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フルウリー氏ロード投荷法(二)-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

三 分獲のために併存すべき要件 投荷その他の場合に於て、共同梅損の分獲を起すために併存すべき要件は、分轄義務の根拡に関して先に詮述 したる理論から生れる。 先づ船舶及び積荷、即ち犠牲に供せられたる物並た保存せられたる物に封し、共同の危険あるを要する。次に 財産茶〓部に於て犠牲を存し、他の部分に於て保存せられたるを要する。玄に犠牲といふは、人馬の介在に依り 任意に焉されたる損害である。即ち何等かめ損害を存し、而もこの損害は任意なりしことを要するのである。又 保存といふは、硯嘗の危険を存し、この危険を回避したることを指すのである。 以下、次の五偶の畢件に就て順次に誼明する。 て∵胎舶及び積荷に封する共同の危険 二、金城の危険の切迫せること 三、ノ海技を敢行すべき意思 フルサワー虎口ード摸荷法

フルウリ一成ロード投荷法 ︵二︶

︵二五七︶ 三並

武 三

(2)

−危険は船舶及び積荷に封し共通ならざるべからや。 .︵ピイー二′−ヌス︵Papiコ訂コuS︶円く︵f.u.︶。 共同ノ危険ノタメニ投荷ガ行ハル云々。 COヨヨuコ仙s pericuニcausadejecどヨ,⋮・・・・ ヘルモヂヱニアーヌス︵Herヨ○笥コ罫コuS︶円く︵f.uこ﹂.︶。 船舶ガ積荷卜共二解放ヲ得ルナラバ云々。 Ctコaく加s.cuヨヨ2rn詳己S〓b2﹁ar言○∼Sテ⋮・ 侍、共同の危険︵C。mヨuコipericu−。︶てふ語は、ヘルモヂエニアーヌスの一ぎの中にも亦見出され得る︵:もr.︶。 其の他の法律顧問も、この共同の危険を以て共同輝損と畢礪梅損とを院別すべきTの標準となしてゐる◇船舶 及び積荷を略奪したる拓賊が、腰金を受けて胎舶及び稽荷を解放すべきことに同意したる場合に於て1セルゲイ ゥス︵Serくius︶、オフイリウス︵○≡us︶、及びラべオー︵﹁abeO︶は、この種の腰金は略奪といふ最大の共同危険を免 れるために海賊に輿へられたるものなるの理由に依り、絶ての者はこの腰金を分癒すぺきことに血致してゐる。 第六奄 第三班 四、海損に因って生すペき損害 五、有益なる結果を生じたること ︵こ五入︶ 三六

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これに反して、海賊が特殊の積荷をのみ押収したる場合には、彼等がこの節の積荷をのみ欲したるにせよ、或は 其の他の積荷は略奪せらるゝに足る程の憤倍あるものにあらざるにせよ、或は胎舶の没収は彼等に利益を輿へる と云はん.よりも寧ろ邪魔物になるがためなる忙せよ、令捕せられたる積荷の所有者が之を侠復するために海賊に 由ハへたる腰金は、彼の罫猫の損失に節すペく、これに就ては亦パウルス︵Pauどs︶の富ふところに屈する︵f.N、S.u.︶。 これ、彼の失ひたるものは共同の危険を回避するがための犠牲にあらす、而して不可抗力に因って被りたる損害 は、罫猫に且つ賠償を受くるてとなくして、各自の損害に鐸するがためである。 積荷が海水に因って毀損したる場合︵f・舎∽.N・︶、或は船舶が航梅中に何等かの損害を被りたる場合叉僧凝装用 具を失ひたる場合︵︹NYS.︼,︶には、何等の分塘を生ぜす。然し、帆椅又は慮装用具が共同の危瞼を回避するため . に投荷せられたる場合には、分槍を生ずる︵f.uこ.ys−こ。 カリストラーツス︵Ca≡sぎ言s︶は他の例を挙げてゐる︹薯干の積荷は船舶の入港に先立ち、或る原因から膵舟 に積移され、無事に目的地に到達するを待たるが、船舶及び其の他の積荷は却って滅失したるに於て、膵舟に積 移されたる積荷は、船舶内に残留したる積荷の損寄を分括するむ贅せす。即ち、該法律顧問は次の如く育ってゐ る︵鴫.△、Pr.︶。 分櫓ハ、船舶内二於テ滅失一シタルモノニハ之ヲ負槍セシムルヲ要セズ云々。 Rat6.habe−iコ0コde訂什eO−uづqu〓ココaくeP2−d己e−彗t⋮⋮・・ フルこソり一成五−ド授葡法 ︵二王九︶ 三七

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︵二六〇︶ 三八 第六番 第三兢 同様の決定は.ハウルスに依っても亦輿ぺられてゐる︵Seコt−†S.三。その理由とするところは、絆舟に積移された る貨物と船舶又はその他の痍荷との問には1凡ゆる関係が絶たれたるに基く。即ち、危険が若干の積荷又は船舶 をのみ脅かすに過ぎざるときは、分轄を剋さす。詳言すれば、船主は積荷の草間渥抗を分稽するの茸なきと同時 に、荷主も亦胎舶の箪猫海損を分塘するを要しないのである。 パウルスは、給舶の箪礪の梅損を修押するために重したる変相忙封し、荷室は何故にその叫部を負揺するを要 せぎるかを最も明白に詮明してゐる。彼は、船舶を撒エの器具に喩へてゐる。彼の請負ひたる仕事の製作に際し てその器具を毀損するも、注文主は彼の損害を賠償するを要しない。同山の理由に依り、荷主は船舶の航梅中の 寄故に因り船舶の被りたる損害につき、之を賠償するの茸なし。蓋し、その損害の賠償は道賃を以てすべきいので 参る。何となれぼ、運賃の決定に貰っては、船舶及び廃兵の損傷を考慮に容れて之をなしてゐる筈である︵f.N.s.ご 斯くの如き観念は、ふーりアーヌス︵Lu−刷aコuS︶の示例に放て規賛に探周せられてゐる。或る船舶はオスチア ︵Ost宜に向つて航行したるが、暴風雨に遭遇し、落雷に因って綱典・帆楕・帆架を破損され、航鯨を機摸し得ざる に至牒たるためヒツポー︵ェ官。︶に避難した?而して、該地に於て應急の綱具を購入し盲∃u−どariisarmaヨeコt訂 adp■1aeSeコSCOヨParatis︶、航梅を機模してオスチアに於て仝積荷を陸揚Lた盲コuSiコ什e讐uヨPertu≡︶。該法律顧問 は、積荷の所有者ほ給主の損賓に封して分塘するを要するや︵aコhiquOruヨ0コuSfui叶;autaePrOdaヨコOCOコ訂rre debeaコt︶の問題に閲し、之を否定し、その印由として、この種の費用芯uヨP2s︶は積荷を救助するためのものと

