を通 過した水がアルカリ性刺激剤によりアルカリ性になると 考えられる.そこでp アルカリ性刺激剤として使用する 材料についてpH値を知る必要がある.水砕スラグ,ロー ラミル,消石灰,生石灰,廃石膏をそれぞれ11Zの水に 0.5gずつ混入し,質量の変化における pH値の変化を測 定した.試験結果を図11に示す. 14 ト 消石灰 /生右灰

,ーーーーー=-~-~~--=-=-_::ーーーー

11021[

_

-

-

7

l

H

L

品ヨ

ー 6

o

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 質量(g) 図11 各材料の質量変化における pH曲線 図11より,生石灰はpH値が高く,供試イ本を通過した 水がアルカリ性となる原因と考えられる.また,廃石膏 は中性である pH7.3と 定の値を得たので3 これを石膏 の代わりに使用することができると考えられる. 3・3 CBR ~式験 過去の研究結果をもとに石替を廃石膏に代え, 3層 42 回突き,空中

7

日養生,含水比 11%で CBR試験を行い, 比較・検討した.試験結果を表4に示す.

(5)

139 環境を考慮した透水性舗装に関する研究 石膏ボード1% 1.

A

I

-

h

一一一ローラミル5% E 一一水道水 8目2 8 工 Q. 7.8 配合比(%)と

C

B

R

値(%) 水砕スラグ ローラミル 石膏 廃石膏 CBR1直 94 5

104 93 5 2

103 ※94 5

115 表4 7.6 15 5 1cm2あたりの流量(日) 図14 10 通水試験結果 7.4 0 102 表

4

より3 石膏を建設廃材である石膏ボードから再生 した廃石膏に変化させても

C

B

R

値に大きな差がなかった ため3 廃石膏を使用することができると考えられる.そ こで9 ※印の配合について通水試験を行った. 2

5 ※93 石膏ボード2% 、 、

' ' 〆 M L m 一一一ローラミル5% ー一一水道水 l l , , t l

8

.

2

8

7.8 7.6 3'4通71<誌験

C

B

R

試験で強度の得られた※印の配合について3 含水 比11%,2層38回突きで7園5cmの厚さに締固めたものを 14日空中養生し,水を通過させ

p

H

値を測定した.環境 に影響を及ぼさない

p

H

5

.8

"

-

'

p

H

8

.

6

けになるための通過流 量を調べ,過去の研究結果と比較@検討した.試験装置 概略図を図12に,過去の試験結果を図13に示し,図14, 図15に試験結果示す.

1

5

図13より,過去の研究で行われた,水砕スラグ:ロー ラミル-石膏=94・

5:

1

の配合と,71<砕スラグ:ローラ ミル:石膏二93:

5

:

2

の配合では,ともに通水開始時の

p

H

f

直が約

p

H

1

1

となり,

p

H

8

.

6

以下になるために約

5

~誌の 水を要したが,図 14,図 15よりィ廃石膏を用いた配合 では,通水開始時の

p

H

{直が,

p

H

7

.

8

p

H

7

.

7

と目標値の

p

H

8

.

6

以下となった.通水開始時の

p

H

値に差が現れたの は,

p

H

試験の結果で得られた過去に使用された水砕スラ グの

p

H

値が約

p

H

l

l

と今回使用した水砕スラグの

p

H

値が 約

p

H

9

と約

p

H

2

違ったことが要因だと考えられる.そこ で3若干

p

H

値の低かった,水砕スラグ:ローラミル・廃 石膏二93:5:2の配合を使用して,養生日数を変イ七させ, 強度を調べた. 5 lcm2あたりの流量(は) 図15 10 通水試験結果 7.4 0 図

1

2

一一一ローラミル5% ー一一ローラミJL-50/0 一一一水道水 石膏1% 石膏2% 通水試験装置概略図 11 10 3固5強度特性 供試体は全て,配合を,水砕スラグ:ローラミル:廃 石 膏 =93 : 5 : 2とし,含水比11%,3層42回突きで作 製したものを使用する.図

1

6

C

B

R

試験装置概略図を示 し3 試験結果を比較するため,過去の試験結果を図

1

7

に示す. ‘ 、 ‘ 、 / 、 、

, , / 〆 ノ ‘ 、

f r

l f 1

h ' / 図13 5 過去の通水試験結果 4 lcm2あたりの流量('1;0 3 2 _ 9 ci.

