間隙水圧 を考慮 した粒
1状
体 の
DEM解
析
木 山
英郎・ 藤村
尚・ 西村
強
キ
1・井筒
博 明
*2
海洋土木工学科・キ
1土木工学科・
*2帥日本通信建設
(1986年9月
1日受理
)DEM Analysis of Granular A/fateFiAls with POre` Vater Pressure
Hideo KIYAMA,HiSashi Fu」 IMuRA,TsuyOshi NisHIMURAキ
1and]■ irOaki lzuTsu*2
Departmel■ of Ocean Ci
I Ihginecring
Ⅲ
lDeparmellt Of Civil Ellgineering
*2NihOn Tsuusin Kerasetsu Cot LtdI
(Re∝ ed Scptember l,1986)
The mechanical bё havioF Of gFantllar sold―
ma′
be nuch influenced by the pore water pretturc.For Such prOblem,Distinct EIement Method tDEM)would be ttodified to couole the gran■lar rnateri―als and the pore覇 /ater prttsurぬ.
In the―
present paperi the authers win pr9pose one of the cOupled proceduFeS
answeri4g the requttt.The pott water pttsttre and flo,are equated by Darcyls iaw,la■d related to the contact prettuFeS and displacements Of the surrOuning particles in
the ordinary way Of DEM.
By applying the OrO,Osed method tO a cOnsO―lidati04 1model,it win be proved that the pFOpOsed methOd Calt analyse the independent and tOtal behavior of particles and pore water in the ttrantllar sOrd`
木山英郎・ 藤村 尚・西村 強・ 井筒博明
:間
隙水圧 を考慮 した粒状体 のDEM解
析1.結
言 近年,地
下貯水ダム,石
油地下楠蓄基地等,地
下の利 用度が高まっている。それにともない,地
下水汚染ある いは地下水流の構造物への影響 とい った観点か ら,地
盤 内の間隙水 の挙動の解 明が課題 となっている。 ところ が,その基礎 となる粒状集合体内の間隙水の挙動を解析 す る手法 が確立 されている とは言い難いのが現状であ る。離散円1要素法 (Distinct Blenent Method,以下
DE
Mと
略す)は
亀裂性岩整 の解 析手法 としてCundall:) (1971)によって提案され たものである。DEMは
,不
連 続面で区切 られた要素の集合体に対 し,個
々の要素が運 動方程式を満足 し,要
素間の力の伝達が作用・ 反作用の 法則に従うことを条件 として,集
合体の動力学的挙動を 解析する手法である。 したが って,DEMは
,岩
盤のみ ならず,粒
状体の解新手法 としても右望であり,応
用分 野の広いもの と思われ るa)。 著者 らは,暁
に,材
料定数 の検討3)■),解
析結果 とモデル実験結果の対比3)等,実
用化のための基礎的な考察を行 ってきている。 本報告では,ダ
ルシー則に基づいて,隣
接する間隙間 の水の流れを定式化 している。そ して,誘
導された間隙 水効果式を結合 したDEMを
提案 し,圧
密モデルの解析 例を示 している。2.間
隙水の挙動 とDEM定
式化 図-1に
示すような間隙 資とそれに隣接する間隙ml
∼n.に
注 目して計算法の概要について述べる。なお, 簡単のために要素形状は半径rの円形 としている。これ らの間隙 は水 で飽和 され てお り,時
刻t―△tにおい て,それぞれ体積V資 ,Vコl∼V口.,過
莉間隙水圧h資 , h鳳1∼haれを有 している。図-2に
示すように欲小時間 ▲t間に問隙 支の体積V資 がV資'(=V投
+△V確)に
変化 し,また,間
隙水の読出入量が△q投,過
剰間隙水 圧増分Δh資 による間隙水の体積変化量がΔ Vv検である とする。 ダルシー則に従 って△t間
の間隙 父の流出入量を次式 で与える。 Δq資=Σ
ttkSttΔ