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云はんよりは、寧ろ船舶の修繕のために支出せられたるものなればなりと言ってゐる︵f.の.︶。 この法備に就ては、単著の意見叫致しない。苦し、彼の法律顧問は如何なる費用につき、或は如何なる損宰に つき冨へるものなりやを吟味せねばならん。血般に遭難したる船舶が、畢猫海損たる損害を修繕するために避難 港に入航する場合匿ぬて、通常四柾類の費用が考へられる。損昏の修繕費用、避触港へ入航及び出航の費用、積 荷の陸揚。倉入・紺積込の費用、船員の給料及び食料これである。然らば、彼の法律顧問の回答はこの四樟の費用 を包含するものなりや、或はその中の若干の費用にのみ押するものなりや。カサレヂス及びエメリゴンは、法律 顧問はこれ等班抑の費用の全部につき船主の負捧たるぺきことを述べたるものなりと主張し、且つ前者は法律顧 問の決定を是認したるも、後者は之を批評してゐる︵nasare瞥s、ロぎursus↑e笥訂s deCOヨヨerCiO、PJN︼蒜ヨeri笥コ、 ↓﹁a芳・des訝suraコCeS、P一告こ。エメリゴンに依れぽ、避難港入航は船舶が航海に堪えざるに至りたる場合に於て、 拾舶及び積荷を危難より免れしむることを目的とするものである。而して、胎鰻の修絆費、帆椅・帆・綱具の購入 費に放ては、之を避難船に於て支出したると目的港に於て支出したるとを間はず、船主に於て負塘すべきものな りと雄も、その他の費用は荷主及び船主に於て共同に負拾さるべきものである。何となれば、船舶が共同の港上 冒険に堪え得る状態に在ることは、密に船舶の刺客に関するめみにあらすして、姶舶及び積荷の両署の利害に関 係あるものなればなり。即ちエメリゴンは、斯くの如き論操よりユーリアーヌスの決定を批評するのである。 然し、避難港の費用の取故に関する立メサゝコンの所詮は常れりとするも、法礫の批評の鮎は穏常でない.。云− フル・サ=リー虎口ード投猫法 ︵二大こ 三九

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第⊥ハ巷‖ 第三兢 ハニ六こ︶ 四〇 ワァーヌスの規定︵Fra嶋ヨeコどヨ︶は、エメリゴンが之を謹んで輿へたるが如き解決を現嘗に包蔵するものではない。 この規定を吟味するならば、該法律顧問は、決して避難港に於ける絶ての費用を何人が負樵すべきかの問題を解 決したるにあらすして、常に荷主は胎舶の修縛費につき分塘の義務ありや︵aコhiquOruヨ○コ亡Sfu㌣コau訂eprO daヨコOCOコ好−e計beaコt︶の問題に就てのみ諮問せられたるに過ぎないのである。否、避難港入航は何等かの非常 の費用を嬰したりや、或は積荷を陸揚するを要したりやさへ竃も明かにされてゐない。而して、此の捷條に於て は、修絆費以外の費周は共同梅損として認むべきものなりや否やにつき決定するところなし。然らば、この法傭 はベネッケが述ぶる如く︵B2コeCkeこ○ヨ・︼−P●量ご、何等の批評を受くべきものではない。法僚の目的とするとこ ろは、畢猫海損は滅失毀損したる財産の朗有老の負培たるべく、これに反して、船舶及び積荷の共同の危険を回 避するために醸されたる犠牲は、共同海蹟として認むペきことを規定せんとしたのである。 〓 危険は切迫せるこどを要す。 危険が現存し、且つ危険の得度重大なるときに限り、自己に属せざる物の犠牲が許容せられる。他人の財産が 破壊せられんとしたるに際し、之を保護するために自己に属せざる財産を犠牲に供したる者は、犠牲の必要に迫 られてゐるときに於て法律の保護を受けるごフべオユ﹁abeO︸は児に述べたるが如く、他人に輿へたる損啓が緊 急の必要灯下にあらざりしの故を以て、アキリア法上の訴︵宣iOeX慮e茸ui亘を否認しゐる。叉、薙馬の多く

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の法律顧問も、殊にパウルス︵P邑us︶は、枝村は緊急の必嬰に迫られこ行はるべきものなり︵コeneSSar仙Ojacどra fanta︶と云ってゐる︵f.N−S.N一︶。 従って、拾舶が暴風雨に遭遇L難破の危険に脅かされたるに際し、之を軽快ならしむるため積荷を醇中に投じ たる歩合には、共向梅損の分槍を生する。而して、パウルスの報するところに依れぼ、ロード法に於ても、斯く の如き場合は明かに共同海損の場合として看破せられてゐる︵f.︼etSeコt.−S●こ。 P−ド法ノ規定スルトコロニ依レバ、技荷ヲ馬シテ船舶ヲ軽快サラシメタルナラバ、壷慣ノタメニ醍サレ タルモノヲ仝礎デ分括シテ、之ヲ役儀スルコトヲ嬰ス。 ﹁e笥﹁hOd訂ハaくeどr−昇si訂く彗告eコ撃首唱裟a竃CどsヨerCiuヨf宍どses√OmOどm nOコ叶﹁詳u旨コe∽arC致ur、 quOd pr00ヨコ詳亡S daどヨeSt● 叉、投荷が視覚の危険なくして行はれたる場合には、投荷を為したる者は、拉荷せられたる貨物の朗有者に勤し 賠償の資あるものとす。ウルピアーヌス︵⊆昔コuS︶も既に引用したる條文に於て︵巾●lムも﹁.D∵蔓∴こ、投荷に二面類 あることを識別してゐる。山は、投荷が船舶及び積荷を救助するがため、E従って投簡を虚したる者は、草笛 の利益を慮り且つ緊急の必葵に迫られたるがためにのみ、他人の財産を俊奪する鱒過ぎざるものなるが故に! 犠牲に供せられたる貨物の所有者は他人に勤し何等の訴を有せぎる場合である。二は、投荷が害意を以て患意に 行はれたるがため、投荷を為したる宥は、詐欺の訴︵﹁打什iOコ︵訂∵争望○︶に封し安ある場合である。蓋しこの場合に フル中ソリー虎口ー下校葡津 ︵二六三︶ 四一

(8)

多大巷 第三渋

︵こ六四︶ 四こ

は、何等かの必要に迫られて他人に損寄を醸したるものでもなく、或は切迫せる危険が船舶及び積荷を脅かした

る場合でもない。陵後の=議、投荷が理由なくして︵sぎec呂a︶行はれたる場合、換言すれば、根接ある恐怖に

竺て投荷が行はれたるにあらす、且つ又聖霊って之を馬したるにもあらざる場合であつて、ウルピてヌス

の云ふところに依れば、投荷を残したる者は、過失の訴︵an=○コinfac−uヨ︶に安あるものとす︵=舎pr・Dニー慧.︶。

これに加ふるに、後の二者の場合ぬ於ては、投荷せられたる貨物の所有者は、賠主に封しレツエツブツムの訴

︵﹁好tぎ計re。ePtO︶を馬し得るのである。即ち、船主は薙塙の法務官の告示︵﹁註什dupre叶eur︶に依り、彼に寄

託せられたる貨物は之を毀損することなく返還すべく、且つ航海者即ち船員の行馬及び過失につき、自ら資に任

すべきことを約したるものと宕倣されるのである︵f.u:.ごロ.△ら︶。 サルビアーヌスの法條に関して、その謂ゆる過失の訴とは何ぞや。論者は之を以てアキリア抜上の訴︵﹁貧剛○コ tltile眉百e居u≡a︶に準ずるものと考へ、且つ該法律顧問がこの候文に於て典へたる、詐欺の訴がナキリア汝上 の訴に外ならざると同様であることむ言らてゐる。然しーアカリアス盲ca−至︹○コ蔓siココ○ヨヨeS.u菩と共に ァキリア法は多少の不正︵a言iJruptuヨ︶を前提とし、或はガイ言︵Gaius㍍−S・N−ごが詮明する如く、多少の邪 悪︵al官mcO−ruPtuヨ︶を想像することに着日するならば、論者の詮は之を排斥せぬぼならん。菟に謂ゆる過失の