8

.

6

8 7 6 0

(6)

荷 重

試 験 台

図16 CBR試験装置概略図 150 8 空中養生 0 空中養生4日後 の水中養生 @ @ 畿 圏 ⑧ 一 一 @ 舎 舎 一 一

白 幽 ) 一 一 一 穆 一 一 品 目 ︾ 一 一 品 駿 ま

1

u 50 電量

15 20 5 10 養生日数(日) 図17 過去の養生日数別 CBR値(%) 3園小1空中養生 7J<:砕スラグ:ローラミル:廃石膏=93 : 5 : 2の配合に ついて空中養生日数を変え,強度変化を調べた.試験結 果を図18に示す. 150 ま 100

80 α 国 u 50 ト ド L i ト

上層路盤規定値 G G

S

A 下層路盤規定値 30 t-~--Y-一一一一一一一一一一一一一一一一一

5 10 15 20 25 30 空中養生回数(日) 図18 空中養生日数別 CBR値(%) 図18より,

4

日空中養生で,アスフアルト舗装要綱に 記される下層路盤の規定値,修正CBR値 30%を満たした.

7

日以上の養生を行うと上層路盤の規定値80%を満たし, 14 日養生で強度の変イじがあまり見られなくなったため, ほほ反応が終わったと考えられる. 3園小2水中養生 上記の実験より,

4

日空中養生で下層路盤の規定値 30%を満たしたことをもとに,実際に雨水が浸透したこ とを想定し,

4

日空中養生後の水中養生日数を変え,強 度変化を調べた.試験結果を図19に示す. 図19より,空中養生に比べ,強度は劣るもののp空中 4日3水中4日養生で下層路盤の規定値 30%をみたした. 空中4日,水中 7日養生で上層路盤の規定 80%を満たし, 空中

4

日,水中

1

4

日養生では,空中

1

4

日養生とほぼ同 等の値が得られた. 150 ト0窃 空空中中中養養養生生4日後 @ の水 生 Q

S

9

i

100

E

0 I 上層路盤規定値 理 80 一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一 a::

t

5 O L 8 下層路盤規定値 30 I-=--G啓一一一一一一一一一一一一一一一一一

5 10 15 20 25 30 養生日数(日) 図19 養生日数別 CBR値(%) 3回6まとめ 強度に関しては3 過去の研究に比べてもほぼ同等の値 を得ることができた.通水試験においては3 通水開始時 の pH値が pH8.6以下となり,大きな差が表れたa以上の ことから,石膏を建設廃材である石膏ボードから再生し た廃石膏に代えても強度, pH値に問題がないため,廃石 膏を使用することができると考えられる. 4 夏期温度測定 ヒートアイランド現象1)を抑制する方法のーっとして, 透水性舗装内に保水された水の蒸発により舗装の温度低 下が期待できるかどうか,降雨後3実際に試験舗装8)さ れている道路(半田市)と過去の研究で作製された模型 舗装で温度測定を行い,通常舗装と透水性舗装の比較を 行った。 4個1模型舗装による温度測定 図20,表 5は, 8月 2日の降雨(雨量約 2皿/day)後, 模型の表面温度を熱電対を用い測定した結果である.透 水性舗装は,通常舗装より温度が低くなった.通常舗装

(7)

環境を考慮した透水性舗装に関する研究 141 の最高温度 61.4'Cに比べ,透水性舗装の最高温度は 51.80Cとなり, 9.60Cの差が見られた. 60

U

50

40 30

日時

8

3自 8

4自 8

5

8

6

8

7

8

8/3 8/4 8/5 8/6 日時 図20 模型舗装による温度変化 表

5

模型舗装による温度

(

O

C

)

通常舗装

透水性舗装

58目4 47.2 54.4 43.8 59.9 50.4 60.9 48.8 61.4 51.8 4・2半田市試験舗装による温度測定 一一→亘常舗装 60トー一寸霊水性舗装

50 四回 40 30 8/7 差 11.2 10.6 9.5 12.1 9.6 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 日時 図21 半田市試験舗装による温度変佑 表