t(1)
ここに,Σ
は間隙 父に隣接する間隙ml∼
m石 に関す るIS和を表 し,L ttaは父∼m間
の流路長,S ttnはその流 路断面積を表 している。kは
ミクロな透水係数である。 図-3を
参考に して,間
隙 父∼m間
あるいは要素 i∼j 間の流路について,S即
=Sぃ
,L即
=2rX器
と仮 定する。 ここに,S lJは要素中心間距離である。 この とき式(1)は
つぎのようになる。Δ
q=Σ
(hけ
ha)k(斗
汗△
t(2)
水の流出入が生 じた場合,間
隙 没について,次
の連続 条件が成立する。 ΔV資=V資
―V投'=Δq資 +△Vv投(3)
∴△Vv父=ΔV校 ▲q資
(4)
式(4)に
より,△Vv資が求め られると,次
式によりAt間
の▲h資 が次式 より求まる。 △h投=Ev器
(5)
ここに,Evは
水の体積弾性係数である。式(5)よ
り求 まる△h資 をh資 に加えることにより,時
刻tにお いて体積V資'に対応する過剰間隙水圧h資'を求める。 h資'=h確 +△ h父(6)
間隙水効果式(1)∼ (6)を
DEMに
結合すれば, 粒子間接触力や粒子の動 きとともに,間
隙水圧の変化の 様子,あるいは,間
隙水の流れ等を時々刻 々と追跡でき る。なお,過
剰間隙水圧h資.は図-4に
示す ように粒子 間接触力に加算 して処理するのが便利である。(VR, h寅
) 図-1
間隙水モデル鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
17巻
h只 )3.圧
密モデルのDEM解
析 図-5は
数値解析 に用いた圧密モデルである。このよ うなモデル に よれば,間
隙の合成 。分離が生 じないた め,プ
ログラムの簡略化が可能であり,また,間
隙水の 挙 動 にのみ着 日して解新 するには有効で ある。寸法 は 図中に示す とお りであ り,側
壁,底
壁は透水を許さない が,上
壁はポーラスス トンであるとして透水を許す。 表-1
要素の諸量 pQrticie radius r l l.0● B dengity ρ:2.65g/1「Yo四げs ttdulus E:?50 kgrんB2
PoissOn's rati。″:o.3
(V父 図
-2
間隙の変形 図-3
流路仮定 d h r l ノ ー 一2).0 5.0
図-5
圧密モデル 表-2
解析定数 中 巨ItiCie t。腱II Vpg(CD) 3,04X101 7.28X10。 れ4銘 (cツo) 1.53X10 3.06X10
4/pg(c口) 0.01xlo4 1.98X104
体/pg CcB/s) 0.70X10 1.53X10 図-4
間隙圧 による接触カ :勿崩 高 き木山英郎・ 藤村
尚 。西村
強・井筒博明
:間隙水圧 を考慮 した粒状体の
DEM解
祈
tc=0.0001sec
(a)
tc=0,0006sec
(b)
1.50 り∫/cr)tc=0.0014sec
(c)
‐0.SC 図-6
0.00 0.SG l.00 1.50 2.00 EXCESS PCRE PRESSURE Of/Cr) 解析図、電 剰閣隙水圧分布0.00 0.50 1.00 1.50 2.00
EXCgss POハE P3こSSURE ttf/Cr〕
0.00 0.50 1.00
EXCESS PORE PAESSUAg
鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
17巻
149tc=0,0050sec
slo ‐0138七
洗
n
・
°
9(d)
(e)
(f)
こと
=0.0230sec
0.100 0.50. 1.00.EXCESS PCRE PRESSung 1.50 2.00 6f/cr,
tc=0.0380sec
EXCESS PCRE PRESSURE Gf/C的 図―
-0
解析図、過秦lFeH隙ネ圧分布。
・
9。と
xct魂・
―
認
RE P起孫
E木山英郎・藤村
尚・ 西村 強・ 井筒博明 :間 隙水圧 を考慮 した粒状体 のDEM解
析0
lσ4 10‐
9 経過「lf‖I(Din) 時間 ―圧密量曲線(a)
1ド
10 9 経過時間 (BI■) 0 ミ働 o ヽ ︼ 喜 ミ N 0 0 . 0 = 再 う ︹ Ш 唄 m 岬 Ш Щ 0 0 0 0 0 N口 o ヽ中 喜 ゞ ゞ 0 0 . 0 = ︹ h 、 旧 語 叫 出 一 50 00 50 00 ︲ ωg ヽ 喜 協 g . 0 = ︹ R 田 部 Щ ︵目 耳 ョ X ︶ 咽 部 Щ 0 0 0 20 40 6。 N日 り ヽ ︼ 喜 ト ト ︻ 0 . 0 = 再 う い Ш Щ 鉤 弾 ] ] 0。 00 00 偕8 ヽ 喜 呂 督 ど = 再 R 四 印 Щ ︲ 5。。 ︲ ︲ ︲ooo l l 調 ︱ 剤 ︱ 中 H o \ “ 声 ф O 卜 0 . O W 再 h ヽ 旧 S W 出 一 含 日 平 ョ X ︶ 咽 部 Щ l σ l lσ2 一 〇 P3〓0・0088kg/cm2