詐は、詐欺の訴と直接の関係あるものではないっこの訴は、㌫家屋が火災に腰して緊急の必螢なくして破壊せ

られたる場合に於けるが如エ:−S・♪ロ●ムu−N£、寧ろ春情の評慣に関するものである。而Lて、ウルピアーヌ

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えは、過失の訴旺投荷が珊由なくして、換言すれぼ切迫せる危険なくして行はれたるがため輿へらるゝものな少 と云ふけれども、その謂ゆる危険の切.迫とは何ぞ。謀馬.の箆棒顧問鱒之を詮明せず、而もこれには首肯すべき理由 がある。蓋し、この間忍ば極めて彼妙なるものであるからである。素よりエメリゴン蒜ヨeri笥コ︶と共に、鮮卒な る恐怖に基ノ\投荷は是認すべからざることを知ると雄も、危険の現場に在って之をm撃Lたるにあらざる者が、 如何にして危険の切迫如何を認識し、或は航海者の脳裡に生すべき錯乱に就て正確なる認識をなし得るであらう か。即ち、授荷を馬したる者の恐怖が根様なかりしことを諾明し、且つ斯くの如き較卒なる行為者の安任を間ふ ことは、決して容易なるもので捻ない。投荷が決行せられたる場合、静か船舶を救助すべき眞の手段にあらざり しことを確言し得るか、更にその船舶の安全は投荷に基きたるにあらざることを詮明せんとするに至っては、全 く不可能であらう。この問題に就ては、ゲイニウス︵<ぎius︶の所見に従って、匪験者の決定正俊つの外ないであ らろノ0 最後に、緊急の必嬰は自然力に基きたることを饗する。従って、犠牲の必要が船主の過失に因って生じたる場 合には、共同海技の分塘を生じない。叉、船舶が積荷を過訳したるとき、或は磯装に妖精ありたるとき、或は航 海に堪えざるとき、或は船長が最善の注意を怠りたるときに於ても同様である︵ニu:・︼etNも・︼¢︶Nこ・︼○−S ︼も.1ム︸N㌔而して、この場合には、賠虔及び船長は醸されたる損害に勤し安あるものとす。その損害の評債は 貨物の船積のときの偶格にあらすしこ、目的港に於ける資債、即ち希望利益をも包含したる偶椿を梗準とすべき フルサりー氏ロード授荷法 ︵二大五︶ 四三

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第・六巻 第三統 ︵二大六︶ 四四 ものなるも、この鮎のみは落馬の法律顧問の決定と相容れざるもの1如し。然し、斯くの如き評憤はカサレジス ︵C票are昔︶の桝見であつて、全く是認すべきものと信する︵彗やfJupr.D.き00.︶。 要するに、切迫甘る危険に因って犠牲の行はれたるのみにては未だ足らず、更に自然力のみがこの危険を惹起 したることをも要するのである。 三 犠牲は任意に行はれたるこざを聾する。 この條件は最も盈要なるものであつて、先に鵠したる共同海技と畢弼海技との直別の根怯もこれに由来してゐ るのである。蓋し、共同梅漬分披を成立せしむるに必要なる其の他の催件は、多くの場合に於て之を見る。切迫 せる危険に因つて損害を醸し、これに因つて安全なる結果を得たとせよ。或は船員の敏活なる作薬が甲板積々荷 のために妨げられゐたるとき、激浪が胎外にこれを奪ひ、その結娘應急の作発が完成して胎舶の安全を待たりと せよ。或は人力に伐り将に切断せられんとトたる帆椅が、これに兜立ちて暴風に依り挫折したれとせよ。これ等 の場合には、自然の力に困り第三者が受益してゐるのではあるが、分轄を惹起しなトであらう。これ、人の意思 の介在なくしては犠牲なく、犠牲なくしては分塘を生ぜざるがためである。 窺馬の法律顧問は、明かに共同海損は任意に馬さるべきことを罫鼓してゐる。即ち法律顧問パウルスは、帆椅 が暴風に依って挫折せらる1ならば、恨へ故意に切断せらるペかりしときと錐も、分堵を生ぜすと言ってゐる

(11)

︵Senサ.s.u.︶。 船舶叉ハ帆椅ガ暴風ノ作用二依り滅失毀損スルナラバ、恨へ毀損セザル帆橋卜錐モ之ヲ投薬スルニアラズ ツバ、船舶ヲ救助シ得ザリシガ如キ場合ニモ、航海者ハ分解ノ箕ヲ有セズ。 コaくeVe−arbOr2V二eヨP2Statisaヨisa−<entOreS ad cOコ芝b蚤○コeヨコ○コ︷eコet卓二ま三ps訂arbOreヨSaどt訂ca亡Sa erueゴt叫bus、 該法樺顧問は、その外に葡次の如く云ってゐる。船舶は航海中畢猫海損たる損寄を被りたるも、積荷は航海の 総ての危険を免れたる場合に於て、該損嘗が船舶に便乗したる者、即ち上乗の意思︵<OEコ巨evec︻Oruヨ︶把基きて 生じたるにあらざる限り、胎毒に勤し何等の賠償を嬰せすと放す︵f.N−S﹂.︶。 何人が犠牲を質したるかは間ふを要Lない。船舶管理人たるか或は荷主の行馬たるかは、之を穿聾するを要せ ず。行為者が誰であらうとも、筍も有益にして且つ共同の利益に於て途行せられたるならば、分捻を生する。こ れ、羅馬の法律顧問が常に行為者の何人たるかを間はすして、犠牲に就てのみ云残せる朗以である︵f.り−S.︼eニ、 f.uこ.△−S.N︸f.u.∽.こ。 例外として、パウルスは先に引用したる二偶の條文佗於て、船舶に醸されたる損宰は上乗の意思︵<○菖コtateくeC. t。ruヨ︶に基きて残さるべきことを明かに要求してゐる。然らば、胎長が胎舶及び稲荷を切迫せる危険から救ふた めに船舶に賞す犠牲は、これに発意ちて荷主に協議せられたる場合にあらずんぼ、分櫓を生ぜざることを断言し フルサワー氏ロード授荷法 ︵二六七︶ 四五