6

半田市試験舗装による温度

(

O

C

)

日時

通常舗装 透水性舗装

差 8

10

55.9 52.2 3.7 8

11

54.3 51.9 2.4 8

12

56.2 53.8 2.4 8

13

58.7 57.2 1.5 8

14

55.3 54.1 1.2 図21,表

6

は,

8

9

日の降雨(雨量約

3

/

d

a

y

)

後3 半田市にある試験舗装での表面温度を測定した結果であ る.模型舗装と同様に3 通常舗装に比べs透水性舗装の 方が温度が低かった.通常舗装の最高温度58.70

C

に比べ, 透水性舗装の最高温度は57.20

C

と1.50

C

の差が見られた. 4園3まとめ 模型舗装に比べ試験舗装の温度差が少なかったのは, 試験舗装が古くて3保水能力が低下しているからである. しかし,温度低下が見られたことから3 透水性舗装に保 水された水の蒸発による温度低下の効果があったと考え られる. 5結論 1) 表層・基層については,建設廃材である石膏ボー ドから再生した廃石膏を使用した供試体は,通常骨 材の供試体に比べ3 安定度3 曲げ強度においてほぼ 同等の値を得ることができ,恒圧荷重に対する変形 量は大きく減少できたことから,通常骨材よりも 0.074阻以下の代わりに廃石管を使用した方が良い 結果となった巴 また,通常骨材に繊維を添加した供試体について は,安定度,曲げ強度,恒圧荷重に対する変形量に おいて通常骨材よりも良い結果を得ることができた ことから,繊維を添加することが有効だと考えられ -Q. 2) 路盤。路床については,石膏の代わりに建設廃材 である石膏ボードから再生した廃石膏を使用しても 強度に関して規定値を十分に満たし, pH I直におい ても環境に影響を及ぼさない pH8.6を下回ってい ることから,石膏よりも廃石膏の方が良い結果とな った. 3) 模型舗装でも試験舗装でも3通常舗装より透水性 舗装の方が温度低下が見られたことにより3 透水性 舗装は9 ヒートアイランド現象を抑制することが期 待できると考えられる. 参 考 文 献 1) 水と舗装を考える会:よくわかる透水性舗装,山 j毎堂9 東京, 1997. 2) 鉄鋼スラグ協会:鉄鋼スラグの高炉セメントへの 利用について,東京, 1987. 3) 社団法人セメント協会:セメント化学雑論, pp43 44,東京, 1985. 4) 社団法人日本道路協会:アスフアルト舗装要綱3

(8)

丸善株式会社出版事業部,東京,

1

9

9

4

.

5) 川口基広,建部英博:ステンレス繊維入り透水性 舗装の強度特性について,平成7年度土木学会中部 支部研究発表会講演概要集,

p

p

6

8

9

-

6

9

0

1

9

9

6

.

6) 山田真吾,建部英博:水砕スラグを利用した透水 性舗装のアルカリイ七防止対策について,平成

1

1

年 度土木学会中部支部研究発表会講演概要集,

p

p

5

7

3

-

5

7

4

2

0

0

0

.

7) 地球環境データブック編集委員会:ひと目でわか る地球環境データブック,

p

1

1

7

,株式会社オーム社3 東京,

1

9

9

4

.

8) 太平工業株式会社名古屋支届;全断面透水性舗装 調査報告書 9) 川口大輔3建部英博:ステンレス繊維入り透水性 舗装の強度特性について,平成

1

1

年度土木学会中 部支部研究発表会講演概要集,

p

p

5

7

1

-

5

7

2

2

0

0

0

1

0

)

山田真吾,建部英博:水砕スラグを利用した透水 性舗装のアルカリ化抑制に関する実験的研究,愛知 工業大学研究報告,第

3

6

B

p

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1

4

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9

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0

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{受理平成

1

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1

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今回、新たな制度ができることをきっかけに、ステークホルダー別に寄せられている声を分析

ⅱろ過池流入水濁度:10 度以下(緩速ろ過の粒子除去率 99~99.9%を考 慮すると、ろ過水濁度の目標値を満たすためには流入水濁度は 10

) ︑高等研

を負担すべきものとされている。 しかしこの態度は,ストラスプール協定が 採用しなかったところである。