p2=0・0044kg/cm2
ps=0.0706kg/cm2
一 〇 図-7
時間 ―圧密量曲線(b)
l σ S鳥 取 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第
17巻
1。‐4 10-3
4L過‖↓‖ "(Π In) 図-7
時間 ―圧密量 曲線(c)
[ 日 ヽ μ ミ 罠 . 0 = 再 代 Щ 蝉 Щ 肴 Π 〒 皇 × ︶ Щ 郎 Щ lσ5 子 len>Ol (b)>OtCOmp., a:ョ
ntど占監
kwtto ulfoci10n(a) ali!ζ
ぞ
整
iS≒♂
raЮ
n wit的
図
-9
藉避夢ラヨ紫
9宰
常
玲〒イ
猛霊送垂とと
M)
は,砂
あ るい は砂 と砂利の潟合物の透水係数 に相 当す る。この図より,載
荷直後に上壁付近で過剰間隙水圧が 生 じ((b)図 ),時間の経過 とともに,過
剰間隙水圧が下壁 付近でも生 じていることがわかる((c)図)。さ らに,時
間 の経過 とともに上壁か ら排水されるため,過
剰間隙水圧 が消散 してゆく過程((e)図)を
見 ることがで きる。通常 の圧密試験 と同様 に,圧
密応力を段階的に増加させて解 析 し,図
-7に
示す時間 ―圧密量曲線を得た。 ▲us>o(て
那)即
中
α01 0.110g p (kgf/cma)
図-3 e-log,曲
線 円形要素に与えた譜量 は表-1に
示す とお りであり,ま た,これ らの譜量か ら求め られる解所定数を表-2に
示 している。上板 に圧密応力 σ=0.Oo22(Kgf/ca2)を作用 させた場合の過剰間隙水圧の発生,消
散の過程を図-6
に示 している。この解所では,k=2X10‐
1(cn/s‐1),Ew=2,04X104(kgf/cm2)を
与 えている。このkの
値 Pフ=0.1412kg/cm2
pa=0.2324kg/cm2
152
木山英郎・ 藤村 尚・ 西村 強・井筒博明 :間 隙水圧 を考慮 した粒状体 のDEM解
析 これらの曲線は,砂
などの圧密試験か ら得 られる曲線 と 比較してよい対応を示 している。4.間
隙水の挙動を考慮 したDEM解
析の問題点 図-8に
示すe■ ogp曲
線 において,①
→②に至る遇 程は,圧
密モデルの解析結果 (図-6)か
ら得 られたも のである。②の状態か ら除荷すれば,従
来のDEM解
析(以
下,粘
弾性型DEMと
呼ぶ)で
は,負
荷径路 (①→ ②)を
逆向きにたどり,塑
性変形は生 じない。粘弾性型DEMで
は,接
触点間に弾性スプ リング と粘性ダシュポ ットを仮定 し(図-9),粘
性ダシェポ ットは速度に比 例 して抗力 を生 じるため,要
素が静止状態 に達 した後 は,接
触力は弾性スプ リングによる力のみ となる。それ ゆえ,各荷童段階における圧密終 了時の要素に生 じてい る変形は弾性成分のみであ り,履
歴等に依存せず,その 時の荷重状態で決 まるためである。この修正案 として, 図-8,②
→③に至る過程は,弾
性スプ リングの円H性定 数を負荷過程の2倍
程度 に大 きくして除荷を行 った場合 である。個 々の要素において,開
放され る変形が 1/2に なるため,あたかも理性変形を生 じたかの ような除荷山 線を示す。上記の修正 は不完全であるが,上
の静的な応 力履歴を表現するのに,塑
性変形の考慮が有効であるこ とがわかる。 5。 結言 六報告では,ダ
ルシー則に基づいて,隣
接 した間隙間 の水の流れを定式化 し,間
隙水圧を考慮 したDEM解
析 を提案 した。E密
モデルの解析例か ら示され るように, 本解析手法は,粒
状体 ―間隙水系の挙動 を表現 しうるも のと考えられる。 しかしなが ら.4.で
述べたように,従
来の粘弾性型DEMで
は,上
の静的な応力履歴を表現できないことが わかった。塑性変形を考慮できる弾塑性型DEMの
定式 化が今後の課題である。 参考文献1)Cundall,P.A.: A Computer Model for Simulating
Progressive Large Scale Movenents in Bloky Ro― ck Systeas,Syns. ISRM,Nancy,F rance,Proc, Vol,2 pp.129い‐136,1971. 2)六山英郎・ 藤村尚 :カ ン ドルの離散剛要素法を用い た岩質粒状体の重力流動の解新