(12)

第六番 第三班 ︵二六八︶ 四六 得るであらうか。斯くの如く解することは、疑もなくパウルスの用語に勤し、該法律顧問の欲求したる以上の意 味を附興するものであらう。何となれぼ、この二個の條文に於ては、パウルスは貨物管理人の意思に基きて生す る海技に封し、自然力の作用に因つて生する梅損を封立せしめてゐる。′而して、船長は他人と協議することなく して、必要なる犠牲を残し得ることを明言してはゐないにしても、これ往時に於ては、荷主はその所有の袋物に 随伴して航海し、その航海上の知識は必ずしも船長又は船主旺劣らず、胎長も非常の場合に於ては彼等と協議し、 殊に共同梅損を構成せしむべき場合に於てはこの慣例の運守せられたることを考慮するからである。他方に於て、 荷主との斯くの如き協議を途げ得ざる場合も亦生すべし。危険が明白に現存し、速かに之に備ふるの必要ある坂 合には、船長は荷主の同意を得すとも、共同の安全のために必要なる投荷その他の犠牲を決意するであらう。韮に 吟味しっ1あるパウルス第二備に於ても、その末尾には﹁叉ハ何人カノ恐怖三凶り﹂てふ文言がある〓.N−S.こ。 貨物管理人ノ意思三伏り、叉ハ何人カノ恐怖ノタメニ、該接客ヲ生ズルニ至ツタルモノナラバ、斯ク′如 キモノト鋒モ賠償セラル、コトヲ嬰ス。 S2n、SiくOEコ什a叶eくeCtOruヨニe−prOPteraニqueヨヨetuヨ一己de︷rぎeコどヨfanどヨSテhOCips亡mSarC︼riOPOrte叶. パウルスは、犠牲が上乗の意思︵<01uコt巴eヾくeCtOru∃︶に基きて生じたる場合にのみ分捲の行はるべきことを述べ たる後、絶ての場合に於てこの僚件の成就を要求す㌃ことは厳格に過ぎるものと認め、これを補慶してゐるので ある。即ち﹁叉ハ何人カノ恐怖三国り﹂︵くelprOPteraHqueヨヨetuヨ︶てふ文言に依り、班長なる考慮を阻むところ

(13)

の苛急にして而も根桜ある恐怖を指し、船長又は荷主が革濁の決意を以て犠牲をなし得ることを表明してゐるの である。 要するに、繹損の行為者の穿堅は、共同海損の成立を決定する上に於て必要なるものではない。船舶及び積荷 をして切迫せる危険より免れしむるために、任意に醸されたることを以て足るのである。 論者は、投荷その他のものは切迫せる危険に際し、緊急の必要に騙られて為さる1の故を以て、任意の行鶉と 桐することを得ずと主張すべし。而して、との種の見解に於ては、緊急の必要は常に犠牲といふ意味む排除する ものと見るのであらう。 然し、玄に謂ゆる緊急の必要とは、不可抗的なる必要即ち必然ではない。若干の積荷を投薬することに依って 其の他の物を救助し得ペきことを後見する者は、之に依って確かに任意の行馬を爵すものなるべし。蓋し、犠牲 を醸すと香とは彼の自由である。投荷を為さすして金積荷を船舶内に留め、これを脅かすところの自然の暴威に 委することも可能である。素より、その任意は絶判的なるものではなく、クルガー︵↓a﹁笥︶の言ふ如く危険に依 って強制せられてゐるものではあるが、偽その行馬の中には意思と自由の性質を残してゐる。 投荷の場合には、仮に該貨物に代えて他の袋物が投棄せちれたならば、前者は保存せらるべかりしことが想像 せらる1も、これに反して暴風に因つて帆椅の挫折したる場合に於て、之を除去するために索具を切断するも、 恐らく犠牲を為すにあらぎるが如く親られるであらう。即ち、べネッケ︵Beコenke︶はこの切断を以て、到底救ふ フか巾ソ可−虎口ード摸府法 ︵二六九︶ 四七

(14)

第六容 第三渋

︵二セ○︶四八

ことを待ざる物の拗薬に外ならぬと言ってゐる。而して、薙馬の法律顧問は斯くの如き禦口を漁見しなかつたと

は雄も、これ寧ろ諭埋的である。慧し、彼等の純理に於ては、帆橋を除去するために栄典を切断する者は任意の

行馬を為すものであり、索具の慣覇は之霊ハ同港損として謎めてこそ正常である。何となれぼ、索臭が到底回復

し得ざる状態のものであつたとするも、栄典及びその他の物に封する共同の危険を礫防するため、之を有益に犠

牲に供する者は、錦総てのものに封して周益を提供するものである。然らば、この犠牲に因つて危険を免れたる

場合、之に辟慣の横利を拒むペき甥由鱒無いであらう。

\ノ 羅馬の法律顧問が授荷の結児、積荷に生する損害霊ハ同港損の申鱒包含せしめたるは、犠牲は任意に行はる1

ものであるといふ観念に基く。即ち行為の緒典は、行為自鰭と同様に取扱はるペきものである。

投荷の結果濾水が飴蛤に侵入し、投荷貨物の→・に積付けられたる積荷を浦抗したる場合には、その損害は投荷

の結讐あり、授荷と同様賃同海損の中実れらるべきである。何となれぼ、カリストラ﹂ッス︵na≡s叶ra互の

速ぶる如く、投荷に園つて滅失したる貨物と、投荷の結果胎盤の壷に霹苧るに莞て損審を被皇化る掩荷と

の問に、如何なる差別的取扱を残し得るか。投荷貨物が兜償せらるべきものならぼ、姦荷の結尭毀損せられたる

積荷も亦同株に賠償せらるべき筈のものである。而して、斯くの如き向㌫取扱は、。ハビリウス・フロントー

︵Pa号usFr。コt。︶の意見で1もある︵f.♪s.N.︶。

これに反して、港水が偶蒜荷の際、船側の樽隙より踏絵に侵入ト、授荷貨物蒜隣れる積荷を清拭するも、

(15)

共同海損の分槍を生せす。向となれぽ、その損客は投荷の結果にあらザ、海水が塘胎内に残れる積荷を濡摸した るは、投荷を残すために絵ロが開かれたるがためにあらす、寧ろ該積荷が濡抗すペき、胎慮内の不利益なる個所 に横付けられゐたるがために外ならぬ。載って、偶々投荷の際生じたる滞拭なるにせよ、投荷を為したる者に勤 してこの濡損の安住を間ふことを得ない。而して、これはカリス・トラーツス.の決鑓でゞもある︵f・♪s・N・︶。 該法律顧問坂、航海の必要上本船の積荷を辟舟忙積移す場合に就て述べてゐる。船舶が港又は河川に入航する に常り、本給の吃水の関係上危険を放り、積荷の両部を膵丹に稽移したるが、貯舟は沈没し本給は安全に港に碇泊 するを得たる場合には、保存せられたる積荷及び船舶の所有者は、膵舟た積移されて滅失したる積荷の所有者に 勤し、その賠償を残すを要するであらう。斯くの如き決虎庭、捷待顧問サビヌス︵Sabin誘︶の輿へたるものであ り、カリストラーツスは翠に之を引用したるに止まる︵竹.ふpr.︶。而して、パウルスの拶富集︵Pauliseコteコt訂の︶に 於ても亦これを見出すも、左の如き用語を以て、後に述ぶペき論率を勢除してゐる︵Seコ叶・S・△・︶。 船舶ヲ軽快ナラシムルタメ積荷ヲ辟舟二積却シ、而モソノクメェ滅失シクルナラバ、船舶内二於テ保存セ ラレクル物二於テ之ヲ分拾シ、賠償セラルべキモノトス。

﹁eくaコd発コaV岬s∽ra慧−ヨのr︹eS iコSCaPhaヨtraコS肯ctas−a宣旨ideOaヨissas−intrib皇One eaTuヨquaeiココaま

S巴くa er亡コサニefic脚nO⊃くeコ芦

この判決は、カリストラーツスの晋ふところに碍へぼ、膵舟に積卸さる1場合と授荷とは性質を同じふする、と

ッ︰ルカソけー氏ロード投櫛法

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︵二七二︶.玉○

痕六巻 第三携

いふ類推に基く。即ち、彼昧恰も疫荷が行はれたる如く︵℃r。夏eta=q弓ヨSこa亡者a訂c訂ess豊云々と言ってゐ る︵f.ふ苫︶。璧一己すれぼ、好打に種蕗されたる貨物が投伸せられたるものと校定せば、分始を生ずべし。何となれ ば三方に於ては、危険が未だ硯資且つ切迫しゐたるにからざるにせよ、少くとも危険の襲釆に垂せすして、之を 回避するために犠牲が行はれてゐる。危険の強襲に放任するよりも、これを未然に防ぐを以て優れりとする。船 舶を軽快ならしむるために投荷をなし、この犠牲に因って将に生すべ号嵐の悲惨なる結果を回避せんとし、事に 疫荷が奏放して胎舶が無事に港に到達するを得たる場合に於て、その犠牲の分培を為さしむるのも賛にこの理由 に依るの℡ある。他方に於ては、投荷の結典、その他の積荷及び船舶は目的地に到達するを得たのであるから、 その儀牲は有益なるものであつたと見るペきであらう。 落するに、投侍の場合に於て分櫓を是認すべき事情は、積荷を膵舟に積卸す場合にも亦存する。その積替は、 その他の積荷及び胎舶に勤し賂忙来るべき危険を避けるために残さるゝものであり、これに因つ七危険が現鸞に 避けられたるものと見るのである。 論者は恐らく、斯くの姐く観察すべし。投荷に於ては概して積荷の滅失が断定せらるゝも、辟舟に積卸Lの場 合には、本胎内に残れる積荷と同様なる危険にしか曝されてゐない。叉、任意の市電は横棒につき行はれたるも のであつて、その後に生じたる損害には無関係でぁる。更に、本船と好舟に積移されたる積荷との問には共同の 関係が全然無くなれるを以て、後者の積荷に生じたる損害はその所有者の畢猫の負捧たるべきものである。衰つ

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て予カ★こでトフーツス一の掟唱したる類似は存在せず、斯くの如き類推の上に立てる解決は、根探なきものなるこ とむ主張すべし。 投ずるに、雨着の場合の間には、確かに多少の相違があることを否定し得ない。授荷貨物の犠牲は任意である も、辟舟に積移されたる積荷の損啓は任意ではない。従って、カリスとフーツスの輿へたる解繹は確かに不充分 である。然し、この相違はあるも、雨着の場合の問に閻二.の解決を随むものではない。何となれぼ、稽荷を膵殉 に積卸して、之を危険なる境地に遣い牽ことは任意であつたのである。而して、任意の行焉の結果は、行為臼鰻 と同様に取拶はるべきことに就ては既に述べた。これ、パウルスがカリストラーツスの輿へたる理由を躇襲せゃ して、別に簡潔なる用語を以て諒観せしむ乳ところのものである。即ち、彼は積荷を膵舟に稽却し、而もそのた めに滅失したる云々︵ヨern2SiコSnaPhaヨ訂コS官tasリ乳que己eOaヨisas﹁⋮⊥と育ってゐる。その謂ゆる﹁その ため忙﹂︵ide。︶てふ用語は、法律顧問が好舟に相知されたる積荷の滅失を以て、任意の筏卸しの・結発と見たるこ とを表はすものである。 四 阻害の生じたるこぎぞ要す。 この要件に裁ては自明である。何等の損審を被らざる者巧何等の賠償を嬰求し待ない。パウルス︵P蔓us︶巧 投荷せられたる貨物が回復せられざりし場合にのみ荷主の訴を認め、これに反して、風浪に依り粒岸に吹付けら フル廿=リー氏ロード柁荷法 ︵二七三︶ 嘉一

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痕六巷 第三隈

︵二七巴 要一 れ、又は潜水夫に依り海底より救出せられたるが如き場合には、彼の訴を否認してゐる︵︻.Nこ.ご。叉、分拾が 既に行はれたる後、投帯食物が回復せられたる場合には、後に述ぶるが如く取消が行はれる︵f.N.s.ご。資し、投 荷貨物車海底より救出するも、その朗有著が之を地楽し謂ゆる難破物となりたる後︵prO旨e迂Ohaber㌣OePi︷︶ にあらすんぼ、自ら之を取得することを得す︵Leく○訂コuSこ.夢ロ.きこ。投荷が行はるゝも、その用布者はその 所有権を失ふに至るものでないからである。従つて、投荷貨物を轡揮に於て散見し、又は海底より救出したる者 は、之を元の所有者に返還せざれば窃盗の制裁を受けるのである︵Gaiusこ.汐s.00ーD.きごs.怠こ㍍.こ。叉、船 舶を軽快ならしむるため洛中に投ぜられた首領荷は、地乗せられたものではなく、謂ゆる難破物として取扱はる べきではない︵pr。dere〓ct。コ。コhab苫r︶︵Pau:・N小S・00・︶。即ち、それは無生物︵res邑ニus︶ではない。何となれ げ、授荷を属したる者は、決して所有権の拗粟の意思を以て之をなすものではなく、罫に海上の危険を回避せん との希望を以て残すのである︵Gaどsこ.汐s.00ーロ●竺﹁ごs−歩−﹀N.ごLaく○−eコuSこ.Nごs.N−ロ.芦N.︶。それは恰も ふワァーヌスこul訂コuS︶が言ふ如く、数箇の重き荷物を運べる着がその中の叫筒を路傍に増し、後に之を紺ひに来 るの意思を有するが如し︵㌣00・︶。斯くの如き物は、兜占に依るも或は叔得障故に依るも、その所有横を取得する ことを得す︵Jul訂コuSこ■↓,ロ・き己。叉、彼は次の様にも言ってゐる︵LuニaコuSこ.のーD.芦ご。 過失三伏り、難破物トシテ取扱ハルベキモノト判断シタル者ハ、何人一雄モ難破物トシテ時効取得ヲナス コトヲ得ズ。

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2n∃O PO叶2S什p−Od2re斉什OuS宍名2−euquこa−s02X訂声∃a話芸reヨPrOde−e−in押OhabitaヨeSS2■ 然⊥、この提唱はウルピアーヌス︵Uす旨us︶の附加する制限を以てするにあらずんぽ、是認することを得ない ︵f・きs・ご、ロ・ふ﹂−ご。該法律顧問は、賠舶を救ふために海中に授ぜられたる物を回復したる者は、常に必ずし も窃盗の訴︵﹁宮t一〇コfurtこに封し安めるものではないと言ってゐる。何となれば、投荷貨物は社食拗乗せられた る物︵pr。dereニ∩亘である。二の物がヂレジクトーで必るか香かを知るためには、如何なる意思を以て投荷が行 はれたるかを吟味せねぼならん。投荷を馬したる者が、その投滞貨物の救助せられたる場合、之を再び取得せん との意思を有⊥たるならば、悪意と且つ窃盗の意思とを以て之を占有する者に勤し、窃盗の訴を為すことを村。 これに反して、投荷を残したる着が、その貨物の所有株を拗棄するの意思を有したる婁合には、この詐を残すこ とを待ない。而して、法律顧問の云ふところに依れぼ、投荷を質す者は、大抵その貨物は恐らく難破するものと 想像するが故に、斯くの如き場合は歴々生するのである。 ウルピアーヌスの所見は、重く正しい。その筈ふところは、嬰するに意思の問題に昂著する。恩ふ愕二般的に 謂ゆる盗みは、財物が他人の用布に屈する場合にのみ成立する。関して、洗馬法に於ては、所有者が物の現驚な る占有を失ひ、且つその所有の意思を地聾したる場合に、物はその者に属せざるに至る。この二筒の事情が併存 したるときには、盗みは存在せず。法律顧問の冨ふところは、これに外ならない 占有は、投荷む質したる者忙依って常に拗乗せられてゐるも、之を所有せるの意ざ恩は常に必ずしも存在せす。 、フルサリー虎口Iド授荷法 ︵二七義︶ 五三

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弗六谷 第三既 ︵こ七六︶ 五四 部富すれば、投荷を残したる所有者が、授荷貨物むデレリクトーと考へたることが明瞭ならば、その兜占者は窃 盗を残すものにあらざること疑の飴地なし。然し、大抵の場合に於ては、ユルピアーヌスの意見が如何なるにせ よ、重く反割に解せねばならんであらう。何となれば、常々に屈する物を失ふ場合には常に苦痛を感すべく、従 ってその減失すべき充分なる理由があるときと雄も、吾人は尚これを回復せんとの期待を保有するものである。 斯くの如き解繹は、法律顧問の残したる推定と全然相反するものなるが、この鮎を除いては、サルビアーヌス の決定は正しき論理の上に立ってゐる。且つ、発に引用したる條文とも矛盾してゐない。尤も、ふルピアーヌス の決定と相容れざる唯一の條文はある。ユステイニアーヌス︵Lust⋮コiaコ宏︶の法典の編纂稟がガイユス︵Gaどs︶の法 條︵ftu−S.00ーロ.きごにつき、不正確なる比喩をなしたるにより生じたるものである。彼は言ってゐる∴Gaius、 s.念盲ぎここ.︶。海上の嵐に脅かされたる胎舶む軽快ならしむるために行はれたる投荷と、陸上に於ける草 輌運迭の途中﹂道迭人が認識することなくして墜落したる貨物︵コ。−エコteニ笥コ〓b宏d。ヨiコ訂︵aduコt︶との聞には、殆 ど相違を認めす︵コeCぎ笥disce旨ev蘇コ首芸々。然し、斯くの如き比喩は正常でない。投荷は、恰も軍師の運 送人が過重に積載したる袋物新二時路傍に寄託したる場合に放けるが如く、任意の行焉なるも、彼の不識の中に 生じたる貨物の墜落は任意の行焉に因るものではない。雨着は同叫絶すべからざるものであり、従って紋の編纂 老がこの過れる埋壱影響せられた牒ものとも恩へない。嬰するに、難破物に踊する薙掲法の理論蜂、ウルピアー ヌスが薙馬法塾詮蓑簾第四十七春野一節第四十≡催第十刷項︵巾.溺s︼︼も・ム﹂㍍・︶に於て規定したるが如くであ

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る0

盈 有益なる結果の得られたるこどを聾する。

吾人は、この・姿件の合理的なることを否まず、且つ好捕法に於けるその存在を疑はなかった。而して、その合

理性に就ては先にも述べたるところなれば、再び之に放て諭することは無用なりと倍する。犠牲により損寄を生

するも、単に犠牲の軍曹からのみしては、他人た分塘義務を課するの理由とならない。犠牲の外に、補益なる結

果の得られたることを要する。

船舶が救助せられたる場合には、常に有益なる結遁の得られたるものと認められる。これに反して、船舶の滅

失偲積荷を救助すべき必要なる原因とは決して認められない。儲するに、切迫せる危険の悲惨なる結果を回避す

るために機牡の行はるゝ場合た於て、四種斯の場合が想像せられる。船舶及び稲荷の両者が救助せらるゝ場合あ

り。或は両者の申執れか妄のみが救助せらる1場合、詳言すれば、船舶のみの救助せらる1禦口あり、墟は横 荷のみの救助せらる1璧nあ打っ更に開者の執れもが滅失すろ場合とがある。而して、絶てが滅失したる場合佗

披分稽の行はるゝことなし。これに反して、雨着執れも救助せられたる瘍合には分槍を生する。船舶のみが救働

せられたる場合、例へば仝積荷を海中に投じて賠舶を救助し窄るが如き場合ぬも、亦分轄が行はれる。然し、帝

舶は難破するも、積荷の劇部叉鱒全部を救助したろ場合ならば、介護の行はる1ことなし。思ふに、前三者の婁 ワ∵肘巾ソー一成五−ド摸葡法 ︵ェ七七︶ 五五

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第六怨 第三班

︵二七八︶ 茄六 合には問題なし。終舶は救助せられたるが故に、有益なる結果の得られたることを想起すれば足るのである。梶っ て、疑問の生ずるのは唯駿後の婁合に就て軍ある。蓋し、船舶の滅失が積荷の滅失と同株に取扱はれざることが 奇異に感ぜらるべく、殊に次の如き反封論′も生すべし。稲荷のみが救助せられたる場合には、何級船舶の城先の 損宥を分槍せしめざるか。賠舶のみが救助せられたる場合には分埼を行ひながら、何故にその逆の場合を認めざ るかと。この質問に勤しては、捨舶と積荷とは遅速の性質を異にし、船舶は遅速税関なることを寅張すれぼ足る。 反封論は、嗣老の類似の上に立ってゐるのであるが、これ欺購である。然らば、雨着の照厳によつて結論するこ とを得ないのである。船舶のみが救助せられたる場合には、仝積荷の投荷に依りたるにせよ、或は辟舟把稲卸し たるに関るにせミ胎主は荷物が船舶の利益に於て被りたる損啓を鮮償七てこそ衡平である。これに戊tて、船 舶は難破し、積荷の一部又は全部が救助せられたる場合には、その救助の原因旺閲し同様の関係が存在しない。 痍荷の救助せられたる巧船舶が難破したるに原因するものではない。積荷が梅濱に漂着し、或は潜水夫に依り海 底から救出せられ得たるは、船舶が難破したるがためではなからう。謂ゆる救ひ得るだけを救ふ︵sauくequipeut︶ 場合、換言すれぼ、人命及び財物を別個に救助する場合に於ても、亦然りである。糖舶は・一部の犠牲に通せざか ものである。共通の利益のために索具を切断し、或は帆橋を倒し、或は胎底に穿孔することばあるも、船舶全部 を犠牲にすることはない。拉密に云へば、船舶全部の滅失は犠牲と柄し得ざるものである。何となれば、肌舶の 難破を阻止せざることは、船舶が故早や労役を鐘供し待ざること、即ち和荷を遅速するの能力なきに至りたる㌣

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とを認めたるものである。二呂にて薇へぼ、胎舶の滅失の逝くべからざることむ認めたものである。而して、一 般に犠牲ありと云ふためには、危険に脅かされたる全部が難破するに放任するか、或は叫部の滅失を飴俵なから しむるところの救助の方法に依るかの問に、選揮の可能なりしことを要する。然らば、投荷の後船舶が難破した るならば、何等の犠牲なかりしことになる。尤も積荷の一部又は紡憾の破片が波ゐ作用に依り、拓濱に漂着する ことあるも、これ等の物は、船舶の滅失に因り救助せられたるものではない。積荷の救助と船舶の滅失なる二偶 の罫柄の問には、何等因果の開係がない。要するに、船舶が救助せらるゝにあらすんば、分轄を生ぜしめない。 斯ぐの如き祝祭は、この間題に開興したる羅馬の法律顧問の頬嘉の中にも見出される。ヘルモゼエアーヌス ︵〓erヨ○山e計コuS︶は、次の如く書いてゐる︵f・仰−Pr・︶。 投荷ガ共同ノ危険二曝サレクル共/他ノ物ヲ救助スル目的ヲ以テ惧登二行ハレ、且ツ船舶ノ安全ヲ得クル 場合ニノ、、ヽ、此ノ衡平︵分塘︶ガ承認セラルベキモノトス。 〓ujus︵COニa〓○コis︶aequitateヨtuコCa旨itt;−acuitニuuヨj邑usreヨed叩OCaeterisiコCOヨヨ亡コ;ericuざsaぎ コaくe.COコSu〓uヨeS什. 苦し、投荷が有益であつたときには姶舶が救助せらるゝが故に、斯くの如き場合には分略が承認せらるべきこと を富ひたるものである。叉 船舶ガ安全ヂアルナラバ﹂船舶ヲ毀損スルコトナクシテ フルササー虎口ード技僻法 ︵二七九︶ 五七

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Sa才aコaVe−Siコa<is salva s芦 云々てふ表示は、パウルスの筆に於て絶えず繰返されてゐる。即ち、該法律顧問が彼の壁邑築に於て、P−ド法 に提供したる第二款第五項には、危険を回避するために犠牲が行はれたるも船舶を之より保存Lたるにあらすん ば、分姶を生ぜざるものとして四偶の場合が螢げられてゐる︵Se子s・Naご。弄馬法蓼詮褒纂の密旺於ても、同 様の條件がその第二條主文及び第二項︵¶.Np﹁.ets.N.︶、並に第四條主文︵竹.△pr.︶にある。殊に、ヘルモゼニアー ヌスは、船舶の難破の場合に自己の積荷を救助したる者は、他人の損害を分略するを要せすと規定し、パウルス はその理由を斯くの如く述べてゐる。この場合に各人が救助する物巧各自のために救助せられたるものであり 恰も陸上の火災に際して各人の賞したる救助の場合に等しい︵f・ご。而して、破船の決意せらる1前に、危険を 回避するために投荷の行はれたることあるも亦異ならない︵:pこ。資し、斯くの如き場合には、各人は白眉の 利益のためにのみ従事する樵限を有するからである。所詮、救ひ細るむのを救はしめ︵sauくequ;eut︶、滅失すべ きものを顧みざるにある︵Chisa−くaS芝gnhiperdeperde︶。 ′ これ等の法瀕に依れぼ、薙虜の法律顧問は、分槍の行はるゝためには船舶の救助せらるゝことを贅求してゐる。 関して、彼等は更にその救助は、犠牲の結英であることをも嬰求心てゐるのではなからう加。或る論者はこれを 否定した。フレメリーち2ヨ2−y責uJ2Sd2冒i什︵○ヨヨ2−ni 舶を毀損することなくして︵sa−ve⊃a<e︶てふ文言を解して、分稽請求横は船舶が犠牲を惹起したる嵐の危険を兎 第六金 策三挽 ︵こ八〇︶ 五入

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れたる場合に認めらるペきことを欲し、且つ羅偶の法律顧問は、船舶が犠牲の結果上して安全を得たる▲にあらず

tて、別の珊由に伐り危険を免れたるの紋を以て分櫓む否定せすと堅一己てゐる。給舶ぽ、術成の危険を薙れん

がため・に投荷を残したるも、劾を奏せすして傘和せられたるに放て、般眉等は船舶及び積荷を晦賊より奪潤して

適宜せんとし、遂に之に成功したりとせよ。この場合、彼に綻へば、羅馬の法樺顧問は、北ハ同の利益のために行

はれたる投荷に因つて生じたる積荷の損害につき、海賊の危険より免れたる捨舶及び積荷の分括義務を否認せざ

如くの如き場合に閲しては何等の迭傑を存せすと難も、羅馬の法理は分槍を認めなかつたものと信する。蓋し 羅協に於ては、犠牲が船舶及び積荷の安全を得たる原因なりし場合に限り、分拾を認めたことを諾し得る。即ち バクルスは次の如く規定してゐる︵f.N pr●︶。 自己ノ財産ノ安全ヲ得ンガタメニ、他人′財産二損害ヲ醸シタル場合、之ニヨリテ保存セラレタル者ノ共 同ノ損害トナスコトハ、敢モ衡平三通スルモノトス。 Equ診ぎuヨeS什cOヨヨuコed2t−iヨ2コtu∃芳rieO−uヨqu㌻p−OPte−一aヨ許sresa〓OruヨーCOコSeC蔓s亡コtutヨerneS SuaSS監vbSユ餌beりのコr 右の傑文に於ける﹁之に依りて﹂合r旦ヱてふ用語が二の積荷の犠牲と他の蘭荷の安全との問の因果関係を表 はすものにあらすとするならば、抑も何のための用語なるかを了解し待ない。ヘルモゼエアーヌスは、既に兜に るもの1如し。 フルサり一成P−ド政府法 ︵二八ニー五九

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第六巻 第三城

︵こ八二︶ 六〇 引用したる條文︵ニ2こに於て、授荷が有益なりしときに分槍の許さるペき︵p−旦t︶ことを規定ト、且つ之を以

てその直ぐ下に於て、難破船より救助せられたる積荷護、何故に分培鶉務を警ざるかの収接となしてゐる。

論者庭、斯くの如き論掠に封Lて恐らく次の如く應答すべし。薙馬に於ては、難破物は閑庫に鐸属する。警

すれば、難破に管て滅失したる稲荷品庫の朗有に撃る畠て、荷藷故早や之を滅失し得ぎるペく、之に

畏穿嘉するこ意不品であると。慧、ヂ芸ナール︵Luくだ邑︶は、物の波に警1ところ漂の物で ■ 雪︵Resfisc互ubinち蔦邑菩と璧、法典の中に蘭入せられたるコンスクンチヌス膏の憲法に於て巧鼠 に倣って梅讐打揚げれらねる臨舶は、その署者に之羞学べきことを規定してゐる︵C。コS:ちご立。

而して、皇葡はその冨として、関原汰他人の災厄鱒因って利得姦得するの幡利着貰と云ってゐを暦

ばこれ等の考諸に依れぼ、コンスタン≠ヌス南の時代までは、難破物鱒閥庫に鐸威したるもの1如し。

讐、斯くの如き反駁は容易蒜斥することが出警。ヂ芸ナール窪律顧問の如き槽威ではなく、彼は諷

儲的雷以て芸姦苧る詩人であるに過言い。且つ、その謂ふところの葺浣の意味空こと蒜て底

キュージャス︵C喜孟慧る如くである。ジャボレ一芸︵La夏コuS︶巧難破物特選先物誉の改易て時数取 得をなすことを得す︵f主ニD・三・︶、且つ之姦讐り諾し富者は、その所有者が之を拗粟し尭る後 ︵pr。dere=c什。hab2r2nOぷ丘尤あらやんぼ、拾得者の所有と望ものにあらざることを貰ってゐる︵f・声D主ご ゥルピア一芸も、難破物を横領する者はその償格の凶侶を倍慣すべきことを規定卜︵f去D主こ、叉別にア

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ントニウス︵ぎtOコius︶帝及びその父君の勅令を引用して、何人も国庫より課罰せらる1ことなくして、難破物の 魂骸を蒐集することの許さるべき旨を述べてゐる︵巾.−N−ロ.声p︶。而して、吾人の知るところに依れぼ、コンス タンチヌス帝は淡律を轡要したることなく、単に彼以前に存したる規定を磨止したるのみである。殊に、難破物 がその難破に際して、無用に馬されたる投荷の損害を分痩せぎる所以を主張するために、彼の怒法をその根掠と して論断するが如きは失常である。難破物が分揺するを要せざるは、鼠に際して焉されたる犠牲が有益なる結果 を筋さゞりしに依るのである。 侍、カリストラーツス︵na≡s弓at亡S︶の法條は、この間題を決定するであらうb嵐に襲はれたる一般舶は、投荷 に因ってその危険を免れたるも、その後他の個所に於て難破した︵叫コa一首訂cOSubヨerSaeSt︶。而して、その投荷 せられたる貨物の側部は、海底より回祝せられ、難破したる積荷の山部も亦海流に浅漬した。然らば、その難破 より救助せられたる積荷は、按荷の損害を分臆すペきものなりや、叉これを骨盤する場合、温床より回復せられ たる投荷貨物は、反封に剋破より救助せられたる積荷が受けたる救助の拭啓につき、亦分稽量汝哀課せらるべ苫 やの二箇の問題に閲し、法律顧問サピー項ス︵S蔓コuS︶は諮問を受けた。カリストラーツスの報ずるところに依れ ば、サピーヌスは第刷閃に勤しては之を骨盤し、第二間は之を否定した。而して、カサストラーツスは、この回 答を以て安常叙雀e︶なるものと附富してゐる。何となれば、一方に於て難破より救助せられたる積荷は、難破し たる稲荷と共に兜づ技荷に因ってその襲はれたる政和の危険より保存せられなかったならば、難破の後に之を回 フ山こワリ−成定−ド摸葡法 ︵二八三︶ 六−

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︵こ八凶︶ 六こ 第六番 第三戟 復することも可能でなかったであらう。他方に於て、難破して後・に回復せられたる積荷は、胎舶の難破せるよ少 推して、船舶を救助するがために犠牲忙供せられたるものと見ることを得ない︵EO言ヨ2コぎヨ2rCeSコ○コpOS与t v落rこe﹁くaコdaeコa<isca亡SajactaeesseニuaePerニt︶。このサーピーヌスの第山間に糾する回答は、パウルスの拶 青菜の中にも紬載せられてゐる︵S2コ叶こS−N・︶。 要するに、羅馬法の理論は、犠牲に践つて船舶及び積荷を保存したるにあらすんぼ、その分塘を認めない。而 して、フレメリーが考ふるが如く、船舶が犠牲に因つて回避せんとしたる危険を免れたる総ての場合に於て、そ れが認められるものではないのである。 錦、フレメリーが薙馬の法律顧問の規定に数術したる原理は、原理自慣として見るも是認すべき根操なきもの である?海上の嵐に際して投荷が行はれ、その嵐の絡規せざるに兜立ち船舶の滅失したる場合を仮定せよ。彼は この場合には分培を諦めざるペく、その理由として絶ての物は同一の原因によつて滅失したること、換言すれば 災害は一般的に平等であ少、従つて投荷は寄饉上磯牲ならざりしことを以てすべし。然し、斯くの如き誼明は完 璧でない。蓋し、難破したる貨物と雌も風浪の作用に依り梅盗に蔑著することあるべく∵従って必ずしも常に総 ての物は難破に依り滅失すと科し待ざるべL。叉、投滞貨物は此ハの他の積荷の如く船舶内に永く雄儲せざりしも のなれば、それだけ難破を回避するの礫愈を削減せられたるものであり、その限りに放て展に犠牲の機首れたる ものである。而して、フレメリーが主張する如く、分塘義務は叫の財産の地位が他の財産の安全のために多少と

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も寄せらる1に至るや否や磯生するものならば、斯くの如き難破の後救助せられたる積荷は、投荷貨物の損害を

分癒せねばならんことになる。投荷が難破を回避し得ざりしに拘らず、分播を許容せざるべからざる矛盾に逢着

する。﹂これ共同海嶺分櫓の壷件としで、有益なる結其の必要を着通したるに由氷する常然の凝結である。韮に於

て、フレメリーの桝詮は羅馬法の見地からのみならず、共同梅拐の純理の上からしても排斥すべきものである。

共同海技の分櫓を生ぜしめるためには、船舶及び積荷が任意忙醸されたる損害の結果、切迫せる危険を回避し

たることを要する。

以上を以て、分槍のために併存すべき要件の詮明を全部経りたれぼ、次に宮人の研究すべきことは、如何なる

規定に基き分拇の行はるべきやの問題である。︵未完︶ フルサワー虎口‡ド投傭法 ︵二八五︶ 六三

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